JP2007097770A - 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足 - Google Patents

旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足 Download PDF

Info

Publication number
JP2007097770A
JP2007097770A JP2005290196A JP2005290196A JP2007097770A JP 2007097770 A JP2007097770 A JP 2007097770A JP 2005290196 A JP2005290196 A JP 2005290196A JP 2005290196 A JP2005290196 A JP 2005290196A JP 2007097770 A JP2007097770 A JP 2007097770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
link
thigh
link mechanism
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005290196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4627709B2 (ja
Inventor
Daisuke Toishi
大介 戸石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAWAMURA GISHI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SAWAMURA GISHI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAWAMURA GISHI SEISAKUSHO KK filed Critical SAWAMURA GISHI SEISAKUSHO KK
Priority to JP2005290196A priority Critical patent/JP4627709B2/ja
Publication of JP2007097770A publication Critical patent/JP2007097770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4627709B2 publication Critical patent/JP4627709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

【課題】補償動作を伴う義足の問題点を解決するのに適した平面リンク機構であるのと同時に、義足以外にも応用可能な旋回伸縮リンク機構と、同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足とを提供する。
【解決手段】一対の支持リンク2・3を固定リンク9に第一のピンaにより交差した状態で結合し、一対の同一長さの支持リンク2・3間に、同一長さの四本のリンク4・5・6・7をピンb・c・d・eで結合し閉環状にした平行四節リンク8を配置して、その対角線上の一組の第二・第三のピンc・eにそれぞれ一対の支持リンク2・3の一方を回転自在に連結する。そして、固定リンク9に連結リンク10を第四のピンfによって結合し、この連結リンク10を平行四節リンク8のもう一方の対角線上に位置する一組の第五・第六のピンb・dのうち、第一のピンaに近い方に位置する第五のピンbに回転自在に連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、四本のリンクがピン結合され閉環状になっている四節リンクを用いて構成した平面リンク機構に関連し、旋回しつつ伸縮する旋回伸縮リンク機構と、同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足に関するものである。
従来、数多くのリンク機構が考え出され様々な機械、器具、装置等に応用されている。例えば、数本のリンクが低次対偶で連結されていて構造が比較的簡単なものに股義足がある。この股義足の代表的なものに、図8に示すようなカナダ式股義足と呼ばれているものがある。この股義足は、ソケット101と呼ばれる使用者の骨盤を包み込むように装着する装具に下肢部104が取り付けられたものである。下肢部104は大腿部102,下腿部103,足部105を膝継手や足継手で連結したもので、矢状面において通常の股関節軸Aから前下方斜め45°の方向に位置するソケット101の外面に、継手軸Bによって大腿部102の上端が結合され取り付けられている。
