JP2007104084A - 映像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、電子放出素子が形成されたガラス基板を補強する金属が磁化されることにより、電子放出素子から放出される電子の進路が影響を受けることを効果的に防止し、高品質な映像表示を可能とする映像表示装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
【解決手段】ガラス基板421に形成された複数の電子放出素子42から放出される電子を受けてスクリーン51を発光させる平面型表示パネル14において、ガラス基板421を補強する金属性材料で形成された補強板53が磁化されたことを検出する検出手段59,61と、補強板53が磁化されたことが検出されたとき、補強板53を消磁可能とする消磁手段60,63とを備える。
【選択図】 図7

Description

この発明は、例えばSED(surface-conduction electron-emitter display)等の平面型表示パネルを用いた映像表示装置及びその制御方法に関する。
周知のように、近年では、テレビジョン放送のデジタル化が推進されてきている。例えば、日本国内においては、BS(broadcasting satellite)デジタル放送及び110度CS(communication satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
そして、このようなテレビジョン放送を受信するテレビジョン放送受信機においては、薄型で大画面のものが望まれる傾向にある。このため、現在では、2つの素子電極間に電圧を印加することにより電子ビームを放出する表面伝道型電子放出素子を使用した、SED等の平面型表示パネルが広く採用されてきている。
すなわち、この平面型表示パネルは、表面伝道型電子放出素子から放出された電子ビームを、蛍光体をコーティングしたスクリーンに照射することにより蛍光物質を発光させることができ、そのときの輝度の強さを電子放出素子に印加する電圧の時間長で可変することができることを利用している。
具体的には、多数の電子放出素子をガラス基板上にマトリクス状に平面配列し、この配列体をスクリーンに対向させるように設置する。そして、個々の電子放出素子に、映像信号のサンプリング値に応じた時間長の電圧パルスを印加することによって、スクリーン上に映像を形成するようにしている。
ところで、この種の平面型表示パネルにあっては、上記ガラス基板の電子放出素子が形成されている面と反対側の面に、金属性材料で形成された補強板を沿わせることにより、ガラス基板を補強した状態で、テレビジョン放送受信機のキャビネット内に収容されるようになっている。
一方、テレビジョン放送受信機のキャビネット内には、例えばスピーカや変圧器等に代表される磁気発生源となる部品も収容されている。そして、このような磁気発生源によって補強板が磁化されると、ガラス基板に搭載した電子放出素子に磁気が作用して、電子放出素子から放出される電子の進路が影響を受けるという問題が生じる。
特許文献1には、陰極線管において、シャドウマストを支えるフレームをフェイスプレートパネルに支持する支持具の電子ビーム走査軌道部を非磁性材にして、他の部材から発生した磁束が支持具を通ったり、支持具が着磁したりすることによる電子ビームのミスランディングを防止する構成が開示されている。
また、特許文献2には、カラー陰極線管の電子銃に用いられる制御電極として、少なくとも2種の金属材料を突合せ接合させたものであって、3原色光に対応する3つの電子ビーム通過孔の形成部分を含む帯状領域を非磁性金属材料で形成することにより、制御電極に対する浮遊塵埃の付着を避けるようにした構成が開示されている。
特開平06−111726号公報 特開平10−255686号公報
しかしながら、これらの特許文献1,2は、いずれも、陰極線管の電子銃から放出される電子ビームの進路を補正するものであって、上記したSED等の平面型表示パネルにおいて、電子放出素子が形成されたガラス基板を補強する金属板が磁化されて、電子ビームの進路が影響を受けることについては何らの記載もなされていないものである。
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、電子放出素子が形成されたガラス基板を補強する金属が磁化されることにより、電子放出素子から放出される電子の進路が影響を受けることを効果的に防止し、高品質な映像表示を可能とする映像表示装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る映像表示装置は、複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、複数の電子放出素子を映像信号に基づいて駆動し、スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板と、補強板が磁化されたことを検出する検出手段と、検出手段により補強板が磁化されたことが検出されたとき、補強板を消磁可能とする消磁手段とを備えるようにしたものである。
