JP2007101132A - 熱伝導を利用した装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明では、特別な装置を使用することなく飲料の衛生状態、飲料品質の向上を図ることを課題とする。更に、飲料の衛生状態の向上を図ることにより、現在実施されている洗浄の頻度を長くすることを課題とする。
【解決手段】
課題を解決するために、本発明に係わるブライン熱を部品に熱伝導させ、特別な装置を有すことなく衛生的かつ飲料品質を向上させることを特徴とする。
【選択図】 図20
本発明では、特別な装置を使用することなく飲料の衛生状態、飲料品質の向上を図ることを課題とする。更に、飲料の衛生状態の向上を図ることにより、現在実施されている洗浄の頻度を長くすることを課題とする。
【解決手段】
課題を解決するために、本発明に係わるブライン熱を部品に熱伝導させ、特別な装置を有すことなく衛生的かつ飲料品質を向上させることを特徴とする。
【選択図】 図20
Description
本発明は飲料供給装置に関する。
従来、二次冷却水(以下ブラインと称する)を使用し、冷却対象である一次流体などを冷却する方式の代表として自動販売機でカップ式自動販売機や飲料ディスペンサと言われる、図1、2に示した飲料供給装置が挙げられる。
飲料供給装置はお茶、ジュース、コーラ、コーヒー等の飲料を飲料メーカの工場で予め、缶や瓶に封入するものではなく、機械から直接コップに調理や飲料冷却して注ぐ方式の機械である。その方式としては、図1に示した水と原料(濃縮シロップ、粉末、豆)を別々に収容し飲む直前に混合、希釈、溶解、抽出するポストミックス方式や図2に示したビールやチューハイのように予め工場で混合された状態の飲料で保冷だけを行うプレミックス方式などの機材がある。
図1はカップ式自販機のポストミックス式飲料供給装置をしており、飲料は封入したタンク1もしくは水道等からサービス配管2と呼ばれる樹脂製ホースにより供給され、機械内部に設置された熱交換用らせん状のコイル3からノズル4から販売される。
冷却の方法としては、市場で多く使用されている機材は、飲料が封入されたタンク1は常温貯蔵されており、その常温貯蔵されたものを瞬時に冷却する方式が採用されている。その瞬間に冷却する仕組みとして、図4に飲料供給装置の内部の構造を示す。
この装置において、飲料や調理する水や濃縮シロップを瞬間に冷却可能にするも配管は、冷却コイルの名称とよばれている。図4に示されるコイル3は円柱もしくは長丸・円柱で、中空形状をした三次元配管として全長20m程度の内径5mm、外径6mm程度の電縫管(シーム管)で作成されている。機械内部の水槽内5に設置されたコイル3を、図4に示される如く、冷却装置により冷却および着氷6された約20Lの水槽内5に埋没させ、熱交換を実施している。
一般に使用される飲料用ステンレス鋼製により形成された冷却コイル3は、流体がコイル中を通過するのに約10秒かかり、その間流入時30℃の流体が流出時2℃程度まで急速に冷却される。また氷蓄熱6は水槽内5の冷却器の周囲に販売が無い時に氷6を約6kg生成させ、水槽内の水を攪拌子(プロペラ)12により攪拌し熱交換する。
販売が無いときには水槽5の水温は氷6との共存からほぼ0℃になっているが販売が続くと飲料、冷却コイル3、水槽内に貯留されている水などの熱伝達物質であるブライン7と呼ばれる熱伝達媒体により、氷の熱移動が急になるため水槽5の水温は約2℃になり氷を溶解させる。
例えば、図2は、現在使用されている代表的な機材である。タンク1からサービス配管2を通り、飲料供給装置に供給されたビールは冷却コイル3を通過し水撃緩和用のテトロンホース9を通過しバルブ8に供給される。
この方式は熱交換器を形成するシステムとして部品点数が少なく、コンパクトかつ販売時にごく短時間でその要求を満足させることが可能である。しかしながら、常温貯蔵されるタンク1や大気に接触するノズル4、サービス配管2などは、微生物の汚染に曝されるとともに、飲料などに溶解している気体が分離し配管内部の汚れが飲料の香味変化や衛生的な観点から考えても問題を発生させる。