このような股義足100は、ソケット101内において使用者の断端(切断された部位)のピストン運動が小さく義足歩行に必要な力の伝達効率が良好で、また、股,膝,足の継手が全遊動となっているために、歩行の各時期において安定しており、歩容が正常歩行に近いのが特徴である(例えば、特許文献1参照)。
特公昭63−44371公報(第1〜3頁、第5〜7図)
しかしながら、股義足100を装着し膝を上げる動作をした場合、継手軸Bが通常の股関節軸Aよりも斜め下方にずれた位置にあるため、膝に相当する大腿部102の先端部の軌跡は二点鎖線で示すようになり、健足の大腿を旋回させたときの軌跡(一点鎖線)よりも外側を通過する。つまり、大腿部102の長さ(大腿長)は健足長に比べ長くなる。
これにより、股義足100を装着して歩行した場合、遊脚相(つま先で床面を蹴り出してから、前方に振り出された足の踵が床面に着地するまで時間帯)において伸展していた下肢部104が股継手部分で屈曲すると、大腿長が伸長して下肢部104の義足長が長くなるため、足部105が段差などの障害物に接触し易くなる。
したがって、足部105と地面との間のフットクリアランスを確保しようとすると、健足側を大きな底屈角で蹴り出す代償動作が必要となり、このような代償動作が、上体が上下に大きく揺れる等の正常歩行とは異なる、股義足歩行特有の現象を生じさせる一因となっている。
そこで本発明は、このような義足の問題点を解決するのに適した平面リンク機構であるのと同時に、義足以外にも応用可能な旋回伸縮リンク機構と、同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足とを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため請求項1記載の旋回伸縮リンク機構は、一対の支持リンクを、固定リンクに第一のピンにより交差した状態で結合し、前記一対の支持リンク間に、四本のリンクをピン結合し閉環状にした四節リンクを配置して、その対角線上に位置する一組の第二・第三のピンにそれぞれ、前記一対の支持リンクの一方を回転自在に連結する。
そして、前記固定リンクに連結リンクを第四のピンによって結合し、同連結リンクを前記四節リンクのもう一方の対角線上に位置する一組の第五・第六のピンのうち、前記第一のピンに近い方に位置する第五のピンに回転自在に連結することを特徴としている。
請求項1記載の旋回伸縮リンク機構によれば、前記固定リンクを固定し、前記一対の支持リンク及び前記四節リンクを前記第一のピンを中心に旋回させると、前記連結リンクが前記第四のピンを中心にして旋回し、前記第一のピンと前記第五のピンとの距離が変化する。すると、前記四節リンクは前記第二・第三のピンが前記一対の支持リンクで支持された状態になっているため、旋回半径方向に伸縮しながら旋回運動をするようになる。
つまり、前記連結リンクが旋回して前記固定リンクと前記連結リンクとで挟まれた角度が小さくなれば、前記第一のピンと前記第五のピンとが近づき、前記四節リンクは旋回半径方向に長い菱型形状に変形し、逆に角度が大きくなると前記第一のピンと前記第五のピンとの距離が遠くなり、前記四節リンクは旋回方向に長い菱型形状に変形する。したがって、前記第一のピンから第六のピンまでの距離を旋回半径とすれば、この旋回半径を変えながら旋回する動作が可能になる。
なお、前記固定リンクと前記連結リンクとの長さを同じにすると前記第六のピンは、前記第一のピンを中心とする円の接線上を移動するようになり、前記固定リンクの長さを前記連結リンクよりも短くすると前記第六のピンの軌跡は、旋回半径方向の外方に反った円弧状になり、前記連結リンクよりも長くすると、旋回半径方向の内方に反った円弧状になる。
また、前記四節リンクの前記第五のピンの両隣にある前記リンクを同一長さにするとともに、前記第六のピンの両隣にある前記リンクを同一長さにし、前記第六のピン側にある前記リンクの長さを前記第五のピン側にある前記リンクよりも長くすれば、四本の前記リンクの長さを同一にする場合に比べ、前記第一のピンと前記第六のピンとの距離の変化を小さくすることができる。一方、前記第六のピン側にある前記リンクの長さを前記第五のピン側にある前記リンクよりも短くすれば、前記第一のピンと前記第六のピンとの距離を大きく変化させることができる。
請求項2記載の旋回伸縮リンク機構は、前記四本のリンクの長さを同一にするとともに、前記一対の支持リンクの長さを同一にすることを特徴としている。こうすると、バランスが良くなり動作が滑らかになる。
請求項3記載の旋回伸縮リンク機構は、第六のピンにスライダを連結し、このスライダを、第四のピンに回転自在に連結したガイドリンクに、スライド可能に取り付けることを特徴としている。
