JP2007100970A - 膨張器の製造方法および製造装置 - Google Patents

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泰弘 笹井
Koji Shibaike
幸治 芝池
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Abstract

【課題】つかみ代を形成する必要がなく、材料ロスが少なく、しかも棒状部材の正確な位置決めが可能な膨張器の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】棒状部材13と、管状部材12とを備えた膨張器11の製造方法である。棒状部材13と管状部材12との対向面には、細流路が形成されている。この製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程とを備えている。第1工程は、位置決め手段4、5によって棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を位置決めする。第2工程は、押出し手段3によって、管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出す。第3工程は、管状部材12をダイス2に通し、管状部材12を棒状部材13に嵌合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、膨張器の製造方法および製造装置に関する。
従来より、特許文献1に記載されるような管状部材と棒状部材とを組み合わせた膨張器がある。この膨張器では、棒状部材の外周面に螺旋状の溝が形成され、管状部材が棒状部材の外周面に密に嵌合されている。螺旋状の溝の外側を管状部材の内周面が覆うことにより、冷媒が通る細流路が形成されている。
特開平10―332228号公報
管状部材の内部に棒状部材を固定する方法として、一般的に、図5に示されるように、螺旋状の溝が形成された棒状部材13が挿入された管状部材12を、管状部材12の外径よりも小さいダイス21の孔を通す方法が用いられている。この方法では、管状部材12をクランプ22で引き抜くときに管状部材12の先端をクランプ22でつかむために、管状部材12の先端をつぶしてダイスの孔よりも小さいつかみ代15を形成する必要がある。
つかみ代は、引抜き加工後に切断されて廃棄される部分である。上記の引抜き加工は、管状部材の長さが長い場合には、有効であるが、数十mm〜数百mm程度の比較的短い管状部材の場合、引き抜く時の管状部材の全体の長さと比較してつかみ代の割合が大きくなるので、材料ロスが多くなる。
また、管状部材をクランプで引き抜くときに、棒状部材を管状部材の内部で所定の位置に正確に位置決めするのが困難である。
本発明の課題は、つかみ代を形成する必要がなく、材料ロスが少なく、しかも棒状部材の正確な位置決めが可能な膨張器の製造方法および製造装置を提供することにある。
第1発明の膨張器の製造方法は、棒状部材と、管状部材とを備えた膨張器の製造方法である。棒状部材と管状部材との対向面には、細流路が形成されている。この製造方法は、
第1工程と、第2工程と、第3工程とを備えている。第1工程は、位置決め手段によって棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を位置決めする。第2工程は、押出し手段によって、管状部材を棒状部材とともにダイスへ押し出す。第3工程は、管状部材をダイスに通し、管状部材を棒状部材に嵌合させる。
ここでは、位置決め手段によって棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることが可能である。
また、押出し手段によって、管状部材を棒状部材とともにダイスへ押し出し、管状部材を棒状部材に嵌合させるので、従来の製法におけるダイス引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することが可能である。また、つかみ代による材料ロスを解消することも可能である。
第2発明の膨張器の製造方法は、第1発明の製造方法であって、位置決め手段は、第1位置決めピンを有している。第1位置決めピンは、押出し手段と棒状部材との間に配置されている。
ここでは、位置決め手段が押出し手段と棒状部材との間に配置された第1位置決めピンを有しているので、押出し手段の方から棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることが可能である。
第3発明の膨張器の製造方法は、第2発明の製造方法であって、位置決め手段は、第2位置決めピンをさらに有している。第2位置決めピンは、棒状部材における押出し手段と反対側に配置されている。