また、この発明に係る映像表示装置の制御方法は、複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、複数の電子放出素子を映像信号に基づいて駆動し、スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板とを備えた映像表示装置を制御する方法を対象としている。そして、補強板の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたことを検出する第1の工程と、第1の工程の検出結果に基づいて補強板に巻回された消磁用コイルに消磁用電流を供給する第2の工程と、第2の工程で消磁用コイルに消磁用電流が供給されているとき、補強板の磁化の強さが基準となる磁化の強さを下回ったことを検出する第3の工程と、第3の工程の検出結果に基づいて消磁用コイルへの消磁用電流の供給を停止する第4の工程とを備えるようにしたものである。
上記した発明によれば、ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板が磁化されたとき、補強板を消磁するようにしたので、電子放出素子から放出される電子の進路が磁気の影響を受けることを効果的に防止することができ、高品質な映像表示を可能にすることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するテレビジョン放送受信機11を正面側から見た状態を示している。このテレビジョン放送受信機11は、主として、薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を支持する支持台13とから構成されている。
このうち、キャビネット12には、その正面中央部にSED等の平面型表示パネル14が配置されている。また、このキャビネット12には、その平面型表示パネル14の両側に、スピーカ15、操作部16及びワイヤレスのリモートコントローラ17から送出された操作情報を受信するための受信部18等が配置されている。
一方、上記支持台13は、キャビネット12の底面中央部に回動自在に連結されるもので、所定の基台19の水平面上に載置された状態で、キャビネット12を起立させて支持するように構成されている。
図2は、上記テレビジョン放送受信機11の信号処理系を概略的に示している。この信号処理系を構成する各種の回路ブロックは、詳細は後述するが、主として、上記キャビネット12の内部で背面に近い位置、つまり、上記平面型表示パネル14の裏側あたりに配置されている。
そして、デジタルテレビジョン放送受信用のアンテナ20で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子21を介してチューナ部22に供給される。このチューナ部22は、入力されたデジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局し復調している。そして、このチューナ部22から出力された信号は、デコーダ部23に供給されて、例えばMPEG(moving picture experts group)2デコード処理が施された後、セレクタ24に供給される。
さらに、アナログテレビジョン放送受信用のアンテナ25で受信したアナログテレビジョン放送信号は、入力端子26を介してチューナ部27に供給される。このチューナ部27は、入力されたアナログテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局し復調している。そして、このチューナ部27から出力された信号は、A/D(analog/digital)変換部28によりデジタル化された後、上記セレクタ24に出力される。
また、アナログ信号用の入力端子29に供給されたアナログの映像及び音声信号は、A/D変換部30に供給されてデジタル化された後、上記セレクタ24に出力される。さらに、デジタル信号用の入力端子31に供給されたデジタルの映像及び音声信号は、そのまま上記セレクタ24に供給される。
上記セレクタ24は、4種類の入力デジタル映像及び音声信号から1つを選択して、信号処理部32に供給している。この信号処理部32は、入力されたデジタル映像信号に所定の信号処理を施した後、上記平面型表示パネル14を含む映像表示部33に出力している。この映像表示部33では、入力された映像信号に基づいて平面型表示パネル14を駆動し、映像表示を行なわせている。また、上記信号処理部32は、入力されたデジタル音声信号に所定の信号処理を施し、アナログ化して上記スピーカ15に出力することにより、音声再生を行なっている。
ここで、このテレビジョン放送受信機11は、上記した各種の受信動作を含む種々の動作を制御部34によって統括的に制御されている。この制御部34は、CPU(central processing unit)等を内蔵しており、上記操作部16からの操作情報、または、上記リモートコントローラ17から送信された操作情報を受信部18を介して受けることにより、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部34は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)35と、該CPUに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)36と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ37とを利用している。
図3は、上記映像表示部33の詳細を示している。この映像表示部33は、上記平面型表示パネル14と電圧パルス印加部38と走査部39とを備えている。このうち、平面型表示パネル14は、複数の水平ライン40と、この複数の水平ライン40に交差する複数の垂直ライン41と、複数の水平ライン40と複数の垂直ライン41との各交差部で、それぞれ、走査電極が水平ライン40に接続され信号電極が垂直ライン41に接続された表面伝導型の複数の電子放出素子42と、後述するスクリーンとから構成されている。