飲料供給装置への微生物の汚染に係わる法的な規制及び、飲料品質が如何に影響を受けるのかについて言及する。一般に、飲料供給装置にて飲料を取り扱う際、水道法第四条、厚生省告示第98号で示された、「清涼飲料水」のほかに、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」、東京都条例食器具に対する基準などの法律を準拠しなければならない。更にこれらの法律規制を満足させた上で、飲料の香味を満足させなければならない。
そこで市場における具体的な課題を、図2に示す生ビール用飲料供給装置について法的な観点と配管内に付着する堆積物についての関連を説明する。先に説明した通り、生ビール用飲料供給装置は、予めビール会社でビンや缶と同様に、ビールをタンクに封入されたものが常温で置かれているものを瞬間的に冷却するものである。この方式は、大量の販売量を瞬間に冷却可能、かつコンパクトである為に市場で使用されているもの9割程度使用されている。
瞬間に冷却する方式は、先に述べたコンパクトかつ簡便に機材を使うことができるのに対して、課題はタンク1などを交換する際に糖度が5%程度あるビールへ空中に浮遊する野生酵母などが配管内に侵入し飲料の香味を劣化させる恐れが挙げられる。
ビールは、pH4程度で低く、炭酸ガスにより嫌気性に保持され、ホップ樹脂が多少の抗菌性を持つ為、配管内に混入した微生物は、人体に対しての影響として考えられる病原菌、有胞子細菌、黴等は成育しないため問題は生じない。
しかしながらホップ耐性のある嫌気性、通性嫌気性細菌、野生酵母による汚染の可能性が存在し、繁殖した菌体と代謝産物によるビールに、濁り、異臭、異味が発生させる場合がある。これら繁殖しうる有害菌の代表としては乳酸菌などのグラム陽性、桿菌 lactobacillus属、球菌 Pediococcus属(ビール中で発育する唯一の球菌)は炭酸ガス環境下においても嫌気性、ホップ耐性を獲得しやすくビールの混濁、異味(酸味)、異臭、多糖質を生産し粘液状にする。他方酢酸菌であるAcetobacter属、Acetomonas属などは嫌気性を保っている限り繁殖しないと言われている。
先に述べたビールに混入する微生物で、ビール内で最も繁殖し易いのが野生酵母であり、その80%はSaccharomyces属と言われている。この酵母はビール内の栄養分である糖分を資化し、繁殖した野生酵母は、粘着性を持つため配管内部に付着し異臭、濁りの原因となる。
次に実際に市場で稼動している機材に対しての微生物の混入、増殖の影響を受ける部品は汚れ部分を比較した条件を表1、その結果を図4に示した。
これはビールが通過する接液部分を図2に示した、ディスペンスヘッド10:内容量約3.5ml、サービス配管2:内容量約35ml、冷却コイル3:内容量約350ml、ノズル8を各々組み合わせで洗浄する部品としない部品を比較し、微生物汚染状況を確認したものである。
この使用した機材は、幅250mm、高さ480mm、奥行き480mm程度の機材を使用した例である。この結果によると、最も微生物の汚染を受ける箇所としてサービス配管2であると言える。
サービス配管が多く微生物の汚染を受けるという理由は、貯留容量が大きく、常温下に置かれていること、飲料がタンク1を交換する際にディスペンスヘッド10から混入した微生物が配管内に堆積することによると考えられる。これらの影響を軽減するために、サービス配管2に使用される樹脂製ホースは接液部分にオレフィン系やフッ素系の樹脂が接液部分に使用され一ヶ月程度で交換、廃棄される。
一方、当然サービス配管2に付着した堆積物は下流にある冷却コイル3を通過するが、冷却コイル3を廃棄する事は、コスト等を考慮した場合困難である。図2に示した冷却槽内5に設置された冷却コイル3の内側には、通過する流体が急激な温度差により飽和溶解度差等を生じる。
それにより図5に示すように、配管内面に動脈硬化の如く析出物(酒石等)11が付着する。これらの析出物11は冷却コイル3の入口と出口を比較した場合出口部分に多く見られる。これは、常温に放置された飲料1が、冷却されたブライン6と急激に熱交換をする為、冷却コイル3入口部付近に付着物が析出しやすいことを意味する。