ここでは、位置決め手段が棒状部材における押出し手段と反対側に配置された第2位置決めピンをさらに有しているので、第1位置決めピンによって、押出し手段の方から棒状部材を管状部材の軸方向に押圧するだけでなく、第2位置決めピンによって押出し手段と反対側から棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することが可能である。したがって、棒状部材を両側から押圧することによって、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材をより正確に位置決めすることが可能である。
第4発明の膨張器の製造方法は、第3発明の製造方法であって、第1位置決めピンと第2位置決めピンは、互いに連動して管状部材の軸方向へ移動することが可能である。
ここでは、第1位置決めピンと第2位置決めピンが互いに連動して管状部材の軸方向へ移動するので、第2工程において押出し手段によって管状部材を棒状部材とともにダイスへ押し出している間も、互いに連動して移動する第1位置決めピンと第2位置決めピンによって、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材をより正確に位置決めすることが可能である。
第5発明の膨張器の製造方法は、第1発明の製造方法であって、第2工程において、第1外周支持手段によって、管状部材を外周から支持しながら、管状部材をダイスへ押し出す。
ここでは、第2工程において押出し手段によって管状部材を棒状部材とともにダイスへ押し出すときに、第1外周支持手段によって、管状部材を外周から支持しながら、管状部材をダイスへ押し出すので、管状部材の座屈を防止することが可能である。
第6発明の膨張器の製造方法は、第1発明の製造方法であって、第3工程ののちに行われる工程であって、ダイスの下流側に設置された第2外周支持手段によって、管状部材を外周から支持しながら、管状部材をダイスから取り出す第4工程をさらに備えている。
ここでは、ダイスの下流側に設置された第2外周支持手段によって、棒状部材に嵌合された管状部材を外周から支持しながら、管状部材をダイスから取り出すので、管状部材の曲がりを防止することが可能である。
第7発明の膨張器の製造方法は、第1発明の製造方法であって、押出し手段は、少なくとも管状部材に接触する部分の外径が管状部材の外径よりも小さくなるように形成されている。
ここでは、押出し手段が少なくとも管状部材に接触する部分の外径が管状部材の外径よりも小さくなるように形成されているので、押出し手段がダイスと干渉せずにダイスを通過することが可能である。
第8発明の膨張器の製造装置は、棒状部材と、管状部材とを備え、棒状部材と管状部材との対向面に細流路が形成されている膨張器の製造装置である。この製造装置は、位置決め手段と、押出し手段と、ダイスとを備えている。位置決め手段は、棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を位置決めする。押出し手段は、管状部材を棒状部材とともに押し出す。ダイスは、押出し手段によって押し出された管状部材を棒状部材の外周面に嵌合させる。
ここでは、位置決め手段によって棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることが可能である。
また、押出し手段によって、管状部材を棒状部材とともにダイスへ押し出し、管状部材を棒状部材に嵌合させるので、従来の製法におけるダイス引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することが可能である。また、つかみ代による材料ロスを解消することも可能である。
第1発明によれば、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることができる。しかも、ダイス引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することができ、つかみ代による材料ロスを解消することもできる。
第2発明によれば、押出し手段の方から棒状部材を押圧することによって、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることができる。
第3発明によれば、棒状部材を両側から押圧することによって、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材をより正確に位置決めすることができる。
第4発明によれば、互いに連動して移動する第1位置決めピンと第2位置決めピンによって、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材をより正確に位置決めすることができる。
第5発明によれば、管状部材をダイスに押し出すときにおける管状部材の座屈を防止することができる。
第6発明によれば、管状部材をダイスから取り出すときにおける管状部材の曲がりを防止することができる。
第7発明によれば、押出し手段がダイスと干渉せずにダイスを通過することができる。
第8発明によれば、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることができる。しかも、ダイス引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することができ、つかみ代による材料ロスを解消することもできる。
