JP2007098238A - 振動発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動体の振動スペースが小さく、可動体の振動の立ち上がりの速い振動発生装置を提供する。
【解決手段】 コイル12と磁芯を有する可動体2の長手方向に間隔を空けて磁石4a,4bが設けられている。磁石4aを支持する支持体5aと磁石4bを支持する支持体5bとの間には、第1のばね部材16と第2のばね部材17が取り付けられている。第1のばね部材16と第2のばね部材は、互いに逆向きの湾曲部が交互に形成されたものである。可動体2は第1のばね部材16と第2のばね部材17の中間に保持されている。磁石4aと磁石4bは対向する面が同じ磁極であり、コイル12に一方向へ通電されると、可動体2はその長手方向へ駆動され、固有振動数によって振動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁芯およびコイルを有する可動体と、前記磁芯に対向する磁石とを有し、例えば電子機器に振動を与える振動発生装置に関する。
携帯電話やゲーム機などの各種電子機器には、振動発生装置が設けられており、この振動発生装置を連続駆動することで、例えば携帯電話の着信通知が行われ、また操作部を操作したときに、振動発生装置を短時間だけ駆動することで、操作者に操作感触を与えることができる。
従来の振動発生装置は、小型モータの出力軸に質量が偏った錘が取り付けられ、出力軸を回転させたときの反作用で振動を発生させているのが一般的である。しかしながら、モータを用いた振動発生装置は、モータの質量が大きいために装置全体の質量が重くなる欠点がある。また、この振動発生装置は、振動を発生する時間が、モータへの通電時間と等しいため、振動を所定時間発生させるためには、モータへの通電時間を長くする必要があり消費電力が多くなる。また、モータに通電を開始してから振動を発生するまでの立ち上がり時間が比較的長いため、衝撃的で切れの良い振動を発生させることが難しい。
以下の特許文献1には、長尺状の磁石が可動体に設けられ、固定側に前記磁石に磁界を与えるコイルが対向したものが開示されている。特許文献1に記載の振動発生装置は、モータの回転力を用いたものではなく、電磁力によって可動部に振動を発生させているため、振動の立ち上がりが比較的速く、またパルス通電によっても振動を発生させることができ、消費電力を低減できる利点がある。
しかしながら、特許文献1に記載の振動発生装置は、長尺状の可動体が、その長手方向と直交する向きに振動するものであるため、可動体が振動する際に必要となる空間が広く必要となる。また、コイルを長尺状の可動体の周囲を囲むように対向させて形成する必要があるため、コイルの巻き作業が煩雑である。
また、以下の特許文献2には、コイルが巻かれた磁芯がその長手方向へ駆動される振動発生装置が開示されている。
この振動発生装置は、磁芯とこの磁芯に巻かれたコイルとを有する長尺状の可動体が設けられ、この可動体の軸方向と直交する方向に磁石が配置されて、磁石からの磁界がコイルを横切っており、コイルの電流と磁石からの磁界とによる電磁力により、可動体が長手方向へ振動する。
特開2005−175867号公報 特表2002−525007号公報
しかし、特許文献2に記載の振動発生装置は、磁芯とコイルを有する可動体の側方に磁石が対向した構造であるため、可動体の移動方向と直交する方向での振動発生装置の寸法が大きくなる。
また、この振動発生装置は、コイルに対して、磁石から発生する磁界と直交する電流を与え、電流と磁界とで生じる電磁力によって、可動体を駆動する方式であるため、ばねなどで拘束された可動体によって大きな振動エネルギーを発生させるためには、コイルに通電される電流量を多くすることが必要である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、小さいスペース内で、電流を効果的に利用して、比較的大きな振動エネルギーを発生させることができ、切れの良い振動を発生することが可能な振動発生装置を提供することを目的とする。
本発明は、磁芯とこの磁芯に巻かれたコイルとを有する可動体と、前記可動体に対向する磁石とを有する振動発生装置において、