請求項3記載の旋回伸縮リンク機構によれば、前記第六のピンが前記ガイドリンクに沿って移動する前記スライダに支持された状態になるため、前記四節リンクの変形動作を安定させることができる。
請求項4記載の股義足は、請求項1〜3のいずれかに記載の旋回伸縮リンク機構を、大腿部の少なくとも鼠径部に相当する部分に用い、前記旋回伸縮リンク機構をソケットの前面に、前記第一のピンによって上下方向に旋回可能に結合し、固定リンクを前記ソケットに、前方斜め下方を向いた状態で固定するか、及び/又は、前記旋回伸縮リンク機構を、下腿部の少なくとも膝関節に相当する部分に用い、前記旋回伸縮リンク機構を前記大腿部の下端に、前記第一のピンによって後方に旋回可能に結合し、前記固定リンクを前記大腿部に、後方斜め下方を向いた状態で固定することを特徴としている。請求項4記載の股義足によれば、前記旋回伸縮リンク機構を用いることにより、旋回途中に前記大腿部及び/又は前記下腿部を縮めて義足長を短くすることができるので動作がコンパクトになり、義足長が変化しない従来の義足に比べて足部をより高く上げて動けるようになる。
請求項5記載の大腿義足は、請求項1〜3のいずれかに記載の旋回伸縮リンク機構を、下腿部の少なくとも膝関節に相当する部分に用い、前記旋回伸縮リンク機構を大腿部の下端に、前記第一のピンによって後方に旋回可能に結合し、前記固定リンクを前記大腿部に、後方斜め下方を向いた状態で固定することを特徴としている。
請求項5記載の大腿義足によれば、前記旋回伸縮リンク機構を用いることによって旋回途中に下腿長を短くして義足長を縮めることができるので、義足長が一定の従来の義足に比べて足部をより高く上げて動作することができる。
上述のような手段をもって為される本発明の旋回伸縮リンク機構は、旋回運動に伴って旋回半径を変化させることができるため、旋回半径を途中で小さくしてコンパクに動かしたい部分や、旋回半径よりも曲率半径の大きい動作をさせたい部分等に応用することができる。
この旋回伸縮リンク機構を股義足や大腿義足に応用することにより遊脚相において、足部をより地面から離した状態で前方へ運ぶことができ、健足と同じようなスムーズな歩行が可能になる。
また、四本のリンクの長さを同一にし、且つ、一対の支持リンクの長さを同一にすることでリンク機構のバランスが良くなり、応用した部分の動作を円滑にすることができる。さらに、四節リンクの第六のピンを、第五のピンに連結されているスライダリンクに沿って運動するスライダに連結すれば、四節リンクの動きが安定するので、応用した部分の動作を安定させることができる。
以下に、本発明にかかる旋回伸縮リンク機構の実施形態について、図面1〜7を参照しつつ説明する。
図1に示すように旋回伸縮リンク機構1(以下、単にリンク機構1ともいう)は、一本の固定リンク9の一端部に、同一長さの一対の支持リンク2・3が一本のピンaにより、一端部を交差させた状態で結合されている。そして、これらの支持リンク2・3の間に、同一長さの四本のリンク4・5・6・7をピンb・c・d・eで結合し閉環状にした平行四節リンク8(以下、単に四節リンク8とも示す)が配置されており、四節リンク8の対角線上に位置する一組のピンc・e(第二・第三ピン)に、一方の支持リンク2・3の他端部がそれぞれ、回転自在に連結されている。
また、固定リンク9の他端部には、固定リンク9よりも長い連結リンク10の一端部がピンf(第四のピン)によって結合されており、この連結リンク10の他端部は、四節リンク8のもう一方の対角線上に位置する一組のピンb・d(第五・第六のピン)のうち、ピンaに近いピン、つまり、図で示すところのピンbに回転自在に連結されている。
次に、このリンク機構1の作用について説明する。
リンク機構1は便宜上、四節リンク8が固定リンク9の下になるように縦向きに配置し、固定リンク9を鉛直方向に向けた状態で固定したものとする。この状態で一対の支持リンク2・3と四節リンク8とをピンaを中心にして左右に旋回させると、連結リンク10
もピンfを中心に左右に旋回する。
連結リンク10の鉛直方向からの旋回角度が大きくなるにつれ、つまり、連結リンク10と固定リンク9とで挟まれた角度が小さくなるにつれてピンbはピンaに近くなり、四節リンク8のピンbとピンdとの間隔が広がる反面、ピンcとピンeとの間隔が狭くなるため、四節リンク8は旋回半径方向に長い菱型形状に変形する(図1(b),(c)参照)。
一方、連結リンク10と固定リンク9とで挟まれた角度が大きくなるにつれてピンbはピンaから遠ざかり、四節リンク8のピンbとピンdとの間隔が狭くなる反面、ピンcとピンeとの間隔が広くなるため、四節リンク8は旋回方向に長い菱型形状に変形する(図1(a)参照)。
したがってリンク機構1は、連結リンク10の鉛直方向からの旋回角度が大きくなるほど、四節リンク8のピンa・ピンd間の距離が長くなり、その角度が小さくななるほど、ピンa・ピンb間の距離が短くなるような動作をする。つまり、リンク機構1のピンdの軌跡は、連結リンク10の旋回角度が最大になったときのピンa・ピンd間の長さを半径とした円弧よりも、ややピンa寄りの位置を通る軌跡になる。