これらの析出物11は酒石と言われ、分子内に2個のカルボキシル基をもつジカルボン酸にカリウム塩やカルシウム塩が結合した蓚酸カルシウム等無機物であると言われている。サービス配管から流入した微生物に加え、冷却コイル3での熱交換により析出した無機物が、その微生物の温床になりビールの味を損ねる。従って定期的に、サービス配管2を交換するように冷却コイル3の内部に付着した堆積物を確認する必要がある。
しかしながら、先に述べた通り、細管、かつ長尺の冷却コイル3の内部を確認するには、ファイバースコープなどによる特別な装置が必要となり、簡単に目視確認することが困難である。現在、これらの課題に対しての解決方法として、経験に基づき、運営面での規定を設けて機材を取り扱っていた。
具体的な手法としては、これら微生物混入による飲料品質低下を軽減する為に、表2に示した毎日洗浄を推奨している。
このように洗浄をしない場合、種々の問題を呈する。もし、これらの手順に従って洗浄を実施しなかった場合の課題について、図6を用いて説明する。
図6の結果は、約二週間で飲料品質が低下するが、二週間、三週間洗浄を実施しない場合においても、数杯飲料を販売した場合、微生物数は格段に下がり飲料品質の劣化が問題なくなると言える。
図6の結果は、約二週間で飲料品質が低下するが、二週間、三週間洗浄を実施しない場合においても、数杯飲料を販売した場合、微生物数は格段に下がり飲料品質の劣化が問題なくなると言える。
一方、洗浄を定期的に規格マニュアルに従って実施した場合の課題について次に説明する。図7は洗浄後の飲食店で提供される一杯目の品質を調査したものである。これによると35%程度の飲食店で、配管内に洗浄水が残留し販売すべき飲料の品質を著しく悪化する恐れがあること示している。
飲料が流れる配管以外に微生物汚染の影響を受ける箇所としては、大気に接しているノズルが、ビール等の後垂れが有り、その後垂れが空中に浮遊する微生物に汚染される恐れがある。ビール中で増殖しないと言われている酢酸菌であるAcetobacter属、Acetomonas属などについても、ノズル8が位置する部分は嫌気性ではなく、繁殖する可能性を有している。
これらの微生物汚染を防止するために、販売休止時や店舗終了後に図8に示した、ナイトキャップ(ノズルキャップ)13をノズル8嵌め込み微生物やハエ等のキャリアからの汚染を防止している。更に衛生状態をより良くする為に、アルコールなどをノズルキャップ内に入れノズルを浸漬する場合もある。
しかしながら、飲食店舗ではその必要性を理解していない場合が多い。ナイトキャップの使用していた場合でも、販売毎にナイトキャップを抜き差しするため、ナイトキャップに後垂れの飲料が貯留し衛生的な状態を確保出来ていない場合が多い。
更に飲料供給装置は、週に一回程度、ノズルは分解洗浄を実施するとともに、コイルの内側に硬度60程度の軟らかいスポンジを配管に通すことにより配管内に付着した堆積物を洗浄することを推奨している。スポンジを通す洗浄では完全に落としきれない場合や半年に一度程度、特開公2004−85159に記載されたように機材設置先の飲料供給装置から冷却コイル3を脱着し、一度飲料メーカへ持ち帰り、化学的な手法で洗浄をしている。
持ち帰った冷却コイル3は、図9に示した飲料冷却供給装置の冷却コイル3の飲料通路内部に洗浄用ポンプ14より洗浄水を供給して飲料通路の内部を洗浄する。この際、洗浄に際しては2001−49296に記載した洗浄剤、特に水酸化ナトリウム等の強アルカリ物質を主成分として含有する強アルカリ性の洗浄剤15により実施される。
洗浄に際しては洗浄ポンプ13にて所定圧力をかけ洗浄用薬品を循環させる為に、皮膚等に飛散し放置すると、皮膚が爛れたりするために保護具(保護眼鏡、ゴム手袋、保護前掛け等)を着用し取扱いに注意し、手当する必要がある。洗浄後は回路内に残留した廃液等を中和剤により中和処理する必要がある。確実に中和されていない場合は、強アルカリ性の洗浄液が飲料に混入があり、かなりの熟練度が必要となる。
