JP2009273672A - X線撮影装置及びx線画像システム - Google Patents

X線撮影装置及びx線画像システム Download PDF

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弘 大原
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Abstract

【課題】視認性の高い立体視用の画像を提供する。
【解決手段】X線撮影装置は、被写体Wを挟んで対向する位置にあるX線源2a及びX線検出器31a、X線源2b及びX線検出器31bの対を、X線源2a、2bからのX線の照射方向が各対1、2で異なるように複数対備え、前記X線源及びX線検出器の各対1、2において位相コントラスト撮影を行うとともに、この位相コントラスト撮影においては各対のX線源2a、2bからX線を同時に照射する。
【選択図】図3

Description

本発明は、X線撮影装置及びX線画像システムに関する。
X線画像は投影画像であるため、画像診断を行うとき、例えば胸部画像の画像診断の場合には、骨の投影画像によって隠れる部分を観察することができない。また、2次元の投影画像では病変の空間的位置関係を把握しづらい。
X線画像を読影するにあたっては、観察者の右目の視点から撮影したX線画像と、左目の視点から撮影したX線画像の2つの画像を用いて立体視することが、従来から一般的に行われている。立体視により、空間的な位置関係が把握しやすくなるとともに、左右のうち一方の視点による死角部分を他方の視点で補うことができる。
このような立体視用のX線画像を撮影する装置については、様々な方法のものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−168601号公報
従来は、図10に示すように、X線検出器6を被写体Wである患者に密着させて撮影を行うため、立体視用のX線画像を得る際にはある一方向からX線照射して撮影を行った後、X線源5の位置を変更して異なる方向から2度目の撮影を行う必要があった。この場合、撮影するタイミングがずれるため、その間に被写体Wが動いたりすることがあるが、被写体Wが動くと視角の異なる2つのX線画像が十分に一致せず、立体視したときにも鮮明な画像を得ることが困難となる。
一方、X線撮影によって3次元画像を得る方法として、CT(Computed Tomography)があるが、CTでは患者の周囲を複数回にわたって撮影するため、患者の被曝量が多くなってしまう。また、CTによって得られる3次元画像は、複数回の撮影によって得られた2次元画像から演算により3次元画像を再構成したものであり、空間分解能の高い鮮明な画像を得るには限界がある。
本発明の課題は、視認性の高い立体視用のX線画像を提供することである。
本発明によれば、被写体を挟んで対向する位置にあるX線源及びX線検出器の対を、X線源からのX線の照射方向が各対で異なるように複数対備え、
前記X線源及びX線検出器の各対において位相コントラスト撮影を行うとともに、この位相コントラスト撮影においては各対のX線源からX線を同時に照射するX線撮影装置が提供される。
また、本発明によれば、
請求項1〜4の何れか一項に記載のX線撮影装置と、
前記X線撮影装置のX線検出器により検出されたX線エネルギーに基づいて、立体視用のX線画像を生成する生成手段と、
前記立体視用のX線画像を出力する出力手段と、
を備えるX線画像システム。
また、本発明によれば、
請求項3又は4に記載のX線撮影装置と、
前記X線撮影装置のX線検出器により検出されたX線エネルギーに基づいて、X線エネルギー分布が異なる立体視用のX線画像を生成する生成手段と、
前記立体視用に生成したX線エネルギー分布が異なるX線画像を用いてエネルギーサブトラクション処理を行う画像処理手段と、
前記エネルギーサブトラクション処理によって得られた立体視用のX線画像を出力する出力手段と、
を備えるX線画像システムが提供される。
本発明によれば、1度のX線照射で立体視用の複数のX線画像を得ることができ、モーションアーティファクトの発生を防止することができる。また、位相コントラスト撮影によるエッジ強調効果及び画像の拡大効果により、観察対象とする構造部分の辺縁が鮮明なX線画像を得ることができる。従って、モーションアーティファクトのない、鮮明で視認性の高いX線画像をX線画像を立体視のために提供することが可能となる。
〈第1実施形態〉
第1実施形態では、複数対のX線源及びX線検出器により同時に位相コントラスト撮影を行って、立体視用のX線画像を作成する例を説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、第1実施形態におけるX線画像システム1の構成を示す。