この電子放出素子42は、その信号電極と走査電極との間に印加された電位がスレッショルドを越えると電子放電が起き、対向するスクリーンの蛍光体を励起して発光させることができる。この場合、赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体を交互に配することで、カラー表示が可能となる。
また、上記電圧パルス印加部38は、上記信号処理部32から供給されるRBG映像信号の1水平走査期間分を、クロックCK1によりサンプリングしてラインメモリ43に保持する。このラインメモリ43に保持された映像信号1ライン分のサンプリング値は、次の水平走査期間に後述するパルス幅変調信号を出力する動作を行なうため、ラッチパルスDLのタイミングに合わせてラインメモリ44にラッチされ、映像サンプリング値毎に用意されたコンパレータ451,452,453,……,45nの一方の入力端に供給される。
一方、上記電圧パルス印加部38には、10ビットのカウンタ46が備えられている。このカウンタ46は、クロックCK2をカウントアップし、リセット信号Rで初期化されることにより、水平走査期間毎に0から1023までの10ビットの値を循環的に計数する。そして、このカウンタ46の計数値は、各コンパレータ451,452,453,……,45nの他方の入力端に供給される。
これらのコンパレータ451〜45nは、それぞれ、ラインメモリ44からの映像サンプリング値と、カウンタ46の計数値とを比較し、カウンタ46の計数値が映像サンプリング値より小さい場合にH(high)レベルを出力し、カウンタ46の計数値が映像サンプリング値を越えた場合にL(low)レベルを出力する。
そして、各コンパレータ451〜45nの出力は、それぞれ出力バッファ増幅器471〜47nに供給される。これらの出力バッファ増幅器471〜47nは、対応するコンパレータ451〜45nの出力がHレベルの場合に、基準電圧Vrefを出力する。
これにより、詳細は後述するが、各出力バッファ増幅器471〜47nからは、電圧レベルが基準電圧Vrefで、映像サンプリング値に対応したパルス幅を有するパルス幅変調信号が出力され、上記した平面型表示パネル14の各垂直ライン41に供給されることになる。
一方、上記走査部39は、シフトレジスタ49を有している。このシフトレジスタ49は、平面型表示パネル14の各水平ライン40に対応する複数の出力端を備えている。そして、水平同期パルスHPが入力される毎に、その複数の出力端からHレベルが順次シフトされて出力される。また、このシフトレジスタ49は、垂直同期パルスVPでリセットされる。
そして、このシフトレジスタ49の各出力は、それぞれバッファ増幅器501〜50mに供給される。これらのバッファ増幅器501〜50mは、シフトレジスタ49の出力がHレベルのときに一定の負電位Vyonを出力する。そして、各バッファ増幅器501〜50mの出力が、平面型表示パネル14の各水平ライン40に供給されることになる。
図4は、表面伝導型の電子放出素子42の1つを拡大して示している。すなわち、ガラス基板421上に走査電極422と信号電極423とを形成し、各走査電極422と信号電極423とを、導電性薄膜424を介して、通電フォーミング処理により形成された電子放出部425に接続している。なお、符号426は通電活性化処理により形成した薄膜である。
このようにガラス基板421上に複数の電子放出素子42が配列して形成される。そして、この複数の電子放出素子42の配列面に面対向するように、所定間隔を置いて加速電圧印加用のスクリーン51が配置されている。このスクリーン51は、ガラス基板511上にRGBに対応する蛍光体512を介してメタルバック513を設けたものである。
そして、上記走査電極422と信号電極423との間に電圧E1が印加されると、電子放出部425から電子が放出される。この放出された電子は、スクリーン51のメタルバック513と走査電極422との間に印加された高レベルの加速電圧E2によってスクリーン51側に引き付けられ、蛍光体512に衝突して発光させる。
図5(a)〜(i)は、上記電圧パルス印加部38におけるパルス幅変調動作を示している。ここでは、1水平走査期間分のパルス幅変調動作について説明する。図5(a)は水平同期信号HDを示している。図5(b)は、上記カウンタ46に与えるクロックCK2を示している。図5(c)は、カウンタ46の計数値を、縦軸を10進数値として三角波状に表記して示したものである。
図5(d)〜(h)に示す波形a〜a+4は、ラインメモリ44から出力された映像サンプリング値がaの場合、a+1の場合、……、a+4の場合に、上記出力バッファ増幅器471〜47nから得られるパルス幅変調信号をそれぞれ示している。図5(i)は、図3における水平ライン40のi本目の電位を示している。シフトレジスタ49が水平同期パルスHPに合わせて上から順に1本ずつ選択的にオンし、振幅Vyonの負のパルスを1水平走査期間出力している。
図5(d)に示すように、カウンタ46の計数値が映像サンプリング値aより小さい場合は、コンパレータ451〜45nがHレベルを出力し、出力バッファ増幅器471〜47nが基準電圧Vrefの振幅の信号を出力する。カウンタ46の計数値が映像サンプリング値aを越えると、コンパレータ451〜45nの出力がLレベルになり、出力バッファ増幅器471〜47nの出力がグランドレベルに落ちる。これにより、映像サンプリング値aに応じたパルス幅の変調信号が得られる。