次に、このリンク機構1を応用した義足11について図2を参照しつつ説明する。この義足11は、使用者の骨盤を包み込むように装着するソケットを備えた股義足で、このソケット12に義足の下肢部13が取り付けられている。
リンク機構1は大腿部14に用いられており、ピンaをソケット12の前面下部に、矢状面において通常の股関節軸Aから前下方斜め45°の方向に位置するように取り付け、且つ、固定リンク9をソケット12に、股関節軸Aとピンaとを通る直線と同一の方向に向けた状態で固定している。このようにしてソケット12に取り付けられたリンク機構1は、ピンaを中心に上下方向に旋回可能になっている。
そして、四節リンク8のピンdには、筒型のスライダ15の一端部が回転可能に連結されている。このスライダ15はピンd側の端から、一端部を四節リンク8のピンbに回転自在に連結したガイドリンク16が挿通され、このガイドリンク16に沿ってスライドするようになっている。
スライダ15の他端部には、下腿部17の延長部品の一端部がピンgによって結合され後方に旋回可能になっており、下腿部17の延長部品の他端部には、足部18が連結軸hによって前後方向に回転可能に結合されている。
次に、このリンク機構1を応用した義足11の作用について説明する。
義足11を装着して静止立位の姿勢をとると、四節リンク8が旋回半径方向に長い菱型形状になり、リンク機構1のピンa・ピンd間が伸びた状態、つまり、大腿部14が伸びた状態になっている。
そして、膝を上げる動作、即ち、ピンaを中心に大腿部14を旋回させる動作をすると、膝に相当するピンgを引き上げるにしたがい四節リンク8は、旋回方向に長い菱型形状に変形し、鉛直方向からの旋回角度が45°のときにリンク機構1のピンa・ピンd間が最も縮んだ状態、つまり、大腿部14の長さ(大腿長)が最も短い状態になっている。
それからさらにピンgを引き上げると、四節リンク8は旋回半径方向に長い菱型形状へ
と変化し、正常股関節屈曲90°と同位置で大腿部14の長さが静止立位での長さと同一になる。
このときのピンgの軌跡は、大腿長が静止立位での長さで変化しない股義足の軌跡(二点鎖線)に比べピンa寄りを通過する軌跡(一点鎖線)となり、二点鎖線の動きをする場合(細線で表している)に比べて足部18を地面からより離した動作をすることができる。
これと同様に図3に示すように、歩行時の遊脚中期から踵接地期において、大腿長が一定の義足に比べ足部18をより地面から離した状態で前方へ運ぶことができ、地面の段差や障害物等に接触しにくくスムーズな足運びが可能になる。なお図3において、義足11のピンgの軌跡を一点鎖線で示すとともに、足部18の位置を破線で示し、大腿長が一定の義足のピンgの軌跡を二点鎖線で示すとともに、足部の位置を細線で示している。
この義足11は静止立位時の大腿長と正常股関節屈曲90°と同位置での大腿長とを同一にしているので、座位時において膝に相当するピンgの位置が健足に比べて前方に突出したり、後にひっこんだりすることがなく座位での見栄えが良い。また、大腿部14は90°以上に旋回可能になっており、座位から立ち上がる動作(上体を前に倒して下肢部13をピンgでより大きく屈曲させる動作)がし易くなっている。
また、支持リンク2・3の長さが同一で、且つ、四節リンク8の四本のリンク4・5・6・7の長さが同一であるため、リンク機構1のバランスが良く、下肢部13を滑らかに動かすことができ、さらに、スライダ15を設けているので動作が安定している。
また、リンク機構1を下腿部17に用いることもできる。図4に示す例はリンク機構1を、大腿部14の延長部品の下端にピンaにより結合し、固定リンク9を大腿部14の延長部品に、後下方斜め45°の向きで固定したものである。そして、足部18をスライダ15の下端に、ピンhで前後方向に回転可能となるように連結している。
リンク機構1は静止立位でやや前方に傾いた状態になるように取り付けられているが、これは静止立位においてリンク機構1に伸展させる方向の力を生じさせ姿勢を安定させるためである。
この義足21は下腿部17を後方に曲げる際、つまり、ピンaを中心にして下腿部17を後方に旋回させると、静止立位から45°旋回した位置に近づくにつれ、リンク機構1は旋回半径方向に縮む変形をし、下腿部17の長さ(下腿長)は次第に短くなる。そして、45°で下腿長が最も短くなった後は、リンク機構1が伸展する変形をし始め90°で静止立位と同一の長さになる。
したがって足部18の軌跡は、下腿長が変化しない義足と比較してピンa寄りを通過するため、歩行時のつま先離床期から遊脚中期において、足部18を地面からより離した歩行ができるので段差等の障害物に引っ掛かりにくく、スムーズな足運びが可能になる。