前記磁芯は、その軸方向の長さ寸法が幅寸法よりも大きく、前記磁石は、磁芯の長手方向に向く2つの端面のそれぞれに対向しており、
コイルに通電されていないときに、前記可動体を、前記磁芯の端面がそれぞれの磁石から離れた中立位置に保持するばね部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の振動発生装置では、コイルに通電されると、磁芯が磁化されてその両端部が互いに異なる磁極となる。この磁極と磁石の磁極との吸引力または反発力によって、直接的に可動体が長手方向へ駆動される。磁芯の磁極と、磁石の磁極とで可動体を直接的に駆動しているため、従来の電磁力を利用しているものに比べて駆動効率がよくなり、通電量を過大にしなくても大きな振動エネルギーを発生させることができる。また、可動体が左右の磁石の中間である中立位置に保持されているため、磁芯が磁化された直後に可動体が動き出すことになり、振動の立ち上がり時間が速くなる。また、可動体の振動方向が長手方向であるため、振動に必要なスペースが小さくなり、振動発生装置を小型化できる。
本発明では、一対の磁石は、同じ磁極が磁芯に向けられていることが好ましい。
左右の磁石の対向面の磁極が同じであると、可動体のコイルに通電し、磁芯を磁化したときに、磁芯の一方の端部と磁石との間に吸引力が発生し、他方の端部と磁石との間に反発力が発生する。そのため、コイルへ一方向の電流を短時間与えるだけで、可動体を振動させることができる。
本発明では、前記ばね部材は、それぞれの磁石を支持している支持部と可動部との間に取り付けられており、その伸縮方向が、磁芯の軸方向と平行である。
また、本発明は、前記ばね部材は、線材で形成されて、互いに逆向きに湾曲する湾曲部が交互に形成されており、それぞれの湾曲部が同じ平面内に位置していることが好ましい。
上記ばね部材を用いると、その形状が平面的であるため、振動発生装置の幅寸法を小さくできる。しかもばね部材を構成している線材の自由長を長くでき、ばね定数を小さくできるため、可動体の振動ストローク(振幅)を大きくできる。その結果、可動体が振動する際の仕事量を大きくでき、電子機器に大きな感触の振動を発生させることができる。
例えば、本発明は、ばね部材は、一方の支持体と可動部との間に設けられた第1の変形部と、他方の支持体と可動部との間に設けられた第2の変形部とを有し、可動体が、第1の変形部と第2の変形部によって中立位置に保持されているものである。
また本発明は、ばね部材の第1の変形部と第2の変形部とが連続して形成されているものにできる。
第1の変形部と第2の変形部を連続したばね部材で構成すると、第1の変形部のばね定数と第2の変形部のばね定数とを同じに設定しやすくなり、可動体を中立位置に保持しやすくなる。
また、本発明は、可動体には、コイルの外側に位置するヨーク板が設けられて、このヨーク板が磁芯の両端部に接続されており、ばね部材がこのヨーク板に固定されているものとして構成できる。
上記ヨーク板を設けることで、磁芯の端部の磁化を大きくできる。またヨーク板をばね部材の取付け部として兼用することができる。
この場合に、前記ヨーク板には、可動体の長手方向の端部に位置する折曲げ片が設けられており、この折曲げ片が、磁石に対向する磁化面であることが好ましい。
ヨーク板の折曲げ片を、磁石に対向する磁化面として機能させると、コイルに通電したときに、磁化面と磁石との間の吸引力、および磁化面と磁石との間の反発力を大きくでき、コイルに与えられる電流が少なくても、振動のエネルギーを大きくでき、可動体の振幅を大きくできる。
本発明は、コイルには、一方向へ1パルスまたは2パルス以上通電され、このときの磁芯の磁化により可動体が一方の磁石に接近する方向へ移動し、その後は可動体が固有振動数により振動することが可能である。
本発明は、可動体が長手方向へ振動するため、可動体の振動に要するスペースが狭くなり、振動発生装置を小型に構成できる。また、磁芯の端部の磁化と、磁石の磁極との間の吸引力または反発力で可動体が動作するものであるため、通電を開始してからの振動の立ち上がり時間が速くできる。また、振動エネルギーも大きいため、可動体の振幅が大きく且つ切れの良い振動を発生させることが可能である。