同様に、ラインメモリ44から出力される映像サンプリング値がa+1の場合は、さらにクロックCK2の1周期分長いパルス幅の変調信号が得られ、ラインメモリ44から出力される映像サンプリング値がa+2、a+3、a+4、……では、その値に応じてパルス幅が決定される。
これにより、出力バッファ増幅器471〜47nからは、ラインメモリ44に保持された映像信号のサンプリング値に比例したパルス幅(階調表現に対応するパルス幅)のパルス幅変調信号が得られる。そして、出力バッファ増幅器471〜47nから出力されたパルス幅変調信号は、垂直ライン41に供給される。
このようにして、1水平走査期間分のパルス幅変調信号が垂直ライン41に供給されている期間に、所定の選択された水平ライン40に負の電圧Vyonが印加されると、その水平ライン40に接続された各電子放出素子42にVref+Vyonの電圧レベルが加わる。
このため、各電子放出素子42は、パルス幅変調信号に応じた時間電子を放出し、蛍光体512がその時間に対応した輝度で発光することになる。これにより、1水平走査分の映像が表示される。
図6は、上記したテレビジョン放送受信機11におけるキャビネット12の内部を示している。すなわち、平面型表示パネル14は、上記したように、表面伝導型の複数の電子放出素子42が形成されたガラス基板421と、複数の電子放出素子42に対応して複数の蛍光体512が形成されたガラス基板511とを備えている。
そして、平面型表示パネル14は、電子放出素子42と蛍光体512とが所定間隔離間して対向するように、ガラス基板421とガラス基板511とを面対向させた状態で、周囲を連結部材52によって固定されている。なお、ガラス基板421,511及び連結部材52で形成される空間は、密閉されて真空状態となされている。
ここで、上記ガラス基板421の電子放出素子42が形成されている面と反対側の面には、その全面に金属性材料で形成された補強板53が密着されており、ガラス基板421が補強されている。なお、この補強板53は、その周縁部分が連結部材52を覆うようにして、ガラス基板511の周縁部まで延設されている。
そして、この平面型表示パネル14は、そのガラス基板511の蛍光体512が形成されている面と反対側の面を、キャビネット12の前面中央部に形成された開口121から露出させるようにして、キャビネット12内に収容されている。
また、上記補強板53は、そのガラス基板421に密着している面と反対側の面、つまり、背面側の所定位置に、複数(図示の場合は3つ)のリブ54が取着されている。そして、この複数のリブ54には、回路基板55が取着されている。
この回路基板55には、主として、先に述べたチューナ部22,27、デコーダ部23、セレクタ24、A/D変換部28,30、信号処理部32及び映像表示部33等よりなる信号処理系ブロック56と、制御部34、ROM35、RAM36及び不揮発性メモリ37等よりなる制御系ブロック57と、各部に電力を供給するための電源系ブロック58とが形成されている。
ところで、上記電源系ブロック58は、変圧器を含んでいる。また、キャビネット12内には、上記スピーカ15も収容されている。このようなスピーカ15や変圧器等は磁気発生源となるため、金属性材料で形成されている補強板53が磁化されることがある。このような磁気発生源によって補強板53が磁化されると、ガラス基板421に搭載した電子放出素子42に磁気が作用し、電子放出素子42から放出される電子の進路が影響を受け、高画質な映像表示が行なえなくなるという問題が生じる。
この問題に対処するための第1の対策としては、補強板53を、磁化されない材料、つまり、非磁性材料で形成する手法がある。
また、この問題に対処するための第2の対策としては、補強板53が磁化されたことを検出して消磁する手法がある。
図7は、上記第2の対策の具体例を示している。すなわち、補強板53には、その背面側の中央部に磁気センサ59を設置している。また、補強板53には、その周縁部に沿うように消磁用コイル60を巻回している。そして、磁気センサ59は、補強板53の磁化の強さを測定し、その測定結果に対応したデータを比較回路61に出力する。
この比較回路61は、磁気センサ59から供給されたデータを、制御端子62に供給された基準データと比較する。この基準データは、予め基準となる磁化の強さに対応して設定されるものである。そして、比較回路61は、補強板53の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたとき検出信号を駆動回路63に出力する。この駆動回路63は、比較回路61から検出信号が供給されたとき、消磁用コイル60に消磁用電流を流し、ここに、補強板53が消磁される。
なお、上記制御端子62に供給される基準データは、予め設定されて不揮発性メモリ37に格納されており、必要に応じて制御部34によって読み出され、制御端子62を介して比較回路61に供給されるようになっている。このため、基準データは、製造者側で任意に設定可能となる。
図8は、補強板53が磁化されたことを検出して消磁する処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理動作が開始(ステップS1)されると、比較回路61は、ステップS2で、補強板53の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたか否かを判別し、超えたと判断された場合(YES)、駆動回路63に検出信号を出力する。これにより、駆動回路63は、ステップS3で、消磁用コイル60に消磁用電流を流して補強板53の消磁が実行される。
