JP2007103016A - X線画像撮影システム - Google Patents

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真和 岡田
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Abstract

【課題】 電子放出効率の低下を防止してX線源から出力されるX線の出力の向上を図りつつ、耐久性の向上及び小型化が可能なX線画像撮影システムを提供すること。
【解決手段】 真空外囲器41内に配置され、電界をかけることで電子を発生する電界放出型電子源47と電子の入射によりX線49を放出する陽極とを備えたX線源4と、X線49が入射する位置に配置され、入射したX線49の強度に応じてX線画像の画像信号を検出するX線画像検出器2と、を備えて、X線位相コントラスト画像を撮影するX線画像撮影システム100であって、電界放出型電子源47は、支持基板471の上に一対の電極間に半導体層473aと絶縁体層473bとが交互に積層されてなるドリフト層473を備えるとともに、半導体層473aは金属酸化物からなり、X線源4は、電界放出型電子源47の電子出射方向に陽極を備えて、陽極表面からX線を出射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線画像撮影システムに関し、特に電界放出型電子源を有するX線画像撮影システムに関する。
従来より、X線を発生するX線源としては、陰極に熱電子放出型電子源を用いた熱電子放出型X線源が利用されており、この熱電子放出型X線源では、陰極を加熱して、該陰極から出る熱電子を陽極に衝突させて、X線を発生させている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、熱電子放出型X線源において、高出力を得るには、電子源自体を大型化する必要が生じ、これに伴い、X線源が大型化になるとともに、電子の放出密度や放出効率が十分でないという問題があった。また、陰極を加熱する際に、陰極を構成するフィラメントに電流を流すための電源が必要になることや、該フィラメントは熱により消耗しやすいこと、さらには、該フィラメントの消耗に伴い、該フィラメントへ流す最適な電流量の調整を行う必要が生じること、該フィラメントの形状に起因する陽極表面への均一な電子ビームの入射が困難であること等の問題があった。
このため、スピント型と呼ばれる微細表面に電界を集中させることによって電子を放出する例陰極型の電子源の開発が行われ、カーボンナノチューブ(CNT)の先端に電界を集中させるタイプの電子源も開発されている。
しかし、前述のように微小先端に電界を集中させる方式の電子源の場合、その製造工程が複雑化すると共に、その先端形状の変化によって電子線の放出能力が変化するという問題があった。
また、近年においては、薄膜積層技術を利用した面状電子源として、金属層と絶縁体層と金属層とを積層させたMIM型の面状電子源(例えば、特許文献2参照。)や、金属層と絶縁層と半導体層とを積層させたMIS型の面状電子源(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
このような面状電子源は、通常20〜30nm程度の超薄膜の絶縁体層に高電界を印加してトンネル電子を放出させるものであり、このため、充分な耐久性が得られるようにするためには、高度な薄膜化技術と耐絶縁性に優れた材料が必要になり、製造プロセスや材料の点において問題があった。
また、他の面状電子源として、弾道電子放出現象という原理に基づく面状電子源が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
この面状電子源では、ナノサイズのシリコン粒子に超薄膜の酸化シリコンを被覆させたものを連結するように配列し、これを一対の電極で挟む構造になっており、この一対の電極に電圧を印加させて、シリコン中をドリフトする電子を弾道電子化させ、この電子を表面の電極から放出させるようになっている。
しかし、前述のナノサイズのシリコン粒子を精度よく製造し、またこれを連結するように適切に配列させることは非常に困難であり、このため、電子放出効率を充分に向上させることも困難になるという問題があった。
さらに、最近においては、n型シリコンからなる支持基板の上に、導電性膜のシリコン膜と絶縁性膜のシリコン酸化膜とを交互に多数積層させた面状の電界放出型電子源が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
特開2002−83560号公報 特開平7−65710号公報 特開平8−250766号公報 特開2000−100316号公報 特開2002−352698号公報
しかしながら、このようなX線画像撮影装置において、高画質のX線画像を得るためには、高出力のX線を出力し、被写体が動くことによる画像のボケが発生しないように短時間で撮影する必要がある。特に、拡大撮影であるX線位相コントラスト撮影においては、X線源の焦点径が大きいと幾何学的不鋭が大きくなり、X線画像がボケてしまうため、焦点径の小さいX線源を用いつつ高出力のX線照射が必要とされる。一方、医療現場などの被写体が患者である場合には、得られたX線画像がボケている場合には、適切に診断を行うことができず、再撮影が要求されるため、患者の被曝量も大きくなってしまい、被曝による弊害が問題となる。
このような電界放出型電子源において、電子放出能力を向上させるためには、前述のシリコン膜として、電子の平均自由工程が大きい結晶性の高いシリコン膜を成膜させることが必要になる。このような結晶性の高いシリコン膜を通常の成膜方法で成膜する場合、一般に支持基板の温度を1000℃程度に高める必要があり、成膜させる支持基板に非常に高い耐熱性が要求されるという問題があった。
また、このような結晶性の高いシリコン膜を得る場合、このシリコン膜の成膜時とシリコン酸化膜の成膜時とにおいて、支持基板の温度が大きく異なるため、前述のように導電性膜のシリコン膜と絶縁性膜のシリコン酸化膜とを交互に多数積層させた場合、シリコン膜とシリコン酸化膜とにおける熱膨張係数の違いにより、シリコン膜とシリコン酸化膜との界面に歪みが生じたり、界面が破壊されたりして、電子放出効率が大きく低下するという問題があった。
一方、支持基板の温度を低くしてシリコン膜を成膜した場合には、このシリコン膜がアモルファス状態となり、前述の弾道電子放出現象において要求される重要な物性値である電子の平均自由工程が極端に短くなり、電子放出能力が著しく低下するとともに、熱電導効率も低下して、この電界放出型電子源の温度が上昇し、耐久性が悪化するという問題があった。
このように、前述のいずれの電子源を用いたX線源にせよ、電子放出効率及び耐久性に優れた電子源が存在せず、また、装置自体が大掛かりなものであった。
本発明の課題は、電子放出効率の低下を防止してX線源から出力されるX線の出力の向上を図りつつ、耐久性の向上及び小型化が可能なX線画像撮影システムを提供することである。
請求項1記載の発明は、
