JP2007104749A - 防護管 - Google Patents

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典行 藤井
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Abstract

【課題】電線に着脱することのできる簡易かつ軽量な構造を実現することにより、容易に着脱することができ、仮に落下したとしても影響がないようにして、安全で安価な使い勝手のよい防護管を提供すること。
【解決手段】電線Dの外面を覆うように設置される防護管10であって、電線を内装する内面部12と、この内面部(電線)よりも大径の外面部13と、内面部および外面部の長さ方向に延在しつつこれらに連続して互いに対面する一対の割り面部14と、内面部、外面部および割り面部に両端側で連続する端面部15と、を有することにより気体充填空間Sを内部に画成して該気体の充填量に応じて変形する軟質材料よりなる本体部11を備えており、この本体部の外面部の両端側にその気体充填空間内に気体を流出入させる流路を画成・閉止するバルブ16、17が設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、注意を喚起するために送電線などに設置する防護管に関し、詳しくは、特別な道具を使用することなく電線に容易に設置して撤去することのできるものに関する。
従来より、工事などの作業中に、電線に触れて感電したり、電線自体を損傷してしまうことを防止するために、工事などを行う前に電線に防護管を被せることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図11(a)に示すように、この種の防護管200は、長尺な筒形状に形成された本体部201と、この本体部201の一端側に形成されてラッパ状に先端側を拡開する受部202と、本体部201の他端側に形成されて受部202内に差し込む差込部203と、を備えている。この防護管200は、受部202内に差込部203を差し込んだ際に、受部202の中間において内径が拡大されているリング形状部202aに、差込部203先端のフランジ形状部203aを係合させることにより複数本を連結させることができ、また、一定以上の引き抜き力を加えることによりこの受部202と差込部203とを分離することができる。
また、この防護管200は、図11(b)に示すように、本体部201、受部202および差込部203の外面から突出して延在方向に連続する脚部204が形成されており、この脚部204は両側の外面を延長させた2枚の脚板204a、204bを対面させて本体部201内から端辺までの距離(内部からの絶縁性)を確保する構造になっている。このため、この防護管200は、脚部204の脚板204a、204bを互いに離隔するように拡開させることにより、電線Dを収装して装着する一方、その電線Dを引き出して離脱させる構造になっている。なお、防護管200は、この脚部204を拡開させることにより、受部202のリング形状部202aおよび差込部203のフランジ形状部203aの係合・開放を容易に行うことができる。
このような防護管は、防護管脱着装置を用いて電線に装着するのが一般的であり、このような防護管脱着装置は、作業者との間の絶縁性を確保しつつ、電力を供給している電線に防護管を装着する必要があることから、絶縁性の確保されている操作棒の先端に装置本体が取り付けられている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2000−188816号公報 特開2000−197225号公報 特開2003− 47115号公報
しかしながら、このような従来の防護管200にあっては、本体部201、受部202、差込部203および脚部204を備える形状に、絶縁性を有する硬質樹脂材料により一体成形されており、電線Dを本体部201内に収装保持しつつ、脚部204の脚板204a、204bの対面接触する状態を維持するとともに、差込部203と受部202を連結した状態を維持することから、剛性が必要であり、ある程度の重量がある。
このため、防護管200が不用意に電線Dから外れて路上に落下してしまうと危険である。また、専用の高価な防護管脱着装置が必要となって、容易かつ迅速に電線Dに着脱することができないとともに、その防護管脱着装置は、防護管の装着動作を行う本体側に装置の構成要素のほとんどが集中して操作棒の先端側に位置することから、作業者は、先端部に荷重の集中する操作棒を取り扱わなければならず、作業負担が過大である、という問題があった。
そこで、本発明は、電線に着脱することのできる簡易かつ軽量な構造を実現することにより、容易に着脱することができ、仮に落下したとしても影響がないようにして、安全で安価な使い勝手のよい防護管を提供することを目的とする。
上記課題を解決する防護管の第1の発明は、電線の外面を覆うように設置される防護管であって、電線の外面の周囲に位置する内面部と、電線や内面部よりも大径の外面部と、内面部および外面部の長さ方向に延在しつつこれらに連続して互いに対面する一対の割り面部と、内面部、外面部および割り面部の両端側のそれぞれに連続する一対の端面部と、を有することにより気体を充填可能な管状の空間を内部に画成して該気体充填空間内の気体の充填量に応じて変形する軟質材料よりなる本体部を備えており、該本体部内の気体充填空間と外部空間内との間で気体を流通可能な流路を画成して該流路を連通または閉止するバルブが内面部、外面部、割り面部および端面部のいずれかに設置されていることにより、割り面部間を拡開することにより内面部内に電線を収装するとともに、バルブを介して内部空間内に気体を流入させることにより該電線を内面部内に収装する管状状態を維持することを特徴とするものである。
