JP2007099472A - シート巻取軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート巻取性能を良好に維持できて細巾シート(巾25mm以下)を比較的小さい張力で的確に巻き取ることができようになし、また細巾シートを巻き取るための筒状巻芯の着脱が容易に行えるようになしてシート巻取りの作業能率を向上させる。
【解決手段】巻芯装着部9の両端部の駆動側リング体3、3を近接させる方向へ予め定められた特定圧力で押圧する押圧手段10A、10Bを形成すると共に、該押圧手段10A、10Bの押圧力を打ち消すように作用する対抗力を気体圧力で発生させる対抗力発生手段9aを形成し、該対抗力発生手段9aに供給される気体圧力が変化されることで前記対抗力が任意大きさに変更されるものとなした構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、巾が例えば25mm以下の比較的細巾のシートを比較的小さいシート張力で巻き取るのに適しているシート巻取軸装置に関する。
特定回転中心線回りへ回転される駆動軸を備え、該駆動軸の外周面に前記特定回転中心線方向へ摺動変位可能で且つ該駆動軸と同体状の回転可能に外嵌された多数の駆動側リング体と、隣接した2つの駆動側リング体の間のそれぞれに位置され且つこれら2つの駆動側リング体に挟まれ且つ前記駆動軸の外周面上に前記駆動軸と同心の回転可能に装着され且つ筒状巻芯を外嵌される従動側リング体とを具備した巻芯装着部が形成されると共に、該巻芯装着部の両端部の駆動側リング体を近接させる方向へ任意な大きさの押圧力で押圧するものとした押圧手段を形成されたシート巻取軸装置は従来より存在している(例えば特許文献1参照)。
上記シート巻取軸装置は、使用休止状態では前記押圧手段の押圧力は発生しない状態となされるのであり、また使用時には従動側リング体の外周面にシートを巻き取るための筒状巻芯を外嵌させ、該筒状巻芯を従動側リング体の外周面上にて手作業で回転操作してこれを従動側リング体に対し固定状態になしたり、或いは逆に従動側リング体に固定状態となされた状態の筒状巻芯を抜き外し可能な弛緩状態になす処理が行われる。
特開2000−289897号公報
上記シート巻取軸装置では、使用時に押圧手段により該巻芯装着部の両端部の駆動側リング体を近接させる方向に押圧して、駆動側リング体に掛かる軸方向力を相隣り合う駆動側リング体を介して伝播させ、この軸方向力を摩擦力発生の効力として使用しているので、駆動側リング体に装着された従動側リング体の発生トルクを一定値以下に低下させることができず、それ故、従動側リング体に固定された筒状巻芯に巻き取られるシートの巻取張力を一定値以下に低下させることができず、特に細幅シート、例えば25mm以下の細幅シートを極低張力下で巻き取ることが困難であり、また、シートを低張力で巻き取る際、駆動側リング体と従動側リング体の間に積極的に分離する力が働かないため側圧の均一性が十分でなく、トルク伝達力にバラツキが大きいという等の問題があった。
本発明は、このような問題点を解消させるものとしたシート巻取軸装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート巻取軸装置は、請求項1に記載したように、特定回転中心線回りへ回転される駆動軸を備え、該駆動軸の外周面に前記特定回転中心線方向へ摺動変位可能で且つ該駆動軸と同体状の回転可能に外嵌された多数の駆動側リング体と、隣接した2つの駆動側リング体の間のそれぞれに位置され且つこれら2つの駆動側リング体に挟まれ且つ前記駆動軸の外周面上に前記駆動軸と同心の回転可能に装着され且つ筒状巻芯を外嵌される従動側リング体とを具備した巻芯装着部が形成されたシート巻取軸装置において、前記巻芯装着部の両端部の駆動側リング体を近接させる方向へ予め定められた特定圧力で押圧する押圧手段を形成すると共に、該押圧手段の押圧力を打ち消すように作用する対抗力を気体圧力で発生させる対抗力発生手段を形成し、該対抗力発生手段に供給される気体圧力が変化されることにより前記対抗力が任意大きさに変更される構成となされているものである。
さらに詳細に説明すると、次のとおりである。