真空外囲器内に配置され、電界をかけることで電子を発生する電界放出型電子源と、前記電子の入射によりX線を放出する陽極とを備えたX線源と、
前記X線が入射する位置に配置され、入射したX線の強度に応じてX線画像の画像信号を検出するX線画像検出器と、
を備えて、X線位相コントラスト画像を撮影するX線画像撮影システムにおいて、
前記電界放出型電子源は、支持基板の上に一対の電極間に半導体層と絶縁体層とが交互に積層されてなるドリフト層を備えるとともに、前記半導体層は金属酸化物からなり、
前記X線源は、前記電界放出型電子源の電子出射方向に配置された前記陽極表面からX線を出射することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、X線源に備えられた電界放出型電子源は、支持基板と、半導体層と絶縁体層とが交互に積層されたドリフト層と、を備えており、当該ドリフト層においては、結晶性の金属酸化物で半導体層を形成させるようになっている。また、電界放出型電子源の電子出射方向には陽極が備えられ、電界放出型電子源からの電子の入射により陽極表面からX線を出射するようになっている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記X線源と前記X線画像検出器との間には、被写体の位置決めを行う被写体台が配置されており、前記X線源から前記被写体台までの距離R1が0.25〜3mであり、前記被写体台から前記X線画像検出器までの距離R2が0.25〜3mであり、前記X線源の焦点サイズが1〜300μmであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、X線源の開口部の焦点サイズは1〜300μmであり、0.25≦R1≦3、0.25≦R2≦3となるようにX線源、被写体台及びX線画像検出器を配置するので、エッジ効果が大きく、また、焦点径による幾何学的不鋭による画像のボケを小さく抑えることができ、鮮明な位相コントラスト画像を得ることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記陽極と前記電界放出型電子源との間で電子を加速する高電圧を印加する高圧電源を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、高電圧を印加して、陽極と電界放出型電子源との間で加速された高エネルギーの電子を陽極に衝突させることにより、高エネルギーのX線を得ることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記半導体層の膜厚が、前記半導体層内における電子の平均自由工程の1/1000〜5/4の範囲にあり、この半導体層の比誘電率が、前記絶縁体層の比誘電率の1.5〜100倍の範囲であることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、前述のように半導体層と絶縁体層の比誘電率を設定した状態で、一対の電極に電圧を印加することにより、一方の電極から注入された電子が半導体層で散乱を受けることなく、また絶縁体層では十分な電界により加速されて、電子を弾道化させることができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記半導体層の熱伝導率が、0.05〜100W/cm・Kの範囲であることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、前述のように半導体層の熱伝導率を設定した状態で、一対の電極に電圧を印加して電子を放出させた場合には、十分な熱放射が行われ、電界放出型電子源の温度が上昇するのを抑制することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記半導体層が、酸化亜鉛で構成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、半導体層に酸化亜鉛を使用すると、より低温で結晶化されるとともに、各種の支持基板上において、c軸方向への配向性が高くさせ、電界放出型電子源の電子放出能力を向上させることができる。また、このような電子放出能力のよい電界放出型電子源をさらに安定して製造することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記絶縁体層の主成分が、絶縁性の酸化物、窒化物及び酸窒化物から選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、特に絶縁体層の主成分に前述の化合物を用いることで、絶縁体層の耐久性を向上させることができる。
請求項8記載の発明は、請求項7に記載のX線画像撮影システムにおいて、
前記絶縁体層の主成分が、酸化珪素、窒化珪素及び酸窒化珪素から選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、特に絶縁体層の主成分に前述の化合物を用いることで、絶縁体層を形成する際に、従来の半導体製造プロセスを利用することができ、電界放出型電子源を容易に製造することができる。
請求項1記載の発明によれば、半導体層を形成する際に、熱による消耗を防ぐことができ、耐久性を向上させた電界放出型電子源を得ることができ、X線源の耐久性を向上させることができる。
また、ドリフト層において、熱による膨張を抑えることができるので、交互に積層される半導体層と絶縁体層との界面に歪みを生じさせたり、当該界面が破壊されたりするのを防止することができ、X線源の電子放出効率の低下を防止し、放出されるX線の出力を向上させることができる。
また、電界放出型電子源を備えているので、熱電子放出型電子源のようにフィラメント用の電源を配設させる必要もなく、X線源の小型化を図ることができる。
したがって、X線画像撮影システム全体の耐久性の向上及び出力の向上を図るとともに、小型化が可能である。
請求項2に記載の発明によれば、容易に鮮明な位相コントラスト画像を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、人体撮影が可能な十分に高エネルギーのX線を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、X線源の電子放出効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、熱による消耗を防いで、電界放出型電子源の耐久性を向上させることができるとともに、電界放出型電子源が発生する熱によりX線源を構成する他の部材への影響を防ぐことができ、X線源自体の耐久性を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、X線源の電子放出効率を向上させることができる。
請求項7記載の発明によれば、X線源の耐久性を向上させることができる。
請求項8記載の発明によれば、X線源を容易に製造できる。