この発明では、気体充填空間内への気体の充填量に応じて変形する程度の剛性を有する、例えば、ビニール素材などの軽量かつ容易に変形可能な軟質材料により本体部が作製されて、この本体部は、気体の充填前には内面部、外面部、割り面部および端面部が繋がって連続しているだけのシート状の部材として、その割り面部間を離隔させて電線の外面の周囲に内面部が位置して面接触する状態に容易に引っ掛けることができる。このような状態にした後に、バルブを介して気体を本体部の気体充填空間内に流入させることにより、電線の外面の周囲に内面部が面するとともにその周囲に外面部が空間を介するように離隔して電線の外面を覆う管状状態にすることができる。このときには、気体充填空間内に気体を十分に充填することにより、本体部全体が大きく変形することのない程度の剛性を有する管状部材にすることができ、内面部と外面部との間で一対の割り面部が対面する状態を維持してこの割り面部間から電線が抜け出てしまうことを制限することができる。一方で、この本体部は、充填した気体を同一または異なるバルブを介して放出することにより、容易に変形可能なシート状の部材に近い状態にさせることができ、割り面部間から容易に電線を離脱させて外すことができる。
上記課題を解決する防護管の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記割り面部の長さ方向に延在する外面部の縁部に、該割り面部が互いに離隔することを制限または解放する連結部材を配設したことを特徴とするものである。
この発明では、電線を内装可能に互いに離隔する割り面部間を連結することができる。これにより、風を受けるなどして、その割り面部間が不用意に離隔して電線が抜け出てしまうことを制限することができ、電線から外れて路上に落下することを防止することができる。
上記課題を解決する防護管の第3の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記割り面部は、内面部側と外面部側とで周方向にずれることにより該内面部と外面部の厚さ方向における中間位置で周方向に延在して対面する対面部が形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、対面部同士が自身の周方向の長さ以上に相対的にずれることにより初めて電線が抜け出ることができ、本体部内に十分な気体が充填されている状態では、その割り面部の対面部が電線の離脱可能なほどずれることを難しくすることができる。これにより、連結部材によらずに、風を受けるなどしても電線から外れて路上に落下することを防止することができ、また、この本体部内から気体を放出することにより割り面部の対面部を容易に離隔させて電線を離脱させることができる。
上記課題を解決する防護管の第4の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記割り面部は、内面部および外面部の長さ方向に延在する波形状に形成されて対面していることを特徴とするものである。
この発明では、割り面部の波形状で互いに接近する方向に突出する端部を離隔させることにより初めて電線は抜け出すことができ、本体部内に十分な気体が充填されている状態では、その割り面部の波形状の端部間が電線の離脱可能なほど離隔することを難しくすることができる。これにより、連結部材によらずに、風を受けるなどしても電線から外れて路上に落下することを防止することができ、また、この本体部内から気体を放出することにより割り面部の波形状の端部間を容易に離隔させて電線を離脱させることができる。
上記課題を解決する防護管の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記端面部間の複数個所で内面部と外面部が周方向に連続的あるいは断続的に固着されることにより気体充填空間が複数空間に分割されていることを特徴とするものである。
この発明では、本体部の端部間の複数箇所で内面部と外面部とが周方向に密接・接近する状態になって気体充填空間が複数に区画されることにより、その本体部の長さ方向の複数箇所でくびれて、外面部と内面部の間で画成される管状の気体充填空間を容易に屈曲可能にすることができる。これにより、従来の防護管からはみ出さずに内装させることの難しかった小さな曲率で湾曲する電線などであっても、その電線に倣う位置で内面部および外面部の間の空間が膨らむことにより、その電線が割り面部間から抜け出て外れてしまうことなく、その電線を内面部内に位置させる状態で覆うことができる。
上記課題を解決する防護管の第6の発明は、上記第1から第5のいずれかの発明の特定事項に加え、前記端面部付近に当該端面部同士が対面する状態に連結する連結部材を配設したことを特徴とするものである。
この発明では、複数本準備して端部同士を突き合わせた状態に連結部材により連結することができる。これにより、電線の長さに応じて複数本を連結することができ、覆う範囲の長い電線でも覆うことができる。
上記課題を解決する防護管の第7の発明は、上記第1から第6のいずれかの発明の特定事項に加え、前記バルブとして、気体充填空間内に気体の流入を許容する入バルブと、気体充填空間内の気体の流出を許容する出バルブと、を配設することを特徴とするものである。