また、義足21は静止立位時の下腿長と旋回角度90°時の下腿長とを同一にしているので、座位時において膝に相当するピンaの高さが健足の膝と同じ位置になり、座位時の見栄えが良くなっている。
次に、リンク機構1を自動車用ワイパーに応用した場合について説明する。図5のワイパー31は、リンク機構1をアームの部分に用いており、図示しないウインドガラスの下方に、四節リンク8が固定リンク9の上になるように配置し、ピンaを自動車のボディに固定するとともに、固定リンク9を鉛直方向に向けた状態で固定している。そして、ピンdにワイパーブレード32を連結している。なお、このワイパー31のリンク機構1は、
固定リンク9と連結リンク10とを同一の長さにしたものである。
このワイパー31をピンaを中心に左右に旋回させると、中央の位置ではリンク機構1が旋回半径方向に縮んだ状態になっており、左右に寄るにしたがってリンク機構1は旋回半径方向に伸びた状態になる。この際ピンdは高さを変化させずに左右に移動するため、ピンdに連結されているワイパーブレード32はウインドガラスの幅方向に平行な動きをする。したがって、ワイパーブレードが円弧上を動く従来のワイパーに比べ、ウインドガラス上部のより広い範囲を払拭できるため、雨天時においてより広い視界を確保することができる。
また図6に示すように、リンク機構1を電気スタンド41のアームに応用することもできる。この場合、上記ワイパー31の場合と同様、四節リンク8の方を上にした状態でピンaを支持台42に固定し、且つ、固定リンク9を縦向きに固定し、ピンdにライト43を連結している。なお、リンク機構1は固定リンク9と連結リンク10との長さを同一にしている。この電気スタンド41はリンク機構1を傾けると、傾きが大きくなるにつれてリンク機構1が旋回半径方向に伸び、しかも、ピンdの高さが変化せずライト43の高さが変わらないので、ライト43を動かして照らす場所を変えても一定の明るさで照らすことができ。
さらに、リンク機構1を縦型の掃除機に応用した例を次に説明する。図7に示す掃除機51は、リンク機構1をグリップ52と掃除機本体53との間の支持部として用いている。リンク機構1は四節リンク8を下側にして配置し、ピンaをグリップ52に固定するとともに、固定リンク9を縦向きに固定し、ピンdと掃除機本体53とを連結している。なおリンク機構1は、上記のワイパー31や電気スタンド41と同様、固定リンク9と連結リンク10との長さを同一にしている。
掃除機本体53の下端部には自走式の吸引ノズル54が設けられており、この吸引ノズル54が床上を移動すると、リンク機構1がピンaを中心に旋回しながら旋回半径方向に伸びる変形をする。この際、ピンdの高さは一定に保たれているので掃除機本体53を倒さずに済み、狭くて掃除機本体53を倒しづらい場所でも手軽に掃除することができる。
なお、上述した実施形態はいずれも、リンク機構1を縦向きに配した例であるが、当然この向きに限定するものではなく、横向きや斜めに傾けた状態で用いることも可能である。
本発明にかかる旋回伸縮リンク機構の実施形態を示す概念図を示しており、(a)は固定リンクと連結リンクとが一直線状になった場合を表し、(b),(c)はそれぞれ支持リンクと四節リンクとを左右に旋回させた場合を表している。 本発明にかかる股義足であり、旋回伸縮リンク機構を大腿部に応用した実施形態を示す概念図であり、膝を上げる動作をした場合を表している。 図2に示す股義足を膝を伸ばした状態で前方に振り出した状態を示す説明図である。 本発明にかかる大腿義足であり、旋回伸縮リンク機構を下腿部に応用した実施形態を示す概念図である。 本発明にかかる旋回伸縮リンク機構を自動車用ワイパーに応用した場合の概念図である。 本発明にかかる旋回伸縮リンク機構を電気スタンドのアームに応用した場合の概念図である。 本発明にかかる旋回伸縮リンク機構を縦型の掃除機に応用した場合の概念図である。 従来のカナダ式股義足を示す側面図である。
符号の説明
1 旋回伸縮リンク機構
2・3 支持リンク
4〜7 リンク
8 平行四節リンク
9 固定リンク
10 連結リンク
a 第一のピン
b 第四のピン
c・e 第二のピン
f 第三のピン

Claims (5)

  1. 一対の支持リンクが、固定リンクに第一のピンにより交差した状態で結合されており、前記一対の支持リンク間に、四本のリンクをピン結合して閉環状にした四節リンクが配置され、その対角線上に位置する一組の第二・第三のピンにそれぞれ、前記一対の支持リンクの一方が回転自在に連結されており、前記固定リンクに連結リンクが第四のピンによって結合され、同連結リンクが、前記四節リンクのもう一方の対角線上に位置する一組の第五・第六のピンのうち、前記第一のピンに近い方に位置する第五のピンに、回転自在に連結されていることを特徴とする旋回伸縮リンク機構。