以下、本発明の実施の形態を、図1から図9を参照して説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
本発明に係るX線画像撮影システムの第一実施形態であるX線画像撮影システム100について図1〜図8を参照して説明する。
X線画像撮影システム100は、位相コントラストX線画像を検出するシステムである。位相コントラストX線画像とは、X線が物体を透過するときに、その被写体である物体の構成要素に応じて吸収もしくは散乱されてX線強度が減弱することでX線強度変化として得られる吸収コントラストX線画像に対し、その際に生じるX線の屈折や回折などの位相のずれを適用して得られる画像を指している。このような位相コントラストX線画像を利用したX線画像撮影システムは、例えば、医療施設における医用画像診断や工場における非破壊検査において利用可能である。ここでは、医療施設で行われるX線画像撮影として胸部や頭部等の一般撮影を行う場合について説明する。
図1に示すように、X線画像撮影システム100には、位置決めを行うための距離刻印レール1が備えられており、この距離刻印レール1上の一端には、X線画像検出器2が備えられている。
X線画像検出器2は、X線画像の検出に用いられるものとして、入射したX線の強度に応じてX線画像の画像信号を出力するものである。従来X線画像の検出には、X線フィルムあるいは、X線増感紙(スクリーン)とX線フィルム(フィルム)で構成するスクリーン・フィルムシステム(SFシステム)が用いられてきた。これはアナログ画像撮影システムであり、技術成書の「改訂写真工学の基礎」日本写真学会編、718ページ(1998年)コロナ社出版に詳しく書かれている。昨今のX線画像の検出には、デジタルX線画像撮影システムが広く使用されている。かかるデジタルシステムとしては、特にコンピューテッド・ラジオグラフィ(CR)が1980年代以降広く使用されており、その有用性が認められている。当該CRについては、例えば、本田らにより科学雑誌である日本写真学会誌第64巻2号105〜118ページ(2001年)に詳しく解説されている。その後、1990年代に入ると、フラット・パネル・X線ディテクタ(FPD)が用いられている。FPDを使用した技術は、JohnA. Rowlandsらにより科学技術成書「Handbookof MedicalImaging」第1巻第4章223〜328ページ(2000年)SPIEPress (アメリカ)に詳しく解説されている。本発明におけるX線画像検出器2には、SFシステム及びCRやFPDなどのデジタルX線画像撮影システムが適用される。
なお、SFシステムで撮影されるときは、銀塩フィルムとX線スクリーンを装着したカセッテをX線画像検出器2として使用する。X線画像の撮影後に、カセッテから銀塩フィルムを取り出し、自動現像機などで現像処理が行なわれる。得られた処理済のフィルムには画像が描かれ、蛍光灯などを装備したライトボックス(シャウカステン)上で画像が観察される。画像の観察後は、そのまま所定の場所に一定期間は保管され、適宜必要に応じて取り出して観察される場合もある。また、フィルムデジタイザで画像情報をデジタル化して、画像処理して画像を別途表示することも可能で、またデジタル情報として画像情報が保存される。
また、デジタルX線画像撮影システムで撮影されるときは、CRの場合は輝尽性蛍光体プレートをいれたカセッテをX線画像検出器2として使用する場合と、輝尽性蛍光体プレート読取装置一体型のCR装置をX線画像検出器2として使用する場合がある。カセッテを使用するときは、撮影後にカセッテを画像読取装置にセットすることで、X線画像が読み取られる。一方、輝尽性蛍光体プレート読取装置一体型の場合は、X線源、そして被写体固定具は別途に設置される。
FPDを使用する場合は、X線源―被写体固定具―FPDと3要素が一体化させる場合と、それぞれ独立して設置して撮影する場合がある。このときFPDは、FPD自身を自動X線露出装置として使用することができる。
また、デジタルX線画像撮影システムでは、画像情報をデジタル化した電気信号に変換するために、SFシステムに比べ、画像処理が容易に行うことが可能である。これは、SFシステムでは、X線画像検出とX線画像表示が同一のハロゲン化銀フィルムで行うために、画像検出機能を設計する際に、X線画像表示の機能からの制限が生じてその能力を100%発揮できないのに対し、デジタルX線画像撮影システムでは、X線画像検出器4と画像表示が機能的に切り離されているために、X線画像検出器4として十分に能力を引き出すことができることによる。例えば、CR及びFPDともに、画像検出のダイナミックレンジがSFシステムよりも広く4桁程度である。
一方、距離刻印レール1上の他端には、駆動モータ3が備えられている。該駆動モータ3には、X線源4が接続されており、X線源4は、該駆動モータ3の駆動により距離刻印レール1上を移動可能となっている。
X線源4は、図2に示すように、絶縁物あるいは一部に金属部分を有する絶縁物で構成されるとともに、内部を真空度が高い状態に維持可能な真空外囲器41を備えている。真空外囲器41の形状は、内部に配されるものの形状に応じて適宜自由に形成されればよい。
真空外囲器41の内部下端には、回転機構42が配設されている。回転機構42の一端には、回転機構42により回転駆動される回転シャフト43が連結されており、この回転シャフト43には、X線を放出する陽極としての円盤状回転陽極44が支持されている。
円盤状回転陽極44の表面には、環状のターゲット層45がその中心と同心円状に形成されており、該ターゲット層45には、中心から外周端にかけて厚みが薄くなるように傾斜面が形成されている。ターゲット層45は、主成分として、例えば、モリブデン、ロジウム、タングステン、銀、銅等の金属元素の中から適宜選択されたものを含んで形成されており、特にモリブデン、ロジウム、タングステンを含んで形成されるのが好ましく、一般撮影という観点からタングステンがより好ましい。また、ターゲット層45には、必要に応じてこれら金属元素の他に、他の金属元素を含有して形成されていてもよい。ターゲット層45は、これらの金属元素が混在してなる層として形成されているが、各金属元素からなる層が積層してなる層として形成されていてもよい。いずれにせよ、かかるターゲット層45の傾斜面に電子が入射されると、ターゲット層45はその衝突面からX線を放出するようになっている。
また、真空外囲器41の内部上端には、陰極支持体46が配設されている。
陰極支持体46の一端であって、ターゲット層45と対向する位置には、電子を発生する電界放出型電子源47が配設されており、電界放出型電子源47から放出された電子は、所定の角度でターゲット層45に入射するようになっている。
一方、真空外囲器41の円盤状回転陽極44に形成されたターゲット層45の傾斜面と対向する位置には、X線出力窓48が設けられており、ターゲット層45から放出されたX線49を外部に取り出すことができるようになっている。