この発明では、本体部の気体充填空間内に気体を流出入させるバルブを、流入と流出との専用のものが設けられる。これにより、気体の流入と流出の双方を行い得る複雑なバルブではなく、簡易なバルブを選択して取り付けることができ、例えば、気体を流入させるバルブには、電線に被せる前に取り付けて気体の充填後に取り外すだけの構造にすることができ、反対に、気体を流出させるバルブには、押したり引いたりするだけで閉塞空間を破ることのできる構造にして、容易かつ安価に気体の流出入を実現することができる。
上記課題を解決する防護管の第8の発明は、上記第1から第7のいずれかの発明の特定事項に加え、前記気体充填空間内に有色気体を充填することを特徴とするものである。
この発明では、仮に、本体部が破損された場合には、気体充填空間内の有色気体が流出する。これにより、流出する有色気体を視認したときには、損傷して電線の外周に気体充填空間を維持することが出来ない状態になったことを把握することができ、破損して気体が流出しているにも拘わらずに、その破損に気づかないままになってしまうことを少なくすることができる。
上記課題を解決する防護管の第9の発明は、上記第8の発明の特定事項に加え、前記本体部の少なくとも外面部を透明な材料により作製したことを特徴とするものである。
この発明では、仮に、本体部が破損された場合には、視認可能な透明の本体部内の気体充填空間から有色気体が流出する。したがって、本体部を介して電線が視認可能になるなどの外観色が変化したことを認めたときにも、損傷して電線の外周に気体充填空間を維持することができない状態になったことを把握することができ、破損して気体が流出しているにも拘わらずに、その破損に気づかないままになってしまうことをより確実に少なくすることができる。
このように本発明によれば、ビニール素材などの軽量かつ容易に変形可能な材料により作製したシート状の本体部を、例えば、ヤットコなどの絶縁遠隔操作用道具で掴んで電線に容易に被せることができ、その内部の気体充填空間内に気体を充填するだけで管状状態にしてその割り面部間から外れないように電線を覆うことができる。反対に、外す際には、その気体充填空間内から気体を放出するだけで、本体部をシート状態に戻して容易に電線から外すことができる。
したがって、専用の高価で重く操作の大変な防護管脱着装置を必要とすることなく、容易かつ迅速に電線に着脱することができ、遠隔位置からの、所謂、間接活線工法によりその着脱作業を行うこともできる。また、ビニール素材などの軽量かつ容易に変形可能な材料により作製可能であることから、不用意に電線から外れて路上に落下したとしても危険は少ない。また、その気体充填空間内に有色気体を充填することにより、破損し易いビニール素材などで作製されていたとしても、破損したことを容易に把握することができる。この結果、簡易かつ安全で安価な使い勝手のよい防護管を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明に係る防護管の第1実施形態を示す図である。
図1において、防護管10は、電線Dの一定の長さの周囲を覆うようにシート状から長尺な筒形状に変形可能に設計されている本体部11を備えており、この本体部11は、長尺な筒形状に変形した際に、電線Dの外周面に対面(位置)する内面部12と、この内面部12(電線D)よりも大径に設定されている外面部13と、内面部12および外面部13の長さ方向に延在しつつこれらの双方から電線Dの法線方向に連続することにより互いに対面する一対の割り面部14と、内面部12、外面部13および割り面部14により形成される筒形状の両端部を閉止するように端部側のそれぞれから連続する一対の端面部15とを有することにより、気体を充填可能な管状の気体充填空間Sをこれらの連続する面部12〜15内に画成する。
この防護管10は、内部の気体充填空間S内への気体の充填量に応じて本体部11が変形するように、例えば、ビニール素材(軟質材料)により作製されており、その本体部11の外面部13の表面には「危険注意」という文字を表示することにより電線Dの存在に注意することを促している。また、この本体部11は、内部の気体充填空間S内に充填する気体の色を外部から視認可能に透明のビニール素材により作製されている。さらに、この本体部11は、その割り面部14の長さ方向一端側近傍の外面部13に、外部空間から気体充填空間S内への気体の流入を許容する入バルブ16が配設されているとともに、反対側の割り面部14の長さ方向他端側近傍の外面部13には、気体充填空間S内から外部空間への気体の流出を許容する出バルブ17とが配設されている。
ここで、入バルブ16や出バルブ17は、割り面部14の両端側近傍の外面部13に限らずに、他の箇所に配置しても良く、また、外面部13以外の内面部12や端面部15に配置しても良いことは言うまでもないが、後述するように本体部11は割り面部14が下方に位置する姿勢で電線Dに被せた状態にするのが好適であることから、下方から操作可能にその割り面部14の近傍に位置させるのが好ましい。さらに、入バルブ16および出バルブ17に代えて、双方の機能を備えるバルブを一つのみ配設するようにしてもよいことは言うまでもないが、複雑な構造になって高価になるとともに操作も複雑であるので、別個に配設するほうが好ましい。
入バルブ16は、図2に示すように、自転車のタイヤ用のバルブと同様の構造であり、先端側の閉止された筒形状に形成されたバルブ本体21と、このバルブ本体21の先端側の外周面に装着されるゴム管からなる虫ゴム22と、この虫ゴム22を装着したバルブ本体21を内装可能な有底の筒形状に形成された外筒部23と、を備えており、バルブ本体21の先端側には内外に貫通する通気孔21aが開口するとともに、外筒部23の底部23aには虫ゴム22の装着されたバルブ本体21の先端側を差込可能に開口する差込孔23bが形成されている。すなわち、入バルブ16は、バルブ本体21の先端側の通気孔21aが、虫ゴム22により閉塞されつつ、その通気孔21aよりも後ろ側の虫ゴム22に外筒部23の差込孔23bが密接する状態で気体充填空間S内に位置する構造になっている。
