JP2007096834A - ドアホン装置およびその撮影方法 - Google Patents

ドアホン装置およびその撮影方法 Download PDF

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Chihiro Morita
智比呂 森田
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健 田中
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尚武 山本
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Abstract

【課題】居住者が在宅のときや、留守のときでも、静止画で確実に来訪者が誰なのかが認識することが可能なドアホン装置およびその撮影方法を提供する。
【解決手段】呼び出しボタンの押下を検出すると(S10)、音声ガイダンスを送出する(S50)。音声ガイダンスは、来訪者に発声を促すような内容のものなので、来訪者はその音声ガイダンスに促されるように発声する(S80)。来訪者の発声があると、カメラ部で来訪者の静止画を撮影して画像蓄積部に格納する(S130)。来訪者は、音声ガイダンスに応じて発声するときには自然とマイク部に近づいて発声するものである。従って、来訪者の顔がカメラ部に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができるので、居住者は来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか判断することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、カメラで来訪者を撮影することができるドアホン装置およびその撮影方法に関する。
玄関先に設置され、来訪者が呼び出しボタンを押下することで、居住者に来訪を知らせるドアホン装置がある。居住者は、チャイム等の報知により来訪者を認識することができるとともに、インターホン機能を使って、来訪者の会社名や名前、および来訪の目的を玄関を開けることなく知ることができる。
しかし、居住者が留守をしている場合には、チャイムが鳴っても応答する者がいないため、誰が訪ねてきたのか分からない。そのようなときに来訪者の画像があれば、居住者は留守にしていても来訪者の有無が確認できるため便利である。このような留守をしているときに来訪者を撮影して録画が可能なドアホン装置が、(特許文献1)に記載されている。
この(特許文献1)に記載のインターホンは、来訪者のメッセージを録音するだけでなく、カメラにより映像を動画として残すことができるものである。
特開2002−16710号公報
(特許文献1)に記載のインターホンでは来訪者の動画映像と音声を記録するようにしたものなので、来訪者が訪問したときの状況を把握しやすい。しかし、状況によっては来訪者が誰なのかが認識できない場合がある。例えば、来訪者がメッセージを一言だけ告げて立ち去ってしまった場合では、来訪者が映った時間が短すぎて、来訪者が誰なのかを認識するために、居住者が帰宅してから何度もその動画を見て確認しなければならない。
そうなると、来訪者が訪れたときに来訪者を撮影して静止画として残しておけると、来訪者が誰なのかが容易に認識できる。しかし、来訪者が呼び出しボタンを押下したときに撮影したのでは、ドアホン装置を直視していない状態で押下されるおそれもあり、折角来訪者を撮影して静止画を残したとしても、後姿や横を向いた姿では、やはり来訪者が誰なのかが認識できないことになってしまう。
また、居住者が在宅していたとしても、来訪者が誰なのかがある程度判別できてから応答できた方が、居住者にとっては安心である。それは、例えば居住者にとって好ましくない来訪者であった場合には、居留守をしたいこともあるからである。
そこで本発明は、居住者が在宅のときや、留守のときでも、静止画で確実に来訪者が誰なのかが認識することが可能なドアホン装置および撮影方法を提供することを目的とする。
本発明のドアホン装置およびその録音方法は、来訪者が訪問を居住者に告げる呼び出しボタンが押下されると、来訪者に発声を促す音声ガイダンスを送出し、来訪者が発声すると、来訪者を撮影するカメラ部で静止画を取得し、その静止画を画像蓄積部に保存することを特徴とする。
本発明は、来訪者の顔がカメラ部に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができるので、居住者が在宅のときや、留守のときでも、居住者は来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか確実に認識することが可能である。
