JP2007098843A - 積層体の製造方法及びその積層体を用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 粘接着剤組成物層とポリアミド系熱可塑性エラストマーとの積層体の接着性の改良。
【解決手段】 エポキシ基を有するポリマーを配合して、ポリマー100重量部当りのオキシラン酸素濃度を0.5〜2.5重量%とした、粘接着剤100重量部及び1分半減期温度が170℃〜200℃である有機過酸化物0.1〜3.0重量部を含む粘接着剤組成物と、ポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを、それぞれ、130℃以下及び190℃以上の押出し温度で同時に供給してダイ内で両組成物を1〜20秒間接触させて少なくとも2層に押出し成形して積層体とし、次いで生成積層体の温度を、押出し後10秒以内に140℃以下の温度に冷却する積層体の製造方法並びにその積層体を用いた空気入りタイヤ。
【選択図】 なし
【解決手段】 エポキシ基を有するポリマーを配合して、ポリマー100重量部当りのオキシラン酸素濃度を0.5〜2.5重量%とした、粘接着剤100重量部及び1分半減期温度が170℃〜200℃である有機過酸化物0.1〜3.0重量部を含む粘接着剤組成物と、ポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを、それぞれ、130℃以下及び190℃以上の押出し温度で同時に供給してダイ内で両組成物を1〜20秒間接触させて少なくとも2層に押出し成形して積層体とし、次いで生成積層体の温度を、押出し後10秒以内に140℃以下の温度に冷却する積層体の製造方法並びにその積層体を用いた空気入りタイヤ。
【選択図】 なし
Description
本発明は積層体の製造方法及びその積層体を用いた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは粘接着剤層とポリアミド系熱可塑性エラストマー層との、接着性が改良された積層体の製造方法及びその積層体を用いた空気入りタイヤに関する。
ポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物フィルムをタイヤの空気透過防止層に用いる技術が知られているが(例えば特許文献1参照)、熱可塑性エラストマーフィルムを成形した後に粘接着剤を塗布してタイヤ部材に接着させようとすると、タイヤのサイズや種類によって加硫温度が低めになると、接着性が低下し高速走行などでタイヤが高温になり、接着界面に剥がれが生じるという問題がある。特許文献2にはA及びBの2つの材料を2層で同時押出しする技術が開示されているが、これは熱可塑性ポリマーからなるB層の軟化点より30℃以上高い温度で加硫しなければならず、この技術を低温で加硫するタイヤに用いたときは接着不良を起こすおそれがある。
従って、本発明の目的は、前述の従来の積層体の問題点を克服して、粘接着剤層とポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物層との積層体の接着強度を高めて、タイヤ走行時などの接着面の剥れなどを生じるおそれのない積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に従えば、エポキシ基を有するポリマーを配合して、ポリマー100重量部当りのオキシラン酸素濃度を0.5〜2.5重量%とした、粘接着剤100重量部及び1分半減期温度が170℃〜200℃である有機過酸化物0.1〜3.0重量部を含む粘接着剤組成物と、ポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを、それぞれ、130℃以下及び190℃以上の押出し温度で同時に供給してダイ内で両組成物を1〜20秒間接触させて少なくとも2層に押出し成形して積層体とし、次いで生成積層体の温度を、押出し後10秒以内に140℃以下の温度に冷却することを特徴とする積層体の製造方法並びにその積層体を用いた空気入りタイヤが提供される。
本発明によれば、全配合ポリマー中のオキシラン酸素濃度を規定することによってポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物層への接着性とタイヤ用ゴム組成物への接着性が向上し、架橋剤(有機過酸化物)を所定量配合することで高温時にも剥離などのトラブルの発生を抑制することができる。また本発明では粘接着剤組成物とポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを同時に押出し成形することによって、タイヤの加硫前に熱可塑性エラストマー組成物と粘接着剤組成物を反応させることができ、かつすぐに冷却することによって架橋剤がタイヤの成形前に反応して焼けてしまうのを防ぐことができる。この方法によりタイヤの加硫温度が低くなっても強い接着力を発生させることができ、加硫温度が低いタイヤなどにも利用しても走行時剥離などの問題は起らない。