このバルブ本体21には、後端側の外周面の対称位置に法線方向外方に延在する耳形状21bが形成される一方、外筒部23の外周面には、雄ネジ23cが刻設されているとともに上端からバルブ本体21の耳形状21bを差し込み可能に切り欠かされている不図示の切欠部が形成されており、その外筒部23の雄ネジ23cにトップナット24を螺合させることにより、バルブ本体21の耳形状21bを先端方向に押し下げて外筒部23の差込孔23bの縁に虫ゴム22の外面を密接させて閉塞状態にすることができる。また、防護管10の外面部13への取付位置に気密に密着するゴム材料の円盤部26が固着されているのに対して、外筒部23の底部23aには気密に密着するゴム材料の円盤部25が固着されており、この外筒部23の雄ネジ23cにボトムナット27を螺合させることにより、底部23aの円盤部25と外面部13の円盤部26とを密接させて閉塞状態にすることができる。
このため、入バルブ16は、防護管10の外面部13に気密に外筒部23を埋め込んだ状態にすることができ、その外筒部23の差込孔23bには虫ゴム22の外面が密接しているとともに、その虫ゴム22の内面にはバルブ本体21の外面が密接して通気孔21aも閉塞していることから、自然状態時には本体部11内の圧力が高まっても内部から気体が漏れ出ることがない。その一方で、その外筒部23のトップナット24を不図示のクリップ(例えば、自転車用の空気入れのホース先端に連結されているクリップ)などで挟むようにして、バルブ本体21の後端側の開口に後述の吐出装置からのホース先端を気密に取り付けて圧力気体を流入させると、バルブ本体21の内部の圧力が上昇することにより虫ゴム22の弾性力に抗して通気孔21aから気体が吐出して本体部11の気体充填空間S内に流入させて充填することができる。なお、この入バルブ16は、バルブ本体21の後端側外周面に刻設されている雄ネジ21cに不図示のキャップを取り付けることにより、自転車の空気入れのホース先端などを気密に取り付けることができるように、後端側開口を保護することができることはいうまでもない。
出バルブ17は、特開2001−335044号公報に記載されているものを流用することができ(他のバルブを流用可能であることは言うまでもない)、図3に示すように、中央部に表裏に貫通する通気孔31aが開口することにより気体の流通する流路を画成する弁座体31と、この弁座体31の通気孔31aよりも大径の球状部32aがその通気孔31aの縁に密接または離間することによりその流路を開閉する弁体32と、この弁体32に取り付けて弁座体31に対して相対移動させる操作レバー33と、この操作レバー33に取り付けてその操作を補助する補助部材34と、を備えており、これらの弁座体31や弁体32、操作レバー33は、組立可能な程度の剛性と弾性を有する樹脂材料を成形することにより作製すればよい。
この出バルブ17は、円盤形状に形成された弁座体31の周囲の外延部31bに防護管10の外面部13が気密に固着されて気体の流路を中央部の通気孔31aのみにするように取り付けられており、この弁座体31の通気孔31aよりも小径に形成された弁体32の棒状の縦軸部32bがその通気孔31a内にスライド可能に挿通されて先端側に一体成形された球状部32aをその通気孔31aの縁に密接または離間させることにより、気体充填空間S内から外部空間への気体の流出を許容する流路を開閉することができきる。
この弁体32の縦軸部32bの後端側の両側には、縦軸部32bに対して横方向に延在するハンドル状の横軸部32cが一体成形される一方、弁座体31の通気孔31aの両側には、その弁体32の横軸部32cを通気孔31aの貫通方向にスライド可能に収装するスライド溝31cが形成されており、弁体32の球状部32aを通気孔31aに押し込んで(差し込んで)反対側に突出させて縦軸部32bをその通気孔31a内でスライド可能に挿通させた状態にしたときには、弁体32の横軸部32cが弁座体31のスライド溝31c内に収装されることにより、その縦軸部32bを中心にして回転してしまうことが制限される。
また、出バルブ17の操作レバー33は、弁体32の横軸部32cを一定の力で嵌め込んで抜けてしまわないように相対回転可能に収装する回転溝33aが基端側に形成されているとともに、その基端側中央には横軸部32cを回転溝33a内に嵌め込む際や相対回転させる際に弁体32の縦軸部32bの後端が接触しないように切欠部33bが形成されている。この操作レバー33の基端部の回転溝33aの反対側には、弁座体31と平行になる姿勢に回動(相対回転)させたときに通気孔31aの縁を押す突起33cが形成されているとともに、同じ側の先端側には弁座体31に対して平行な姿勢のときに指などを差し込む空間を確保する窪み部33dが形成されている。さらに、この操作レバー33の窪み部33dには、補助部材34のリング34aを引っ掛ける貫通孔33eが形成されて、そのリング34aには牽引紐34bが連結されており、この牽引紐34bを引っ張ることにより操作レバー33を弁座体31に対して平行な姿勢から起こすことができる。