本願の第1の発明は、来訪者が押下する呼び出しボタンを有する操作部と、呼び出しボタンの押下を検知する押下検出部と、来訪者を撮像するカメラ部と、来訪者に発声を促す音声ガイダンスを送出する音声ガイダンス部と、来訪者からの発声を入力するマイク部と、押下検出部が呼び出しボタンの押下を検出すると、音声ガイダンス部から音声ガイダンスを送出し、音声ガイダンスが送出された後に、マイク部に発声の入力があると、カメラ部で来訪者の静止画を撮影して画像蓄積部に格納する制御部とを備えたことを特徴としたものである。
制御部は、押下検出部が呼び出しボタンの押下を検出すると、音声ガイダンス部から音声ガイダンスを送出させる。音声ガイダンスは、来訪者に発声を促すような内容のものなので、来訪者はその音声ガイダンスに促されるように発声する。制御部は、マイク部に来訪者の発声の入力があることを検知すると、カメラ部で来訪者の静止画を撮影して画像蓄積部に格納する。来訪者は、音声ガイダンスに応じて発声するときには自然とマイク部に近づいて発声するものである。従って、来訪者の顔がカメラ部に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができるので、居住者は来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか判断することができる。
本願の第2の発明は、来訪者の発声をメッセージとして録音する音声蓄積部を備え、制御部は、マイク部にメッセージの入力があると、メッセージを音声蓄積部に録音することを特徴としたものである。
制御部が、来訪者の発声をメッセージとして音声蓄積部に録音することで、更に来訪者の識別や訪問の目的など、詳細に把握することができる。
本願の第3の発明は、制御部は、静止画を撮影するとともに、カメラ部で撮影した来訪者の動画を画像蓄積部に格納することを特徴としたものである。
制御部が、静止画を撮影するとともに、カメラ部で撮影した来訪者の動画を画像蓄積部に格納すれば、来訪者を立体的に捉えることができるので、静止画だけでは判別できない来訪者の訪問時の状況が更に把握しやすくなる。
本願の第4の発明は、制御部が音声蓄積部に音声を録音するときに、来訪者に録音中を報知するランプを設けたことを特徴としたものである。
制御部が、音声蓄積部に音声を録音するときに、ランプで来訪者にドアホン装置の動作中であることを報知することで、来訪者に発声させることを要求していることを更に認識させることができるので、来訪者の発声を視覚的にも促すことができる。従って、より確実に来訪者の静止画の撮影を確実なものとすることができる。
本願の第5の発明は、来訪者が訪問を居住者に告げる呼び出しボタンが押下されたか否かを判定し、呼び出しボタンの押下が検出されると、来訪者に発声を促す音声ガイダンスを送出し、来訪者が発声したか否かを判定し、来訪者が発声すると、来訪者を撮影するカメラ部で静止画を取得し、静止画を格納する画像蓄積部に保存することを特徴としたものである。
呼び出しボタンの押下を検出すると、音声ガイダンスを送出する。音声ガイダンスは、来訪者に発声を促すような内容のものなので、来訪者はその音声ガイダンスに促されるように発声する。来訪者の発声があると、カメラ部で来訪者の静止画を撮影して画像蓄積部に格納する。来訪者は、音声ガイダンスに応じて発声するときには自然とマイク部に近づいて発声するものである。従って、来訪者の顔がカメラ部に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができるので、居住者は来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか判断することができる。
本願の第6の発明は、来訪者の発声を、メッセージとして録音する音声蓄積部に格納することを特徴としたものである。
来訪者の発声をメッセージとして音声蓄積部に録音することで、更に来訪者の識別や訪問の目的など、詳細に把握することができる。
本願の第7の発明は、静止画を取得するとともに、カメラ部で撮影した来訪者の動画を画像蓄積部に格納することを特徴としたものである。
静止画を撮影するとともに、カメラ部で撮影した来訪者の動画を画像蓄積部に格納すれば、来訪者を立体的に捉えることができるので、静止画だけでは判別できない来訪者の訪問時の状況が更に把握することができる。