以上の通り飲料供給装置の衛生管理は煩雑であり、冷却コイル3内に貯留している1.5杯分程度(約600mL)を廃棄しなければならない為、利益をそのまま廃棄してしまうことになる。その為、飲食店舗はその実施を躊躇することが多い。また、洗浄を実施した場合でも配管内に残った洗浄後の残液により販売する飲料の品質が劣化する恐れがある。
懸かる課題を解決しうる考え方として最も重要な因子として温度管理が挙げられる。飲料品質の向上と微生物汚染という観点に対して、効果があるのは微生物が接触すると思われる場所の温度を下げることが慣用である。図10は微生物発育温度、図11は、環境温度と微生物増殖度を示しており、最適温度は25〜35℃と言われている。図11よると、もし温度が5℃下げることが出来た場合、微生物増殖速度を大幅に遅らせることが可能であることを示している。
この考え方を使用したシステムとしては、冷蔵のように飲料を充填したタンク毎冷却する方法と図11に示した冷却水循環方式と言われる方法がある。図11は冷却循環及び飲料冷却用機器16から断熱材17を撒いたホース20内に飲料18と冷却水19を循環させることにより環境温度を下げる方式が採用されている。これらの方式は、微生物汚染を防止する効果は大であるが、図示しない循環用ポンプ21や機材を設置する面積が多く必要でかつ、機材価格も高くなる。
別の方式としては飲料供給装置の洗浄の手間を削減するために、欧州では、図13に示した飲料供給装置が開発され市場に投入されている。この方式は微生物の混入を避ける目的で、飲料を封入したタンク22を交換する度にディスポーザル(廃棄)用に樹脂製のノズル23を使用している。この方式は予め工場で封入した二酸化炭素供給装置付きの飲料を封入したタンク22は、この方式専用の特殊なディスペンスヘッド24を使用し構成されている。
しかしながら、この方式は従来使用していたタンク1と異なり、特殊タンク22を使用する為、新しい設備投資が必要となりその普及に対しては巨大な予算が必要である。加えてノズル23などの構造が簡易構造にしなければ成らないために飲料の品質に対しても課題となる。
本発明では、特別な装置を使用することなく飲料の衛生状態、飲料品質の向上を図ることを課題とする。
更に、飲料の衛生状態の向上を図ることにより、現在実施されている洗浄の頻度を長くすることを課題とする。
課題を解決するために、本発明に係わるブライン熱を部品に熱伝導させ、特別な装置を有することなく衛生的かつ飲料品質を向上させることを特徴とする。
本発明は熱伝導部品を有することにより衛生的かつ飲料品質を向上することを特徴とする。環境温度に比較し、特別な装置を使用することなく、所定温度下げ、配管に混入した微生物の増殖速度を遅くする。
これにより、洗浄の頻度を少なくすることが可能になり、従来洗浄の際飲料供給装置内の残留した販売飲料を廃棄する必要が無くなる。一方、大気と接触している部品についても、空中浮遊菌などによる微生物汚染の影響を軽減することが可能である。
第一及び第二の実施例について、環境温度が変化した場合の微生物の時間経過に対しての増殖について検証したものを図23に示す。温度が15℃下がった場合は、微生物の増殖度は4日間、96時間はほとんど増殖していないことが判る。また一般的に、ハエなどの虫などに対しても20℃以下では増殖せずに、15℃以下では活動が鈍ると言われているため、第一の実施例は虫などに対しても効果的であることが判る。更に従来使用されていた実例にもある通り、カジュアルと言われる販売間隔が開いた状態での飲料品質についても向上する。
以下、本発明における実施の形態について図面を参照しながら説明をする。
第一の実施例として、図14に大気と接触するノズル部分の衛生状態向上についての実施例を説明する。図14において、冷却コイル3に溶接されたフィットシャンク27がシャンク26に接続され水槽内5に浸かっている。更にシャンク26は、ブライン7の熱をバルブ8に伝導する役割を担っている。
図15は第一の実施例を使用し時間変化に対してバルブ8部温度を測定したものである。樹脂バルブと記載したものは図2に示した構成の従来品、金属バルブは図13に示した第一の実施例によるものである。これによると環境温度が30℃、経過時間の場合、金属バルブと樹脂バルブでは約15℃差となる。