このため、出バルブ17は、防護管10の外面部13に気密に弁座体31を埋め込んだ状態にすることができ、操作レバー33を弁座体31から離隔させる方向に引っ張って平行な姿勢になるように回動させることにより、図4(a)に示すように、弁座体31の通気孔31aの縁に弁体32の球状部32aを密接させてその通気孔31aを閉止するとともに、このときには、操作レバー33が回動して突起33cを弁座体31に押し付けた状態になることにより、元の状態に回動して弁座体31の通気孔31aの縁から弁体32の球状部32aが離隔して通気孔31aを開放してしまうことを制限することができる。この状態では、入バルブ16から本体部11の気体充填空間S内に気体が充填されたとしてもその気体が通気孔31aから流出してしまうことはない。
その一方で、図4(b)に示すように、補助部材34の牽引紐34bを引っ張るなどすることにより、突起33cによる制限を解除して操作レバー33を弁座体31に対して鉛直姿勢に回動させることができ、この後に、図4(c)に示すように、その操作レバー33を弁座体31の方向に押し付けることによりその通気孔31aの縁から弁体32の球状部32aを離隔させて気体の流路を開放することができ、入バルブ16から本体部11の気体充填空間S内に充填された気体を逃してその本体部11の形状を崩してシート状にし電線Dから外し易くすることができる。
これにより、防護管10は、有色気体を吐出する装置から延長されているホースを入バルブ16のバルブ本体21に取り付けるとともに、出バルブ17の弁座体31の通気孔31aに弁体32の球状部32aを密接させるように操作レバー33を倒して気体の流路の閉止を維持する状態に準備する。この気体の充填前の状態では、内面部12、外面部13、割り面部14および端面部15が繋がっているだけのビニール素材からなるシート状の本体部11が軽量かつ自由に変形可能であることから、専用の高価な防護管脱着装置を用いることなく、互いに離隔させた割り面部14間から内面部12に電線Dが面接触するように本体部11を容易に掛けることができ、また、軽量であるために、仮に落下してしまったとしても損傷させるなどしてしまうことを少なくすることができる。
ここで、有色気体の吐出装置としては、例えば、特開平6−346671公報に記載の装置を流用してもよく、例えば、圧搾空気を吐出するコンプレッサに固体微粉体の供給装置を接続することにより、無色の空気(気体)中に固体微粉体を混入・拡散させて色付けされている有色気体を吐出可能な装置としたり、あるいは、簡易な自転車の空気入れのホースの途中に固体微粉体の供給装置を介在させて利用してもよく、このような装置を用いることにより本体部11の気体充填空間S内で固体微粉体が拡散・浮遊している有色空気を充填することができる。また、入バルブ16のバルブ本体21や出バルブ17の弁体32を外して本体部11内に固体微粉体の一定量を予め供給しておき、使用する際にその本体部11内の気体充填空間Sに無色の空気をコンプレッサや自転車用空気入れにより流入させることにより固体微粉体の拡散・浮遊している有色空気が充填されている状態とすることもできる。なお、有色気体としては、無色の空気に固体微粉体を拡散・浮遊させたものに限るものではなく、窒素等の無色で無害の不活性ガス(気体)を用いても良く、また、無害な有色気体を直接流入させてもよいことは言うまでもない。また、この固体微粉体としては、例えば、注意を喚起する赤色や黄色などの任意の色の0.01〜1μm程度の顔料や染料等でもよく、また、入射光中の紫外線や赤外線等を吸収するSFやTiOなどでもよく、電線Dにおける揺動や風による振動などで本体部11内で撒き上がることにより有色気体として機能し、好ましくは、無色の気体と同等あるいは若干軽めの比重の材料を選択することにより本体部11内で拡散・浮遊させることができる。
この後に、有色気体の吐出装置を操作して入バルブ16のバルブ本体21から有色気体を流入させることにより、その通気孔21aから虫ゴム22を押し広げるようにして本体部11内の気体充填空間Sに吐出させることができ、その本体部11の各面部12〜15が設計寸法の形状に膨らんだ状態を維持する程度の圧力(内圧)になるように気体充填空間S内に有色気体を十分に充填させると、その本体部11の内面部12から外面部13が略一定間隔で対面・離隔する絶縁状態を確保可能な管状状態に変形して電線Dを覆う状態になる。この状態では、その管状状態をその内圧により維持することができ、大きく変形することのない程度の剛性を得ることができる。また、このときには、本体部11の割り面部14が電線Dの径よりも狭い間隔で互いに近接対面または接触対面する状態になってその電線Dが割り面部14間を押し広げて外れてしまうことを制限することができる。
したがって、この防護管10は、内面部12と外面部13との間の気体充填空間S内に有色気体が十分に充填されている状態では、電線Dからの距離(絶縁性)を確保して、例えば、レッカー車のワイヤーなどが不注意で接近したとしてもその電線Dに直接接触してしまうことを回避することができ、仮に、そのワイヤーなどが外面部13に触れた場合でも本体部11内の充填気体によりクッションとして機能して衝撃を吸収し電線Dを保護することができ、また、その接触により破損してしまったとしても、その破損部分から有色気体が流出して内面部12と外面部13が接近する状態になることを作業者に報知して迅速に対処することができる。このとき、本体部11は透明のビニール素材により作製されているので、内部の有色気体の存在を外部から視認することができ、これによっても有色気体が流出して充填気体が減少していることを作業者に報知することができる。