本願の第8の発明は、音声蓄積部に音声を録音するときに、ランプで来訪者に録音中を報知することを特徴としたものである。
音声蓄積部に音声を録音するときに、ランプで来訪者にドアホン装置の動作中であることを報知することで、来訪者に発声させることを要求していることを更に認識させることができるので、来訪者の発声を視覚的にも促すことができる。従って、より確実に来訪者の静止画の撮影を確実なものとすることができる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係るドアホン装置の構成を図1から図6に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の外観図である。図2は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の機能ブロック図である。図3は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の回路ブロック図である。図4は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の外観図である。図5は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の機能ブロック図である。図6は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の回路ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るドアホン装置は、門扉傍や玄関などの屋外に設置される屋外子機と、リビングや台所に設置される屋内親機とで構成される。
まず、屋外子機の構成を図1から図3に基づいて説明する。図1に示すように、屋外子機1は、ケース2が正面視して矩形状に形成され、来訪者が押下することで呼び出しのチャイムが鳴動する呼び出しボタン3と、来訪者を撮像するカメラ4と、来訪者の音声を入力するマイク5と、居住者の音声を発声するスピーカ6と、録音中であることを来訪者に報知するLED(Light Emitting Diode)などのランプ7とを備え、屋外に設置されるため耐候性を有している。
図2に示すように、屋外子機1は、押下検出部10と、記憶部11と、インタフェース部12と、音声出力制御部13と、音声入力制御部14と、映像制御部15と、主制御部16とを備えている。
押下検出部10は、来訪者が呼び出しボタン3を押下すると、その押下を検知して主制御部16へ通知する。
記憶部11は、主制御部16が実行するプログラムや設定が格納される不揮発性メモリと、このプログラムが作業領域として主制御部16から読み書き可能なメモリとで構成されている。
インタフェース部12は、屋内親機へ来訪者の音声データや撮像データを送信したり、居住者からの音声データを受信したりする通信手段である。インタフェース部12は、シリアルインタフェースやパラレルインタフェースなどの有線で屋内親機と接続したり、無線で屋内親機と接続することが可能であるが、カメラ4の撮像データを送信するためは高速なインタフェースとするのが望ましい。
音声出力制御部13は、主制御部16から出力される音声データに基づいてスピーカ6を鳴動させる機能を備えている。
音声入力制御部14は、マイク5から入力された来訪者の音声信号を音声データに変換して主制御部16に出力する機能を備えている。
映像制御部15は、カメラ4から入力された撮像データを主制御部16へ出力する。
主制御部16は、記憶部11に格納されたプログラムを実行することで、音声入力制御部14からの音声データや、映像制御部15からの撮像データをインタフェース部12を介して屋内親機へ送信したり、インタフェース部12を介して屋内親機から受信した音声データを音声出力制御部13へ出力したりして、屋外子機1の全体を統括制御する。また屋内親機からの指示によりランプ7を点灯させる機能を備えている。
図3に示すように、屋外子機1は、スピーカ部101と、マイク部102と、カメラ部103と、ランプ部104と、ROM(Read Only Memory)105と、RAM(Random Access Memory)106と、CPU(Central Processing Unit)部107とで構成される。
スピーカ部101は、スピーカ6と音声出力制御部13とを含み、デジタルの音声データをアナログである音声信号に変換してスピーカ6を鳴動させる。
マイク部102は、マイク5と音声入力制御部14とを含み、来訪者が発声した音声を入力して、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する。
