JP2001179178A - 振動発生器 - Google Patents

振動発生器

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JP2001179178A JP36587899A JP36587899A JP2001179178A JP 2001179178 A JP2001179178 A JP 2001179178A JP 36587899 A JP36587899 A JP 36587899A JP 36587899 A JP36587899 A JP 36587899A JP 2001179178 A JP2001179178 A JP 2001179178A
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弘之 脇若
Mitsuharu Ezawa
光晴 江澤
Hisashi Yajima
久志 矢島
Naoki Fukuda
直紀 福田
Haruo Ito
治雄 伊藤
Katsuhito Matsuhiro
勝仁 松廣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性があって強い推力が得られ、小型化、
コストの低減化、軽量化が図れる振動発生器を提供す
る。 【解決手段】 永久磁石60を取り付けてなる可動子5
0と、可動子50の端面53,54に対して所定の隙間
を介して対向する端面23,25を有しコイル30に電
流を流して励磁することで可動子50との間に磁路を形
成する固定子10と、可動子50をコイル30による固
定子10の磁化方向に向けて振動可能に支持する弾性支
持部材80,80とを具備する。永久磁石60の一方の
磁極面を、コイル30の外周側面に対向するように設置
することで、永久磁石60の磁極面から出る磁束がコイ
ル30の外周側面を横切ってコイル30内に入射した後
にコイル30のNS磁極方向を向くように導かれる磁路
を形成する。固定子10の端面23,25を所望の磁極
にして可動子50を振動せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動発生器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば移動体通信機器の端末であ
る携帯電話機等の携帯機器には、着信を呼出音で知らせ
る代わりに、携帯機器そのもの又は携帯機器の付属品内
に振動発生器を収納しておき、この振動発生器を振動さ
せることで人体に着信を感知させるものがある。
【0003】そしてこの種の従来の振動発生器として
は、モータの回転軸に回転体を取り付け、その際回転体
の重心を該回転軸とは異なる位置となるようにし、回転
体を回転することで振動を発生させる構造のものがあっ
た。
【0004】しかしながらこのような構造の振動発生器
は、回転体を回転する際の回転軸のブレを振動として利
用する方法なので、モータの回転軸の軸受部分が過酷な
力を受け、その耐久性や信頼性を阻害するという問題等
があった。
【0005】そこで本願出願人は、先の出願(特開平1
0−180186号公報)において、バネの自由端(可
動端)に固定される可動子の単振動現象に着目し、図8
に示すように、コイル240を巻き付けた略コ字型のヨ
ーク210と、ヨーク210の略中央部にその下端を固
定してなる板状バネ220と、板状バネ220の上端の
可動端に固定される可動子230とを具備してなる振動
発生器を提案した。
【0006】ここで可動子230はヨーク234の両側
に2つの永久磁石235,236を取り付けて構成され
ている。そしてコイル240に所定の電流を流すと、可
動子230が単振動をし、板状バネ220が左右に撓
む。
【0007】しかしながらこの振動発生器においても以
下のような問題点があった。即ち、可動子230を支持
する弾性部材として板状バネ220を用いているが、板
状バネ220は剛性が強いので、長時間これを運転した
ような場合は、折れてしまう恐れがあった。これを防止
するためには板状バネ220の長さを長くすれば良い
が、そうすると振動発生器の小型化が図れない。
【0008】また板状バネ220のヨーク210や可動
子230への固定は、ネジ止めやカシメ等によって行な
う必要があるので、その固定作業が煩雑であった。
【0009】また永久磁石235,236を2個用いて
いるので、コストの低減化が阻害されるという問題点も
あった。
【0010】さらに従来の振動発生器の場合、振動の推
力が不足しており、さらに強い推力が得られる振動発生
器が求められていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、耐久性があって強