ここで、X線出力窓48の大きさ、すなわち焦点サイズDは1〜300μmが好ましい。一般に、X線出力窓8の形状は正方形であり、その一辺の長さが焦点サイズDとなる。X線出力窓8の形状が円である場合はその直径、長方形である場合はその短辺をさす。この焦点サイズDの測定方法はピンホールカメラによる方法とマイクロテストチャートを用いる方法などがJIS Z 4704に記載されている。通常、焦点サイズはX線メーカーの測定に基づく値が製品仕様で示されているが、この焦点サイズは「名目焦点サイズ」であり、この発明でいう焦点サイズDとは異なるものである。この名目焦点サイズの大きさは±50%程度の許容幅である。従って、JIS Z 4704記載の方法で測定した実効の焦点サイズDを規定する。
また、真空外囲器41の外部には、円盤状回転陽極44と電界放出型電子源47との間で電子を加速する高圧電源を印加する高圧電源50が設けられており、高圧電源の両端には、円盤状回転陽極44及び電界放出型電子源47がそれぞれ電気的に接続されている。
次に、電界放出型電子源47について説明を行う。
図3に示すように、電界放出型電子源47は支持基板471を備えている。支持基板471の上には、下面電極472が設けられるとともに、この下面電極472の上には半導体層473aと絶縁体層473bとが交互に繰り返されて所定の層数になるように積層されたドリフト層473が形成されており、このドリフト層473の上には表面電極474が設けられている。そして、これら各部材は電界放出型電子源47を構成するようになっており、電界放出型電子源47から電子を放出させるにあたっては、前述の一対の電極の間、すなわち、下面電極472と表面電極474との間に、表面電極474が正となるように電圧Veを印加するようになっている。
ここで、支持基板471としては、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、石英、シリコンウェハ等の従来から電子デバイスに使用されている硬質の材料で構成されたものを用いることができ、またフレキシブルなプラスチックで構成されたものを用いることも可能である。また、前述のプラスチック材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)等を用いることができ、またこれらのプラスチック材料で構成された基板の特性を高めるために、その表面に公知の表面コートや表面処理を行ったものを用いることが好ましい。
また、下面電極472の材料としては、例えば、Al、Cr、Ta、Au、Ag、Cu、Pt等の低抵抗の金属を用いることが好ましく、また前述の支持基板471にシリコンウェハを用いる場合には、シリコンに高濃度のドーピング処理を行って低抵抗化したものを用いることもできる。さらに前述の支持基板471に光学的に透明な基材を用い、支持基板471側においても光学的な特性を持つようにする場合には、前述の下面電極472の材料として錫ドープ酸化インジウム(ITO)やSnO等の透明電極材料や、ポリスチレンスルホン酸ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT:PSS)のような導電性高分子材料を用いることができる。なお、この下面電極472の厚みについては特に制限はなく、透明性を要求しない場合には、電極抵抗や膜強度や加工性を考慮して適宜設定することができ、また透明性が必要とされる場合には、前述の他に光透過率を考慮して適宜設定することができる。
また、下面電極472を支持基板471の上に形成するにあたっては、真空蒸着法やスパッタリング法等の物理的気層成長法の他に、スピンコート法やロールコート法等の塗布法を用いることができる。
一方、表面電極474の材料としては、例えば、Au、Pt、W、Ru、Ir等の金属が有効であるが、Al、Ti、Cr、Mn、Ni、Cu、Ag、Mo、Zr、Ta、Zn、In、Sn等を用いることも可能であり、またこれらの合金であってもよい。さらに、導電性を示すものであれば、前述の金属材料の酸化物、例えば、SnO、In、ZnO等の透明性の高い導電性材料や、これらの複合酸化物や、ポリスチレンスルホン酸ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT:PSS)のような導電性高分子材料を用いることもできる。そして、前述の下面電極472及び表面電極474に光学的に透明な材料を用いると、光透過率の高い電界放出型電子源が得られるようになる。
また、表面電極474から電子を効率よく放出させるためには、この表面電極474の材料に仕事関数が小さいものを用いることが好ましく、またその厚みは薄いほどよく、安定性の面からAu、Pt、Ag、Cu若しくはこれら金属の合金を用いることが望ましく、またこの表面電極474の厚みを1〜50nmの範囲にすることが好ましい。
そして、この表面電極474を前述のドリフト層473の上に形成するにあたっては、従来から用いられている薄膜形成方法を用いることができるが、ドリフト層473にダメージを与えないようにして形成することが好ましく、ダメージの少ないスパッタリング法である対向ターゲット式のスパッタ法や、スプレーコーティング法、プラズマCVD法を用いることができる。
また、ドリフト層473における半導体層473aの材料としては、酸化物半導体である酸化亜鉛ZnO、酸化チタンTiO、酸化インジウムIn、酸化錫SnO、酸化カドミウムCdO、酸化タングステンW、酸化ニオブNb、酸化ニッケルNiO、チタン酸ストロンチウムSrTiO等を用いることができ、特に室温付近で容易にc軸配向結晶が得られると共に、大気圧下でのプラズマ処理によって欠陥の少ない良質な薄膜が形成される酸化亜鉛ZnOを用いることが好ましい。
また、この半導体層473aの厚みについては、その厚みが厚くなりすぎると、半導体層473aに注入された電子が半導体層473a内において衝突して散乱し、電子放出効率が低下する一方、その厚みが薄くなりすぎると、欠陥がないようにして均一な膜厚の半導体層473aを形成することが困難になるため、前述のように半導体層473aの厚みを、半導体層473a内における電子の平均自由工程の1/1000〜5/4の範囲にすることが好ましい。
また、ドリフト層473における絶縁体層473bの材料としては、種々の絶縁物を用いることができ、特に比誘電率の低い無機の酸化物や窒化物や酸窒化物を用いることが好ましい。ここで、前述の酸化物としては、例えば、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化バナジウム等を用いることができる。特に、低誘電率であり、一般に広く用いられている半導体製造技術で製造できる酸化珪素、フッ素化酸化シリコン、カーボン含有酸化シリコンSiOCを用いることが好ましく、また同様の理由で、窒化物として窒化珪素を、酸窒化物としては酸窒化シリコンを用いることが好ましい。
また、絶縁体層473bの厚みについては、半導体層473aを通過した電子がトンネリングできる程度に薄く設定するようにし、一般的に0.5〜10nmの範囲内になるようにする。