カメラ部103は、カメラ4と映像制御部15とを含み、来訪者の姿をカメラ4が撮像してデジタルの撮像データとして出力する。
ランプ部104は、ランプ7と、CPU部107から点灯、点滅または消灯が制御される駆動回路とを含んでいる。
ROM105は、不揮発性メモリでありCPU部107が実行するプログラムが格納されている。また、ROM105は、このプログラムが参照する各種設定も格納されている。
RAM106は、揮発性のメモリであり、CPU部107から読み書き可能である。CPU部107が実行するプログラムの作業領域として使用される。
CPU部107は、マイクロプロセッサとそのタイミングを制御する回路とを備えている、また、屋内親機と通信するためのインタフェース部12をも含んでいる。CPU部107は、ROM105のプログラムを実行することで、音声データをスピーカ部101へ出力したり、マイク部102からの音声データやカメラ部103の撮像データを入力したりする。
ROM105と、RAM106と、CPU部107とで、図2に示す主制御部16およびインタフェース部12を構成している。
次に、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の構成について図4から図6に基づいて説明する。
図4に示すように、屋内親機20は、ケース21が正面視して矩形状に形成され、居住者が押下することで来訪者に応答する応答ボタン22aと、設定を行うときに操作する各種の操作ボタン22bとを有する入力部22と、居住者の音声を入力するマイク23と、来訪者の音声を発声するスピーカ24と、来訪者の映像を表示したり各種設定を行ったりする表示部25とを備えている。
図5に示すように、屋内親機20は、インタフェース部31と、音声蓄積部32と、画像蓄積部33と、記憶部34と、入力制御部35と、音声出力制御部36と、音声入力制御部37と、映像制御部38と、表示制御部39と、主制御部40とを備えている。
インタフェース部31は、屋外子機1のインタフェース部12と通信可能なインタフェースであり、屋外子機1へ居住者の音声データを送信したり、来訪者からの音声データを受信したりする通信手段である。
音声蓄積部32は、主制御部40からの指示により来訪者からの音声データを録音する記憶手段である。この音声蓄積部32は、揮発性メモリとすることができるが停電しても来訪者からの音声データを残すためにはフラッシュメモリなどの読み書き可能な不揮発性メモリとするのが望ましい。
画像蓄積部33は、屋外子機1から送信された撮像データに基づいて主制御部40が生成した静止画データと、動画データとを格納する記憶手段である。画像蓄積部33は、音声蓄積部32と同様に、不揮発性メモリとするのが望ましい。本実施の形態では、画像蓄積部33と、音声蓄積部32とを別の構成としたが、1つの記憶手段として構成してもよい。
記憶部34は、主制御部40が実行するプログラムや設定や、音声ガイダンスが格納される不揮発性メモリと、このプログラムが作業領域として主制御部40から読み書き可能なメモリとで構成されている。
入力制御部35は、入力部22の応答ボタン22aと、操作ボタン22bとの状態を監視してボタンの押下を検知し、その種類を主制御部40に通知する機能を有している。
音声出力制御部36は、主制御部40から出力される音声データに基づいてスピーカ24を鳴動させる機能を備えている。
音声入力制御部37は、マイク23から入力された来訪者の音声信号を音声データに変換して主制御部40に出力する機能を備えている。
映像制御部38は、主制御部40から出力された撮像データを表示部25に表示する機能を備えている。
表示制御部39は、主制御部40から出力された設定画面などの表示データに基づいて表示部25に表示する機能を備えている。
主制御部40は、記憶部34に格納されたプログラムを実行することで、音声入力制御部37からの音声データをインタフェース部31を介して屋外子機1へ送信したり、屋外子機1からの撮像データや音声データをインタフェース部31を介して受信して、撮像データは映像制御部38へ出力して表示部25へ表示し、音声データは音声出力制御部36へ出力してスピーカ24から発声させたりする。また、主制御部40は、記憶部34に格納された音声ガイダンスを読み込みインタフェース部31を介して屋外子機1へ送信する機能を有しており、記憶部34とインタフェース部31とで音声ガイダンス部を構成する。また、主制御部40は、留守モードのときは屋外子機1からの音声データを音声蓄積部32に蓄積したり、屋外子機1からの撮像データに基づいて静止画データや動画データを生成し画像蓄積部33に格納する。このように主制御部40は、屋内親機20の全体を統括制御している。