即ち、請求項2に記載したように、前記押圧手段が前記巻芯装着部の両端部の一対の前記駆動側リング体に当接されて該一対の駆動側リング体を押圧するものとした一対の押圧リング体を具備しており、また前記対抗力発生手段は、前記巻芯装着部を形成した前記駆動側リング体及び前記従動側リング体と、前記押圧リング体と、前記駆動軸とで囲まれていて前記駆動側リング体と前記従動側リング体との相対回転を許容された状態の下で気密状となされている気体室を備えると共に、該気体室内に任意圧力の気体が供給されることにより、該気体の圧力が前記対抗力を発生して一対の前記押圧リング体を離反させる側へ押圧するものとなされている。
また請求項3に記載したように、前記従動側リング体にこれの半径方向への移動自在となされた複数の巻芯固定爪を設け、該巻芯固定爪が前記気体室内の気体の圧力で前記従動側リング体の半径方向外側へ押し移動される構成となされている。
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のものによれば、該押圧手段の押圧力を打ち消すように作用する対抗力発生手段で対抗力を増大させることにより、巻芯装着部に対する実質押圧力を減少でき、それにより駆動側リング体に装着された従動側リング体の発生トルクが減少し、従動側リング体に固定された筒状巻芯で巻き取られるシートの巻取張力を著しく低下させることができ、例えば、25mm程度以下の比較的細幅のシートを比較的小さい張力(極低張力)で安定的に巻き取ることができる。
また請求項2記載のものによれば、対抗力発生手段が対抗力を発生するための格別な部材を必要としないものとなり、また本発明品の使用中には気体室内に気体が供給されるため、使用中に何らかの原因で駆動側リング体と従動側リング体との接触箇所から気体室内の気体が漏洩する状態になったときでも、通気室内の気体が気体室内から外方へ向けて流動するようになるため、該接触箇所に塵埃などが外方から侵入できないものとなり、このことも本発明品のシート巻取性能を良好に維持する上で有益であり、また本発明品の使用中に気体室内の気体圧力が過大になって前記接触箇所から気体が流出する事態が生じたとき、従動側リング体の駆動軸回りのトルクが一時的に減少することになるが、このようなときには気体室内の圧力が降下することにより押圧手段の押圧力が直ちに従動側リング体の駆動軸回りのトルクを増大させて正常大きさに復帰させ、実質的な障害の発生を未然に阻止するものとなる。
また請求項3記載のものによれば、気体室内に気体を供給することにより、巻芯固定爪が従動側リング体の半径方向外側へ移動されるため、従動側リング体に外嵌された筒状巻芯を巻芯固定爪を介し人力を要することなく固定させることができ、逆に気体室内の気体を外方へ流出させることにより、巻芯固定爪が従動側リング体の半径方向内側へ自在に移動するものとなるため、従動側リング体に外嵌され巻芯固定爪で固定されていた状態の筒状巻芯を従動側リング体に対し極めて簡単確実に非固定状態となすことができ、従動側リング体に対する筒状巻芯の着脱を能率的に行うことができるものである。
図1〜図10は本発明に係るシート巻取軸装置に係り、図1は正面視断面図、図2は左端側部位の正面視断面図、図3は右端側部位の正面視断面図、図4は図2中のx−x部断面図、図5は駆動側リング体を示しAは右側面図でBは断面図、図6は従動側リング体を示しAは左側面図でBは断面図、図7はピストンを示しAは側面図でBは平面図、図8は左端寄り側に設けられた左側押圧リング体の右側面図、図9は使用例を示す側面図、図10は図9中の要部を示す正面図である。
図1〜図3において、1は左右向きとなされた直状の駆動軸であり、該駆動軸1は軸受2a、2bを介して特定回転中心線o1回りの回転自在に支持されており、該駆動軸1の右端は図示しないモータの出力軸と結合されていて特定方向へ任意な速度で駆動されるものとなされている。この際、左側の軸受2aは人為操作により駆動軸1から左側へ簡便に抜き外される構造となされている。
該駆動軸1にはこれの回転中心線o1箇所に形成された左右方向孔a1と該左右方向孔a1の長さ途中の一定間隔ごとの各箇所において駆動軸1の特定直径位置に形成された複数(図示例では2つ)の径方向孔a2とからなる第1気体通路1aが形成されており、また図4にも示すように駆動軸1の特定直径上で対向した一対の外周面箇所のそれぞれに回転中心線o1方向のキー溝1b、1bが形成されると共に駆動軸1の他の特定直径上で対向した一対の外周面箇所のそれぞれに多数の径方向孔a2を連通させるための通気溝1c、1cを形成されている。