そして、この防護管10を電線Dに取り付けておく必要がなくなったときには、出バルブ17の牽引紐34bを引っ張って操作レバー33を起こし本体部11内に押し込むことにより、弁座体31の通気孔31aから弁体32の球状部32aを離間させて気体充填空間S内から充填気体が自由に流出可能な状態にすることができ、ビニール素材からなる本体部11を持って電線Dから外そうとするだけで、その本体部11が変形しつつ充填空気が放出されてさらに変形することになり、この結果、割り面部14間から電線Dが容易に離脱することができる。
また、この防護管10は、軽量のビニール素材により本体部11が作製されていることから、先端側との絶縁性を確保された遠隔操作用道具(所謂、ヤットコなど)でその本体部11を把持して電線Dに着脱する作業を行うこともでき、遠隔位置から掴んで取り付ける、所謂、間接活線工法を採用することもできる。
例えば、図5に示すように、遠隔操作用道具としてのヤットコ100は、作業対象物を把持する把持部110と、作業者が操作する操作部120と、この操作部120が手元側に配置されるとともに把持部110が先端側に連結されてそれぞれを支持することによりその操作部120からの操作力を把持部110に伝達して動作させる支持伝達部130と、を備えており、このようなヤットコ100は、支持伝達部130がプラスチックなどからなる部材で作製されることによりその把持部110と操作部120との間の絶縁性が確保されている。なお、このヤットコ100には、把持部110側からの水分を滴下させたり安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー141、142が支持伝達部130(後述する支持棒131および伝達棒132)に設けられている。
このヤットコ100の把持部110は、支持伝達部130の支持棒131に固設されている不動部材111と、その支持棒131側に配設された回動軸113を中心に回動自在に支持されている可動部材112と、を備えており、この把持部110の可動部材112が支持伝達部130の伝達棒132を介して操作部120のレバー121に連結されている。
これにより、ヤットコ100の把持部110は、操作部120のレバー121を掴むなどして回動させると、支持伝達部130の伝達棒132を介して牽引などされることにより、可動部材112が不動部材111に対して相対的に回動することによって、それぞれの先端部が接離して、作業対象物を掴んだり離したりすることができ、防護管10の本体部11をしっかりと掴んで取り扱うことができる。また、このヤットコ100では、防護管10の入バルブ16に取り付けた吐出装置からのホース先端のクリップをその把持部110で摘んで外すことができ、また、出バルブ17の牽引紐34bを同様にその把持部110で摘んで引くことにより操作レバー33を立てた状態にして、さらにその操作レバー33自体をその把持部110で摘んで押し込むことにより本体部11の気体充填空間S内の充填空気を弁座体31の通気孔31aから放出可能にすることができる。ここで、ヤットコ100は、把持部110と操作部120の間の絶縁性が確保されているので、送電を止めることなく、電線Dに防護管を所謂、間接活線工法により取り付けることができる。
このように本実施形態においては、専用の高価で重く操作の大変な防護管脱着装置を必要とすることなく、また、ヤットコ100などを用いる遠隔位置からの間接活線工法により、防護管10を電線Dに容易かつ迅速に着脱することができる。また、この防護管10は、軽量かつ容易に変形可能なビニール素材により作製されていることから、不用意に電線Dから外れて路上などに落下したとしても危険は少ない。さらに、防護管10は、内部の気体充填空間S内に有色気体を充填することにより管状状態を維持することから、破損したときに流出する有色気体により容易にその破損を把握することができる。したがって、簡易かつ安全で安価な防護管10を使い勝手よく利用することができる。
次に、図6は本発明に係る防護管の第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図6において、防護管10は、複数の面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標))の長尺なフック41、42と短尺なループ43、44とが本体部11の外面部13に配設されており、このフック41、42とループ43、44は、容易に互いに係合して連結することにより位置関係を締結(離隔不能に制限)することができる。
フック41は、割り面部14に隣接する長さ方向の一側辺側近傍の外面部13に延在するように貼付されているとともに、ループ43は、その外面部13の他側辺側近傍に基端部43bが貼付されて先端部43aをそのフック41に連結させることができるように配設されており、電線Dを本体部11の内面部12内に内装した後にフック41にループ43を並列状態になるように連結して外面部13を周方向に締結することにより割り面部14間が離隔(拡開)してその電線Dが外部に離脱してしまうことを制限することができる。
また、フック42は、端面部15に隣接する周縁部の外面部13で割り面部14の近傍箇所から半周程度の長さで周方向に延在するように貼付されているとともに、ループ44は、その反対側の半周程度の領域に基端部44bが貼付されて先端部44aをそのフック42に連結させることができるように配設されており、別体の端面部15同士を対面させてこれらのフック42とループ44を締結することにより複数本の防護管10を連結させて連続させることができる。