図6に示すように、屋内親機20は、スピーカ部201と、マイク部202と、LCD(Liquid Crystal Display)部203と、ボタン部204と、ROM205と、RAM206と、CPU部207とで構成される。
スピーカ部201は、スピーカ24と音声出力制御部36とを含み、デジタルの音声データをアナログである音声信号に変換してスピーカ24を鳴動させる。
マイク部202は、マイク23と音声入力制御部37とを含み、来訪者が発声した音声を入力して、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する。
LCD部203は、表示部25と、映像制御部38と、表示制御部39とを含み、来訪者の映像を表示したり、設定画面などを表示したりする。本実施の形態では表示部25の表示画面としてLCDを採用したが、映像や文字情報が表示可能であれば他のデバイスを使用することも可能である。
ボタン部204は、応答ボタン22aや、各種の操作ボタン22bとを有する入力部22と、入力制御部35とを含み、居住者が入力したボタンの情報を出力する。
ROM205は、不揮発性メモリでありCPU部207が実行するプログラムが格納されている。また、ROM205は、このプログラムが参照する各種設定や、来訪者が屋外子機1の呼び出しボタン3を押下した際に発声される音声ガイダンスや、留守録開始の際の音声ガイダンスなども格納されている。更にROM205は、来訪者のメッセージを格納する音声蓄積部32や、来訪者の映像である静止画データや動画データとを格納する画像蓄積部33としても機能する。
RAM206は、揮発性のメモリであり、CPU部207から読み書き可能である。CPU部207が実行するプログラムの作業領域として使用される。
CPU部207は、マイクロプロセッサとそのタイミングを制御する回路とを備えている、また、屋外子機1と通信するためのインタフェース部31をも含んでいる。CPU部207は、ROM205のプログラムを実行することで、音声データをスピーカ部201へ出力したり、マイク部202からの音声データを入力したり、LCD部203へ表示データを出力したりする。
ROM205と、RAM206と、CPU部207とで、図5に示す主制御部40およびインタフェース部31を構成している。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機1および屋内親機20の動作を、更に図7および図8を参照しながら説明する。図7および図8は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機1および屋内親機20の動作を説明するシーケンスチャートである。
まず、居住者が在宅している場合を図7に基づいて説明する。図7に示すように、来訪者が屋外子機1の呼び出しボタン3を押下する(S10)。押下検出部10が呼び出しボタン3の押下を検知すると、主制御部16に通知する。呼び出しボタン3の押下を通知された主制御部16は、インタフェース部12を介して屋内親機20へ通知する(S20)。
屋内親機20は、屋外子機1からの呼び出しボタン3の押下の通知があると、屋内親機20の主制御部40は、音声出力制御部36を介してスピーカ24からチャイムを鳴動させる。このチャイムの音声データは、記憶部34に格納されている(S30)。
屋内親機20の主制御部40は、チャイムの鳴動とともに、記憶部34から音声ガイダンスの音声データをインタフェース部31を介して屋外子機1へ送信する。この音声ガイダンスは、例えば「お客さまの映像と声でお呼び出しいたしますので、マイクに向かって名前と用件をお願いします。」というように、来訪者に発声を促すような内容とするのが望ましい(S40)。
この音声ガイダンスは、屋内親機20の操作ボタン22bを操作し、主制御部40を音声ガイダンスの録音モードとすることで、居住者がマイク23から入力した音声を、音声ガイダンスとして記憶部34に格納させて録音することができる。
屋内親機20から音声ガイダンスの音声データを受信した屋外子機1は、音声出力制御部13を介してスピーカ6から音声ガイダンスを発声する(S50)。
屋内親機20は、音声ガイダンスの送出とともに、屋外子機1からの音声データの録音を音声蓄積部32に行う(S60)。そして屋内親機20は、屋外子機1のランプ7の点灯の指示を屋外子機1へ送信する(S70)。