い推力が得られ、さらに小型化、コストの低減化、軽量
化が図れる振動発生器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にかかる振動発生器は、永久磁石を取り付けて
なる可動子と、可動子の端面に対して所定の隙間を介し
て対向する端面を有し取り付けたコイルに電流を流して
励磁することで前記可動子との間に磁路を形成する固定
子と、一端を可動子側に他端を固定子側に取り付けるこ
とで可動子をコイルによる固定子の磁化方向に向けて振
動可能に支持する弾性支持部材とを具備し、前記永久磁
石の一方の磁極面を、固定子側に対向させ、前記固定子
をコイルによって励磁することで固定子の端面を所望の
磁極にして前記可動子をコイルによる固定子の磁化方向
に向けて所定の振動数で振動せしめることを特徴とす
る。また前記永久磁石の一方の磁極面を、固定子に取り
付けた前記コイルの外周側面に対向するように設置する
ことで、永久磁石の磁極面から出る磁束がコイルの外周
側面を通してコイル内に入射した後にコイルによる固定
子の磁化方向を向くように導かれる磁路を形成したこと
を特徴とする。また前記永久磁石のコイルの外周側面に
対向する側の磁極面には、該磁極面に磁束を集める高透
磁率部材が取りつけられていることを特徴とする。また
永久磁石を取り付けてなる可動子と、可動子の端面に対
して所定の隙間を介して対向する端面を有し取り付けた
コイルに電流を流して励磁することで前記可動子との間
に磁路を形成する固定子と、一端を可動子側に他端を固
定子側に取り付けることで可動子をコイルによる固定子
の磁化方向に向けて振動可能に支持する弾性支持部材と
を具備し、前記可動子は、その両側に固定子側に向かっ
て延びる腕部を設け、該腕部の内側面を固定子の両端面
とそれぞれ所定の隙間を介して対向する端面としたこと
を特徴とする。また前記弾性支持部材はコイルバネ製で
あり、前記可動子は前記コイルによる固定子の磁化方向
に向けて振動するように、一対の弾性支持部材によって
支持されていることを特徴とする。また前記固定子は、
コイルを取り付けた固定子ヨークを樹脂製の基台部に固
定することによって構成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態に
かかる振動発生器1を示す斜視図、図2(a)は概略正
面図、図2(b)は概略側面図、図3は分解斜視図であ
る。これらの図に示すように振動発生器1は、固定子1
0の中央上部に可動子50を2つの弾性支持部材80,
80によって保持して構成されている。以下各構成部品
について説明する。
【0014】図3に示すように固定子10は、固定子ヨ
ーク11とコイル30と基台部31とを具備して構成さ
れている。固定子ヨーク11は純鉄等の軟磁性体からな
り、縦方向に向かう左右ヨーク部13,15間を1本の
横方向に向かう中央ヨーク部17によって連結した形状
(略H形状)に形成されており、中央ヨーク部17にコ
イル30を巻きつけることで電磁石を構成している。な
お左右ヨーク部13,15の下部は固定部19,21、
左右ヨーク部13,15の上部の両外側面は磁路の端面
23,25となっている。コイル30の両端は電流供給
手段100(図1参照)に接続されている。
【0015】基台部31はモールド樹脂製であり、前記
固定子ヨーク11の固定部19,21を挿入して固定す
る凹状の固定部33,35と、スリット状に横方向に延
びる溝37,37(図3では手前側のみ示す)と、溝3
7の中央近傍を上方向に向けて設けた溝39とを設けて
構成されている。
【0016】弾性支持部材80,80は、何れも1本の
線材を折り曲げることによって構成されたいわゆるダブ
ルトーションコイルバネであり、略1回転半ほど巻き回
した2つのコイル部81,81のそれぞれ両側から2本
ずつのほぼ平行なアーム部83,83とアーム部85,
85とを突出し、一方の方向に延ばしたアーム部83,
83間は連結部82によって連結し、他方のアーム部8
5,85は先端を上側に折り曲げて係止端部851,8
51として構成されている。
【0017】可動子50は、前記固定子ヨーク11と同
等の材質からなる可動子ヨーク51に永久磁石60を取
り付けて構成されている。可動子ヨーク51は略コ字状
であってその両端の腕52,52の内側面を前記固定子
ヨーク11の端面23,25と所定の隙間を介して対向
する端面53,54とし、また前記永久磁石60はその
一方の磁極面(この実施形態ではS磁極面)を可動子ヨ
ーク51の中央下面に当接して取り付けている。また可
動子ヨーク51の腕52,52の両外側側面の上部に
は、前記弾性支持部材80,80の連結部82,82を
係止する溝状の係止部55,55が設けられている。ま
た永久磁石60の反対側の磁極面(即ちこの実施形態で
はN磁極面である。言い換えれば前記コイル30の外周
側面に対向する側の磁極面)には、該磁極面に磁束を集
めるための板状の高透磁率部材57が取りつけられてい
る。高透磁率部材57の材質としては、例えば純鉄など
が使用される。
【0018】そしてこの振動発生器1を組み立てるに
は、まず基台部31の固定部33,35に、固定子ヨー
ク11の固定部19,21を挿入して固定する。次に基
台部31の取付部39にその両側から弾性支持部材8
0,80の係止端部851,851を挿入して係止す
る。このとき弾性支持部材80,80のアーム部85,
85の先端側の部分は基台部31の溝37,37内に挿
入される。そして前記2本の弾性支持部材80,80の
連結部82,82を、可動子50の係止部55,55に
係止すれば、この振動発生器1が完成する。
【0019】このとき図2に示すように固定子10の両
端面23,25は可動子50の両端面53,54に対し
て所定の隙間28,29(左右両方の隙間寸法は同一)
を介してそれぞれ対向面が平行となるように構成されて
いる。可動子50は前記弾性支持部材80,80によっ
て前記コイル30による固定子10の磁化方向(即ち図
2(a)の左右方向)に向けて振動可能に支持されてい
る。このとき永久磁石60の高透磁率部材57を取り付
けた側の磁極面は、前記コイル30の外周側面に対向す
るように隙間27を介して設置され、該対向面は平行と
なるように構成されている。
【0020】以上のように構成された振動発生器1の磁
路は、永久磁石60の高透磁率部材57を取り付けた側
の磁極面からコイル30の外周側面を通して固定子ヨー
ク11の中央ヨーク部17内に入り中央ヨーク部17に
おいてコイル30による固定子10の磁化方向(NS磁
極方向、即ち両端面23,25方向)を向くように導か
れ、さらに固定子10の両端面23,25から隙間2
8,29を通って可動子50の両端面53,54に入り
可動子ヨーク51中央から永久磁石60の他方の磁極面
に入射するように形成される。
【0021】そして電流供給手段100によってコイル
30に所定の電流を流すと、可動子50が左右に単振動
を開始する。以下その動作原理を説明する。
【0022】ここでまず図4は可動子50の左右への変
位x(mm)と、可動子50に働く左右方向への推力F
(N)との関係を示す図である。なおこの推力Fはプラ
スは図2(a)の右方向への力、マイナスは左方向への
力を示している。また変位xはプラスは図2(a)の右
方向の変位、マイナスは図2(a)の左方向への変位を
示している。なおこの実施形態では隙間28,29の寸
法はそれぞれ1.5mmである。
【0023】そして円形の点はコイル30に電流を流さ
ない永久磁石60の磁力と弾性支持部材80,80によ
る弾発力との合力の状態を示し、三角の点はコイル30
にNI=+100(AT)の電流を流した場合の電磁力
に前記永久磁石60の磁力と弾性支持部材80,80に
よる弾発力とを合計した合力の状態を示し、四角の点は
コイル30にNI=−100(AT)の電流を流した場
合の電磁力に前記永久磁石60の磁力と弾性支持部材8
0,80による弾発力とを合計した合力の状態を示して
いる。
【0024】同図に示すように、何れの状態において
も、可動子50に印加される推力は略直線状であり、こ
れは可動子50を単振動させるのに好適な状態であるこ
とを示している。このような推力となるのは以下の理由
による。
【0025】即ち図5の線aに示すように、弾性支持部
材80,80のみによる推力は、変位量が増せば増すほ
ど直線的に可動子50を中立位置に戻そうとする力とな
る。一方図5の線bに示すように、永久磁石60のみに
よる推力は弾性支持部材80,80の推力と反対方向の
推力であるが、変位量が小さい場合はほとんど働かず、
変位量が増えて左右何れかの隙間28,29が小さくな
ると小さくなった方に向けて急激に増加する。従って両
者の推力を合わせれば、図4の円形の点に示すような略
直線状の推力になるのである。なお永久磁石60のみに
よる推力が図5の線bに示すようになるのは、可動子5
0の両端面53,54は何れもS極となっているので可
動子50が中立位置にある場合は左右何れにも吸引され
ないからである。但し何れかの端面53,54が固定子
10の何れかの端面23,25に接近した場合は、その
端面に吸着しようとする推力が指数関数的に増加してい
く。このように永久磁石60のみによる推力は中立点近
傍では小さいので、弾性支持部材80,80の弾発力を
それほど大きくしなくても、コイル30に電流を流さな
いときに可動子50を中立位置に保持したままの状態に
しておくことが容易に行える。
【0026】そして電流供給手段100からコイル30
にNI=+100(AT)の電流を流して固定子10の
左右の端面23,25にNS磁極を励磁した場合は、図
4に示すように永久磁石60と弾性支持部材80,80
による推力をそのまま所定の幅で上方向にほぼ平行移動
した状態の推力になる。即ち何れの変位位置においても
前記永久磁石60と弾性支持部材80,80による推力
よりもほぼ一定の変位量だけ大きい推力となる。NI=
−100ATの電流を流した場合はこれとは逆に下方向
に略平行移動する。
【0027】これは以下の理由による。即ちコイル30
に電流を流すことで図6に示すように固定子10の両端
面23,25にNS磁極が発生すると、左側の端面2
3,53間には斥力、右側の端面25,54間には吸引
力が働き、従って可動子50には左方向に向かう推力が
働く。一方可動子50が左方向に移動していくと、右側
の端面25,54間に働く吸引力は増加するが、左側の
端面23,53間に働く斥力は減少する。従って全体と
して可動子50を左方向に移動しようとする推力は何れ
の位置においてもほぼ一定となる。
【0028】また本発明においては、さらに別の推力が
働いている。即ち図6に示すように永久磁石60の高透
磁率部材57を取り付けた側の磁極面からの磁束Gはコ
イル30の外周側面を通してコイル30内に入って中央
ヨーク部17においてコイル30のNS磁極方向に向く
ように導かれる。従ってコイル30に電流が流れると、
図7(図7はコイル30を図6に示す右側から見た状態
を示している。なお図6に示すようにコイル30によっ
てNS磁極が形成されるときは図7に示す方向に電流が
流れる。)に示すようにフレミングの法則によって、コ
イル30の上辺301には紙面手前側(即ち図6では右
方向)の推力が働き、コイル30の左右両辺303,3
05には推力が働かず、下辺307には紙面奥側(即ち
図6では左方向)の推力が働くが、コイル30上辺30
1を通る磁束に比べてコイル30下辺307を通る磁束
の方が非常に少ないので、結局このコイル30には図6
の右方向へ向かう推力が働く。固定子10は固定されて
いるので、反作用によって可動子50に左方向へ向かう
推力が働く。従って前記コイル30の電磁力による推力
の他にこのフレミングの法則による推力が同じ方向に加
わるので、可動子50を駆動しようとする全体の推力が
増大するのである。コイル30に逆方向の電流が流れた
場合は、フレミングの法則による推力も逆方向となる。
なおこの実施形態の場合、永久磁石60のコイル30の
外周側面に対向する側の磁極面に高透磁率部材57を取
りつけたので、該磁極面に集中して磁束を集めることが
でき、これをコイル30の外周側面を通してその内部に
効果的に導くことができる。従って前記フレミングの法
則による推力が増大する。
【0029】次にこの振動発生器1の駆動方法を説明す
る。図2に示すようにコイル30に電流を流していない
ときは、弾性支持部材80,80が可動子50を中立位
置に維持する。
【0030】次に電流供給手段100からコイル30に
電流(NI=−100AT)を供給すると固定子10の
両端面23,25に図6に示すようにNS磁極が励磁さ
れ、可動子30の端面54は端面25方向(左方向)に
向けて引き付けられていく。これは図4において四角の
点が変位x=0mmにおいてマイナスの推力になってい
るからである。そして可動子50の端面54が端面25
に接近したときに、コイル30に供給する電流の方向を
反転(NI=+100AT)すると、図4において三角
の点の推力になり、これは可動子50を逆方向(右方
向)に引っ張る推力なので、可動子50は逆方向に移動
を始める。
【0031】そして前記電流の反転を可動子50の振動
周波数に合わせて繰り返し行うことで、可動子30の両
端面53,54が固定子10の端面23,25に当接す
る寸前で可動子50を反転移動させ(つまり端面23,
25と端面53,54とは常に当接しない)、可動子5
0の振動を繰り返すことができる。
【0032】なおこの実施形態においては可動子50を
左右一対の弾性支持部材80,80で支持しているの
で、可動子50の動きを左右方向への略平行移動にする
ことができ、固定子10の端面23,25に対する可動
子50の端面53,54の動きを略平行移動にすること
ができ、また高透磁率部材57と固定子10との隙間2
7も略一定のままとなり、従って磁気回路を乱さない構
造で、安定した振動が確保できる。
【0033】なおコイル30に電流を流して一度可動子
50を何れかの端面23,25に引き寄せておき、その
後該電流の供給を停止したままとすることで可動子50
を所定の共振周波数で振動させ、該振動が減衰してきた
らまたコイル30に電流を流して可動子50の振幅を大
きくした後に再び電流を停止するという操作を繰り返す
ようにしても良い。またそれ以外のタイミングでパルス
状に電流を供給しても良い。このように構成すれば、電
流は常に流しておく必要はなく、省電力化が図れる。
【0034】またこの実施形態においては弾性支持部材
80,80としてコイルバネを用いたが、コイルバネは
そのコイル部81がねじれるためにコイル部81両側の
アーム部83,83,85,85の撓み量が少なくて済
み、従って前記図8に示す板状バネ220に比べてこれ
を振動させたときの耐久性が格段に向上し、長時間これ
を振動させても何ら折れるなどの問題が生じない。特に
この実施形態ではコイル部81を軸支部材のようなもの
で軸支せず、フリーの状態としているので、軸支した場
合に生じる摩擦が無くなり、好適である。
【0035】またこの実施形態においては可動子50を
構成する永久磁石60を1つとしたので、図8に示す従
来例の場合に比べて永久磁石の数が少なくてすみ、コス
トの低減化が図れる。
【0036】また本実施形態においては、可動子の両側
に固定子側に向かって延びる腕部を設け、該腕部の内側
面を固定子の両端面とそれぞれ所定の隙間を介して対向
する端面としたので、その形状から可動子の重心が低く
安定した左右対象の形状になり振動が安定する。
【0037】以上本発明の実施形態を詳細に説明したが
本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特
許請求の範囲及び明細書と図面全体に記載した技術的思
想の範囲内において種々の変形が可能である。なお実施
形態中に現れる形状、数、材質はこれらに限定されるも
のではなく、本発明の効果を奏する形状、数、材質であ
ればどのような形状、数、材質であっても良い。
【0038】例えば固定子や可動子やコイルや高透磁率
部材等の形状・構造・材質は種々の変形が可能である。
また本発明にかかる振動発生器は、携帯機器に用いるこ
とに限定されるものではなく、振動を発生させたいもの
であればどのようなものにでも適用できることは言うま
でもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 永久磁石の一方の磁極面を固定子側に対向させたの
で、可動子を1個の永久磁石でバランス良く構成でき
る。
【0040】永久磁石の一方の磁極面をコイルの外周
側面に対向するように設置することで、永久磁石の磁極
面から出る磁束がコイルの外周側面を通ってコイル内に
入射した後にコイルによる固定子の磁化方向を向くよう
に導かれる磁路を形成したので、コイルに電流を流した
ときにコイルの電磁力による推力の他にフレミングの法
則による推力が加わり、可動子を駆動する全体の推力が
増大する。
【0041】永久磁石のコイルの外周側面に対向する
側の磁極面に該磁極面に磁束を集める高透磁率部材を取
りつけた場合は、該磁極面に集中して磁束を集めること
ができ、これをコイルの外周側面を通してその内部に効
果的に導くことができる。従って前記フレミングの法則
による推力を増大することができ、さらに可動子を駆動
する推力を増大することができる。
【0042】可動子の両側に固定子側に向かって延び
る腕部を設け、該腕部の内側面を固定子の両端面とそれ
ぞれ所定の隙間を介して対向する端面としたので、その
形状から可動子の重心が低く安定した左右対象の形状に
なり振動が安定する。
【0043】弾性部材としてコイルバネ製のものを用
いたので、可動子を長時間振動させても何ら問題なく、
耐久性が格段に向上する。しかもコイルバネはこのよう
に振動に対する耐久性に優れているので、その長さを短
くすることができ、小型化が図れる。またコイルバネの
取り付け作業は容易で簡便である。
【0044】可動子を一対の弾性部材で支持したの
で、可動子の動きを左右方向への略平行移動にすること
ができ、磁気回路を乱さない構造で、安定した振動が確
保できる。
【0045】固定子は、コイルを取り付けた固定子ヨ
ークを樹脂製の基台部に固定することによって構成した
ので、固定子全体の重量の軽量化が図れる。
【0046】可動子を構成する永久磁石を1つにでき
るのでコストの低減化が図れる。
【0047】構造が簡単で小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかる振動発生器1を示
す斜視図である。
【図2】本発明の1実施形態にかかる振動発生器1を示
す概略正面図である。
【図3】本発明の1実施形態にかかる振動発生器1を示
す分解斜視図である。
【図4】可動子50の変位と可動子30に働く推力との
関係を示す図である。
【図5】永久磁石60による推力及び弾性支持部材8
0,80による推力と変位との関係を示す図である。
【図6】可動子50に働く力の関係を示す図である。
【図7】フレミングの法則によってコイル30に働く力
の関係を示す図である。
【図8】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 振動発生器 10 固定子 11 固定子ヨーク 13,15 左右ヨーク部 17 中央ヨーク部 23,25 端面 30 コイル 31 基台部 50 可動子 51 可動子ヨーク 53,54 端面 57 高透磁率部材 60 永久磁石 80 弾性支持部材 100 電流供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 直紀 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝国 通信工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 治雄 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝国 通信工業株式会社内 (72)発明者 松廣 勝仁 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝国 通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5D107 AA09 AA12 AA13 BB08 CC09 CC10 FF10 5H633 BB07 BB08 BB10 GG02 GG04 GG09 HH03 HH05 HH08 HH09 HH18 HH22 HH27 JA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を取り付けてなる可動子と、 可動子の端面に対して所定の隙間を介して対向する端面
    を有し、取り付けたコイルに電流を流して励磁すること
    で前記可動子との間に磁路を形成する固定子と、 一端を可動子側に他端を固定子側に取り付けることで可
    動子をコイルによる固定子の磁化方向に向けて振動可能
    に支持する弾性支持部材とを具備し、 前記永久磁石の一方の磁極面を、固定子側に対向させ、 前記固定子をコイルによって励磁することで固定子の端
    面を所望の磁極にして前記可動子をコイルによる固定子
    の磁化方向に向けて所定の振動数で振動せしめることを
    特徴とする振動発生器。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の一方の磁極面を、固定子
    に取り付けた前記コイルの外周側面に対向するように設
    置することで、永久磁石の磁極面から出る磁束がコイル
    の外周側面を通してコイル内に入射した後にコイルによ
    る固定子の磁化方向を向くように導かれる磁路を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の振動発生器。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石のコイルの外周側面に対向
    する側の磁極面には、該磁極面に磁束を集める高透磁率
    部材が取りつけられていることを特徴とする請求項2記
    載の振動発生器。
  4. 【請求項4】 永久磁石を取り付けてなる可動子と、 可動子の端面に対して所定の隙間を介して対向する端面
    を有し、取り付けたコイルに電流を流して励磁すること
    で前記可動子との間に磁路を形成する固定子と、 一端を可動子側に他端を固定子側に取り付けることで可
    動子をコイルによる固定子の磁化方向に向けて振動可能
    に支持する弾性支持部材とを具備し、 前記可動子は、その両側に固定子側に向かって延びる腕
    部を設け、該腕部の内側面を固定子の両端面とそれぞれ
    所定の隙間を介して対向する端面としたことを特徴とす
    る振動発生器。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持部材はコイルバネ製であ
    り、前記可動子は前記コイルによる固定子の磁化方向に
    向けて振動するように、一対の弾性支持部材によって支
    持されていることを特徴とする請求項1乃至4の内の何
    れか1項記載の振動発生器。
  6. 【請求項6】 前記固定子は、コイルを取り付けた固定
    子ヨークを樹脂製の基台部に固定することによって構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5の内の何れ
    か1項記載の振動発生器。
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