本発明に従って、製造される積層体の粘接着剤組成物は、粘接着剤のオキシラン酸素濃度がポリマー重量に対して0.5〜2.5重量%、好ましくは0.7〜2.2重量%であり、更に有機過酸化物を、ポリマー100重量部当り、0.1〜3.0重量部、好ましくは0.2〜2.0重量部配合する。ポリマー中のオキシラン酸素濃度が少ないと、ポリアミド系熱可塑性エラストマーとの接着性が低下するので好ましくなく、逆に多いと、タイヤ用ゴム組成物との接着性が低下するので好ましくない。有機過酸化物の配合量が少ないと、ポリアミド系熱可塑性エラストマーとの接着性が悪化したり、走行中に粘接着剤層が破壊しやすくなるので好ましくなく、逆に多いと、押出し機中で焼けやすくなったり、加硫時間が長くなってしまうので好ましくない。
本発明において使用する有機過酸化物の1分半減期温度を170〜200℃、好ましくは175〜190℃に規定することにより粘接着剤組成物及び熱可塑性エラストマー組成物の押出し中の焼けを抑制し、かつポリアミド系熱可塑性エラストマーへの接着性を向上させることができる。
本発明に従えば、前記粘接着剤組成物とポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを押出機に同時に供給してダイ内で一定時間(1〜20秒間)接触させ、同時に2層に押出した後、急冷することによって、接着性の改良された積層体を得ることができる。押出温度は押出し機出口〜ダイにおける組成物の温度で、粘接着剤組成物を130℃以下、好ましくは溶融温度〜125℃、そしてポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物を190℃以上、好ましくは195〜220℃で同時に押出し成形してダイ中で少なくとも2層を積層し、押出後10秒以内に140℃以下、好ましくは10秒以内に125℃以下の温度に冷却する。これは冷却が遅れると有機過酸化物の反応が進み、粘接着剤が焼けてしまうおそれがあるので好ましくない。なお、本発明の積層体はシート状でも、粘接着剤層を外側とした円筒形状でもよい。
本発明の粘接着剤組成物を構成するポリマーとしては、従来からゴム層などの粘接着剤用ポリマーとして一般に使用されている任意のポリマー、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン系熱可塑性エラストマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン系熱可塑性エラストマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)などのポリマーに、例えばこれらのポリマーのエポキシ化物をポリマー当り(即ちブレンドポリマー合計量当り)のオキシラン酸素濃度が0.5〜2.5重量%となるような量で、そして更にこれに粘着付与剤、そして前述の有機化酸化物を配合することによって得ることができる。
前記エポキシ基を有するポリマーは、ポリマーを不活性溶媒中で過酸類やハイドロパーオキサイド類などを反応させた後、溶媒を除去するか、貧溶媒で再沈殿させることで製造することができ、例えばエポフレンドA1020、エポフレンドA1010、エポフレンドA1005、エポフレンドAT501、エポフレンドCT310(以上ダイセル化学工業製)、ボンドファースト2C、ボンドファーストE、ボンドファースト2B、ボンドファースト7B、ボンドファースト7L、ボンドファースト7M(以上住友化学)、エポキシ化天然ゴムなどの市販品を用いることができる。
本発明において使用する粘着付与剤には特に限定はなく、一般的な粘着付与剤を用いることができるが、具体例としてはテルペン樹脂、変性テルペン樹脂、ピネン樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン系樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、DCPD系石油樹脂、スチレン系樹脂、クマロン樹脂、アルキルフェノール樹脂などをあげることができる。これらの配合量にも特に限定はなく、粘接着剤用ポリマー成分100重量部当り10〜200重量部程度である。