その後、比較回路61は、ステップS4で、補強板53の磁化の強さが基準となる磁化の強さを下回ったか否かを判別し、下回ったと判断された場合(YES)、駆動回路63への検出信号の出力を停止する。これにより、駆動回路63は、ステップS5で、消磁用コイル60への消磁用電流の供給を停止して、処理を終了(ステップS6)する。
上記した第2の対策によれば、補強板53の磁化の強さが予め設定された基準となる磁化の強さを越えたとき、自動的に消磁用コイル60に消磁用電流を流して補強板53の消磁を行なうようにしたので、補強板53が磁化されることにより、電子放出素子42から放出される電子の進路が影響を受けることを効果的に防止することができ、ひいては、高品質な映像表示を行なうことが可能となる。
また、電子は、電子ビームスピードが遅いほど、その進路が磁気による影響を受け易くなる。ところが、上記のように、補強板53を消磁することにより電子放出素子42から放出される電子が磁気の影響を受けなくなるので、電子ビームスピードを現状よりも遅く設定することができる。つまり、図4に示した加速電圧E2のレベルを低く設定することができるようになる。
また、上記のように補強板53の消磁を自動的に行なうのではなく、補強板53の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたとき、図9に示すように、例えば「内部部品が不要に磁化されました。以下の操作手順にしたがって消磁して下さい。」というような、ユーザに対して補強板53の消磁を促すメッセージを平面型表示パネル14に表示させるようにしても良いものである。
この場合、ユーザが、メッセージに記述された操作手順に基づいて操作を行なうことにより、消磁用コイル60に消磁用電流が流されて、補強板53の消磁を行なうことができる。消磁が完了した場合には、消磁用コイル60への消磁用電流の供給を自動的に停止させることが実用的である。
さらに、図10に示すように、補強板53の背面を複数(図示の場合は9つ)の領域a〜iに分割し、各領域a〜iに対して、磁気センサ59a〜59iと消磁用コイル60a〜60iとを設置する。そして、各領域a〜iでそれぞれ独自に、磁気センサ59a〜59iの出力データを基準データと比較し、磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたとき、消磁用コイル60a〜60iに消磁用電流を流して消磁を行なうようにする。このようにすれば、補強板53が部分的に磁化された場合に、その部分だけを消磁することができて効率的である。
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
この発明の実施の形態を示すもので、テレビジョン放送受信機の外観を説明するために示す正面図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の信号処理系を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の映像表示部を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態における映像表示部に使用された電子放出素子を説明するために示す側断面図。 同実施の形態における映像表示部の電圧パルス印加部の動作を説明するために示すタイミング図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機のキャビネットの内部を説明するために示す側断面図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の補強板に対する磁化対策の一例を説明するために示すブロック構成図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の補強板に対する消磁動作を説明するために示すフローチャート。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の補強板に対する磁化対策の他の例を説明するために示す図。 同実施の形態におけるテレビジョン放送受信機の補強板に対する磁化対策のさらに他の例を説明するために示す図。
符号の説明
11…テレビジョン放送受信機、12…キャビネット、13…支持台、14…平面型表示パネル、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受信部、19…基台、20…アンテナ、21…入力端子、22…チューナ部、23…デコーダ部、24…セレクタ、25…アンテナ、26…入力端子、27…チューナ部、28…A/D変換部、29…入力端子、30…A/D変換部、31…入力端子、32…信号処理部、33…映像表示部、34…制御部、35…ROM、36…RAM、37…不揮発性メモリ、38…電圧パルス印加部、39…走査部、40…水平ライン、41…垂直ライン、42…電子放出素子、43,44…ラインメモリ、451〜45n…コンパレータ、46…カウンタ、471〜47n…出力バッファ増幅器、49…シフトレジスタ、501〜50m…バッファ増幅器、51…スクリーン、52…連結部材、53…補強板、54…リブ、55…回路基板、56…信号処理系ブロック、57…制御系ブロック、58…電源系ブロック、59,59a〜59i…磁気センサ、60,60a〜60i…消磁用コイル、61…比較回路、62…制御端子、63…駆動回路。

Claims (10)