〔実施形態〕
<膨張器11の構成>
本発明の製法で製造される膨張器11を図3および図4に示す。この膨張器11は、空気調和機などに用いられるいわゆるネジ型のキャピラリであり、通過する冷媒等の流体を膨張させて圧力を降下させるものである。膨張器11は、管状部材12と、棒状部材13とを備えている。
管状部材12は、銅などの金属によって製造された円筒管である。管状部材12は、かしめ加工などによって、棒状部材13の外周面に嵌合している。
棒状部材13は、真鍮などの金属あるいは樹脂によって製造された丸棒である。棒状部材13の外周面14は、図4に示されるように、螺旋状の山部分14aと、螺旋状の溝14bとを有する。すなわち、棒状部材13は、その外周面14に螺旋状の溝14bが形成されている。螺旋状の溝14bの外側を管状部材12の内周面が覆うことにより、冷媒が通る細流路Cが形成されている。
<膨張器11の製造装置1の構成>
膨張器11の製造装置1は、図1に示されるように、位置決め手段である第1位置決めピン4および第2位置決めピン5と、押出し手段である押出しシャフト3と、ダイス2と、第1外周支持部材6と、第2外周支持部材7とを備えている。
第1位置決めピン4は、押出しシャフト3と棒状部材13との間に配置されている。第1位置決めピン4は、押出しシャフト3の方から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を位置決めする。
第2位置決めピン5は、棒状部材13における押出しシャフト3と反対側に配置されている。第2位置決めピン5は、押出しシャフト3と反対側から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を位置決めする。
第1位置決めピン4と第2位置決めピン5は、連動機構8によって、互いに連動することが可能である。したがって、第1位置決めピン4と第2位置決めピン5は、互いに連動して管状部材の軸方向へ移動することが可能である。また、本実施形態では、押出しシャフト3も、連動機構8によって、第1位置決めピン4と第2位置決めピン5とともに連動することが可能である。
押出しシャフト3は、管状部材12の後方側端部12aに接触している。押出しシャフト3は、管状部材12を棒状部材13とともにダイス2の方へ押し出す。押出しシャフト3は、押出しシャフト3における管状部材12に接触する部分3aの外径D1が管状部材12の外径D2よりも小さく、かつ管状部材12の内径D3よりも大きくなるように形成されている。押出しシャフト3は、図示しない油圧シリンダ等の往復駆動手段によって管状部材12の軸方向に沿って往復移動することが可能である。
ダイス2は、ダイス孔2aを有している。ダイス孔2aは、ダイス2の下流側(図1における左側)へ進むにしたがって、小さくなるようなテーパ形状を有している。したがって、管状部材12をダイス孔2aに通すことによって、押出しシャフト3によって押し出された管状部材12は、ダイス2のダイス孔2aの内周面に押圧されることにより、棒状部材13の外周面に嵌合される。
第1外周支持部材6は、ダイス2よって加工される前の管状部材12の外径D2よりもわずかに大きい内径D4を有する円筒状の部材である。第1外周支持部材6は、ダイス2の上流側(図1における右側)に配置されている。第1外周支持部材6は、管状部材12の座屈を防止するために、管状部材12を外周から支持することが可能である。
第2外周支持部材7は、ダイス2によって加工された後の管状部材12の外径D5(図2参照)よりもわずかに大きい内径D6を有する円筒状の部材である。第2外周支持部材7は、ダイス2の下流側(図1における左側)に配置されている。第2外周支持部材7は、管状部材12の曲がりを防止するために、管状部材12を外周から支持することが可能である。
<膨張器11の製造方法>
まず、管状部材12は、あらかじめ、所定の長さ、例えば、数十mm〜数百mm、好ましくは100mm〜200mm、さらに好ましくは150mm程度の長さに切断される。
そして、図1に示されるように、第1工程において、第1位置決めピン4および第2位置決めピン5によって棒状部材13の両側から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を位置決めする。
ついで、図1〜2に示されるように、第2工程において、第1外周支持部材6によって管状部材12を外周から支持しながら、押出しシャフト3によって、管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出す。このとき、第1位置決めピン4と第2位置決めピン5は、棒状部材13を両側から押圧しながら、連動機構8によって、互いに連動して管状部材12の軸方向へ移動する。
ついで、図2に示されるように、第3工程において、管状部材12をダイス2に通し、管状部材12を棒状部材13に嵌合させる。