そして、駆動軸1の外周面で左寄り位置p1と右寄り位置p2との間となる範囲に多数の駆動側リング体3が嵌装されており、該駆動側リング体3は駆動軸1のキー溝1b、1bに嵌着されたキー部材4、4を介して駆動軸1の外周面上での駆動軸1に対する周方向の相対回転を規制され且つ駆動軸1の外周面上での特定回転中心線o1方向の摺動変位を許容された状態となされている。
この際、駆動側リング体3のそれぞれは、図5に示すように、左側の環状半径面3aと、右側の環状内側半径面3b及び環状外側半径面3cとを備え、また特定直径方向で対向した2位置にキー溝3d、3dを形成され駆動軸1の外周面に密状に外嵌される中心孔3eと、該中心孔3eと同心の中間位置外周面3f及び最外位置外周面3gとを具備したものとなされる。
また左右で隣接した一対の駆動側リング体3、3のそれぞれの間には従動側リング体5が左側の駆動側リング体3の中間位置外周面3fに摺動回転可能な密状に外嵌されていて、左側の駆動側リング体3の環状外側半径面3cと右側の駆動側リング体3における左側の環状半径面3aとで挟み付けられるように駆動軸1と同心に外挿されている。
この際、従動側リング体5のそれぞれは、図6に示すように、左側の環状内側半径面5a及び環状外側半径面5bと、右側の環状半径面5cとを備え、また駆動側リング体3の中間位置外周面3fに外嵌される中心孔5dと、駆動側リング体3の最外位置外周面3gに外嵌され前記中心孔5dと同心となされた中間位置内周面5e及び最外位置外周面5fとを具備し、また周方向の等角度ごとの半径位置に複数(図示例では4つ)の径方向のピストン孔5jを形成されると共に、該ピストン孔5jと中心孔5d内周面とを連通させる半径方向の連通孔5kを形成されるほか最外位置外周面5fの各ピストン孔5jに対応した箇所に底面が平面となされた凹み部5mを形成されたものとなされている。5nはボルト孔である。
そして図4に示すように各ピストン孔5jには、ピストン6が従動側リング体3の半径方向への摺動変位自在に内挿されている。各ピストン6は、図7にも示すように、上下一対の円筒面部6a、6bを具備し、これら円筒面部6a、6bの間に環状溝6cを形成され、さらに上側の円筒面部6aからは断面が図7中の上方視で切欠円形状となされた巻芯固定爪6dを延出されると共にその上端を側面視逆三角形に切り欠いて2つの先鋭端箇所b、bを形成されたものとなされている。この際、環状溝6c内にはリング状のピストンリング7(図2参照)を嵌着し、ピストン6とピストン孔5jとの気密状摺動を可能となしている。
さらに従動側リング体5の各凹み部5mには図4に示すように、ピストン6がピストン孔5jから外方へ抜け出すのを規制し且つピストン6がピストン孔5j内で自身の周方向へ回転変位するのを規制するための一対の規制部材8、8が配置されていて従動側リング体5にボルト孔5n及びこれに螺着されたボルトを介して固定されている。
上記した構成において駆動側リング体3及び従動側リング体5の集合箇所が巻芯装着部9をなしており、また駆動軸1の外周面と、巻芯装着部9を形成した駆動側リング体3及び従動側リング体5と、後述される左側押圧リング体14A及び右側押圧リング体14Bとで囲まれた環状空間9aが気体室をなすものである。この気体室9aは隣接した左右一対の駆動側リング体3、3の間に形成された空気溜まり部c1を備え、これら空気溜まり部c1のそれぞれが第1気体通路1aの径方向孔a2と連通されると共に通気溝1c、1cで連通されたものとなされている。
そして、該巻芯装着部9の左右両端に位置した一対の駆動側リング体3、3を近接させる側へ押圧するための押圧手段10が駆動軸1上に形成されている。
該押圧手段10は、巻芯装着部9の左端の駆動側リング体3を図1中右側へ押圧するための左側押圧部10Aと、巻芯装着部9の右端の駆動側リング体3を図1中左側へ押圧するための右側押圧部10Bとを備えている。
左側押圧部10Aは駆動軸1の左端部外周に形成された雄ネジ部n1と、これに螺合され駆動軸1に止めボルトを介して締結状に固定された固定リング部材12と、この固定リング部材12の右側に配置され圧縮状態となされて雄ネジ部n1に遊嵌されたコイルバネ13と、駆動軸1に外嵌され駆動軸1の外周面上で左右方向へ円滑に摺動しコイルバネ13の弾力を付与され右向きの付勢力を発生するものとした左側押圧リング体14Aとを備えている。