図1に示すように、X線画像システム1は、X線撮影装置10、画像処理装置20、画像サーバ30、フィルム出力装置40、表示装置50を備えて構成されている。各装置10〜50はネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠したLAN(Local Area Network)である。
X線画像システム1では、X線撮影装置10において被写体にX線を照射することによりX線画像のデジタルデータを生成し、当該X線画像に対する各種画像処理を画像処理装置20により施す。画像処理されたX線画像は画像サーバ30に保存され、フィルム出力装置30によってフィルム上に出力されたり、表示装置50に表示出力されたりする。
以下、各構成装置について説明する。
図2は、X線撮影装置10の側面図である。
図2に示すように、X線撮影装置10はX線源2、X線検出器31を内蔵する読取部32、制御部33、通信部34等を備えて構成されている。X線撮影装置10は、X線源2から被写体Wに向けて照射したX線のエネルギーをX線検出器31で検出し、そのX線エネルギーに応じたX線画像のデジタルデータを生成する。
X線源2は、X線管等を含んで構成され、制御部33の撮影制御に従ってX線の照射を行う。X線管は陰極であるフィラメントを真空下で加熱することによって電子を発生させ、陽極との間に電場を形成する。そして、発生させた熱電子を加速して金属面に衝突させることによりX線を発生させる。このようなX線管は熱電子X線管或いはクーリッジ管と呼ばれる。現在は、発生させるX線量をさらに増すため、熱電子が衝突する金属面を回転させる回転陽極を用いるX線管が広く医療現場で使用されている。熱電子を衝突させる金属は、金、白金、銀、銅、タングステン、モリブデン、ロジウム等が挙げられる。
X線管の陽極に印加する電圧、すなわち管電圧は一般的に1kVpから500kVpの範囲が用いられる。管電圧は、技師や医師により、被写体である患者の体格や撮影部位、X線検出器31の特性等によって適切な値を選択すればよい。一般的には人体を被写体とする場合には20kVpから150kVpが適切であり、手足の骨の場合は30〜60kVp、胃腸等の内臓の場合は40〜100kVp、肺の場合は60〜150kVpである。
X線管の陽極はいわゆる固定陽極であっても回転陽極であってもよいが、好ましくは管電流を多く流すことができる回転陽極を用いる。また、特開平11−135044号公報に記載のように、回転陽極のターゲット面に複数の傾斜を持たせて放射するX線の領域を変化させることが可能なX線管を用いることとしてもよい。乳房を撮影部位とする場合には特開2001−914795号公報に記載の技術を適用することとしてもよい。
X線管の焦点サイズ(焦点寸法)は、X線管の焦点の形状が正方形である場合にはその一辺の長さを指す。また、焦点の形状が円である場合はその直径、長方形である場合にはその長辺の長さを指す。焦点サイズの測定方法としてはピンホールカメラによる方法やマイクロテストチャートを用いる方法等がJISZ4704に記載されている。通常、焦点サイズはX線管のメーカの測定に基づく測定値が製品仕様として示されているが、この焦点サイズは名目上の焦点サイズである。つまり、メーカにより示される焦点サイズは+50%程度の許容幅を持っており、本実施形態に係る焦点サイズとは異なるものである。本実施形態では、JISZ4704に記載の方法で測定した実効の焦点サイズを採用する。
熱電子X線管を作動させるには、陽極に高圧を負荷する高電圧装置が必要となる。短時間に高電圧で高電流を流すために、コンデンサ式高電圧装置を使用することができる。また、整流器を通した単相電流、3相電流そしてインバータ式高周波電流を発生させる高電圧発生装置を使用することもできる。中でもインバータ式高電圧発生装置が好ましい。
X線源2は床固定のX線発生装置に内蔵されたものであってもよいし、可動式のX線発生装置に内蔵されたものであってもよい。また、X線源2とX線検出器31とを同時に固定できるCアーム型若しくはUアーム型の構造としてもよい。
なお、放射光シンクロトロンX線管やカーボンナノチューブを用いたX線管等の、新しく開発されたX線技術を適用することとしてもよい。このようなX線管については「特集:X線源の新潮流とX線画像技術」(日本写真学会誌65巻第7号、2002)等にも記載されている。
X線検出器31はX線エネルギーを検出する。X線検出器31としては、X線エネルギーを吸収、蓄積可能な揮尽性蛍光体プレートやFPD(Flat Panel Detector)等を適用することができる。
読取部32は、X線画像の読取処理を行う。読取処理はX線検出器31により検出されたX線エネルギーに基づいて、X線画像を生成する処理である。詳細はX線検出器31の種類によって異なるので、以下X線検出器31の種類とともに説明する。
揮尽性蛍光体プレートを適用する場合、読取部32において当該揮尽性蛍光体プレートにレーザ光等の励起光が照射され、蛍光体プレートから出射される輝尽光が光電変換されてX線画像の画像信号(アナログ信号)が生成される。すなわち、読取部32はX線画像を生成する生成手段に該当する。読取部32により生成されたX線画像は制御部33へと出力される。X線画像の画素サイズは信号を読み取る間隔(サンプリングピッチ)に対応する。