本発明に従って、前記粘接着剤組成物と同時押出しするポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物は、ポリアミド系熱可塑性樹脂のマトリックスにエラストマー成分が分散した熱可塑性エラストマー組成物であり、このポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物は、例えば空気透過係数が25×10-12cc・cm/cm2・sec・cmHg以下でヤング率が1〜500MPaであるのが好ましい。かかる熱可塑性エラストマーは、例えばポリアミド系樹脂のマトリックス(連続相)に、ジエン系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム並びに熱可塑性エラストマーなどの少なくとも一種の少なくとも部分的に加硫したゴムが分散したエラストマー成分を、例えば連続相を形成するポリアミド系熱可塑性樹脂中に分散させることによって、得ることができる。エラストマー成分を加硫する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラストマー成分を動的加硫させる。また、熱可塑性樹脂及び/又はエラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を除く)は、上記混練中に添加しても良いが、混練の前に予め混合しておくことが好ましい。ポリアミド系熱可塑性樹脂とエラストマー成分との混練に使用する混練機としては、特に限定はなく、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリーミキサー、2軸混練押出機等が挙げられるが、中でも2軸混練押出機を使用するのが好ましい。
本発明における熱可塑性マトリックスの少なくとも部分的に加硫したゴムが分散した熱可塑性エラストマー組成物(A)のマトリックスポリアミド系樹脂としては、(例えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体)及びそれらのN−アルコキシアルキル化物、例えば6−ナイロンのメトキシメチル化物、6−610−ナイロンのメトキシメチル化物、612−ナイロンのメトキシメチル化物などをあげることができる。これらは単独又は任意のブレンドで用いることができる。
本発明に係る粘接着剤組成物及びポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物は、前記した必須成分に加えて、補強剤(フィラー)、加硫又は架橋剤、加硫又は架橋促進剤、各種オイル、酸化防止剤、老化防止剤、可塑剤、相溶化剤、着色剤などの接着剤用やタイヤ用、その他一般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる添加剤は一般的な方法で混練して組成物とし、必要に応じ、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
実施例1〜3及び比較例1〜7
サンプルの調製
表Iに示す配合を、ドライブレンドした後、1軸混練押出し機にて設定温度110℃で混練し、直径約3mmのストランド状に押出し、ストランドカッターでペレット状に成形し、粘接着剤組成物をそれぞれ得た。
サンプルの調製
表Iに示す配合を、ドライブレンドした後、1軸混練押出し機にて設定温度110℃で混練し、直径約3mmのストランド状に押出し、ストランドカッターでペレット状に成形し、粘接着剤組成物をそれぞれ得た。
製品判定試験方法
空気透過防止層と粘接着剤を2層に押出した積層体の状態を目視で観察し、以下の判定基準で判定した。
○:空気透過防止層及び粘接着剤双方に異常が認められない。
△:空気透過防止層又は粘接着剤に何らかの異常が認められ、使用できない個所が あるもの。
×:全体的に異常が認められ、全く製品として使用できないもの、又は成形が出来 なかったもの。
空気透過防止層と粘接着剤を2層に押出した積層体の状態を目視で観察し、以下の判定基準で判定した。
○:空気透過防止層及び粘接着剤双方に異常が認められない。
△:空気透過防止層又は粘接着剤に何らかの異常が認められ、使用できない個所が あるもの。
×:全体的に異常が認められ、全く製品として使用できないもの、又は成形が出来 なかったもの。
接着試験方法