この方式に類似したものとしては、十年以上前のビールを冷却・販売する機材はバルブ8にステンレス製、または真鍮にニッケルクロムメッキを施した物を使用し、カジュアルといわれる販売間隔が置かれた際の販売飲料の温度低下を極力防止する目的で使用されていた。この方式については、今日では部品単価が高いこと、成形(設計の自由度)等の理由により金属製から樹脂製へほとんど製品が変わり始めている。
しかしながら、十年前の時点においても、図2に示した80mm程度のシャンク9が水槽5に直接接触させブライン6温度を伝導させ微生物の繁殖を防止する考えが無かった。
次に直接、飲料と接触する飲料供給装置とタンク、水道等を接続するサービス配管についての衛生および飲料品質向上を第二の実施例として説明する。
図16は、熱伝導体として金属線29を内層30と外層28に積層した金属線積層ホース31を示している。金属線29はJIS G 3502、JIS G 3506、JIS G 4314に規定された等の線種を使用し、ホースの折れ曲がり等を考慮した場合線径を0.15〜0.5mm程度、引張強さ1500〜3000N/mm2、編込み15〜50%程度のものを使用することが好ましい。内層30はオレフィン系エラストマー、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、フッ素系樹脂などより構成し、中間層に接着性ポリオレフィンを使用し、ホースがキンク(折れ曲がった際に、そこを起点として降伏点になる)のを防止させる。更に内層8は薄膜樹脂を構成する場合は金属糸を縫込んだ際に使用した樹脂構成のほか、エチレンビニルアルコール樹脂など柔軟性のある材質の物を使用する。
一方、外層28はポリオレフィン共重合、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド、熱可塑性エラストマーなどを設けることにより構成される。構成したホースの汚れなどを目視にて確認したい場合は、編込みピッチを決める際に、編み込んだ金属糸により可視化が損なわれないように構成しなければならない。
第二の実施例において金属線を使用する以外の方式として図18に示した、熱伝導性フィルム32として、金属箔や金属蒸着層を有する樹脂フィルムで形成する金属積層ホース33である。熱伝導性フィルム32は例えば径が5mm程度のホースに巻く際は、5〜100μm程度が好ましく余り厚くするとホースの柔軟性及び製造工程でスパイラル(らせん状)に巻きつけることが困難となる。内層30及外層28については、先に述べた金属糸により構成されるのと同様に形成される。
以下、第二の実施例について、実際に検証を実施した結果について言及する。
本発明の検証結果を図18の装置を用いて検証を実施した。ばね用ステンレス硬線の0.29mm、全長850mm、外径12mmの積層ホースを外層断熱せずに簡易的に温度伝達を測定したものである。外気温度32℃の環境下において、ボトル40に0℃に着氷した冷水34に浸漬し、約800mm離れたニップル36,ナット37,フェルール38から成る接続口の時間経過後の温度を放射温度計にて測定した。
本発明の検証結果を図18の装置を用いて検証を実施した。ばね用ステンレス硬線の0.29mm、全長850mm、外径12mmの積層ホースを外層断熱せずに簡易的に温度伝達を測定したものである。外気温度32℃の環境下において、ボトル40に0℃に着氷した冷水34に浸漬し、約800mm離れたニップル36,ナット37,フェルール38から成る接続口の時間経過後の温度を放射温度計にて測定した。
この実験結果を図19に示す。上段が従来の樹脂ホース、下段が金属製ホースである。これによると、発明品と従来品では外気温度32℃に対して約4℃の差を保ち、定常状態に落ち着く。この結果より、所定長まで、一般には1.5m程度のサービス配管については外気温度より約5℃程度温度を下げることが可能になり、微生物増殖速度を遅らせることが可能である。
次に、本発明をどのように機材に取り付けるかについて以下に言及する。始めに、ビールディスペンサに本発明を応用した例について説明する。バルブ8にブライン7の温度を熱伝導する方式は図13にて説明した通りである。