  1. 複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、
    前記ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、
    前記複数の電子放出素子を映像信号に基づいて駆動し、前記スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、
    前記ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板と、
    前記補強板が磁化されたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記補強板が磁化されたことが検出されたとき、前記補強板を消磁可能とする消磁手段とを具備することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記補強板の磁化の強さを測定する測定手段と、
    前記測定手段で測定された前記補強板の磁化の強さと予め設定された基準となる磁化の強さとを比較し、前記補強板の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたとき、前記補強板が磁化されたことを検出する比較手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  3. 前記消磁手段は、
    前記補強板の周縁部に沿って巻回された消磁用コイルと、
    前記消磁用コイルに消磁用電流を供給する供給手段とを具備することを特徴とする請求項1または2記載の映像表示装置。
  4. 前記供給手段は、前記検出手段により前記補強板が磁化されたことが検出されたとき、自動的に前記消磁用コイルに消磁用電流を供給することを特徴とする請求項3記載の映像表示装置。
  5. 前記検出手段により前記補強板が磁化されたことが検出されたとき、前記補強板を消磁させることを促すメッセージを発生する発生手段を備えることを特徴とする請求項3記載の映像表示装置。
  6. 前記供給手段は、前記発生手段により前記補強板を消磁させることを促すメッセージが発生されたとき、操作に基づいて前記消磁用コイルに消磁用電流を供給することを特徴とする請求項5記載の映像表示装置。
  7. 前記検出手段及び前記消磁手段は、前記補強板を複数の領域に分割したそれぞれの領域に対して設置されることを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  8. 複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、
    前記ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、
    前記複数の電子放出素子を映像信号に基づいて駆動し、前記スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、
    前記ガラス基板を補強する非磁性材料で形成された補強板とを具備することを特徴とする映像表示装置。
  9. 複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、
    前記ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、
    放送信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信された放送信号から映像信号を復元する復元手段と、
    前記復元手段で復元された映像信号に基づいて前記複数の電子放出素子を駆動し、前記スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、
    前記ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板と、
    前記補強板が磁化されたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記補強板が磁化されたことが検出されたとき、前記補強板を消磁可能とする消磁手段とを具備することを特徴とする放送受信装置。
  10. 複数の電子放出素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、前記ガラス基板に形成された複数の電子放出素子の配列面に対向して設置され、複数の電子放出素子から放出される電子を受けて発光するスクリーンと、前記複数の電子放出素子を映像信号に基づいて駆動し、前記スクリーンに映像を表示させる駆動手段と、前記ガラス基板を補強する金属性材料で形成された補強板とを備えた映像表示装置を制御する方法であって、
    前記補強板の磁化の強さが基準となる磁化の強さを越えたことを検出する第1の工程と、
    前記第1の工程の検出結果に基づいて前記補強板に巻回された消磁用コイルに消磁用電流を供給する第2の工程と、
    前記第2の工程で前記消磁用コイルに消磁用電流が供給されているとき、前記補強板の磁化の強さが基準となる磁化の強さを下回ったことを検出する第3の工程と、
    前記第3の工程の検出結果に基づいて前記消磁用コイルへの消磁用電流の供給を停止する第4の工程とを具備することを特徴とする映像表示装置の制御方法。
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