図1は本発明の第1の実施の形態の振動発生装置の斜視図、図2は前記振動発生装置の分解斜視図、図3は前記振動発生装置の主要部を示す縦断面図、図4は前記振動発生装置の振動系を説明する模式図である。
図1と図2に示すように、振動発生装置1は、可動体2と、この可動体2の長手方向の両側に配置された固定側対向部3a,3bと、両固定側対向部3a,3bを連結する連結部7とを有している。
図示左側の固定側対向部3aは、磁石4aとこの磁石4aを外側から支持する支持体(支持板)5aを有し、図示右側の固定側対向部3bは、磁石4bとこの磁石4bを外側から支持する支持体(支持板)5bとを有している。支持体5aの上下縁部には、内側へ折り曲げられた保持片6a,6aが形成され、磁石4aは、上下の保持片6a,6aで保持されている。同様に、支持体5bの上下縁部には、保持片6b,6bが折り曲げられており、磁石4bはこの保持片6b,6bで保持されている。支持体5aと支持体5bは、鉄板などの磁性材料で形成されている。
支持体5aと支持体5bは、連結部(連結板)7の両端部に固定されており、連結部7と両支持体5a,5bとで、固定側の支持枠が構成されている。磁石4aと磁石4bとは、同じ磁極(例えばS極)が互いに対面するように配置されている。そのため、連結部7は非磁性金属板で形成されていることが好ましい。なお、連結部7と支持体5a,5bが非磁性金属板などで一体にコの字形状に形成されたものであってもよい。
この振動発生装置1は、連結部7が、電子機器の筐体などに固定されて使用される。可動体2がその長手方向(図の左右方向)へ振動すると、その反作用により、連結部7から筐体などに振動が与えられる。
可動体2は、鉄材などの磁性材料で形成された磁芯11と、この磁芯11の周囲に、導線が連続して巻かれたコイル12とを有している。図3にも示すように、磁芯11は、上下方向(Z方向)の幅寸法よりも紙面奥行き方向(Y方向)の幅寸法が大きい平板状であり、左右方向である長手方向(X方向)の寸法が、前記両幅寸法のいずれよりも大きい長尺状である。よって、この磁芯11に巻かれたコイル12の外形は、上下方向(Z方向)の幅寸法が、紙面奥行き方向(Y方向)の幅寸法よりも小さい平坦形状である。
可動体2には、コイル12の上面および長手方向の両端面を覆う第1のヨーク板13と、コイル12の下面および長手方向の両端面を覆う第2のヨーク板14とが設けられている。第1のヨーク板13と第2のヨーク板14は、共に鉄板などの磁性材料板である。第1のヨーク板13の長手方向(X方向)の両端部には、折曲げ片13aと13bが直角に折り曲げ形成され、第2のヨーク板14の長手方向(X方向)の両端部には、折曲げ片14aと14bが直角に折り曲げ形成されている。
図3に示すように、可動体2の左側の端部では、折曲げ片13aの下縁と折曲げ片14aの上縁とが突き当てられ、磁芯11の左端面に密着している。同様に、可動体2の右側の端部では、折曲げ片13bの下縁と折曲げ片14bの上縁とが突き当てられて、磁芯11の右端面に密着している。その結果、図3に示すように、可動体2の左端面に、折曲げ片13aと折曲げ片14aとで形成された広い面積の磁化面15aが設けられ、可動体2の右端面に、折曲げ片13bと折曲げ片14bとで形成されたによる広い面積の磁化面15bが設けられている。なお、磁化面15aに、磁芯11の左端面11aが露出していてもよいし、磁化面15bに、磁芯11の右端面11bが露出していてもよい。
磁化面15aは、これに対面する磁石4aの対向面の面積と同じかそれ以上の面積を有しており、磁化面15bは、これに対向する磁石4bの対向面の面積と同じかそれ以上の面積を有している。コイル12に通電されると、磁芯11が磁化され、磁芯11の左端縁11aと右端面11bが異なる磁極となるが、これに伴なって、広い面積の磁化面15aと磁化面15bとが広い面積で磁化される。よって、磁化面15aと磁石4aとの間に作用する吸引力、および磁化面15bと磁石4bとの間に作用する反発力を大きくでき、可動体2の振動の立ち上がりが速くなり、コイル12に与えられる少ない電流で、可動体の振動の仕事量(振動エネルギー)を大きくできる。