また、大気圧下におけるプラズマ処理により、半導体層473aと絶縁体層473bとを交互に繰り返して積層させてドリフト層473を形成するにあたっては、大気圧若しくは大気圧近傍の圧力下において放電を開始し、プラズマ中に導入された反応性ガスを励起(解離、再結合若しくはイオン化)させた後、これを基板上において化学反応させて成膜させるようにする。なお、大気圧若しくはその近傍の圧力とは20〜110kPa程度であり、好ましくは93〜104kPa程度である。
距離刻印レール1上であって、X線源4とX線画像検出器2との間には、患者を載置する被写体台5が備えられている。これより、X線源4から放射されたX線は被写体台5に固定された患者を透過した後、X線画像検出器2にて検出されるようになっている。ここで、X線源4と被写体台5との間の距離をR1とし、被写体台5とX線画像検出器2との間の距離をR2する。
なお、出力画像での被写体の大きさを簡単に知る方法として、X線画像撮影システム100では、被写体台5に鉛のスケールを入れる構成としてもよい。
また、図示されるように、これは立位で撮影を行う場合であるが、寝た状態、すなわち臥位で撮影を行う場合は、X線源4と固定具そしてX線画像検出器2は垂直方向に設置され、X線源4が上または下に配置される。このとき、頭部画像撮影などはX線斜入撮影も行なわれる。この3要素、すなわちX線源4、被写体台そしてX線画像検出器2が一つの装置に組み込まれて固定することもでき、また別々に設置されて、別個に適宜配置することも可能である。別個に設置されるとき、X線画像検出器2は50cm以上の辺長のものを使用することができ、このような大型の場合、振動などを防ぐために、X線画像検出器2を支える支柱の本数は複数であることが好ましい。位相コントラスト撮影では被写体台5に固定される被写体とX線画像検出器2との間の距離R2を0.15m以上とすることから、従来密着撮影で使用していたX線グリッドを使用する必要はない。
また、位相コントラスト撮影では被写体である患者とX線画像検出器2との間に距離R2を置くので、そのX線が通過する経路に不必要なものが侵入しないように治具を設けることが好ましい。また、X線源4、被写体台5、そしてX線画像検出器2とのそれぞれの距離を自動的に測定することは好ましい。その距離データにもとづき、拡大率を算出し、さらにX線撮影条件の決定に使用することは好ましい。X線画像検出器2や被写体台5に、X線強度を測定する端末を設置し、その値にもとづいて撮影条件を決定することができる。また、位相コントラスト撮影と従来の密着撮影を区別するために、位相コントラスト撮影をおこなう距離関係であるとき、撮影条件を密着撮影に設定するとX線が照射されないなどの装置をX線発生装置に装備することは好ましい。
また、X線画像撮影システム100には、X線源4とX線画像検出器2との距離R1を検出する赤外光位置検出器6と、操作装置7とが備えられている。ここでは、X線源4の近傍に赤外光位置検出器6が取り付けられており、操作装置7は、赤外光位置検出器6により検出された距離R1に基づいて駆動モータ3を駆動し、X線源4に距離刻印レール1上を移動させるようになっている。なお、操作装置7には、画像表示モニタ7a、キーボード7b、コントロール装置7c及びX線源コントロール装置7dが備えられており、X線画像がイメージャ8に出力されるように構成されている。
例えば、図4に示すように、X線画像撮影システム100において、X線画像検出器2で得られたX線画像情報には、画像処理が施され、必要によってはCAD処理され、そして画像プリント出力、画像表示、画像信号保存等のソフトコピーあるいはハードコピーに出力されて画像診断に供せられる。なお、画像情報は病院施設内の局所的ネットワークや他の医療施設や研究施設とネットワーク回線、あるいはインターネット回線を通じて送付することができ、送付された遠隔地で画像診断することが可能である。このような画像情報をデジタル情報として送るときはDICOM規格などのプロトコルに準拠することが好ましい。
ここで、X線画像撮影システム100による位相コントラストX線画像処理について説明する。
デジタルX線画像撮影システムを位相コントラスト画像撮影に使用するとき、得られた画像信号を処理して見やすい画像を形成することは、この発明において重要である。
位相コントラスト画像撮影は1.2倍乃至3倍拡大で撮影することが効果が大きく好ましい条件であることから、従来の密着画像サイズに戻すことで、過去画像と違和感なく診断することができる。また、画像を縮小するとき、イメージャなどの出力器の最小画素サイズあるいは標準画素サイズにあわすことは好ましい。あるいは最小画素サイズの整数倍の画素サイズに縮小することは好ましい。この出力画素サイズの整数倍画素サイズに縮小するときに、従来の密着画像サイズに等しいあるいは近いサイズの拡大率で位相コントラスト撮影を行うことは好ましい。
得られた画像信号を用いて出力画像を形成するとき、画像信号に対して直線的な画像濃度で出力画像を形成することは基本的なことである。従来のSFシステムにならってS字曲線に変換して画像出力画像を描出することができる。また、信号値が大きい部分や小さい部分を、とくに選んで緩やかなコントラストで画像出力画像を形成することも可能である。また一定以下の画像信号領域以上について、画像出力器あるいは画像出力フィルムの最大画像濃度で出力することは好ましい。従来のSFシステム画像では濃度1付近で最大画像濃度コントラストで描写する。デジタル画像コントラストは1〜3が好ましいが、とくに乳房画像の場合、2.5以上で5迄の範囲で描写することは好ましい。また、画像領域範囲での画像信号を出力画像の最低濃度と最高濃度領域に70%以上で100%以内に入るように出力することは好ましい。
位相コントラスト画像では、被写体の辺縁が強調される。さらにいわゆるボケマスク処理により、さらに辺縁部を強調処理することは好ましい。この辺縁部の画像強調を行うとき、画像信号強度変化が大きいものほど強調を強め、変化の少ないものほど強調を少なくすることで、画像ノイズの上昇を抑えることができる。また、得られた画像信号を空間周波数に分解し、診断部位ごとに適した画像にするために、その空間周波数によって強調処理を行うことは好ましい。
位相コントラストはX線撮影時のX線管電圧で異なる。すなわち、高電圧であると、位相コントラストが小さく、低電圧であると位相コントラストが大きくなる。従って、X線管電圧の異なる2撮影画像信号を加算あるいは引き算することで、位相コントラスト成分をコントロールすることは好ましい。
得られた位相コントラスト画像を過去の撮影画像と重ねて病状変化を強調する、いわゆる経時差分処理や、予め病変情報をコンピュータに入力しておき、得られた画像情報と比較して病変の可能性を画像上に表示する、いわゆるCAD(ComputedAssisted Diagnosis)を使用することは好ましい。
次に、位相コントラストX線画像出力について説明する。
デジタルX線画像撮影システムではSFシステムと異なり、X線画像撮影とX線画像撮影が分離しており、容易に様々な方式で画像を表示することが可能である。すなわち、従来のようなSFシステムに類似した画像として表示する透明画像のハードコピー、参照用などに主に用いられる反射型ハードコピー、また陰極管(CRT)や液晶などのようないわゆるソフトコピーなどに出力される。これらの画像の表示の濃度深さは8ビット以上さらに10ビット以上がこのましい。また画像の最高濃度は2.5以上5以下が好ましい。とくに乳房画像を表示するときは、画像濃度を3以上、さらに3.8以上であることが好ましい。