左側押圧リング体14Aは、図8にも示すように、駆動軸1を内挿される中心孔14aを備えると共に、駆動側リング体3の左端面を当接される右側面箇所14bに中心孔14aと同心の円形凹み部14cを形成されており、また中心孔14aの内周面の特定直径位置にキー部材4、4を嵌入される一対のキー溝14d、14dを形成されると共に、中心孔14aの中心方向の略中央箇所にリング溝14eを形成されるほか摩擦条件を他の駆動側リング体3と合わせるため僅かな逃げ14jを形成されたものとなされている。そして、リング溝14e内にはシールリングr1が内装されるのであり、このシールリングr1は、左側押圧リング体14が駆動軸1外周面上を気密状態で左右へ摺動変位することを可能となすものである。
右側押圧部10Bは概ね左側押圧リング体14Aに準じた外形となされ左側押圧リング体14Aに対し左右逆向きに駆動軸1外周面に外嵌された右側押圧リング体14Bと、この右側押圧リング体14Bが駆動軸1上で右方へ変位するのを規制する段違い径部1dとからなっている。右側押圧リング体14Bに形成されたリング溝14eにもシールリングr1が内装されているが、このシールリングr1は駆動軸1上で位置決めされた右側押圧リング体14Bの中心孔14aと駆動軸1外周面とを気密状に保持するものである。右側押圧リング体14Bにおいて左側押圧リング体14Aと相違する点は次のとおりであって、即ち、右側押圧リング体14Bの左端面に、巻芯装着部9における最右方位置の駆動側リング体3の最外位置外周面3g及び中間位置外周面3fを内嵌される外側中間位置内周面14hと内側中間位置内周面14iとが形成されていることである。
上記した本発明に係るシート巻取軸装置は例えば図9に示すように使用されるのである。図9中に示すものは特開平10−244487号公報に開示されたスリッターに準ずるものであり、図中、17は広幅シートの供給軸、18は張力調製ロール、19及び20はガイドロール、21は供給ロール、22はカッター装置、23aは上側の引取ロール、23bは下側の引取ロール、24はガイドロール、100aは本発明に係る上側のシート巻取軸装置、100bは本発明に係る下側のシート巻取軸装置である。
そして、上側のシート巻取軸装置100aと下側のシート巻取軸装置100bは図10に示すように起立状の支持枠25に左右向きの水平状に支持させる。図10中、26は駆動軸1を回転させるためのモータである。
該スリッターにおいては、供給軸17に支持されたロール状の広巾シートwを供給ロール21の回転送り力で順次に繰り出させ、カッター装置22において、多数並列された上側の円形刃と、多数並列された下側の円形刃とで広巾シートwの巾方向を分割切断して多数の細巾シートw1となし、これら細巾シートw1のそれぞれを巾方向の一端から順に交互に上下に振り分けた状態に引き出され、上側に振り分けられた細巾シートw1は上側のシート巻取軸装置100aに巻き取らせ、下側に振り分けられた細巾シートw1は下側のシート巻取軸装置100bに巻き取らせるようにする。
この際、上下側のシート巻取軸装置100a、100bの細巾シートw1の巻取位置は図10中に示すように千鳥配列になされるのであり、各巻取位置の従動側リング体5に筒状巻芯e1を固定させるのであり、各筒状巻芯e1は細巾シートw1の巾に合致した左右方向長さとなされており、該左右方向長さの大小に関連して、単一の従動側リング体5に外嵌されたり或いは、隣接した複数の従動側リング体5に外嵌されるものである。
次に上記したスリッターにおいて各シート巻取軸装置100a、100bに多数の細巾シートw1を同時に巻き取らせる場合の手順及び作用について説明する。
先ず、筒状巻芯e1の装着に先立って、駆動軸1の回転は停止状態となし、また気体室9a内に圧縮空気が供給されていない状態となしておくのであり、この状態では、ピストン6はピストン孔5j内で従動側リング体5の半径方向の移動自在な状態となっている。
次に各シート巻取軸装置100a、100bの右側の軸受2b、2bを駆動軸1、1から抜き外し、巻芯装着部9、9の各巻取位置に位置した1つの従動側リング体5又は隣接した複数の従動側リング体5に筒状巻芯e1を外嵌させるのであり、該処理の後、軸受2bを元の状態に復帰させる。なお、巻芯装着部9、9は軸受2b、2bを省略した片持ち支持構造により支持させることも差し支えないのであり、この場合には軸受2b、2bの脱着は不要となる。
次に図示しない制御空気供給源から第1気体通路1aを通じて気体室9a内に適当圧に調整された制御用圧縮空気を供給する。これにより、該制御用圧縮空気の圧力でピストン6が従動側リング体5の半径方向外側へ移動されて、巻芯固定爪6dが従動側リング体5の最外位置外周面5fから突出して、筒状巻芯e1の内周面に圧接し筒状巻芯e1を従動側リング体5に同体状に係止する。