空気透過防止層と粘接着剤とをTダイを用いて、それぞれ、300μmと30μmに2層で押出し成形し、15cm×15cmに切る。粘接着剤側に同じ大きさに切った未加硫のタイヤ用カーカス部材を貼りあわせ、150℃×30分で加硫した後、カーカスの糸方向に並行に25mm幅に裁断して剥離サンプルを得た。一部マイラーフィルムを挟んで掴み代とした。このサンプルをオートグラフで速度10mm/min.の速度で剥離し、剥離状態を目視で観察した。
○:ゴム又は粘接着剤が材料破壊し、接着界面が現れなかったもの
△:半分以上材料破壊が占めるが、一部接着界面が現れたもの
×:ほとんど、または全て界面剥離を起こしたもの
−:サンプルが得られず、試験しなかったもの
空気透過防止層と粘接着剤とをTダイを用いて、それぞれ、300μmと30μmに2層で押出し成形し、15cm×15cmに切る。粘接着剤側に同じ大きさに切った未加硫のタイヤ用カーカス部材を貼りあわせ、150℃×30分で加硫した後、カーカスの糸方向に並行に25mm幅に裁断して剥離サンプルを得た。一部マイラーフィルムを挟んで掴み代とした。このサンプルをオートグラフで速度10mm/min.の速度で剥離し、剥離状態を目視で観察した。
○:ゴム又は粘接着剤が材料破壊し、接着界面が現れなかったもの
△:半分以上材料破壊が占めるが、一部接着界面が現れたもの
×:ほとんど、または全て界面剥離を起こしたもの
−:サンプルが得られず、試験しなかったもの
比較例1は粘接着剤が硫黄加硫の場合で、低温加硫では空気透過防止層との接着が不良であった。比較例2は有機過酸化物の1分間半減期温度が本発明の範囲より低い例で、ポリアミド樹脂との接触により焼けが発生し、押出しが不可能であった。比較例3は粘接着剤ポリマーのオキシラン酸素濃度が本発明の範囲より高い例で、ゴムとの接着が不良であった。比較例4は粘接着剤の押出機の設定温度が本発明の範囲を超えるもので、焼け粒が発生し、判定は不良があった。比較例5は押出し後の冷却を行わなかった例で、冷却過程で過酸化物が消費され、ゴムとの接着性が低下した。比較例6は粘接着剤ポリマーのオキシラン酸素濃度が本発明の範囲より低い例で、ポリアミド樹脂との接着が不良であった。比較例7はポリアミド樹脂と粘接着剤をそれぞれ別に押出して、ダイの外で合わせた例で、接着が不良であった。
これに対し、実施例1は粘接着剤のオキシラン酸素濃度及び成形条件を本発明の範囲内とした例で、低温加硫においても良好な接着を得ることができた。実施例2は粘接着剤のオキシラン酸素濃度が本発明の範囲上限近くの例で、低温加硫においても良好な接着を得ることができた。実施例3は有機過酸化物の1分間半減期温度が本発明の範囲の上限近くの例で、低温加硫においても良好な接着を得ることができた。
以上の通り、本発明によれば、粘接着剤組成物層とポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物層との積層体の接着性を増強し、例えばタイヤ走行による高温条件下などでの剥離などのトラブルの発生を防止することができるので、空気入りタイヤの空気透過防止層、サイドウォールなどとして有用である。
Claims (4)
- エポキシ基を有するポリマーを配合して、ポリマー100重量部当りのオキシラン酸素濃度を0.5〜2.5重量%とした、粘接着剤100重量部及び1分半減期温度が170℃〜200℃である有機過酸化物0.1〜3.0重量部を含む粘接着剤組成物と、ポリアミド系熱可塑性エラストマー組成物とを、それぞれ、130℃以下及び190℃以上の押出し温度で同時に供給してダイ内で両組成物を1〜20秒間接触させて少なくとも2層に押出し成形して積層体とし、次いで生成積層体の温度を、押出し後10秒以内に140℃以下の温度に冷却することを特徴とする積層体の製造方法。
- エポキシ基を有する前記ポリマーがエポキシ変性スチレン−ブタジエン−スチレン系熱可塑性エラストマーである請求項1に記載の積層体の製造方法。
- 前記積層体が粘接着剤組成物の層を外側とした円筒形状体である請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法で製造した積層体を用いた空気入りタイヤ。
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JP2005293633A JP2007098843A (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | 積層体の製造方法及びその積層体を用いた空気入りタイヤ |
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2005
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