ここで、これらの面ファスナーのループ43、44は、先端側に把持部43c、44cを配置することにより、ヤットコ100の把持部110により掴んでフック41、42からループ43、44を剥がすようにして係合・連結を解消することができ、遠隔位置からの間接活線工法により容易かつ迅速に電線Dから防護管10を外すことができる。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、割り面部14の両側近傍の外面部13に面ファスナーのフック41とループ43を配設することにより、強風を受けるなどしても割り面部14間が拡開することを制限することができ、不用意に電線Dが抜け出てしまって路上などに落下してしまうことを防止することができる。また、端面部15の周縁部の外面部13に面ファスナーのフック42とループ44を配設することにより、電線Dの長さに応じて複数本の防護管10を連結することにより延長することができる。したがって、防護管10の信頼性や使い勝手を向上させることができる。
次に、図7は本発明に係る防護管の第3実施形態を示す図である。
図7において、防護管10は、本体部11の内面部12と外面部13に連続して電線Dの法線方向の面で対面する割り面部14に代えて、その割り面部14が内面部12側の割り面部14aと外面部13側の割り面部14bとに分割されており、これらの割り面部14a、14bが周方向にずれることにより内面部12と外面部13の厚さ方向の中間位置で周方向に延在して対面する対面部54が形成されている。
これにより、電線Dを本体部11の内面部12内に内装して気体充填空間S内に気体を流入させて十分に充填した後には、割り面部14a、14bの周方向先端側同士が拡開するほど変形することができずに、その割り面部14a、14bの間の対面部54が対面する状態を維持することができ、内面部12内が外部に開放されて電線Dが外部に離脱してしまうことを制限することができる。一方、その気体充填空間S内への気体の流入前や流出後には、上述実施形態と同様に電線Dに容易に装着し、また、その電線Dから容易に取り外すことができる。ここで、この防護管10でも、上述第2実施形態と同様に、複数本を連結可能にフック42とループ44を配設しても良いことは言うまでもない。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、面ファスナーのフック41とループ43を特別に設けることなく(使い勝手を変更することなく)、強風を受けるなどしても不用意に電線Dから外れてしまって路上などに落下してしまうことを防止することができる。したがって、防護管10の信頼性や使い勝手を向上させることができる。
次に、図8は本発明に係る防護管の第4実施形態を示す図である。
図8において、防護管10は、本体部11の内面部12と外面部13に連続して直線状に対面する割り面部14に代えて、同様に電線Dの法線方向で対面してその長さ方向に延在しつつ波形状に変化する割り面部64が形成されている。
これにより、電線Dを本体部11の内面部12内に内装して気体充填空間S内に気体を流入させて十分に充填した後には、割り面部64の波形状の先端を連続させた仮想直線L間が拡開するほど変形することができずに、その割り面部64の波形状の先端が周方向に噛み合う状態を維持することができ、電線Dが外部に離脱可能なほど内面部12内が完全に外部に開放されることを制限することができる。一方、その気体充填空間S内への気体の流入前や流出後には、上述実施形態と同様に電線Dに容易に装着し、また、その電線Dから容易に取り外すことができる。ここで、この防護管10でも、上述第2実施形態と同様に、複数本を連結可能にフック42とループ44を配設しても良いことは言うまでもない。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、面ファスナーのフック41とループ43を特別に設けることなく(使い勝手を変更することなく)、強風を受けるなどしても不用意に電線Dから外れてしまって路上などに落下してしまうことを防止することができる。したがって、防護管10の信頼性や使い勝手を向上させることができる。
次に、図9および図10は本発明に係る防護管の第5実施形態を示す図である。
図9において、防護管10は、本体部11の内面部12と外面部13が周方向の一部を残して連続(断続させても良い)する固着部71により剥離不能に密着しており、この固着部71は、端面部15間の複数箇所に形成されて気体充填空間Sが複数空間に区画(分割)されている。なお、固着部71を周方向の一部に形成しないのは、分割した空間同士を連通させて気体を隣接する空間を介して充填可能にするためである。
これにより、この防護管10は、固着部71のない箇所から気体充填空間Sの全体に気体を十分に充填することができ、固着部71毎にくびれた形状に膨らまさせて管状状態にすることができる。この状態では、図9(b)に示すように、気体充填空間Sの断面形状が真円になることなくつぶれた状態になるので、そのくびれた固着部71の箇所で容易に屈曲させることができ、装着する対象の電線Dの形状の自由度を向上させることができる。すなわち、この防護管10は、気体充填空間S内に気体を充填することによって強引に略直線状になってしまうことがなく、例えば、図10に示すように、内装する電線Dが湾曲する場合でもその電線Dの形状に倣うように湾曲させることができる。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、電線Dの形状が湾曲するなど直線状でない場合でも、その電線Dに倣うように変形させることができ、その電線Dを無理に内装する状態にすることなく、言い換えると、電線Dが割り面部14から抜け出ようとすることなく、電線Dを品質よく覆う状態に被せることができる。