そののち、図2に示されるように、第4工程において、ダイス2の下流側に設置された第2外周支持部材7によって、管状部材12を外周から支持しながら、管状部材12をダイス2から取り出す。
<特徴>
(1)
上記の実施形態の膨張器11の製造方法では、第1位置決めピン4および第2位置決めピン5によって棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を正確に位置決めすることが可能である。
また、押出しシャフト3によって、管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出し、管状部材12を棒状部材13に嵌合させるので、従来の製法におけるダイス2の引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することが可能である。また、つかみ代による材料ロスを解消することも可能である。例えば、従来では、150mmの長さを有する管状部材のために、20mm〜30mmの長さを有するつかみ代が必要であったため、11〜16%の材料ロスがあったが、本実施形態の製法では、つかみ代が不要なので、大幅に材料ロスを解消することが可能である。
(2)
上記の実施形態では、位置決め手段として押出しシャフト3と棒状部材13との間に配置された第1位置決めピン4を有しているので、押出しシャフト3の方から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を正確に位置決めすることが可能である。
(3)
上記の実施形態では、位置決め手段として棒状部材13における押出しシャフト3と反対側に配置された第2位置決めピン5をさらに有しているので、第1位置決めピン4によって押出しシャフト3の方から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧するだけでなく、第2位置決めピン5によって押出しシャフト3と反対側から棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することが可能である。したがって、棒状部材13を両側から押圧することによって、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13をより正確に位置決めすることが可能である。
(4)
上記の実施形態では、第1位置決めピン4と第2位置決めピン5が互いに連動して管状部材12の軸方向へ移動するので、第2工程において押出しシャフト3によって管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出している間も、互いに連動して移動する第1位置決めピン4と第2位置決めピン5によって、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13をより正確に位置決めすることが可能である。
(5)
上記の実施形態では、第2工程において押出しシャフト3によって管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出すときに、第1外周支持部材6によって、管状部材12を外周から支持しながら、管状部材12をダイス2へ押し出すので、管状部材12の座屈を防止することが可能である。
(6)
上記の実施形態では、ダイス2の下流側に設置された第2外周支持部材7によって、棒状部材13に嵌合された管状部材12を外周から支持しながら、管状部材12をダイス2から取り出すので、管状部材12の曲がりを防止することが可能である。
(7)
上記の実施形態では、押出しシャフト3の外径D1が管状部材12の外径D2よりも小さくなるように形成されているので、押出しシャフト3がダイス2と干渉せずにダイス2を通過することが可能である。
(8)
上記の実施形態の製造装置1は、位置決め手段として第1位置決めピン4および第2位置決めピン5を備えているので、第1位置決めピン4および第2位置決めピン5によって棒状部材13を管状部材12の軸方向に押圧することにより、管状部材12の内部における所定の位置に棒状部材13を正確に位置決めすることが可能である。
また、製造装置1は、押出し手段として押出しシャフト3を備えているので、押出しシャフト3によって、管状部材12を棒状部材13とともにダイス2へ押し出し、管状部材12を棒状部材13に嵌合させることが可能である。したがって、従来の製法におけるダイス2引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することが可能である。また、つかみ代による材料ロスを解消することも可能である。
<変形例>
(A)