一方タンク1から飲料供給装置を接続するサービス配管2は、図2に示したサービス配管に使用した樹脂性のホースを本発明品に交換をするのみである。従ってディスペンスヘッド10に接続された樹脂ホース接続用継手は従来品をそのまま使用可能である。
次に飲料供給機内部のブライン熱を取得する方法について、図20に説明する。予め冷却コイル3に特開公2003−314765に示した管継手を溶接したものである。サービス配管2を保持する方法として、継手本体41内で把持する保持部材42と前記保持部材43を奥側へ押し込む前記保持部材43と挿入されたサービス配管2が抜け方向に移動すると保持部材43は継手本4体2内のテーパー面に沿って縮径してサービス配管2に食い込むようにしていると共に、継手本体2内には前記保持部材43の奥側又は/及び手前側の端部を拡径させる乗り上げ面を有し、相互に当接する前記乗り上げ面と保持部材端部の対向当接面の少なくとも一方を曲面形状により構成されたものを使用する。これによりサービス配管の接続、脱着が容易に実現可能となる。
他方、ポストミックス方式において、ファミリーレストランやファストフードなどで見かける飲料ディスペンサといわれる図21に示した機材についても、大気に接触するバルブについては同様の課題がある。バルブは非炭酸系のバックインボックスを水槽内の攪拌子12の同軸上に設けられた循環用ポンプ53により保冷庫52内部に位置する熱交換器54をブライン7が循環している。その為に保冷庫内部は約7℃に冷却されているが、バルブ50が収納されている部分は常温に晒されている。
これらポストミックス式飲料供給装置は、本来pHが1〜3程度、糖度が50%程度の濃縮したシロップを取り扱う為に微生物による汚染される恐れが無い。しかし、濃縮したシロップ1が販売を休止している際に、炭酸水44、希釈水45、シロップ46、47、48,49による後垂れやノズル50は販売終了時行われる後リンスにより飛散した炭酸水、希釈水がノズル50やディフーザー51に付着し、希釈した飲料がノズル50やディフーザーに付着し微生物増殖させる。プレミックスと異なり、タンク1から飲料供給装置へのサービス配管は濃縮したシロップがそのまま接続されている為に問題は生じない。
そこでポストミックス式飲料供給装置については、第二の発明である断熱性と熱伝導を有する金属箔積層ホース33もしくは金属線積層ホース31を使用し、保冷庫52の7℃程度に保持された温度をホースにて熱伝導させたシステムを構築することが可能である。これにより、外部温度30℃に対して約15℃の状態で炭酸水、希釈水、シロップが維持可能となり、図22に示したシロップの後垂れが少なくなると共に図23に示した通り炭酸水の二酸化炭素離脱が防げる。この際はノズル周辺部分を断熱すると更に効果的である。
本発明で考案した第二の実施例は、自動車などに使用される冷却用冷媒配管のガスバリア性と言われる気体非透過型複合ホースや、給湯装置などに使用されているキンクの発生が少ないホースの構成に応用することが可能である。
31 金属線積層ホース
33 金属箔積層ホース
33 金属箔積層ホース
Claims (4)
- 飲料供給装置において、ブライン熱を部品に熱伝導させ、特別な装置を有することなく衛生的かつ飲料品質を向上させることを特徴とする装置
- 前装置は、ブラインを貯留させる水槽に熱伝導する部品が浸漬し、大気開放部の部品に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前装置は、ブラインを貯留させる水槽に熱伝導性及び断熱層を有する樹脂配管が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前装置は、ブラインを貯留させる水槽に熱伝導性及び断熱層を有する樹脂配管及び大気開放部の部品が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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