したがって、防護管10の汎用性を向上させることができ、使い勝手を向上させることができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明に係る防護管の第1実施形態の概略全体構成を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその底面図、(c)はその(b)におけるA−A断面図である。 その要部構成である入バルブの構成を示す縦断面図である。 その要部構成である出バルブの構成を示す図であり、(a)はその各部品の分解平面図、(b)はその各部品の分解縦断面図である。 その出バルブの状態を示す図であり、(a)はその閉塞状態を示す縦断面図、(b)はその閉塞状態を破壊する前の操作を示す縦断面図、(c)はその閉塞状態を破壊する際の操作を示す縦断面図である。 その電線への着脱やバルブ関係の操作を間接活線工法に行う際に利用するヤットコを示す平面図である。 本発明に係る防護管の第2実施形態の概略全体構成を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその(a)におけるA−A断面図である。 本発明に係る防護管の第3実施形態の概略全体構成を示す図であり、(a)はその底面図、(b)はその(a)におけるA−A断面図である。 本発明に係る防護管の第4実施形態の概略全体構成を示す底面図である。 本発明に係る防護管の第5実施形態の概略全体構成を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその(a)におけるA−A断面図である。 その使用状態を示す概念斜視図である。 その防護管の従来技術を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその(a)におけるA−A断面図である。
符号の説明
10……防護管 11……本体部 12……内面部 13……外面部 14、14a、14b、64……割り面部 15……端面部 16……入バルブ 17……出バルブ 21……バルブ本体 21a……通気孔 21b……耳形状 22……虫ゴム 23……外筒部 23b……差込孔 23c……雄ネジ 24……トップナット 25、26……円盤部 27……ボトムナット 31……弁座体 31a……通気孔 31b……外延部 31c……スライド溝 32……弁体 32a……球状部 32b……縦軸部 32b……縦軸部 32c……横軸部 33……操作レバー 33a……回転溝 33c……突起 34……補助部材 34b……牽引紐 41、42……フック 43、44……ループ 54……対面部 71……固着部 100……ヤットコ 110……把持部 D……電線 L……仮想直線 S……気体充填空間

Claims (9)

  1. 電線の外面を覆うように設置される防護管であって、
    電線の外面の周囲に位置する内面部と、電線や内面部よりも大径の外面部と、内面部および外面部の長さ方向に延在しつつこれらに連続して互いに対面する一対の割り面部と、内面部、外面部および割り面部の両端側のそれぞれに連続する一対の端面部と、を有することにより気体を充填可能な管状の空間を内部に画成して該気体充填空間内の気体の充填量に応じて変形する軟質材料よりなる本体部を備えており、
    該本体部内の気体充填空間と外部空間内との間で気体を流通可能な流路を画成して該流路を連通または閉止するバルブが内面部、外面部、割り面部および端面部のいずれかに設置されていることにより、
    割り面部間を拡開することにより内面部内に電線を収装するとともに、バルブを介して内部空間内に気体を流入させることにより該電線を内面部内に収装する管状状態を維持することを特徴とする防護管。
  2. 前記割り面部の長さ方向に延在する外面部の縁部に、該割り面部が互いに離隔することを制限または解放する連結部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の防護管。
  3. 前記割り面部は、内面部側と外面部側とで周方向にずれることにより該内面部と外面部の厚さ方向における中間位置で周方向に延在して対面する対面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護管。
  4. 前記割り面部は、内面部および外面部の長さ方向に延在する波形状に形成されて対面していることを特徴とする請求項1に記載の防護管。
  5. 前記端面部間の複数個所で内面部と外面部が周方向に連続的あるいは断続的に固着されることにより気体充填空間が複数空間に分割されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の防護管。
  6. 前記端面部付近に当該端面部同士が対面する状態に連結する連結部材を配設したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の防護管。
  7. 前記バルブとして、気体充填空間内に気体の流入を許容する入バルブと、気体充填空間内の気体の流出を許容する出バルブと、を配設することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の防護管。
  8. 前記気体充填空間内に有色気体を充填することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の防護管。
  9. 前記本体部の少なくとも外面部を透明な材料により作製したことを特徴とする請求項8に記載の防護管。
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