左側の支持体5aの上端と、右側の支持体5bの上端との間には、第1のばね部材16が設けられている。図2に示すように、第1のばね部材16はばね材料の線材で形成されており、左端部16aと右端部16bとが平行であり、左端部16aが支持体5aの上端に固定され、右端部16bが支持体5bの上端に固定されている。第1のばね部材16は、互いに逆向きにU字状に変形した湾曲部16cと16dとが交互に形成されている。湾曲部16cと湾曲部16dは同じ平面内でU字状に変形しており、よって、第1のばね部材16は、上下の厚み寸法が線材の直径にほぼ等しい平坦形状である。
左側の支持体5aの下端と、右側の支持体5bの下端との間には、第2のばね部材17が設けられている。第2のばね部材17は、第1のばね部材16をX軸を中心として180度反転させた形状と同じである。このばね部材17は、左端部17aが、支持体5aの下端に固定されており、右端部17bが支持体5bの下端に固定されている。また同じ平面内に位置する互いに逆向きのU字状の湾曲部17cと17dが交互に形成されている。
可動体2の第1のヨーク板13の左右方向の中央部には支持部13cが設けられた、この支持部13cにはコの字形状の保持金具18が下側から嵌合している。保持金具18には、一対の保持片18a,18aが一体に形成されており、この保持片18a,18aが、第1のばね部材16の左右方向での中央部に嵌合し、保持片18a,18aによって、可動体2が第1のばね部材16の中央部に保持されている。第2のヨーク板14の左右中央部にも支持部14cが形成されている。この支持部14cにはコの字形状の保持金具19が上方から嵌合しており、保持金具19に形成された一対の保持片19a,19aが、第2のばね部材17の左右の中央部に嵌合している。
その結果、図1に示すように、可動体2の左右方向の中央部が、第1のばね部材16と第2のばね部材17とによって、左右の両支持体5aと5bの中間で保持されている。また、第1のばね16と第2のばね17の伸縮方向は、可動体2の振動方向と平行である。
図1に示すように、第1のばね部材16は、支持体5aでの支持部と、保持片18a,18aによる保持部との間が第1の変形部16eとなり、支持体5bでの支持部と、保持片18a,18aによる保持部との間が、第2の変形部16fとなる。第1の変形部16eと第2の変形部16fでは、第1のばね部材16の線材が、湾曲部16cと湾曲部16dとで曲げられた形状であるため、その実質的なばねの自由長を長くできる。また、第1の変形部16eと第2の変形部16fが、共通のばね部材16で形成されているため、第1の変形部16eと第2の変形部16fとを、ほぼ同じばね定数に設定できる。
第2のばね部材17も、支持体5aでの支持部と、保持片19a,19aによる保持部との間が第1の変形部17eであり、支持体5bでの支持部と、保持片19a,19aによる保持部との間が第2の変形部17fである。この第1の変形部17eと第2の変形部17fも、線材の自由長を長くでき、またばね定数もほぼ同じに設定できる。
第1のばね部材16と第2のばね部材17では、互いに対向する湾曲部が交互に形成されているため、ばねの自由長を長くでき、第1の変形部16e,17eと第2の変形部16f,17fのばね定数を比較的低く設定できる。そのため、可動体2を、長手方向(X方向)への振幅が大きくなるように駆動しやすくなる。可動体2を、その振幅が大きくなるように駆動できるため、振動の仕事量(エネルギー)を大きくすることができ、電子機器の筐体などに衝撃的な振動を与えることが可能となる。
この振動発生装置1では、可動体2が第1のばね部材16の中央部と第2のばね部材17の中央部で保持されて、左側の磁石4aが、可動体2の左側の磁化面15aに対面し、右側の磁石4bが、可動体2の右側の磁化面15bに対面している。磁石4aと磁化面15aとの対向距離と、磁石4bと磁化面15bとの対向距離は、互いに等しい。また、磁石4aにおける磁化面15aに対向する面の磁極と、磁石4bにおける磁化面15bに対向する面の磁極が同極である。そのため、コイル12に通電されていないときには、磁化面15aと磁化面15bの双方に吸引力または反発力が作用せず、磁石4aと4bとで、可動体2は中立位置に静止させられるはずである。