  2. 前記四本のリンクの長さが同一で、且つ、前記一対の支持リンクの長さが同一になっていることを特徴とする請求項1記載の旋回伸縮リンク機構。
  3. 前記第六のピンにスライダが連結されており、同スライダが、前記第四のピンに回転自在に連結されているガイドリンクに、スライド可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の旋回伸縮リンク機構。
  4. 股離断用の股義足であって、前記請求項1〜3のいずれかに記載の旋回伸縮リンク機構が、大腿部の少なくとも鼠径部に相当する部分に用いられており、前記旋回伸縮リンク機構がソケットの前面に、前記第一のピンによって上下方向に旋回可能に結合され、前記固定リンクが前記ソケットに、前方斜め下方を向いた状態で固定されているか、及び/又は、前記旋回伸縮リンク機構が、下腿部の少なくとも膝関節に相当する部分に用いられており、前記旋回伸縮リンク機構が前記大腿部の下端に、前記第一のピンによって後方に旋回可能に結合され、前記固定リンクが前記大腿部に、後方斜め下方を向いた状態で固定されていることを特徴とする股義足。
  5. 大腿切断用の大腿義足であって、前記請求項1〜3のいずれかに記載の旋回伸縮リンク機構が、下腿部の少なくとも膝関節に相当する部分に用いられており、前記旋回伸縮リンク機構が大腿部の下端に、前記第一のピンによって後方に旋回可能に結合され、前記固定リンクが前記大腿部に、後方斜め下方を向いた状態で固定されていることを特徴とする大腿義足。
JP2005290196A 2005-10-03 2005-10-03 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足 Expired - Fee Related JP4627709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290196A JP4627709B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290196A JP4627709B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007097770A true JP2007097770A (ja) 2007-04-19
JP4627709B2 JP4627709B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=38025296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005290196A Expired - Fee Related JP4627709B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4627709B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179273B1 (ko) 2009-12-24 2012-09-04 재단법인대구경북과학기술원 촬상장치에 대한 촬상방향 조정장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101401435B1 (ko) 2012-10-16 2014-05-30 인하대학교 산학협력단 의족

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5187179U (ja) * 1975-01-07 1976-07-13
JPS6344371B2 (ja) * 1982-04-21 1988-09-05 Otsutoo Botsuku Orutopeedeitsushu Ind Bejitsutsu Unto Fuerubarutsungusu Kg
JPH02502608A (ja) * 1986-11-04 1990-08-23 プロメダ エッセ.ピ.ア. 関節支持具
JPH02256945A (ja) * 1989-03-30 1990-10-17 Komatsu Ltd コントロールリンケージ
JPH07436A (ja) * 1992-09-29 1995-01-06 Otto Bock Orthopaed Ind Besitz & Verwalt Kg 整形用義肢及び矯正具の関節
JPH10220546A (ja) * 1997-02-13 1998-08-21 Hideaki Tanabe トルク増幅装置
JP2000139974A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Nabco Ltd 多節リンクの膝関節を備える義足