来訪者は、この音声ガイダンスによって発声を促されるように、屋外子機1に近づき、マイク5に向かってメッセージを発声し、屋外子機1は、この発声をマイク5および音声入力制御部14を介して音声データとして入力する(S80)。来訪者は、発声を促す音声ガイダンスともに、ランプ7が点灯しているので、来訪者にドアホン装置が動作中であることを報知することができる。従って、来訪者に発声させることを要求していることを更に認識させることができるので、来訪者の発声を視覚的にも促すことができる。
屋外子機1の主制御部16は、この音声データをインタフェース部12を介して屋内親機20へ送信する(S90)。
音声データを受信した屋内親機20は、音声データを判定する(S100)。この音声データの判定は、屋外子機1がマイク5で来訪者の音声を入力したときに、屋外子機1の主制御部16が所定レベル以上の音声のみを音声データとして送信しているのであれば、屋内親機20の主制御部40は、音声データを受信したことで判断することができる。また、屋外子機1がマイク5で集音した音を全て音声データとして屋内親機20へ送信しているのであれば、屋内親機20の主制御部40が、その音声データが所定レベル以上であるか否かを判断すれば、来訪者の発声が含まれているかが判断することができる。
屋外子機1が所定レベル以上の音声データのみを送信するのであれば、S60の音声蓄積部32への録音を、S90にて受信した音声データを受信してから行うようにしてもよい。
S100での判定で、来訪者が発声したと判断されると、来訪者が屋外子機1に向いた位置にいるので、屋内親機20の主制御部40は、撮像の指示を屋外子機1へ送信する(S110)。
撮像の指示を受信した屋外子機1の主制御部16は、カメラ4および映像制御部15から入力した撮像データを、屋内親機20へ送信する(S120)。当該撮像データは、動画又は静止画であって、カメラ4は、動画も静止画も撮ることができるものである。
屋内親機20は、撮像データを受信して、その撮像データのうちの1フレームを静止画データとして生成して画像蓄積部33に格納する。尚、この静止画データは、上記音声蓄積部の該当する音声メッセージと関連付けて蓄積される。また、この静止画データを、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)や、TIFF(Tagged Image File Format)や、PNG(Portable Network Graphics)などの形式とすると、撮像データを圧縮して格納することができるので望ましい(S130)。
また、屋内親機20は、受信した撮像データから動画データを生成して画像蓄積部33に格納することもできる(S140)。この動画データは、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)やAVI(Audio Video Interleaving)とすることができる。
居住者は、S30にて鳴動したチャイムで、来訪者があることが認識できるので、操作ボタン22bを操作して、来訪者の静止画を確認する。これは、操作ボタン22bを操作することで、入力部22から入力制御部35を介してその旨の通知が主制御部40に通知されるので、主制御部40は、画像蓄積部33から静止画データを読み込み、表示制御部39を介して表示部25に表示させることで行われる(S150)。
居住者は、応答してもよい来訪者であることが判断できれば(S160)、応答ボタン22aを押下してマイク23から音声を入力する(S170)。
マイク23から入力された音声は、屋内親機20から音声データとして屋外子機1へ送信され、屋外子機1のスピーカ6から発声する。
このように、来訪者に発声を促すような音声ガイダンスの内容としているので、来訪者に、その音声ガイダンスに促されるように発声させることができる。つまり来訪者は自然とマイク5に近づくことになり、来訪者の顔がカメラ4に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができる。従って、居住者は来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか判断することができるので、居住者が在宅のときには、来訪者が誰なのかを確認してから応答することができる。よって訪問が好ましくない来訪者へは居留守をして撃退することも可能である。
次に、居住者が留守の場合を図8に基づいて説明する。居住者は、予め屋内親機20を操作ボタン22bを操作して留守モードに設定しておく。