しかし、実際には、可動体2が正確な中立位置には存在せず、また磁石4aと磁石4bの磁力にもばらつきがあるため、コイル12に通電されていないときでも、磁化面15aまたは磁化面15bのいずれか一方に対して、これに対向する磁石に吸引される力が作用する。しかし、第1のばね部材16と第2のばね部材の剛性は、コイル12に通電されていないときに、可動体2に対して左右いずれかの方向へ作用する吸引力に対して高く設定されており、前記いずれかの吸引力が作用しても、可動体2は中立位置に維持できるようになっている。
振動発生装置1を動作させるときには、コイル12に対して、図3にて符号20で示す方向への電流がパルスとして与えられて、磁芯11が短時間磁化される。電流の方向は一方向のみであり、磁化面15aがN極に磁化され、磁化面15bがS極に磁化される。このとき、磁石4aと磁化面15aとの間に吸引力が作用し、磁石4bと磁化面15bとの間に反発力が作用して、図4に示すように可動体2に対して左方向への駆動力Fが作用する。
前記電流が1パルス与えられ、前記駆動力Fが作用すると、その後は、可動体2が固有振動数によって左右方向へ振動する。コイル12への通電が止まると、第1のばね部材16と第2のばね部材17とで可動体2を中立位置に保持しようとするため、振動は短時間のうちに減衰させられて、振動が停止する。このように、1パルスの通電で、可動体2に駆動力Fを与えることにより、通電してから可動体2が振動し始めるまでの立ち上がり時間が短く、また振動も短時間である。よって、この振動発生装置1は、短時間の衝撃的で切れの良い振動を発生させることができる。
ただし、振動を所定時間継続させるとときには、コイル12に対し図3において符号20で示す方向への電流を、可動体2の固有振動数と同じ周波数のパルスで、2パルスあるいは3パルスまたはそれ以上印加する。このような駆動制御によって、可動体2を必要な時間だけ振動させ続けることができる。また駆動パルスを固有振動数と同じ周期で所定回数与え、その後に休止期間を空けてさらに駆動パルスを固有振動数と同じ周期で所定回数与えることで、間欠的な振動を発生させることも可能である。
また、可動体2は、長手方向へ振動するため、可動体2が振動するのに必要なスペースが小さくて済み、振動発生装置1を小型化できる。
図4は、前記振動発生装置1の振動系を示す模式図である。
第1のばね部材16の第1の変形部16eと、第2のばね部材17の第1の変形部17eとによるばね定数をk1で表わし、第1のばね部材16の第2の変形部16fと、第2のばね部材17の第2の変形部17fとによるばね定数をk2で表わし、可動体2の質量をWで表わしている。前記ばね定数k1と前記ばね定数k2はほぼ等しい。
左側の磁石4aが、可動体2の左側の磁化面15aを吸引する力は、磁石4aと磁化面15aとが接近するにしたがって大きくなる。そのため、磁石4aが磁化面15aを吸引する力と、磁石4aと磁化面15aの距離との関係は、マイナス側のばね定数−kaとみなすことができる。同様に磁石4bが磁化面15bを反発する力と、磁石4bと磁化面15bの距離との関係は、マイナス側のばね定数−kbとみなすことができる。したがって、可動体2の固有振動数(共振周波数)は、可動体2の質量Wと、可動体2と左側の支持体5aとの間のばね定数(k1−ka)および、可動体2と右側の支持体5bとの間のばね定数(k2−kb)で決められる。
この振動発生装置1では、可動体2が中立位置のときに、コイル12に通電されると、磁化面15aがN極となり、磁化面15aと磁石4aとの間に吸引力Fが発生し、しかも磁化面15aが磁石4aに接近するにしたがって可動体2に作用する左方向への力が強くなる。また右側の磁化面15bと磁石4bとの間にはS極どうしの反発力が作用する。よって、可動体2に駆動力Fが作用すると、可動体2は左方向へ俊敏に動作する。そのため、コイル12への1パルスの通電によって、可動体2に対して大きな振幅の振動を発生させることが可能である。
図5ないし図7は、それぞれ本発明の振動発生装置のその他の実施の形態を示す斜視図である。
図5に示す振動発生装置101は、可動体102に、磁芯11とコイル12が設けられ、且つ左右方向の中央部に保持金具118が設けられている。第1のばね部材として、支持体5aと保持金具118との間に、ばね部材116aが設けられ、支持体5bと保持金具118との間に、ばね部材116bが設けられている。ばね部材116aとばね部材116bは、第1の実施の形態の第1のばね部材16と基本的な構造が同じものであるが、ばね部材116aとばね部材116bとは別体のものが用いられている。