このとき、気体室9a内に制御用圧縮空気が充満した状態となって、気体室9aが対向力発生手段として機能するものとなり、気体室9a内の圧縮空気が左側押圧リング体14A及び右側押圧リング体14Bを左右方向へ離反させるように作用する対抗力を発生するのであり、従って左右側の押圧部10A、10Bの押圧力(コイルバネ13の弾力)から該対抗力を減じた力が巻芯装着部9に対する実質押圧力となって巻芯装着部9の左右端の駆動側リング体3、3を左右方向上で近接させるように作用する。
次にカッター装置22で切断されて形成された図10に示す各細巾シートw1の先端をその対応する筒状巻芯e1の外周面に接着させるのであり、この後、供給ロール21、カッター装置22及びモータ26など必要な各部を作動状態とする。
該作動状態では、上下の駆動軸1、1がモータ26、26により特定速度で回転され、各駆動軸1の回転がキー部材4、4を介して各駆動側リング体3に伝達され、次に各従動側リング体5を挟む左右の駆動側リング体3、3の回転が前記実質押圧力による駆動側リング体3と従動側リング体5との接触箇所の相対回転に対する摩擦抵抗を介して各従動側リング体5に伝達され、各従動側リング体5を回転させる。これにより筒状巻芯e1が従動側リング体5と同体状に回転されるのである。
この状態の下で、任意な1つの従動側リング体5に固定された筒状巻芯e1に巻き取られる細巾シートw1の張力が前記実質押圧力の下で該1つの従動側リング体5の発生し得る駆動軸1回りのトルク(限界発生トルク)に対応するそれよりも小さいときは該1つの従動側リング体5は駆動側リング体3との間で滑りを生じることなく回転してその対応する細巾シートw1を筒状巻芯e1に巻き取るものとなる。
一方、任意な1つの従動側リング体5に固定された筒状巻芯e1に巻き取られる細巾シートw1の張力が限界発生トルクに対応する張力(限界発生張力)よりも大きくなろうとするときは該1つの従動側リング体5は駆動側リング体3との間で滑りを発生し、細巾シートw1の張力が前記限界発生張力よりも大きくなるのを防止する。こうして該1つの従道側リング体5は駆動側リング体3との間で滑りを生じつつ回転し、その対応する細巾シートw1を前記限界発生張力と略同一の張力で筒状巻芯e1に巻き取るものとなる。
全ての細巾シートw1のそれぞれをその対応する筒状巻芯e1に最も能率的に巻き取らせるには、これら従動側リング体5の全てがその対応する駆動側リング体3に対し若干の滑りを生じるようになすのであり、この状態では、各細巾シートw1がその対応する各従動側リング体5の限界発生張力と略同一の張力で巻き取られるものとなる。
ところで各細巾シートw1がその対応する従動側リング体5の回転により適正に巻き取られているとき、何らかの原因で特定の従動側リング体5とこれに接触している駆動側リング体3との間から気体室9内の圧縮空気が漏洩して従動側リング体5の駆動軸1回りのトルクが不足するようになると、気体室9内の気圧が降下して、対抗力発生手段9a、14gが巻芯装着部9の実質押圧力を上昇させるため、各従動側リング体5の駆動軸1回りのトルクは直ちに適正状態に復帰される。
また各従動側リング体5に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力を増大させたいときは、図示しない制御空気発生源から気体室9に供給する制御用圧縮空気の圧力を減少させる。これにより巻芯装着部9に対する前記実質押圧力が増大して、各従動側リング体5の限界発生トルクが増大し、各従動側リング体5に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力は増大する。
なお、図示しない制御空気発生源から気体室9に供給する制御用圧縮空気の圧力を過度に減少させると、対抗力発生手段5gの発生する対抗力が小さくなって実質押圧力が大きくなることから、各従動側リング体5の限界発生トルクは大きくなるものの、ピストン6の従動側リング体5半径方向外側への移動力が減少し、巻芯固定爪6dによる筒状巻芯e1の固定力が不足して巻き取り不可能となる。
また各従動側リング体5の限界発生張力を減少させたいときは、図示しない制御空気発生源から気体室9に供給する制御用圧縮空気の圧力を増大させる。これにより巻芯装着部9に対する実質押圧力が減少するため、各従動側リング体5の限界発生トルクが減少し、各従動側リング体5に巻き取られる細巾シートw1の限界発生張力が減少する。
なお、図示しない制御空気発生源から気体室9に供給する制御用圧縮空気の圧力を過度に増大させると、各従動側リング体5の限界発生トルクはゼロとなり、従動側リング体5と駆動側リング体3との接触箇所から圧縮空気が漏洩するようになる。
上記実施例は次のように変形して差し支えない。
即ち、上記実施例では巻芯装着部9に対する押圧力をコイルバネ13の弾力で発生させたが、コイルバネ13を使用しないで、制御用圧縮空気の系統とは別の空気系統を形成し、該空気系統から供給される圧縮空気の圧力が巻芯装着部9に対する押圧力を発生するようになすこともできる。
また制御用圧縮空気に代えて不活性ガスなどを使用することもできるのであり、このようにすれば構成部材の腐食が抑制され長期に亘って良好な性能を発揮するものとなる。。
さらには駆動側リング体3に対する従動側リング体5の相対回転を案内するための機構を変更することもできるのであって、具体的には、例えば駆動側リング体3の中間位置外周面3fを省略し、従動側リング体5にこれの中心孔3eよりも大きな径の内周面を形成し、該内周面に駆動側リング体3の外周面を案内させるようになしてもよい。
本発明に係るシート巻取軸装置を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の左端側部位を示す正面視断面図である。 前記シート巻取軸装置の右端側部位を示す正面視断面図である。 図2中のx−x部断面図である。 前記シート巻取軸装置の駆動側リング体を示しAは右側面図でBは断面図である。 前記シート巻取軸装置の従動側リング体を示しAは左側面図でBは断面図である。 前記シート巻取軸装置のピストンを示しAは側面図でBは平面図である。 前記シート巻取軸装置の左端寄り側に設けられた左側押圧リング体の右側面図である。 前記シート巻取軸装置の使用例を示す側面図である。 図9中の要部を示す正面図である。
符号の説明
1 駆動軸
1a 第1気体通路
3 駆動側リング体
5 従動側リング体
6d 巻芯固定爪
9 巻芯装着部
9a 気体室(対抗力発生手段)
10A 左側押圧部(押圧手段)
10B 右側押圧部(押圧手段)
14A 左側押圧リング体
14B 右側押圧リング体
O1 特定回転中心線
e1 筒状巻芯

Claims (3)

  1. 特定回転中心線回りへ回転される駆動軸を備え、該駆動軸の外周面に前記特定回転中心線方向へ摺動変位可能で且つ該駆動軸と同体状の回転可能に外嵌された多数の駆動側リング体と、隣接した2つの駆動側リング体の間のそれぞれに位置され且つこれら2つの駆動側リング体に挟まれ且つ前記駆動軸の外周面上に前記駆動軸と同心の回転可能に装着され且つ筒状巻芯を外嵌される従動側リング体とを具備した巻芯装着部が形成されたシート巻取軸装置において、前記巻芯装着部の両端部の駆動側リング体を近接させる方向へ予め定められた特定圧力で押圧する押圧手段を形成すると共に、該押圧手段の押圧力を打ち消すように作用する対抗力を気体圧力で発生させる対抗力発生手段を形成し、該対抗力発生手段に供給される気体圧力が変化されることにより前記対抗力が任意大きさに変更されることを特徴とするシート巻取軸装置。
  2. 前記押圧手段が前記巻芯装着部の両端部の一対の前記駆動側リング体に当接されて該一対の駆動側リング体を押圧するものとした一対の押圧リング体を具備しており、また前記対抗力発生手段は、前記巻芯装着部を形成した前記駆動側リング体及び前記従動側リング体と、前記押圧リング体と、前記駆動軸とで囲まれていて前記駆動側リング体と前記従動側リング体との相対回転を許容された状態の下で気密状となされている気体室を備えると共に、該気体室内に任意圧力の気体が供給されることにより、該気体の圧力が前記対抗力を発生して一対の前記押圧リング体を離反させる側へ押圧するものとなされていることを特徴とする請求項1記載のシート巻取軸装置。
  3. 前記従動側リング体にこれの半径方向への移動自在となされた複数の巻芯固定爪を設け、該巻芯固定爪が前記気体室内の気体の圧力で前記従動側リング体の半径方向外側へ押し移動される構成となされていることを特徴とする請求項2記載のシート巻取軸装置。
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