デジタル画像情報をソフトコピーもしくはハードコピーで表示するとき、患者データや既往症など診断に必要は医学情報、距離R1や距離R2さらに拡大率、使用するX線画像検出器の種類や名前などの撮影条件、そして投薬や住所、名前などの医用事務に必要な情報とともに出力することは好ましい。また、位相コントラスト画像のみでなく、過去のX線画像や密着撮影画像、またX線CT画像、MRI画像、内視鏡画像、眼底写真画像など、あらゆる医用画像と並べて出力することは好ましい。とくにソフトコピーで表示されるときは、複数の画面を使用して、診断に必要なあらゆる画像情報等を表示することは好ましい。診断が終了した後は、それをハードコピーとして出力して保存したり、また必要な部署にハードコピーを提供することができる。また、電気信号として光磁気記録材料などに画像信号を保管し、適宜必要なときに読み出してい画像を再生することができる。
次に、X線画像撮影システム100を使用する際のX線撮影条件について説明する。
本発明は位相コントラストを利用してX線画像を向上させるものである。具体的には、焦点サイズDが1〜300μmのX線源4を用いて、X線源4から被写体台5までの距離R1が0.25〜3m、被写体台5からX線画像検出器2までの距離R2が0.25〜3m、であるX線撮影条件及びそれを実現するX線画像撮影システムである。
この発明による位相コントラスト画像を撮影する条件、あるいはエッジコントラストが得られやすい条件を以下に記載する。
X線源4の焦点サイズDは1〜300μmであり、焦点サイズDは小さいほど位相コントラストが得られやすい。焦点サイズDは、小さすぎると得られるエッジ幅が狭くなり、特にデジタル検出器においては検出しづらくなるため、10〜250μm、さらに50〜200μmが好ましい。被写体Hの厚さや撮影部位に応じて、位相コントラストの発現を考慮して円盤状回転陽極44と電界放出型電子源47との間に印加される電圧が設定される。モリブデンを主成分とするターゲット層71を用いると、特性X線が強く、制動放射成分が少ないほど位相コントラストが得やすい。また、距離R1,R2それぞれがともに大きいほど位相コントラストが得やすく、拡大率は(R1+R2)/R1で表せられる。ここで、距離R1、R2はともに0.25〜1.5mが好ましく、距離(R1+R2)は、0.5〜3mが好ましい。この拡大率と被写体Hの厚さや部位により、撮影条件が設定される。なお、ここで開示する位相コントラストが得やすい条件は全て、幾何光学によるX線の屈折理論によって説明可能である。
次に、X線画像撮影システム100によるX線画像の撮影方法について説明する。
まず、被写体Hが被写体台5に固定されると、赤外光位置検出器9によりX線源4と被写体台5の距離R1が検出されて表示される。また、距離刻印レール12により被写体台5とX線画像検出器2との距離R2が確認される。ユーザは距離R1,R2を確認しながら所定の範囲内になるように、被写体台5及びX線源4の位置を調整させる。それぞれを配置させた後、X線源4を動作状態に入らせる。
X線源4が動作状態に入ると、まず回転機構42を駆動させ、回転シャフト43を介して円盤状回転陽極44を回転させるとともに、下面電極472と表面電極474との間に電圧Veを印加して下面電極472からドリフト層473に電子を注入させ、半導体層13aと絶縁体層473bとに作用する強電界により該電子をドリフトさせた後、表面電極14を通して該電子を放出させる。
このとき、該電子をドリフトさせるドリフト層473は、支持基板471上に結晶性の金属酸化物で形成された半導体層473aを備えており、従来のシリコンで半導体層473aを形成させる場合に比べ、結晶化を行う温度を低くすることができ、電子放出能力を高めている。
また、半導体層473aを形成させる際に、支持基板471の温度差を少なくさせており、半導体層473aと絶縁体層473bとの界面に歪みを生じさせたり、界面が破壊されたドリフト層473となるのを防止して、ドリフト層473の異常による電子放出効率が低下するのを防止している。
また、半導体層473aに用いる前述の金属酸化物は、結晶格子内にイオン性結合を有するため、共有結合のシリコンに比べてフレキシブルであり、曲面化させる場合等に有利にさせる。
一方、表面電極14から放出された電子は、高圧電源50によりさらに加速された状態で移動することができ、電子放出効率をさらに向上させることができる。また、高エネルギーのX線が得られる。
また、前述のように半導体層473aと絶縁体層473bの比誘電率を設定した状態で、一対の電極に電圧を印加することにより、一方の電極から注入された電子が半導体層473aで散乱を受けることなく、また絶縁体層473bでは十分な電界により加速されて弾道化されており、電子放出効率を向上させている。
また、前述のように半導体層473aの熱伝導率を設定した状態で、一対の電極に電圧を印加して電子を放出させた場合には、十分な熱放射を行わせることができる。その結果、電界放出型電子源47の温度が上昇するのを抑制して、電界放出型電子源47の耐久性を向上させるとともに、電界放出型電子源47が発生する熱によりX線源4を構成する他の部材への影響を防いで、X線源4自体の耐久性を向上させることができる。
また、半導体層473aに酸化亜鉛を使用すると、より低温で結晶化されるとともに、各種の支持基板471上において、c軸方向への配向性を向上させ、電子放出効率を向上させる。なお、これより電子放出能力のよい電界放出型電子源47及びX線源4をさらに安定して製造することができる。
また、絶縁体層473bの主成分が、絶縁性の酸化物、窒化物及び酸窒化物から選択される少なくとも1種であるので、絶縁体層473bの耐久性を向上させており、これを用いた電界放出型電子源47及びX線源4の耐久性を向上させている。特に、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素から選択される少なくとも1種を用いると、従来の半導体製造プロセスを利用した電界放出型電子源47の容易な製造が可能となり、これを用いたX線源4も容易に製造可能である。
その後、かかるドリフト層473を通過して表面電極14から放出された電子は、ターゲット層45に衝突し、衝突面からX線49が放出される。X線49は、X線出力窓48を通して外部に取り出され、人体等の被照射物を透過し、被照射物のX線像がX線画像検出器2に検出される。そして、X線画像検出器2で検出されたX線の強度に応じて得られた画像信号が操作装置11を介した指示に基づいて画像処理を施してX線画像が得られ、イメージャ8に出力される。その結果、エッジ効果が大きく、また、焦点径による幾何学的不鋭による画像のボケが小さく抑えられた鮮明な位相コントラスト画像が得られる。
以上のように、X線画像撮影システム100では、X線源4が前述のような電子放出能力及び耐久性が高い電界放出型電子源47を備えているので、小焦点径で、かつ、高出力で耐久性に優れたX線源を備えたX線画像撮影システムとすることができる。その結果、X線画像撮影システム100では、医療現場などにおいて短時間の撮影が可能となり、被照射物が動くことで生じる画像のボケの発生を防いで、診断性能を向上させることができる。また、画像のボケによる再撮影をなくすことができるので、患者に不要な被曝を高じさせるのを確実に防ぐことができる。
また、X線源4は、電界放出型電子源47を備えているので、熱電子放出型電子源のようにフィラメント用の電源を配設させる必要もなく、熱電子放出型電子源をX線源に用いた場合に比べ、装置全体が大型化するのを防止することができ、システム全体の小型化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
本実施形態では、電界放出型電子源47から放出された電子を電界で加速して円盤状回転陽極44に入射させることで、高エネルギーの電子を発生させ、最終的に高エネルギーX線として検出させたが、更に高エネルギーのX線として検出するために、必要に応じて電界放出型電子源47にコレクタ電極を設ける構成としてもよい。コレクタ電極は、電子が高エネルギー(数十〜百数十keV)に加速される場合に配設されることが好ましいものであり、コレクタ電極を配設させる場合には、図5に示すように表面電極474から所定の間隙を有するように配置させるとともに、表面電極474よりも高電位となるようにコレクタ電極に対して電圧Vcを印加させればよく、印加される電圧Vcとしては、30〜200Vであることが好ましい。
また、この他、ドリフト層473を例えば100〜10000層にするなど、ドリフト層の層数を増やす構成としてもよいし、ドリフト層473の下面電極472と表面電極474との間の電圧(電圧Ve)を100〜200Vにするなど、電圧Veを高くする構成としてもよい。また、ドリフト層473の表面電極474の露出面に逆スパッタ防止用の表面保護膜を設けてもよい。
また、本実施形態では、陽極として円盤状回転陽極44を用いたが、円盤状回転陽極44の代わりに、図6に示すような固定陽極9を用いる構成としてもよい。この場合においても、固定陽極9が電界放出型電子源47と所定の角度で対向するように、電界放出型電子源47の電子放出面に対向する固定陽極9の表面を一定の角度で傾斜して形成されたターゲット層10を形成させればよい。
このように固定陽極9を形成させることで、電界放出型電子源47から放出された電子はターゲット層10に衝突して、衝突面からX線49が放出された後、該X線49が、X線出力窓48を通して外部に取り出され、被照射物を透過することで、検出器にて被照射物のX線像を検出することが可能となる。その際、電界放出型電子源47から放出された電子は常にターゲット層10の同じ位置に入射されるため、円盤状回転陽極44と比べて固定陽極9を小型化させることができ、該陽極を備えるX線源自体を小型化させることができる。その結果、固定陽極9を備えたX線源を治療用として体内に挿入するような使用が可能になり、また作業ラインの一工程としてラインに組み込むことができ、該X線源を非破壊検査に使用させる際等、作業ラインの効率を向上させることもできる。
また、本発明は、X線源4又はX線画像検出器2がその位置を変化させるいわゆるCアームを用いるX線画像撮影システムやトモシンセシス・システムにも適応可能である。Cアームを用いるX線画像撮影システムやトモシンセシス・システムは、乳房撮影でも利用される。
図7に示すように、Cアームを用いるX線画像撮影システム200には、被写体台5と、被写体台5を中心位置としながら回動自在なCアーム11と、Cアーム11の一端に取付けられたX線源4と、Cアーム11の他端に取付けられたX線画像検出器2と、が備えられている。Cアーム11は被写体台5を中心位置としながら回転自在であるので、X線源4と被写体台5との距離R1及び被写体台5とX線画像検出器2との距離R2は一定のまま、X線の被写体Hへの照射角度を自由に調節できるようになっている。
図8に示すように、トモシンセシス・システムを用いるX線画像撮影システム300には、X線源4と、X線照射方向に配設された被写体台5及びX線画像検出器2とが備えられている。X線源4は所定の方向(図中矢印方向)に移動自在であり、X線源4を移動させて様々な方向から被写体Hに対してX線を照射するので、X線画像検出器2により複数のX線画像情報が検出されるようになっている。そして、得られた複数のX線画像情報から被写体内部の三次元画像を撮影するようになっている。
このようなCアームを用いるX線画像撮影システム200やトモシンセシス・システムを用いるX線画像撮影システム300において、良好な断層画像又は三次元画像のX線位相コントラスト画像を得るには、X線源4の焦点サイズDが1〜300μm、X線源4から被写体台5までの距離R1が0.25〜3m、被写体台5からX線画像検出器2までの距離R2が0.25〜3mであるのが好ましい。
さらに、距離R1は長い方が位相コントラスト効果が大きくなり画像が鮮明になるため好ましいが、長すぎるとX線画像撮影システム自体が大型化してしまうため、0.5m≦R1≦1mとなるのが好ましい。距離R2は長い方が被写体を透過することにより屈折したX線の位相コントラスト効果を大きくすることができ好ましいが、距離R1と同様に長すぎると装置が大型化してしまうため、0.5m≦R2≦1mとなるのが好ましい。焦点サイズDは大きいほどX線出力が大きくなる(単位時間あたりの照射X線量が多くなる)が、大きすぎると幾何学的不鋭により画像がボケてしまうため、50μm≦D≦200μm、さらには70μm≦D≦120μmが好ましい。
[第二の実施形態]
次に、本発明に係るX線画像撮影システムの第2実施形態であるX線画像撮影システム400について、図9を参照して説明する。本実施形態のX線画像撮影システム400は、乳房画像撮影を行うものである。X線画像撮影システム400には、X線源4、被写体台5及びX線画像検出器2が上下方向に沿って配置されており、患者の撮影部位としての被写体Hに向けて上方からX線を照射してX線画像を撮影するようになっている点が第一の実施形態と異なっている。
図9に示すように、X線画像撮影システム400には、下方に向けてX線を照射するX線源4と、上方から入射するX線に基づいてX線画像を検出するX線画像検出器2と、が上下方向に沿って配置されている。ここで、本実施形態のX線源4及びX線画像検出器2は、第一の実施形態と同様のものである。X線源4とX線画像検出器2との間には、被写体Hを位置決めする被写体台5が備えられている。被写体台5の上方には、被写体Hを上部から圧迫して固定するための圧迫板12が昇降自在に配設されている。
本実施形態におけるX線源4においては、陽極7のターゲット層71の主成分としてモリブデン、ロジウム、タングステンが好ましく、乳房画像撮影という観点からモリブデンまたはロジウムがより好ましい。
ここで、X線源4と被写体台5との距離をR1、被写体台5とX線画像検出器2との距離をR2、X線源4とX線画像検出器2との距離をR3とする。被写体Hを透過するときに生じるX線の位相のずれによって、被写体Hの境界部分のコントラストが高いX線位相コントラスト画像を得るためには、X線源4とX線画像検出器2との距離R3が0.75m以上であり、被写体台5とX線画像検出器2との距離R2が0.25m以上であることが好ましい。
なお、距離R2が大きい方が位相コントラストによるエッジ効果が大きくなるが、距離R2が距離R1に対してあまりに大きいと半影のボケの影響で鮮鋭性が低下する。したがって、距離R2及び距離R1がともに大きいことが画質向上の面から望まれる。一方、これらの距離を大きくしすぎると、X線画像撮影システム400全体が大きくなるため、撮影室の大きさやX線画像撮影システム400の取扱いの便宜上問題となる。
以上の観点から、乳房画像撮影においてX線位相コントラスト画像を得る上では、X線源4とX線画像検出器2との距離R3が0.85m以上とすることが好ましい。一方、装置の取扱いの便宜上からは、X線源4とX線画像検出器2との距離R3が2m以下とすることが好ましい。このとき、被写体台5は、X線源4との距離R1が0.5〜1mとなり、X線画像検出器2との距離R2が0.25〜1mとなるように設けることが、良好な画質を得る上で好ましい。なお、X線源4とX線画像検出器2との距離R3を0.9〜1.65mとなるようにし、X線源4と被写体台5との距離R1が0.6〜0.75mであり、被写体台5とX線画像検出器2との距離R2が0.3〜0.9mであることがより好ましい。
また、位相コントラストを半影のボケをしのいで実現して高鮮鋭な画像を得るために距離R1、距離R2又は放射線物理特性などから、X線源4の焦点サイズDの上限が決まってしまう。他方で、一定以上の放射線量を得るためには、ある程度の焦点サイズDが必要であることからその下限値が決まる。このため、通常の医療施設でX線位相コントラスト画像撮影を行うためには、焦点サイズDは1〜300μmであることが必要であり、好ましくは10〜250μm、さらに好ましくは50〜200μmである。
次に、本実施形態における乳房撮影の方法について説明する。
まず、被写体台5に被写体Hが載せられると、圧迫板12が下がって被写体Hを圧迫する。その後、X線が照射されて第一の実施形態と同様にX線画像が撮影される。本実施形態においては、X線源4、被写体台5及びX線画像検出器2が上下方向に沿って配置されているので、X線源4から下方に向けて照射されたX線は、被写体Hを透過してX線画像検出器2に到達し、その強度に応じた画像が検出されるようになっている。
以上のように、本実施形態のX線画像撮影システム400によれば、第一の実施形態と同様に、小焦点径で、かつ、高出力で耐久性に優れたX線源4を得ることができる。また、電界放出型電子源を陰極としてX線源4に用いることにより、X線源4の小型化及び耐久性の向上が可能であり、X線画像撮影システム400の小型化を図ることができる。
第1実施形態におけるX線画像撮影システムの構成図である。 図1のX線源の断面図である。 図2の電界放出型電子源の断面図である。 本発明に係るデジタルX線画像情報の出力を示すブロック図である。 コレクタ電極を備えた電界放出型電子源の断面図である。 固定陽極を用いるX線源の構成図である。 Cアームを用いるX線画像撮影システムの構成図である。 トモシンセシス・システムにおいて用いられるX線画像撮影システムの構成図である。 第2実施形態におけるX線画像撮影システムの構成図である。
符号の説明
1 距離刻印レール
2 X線画像検出器
3 駆動モータ
4 X線源
41 真空外囲器
42 回転機構
43 回転シャフト
44 円盤状回転陽極
45、10 ターゲット層
46 陰極支持体
47 電界放出型電子源
471 支持基板
472 下面電極
473 ドリフト層
473a 半導体層
473b 絶縁体層
474 表面電極
475 コレクタ電極
48 X線出力窓
49 X線
50 高圧電源
5 被写体台
6 赤外光位置検出器
7 操作装置
7a 画像表示モニタ
7b キーボード
7c コントロール装置
7d X線源コントロール装置
8 イメージャ
9 固定陽極
11 Cアーム
12 圧迫板
H 被写体
Vc,Ve 電圧
100,200,300,400 X線画像撮影システム

Claims (8)

  1. 真空外囲器内に配置され、電界をかけることで電子を発生する電界放出型電子源と、前記電子の入射によりX線を放出する陽極とを備えたX線源と、
    前記X線が入射する位置に配置され、入射したX線の強度に応じてX線画像の画像信号を検出するX線画像検出器と、
    を備えて、X線位相コントラスト画像を撮影するX線画像撮影システムにおいて、
    前記電界放出型電子源は、支持基板の上に一対の電極間に半導体層と絶縁体層とが交互に積層されてなるドリフト層を備えるとともに、前記半導体層は金属酸化物からなり、
    前記X線源は、前記電界放出型電子源の電子出射方向に配置された前記陽極表面からX線を出射することを特徴とするX線画像撮影システム。
  2. 前記X線源と前記X線画像検出器との間には、被写体の位置決めを行う被写体台が配置されており、前記X線源から前記被写体台までの距離R1が0.25〜3mであり、前記被写体台から前記X線画像検出器までの距離R2が0.25〜3mであり、前記X線源の焦点サイズが1〜300μmであることを特徴とする請求項1に記載のX線画像撮影システム。
  3. 前記X線源は、前記陽極と前記電界放出型電子源との間で電子を加速する高電圧を印加する高圧電源を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線画像撮影システム。
  4. 前記半導体層の膜厚が、前記半導体層内における電子の平均自由工程の1/1000〜5/4の範囲にあり、この半導体層の比誘電率が、前記絶縁体層の比誘電率の1.5〜100倍の範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のX線画像撮影システム。
  5. 前記半導体層の熱伝導率が、0.05〜100W/cm・Kの範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のX線画像撮影システム。
  6. 前記半導体層が、酸化亜鉛で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のX線画像撮影システム。
  7. 前記絶縁体層の主成分が、絶縁性の酸化物、窒化物及び酸窒化物から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のX線画像撮影システム。
  8. 前記絶縁体層の主成分が、酸化珪素、窒化珪素及び酸窒化珪素から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項7に記載のX線画像撮影システム。
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