同様に、第2のばね部材として、左側にばね部材117aが、右側にばね部材117bが設けられている。ばね部材117aとばね部材117bは、第1の実施の形態の第2のばね部材17と基本的な構造が同じであるが、ばね部材117aとばね部材117bは、互いに別体である。
図6に示す振動発生装置201は、可動体202に保持金具218が設けられ、この保持金具218と右側の支持体5bとの間に第1のばね部材216と第2のばね部材217が取り付けられている。第1のばね部材216と第2のばね部材217は、第1の実施の形態の第1のばね部材16および第2のばね部材17と基本的に同じものである。可動体202は、第1のばね部材16と第2のばね部材17で一方の支持体5aでのみ弾性支持された構造である。この構造は、全体のばね定数が、第1の実施の形態よりも小さくなるため、比較的固有振動数が低くなり、コイルに通電したときの可動体202の振幅を大きくできる。
なお、本発明では、図7に示す振動発生装置301のように、可動体302の保持金具318と支持体5aとの間にコイルスプリング316が取り付けられ、保持金具318と支持体5bとの間にコイルスプリング317が取り付けられて、可動体302が中立位置に保持されているものであってもよい。
本発明の第1の実施の形態の振動発生装置の斜視図、 第1の実施の形態の振動発生装置の分解斜視図、 第1の実施の形態の振動発生装置の主要部を示す縦断面図、 第1の実施の形態の振動発生装置の振動系を示す模式図、 本発明の他の実施の形態の振動発生装置を示す斜視図、 本発明の他の実施の形態の振動発生装置を示す斜視図、 本発明の他の実施の形態の振動発生装置を示す斜視図、
符号の説明
1 振動発生装置
2 可動体
3a,3b 固定側対向部
4a,4b 磁石
5a,5b 支持体
7 連結部
11 磁芯
12 コイル
13 第1のヨーク板
14 第2のヨーク板
15a,15b 磁化面
16 第1のばね部材
17 第2のばね部材
18,19 保持金具

Claims (9)

  1. 磁芯とこの磁芯に巻かれたコイルとを有する可動体と、前記可動体に対向する磁石とを有する振動発生装置において、
    前記磁芯は、その軸方向の長さ寸法が幅寸法よりも大きく、前記磁石は、磁芯の長手方向に向く2つの端面のそれぞれに対向しており、
    コイルに通電されていないときに、前記可動体を、前記磁芯の端面がそれぞれの磁石から離れた中立位置に保持するばね部材が設けられていることを特徴とする振動発生装置。
  2. 一対の磁石は、同じ磁極が磁芯に向けられている請求項1記載の振動発生装置。
  3. 前記ばね部材は、それぞれの磁石を支持している支持部と可動部との間に取り付けられており、その伸縮方向が、磁芯の軸方向と平行である請求項1または2記載の振動発生装置。
  4. 前記ばね部材は、線材で形成されて、互いに逆向きに湾曲する湾曲部が交互に形成されており、それぞれの湾曲部が同じ平面内に位置している請求項3記載の振動発生装置。
  5. ばね部材は、一方の支持体と可動部との間に設けられた第1の変形部と、他方の支持体と可動部との間に設けられた第2の変形部とを有し、可動体が、第1の変形部と第2の変形部によって中立位置に保持されている請求項3または4記載の振動発生装置。
  6. ばね部材の第1の変形部と第2の変形部とが連続して形成されている請求項5記載の振動発生装置。
  7. 可動体には、コイルの外側に位置するヨーク板が設けられて、このヨーク板が磁芯の両端部に接続されており、ばね部材がこのヨーク板に固定されている請求項1ないし6のいずれかに記載の振動発生装置。
  8. 前記ヨーク板には、可動体の長手方向の端部に位置する折曲げ片が設けられており、この折曲げ片が、磁石に対向する磁化面である請求項7記載の振動発生装置。
  9. コイルには、一方向へ1パルスまたは2パルス以上通電され、このときの磁芯の磁化により可動体が一方の磁石に接近する方向へ移動し、その後は可動体が固有振動数により振動する請求項1ないし8のいずれかに記載の振動発生装置。
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