上記の実施形態では、外周面に螺旋状の溝を有する棒状部材13と、管状部材12とを備えた膨張器11の製造方法を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、棒状部材と、管状部材とを備え、棒状部材と管状部材との対向面に細流路が形成されている膨張器であれば製造することが可能である。変形例として、棒状部材と、内周面に螺旋状の溝を有する管状部材とを備えた膨張器であっても、上記実施形態の製造方法を用いて製造することが可能である。この場合も、第1位置決めピン4および第2位置決めピン5によって棒状部材を管状部材の軸方向に押圧することにより、管状部材の内部における所定の位置に棒状部材を正確に位置決めすることが可能である。また、押出しシャフト3によって、管状部材を棒状部材とともにダイス2へ押し出し、管状部材を棒状部材に嵌合させるので、従来の製法におけるダイス2引き抜きの際に必要なつかみ代を形成する工程を削減することが可能である。また、つかみ代による材料ロスを解消することも可能である。
(B)
上記の実施形態では、押出しシャフト3は、その全長にわたって、押出しシャフト3の外径D1が管状部材12の外径D2よりも小さくなるように、形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、押出しシャフト3の少なくとも管状部材12に接触する部分の外径が管状部材12の外径D2よりも小さくなるように形成されていれば、押出しシャフト3がダイス2と干渉せずにダイス2を通過することが可能である。
本発明は、棒状部材と、管状部材とを備え、棒状部材と管状部材との対向面に細流路が形成されている膨張器の製造方法、およびその膨張器の製造装置に適用される。
本発明の実施形態に係る膨張器の製造装置であって、管状部材を押し出す前の状態を示す構成図。 図1の製造装置における管状部材を押し出した後の状態を示す構成図。 本発明の製造方法によって製造された膨張器の構成図。 図3の膨張器の拡大正面図。 一般的なダイスを用いた絞り加工を示すダイスおよびクランプの構成図。
符号の説明
1 製造装置
2 ダイス
3 押出しシャフト
4 第1位置決めピン
5 第2位置決めピン
6 第1外周支持部材
7 第2外周支持部材
11 膨張器
12 管状部材
13 棒状部材

Claims (8)

  1. 棒状部材(13)と、管状部材(12)とを備え、前記棒状部材(13)と管状部材(12)との対向面に細流路が形成されている膨張器(11)の製造方法であって、
    位置決め手段(4、5)によって前記棒状部材(13)を前記管状部材(12)の軸方向に押圧することにより、前記管状部材(12)の内部における所定の位置に前記棒状部材(13)を位置決めする第1工程と、
    押出し手段(3)によって、前記管状部材(12)を前記棒状部材(13)とともにダイス(2)へ押し出す第2工程と、
    前記管状部材(12)を前記ダイス(2)に通し、前記管状部材(12)を前記棒状部材(13)に嵌合させる第3工程と、
    を備えた、
    膨張器(11)の製造方法。
  2. 前記位置決め手段は、前記押出し手段(3)と前記棒状部材(13)との間に配置された第1位置決めピン(4)を有している、
    請求項1に記載の膨張器(11)の製造方法。
  3. 前記位置決め手段は、前記棒状部材(13)における前記押出し手段(3)と反対側に配置された第2位置決めピン(5)をさらに有している、
    請求項2に記載の膨張器(11)の製造方法。
  4. 前記第1位置決めピン(4)と前記第2位置決めピン(5)は、互いに連動して前記管状部材(12)の軸方向へ移動することが可能である、
    請求項3に記載の膨張器(11)の製造方法。
  5. 前記第2工程において、第1外周支持手段(6)によって、前記管状部材(12)を外周から支持しながら、前記管状部材(12)を前記ダイス(2)へ押し出す、
    請求項1に記載の膨張器(11)の製造方法。
  6. 前記第3工程ののちに行われる工程であって、前記ダイス(2)の下流側に設置された第2外周支持手段(7)によって、前記管状部材(12)を外周から支持しながら、前記管状部材(12)を前記ダイス(2)から取り出す第4工程をさらに備えている。
    請求項1に記載の膨張器(11)の製造方法。
  7. 前記押出し手段(3)は、少なくとも前記管状部材(12)に接触する部分の外径が前記管状部材(12)の外径よりも小さくなるように形成されている、
    請求項1に記載の膨張器(11)の製造方法。
  8. 棒状部材(13)と、管状部材(12)とを備え、前記棒状部材(13)と管状部材(12)との対向面に細流路が形成されている膨張器(11)の製造装置(1)であって、
    前記棒状部材(13)を前記管状部材(12)の軸方向に押圧することにより、前記管状部材(12)の内部における所定の位置に前記棒状部材(13)を位置決めする位置決め手段(4、5)と、
    前記管状部材(12)を前記棒状部材(13)とともに押し出す押出し手段(3)と、
    前記押出し手段(3)によって押し出された前記管状部材(12)を前記棒状部材(13)の外周面に嵌合させるダイス(2)と、
    を備えている、
    膨張器(11)の製造装置(1)。
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