図8に示すように、来訪者が屋外子機1の呼び出しボタン3を押下する(S200)。押下検出部10が呼び出しボタン3の押下を検知すると、主制御部16に通知する。呼び出しボタン3の押下を通知された主制御部16は、インタフェース部12を介して屋内親機20へ通知する(S210)。
屋内親機20は、屋外子機1からの呼び出しボタン3の押下の通知があると、屋内親機20の主制御部40は、留守モードであると判定すると(S220)、留守モード用の音声ガイダンスを屋外子機1へ送信する。例えば、「ただいま手が離せません。マイクに向かって名前と用件をお願いします。」というように、来訪者に発声を促すような内容とするのが望ましい(S230)。
屋内親機20から音声ガイダンスの音声データを受信した屋外子機1は、音声出力制御部13を介してスピーカ6から音声ガイダンスを発声する(S240)。
屋内親機20は、音声ガイダンスの送出とともに、屋外子機1からの音声データの録音を音声蓄積部32に行う(S250)。そして屋内親機20は、屋外子機1のランプ7の点灯の指示を屋外子機1へ送信する(S260)。
来訪者は、この音声ガイダンスによって発声を促されるので、屋外子機1に近づき、マイク5に向かってメッセージを発声する。屋外子機1は、この発声をマイク5および音声入力制御部14を介して音声データとして入力する(S270)。
屋外子機1の主制御部16は、この音声データをインタフェース部12を介して屋内親機20へ送信する(S280)。
音声データを受信した屋内親機20は、音声データを判定する(S290)。ここでは、屋外子機1がマイク5で集音した音を全て音声データとして屋内親機20へ送信しているものとする。従って、屋内親機20の主制御部40が、その音声データが所定レベル以上であるか否かを判断する。
そして、所定以上のレベルであると判断されれば、来訪者が屋外子機1を正面に向かった位置にいるので、屋内親機20の主制御部40は、撮像の指示を屋外子機1へ送信する(S300)。
撮像の指示を受信した屋外子機1の主制御部16は、カメラ4および映像制御部15から入力した撮像データを、屋内親機20へ送信する(S310)。
屋内親機20は、撮像データを受信して、その撮像データのうちの1フレームを静止画データとして生成して画像蓄積部33に格納する(S320)。尚、カメラ4は、静止画及び動画の撮影が可能であり、上記静止画データを音声蓄積部32の該当音声メッセージと関連付けて蓄積される。また、屋内親機20は、受信した撮像データから動画データを生成して画像蓄積部33に格納する(S330)。主制御部40は、この画像蓄積部33への動画データと、S250での音声蓄積部32への音声データとの格納を、所定時間経過したことで停止する(S340)。この画像データおよび音声データの格納の停止を、例えば、屋外子機1に人感センサを備えていれば、人感センサが来訪者を感知しなくなったことを条件に行うようにするのが望ましい。そうすることで、来訪者がメッセージの録音中にも関わらず停止となったり、メッセージの入力は完了しているにも関わらず録音をしていたりということを防止することができる。
屋内親機20は、来訪者のメッセージの録音が完了したことで、居住者が対応できない旨の音声ガイダンスを送信する(S350)。例えば「申し訳ありませんが、手が離せないので、またの訪問をお願いします。」等を屋外子機1のスピーカ6から発声させる(S360)。
このように居住者が留守の場合のときでも、音声ガイダンスを来訪者に発声を促すような内容とすることで、在宅のときと同様に来訪者はその音声ガイダンスに促されるように発声するので、来訪者は自然とマイク5に近づくことになり、来訪者の顔がカメラ4に対して正面に向いた状態の静止画を撮影することができる。従って、居住者が帰宅してから来訪者が正面を向いた静止画を見て誰なのか判断することができる。更に、帰宅時に、格納した音声メッセージを当該静止画又は動画を表示しながら聴くことができる。
本発明は、居住者が在宅のときや、留守のときでも、静止画で確実に来訪者が誰なのかが認識することが可能なので、カメラで来訪者を撮影することができるドアホン装置に好適である。
本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の外観図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の機能ブロック図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機の回路ブロック図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の外観図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の機能ブロック図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋内親機の回路ブロック図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機および屋内親機の動作を説明するシーケンスチャート 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の屋外子機および屋内親機の動作を説明するシーケンスチャート
符号の説明
1 屋外子機
2 ケース
3 呼び出しボタン
4 カメラ
5 マイク
6 スピーカ
7 ランプ
10 押下検出部
11 記憶部
12 インタフェース部
13 音声出力制御部
14 音声入力制御部
15 映像制御部
16 主制御部
20 屋内親機
21 ケース
22 入力部
22a 応答ボタン
22b 操作ボタン
23 マイク
24 スピーカ
31 インタフェース部
32 音声蓄積部
33 画像蓄積部
34 記憶部
35 入力制御部
36 音声出力制御部
37 音声入力制御部
38 映像制御部
39 表示制御部
40 主制御部
101 スピーカ部
102 マイク部
103 カメラ部
104 ランプ部
105 ROM
106 RAM
107 CPU部
201 スピーカ部
202 マイク部
203 LCD部
204 ボタン部
205 ROM
206 RAM
207 CPU部

Claims (8)

  1. 来訪者が押下する呼び出しボタンを有する操作部と、
    前記呼び出しボタンの押下を検知する押下検出部と、
    前記来訪者を撮像するカメラ部と、
    前記来訪者に発声を促す音声ガイダンスを送出する音声ガイダンス部と、
    前記来訪者からの前記発声を入力するマイク部と、
    前記押下検出部が前記呼び出しボタンの押下を検出すると、前記音声ガイダンス部から音声ガイダンスを送出し、前記音声ガイダンスが送出された後に、前記マイク部に前記発声の入力があると、前記カメラ部で前記来訪者の静止画を撮影して画像蓄積部に格納する制御部と、を備えたことを特徴とするドアホン装置。
  2. 前記来訪者の前記発声を音声メッセージとして録音する音声蓄積部を備え、
    前記制御部は、前記マイク部に前記メッセージの入力があると、前記メッセージを前記画像蓄積部に格納された静止画と関連付けて前記音声蓄積部に格納することを特徴とする請求項1記載のドアホン装置。
  3. 前記制御部は、前記静止画を撮影するとともに、前記カメラ部で撮影した前記来訪者の動画を前記画像蓄積部に格納することを特徴とする請求項1または2記載のドアホン装置。
  4. 前記制御部が前記音声蓄積部に前記音声を録音するときに、前記来訪者に録音中を報知するランプを設けたことを特徴とする請求項2または3記載のドアホン装置。
  5. 来訪者が訪問を居住者に告げる呼び出しボタンが押下されたか否かを判定し、
    前記呼び出しボタンの押下が検出されると、前記来訪者に発声を促す音声ガイダンスを送出し、
    前記来訪者が発声したか否かを判定し、
    前記来訪者が発声すると、前記来訪者を撮影するカメラ部で静止画を取得し、
    前記静止画を格納する画像蓄積部に保存することを特徴とするドアホン装置の撮影方法。
  6. 前記来訪者の前記発声を音声メッセージとして前記画像蓄積部の該当静止画と関連付けて音声蓄積部に格納することを特徴とする請求項5記載のドアホン装置の撮影方法。
  7. 前記静止画を取得するとともに、前記カメラ部で撮影した前記来訪者の動画を前記画像蓄積部に格納することを特徴とする請求項5または6記載のドアホン装置の撮影方法。
  8. 前記音声蓄積部に前記音声を録音するときに、ランプで前記来訪者に録音中を報知することを特徴とする請求項6または7記載のドアホン装置の撮影方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015029362A (ja) * 2014-11-14 2015-02-12 株式会社ナカヨ 被呼出パターンおよび特定コマンド検知機能を有するインターホン親機
US10873729B2 (en) 2009-08-03 2020-12-22 NL Giken Incorporated Monitoring system

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