揮尽性蛍光体は特に限定されないが、ユーロピウム賦活のフルオロバリウムハライドを用いることができる。ハライドは塩素、臭素、ヨウ素そしてその混用である。他にもタリウム賦活ヨウ化セシウム、ユーロピウム賦活臭化セシウム、タリウム賦活臭化ルビジウムを用いることができる。揮尽発光を起こす光はレーザ光を用いることが好ましく、それぞれの揮尽性蛍光体の物理的性質からその波長を選択する。揮尽発光は光電子倍増管やCCD等で読み取られる。このとき、揮尽発光体を保持する基板を透明基板として、揮尽発光を両面から読み取ることが可能である。また、揮尽発光体が柱状結晶である場合は、透明基板側からレーザ光の照射を行い、柱状結晶側から揮尽発光を読み取ることができる。柱状結晶側からレーザ光を照射し、同じ面で揮尽発光を読み取ることもできる。また、レーザ光の照射は複数回照射して揮尽発光を複数回させることも可能である。複数枚、例えば4枚の揮尽性蛍光体プレートを用いて、より広い面積、すなわち半切サイズ又はそれ以上の面積を撮影することもできる。
なお、X線検出器31として蛍光体プレートが筐体に収容されたカセッテが用いられた場合には、X線画像の生成手段としてカセッテ専用の読取装置を備え、当該読取装置を用いて画像信号の読取処理、デジタル化が行われることとなる。
一方、FPDは入射したX線エネルギーに応じて電気信号(画像信号)を生成する変換素子がマトリクス上に配設されたものであり、FPD内で直接画像信号(アナログ)を生成する点で上記蛍光体プレートと異なる。FPDを適用した場合、FPD内で生成された電気信号がサンプリングによりデジタル信号に変換され、制御部33に出力される。
FPDとしては、照射されるX線のエネルギーを直接電荷に変換し、そのX線照射量に比例して発生する電荷量を画像信号とする直接型FPDと、照射されるX線のエネルギーを一旦可視光に変換し、その光を光半導体に照射することで光強度に比例する電気信号を得て画像信号とする間接型FPDの2種類が挙げられる。間接型FPDにおいては、光半導体を用いずにCCDで発生した可視光を読み出す方式も含まれる。
直接型FPDに用いる、照射X線のエネルギーを電荷に変換する変換素子としてはa−Seが一般的である。このa−Se板の上下に1000V近い電圧をかけてX線照射により発生した電子と正孔を分離する。この電荷を一旦キャパシタで蓄え、薄膜トランジスタ(TFT)で随時電荷を読み取る。ここで用いるa−Seの代わりにヨウ化鉛、ヨウ化水銀、酸化鉛、臭化タリウムを使用することができる。この方式での画素はTFTにより読み取る単位であって、50〜300μmの画素サイズである。高電圧によるTFTの破壊を防ぐため、ツェナーダイオードを用いることが好ましい。TFTはa−Siを用いたFET(Field Effect Transistor)が用いられるが、低温ポリシリコン、有機半導体等を使用するTFTが好ましい。また、TFTの基板はガラスそして樹脂やそれらの複合材料を用いることができる。さらに、2枚又は4枚等のFPDを用いて、より広い面積の撮影を可能としてもよい。
間接型FPDは照射X線エネルギーを光に変換するシンチレータ、シンチレータから発光する蛍光を電気エネルギーに変換する光半導体、そして光半導体から2次元平面状に画像信号を読み出すTFTで構成される。シンチレータはX線照射により可視光を発光する蛍光体粒子が高分子膜中に分散されたものである。使用する蛍光体はタングステン酸カルシウムやガドリニウムオキシサルファイド等の希土類蛍光体そしてCsI等である。蛍光体は粒子として高分子媒体にしてもよく、平均粒径が3μm以下1μm以上の球状の蛍光体粒子を使用することが好ましい。CsI等については蒸着技術等によって柱状結晶として使用することが好ましい。特に、希土類蛍光体についてはX線スクリーンに用いる蛍光体である特開平6−67365に開示されているものを使用することとしてもよい。
また、光半導体はa−Siを主たる組成とするもの、結晶性Siを主たる組成とするもの等を使用することができる。好ましくは、フラーレンやカーボンナノチューブ、ポリチエフェン等の導電性高分子の混合体を用いる。ここで、使用される光半導体はn−i−p型光半導体、ショットキイ型光半導体或いはMIS型半導体が挙げられる。
間接型FPDの画素サイズは光半導体の1辺の長さにより決定され、50μm〜300μm程度である。特に、乳房を撮影部位とする場合は100μm以下が好ましく、50μmや25μm、さらに10μmの画素が好ましい。
TFTはa−Siを用いたFETが用いられるが、低温ポリシリコン、有機半導体等を使用するTFTが好ましい。また、TFTの基板はガラスそして樹脂やそれらの複合材料を用いることができる。さらに、2枚又は4枚等のFPDを用いて、より広い面積の撮影を可能としてもよい。
間接型FPDの他の技術として、シンチレータで発光する光を光ファイバー或いはレンズの集光によりCCDの各画素に導き、CCDで光エネルギーを電気エネルギーに変換する技術を使用できる。シンチレータからの蛍光を集光するファイバー径或いはレンズの口径で画素サイズが決定される。この場合も画素サイズの好ましい範囲は上記と同様である。また、CCDのノイズの発生を低減せしめるために、空冷或いは水冷することは好ましい。
制御部33はX線源2と接続されており、X線源2及び読取部32の撮影動作の制御操作を行うための操作部や、画像信号をデジタルデータに変換する等の各種信号処理、データ処理を行う処理部等を備えている。
制御部33では、操作部からの指示に従って、X線源2や読取部32等による撮影動作を制御する。例えば、X線源2における管電圧、管電流、X線の照射タイミング等のX線の照射条件や、読取部32における読み取りピッチ等の読取条件等が設定操作されている場合、当該条件に一致するようにX線源2、読取部32、通信部34の動作制御を行う。
通信部34は、通信用のインターフェイスを備えて、ネットワークN上の他の外部装置と通信を行う。例えば、制御部33の通信制御に従って画像処理装置20にX線画像を送信する。
次に、X線撮影装置10において立体視用のX線画像を撮影する方法について説明する。
本実施形態に係るX線撮影装置10は、X線源2とX線検出器31を複数対備えている。また、X線源2及びX線検出器31の各対は、ステレオ撮影行うため、それぞれX線の照射方向が異なるように設置されている。
図3に、2対備えている場合の例を示す。X線源2aとX線検出器31aの1対(この対を対1という)と、X線源2bとX線検出器31bの1対(この対を対2という)を上から見た上面図である。
この2対の例では、対1におけるX線照射方向は、後に立体視用のX線画像を観察する観察者の左目の視点に対応させており、対2におけるX線照射方向は右目の視点に対応させている。X線源2a及びX線検出器31a、X線源2b及びX線検出器31bの設置位置は、各対1、2で照射されるX線が被写体Wの観察目的とする構造部分Waで交差し、この交差点WaとX線源2a、2bを頂点とする三角形がX線源2aとX線源2bを結ぶ線を底辺とする2等辺三角形(或いは正三角形)となるように、設定されている。交差点Waにおける輻輳角θは観察者の左右の視線の交角に合わせて設定すればよい。なお、ステレオ撮影のためのX線源2の設置位置等の設定方法はこれに限定されず、従来の方法を利用可能である。
図4は、3対備えている例を示す上面図である。この例では、図3に示した2対のX線源2a及びX線検出器31a、X線源2b及びX線検出器31bに、さらにもう一対のX線源2c及びX線検出器31c(この対を対3という)を加えている。
図4に示す3対の例では、X線源2a及びX線検出器31aの対1、X線源2b及びX線検出器31bの対2、X線源2c及びX線検出器31aの対3の撮影で得られる3枚のX線画像により、立体視による観察を2方向から行うことが可能となる。すなわち、対1により得られたX線画像を左目用、対2により得られたX線画像を右目用として観察することもできれば、対2によるX線画像を左目用、対3によるX線画像を右目用として観察することもできる。
このように、X線源2及びX線検出器31の対の数を増やせば観察する方向も増え、立体視の視野角を広げることができる。
X線撮影装置10では、上述したような複数対のX線源2及びX線検出器31によりステレオ撮影を行うだけでなく、各対で位相コントラスト撮影を行う。位相コントラスト撮影とは、X線源2と被写体W間の距離、被写体WとX線検出器31間の距離、X線源2の焦点径や管電圧を所定の範囲とせしめることで、画像の拡大効果、被写体辺縁のエッジ強調効果を得ることができる撮影方法をいう。
位相コントラスト撮影を行うため、図3や図4に示すように、X線撮影装置10では、X線源2と被写体Wとの間、被写体WとX線検出器31との間に距離が設けられる。
被写体WとX線検出器31間に距離を設けずに密着させて撮影した場合、被写体Wを透過したX線はすぐにX線検出器31で検出されるので、得られるX線画像は被写体Wとほぼ同一のサイズ(以下、ライフサイズという)となる。一方、X線源2と被写体Wとの間、被写体WとX線検出器31との間に距離を設けた場合、図5に示すようにX線源2からコーンビーム状に照射されたX線は被写体Wを透過した後、なおコーンビーム状にX線検出器31に入射するため、得られるX線画像はライフサイズに比して拡大されたサイズとなる。
拡大画像のライフサイズに対する拡大率Mは、X線源2から被写体Wまでの距離をR1、被写体WからX線検出器31までの距離をR2、X線源2からX線検出器31までの距離をR3(R3=R1+R2)とすると、下記式(1)により表すことができる。
M=R3/R1・・・(1) 拡大率Mは、距離R1及びR2を増減することにより調整が可能である。
撮影室内等、距離R3の設定に制限がある場合には、距離R3は固定し、その固定した距離R3の中で距離R1、R2の比率を変えればよい。
位相コントラスト撮影では、画像のサイズが拡大されるだけではなく、エッジ強調効果をも得ることができる。図6に示すように、位相コントラスト撮影では被写体Wの辺縁を通過することにより屈折したX線が被写体Wを介さずに通過したX線と重なり合い、重なった部分のX線強度が強くなる現象が生じる。一方で、屈折したX線の分だけ、被写体Wの辺縁内側の部分においてX線強度が弱くなる現象が生じる。そのため、被写体Wの辺縁を境にしてX線強度差が広がるエッジ強調作用(エッジ強調効果ともいう)が働き、辺縁部分が鮮鋭に描写された視認性の高いX線画像が得られることとなる。
位相コントラスト撮影を行うため、X線撮影装置10ではX線源2の管電圧、焦点径、距離R1、R2又は拡大率等の撮影条件を調整する。例えば、X線源2の管電圧を18〜150kVp、焦点サイズを50μm以上500μm以下、距離R1を0.1m以上2.5m以下、拡大率Mを1.2〜20倍と、調整することができる。被写体Wである患者の対角や撮影部位、X線検出器31の特性等によって適切な値を選択すればよい。他にも位相コントラスト撮影時の撮影条件については、特開2001−238871号公報、特開2001−299733号公報、特開2002−85389号公報、特開2002−159482号公報等に開示されている条件を用いることができる。
撮影は、各対のX線源2が同時にX線を照射することにより、同時に行う。同時とは、X線照射を開始する時間を全く同じとする場合だけでなく、略同時とする場合も含む。略同時の場合としては、X線照射する開始時間の差が3秒以下、好ましく1秒以下である。このような同時撮影は、制御部33によって各対のX線源2のX線照射タイミングを調整することにより実現してもよいし、撮影者が各対のX線源2について同時にX線照射の指示操作を行うことにより実現してもよい。
同時撮影を行うのは各対のX線検出器31によって得られるX線画像にモーションアーティファクト(被写体Wの動きによるぶれ等の画質劣化)が発生することを防止するためである。このように、同時にX線の照射が可能となるのは、位相コントラスト撮影法を採用したからである。すなわち、位相コントラスト撮影では被写体WとX線検出器31間に距離を設けているため、異なるX線照射方向に合わせてそれぞれX線検出器31を設置することができるからである。密着撮影では被写体WとX線検出器31間に距離がないため、設置できるX線検出器31は1台のみであり、X線の照射方向を変えて撮影する毎にX線検出器31を交換するか、X線画像を一旦読み取る必要がある。その間、被写体Wに動きが生じるため、モーションアーティファクトが生じることとなる。
撮影後は、各対のX線検出器31により検出されたX線エネルギーに基づいて、読取部32によりX線画像が生成され、制御部33によって画像処理装置20に転送される。
画像処理装置20は、X線撮影装置10により生成された撮影画像に対し、各種画像処理を施すものである。画像処理装置20は、図7に示すように、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、記憶部25、画像処理部26等を備えたコンピュータであり、画像処理プログラムと制御部21との協働により各種画像処理を実現するものである。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等からなり、記憶部25に記憶された各種制御プログラムをCPUにより読み出して
RAMに展開し、これらプログラムに従って各種演算や各部の集中制御を行う。
操作部22は、マウスやキーボード等を備えてこれらの操作に応じた操作信号を生成し、制御部21に出力する。
表示部23は、ディスプレイを備えて制御部21の制御に従って各種表示画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェイスカード等の通信用インターフェイスを備え、ネットワークN上の外部装置と通信を行う。
記憶部25は、制御部21において実行される各種プログラムや画像処理部26において実行される画像処理プログラム、その実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
画像処理部26は、画像処理プログラムに従って各種画像処理を実行する。
例えば、X線画像を出力するとき、X線画像の入力信号に対する出力信号が1:1となる関係が好ましい。よって、画像処理部26ではS字状の変換曲線を用いてX線画像の濃度変換を行う。このとき、変換曲線を調整することにより、信号値が大きい領域や小さい領域では特に緩やかなコントラストとなるように濃度変換することも可能である。
また、位相コントラスト撮影によって得られたX線画像は、エッジ強調効果により被写体Wの辺縁部分が強調されている。よって、画像処理部26によりアンシャープマスク処理を行い、さらに辺縁部分を強調することが好ましい。アンシャープマスク処理時、画像信号の信号値の変化が大きいものほど強調を強め、変化の少ないものほど強調を小さくすることで、画像ノイズを低減することができる。
また、画像処理部26はX線画像の画像信号を空間周波数に分解し、特定の空間周波数を強調する周波数強調処理を施す。強調する周波数は撮影部位毎に決定すればよい。
また、ステレオメガネを用いる余色法等のような立体視を行う場合、左目用、右目用に生成された複数のX線画像を1枚の画像とする場合がある。この場合は、画像処理部26において左目用、右目用のX線画像を用いて1枚の立体視用のX線画像を作成する。例えば、右目のレンズ部分が赤色、左目のレンズ部分が青色のステレオメガネを使用する場合、左目用のX線画像を赤色、右目用のX線画像を青色に色変換し、重ねて1枚の画像とする。
画像サーバ30は、画像処理装置20によって画像処理されたX線画像をデータベース化して保存する。保存したX線画像は、フィルム出力装置40によるフィルム出力や、表示装置50による表示出力に供される。
フィルム出力装置40は、フィルム上にX線画像を出力する出力手段である。例えば、右目用、左目用の2枚のX線画像がある場合、医師はそれらX線画像が出力された2枚のフィルムをシャーカステン上に並べて、交差法や平行法による立体視を行うことができる。
表示装置50は、ディスプレイ上にX線画像を表示出力する出力手段である。立体視用に生成されたX線画像については、立体視用の表示を行う。例えば、右目用、左目用の2枚のX線画像がある場合、これらを1画面上に並べて表示する。医師は表示されたX線画像により交差法等による立体視を行うことができる。
3対のX線源2及びX線検出器31により3枚のX線画像が得られている場合、そのうちX線の照射方向が隣接する2枚を1組として1画面上に並べて表示する。例えば、対1と対2のX線画像を1画面上に並べて表示した後、表示を切り替えて対2と対3のX線画像を1画面上に並べて表示する。これにより、2方向からの立体視が可能となる。
なお、立体視用に複数のX線画像を並べて表示できるのであれば、複数の並列に設置されたディスプレイを備えて各ディスプレイに1枚づつX線画像を表示することとしてもよい。また、ステレオメガネを使用する立体視用に1枚の画像を作成した場合には、1枚のみの表示となる。他にも立体視の方法によって画像を連続的に切り替えて表示する必要がある場合等があるので、立体視の方法に応じた表示方法を選択すればよい。
以上のように、第1実施形態によれば、立体視用のX線画像を得るためのステレオ撮影を行うのに、複数対のX線源2とX線検出器31を備える。また、X線源2及びX線検出器31の各対により位相コントラスト撮影を行い、撮影時は複数対のX線源2から同時にX線を照射する。位相コントラスト撮影法を採用することにより、X線源2及びX線検出器31を複数対備えることができ、異なる方向から同時にX線照射を行うステレオ撮影が可能となる。これにより1度のX線照射で立体視用の複数のX線画像を得ることができ、モーションアーティファクトの発生を防止することができる。また、エッジ強調効果及び画像の拡大効果により、観察対象とする構造部分の辺縁部が鮮明なX線画像を得ることができる。従って、モーションアーティファクトのない、鮮明で視認性の高いX線画像を提供することが可能となる。
また、X線源2及びX線検出器31の対数を増やすことで、視野角を広げることができ、CTほどX線被曝量を増加させることなく、簡便な方法で立体視が可能なX線画像を提供することができる。
立体視用に生成されたX線画像は、画像処理装置20によって必要な画像処理を施した後、表示装置50において立体視用の表示を行うので、医師は視認性の高いX線画像により立体視を行うことが可能となる。
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、複数対のX線源及びX線検出器により同時にX線を照射して位相コントラスト撮影を行うのに加え、エネルギーサブトラクション用に複数対のうちの少なくとも1対を他の対とは異なるX線エネルギーとして、被写体Wの構造物毎に立体視用のX線画像を作成する例を説明する。
第2実施形態に係るX線画像システム及びX線撮影装置は、第1実施形態に係るX線画像システム1及びX線撮影装置10と構成は同じであり、動作が異なるのみである。よって、同一の構成部分には同一の符号を付して図示及び説明を省略し、異なる動作部分のみについて説明する。
X線撮影装置10は、第1実施形態と同様に、ステレオ撮影用に異なるX線照射方向となるように設置された複数対のX線源2及びX線検出器31により、同時にX線を照射して位相コントラスト撮影を行うが、その複数対のうち少なくとも1対のX線源2及びX線検出器31については使用するX線エネルギーを他の対と異なるものとする。
図4に示した3対のX線源2a〜2c及びX線検出器31a〜31cの例を挙げて説明する。
図4に示す3対の例では、X線源2a及びX線検出器31aの対1、X線源2b及びX線検出器31bの対2のX線エネルギーと、X線源2c及びX線検出器31cの対3のX線エネルギーとに差を持たせる。このとき、位相コントラスト撮影の撮影条件の範囲内としなければならない。例えば、位相コントラスト撮影の管電圧の条件が18〜150kVpであれば、その範囲内でX線源2a、2bの管電圧を60kVp等の低エネルギーとし、X線源2cの管電圧を120kVp等の高エネルギーとする。
エネルギーサブトラクション用にX線エネルギーを調整して撮影を行う他は、第1実施形態と同様の撮影方法によりX線画像を得る。このとき、複数対のX線検出器31によって複数のX線画像が得られるが、各X線画像はそのX線エネルギー分布に差があるものが混在することになる。
画像処理手段である画像処理装置20では、画像処理部26により立体視用のX線画像にエネルギーサブトラクション処理を施すことが可能である。エネルギーサブトラクション処理とは、同一被写体のX線画像であってX線エネルギーの分布が異なる複数のX線画像を用いて、内臓等の軟部や骨等、X線吸収係数の異なる構造物毎に画像化する手法である。
図8を参照して具体的な処理の内容を説明する。図8は、エネルギーサブトラクション処理を行う主な構成部分と、処理過程で生成される画像を示す図である。立体視用に生成されたX線画像は、X線エネルギーの高い方をH、低い方をLで表す。
図8に示すように、減算部261において、高エネルギーのX線画像Hと低エネルギーのX線画像Lとを用いて、所定の重み付け係数により加重減算処理を行う。この加重減算処理によって得られるのは、骨部が消去された画像B0である。次に、平滑化フィルタ262によって、骨部が消去された画像B0に対し数画素のマスク範囲毎に平均値を出力する平滑化フィルタ処理を施し、平滑化された軟部画像Fb1を得る。
一方、加算平均部263では高エネルギーのX線画像Hと低エネルギーのX線画像Lとを加算してその平均値をとることにより、加算平均画像Aを生成する。減算部264では、加算平均画像Aから軟部画像Fb1を減算することにより、軟部が消去された骨部画像S1を得る。平滑化フィルタ265は、骨部画像S1に平滑化フィルタ処理を施し、平滑化された骨部画像Fs1を得る。減算部266では、加算平均画像Aから平滑化された骨部画像Fs1を減算して骨部が消去された軟部画像(肺野が画像化されたもの)B1を得る。
平滑化フィルタ265では、エッジを劣化させることなく中高周波数成分をカットするようなエッジ保存平滑化フィルタを適用するとよい。また、ノイズ以外の信号成分までカットすると、軟部画像には骨部にあたる信号の一部が偽信号として重畳し、骨部画像には軟部にあたる信号の一部が偽信号として重畳してしまう。よって、求めた軟部画像B1を図8の点線で示すように軟部画像B0に置き換えて、マスクのサイズ等を変えながら、再度平滑化フィルタ262、265等によって、軟部画像B1と骨部画像S1とを交互に求める処理を数回繰り返し、十分ノイズを除去した後に、軟部画像と骨部画像を出力する構成としてもよい。
また、簡便な画像処理方法として、加算平均画像Aの作成や、平滑化フィルタ262又は265によるフィルタ処理を省略することとしてもよい。さらに、一回(一周期)の演算で軟部画像B0と骨部画像S1を作成するのみとし、演算時間の短縮化を図ってもよい。
図9に、エネルギーサブトラクション処理に用いられるX線画像H、L、エネルギーサブトラクション処理によって得られる骨部画像S1、軟部画像B1の一例を示す。図9に示すように、骨部画像S1はエネルギーサブトラクション処理によって軟部の画像信号が減弱され、骨部が強調される結果、骨部のみ画像化されている。軟部画像はその逆であり、軟部の肺野のみ画像化されている。
上述した3対の例では、対1により得られた高エネルギーのX線画像Hと、対3によって得られた低エネルギーのX線画像Lとを用いて、エネルギーサブトラクション処理を行い、左目用の骨部画像、軟部画像をそれぞれ得る。同様に、右目用の骨部画像、軟部画像を得るため、対2によって得られた高エネルギーのX線画像Hと対3によって得られた低エネルギーのX線画像Lとを用いて、エネルギーサブトラクション処理を行う。これにより、骨部、軟部の構造物毎に立体視用のX線画像を提供することができる。
なお、対1〜3のうち、どの対のX線エネルギーを高くし、低くするかの組合せは任意であり、本実施形態で挙げた組合せの例に限らない。
表示装置50では、対1により得られたX線画像を左目用、対2によって得られたX線画像を右目用として、立体視用の表示を行う。また、エネルギーサブトラクション処理によって得られた左目用、右目用の骨部画像、軟部画像についても同様に立体視用の表示を行う。これにより、医師は元のX線画像だけでなく、骨部画像、軟部画像の立体視を行うことができる。
以上のように、第2実施形態によれば、ステレオ撮影用に異なるX線照射方向となるように設置された複数対のX線源2及びX線検出器31により、同時にX線を照射して位相コントラスト撮影を行うとともに、その複数対のうち少なくとも1対のX線源2及びX線検出器31については使用するX線エネルギーを他の対と異なるものとする。これにより、第1実施形態と同様に、モーションアーティファクトがなく、エッジ強調効果及び画像の拡大効果による鮮明で視認性の高いX線画像を提供することが可能となる。加えて、X線エネルギーの異なるX線画像を得ることができるので、エネルギーサブトラクション処理によってエネルギー吸収率の異なる構造物毎に立体視できるX線画像を提供することが可能となる。なお、同時には、第1実施形態と同様にX線の照射を全く同じ時間に開始する場合だけでなく、略同時の場合も含む。略同時とする場合、通常は高X線エネルギーでの撮影時間は短いので、低X線エネルギーでの撮影の方を早くX線照射を開始する方とすることが好ましい。
画像処理装置20では、X線エネルギー分布が異なるX線画像を用いてエネルギーサブトラクション処理を行い、骨部や軟部等の構造物毎に画像化したX線画像を生成する。表示装置50ではエネルギーサブトラクション処理によって得られたX線画像を用いて立体視用の表示を行うので、医師は視認性の高いX線画像により構造物毎の立体視を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、X線画像システムのシステム設計は適宜変更することとしてもよい。例えば、小さな医療機関であれば1台のコンピュータ端末で画像処理や画像表示を行うことが多いので、画像処理装置20の画像処理機能や、表示装置50の表示機能等を1台のコンピュータに組み込むこととしてもよい。
また、立体視用のX線画像は表示出力するだけでなく、フィルム出力装置40によりフィルム出力することとしてもよい。この場合、複数枚ある立体視用のX線画像をそれぞれ1枚のフィルムに1画像づつ出力することとしてもよいし、1枚のフィルムに左目用のX線画像、右目用のX線画像を並べて出力することとしてもよい。
また、撮影や画像処理に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
本実施形態におけるX線画像システムの構成を示す図である。 図1のX線撮影装置の側面図である。 X線源及びX線検出器を2対備えた例を示す図である。 X線源及びX線検出器を3対備えた例を示す図である。 位相コントラスト撮影を説明する図である。 位相コントラスト撮影によるエッジ強調作用を説明する図である。 図1の画像処理装置の構成を示す図である。 エネルギーサブトラクション処理を行う主な構成部分と、処理過程で生成される画像を示す図である。 エネルギーサブトラクション処理に用いる画像、エネルギーサブトラクション処理によって生成される画像の一例を示す図である。 従来の立体視用のX線画像の撮影方法を説明する図である。
符号の説明
1 X線画像システム
10 X線撮影装置
2、2a、2b、2c X線源
31、31a、31b、31c X線検出器
20 画像処理装置
26 画像処理部
30 画像サーバ
40 フィルム出力装置
50 表示装置

Claims (6)

  1. 被写体を挟んで対向する位置にあるX線源及びX線検出器の対を、X線源からのX線の照射方向が各対で異なるように複数対備え、
    前記X線源及びX線検出器の各対において位相コントラスト撮影を行うとともに、この位相コントラスト撮影においては各対のX線源からX線を同時に照射するX線撮影装置。
  2. 前記X線源及びX線検出器を2対備え、
    前記2対のうち一方の対のX線の照射方向を観察者の左目の視点に対応させ、他方の対のX線の照射方向を観察者の右目の視点に対応させる請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記複数対のX線源及びX線検出器のうち、少なくとも1対のX線源及びX線検出器のX線エネルギーを他の対と異なるものとする請求項1に記載のX線撮影装置。
  4. 前記X線源及びX線検出器を3対備え、
    前記3対のうち2対はX線の照射方向をそれぞれ観察者の左右の視点に対応させ、残り1対のX線源のX線エネルギーを他の2対と異なるものとする請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のX線撮影装置と、
    前記X線撮影装置のX線検出器により検出されたX線エネルギーに基づいて、立体視用のX線画像を生成する生成手段と、
    前記立体視用のX線画像を出力する出力手段と、
    を備えるX線画像システム。
  6. 請求項3又は4に記載のX線撮影装置と、
    前記X線撮影装置のX線検出器により検出されたX線エネルギーに基づいて、X線エネルギー分布が異なる立体視用のX線画像を生成する生成手段と、
    前記立体視用に生成したX線エネルギー分布が異なるX線画像を用いてエネルギーサブトラクション処理を行う画像処理手段と、
    前記エネルギーサブトラクション処理によって得られた立体視用のX線画像を出力する出力手段と、
    を備えるX線画像システム。
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