JP2004525708A (ja) * 2001-04-04 2004-08-26 オットー・ボック・アーストリア・ゲゼルシャフト・エム・べー・ハー 整形外科デバイスを旋回可能に接続するパーツのためのデバイス
JP2004243114A (ja) * 2003-01-21 2004-09-02 Masayasu Yotsumaru 多節機構として並進運動および回転運動する結合体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5187179U (ja) * 1975-01-07 1976-07-13
JPS6344371B2 (ja) * 1982-04-21 1988-09-05 Otsutoo Botsuku Orutopeedeitsushu Ind Bejitsutsu Unto Fuerubarutsungusu Kg
JPH02502608A (ja) * 1986-11-04 1990-08-23 プロメダ エッセ.ピ.ア. 関節支持具
JPH02256945A (ja) * 1989-03-30 1990-10-17 Komatsu Ltd コントロールリンケージ
JPH07436A (ja) * 1992-09-29 1995-01-06 Otto Bock Orthopaed Ind Besitz & Verwalt Kg 整形用義肢及び矯正具の関節
JPH10220546A (ja) * 1997-02-13 1998-08-21 Hideaki Tanabe トルク増幅装置
JP2000139974A (ja) * 1998-11-06 2000-05-23 Nabco Ltd 多節リンクの膝関節を備える義足
JP2004525708A (ja) * 2001-04-04 2004-08-26 オットー・ボック・アーストリア・ゲゼルシャフト・エム・べー・ハー 整形外科デバイスを旋回可能に接続するパーツのためのデバイス
JP2004243114A (ja) * 2003-01-21 2004-09-02 Masayasu Yotsumaru 多節機構として並進運動および回転運動する結合体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179273B1 (ko) 2009-12-24 2012-09-04 재단법인대구경북과학기술원 촬상장치에 대한 촬상방향 조정장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4627709B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100502810C (zh) 用于可枢转地连接矫形外科装置中各部件的装置
RU2113192C1 (ru) Устройство для осуществления взаимно поворотного сочленения частей ортопедического аппарата
JP3781186B2 (ja) 人工膝関節
JP2968597B2 (ja) 回動可能な結合体
JP4736946B2 (ja) 歩行補助具
JP2010110381A (ja) 歩行補助装置
JP4141948B2 (ja) 回転ベアリングを有する結合型膝用義足
KR20160135348A (ko) 발 구조체를 포함하는 외골격
KR102031547B1 (ko) 강성 제어 클러치 원리를 이용한 착용형 보행 보조 장치
JP4627709B2 (ja) 旋回伸縮リンク機構と同旋回伸縮リンク機構を用いた股義足及び大腿義足
CN104523405A (zh) 储能式前置刚性支架截瘫助行外骨骼
JP3736841B2 (ja) 長下肢装具
JP4194150B2 (ja) 多節リンクの膝関節を備える義足
JPH06114089A (ja) 両側長下肢装具
JP2011143243A (ja) 歩行補助装置
JP7390639B2 (ja) 歩行補助装置
CN1197533C (zh) 人工下假肢髋关节
JP4319337B2 (ja) 人工膝関節の大腿骨コンポーネント
KR102484408B1 (ko) 무릎 의족 장치 및 이의 제어방법
JPH11320463A (ja) 人工足部
JP7445300B2 (ja) 膝継手
RU2237453C1 (ru) Устройство для тотального эндопротезирования коленного сустава
JP4016132B2 (ja) 多節機構として並進運動および回転運動する結合体
JPWO2020183907A1 (ja) 歩行アシスト装置
JP2010142926A (ja) 脚式ロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees