JP2007096827A - 情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法 - Google Patents

情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが複雑な設定を行うことなく、異なるローカルエリアネットワークに属する複数の情報処理装置間での通信を行うことができるようにする。
【解決手段】第1トンネル通信装置2は、第1LANにおけるアドレスと、第2LANにおけるアドレスとを対応付けるアドレス対応情報を記憶する第1アドレス対応情報記憶部21と、アドレス対応情報に基づいてパケットのアドレスを変換する第1アドレス変換部22と、通信先の装置との間でP2P通信を確立する第1P2P通信確立部23と、P2P通信の経路によりトンネル通信を行う第1トンネル通信部24とを備え、第1情報処理装置1から送信されたパケットは、アドレス変換され、カプセル化されてP2P通信の経路で送信され、通信先の装置から送信されたパケットは、カプセル化が解除され、アドレス変換されて第1情報処理装置1に送信される。
【選択図】図2

Description

本発明は、パケットをカプセル化してトンネル通信を行う情報処理システム等に関する。
従来、VPN(Virtual Private Network)の技術を用いることにより、インターネット等の通信回線を介しながら、複数の拠点間を専用線で結んだのと同じように通信を行うことができていた。(例えば、特許文献1参照)。
チャーリー・スコット、マイク・アーウィン、ポール・ウルフ著、歌代和正、須田隆久翻訳、「VPN 第2版」、オライリー・ジャパン、2000年5月
しかしながら、VPNで複数のローカルエリアネットワークを接続するには、ルータなどの接続点となる装置に対して複雑な設定が必要であり、ユーザ自らがそのような設定を行わなければならなかった。したがって、ネットワークの設定等を行うことが難しいユーザにとっては、複数の拠点間での通信を実現することは難しかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが複雑な設定を行うことなく、異なるローカルエリアネットワークに属する複数の情報処理装置間での通信を行うことができるようにする情報処理システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による情報処理システムは、第1ローカルエリアネットワークに接続されている第1トンネル通信装置と、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第1情報処理装置と、前記第1ローカルエリアネットワークと通信回線を介して接続されている第2ローカルエリアネットワークに接続されている第2トンネル通信装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第2情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記第1トンネル通信装置は、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報である第1アドレス対応情報が記憶される第1アドレス対応情報記憶部と、前記第1アドレス対応情報記憶部が記憶している第1アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第1アドレス変換部と、前記第2トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、前記第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第1トンネル通信部と、を備え、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第1情報処理装置に送信され、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記第1アドレス変換部でアドレス変換され、前記第2トンネル通信装置は、前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報である第2アドレス対応情報が記憶される第2アドレス対応情報記憶部と、前記第2アドレス
対応情報記憶部が記憶している第2アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第2アドレス変換部と、前記第1トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、前記第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第2トンネル通信部と、を備え、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第2情報処理装置に送信され、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットと、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記第2アドレス変換部でアドレス変換される、ものである。
このような構成により、ユーザが複雑な設定をすることなく、異なるネットワークに属する第1情報処理装置と第2情報処理装置とを、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。したがって、第1情報処理装置、第2情報処理装置とは、異なるネットワークに属していたとしても、同一のネットワークに属している場合に実行することができる処理、例えば、ファイル共有等を実行することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有してもよい。
このような構成により、第1アドレス対応情報と第2アドレス対応情報とは同一の情報となる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方の装置から他方の装置にパケットを送信する場合に、1回のアドレス変換を行うだけであるため、2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換にかかる時間を短くすることができうる。また、1回のアドレス変換を行うだけであるため、2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換の負荷を軽減することもできうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方の装置から他方の装置にパケットを送信する場合に、1回のアドレス変換を行うだけであるため、2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換にかかる時間を短くすることができうる。また、1回のアドレス変換を行うだけであるため、2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換の負荷を軽減することもできうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスとを受信する第1アドレス受信部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスとを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスとを受信する第2アドレス受信部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスとを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1アドレス対応情報と、第2アドレス対応情報とを蓄積することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第1アドレス送信部は、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワー
クにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得してもよい。
このような構成により、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一のローカルエリアネットワークにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第2アドレス対応情報は、前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方のローカルエリアネットワークにおいて用いられるアドレス対応情報に、他方のローカルエリアネットワークに属する装置の実際のアドレスが含まれないことになる。したがって、一方のローカルエリアネットワークでのアドレスが、他方のローカルエリアネットワークで知られたくないような場合に有効である。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを受信する第1アドレス受信部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを受信する第2アドレス受信部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、前記第2アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前
記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1アドレス対応情報と、第2アドレス対応情報とを蓄積することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第1アドレス送信部は、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得してもよい。
このような構成により、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一のローカルエリアネットワークにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス対応情報は、前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方の情報処理装置から他方の情報処理装置にパケットが送信される場合に、第1トンネル通信装置、第2トンネル通信装置の両者において、アドレス変換が行われることになる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第
2アドレス付与装置と、をさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを受信する第1アドレス受信部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを受信する第2アドレス受信部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス受信部が受信したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1アドレス対応情報と、第2アドレス対応情報とを蓄積することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第1アドレス送信部は、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第2アドレス送信部は、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得してもよい。
このような構成により、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一のローカルエリアネットワークにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の識別情報とを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の識別情報とを対応付ける情報を有し、前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の識別情報と前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の識別情報と前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリア
ネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方のローカルエリアネットワークにおいて用いられるアドレス対応情報に、他方のローカルエリアネットワークに属する装置の実際のアドレスが含まれないことになる。したがって、一方のローカルエリアネットワークでのアドレスが、他方のローカルエリアネットワークで知られたくないような場合に有効である。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、前記第2トンネル通信装置は、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1アドレス対応情報と、第2アドレス対応情報とを蓄積することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1トンネル通信装置は、前記第1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第1アドレス送信部と、前記第2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第1アドレス受信部と、をさらに備え、前記第1蓄積部は、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第1アドレス受信部が受信した識別情報とに基づいて、前記第1アドレス対応情報を蓄積し、前記第2トンネル通信部は、前記第2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第2アドレス送信部と、前記第1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第2アドレス受信部と、をさらに備え、前記第2蓄積部は、前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第2アドレス受信部が受信した識別情報とに基づいて、前記第2アドレス対応情報を蓄積してもよい。
このような構成により、相手方から送信された識別情報を用いて、アドレス対応情報を蓄積することができる。
本発明による情報処理システムは、第1ローカルエリアネットワークに接続されている第1トンネル通信装置と、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている1以上
の第1情報処理装置と、前記第1ローカルエリアネットワークと通信回線を介して接続されている第2ローカルエリアネットワークに接続されている第2トンネル通信装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第2情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、前記第1トンネル通信装置は、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報が記憶されるアドレス対応情報記憶部と、前記アドレス対応情報記憶部が記憶しているアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換部と、前記第2トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、前記第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第1トンネル通信部と、を備え、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第1情報処理装置に送信され、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとは、前記アドレス変換部でアドレス変換され、前記第2トンネル通信装置は、前記第1トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、前記第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第2トンネル通信部と、を備え、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第2情報処理装置に送信される、ものである。
このような構成により、ユーザが複雑な設定をすることなく、異なるネットワークに属する第1情報処理装置と第2情報処理装置とを、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。したがって、第1情報処理装置、第2情報処理装置とは、異なるネットワークに属していたとしても、同一のネットワークに属している場合に実行することができる処理、例えば、ファイル共有等を実行することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、前記アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて変換してもよい。
このような構成により、一方の装置から他方の装置にパケットを送信する場合に、1回のアドレス変換を行うだけであるため、2回のアドレス変換を行う場合に比べて、アドレス変換にかかる時間を短くすることができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第
2アドレス付与装置と、をさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスとを受信する第1アドレス受信部と、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記アドレス対応情報を前記アドレス対応情報記憶部に蓄積する蓄積部と、をさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスとを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、アドレス対応情報を蓄積することができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、前記第1トンネル通信装置は、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置の物理アドレスを送信する第1アドレス送信部をさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第1情報処理装置の物理アドレスを受信する第2アドレス受信部をさらに備え、前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得してもよい。
このような構成により、相手方の情報処理装置の実際の物理アドレスを用いてアドレスの取得を行うため、一のローカルエリアネットワークにおいて物理アドレスが重複することを回避でき、アドレス取得部による適切なアドレスの取得を行うことができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1トンネル通信装置は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第1存在確認情報受信部と、前記第1存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記第2情報処理装置に代わって送信する第1返信情報送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、存在確認情報に対して第2情報処理装置に代わって返信することができ、例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうか
を判断するような場合に、第2情報処理装置が第1ローカルエリアネットワークに属するかのようにすることができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第2トンネル通信装置は、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第2存在確認情報受信部と、前記第2存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記第1情報処理装置に代わって送信する第2返信情報送信部と、をさらに備えてもよい。
このような構成により、存在確認情報に対して第1情報処理装置に代わって返信することができ、例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうかを判断するような場合に、第1情報処理装置が第2ローカルエリアネットワークに属するかのようにすることができる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1トンネル通信装置は、前記第1ローカルエリアネットワークに接続される第1インターフェースをさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1インターフェースを介して前記第1情報処理装置と通信し、前記第1トンネル通信部は、前記第1インターフェースを介してトンネル通信を行ってもよい。
このような構成により、第1ローカルエリアネットワークに第1トンネル通信装置を接続することによって、第1情報処理装置と第2情報処理装置とが同一のネットワークに属するかのようにすることができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1トンネル通信装置は、広域ネットワーク側の第1広域インターフェースと、ローカルネットワーク側の第1ローカルインターフェースと、をさらに備え、前記第1トンネル通信部は、前記第1ローカルインターフェースを介して前記第1情報処理装置と通信し、前記第1トンネル通信部は、前記第1広域インターフェースを介してトンネル通信を行ってもよい。
このような構成により、第1情報処理装置は、第1トンネル通信装置のローカル側に接続されることになるため、第1情報処理装置から送信されたパケットと、第1トンネル通信装置の広域側から送信されたパケットとを容易に判断することができるようになりうる。また、この場合には、第1情報処理装置から送信されたパケットを、第1トンネル通信装置において確実に受信することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第1トンネル通信部は、前記第1ローカルエリアネットワークに接続された装置であって、前記第1広域インターフェース側に接続されている装置から送信されたパケットが前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路を介して送信しないように制限する通信制限部をさらに備えてもよい。
このような構成により、通信制限部によって、所定の通信を制限することができ、通信の安全性を高めることができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第2トンネル通信装置は、前記第2ローカルエリアネットワークに接続される第2インターフェースをさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2インターフェースを介して前記第2情報処理装置と通信し、前記第2トンネル通信部は、前記第2インターフェースを介してトンネル通信を行ってもよい。
このような構成により、第2ローカルエリアネットワークに第2トンネル通信装置を接続することによって、第1情報処理装置と第2情報処理装置とが同一のネットワークに属するかのようにすることができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第2トンネル通信装置は、広域ネットワーク側の第1広域インターフェースと、ローカルネットワーク側の第1ローカルインターフェースと、をさらに備え、前記第2トンネル通信部は、前記第2ローカルインターフェースを介して前記第2情報処理装置と通信し、前記第2トンネル通信部は、前記第2広域インターフェースを介してトンネル通信を行ってもよい。
このような構成により、第2情報処理装置は、第2トンネル通信装置のローカル側に接続されることになるため、第2情報処理装置から送信されたパケットと、第2トンネル通信装置の広域側から送信されたパケットとを容易に判断することができるようになりうる。また、この場合には、第2情報処理装置から送信されたパケットを、第2トンネル通信装置において確実に受信することができうる。
また、本発明による情報処理システムでは、前記第2トンネル通信部は、前記第2ローカルエリアネットワークに接続された装置であって、前記第2広域インターフェース側に接続されている装置から送信されたパケットが前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路を介して送信しないように制限する通信制限部をさらに備えてもよい。
このような構成により、通信制限部によって、所定の通信を制限することができ、通信の安全性を高めることができうる。
本発明による代理応答装置は、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置であって、前記情報処理装置と、前記代理応答装置とは異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されており、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信部と、前記存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信部と、を備えたものである。
このような構成により、情報処理装置に代わって代理応答することができ、例えば、存在確認情報の送信から、それに対する返信までの時間に応じて、装置が所定の宅内に存在するかどうか、あるいは、所定のネットワークに存在するかどうかを判断するような場合に、情報処理装置が代理応答装置の接続されているネットワークに属するかのようにすることができる。
本発明による情報処理システム等によれば、異なるネットワークに属する複数の情報処理装置を、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。
以下、本発明による情報処理システムについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態による情報処理システムは、第1情報処理装置1と、第1トンネル
通信装置2と、第1通信処理装置3と、第2情報処理装置4と、第2トンネル通信装置5と、第2通信処理装置6と、ピアー・ツー・ピアー(以下、「P2P」とする)通信確立サーバ7とを備える。第1通信処理装置3、第2通信処理装置6、P2P通信確立サーバ7は、それぞれ有線または無線の通信回線100を介して接続されている。ここで、通信回線100は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等であってもよい。
また、第1情報処理装置1と、第1トンネル通信装置2と、第1通信処理装置3とは、有線または無線の第1ローカルエリアネットワーク200に接続されており、相互に通信可能である。また、第2情報処理装置4と、第2トンネル通信装置5と、第2通信処理装置6とは、有線または無線の第2ローカルエリアネットワーク300に接続されており、相互に通信可能である。第1ローカルエリアネットワーク200と、第2ローカルエリアネットワーク300とは、通信回線100を介して接続されている。
なお、図1では、説明の便宜上、第1情報処理装置1が1個だけ第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている場合について示しているが、第1ローカルエリアネットワーク200には、2以上の第1情報処理装置1が接続されていてもよい。また同様に、図1では、説明の便宜上、第2情報処理装置4が1個だけ第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている場合について示しているが、第2ローカルエリアネットワーク300には、2以上の第2情報処理装置4が接続されていてもよい。
第1情報処理装置1は、第1トンネル通信装置2、第1通信処理装置3等を介して、第2情報処理装置4と通信を行う。第1情報処理装置1は、例えば、PC(Personal Computer)であってもよく、映像録画装置やプリンタなどの家電機器であってもよく、ゲーム装置等であってもよく、通信を行う装置であれば限定されない。なお、第1情報処理装置1は、第1ローカルエリアネットワーク200を介して通信回線100に接続されたサーバ等にアクセス可能であることは言うまでもない。
第1トンネル通信装置2は、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されていて第1情報処理装置1と通信可能であり、第2トンネル通信装置5との間でトンネル通信を行う。図2で示されるように、第1トンネル通信装置2は、第1アドレス対応情報記憶部21と、第1アドレス変換部22と、第1P2P通信確立部23と、第1トンネル通信部24と、第1アドレス取得部25と、第1装置アドレス取得部26と、第1アドレス受信部27と、第1アドレス送信部28と、第1蓄積部29と、第1存在確認情報受信部32と、第1返信情報送信部33と、第1インターフェース(以下、「I/F」とする)34と、を備える。
第1アドレス対応情報記憶部21では、第1アドレス対応情報が記憶される。ここで、第1アドレス対応情報とは、第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報である。第1アドレス対応情報の具体的な内容については、具体例において説明する。ここで、「第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける」とは、一方のアドレスから他方のアドレスを取得できればよいという意味である。したがって、第1アドレス対応情報は、両者のアドレスを有してもよく、一方のアドレスと他方のアドレスとをリンク付ける情報であってもよい。後者の場合には、第1アドレス対応情報は、一方のアドレスと、他方のアドレスの格納されている位置を示すポインタ等とを対応付ける情報であってもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。また、一方のアドレスと他方のアドレスとは、直接対応付けられていなくてもよい。例えば、一方のアドレスに、第3の情報が対応しており、その第3の情報に他方のアドレスが対応していてもよい。なお、第1アドレス対応
情報記憶部21に第1アドレス対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して第1アドレス対応情報が第1アドレス対応情報記憶部21で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された第1アドレス対応情報が第1アドレス対応情報記憶部21で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された第1アドレス対応情報が第1アドレス対応情報記憶部21で記憶されるようになってもよい。本実施の形態では、後述する第1蓄積部29が第1アドレス対応情報を蓄積することによって、第1アドレス対応情報が第1アドレス対応情報記憶部21で記憶されるようになるものとする。第1アドレス対応情報記憶部21は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報記憶部21が記憶している第1アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。このアドレス変換は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットに対して行われてもよく、第2トンネル通信装置5から、後述するP2P通信の経路により送信されたパケットに対して行われてもよく、その両者に対して行われてもよい。すなわち、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットと、第2トンネル通信装置5からP2P通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、第1アドレス変換部22でアドレス変換されることになる。このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットがカプセル化される前に行われてもよく、あるいは、カプセル化された後に行われてもよい。後者の場合には、カプセル化後のパケットのペイロードに含まれるアドレスを変換することになる。本実施の形態では、前者の場合について説明する。また、このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットがカプセル化されている場合に、そのカプセル化を解除してから行ってもよく、あるいは、カプセル化の解除の前に行ってもよい。後者の場合には、カプセル化後のパケットのペイロードに含まれるアドレスを変換することになる。本実施の形態では、前者の場合について説明する。また、このアドレス変換は、アドレス変換の対象となるパケットのヘッダについてのみ行ってもよく、あるいは、ヘッダと共にペイロードについても行ってもよい。後者の場合には、通信で用いるためのアドレス(これはヘッダに含まれる)のみでなく、アプリケーション等で用いるためにペイロードで含まれるアドレスをも変換することになる。
第1P2P通信確立部23は、第2トンネル通信装置5との間でP2P通信を確立する。ここで、P2P通信とは、サーバリレー通信のようにサーバを介して通信を行うのではなく、装置どうしが直接通信を行う通信形態である。P2P通信を確立するとは、相手方の装置とP2P通信を行うことができる状態にすることを言う。具体的には、P2P通信を確立するとは、第1トンネル通信装置2から送信したパケットが相手方の装置(ここでは、第2トンネル通信装置5)に到達するための、そのパケットの送信先のアドレス等を知ることである。本実施の形態では、第1P2P通信確立部23は、第2トンネル通信装置5とP2P通信を行うことができる第2通信処理装置6のアドレス、ポート番号を取得するものとする。このP2P通信の確立は、P2P通信確立サーバ7を用いてなされるものとする。なお、第1P2P通信確立部23は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。また、通信処理装置を介したP2P通信を確立する方法については、下記の文献で示されており、従来から知られているため、その詳細な説明を省略する。
(文献1)特開2004−180003号公報
(文献2)国際公開第2005/041500号パンフレット
(文献3)国際公開第2005/046143号パンフレット
(文献4)J.Rosenberg、J.Weinberger、C.Huitema、R.Mahy、「STUN − Simple Traversal of User
Datagram Protocol(UDP) Through Network Address Translators(NATs)」、2003年3月、Network Working Group Request for Comments:3489、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3489.txt>
第1トンネル通信部24は、第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により、トンネル通信を行う。ここで、トンネル通信とは、パケットをカプセル化し、そのカプセル化後のパケットによって通信を行うことを言う。第1トンネル通信部24は、パケットのカプセル化と、カプセル化されたパケットのカプセル化の解除とを行う。ここで、パケットのカプセル化とは、そのパケットをペイロードに含み、新たなヘッダを有する新たなパケットを構成することである。新たなパケットのヘッダ(すなわち、カプセル化後のパケットのヘッダ)は、ペイロードに含まれるパケットのヘッダのレイヤと同じレイヤのヘッダ、あるいは、そのレイヤよりも高次のレイヤのヘッダである。なお、カプセル化の具体例については後述する。カプセル化を行う場合に、ペイロードに含まれるパケットを暗号化してもよく、あるいは暗号化しなくてもよい。また、カプセル化の解除とは、カプセル化後のパケットのペイロードからパケットを取り出すことを言う。そのペイロードに含まれていたパケットがカプセル化のときに暗号化されていた場合には、カプセル化の解除のときに、その復号化を行ってもよい。具体的には、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットは、第1トンネル通信部24でカプセル化されてP2P通信の経路により送信される。また、第2トンネル通信装置5からP2P通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、第1トンネル通信部24でカプセル化が解除されて第1情報処理装置1に送信される。なお、アドレス変換の処理と、カプセル化、あるいはカプセル化の解除の処理との順序を問わないことは、前述の説明の通りである。また、第1トンネル通信部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1アドレス取得部25は、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のアドレスを後述する第1アドレス付与装置31から取得する。そのアドレスの取得時にMACアドレスが必要な場合には、例えば、第1アドレス取得部25は、第2情報処理装置4の実際のMACアドレスを用いてもよく、あらかじめアドレス取得のために確保されているMACアドレスを用いてもよく、あるいは、ランダムに発生したMACアドレス(ただし、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている機器で用いられていないMACアドレスである)を用いてもよい。第2情報処理装置4のMACアドレスは、例えば、後述する第1アドレス受信部27で受信されたものであってもよく、その他の方法によって取得されたものであってもよい。また、第1アドレス取得部25は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のアドレスを取得する。第1ローカルエリアネットワーク200に2以上の第1情報処理装置1が存在する場合には、その2以上の第1情報処理装置1のアドレスを取得してもよい。また、第1装置アドレス取得部26は、第1情報処理装置1のMACアドレスを取得してもよい。アドレスの取得については、後述する。なお、第1装置アドレス取得部26は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1アドレス受信部27は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報
処理装置4のアドレス、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のアドレス、第2情報処理装置4のMACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを受信する。どのアドレスを受信するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で後述する。なお、第1アドレス受信部27は、それらのアドレスを同時に受信してもよく、あるいは、別々に受信してもよい。また、第1アドレス受信部27は、P2P通信の経路で送信されたアドレスを受信してもよく、あるいは、サーバリレー等の他の方法によって送信されたアドレスを受信してもよい。前者の場合に、パケットがカプセル化されていてもよく、あるいは、カプセル化されていなくてもよい。また、第1アドレス受信部27は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1アドレス送信部28は、第1アドレス取得部25が取得した第2情報処理装置4のアドレス、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のアドレス、第1情報処理装置1のMACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを第2トンネル通信装置5に送信する。どのアドレスを送信するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で後述する。なお、第1アドレス送信部28は、それらのアドレスを同時に送信してもよく、あるいは、別々に送信してもよい。また、第1アドレス送信部28は、P2P通信の経路でアドレスを送信してもよく、あるいは、サーバリレー等の他の方法によってアドレスを送信してもよい。前者の場合には、パケットがカプセル化されてもよく、あるいは、カプセル化されなくてもよい。また、第1アドレス送信部28は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1蓄積部29は、第1アドレス対応情報を第1アドレス対応情報記憶部21に蓄積する。この蓄積は、例えば、第1アドレス取得部25が取得したアドレスと、第1アドレス受信部27が受信したアドレスと、第1装置アドレス取得部26が取得したアドレスとのうち、一部または全部に基づいて行われる。どのアドレスに基づいて第1アドレス対応情報を蓄積するのかについては、アドレス変換の形態によって異なる。詳細については具体例で説明する。なお、第1蓄積部29が第1アドレス対応情報を蓄積する場合に、一括して第1アドレス対応情報を蓄積してもよく、第1アドレス対応情報を構成するアドレスごとに複数回に分けて蓄積してもよい。また、第1蓄積部29は、アドレスが変更された場合等に、第1アドレス対応情報を更新してもよい。
第1存在確認情報受信部32は、存在確認情報を受信する。ここで、存在確認情報とは、装置の存在を確認するために送信される情報である。存在確認情報の具体例については後述する。なお、第1存在確認情報受信部32は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1返信情報送信部33は、第1存在確認情報受信部32が存在確認情報を受信した場合に、その存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を第2情報処理装置4に代わって送信する。第1返信情報送信部33が返信情報を送信することにより、第2情報処理装置4が実際に存在確認情報に対する返信情報を送信する場合に比べて、存在確認情報の送信から返信情報の受信までの期間を短くすることができうる。返信情報に送信元のアドレスが含まれる場合には、そのアドレスは、第2情報処理装置4に対応したアドレスであるとする。なお、第1返信情報送信部33は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
第1I/F34は、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されるインターフェースである。第1I/F34は、第1ローカルエリアネットワーク200と接続するためのハードウェアであり、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。第1トンネル通信装置2は、この第1I/F34を介して第1情報処理装置1と通信する。また、第1トンネル通信部24は、この第1I/F34を介してトンネル通信を行う。
第1通信処理装置3は、第1情報処理装置1や第1トンネル通信装置2による通信に関する処理を行う。第1通信処理装置3は、第1情報処理装置1や第1トンネル通信装置2と、第2通信処理装置6やP2P通信確立サーバ7との間の通信に関する処理を行う。第1通信処理装置3は、アドレス変換を行うNAT機能を有する装置であってもよく、パケットフィルタリングのファイアウォール(Firewall)の機能を有する装置であってもよく、あるいは、その両者を有する装置であってもよい。ここで、NAT機能には、アドレス変換機能や、ポート割り当て機能等が含まれる。また、パケットフィルタリングとは、例えば、受信フィルタルールに基づいた受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルールには、例えば、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しないAddress Sensitiveフィルタ、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかパケットを受信しないPort Sensitiveフィルタ、フィルタが存在しないNoフィルタがある。本実施の形態では、図2で示すように、第1通信処理装置3が第1アドレス付与装置31を備えるものとする。ここで、第1アドレス付与装置31とは、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている装置にアドレスを付与する装置であり、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバである。本実施の形態では、第1アドレス付与装置31がDHCPサーバであるとする。本実施の形態における第1通信処理装置3は、いわゆる「ルータ」と呼ばれる装置である。なお、本実施の形態では、第1通信処理装置3がアドレス付与装置31を有する場合について説明するが、第1ローカルエリアネットワーク200に属するのであれば、第1アドレス付与装置31は、第1通信処理装置3が有しなくてもよい。例えば、第1ローカルエリアネットワーク200に独立してアドレス付与装置31が接続されていてもよい。
第2情報処理装置4は、第2トンネル通信装置5、第2通信処理装置6等を介して、第1情報処理装置1と通信を行う。第2情報処理装置4は、例えば、PCであってもよく、映像録画装置やプリンタなどの家電機器であってもよく、ゲーム装置等であってもよく、通信を行う装置であれば限定されない。なお、第2情報処理装置4は、第2ローカルエリアネットワーク300を介して通信回線100に接続されたサーバ等にアクセス可能であることは言うまでもない。
第2トンネル通信装置5は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されていて第2情報処理装置4と通信可能であり、第1トンネル通信装置2との間でトンネル通信を行う。図3で示されるように、第2トンネル通信装置5は、第2アドレス対応情報記憶部51と、第2アドレス変換部52と、第2P2P通信確立部53と、第2トンネル通信部54と、第2アドレス取得部55と、第2装置アドレス取得部56と、第2アドレス受信部57と、第2アドレス送信部58と、第2蓄積部59と、第2存在確認情報受信部62と、第2返信情報送信部63と、第2I/F64と、を備える。
第2アドレス対応情報記憶部51では、第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスと、第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスとを対応付ける情報である第2アドレス対応情報が記憶される。第2アドレス対応情報記憶部51は、第1アドレス対応情報記憶部21と同様のものであり、詳細な説明を省略する。なお、第1
アドレス対応情報記憶部21が記憶している第1アドレス対応情報と、第2アドレス対応情報記憶部51が記憶している第2アドレス対応情報とは、同一のものであってもよく、あるいは、異なるものであってもよい。
第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報記憶部51が記憶している第2アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する。第2アドレス変換部52は、第1アドレス変換部22と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2P2P通信確立部53は、第1トンネル通信装置2との間でP2P通信を確立する。第2P2P通信確立部53は、第1P2P通信確立部23と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2トンネル通信部54は、第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により、トンネル通信を行う。第2トンネル通信部54は、第1トンネル通信部24と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2アドレス取得部55は、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のアドレスを後述する第2アドレス付与装置61から取得する。第2アドレス取得部55は、第1アドレス取得部25と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のアドレスを取得する。第2装置アドレス取得部56は、第1装置アドレス取得部26と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2アドレス受信部57は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のアドレス、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のアドレス、第1情報処理装置1のMACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを受信する。第2アドレス受信部57は、第1アドレス受信部27と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2アドレス送信部58は、第2アドレス取得部55が取得した第1情報処理装置1のアドレス、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のアドレス、第2情報処理装置4のMACアドレスなどのうち、一部または全部のアドレスを第1トンネル通信装置2に送信する。第2アドレス送信部58は、第1アドレス送信部28と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2蓄積部59は、第2アドレス対応情報を第2アドレス対応情報記憶部51に蓄積する。第2蓄積部59は、第1蓄積部29と同様のものであり、詳細な説明を省略する。ただし、前述のように、第1蓄積部29が蓄積する第1アドレス対応情報と、第2蓄積部59が蓄積する第2アドレス対応情報とは、同一のものであってもよく、あるいは、異なるものであってもよい。
第2存在確認情報受信部62は、存在確認情報を受信する。第2存在確認情報受信部62は、第1存在確認情報受信部32と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2返信情報送信部63は、第2存在確認情報受信部62が存在確認情報を受信した場合に、その存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を第1情報処理装置1に代わって送信する。第2返信情報送信部63は、第1返信情報送信部33と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2I/F64は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されるインターフェースである。第2I/F64は、第1I/F34と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
第2通信処理装置6は、第2情報処理装置4や第2トンネル通信装置5による通信に関する処理を行う。第2通信処理装置6は、第2情報処理装置4や第2トンネル通信装置5と、第1通信処理装置3やP2P通信確立サーバ7との間の通信に関する処理を行う。第2通信処理装置6は、第1通信処理装置3と同様のものであり、詳細な説明を省略する。本実施の形態では、図3で示すように、第2通信処理装置6が第2アドレス付与装置61を備えるものとする。第2アドレス付与装置61は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されており、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている装置にアドレスを付与する。第2アドレス付与装置61は、第1アドレス付与装置31と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
P2P通信確立サーバ7は、P2P通信を確立するための処理を行う。P2P通信確立サーバ7は、例えば、前述の(文献1)〜(文献4)等に記載されている、P2P通信を確立するために必要な処理を行う。なお、P2P通信確立サーバ7が1個である場合について示しているが、P2P通信確立サーバ7は、2以上のサーバから構成されるものであってもよい。
次に、本実施の形態による第1トンネル通信装置2の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートでは、第1トンネル通信装置2がトンネル通信を開始してから、そのトンネル通信を終了するまでの処理を示している。
(ステップS101)第1P2P通信確立部23は、第2トンネル通信装置5との間で、P2P通信を確立する。この具体的な処理は、例えば、前述の(文献1)〜(文献4)等に記載されているものであり、詳細な説明を省略する。
(ステップS102)第1アドレス取得部25、第1アドレス受信部27等は、アドレスの取得やアドレスの送受信等を行う。この処理の詳細については、後述する。
(ステップS103)第1蓄積部29は、第1アドレス対応情報を、第1アドレス対応情報記憶部21に蓄積する。
(ステップS104)第1トンネル通信部24は、第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により、トンネル通信を行う。このトンネル通信の詳細については、後述する。なお、このP2P通信の経路によりトンネル通信が行われている場合に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4とは、異なるネットワークに属するにもかかわらず、まるで同一セグメントであるかのように通信を行うことができる。
(ステップS105)第1トンネル通信部24は、トンネル通信を終了するかどうか判断する。トンネル通信を終了する場合とは、例えば、第1情報処理装置1等からトンネル通信を終了する旨の指示を受信した場合や、一定の期間以上、P2P通信の経路によるトンネル通信が行われなかった場合などである。そして、トンネル通信を終了しない場合には、ステップS104に戻り、トンネル通信を終了する場合には、一連の処理は終了となる。なお、トンネル通信を終了する場合に、通信を終了する何からの処理を行ってもよい。
次に、本実施の形態による第2トンネル通信装置5の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートでは、第2トンネル通信装置5がトンネル通信を開始してから、そのトンネル通信を終了するまでの処理を示している。
(ステップS201)第2P2P通信確立部53は、第1トンネル通信装置2との間で、P2P通信を確立する。この具体的な処理は、例えば、前述の(文献1)〜(文献4)等に記載されているものであり、詳細な説明を省略する。
(ステップS202)第2アドレス取得部55、第2アドレス受信部57等は、アドレスの取得やアドレスの送受信等を行う。この処理の詳細については、後述する。
(ステップS203)第2蓄積部59は、第2アドレス対応情報を、第2アドレス対応情報記憶部51に蓄積する。
(ステップS204)第2トンネル通信部54は、第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により、トンネル通信を行う。このトンネル通信の詳細については、後述する。
(ステップS205)第2トンネル通信部54は、トンネル通信を終了するかどうか判断する。トンネル通信を終了する場合とは、例えば、第2情報処理装置4等からトンネル通信を終了する旨の指示を受信した場合や、一定の期間以上、P2P通信の経路によるトンネル通信が行われなかった場合などである。そして、トンネル通信を終了しない場合には、ステップS204に戻り、トンネル通信を終了する場合には、一連の処理は終了となる。なお、トンネル通信を終了する場合に、通信を終了する何からの処理を行ってもよい。
ここで、第1アドレス変換部22、第2アドレス変換部52によるアドレスの変換について説明する。第1アドレス変換部22と、第2アドレス変換部52とがパケットのアドレスを変換することにより、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4とがまるで同一のローカルエリアネットワークに属するかのように通信が行われることになる。したがって、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合には、図6で示されるように、送信先のアドレス及び送信元のアドレスがそれぞれ、第1ローカルエリアネットワーク200(以下、「LAN1」とすることがある)におけるアドレスから、第2ローカルエリアネットワーク300(以下、「LAN2」とすることがある)におけるアドレスに変換されることになる。送信先のアドレス及び送信元のアドレスをそれぞれ、第1アドレス変換部22によって変換するのか、あるいは、第2アドレス変換部52によって変換するのかによって、4通りのパターンがある。また同様に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合にも、送信先のアドレス及び送信元のアドレスをそれぞれ、第1アドレス変換部22によって変換するのか、あるいは、第2アドレス変換部52によって変換するのかによって、4通りのパターンがある。その結果、図7で示されるように、アドレス変換について、合計16通りのパターンが存在することになる。ただし、この16パターンは、第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスから、第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスに直接変換する場合についてのみである。他の情報を介して変換する場合については、後述する。なお、図7において、「第1」は、第1情報処理装置1を示し、「第2」は、第2情報処理装置4を示している。また、図7では、各パターンに(A)から(P)までの記号を付している。以下、パターン(A)から(D)について、本実施の形態の具体例で説明する。また、パターン(E)については、実施の形態2において説明する。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。以下の具体例では、具体例1において、図7のパターン(A)について説明する。また、具体例2において、図7のパターン(D)について説明する。また、具体例3において、図7のパターン(B)について説明する。また、具体例4において、図7のパターン(C)について説明する。
ここで、第1情報処理装置1、第1トンネル通信装置2、第1通信処理装置3等のIPアドレスは、以下のようであるとする。第1情報処理装置1、第1トンネル通信装置2のアドレスは、第1通信処理装置3の第1アドレス付与装置31が付与したものである。第2情報処理装置4、第2トンネル通信装置5のアドレスは、第2通信処理装置6の第2アドレス付与装置61が付与したものである。
第1情報処理装置1:192.168.0.10
第1トンネル通信装置2:192.168.0.2
第1通信処理装置3のローカル側:192.168.0.1
第1通信処理装置3の広域側:202.224.135.10
第2情報処理装置4:192.168.1.10
第2トンネル通信装置5:192.168.1.2
第2通信処理装置6のローカル側:192.168.1.1
第2通信処理装置6の広域側:155.32.10.10
まず、P2P通信の確立について説明する。ここでは、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5の電源が投入されることにより、両装置がP2P通信の確立の処理を開始するものとする。第1P2P通信確立部23、第2P2P通信確立部53は、P2P通信確立サーバ7のアドレスをあらかじめ保持しており、そのアドレスを用いて、P2P通信確立サーバ7にアクセスすることによって、P2P通信を確立する。
なお、第1P2P通信確立部23、及び第2P2P通信確立部53は、それぞれ、相手方のトンネル通信装置を識別する装置識別情報を保持しており、その装置識別情報を用いて、相手方のトンネル通信装置を識別し、P2P通信を確立するものとする。そのトンネル通信装置の装置識別情報が第1トンネル通信装置2、及び第2トンネル通信装置5で記憶されるようになる過程は問わない。例えば、ユーザが入力デバイスや記録媒体等を介して、その装置識別情報を第1トンネル通信装置2等に蓄積してもよく、あるいは、工場出荷の時点で第1トンネル通信装置2と第2トンネル通信装置5とが一組にされており、互いに相手方の装置識別情報があらかじめ蓄積されていてもよい。
第1トンネル通信装置2の第1P2P通信確立部23と、第2トンネル通信装置5の第2P2P通信確立部53とがP2P通信を確立する処理については、従来から知られており、その詳細な説明を省略する。なお、P2P通信を確立する処理において、第1P2P通信確立部23は、そのP2P通信で用いる第2通信処理装置6の広域側のIPアドレス「155.32.10.10」と、ポート番号「22222」とを取得し、それらを第1トンネル通信部24に渡したとする。また同様に、第2P2P通信確立部53は、そのP2P通信で用いる第1通信処理装置3の広域側のIPアドレス「202.224.135.10」と、ポート番号「11111」とを取得し、それらを第2トンネル通信部54に渡したとする(ステップS101,S201)。
[具体例1]
この具体例では、図7のパターン(A)について説明する。図7からわかるように、この具体例では、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合には、第2アドレス変換部52において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。
したがって、第1アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワ
ーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第1アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。
また、第2アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第2アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。
第1アドレス変換部22は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第2アドレス対応情報に基づいて変換する。
図8は、この具体例における、図4のフローチャートのステップS104の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、第1トンネル通信部24、第1存在確認情報受信部32、第1返信情報送信部33に関する処理が示されている。これ以降の類似のフローチャートについても同様である。
(ステップS301)第1トンネル通信部24は、パケットを受信したかどうか判断する。そして、パケットを受信した場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、ステップS308に進む。ここで、第1トンネル通信部24によるパケットの受信について説明する。第1トンネル通信部24は、P2P通信の経路を介して送信されたパケットを受信する。また、第1トンネル通信部24は、第2情報処理装置4に送信されたパケット、すなわち、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のアドレスが送信先であるパケットも受信する。なお、第1トンネル通信部24は、不特定多数の宛先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)を受信してもよく、あるいは、受信しなくてもよい。前者の場合には、不特定多数のあて先に送信されたパケットも、カプセル化して送信することになる。ただし、第1トンネル通信部24は、後述する第1存在確認情報受信部32で受信される存在確認情報を受信しなくてよい。
(ステップS302)第1トンネル通信部24は、受信したパケットがカプセル化されているパケットか、あるいは、カプセル化されていないパケットかを判断する。この判断は、例えば、パケットのフォーマットに基づいて判断してもよく、P2P通信で用いている第1トンネル通信装置2のIPアドレス及びポート番号を送信先とするパケットが受信された場合には、カプセル化されていると判断し、そうでない場合、すなわち、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のアドレスを送信先とするパケットが受信された場合には、カプセル化されていないと判断してもよい。そして、カプセル化されているパケットを受信した場合には、ステップS303に進み、カプセル化されていないパケットを受信した場合には、ステップS305に進む。
(ステップS303)第1トンネル通信部24は、受信したパケットのカプセル化を解除する。カプセル化の解除については後述する。
(ステップS304)第1トンネル通信部24は、カプセル化を解除したパケットを送信する。その結果、カプセル化の解除されたパケットは、第1ローカルエリアネットワー
ク200において、そのパケットの送信先として設定されている装置に送信されることになる。そして、一連の処理は終了となる。
(ステップS305)第1トンネル通信部24は、受信したパケットを第1アドレス変換部22に渡す。そして、第1アドレス変換部22は、そのパケットのアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第1トンネル通信部24に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)である場合には、第1アドレス変換部22は、そのパケットのネットワークアドレスの部分のみを変換する。例えば、第1アドレス変換部22は、ブロードキャスト通信方式のパケットのネットワークアドレスの部分のみを、第2ローカルエリアネットワーク300のネットワークアドレスに変換する。
(ステップS306)第1トンネル通信部24は、パケットをカプセル化する。カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスは、第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路の宛先のアドレスである。例えば、第2通信処理装置6の広域側のIPアドレス、及びポート番号がカプセル化された後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスに設定される。また、カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信元のアドレスは、第1トンネル通信装置2のアドレスである。ただし、第1通信処理装置3がNAT機能を有する場合には、送信途中において、その送信元のアドレスは変換されることになる。
(ステップS307)第1トンネル通信部24は、カプセル化した後のパケットを送信する。そのパケットは、第1I/F34を介して、第1通信処理装置3に送信される。そして、一連の処理は終了となる。
(ステップS308)第1存在確認情報受信部32は、存在確認情報を受信したかどうか判断する。そして、存在確認情報を受信した場合には、ステップS309に進み、そうでない場合には、一連の処理は終了となる。
(ステップS309)第1返信情報送信部33は、返信情報を送信する。そして、一連の処理は終了となる。
図9は、この具体例における、図5のフローチャートのステップS204の処理を示すフローチャートである。
(ステップS401)第2トンネル通信部54は、パケットを受信したかどうか判断する。パケットを受信した場合には、ステップS402に進み、そうでない場合には、ステップS408に進む。ここで、第2トンネル通信部54によるパケットの受信について説明する。第2トンネル通信部54は、P2P通信の経路を介して送信されたパケットを受信する。また、第2トンネル通信部54は、第1情報処理装置1に送信されたパケット、すなわち、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のアドレスが送信先であるパケットも受信する。なお、第2トンネル通信部54は、不特定多数の宛先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)を受信してもよく、あるいは、受信しなくてもよい。前者の場合には、不特定多数のあて先に送信されたパケットも、カプセル化して送信することになる。ただし、第2トンネル通信部54は、後述する第2存在確認情報受信部62で受信される存在確認情報を受信しなくてよい。
(ステップS402)第2トンネル通信部54は、受信したパケットがカプセル化されているパケットか、あるいは、カプセル化されていないパケットかを判断する。この判断は、例えば、パケットのフォーマットに基づいて判断してもよく、P2P通信で用いてい
る第2トンネル通信装置5のIPアドレス及びポート番号を送信先とするパケットが受信された場合には、カプセル化されていると判断し、そうでない場合、すなわち、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のアドレスを送信先とするパケットが受信された場合には、カプセル化されていないと判断してもよい。そして、カプセル化されているパケットを受信した場合には、ステップS403に進み、カプセル化されていないパケットを受信した場合には、ステップS405に進む。
(ステップS403)第2トンネル通信部54は、受信したパケットのカプセル化を解除する。カプセル化の解除については後述する。
(ステップS404)第2トンネル通信部54は、カプセル化を解除したパケットを送信する。その結果、カプセル化の解除されたパケットは、第2ローカルエリアネットワーク300において、そのパケットの送信先として設定されている装置に送信されることになる。そして、一連の処理は終了となる。
(ステップS405)第2トンネル通信部54は、受信したパケットを第2アドレス変換部52に渡す。そして、第2アドレス変換部52は、そのパケットのアドレスを、第2アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第2トンネル通信部54に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)である場合には、第2アドレス変換部52は、そのパケットのネットワークアドレスの部分のみを変換する。
(ステップS406)第2トンネル通信部54は、パケットをカプセル化する。カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスは、第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路の宛先のアドレスである。例えば、第1通信処理装置3の広域側のIPアドレス、及びポート番号がカプセル化された後のパケットのヘッダにおける送信先のアドレスに設定される。また、カプセル化した後のパケットのヘッダにおける送信元のアドレスは、第2トンネル通信装置5のアドレスである。ただし、第2通信処理装置6がNAT機能を有する場合には、送信途中において、その送信元のアドレスは変換されることになる。
(ステップS407)第2トンネル通信部54は、カプセル化した後のパケットを送信する。そのパケットは、第2I/F64を介して、第2通信処理装置6に送信される。そして、一連の処理は終了となる。
(ステップS408)第2存在確認情報受信部62は、存在確認情報を受信したかどうか判断する。そして、存在確認情報を受信した場合には、ステップS409に進み、そうでない場合には、一連の処理は終了となる。
(ステップS409)第2返信情報送信部63は、返信情報を送信する。そして、一連の処理は終了となる。
次に、図10〜図12を用いて、第1トンネル通信部24、及び第2トンネル通信部54によるパケットのカプセル化、カプセル化の解除について説明する。まず、カプセル化される前のパケット(ここでは、「オリジナルパケット」とする)が、図10で示されるものであったとする。第1トンネル通信部24等は、図11で示されるように、そのオリジナルパケットにXXヘッダと、XXトレーラを付加し、さらにUDPヘッダ、IPヘッダを付加することによって、オリジナルパケットのカプセル化を行う。ここで、XXヘッダ、XXトレーラは、例えば、ESP(Encapslating Security Payload)ヘッダ、AH(Authentication Header)ヘッダ、ESPトレーラであり、それらは図10で示されるオリジナルパケットを暗号化する目
的等で付加されるものである。なお、XXヘッダ、XXトレーラはなくてもよい。また、XXヘッダとXXトレーラのいずれか一方のみであってもよい。また、XXヘッダ、XXトレーラは、2個以上付いていてもよい。カプセル化された後のIPヘッダ、UDPヘッダには、P2P通信の相手方の通信処理装置のアドレス、ポート番号が設定されることになる。例えば、第1トンネル通信部24がカプセル化を行う場合には、カプセル化後のパケットのIPヘッダに含まれる送信先のIPアドレスは、第2通信処理装置6のIPアドレス「155.32.10.10」であり、カプセル化後のパケットのUDPヘッダに含まれる送信先のポート番号は、第2通信処理装置6のポート番号「22222」である。第2トンネル通信部54も、同様にカプセル化を行う。なお、オリジナルパケットがイーサヘッダを有するパケット(通常は「フレーム」と呼ばれるが、本明細書では「パケット」と呼ぶことにする)であってもよい。その場合には、カプセル化後のパケットは、図12で示されるようになる。この場合のイーサヘッダに含まれるMACアドレスは、ARP(Address Resolution Protocol)によって取得されたMACアドレスとなる。ARPによるMACアドレスの取得については、後述する。
なお、図11,図12では、UDPヘッダによりカプセル化を行う場合について説明したが、P2P通信の経路の確立を、UDPパケットでなく、TCPパケットを用いて行う場合には、TCPヘッダによりカプセル化を行ってもよい。
次に、図13を用いて、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理(ステップS102,S202)について説明する。まず、(1)第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」、及びMACアドレス「00:11:22:AA:BB:CC」を取得する。この処理の詳細については後述する。(2)第1アドレス送信部28は、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のIPアドレス、MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により送信する。すなわち、それらのアドレスをペイロードに含むパケットを、第2通信処理装置6の広域側のアドレス、ポート番号を送信先として送信する。そのパケットは、第2通信処理装置6でアドレス変換され、第2トンネル通信装置5に送信されて、第2アドレス受信部57で受信される。
(3)第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」、及びMACアドレス「01:23:45:AA:AA:AA」を取得する。(4)第2アドレス送信部58は、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のIPアドレス、MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により送信する。すなわち、それらのアドレスをペイロードに含むパケットを、第1通信処理装置3の広域側のアドレス、ポート番号を送信先として送信する。そのパケットは、第1通信処理装置3でアドレス変換され、第1トンネル通信装置2に送信されて、第1アドレス受信部27で受信される。
(5)第1アドレス取得部25は、IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを送信する。このパケットの送信先のIPアドレスは、「192.168.0.255」であり、送信元のIPアドレスは「0.0.0.0」である。また送信先のMACアドレスは、「FF:FF:FF:FF:FF:FF」であり、送信元のMACアドレスは、第2情報処理装置4のMACアドレス「01:23:45:AA:AA:AA」である。このように、第1アドレス取得部25は、第2情報処理装置4であるかのようにIPアドレスを要求するパケットを送信する。なお、第1アドレス付与装置31(DHCPサーバ)では、送信元のMACアドレスに対応付けてIPアドレスを付与することがあ
る。したがって、第1トンネル通信装置2のMACアドレスを送信元のMACアドレスとすると、第1トンネル通信装置2のIPアドレス「192.168.0.2」が付与されることがあるが、第2情報処理装置4のMACアドレスを用いることによって、新たなIPアドレス「192.168.0.20」が付与されることになる。第1アドレス付与装置31で付与されたIPアドレス「192.168.0.20」は、ブロードキャスト通信方式のパケットで第1トンネル通信装置2に送信され、第1アドレス取得部25がそのパケットを受け取る。このようにして、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレスが取得される。ここで、第1アドレス受信部27が2以上のIPアドレスとMACアドレスとの組を受信した場合には、その組の数だけ、第1アドレス取得部25はIPアドレスの取得を行うものとする。
なお、上述のように、新たなIPアドレスがDHCPサーバにおいて付与されるためには、第1ローカルエリアネットワーク200で用いられていないMACアドレスを用いてIPアドレスを要求するパケットを送信すればよい。したがって、第2情報処理装置4のMACアドレス以外を用いてIPアドレスを要求するパケットを送信してもよい。例えば、ランダムに発生したMACアドレスであっても、第1ローカルエリアネットワーク200で用いられているMACアドレスと同一になる可能性は著しく低いと考えられるため、ランダムに発生したMACアドレスを用いてもよい。あるいは、あらかじめ所定のMACアドレスの付与されているネットワーク・インターフェースを機器で用いないように確保しておき、そのMACアドレス(複数であることが好ましい)を、第1アドレス取得部25が保持しておき、そのMACアドレスを用いてIPアドレスを要求するパケットを送信してもよい。この場合には、IPアドレスの要求で用いたMACアドレスはどの機器でも用いられていないため、DHCPサーバは、新たなIPアドレスを付与することになる。なお、その他の方法を用いてIPアドレスの取得を行ってよいことは言うまでもない。このように、IPアドレスの取得において第2情報処理装置4のMACアドレスを用いない場合には、第2装置アドレス取得部56におけるMACアドレスの取得や、第2アドレス送信部58によるMACアドレスの送信は不要である。
(6)第1アドレス送信部28は、第1アドレス取得部25が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を、上記(2)と同様にして第2トンネル通信装置5に送信する。そのアドレスは、第2トンネル通信装置5の第2アドレス受信部57で受信される。
(7)第2アドレス取得部55も、第1アドレス取得部25と同様にして、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレスを、第2アドレス受信部57が受信したMACアドレス「00:11:22:AA:BB:CC」を用いて取得する。この場合に、第2アドレス付与装置61が付与したIPアドレスは、「192.168.1.20」であったとする。なお、第1情報処理装置1のMACアドレス以外を用いてアドレスの取得を行ってもよいことは上記説明と同様である。
(8)第2アドレス送信部58は、第2アドレス取得部55が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を、上記(4)と同様にして第1トンネル通信装置2に送信する。そのアドレスは、第1トンネル通信装置2の第1アドレス受信部27で受信される。
なお、図13において、処理の順序にはある程度の任意性がある。例えば、上記(1)、(2)と、(3)、(4)との順序は逆でもよい。すなわち、(3)、(4)、(1)、(2)の順に処理を実行してもよい。また、上記(3)の後に(7)を行い、その後、(4)、(8)を一つの処理としてアドレスの送信を行ってもよい。
次に、第1蓄積部29は、第1装置アドレス取得部26が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」とを対応付ける情報を蓄積する。また、第1蓄積部29は、第1アドレス取得部25が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第1アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS103)。図14は、第1蓄積部29が蓄積した第1アドレス対応情報の一例を示す図である。
第2蓄積部59は、第2アドレス受信部57が受信した、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」と、第2アドレス取得部55が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」とを対応付ける情報を蓄積する。また、第2蓄積部59は、第2アドレス受信部57が受信した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」と、第2装置アドレス取得部56が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第2アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS203)。第2蓄積部59が蓄積した第2アドレス対応情報も、図14と同様になる。
なお、第1トンネル通信部24は、第1アドレス取得部25が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を保持しておく。そして、そのIPアドレスが送信先のパケットを受信して、カプセル化して送信するものとする。同様に、第2トンネル通信部54も、第2アドレス取得部55が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を保持しておく。そして、そのIPアドレスが送信先のパケットを受信して、カプセル化して送信するものとする。
また、第1トンネル通信装置2は、第1トンネル通信装置2のMACアドレスが送信先であるパケットだけでなく、第1アドレス取得部25がアドレスの取得で用いた第2情報処理装置4のMACアドレスが送信先であるパケットも受信する。また、第2トンネル通信装置5は、第2トンネル通信装置5のMACアドレスが送信先であるパケットだけでなく、第2アドレス取得部55がアドレスの取得で用いた第1情報処理装置1のMACアドレスが送信先であるパケットも受信する。なお、送信された全てのパケットを受信し、その後にトンネル通信を行うかどうかなどを判断する場合には、第1トンネル通信装置2及び第2トンネル通信装置5は、プロミスキャスモードでパケットを受信するようにしてもよい。
次に、第1情報処理装置1が第2情報処理装置4のIPアドレスを取得する方法について説明する。ここでは、UPnP−AV規格のSSDP(Simple Service
Discover Protocol)を用いる場合について説明する。ただし、ここでは、第1トンネル通信装置2がSSDPの問い合わせパケットに対して、第2情報処理装置4に代わって代理応答するものとする。
具体的には、まず、第1情報処理装置1は、機器を問い合わせるパケットを不特定多数の宛先に送信する。このパケットは、UPnP−AV規格のSSDPの問い合わせパケッ
トである。このパケットは、IPマルチキャスト通信方式によって送信される。そのパケットは、第1存在確認情報受信部32で受信され(ステップS308)、第1返信情報送信部33に存在確認情報の受信された旨が渡される。すると、第1返信情報送信部33は、第1トンネル通信部24から、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている第2情報処理装置4のIPアドレスを取得する。そして、そのIPアドレスを送信元として、返信情報のパケットをユニキャスト通信方式により送信する。なお、2以上の第2情報処理装置4のIPアドレスがある場合には、そのアドレスの個数分だけ返信情報のパケットが送信される。そのパケットは、第1情報処理装置1において受信され、第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレスを知ることができる。なお、第1トンネル通信装置2の存在を確認するためのSSDPの問い合わせパケットに対する返信のパケットは、図示しない構成要素が送信するものとする。
なお、ここでは、第1情報処理装置1が第2情報処理装置4のアドレスを取得する処理について説明したが、第2情報処理装置4も同様にして、第1情報処理装置1のアドレスを取得することができる。
また、ここでは、第1存在確認情報受信部32がSSDPの問い合わせパケットを存在確認情報として受信する場合について説明したが、第1存在確認情報受信部32は、その他のパケットを存在確認情報として受信してもよい。例えば、ブロードキャスト通信方式で送信されたPingのパケットを第1存在確認情報受信部32が存在確認情報として受信し、第1返信情報送信部33が、その受信に対応して、第2情報処理装置4としての返信情報を送信するようにしてもよい。
第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について説明する前に、ARPを用いてMACアドレスを取得する処理について説明する。ここでは、(A)ARPリクエストパケット、ARPレスポンスパケットがカプセル化される場合、(B)ARPリクエストパケット、ARPレスポンスパケットがカプセル化されず、トンネル通信装置が代理応答する場合の2パターンについて説明する。
(A)ARPのパケットがカプセル化される場合
第1情報処理装置1が第2情報処理装置4のIPアドレスについてARPリクエストパケットをブロードキャスト通信方式によって送信すると、第1トンネル通信部24は、そのARPリクエストパケットをカプセル化し、第2トンネル通信装置5に送信する。なお、この場合に、ARPリクエストパケットに含まれる第2トンネル通信装置5のIPアドレスは、送信先のアドレスを変換するアドレス変換部によって変換されるものとする。この具体例では、送信先のアドレスを送信側のトンネル通信装置においてアドレス変換することになっているため、第1情報処理装置1から送信されたARPリクエストパケットに含まれる第2トンネル通信装置5のIPアドレスは、第1アドレス変換部22によって変換されるものとする。第1トンネル通信装置2から送信されたカプセル化後のパケットは、第2トンネル通信装置5においてカプセル化が解除され、第2情報処理装置4が、そのARPリクエストパケットに返答することになる。第2情報処理装置4から送信されたARPレスポンスパケットは、第2トンネル通信装置5でカプセル化され、第1トンネル通信装置2に送信される。なお、このARPレスポンスパケットについても、第2トンネル通信装置5の第2アドレス変換部52において、アドレス変換がなされるものとする。第1トンネル通信装置2は、カプセル化を解除し、ARPレスポンスパケットを第1情報処理装置1に送信する。このようにして、第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のMACアドレスを知ることができ、第2情報処理装置4にパケットを送信するときには、そのMACアドレスを送信先のMACアドレスとして用いることができる。
なお、第1トンネル通信部24は、受信したパケットをイーサヘッダごとカプセル化し
てもよく(図10参照)、あるいは、イーサヘッダを除去してカプセル化してもよい(図9参照)。前者の場合に、第2トンネル通信部54は、カプセル化を解除して送信することにより、そのパケットは第2情報処理装置4で受信されることになる。一方、後者の場合には、第2トンネル通信部54は、カプセル化を解除した後に、ARPを用いて送信先のIPアドレス(すなわち、第2情報処理装置4のIPアドレス)に対応するMACアドレスを取得し、その取得したMACアドレスを有するイーサヘッダをつけたパケットを送信することにより、そのパケットは第2情報処理装置4で受信されることになる。なお、アドレス変換が行われるのは前述の通りである。
なお、ARPのパケットがカプセル化される場合には、第1トンネル通信部24は、ARPレスポンスパケットに含まれるMACアドレスやIPアドレスを取得することによって、第2トンネル通信装置5に接続されている第2情報処理装置4のMACアドレスやIPアドレスを取得することができ、その取得したアドレスを保持しておくことにより、第1情報処理装置1から送信されたパケットの送信先が第2情報処理装置4であるかどうかを判断することができうる。あるいは、前述のようにアドレス対応情報を蓄積するためのプロセスにおいて、第1トンネル通信部24は、第2情報処理装置4のMACアドレスやIPアドレスを取得してもよい。
(B)トンネル通信部による代理応答
(B−1)まず、第1トンネル通信装置2が第2情報処理装置4のMACアドレスとIPアドレスとの対応を知っている場合について説明する。その場合には、第1情報処理装置1が第2情報処理装置4のIPアドレスについてARPリクエストパケットをブロードキャスト通信方式によって送信すると、第1トンネル通信装置2は、そのARPリクエストパケットで問い合わせているIPアドレスが第2情報処理装置4のアドレスであることがわかるので、そのARPリクエストパケットを受信し、ARPリクエストパケットに含まれるIPアドレスに対応するMACアドレスを有するARPレスポンスパケットを第1情報処理装置1に送信する。その結果、第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4の実際のMACアドレスを知ることができる。その後、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されたパケットを第1トンネル通信部24が受信し、イーサヘッダごとカプセル化してもよく、イーサヘッダを除去してカプセル化してもよい点は、上記(A)の説明と同様である。
(B−2)次に、第1トンネル通信装置2が第2情報処理装置4のMACアドレスとして、第2情報処理装置4の実際のMACアドレスでないアドレスを返答する場合について説明する。ここで、第1トンネル通信装置2は、第2情報処理装置4のIPアドレスを知っているものとする。第1情報処理装置1が第2情報処理装置4のIPアドレスについてARPリクエストパケットをブロードキャスト通信方式によって送信すると、第1トンネル通信装置2は、そのARPリクエストパケットで問い合わせているIPアドレスが第2情報処理装置4のアドレスであることがわかるので、そのARPリクエストパケットを受信し、ARPレスポンスパケットを第1情報処理装置1に送信する。なお、ARPレスポンスパケットに含まれるMACアドレスは、例えば、第1トンネル通信装置2が用いるMACアドレスであってもよく、あるいは、その他のMACアドレス(ただし、第1情報処理装置1がARPを用いて取得できるMACアドレスではない)であってもよい。
この場合には、第1トンネル通信部24は、第1トンネル通信部24がARPレスポンスパケットに含めて送信したMACアドレスを保持しておき、その保持しているMACアドレスが送信先のアドレスとして設定されているパケットが送信されると、そのパケットを、送信先のアドレスが第2情報処理装置4であるパケットとして受信してもよい(ステップS201)。なお、この場合でも、第1トンネル通信部24は、パケットの送信先のIPアドレスに基づいて、送信先が第2情報処理装置4かどうかを判断してもよい。
また、第1トンネル通信部24は、受信したパケットをイーサヘッダごとカプセル化してもよく(図10参照)、あるいは、イーサヘッダを除去してカプセル化してもよい(図9参照)。前者の場合に、第1トンネル通信部24が第2情報処理装置4の実際のMACアドレスを知っているときには、イーサヘッダに含まれる送信先のMACアドレスが、第2情報処理装置4の実際のMACアドレスに変換されてもよく、あるいは、第2トンネル通信装置5において、イーサヘッダに含まれる送信先のMACアドレスが、第2情報処理装置4の実際のMACアドレスに変換されてもよい。一方、後者の場合には、第2トンネル通信部54は、カプセル化を解除した後に、ARPを用いて送信先のIPアドレス(すなわち、第2情報処理装置4のIPアドレス)に対応するMACアドレスを取得し、その取得したMACアドレスを有するイーサヘッダをつけたパケットを送信することにより、そのパケットは第2情報処理装置4で受信されることになる。
なお、ここでは、第1情報処理装置1がARPの処理を実行する場合について説明したが、第2情報処理装置4がARPの処理を実行した場合も同様であるとする。
ここで、第2トンネル通信装置5が第2情報処理装置4のMACアドレスとIPアドレスとの対応を知る方法、あるいは、第2トンネル通信装置5が第2情報処理装置4のIPアドレスを知る方法について説明する。
(1)同報パケットを用いる
第2トンネル通信装置5は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている機器に対して、ブロードキャスト通信方式やマルチキャスト通信方式などのパケットを送信し、その送信したパケットに対する返信パケットを受信することによって、接続されている機器のIPアドレスや、MACアドレス等を知ることができる。例えば、ブロードキャストアドレス宛のPingを送信してもよく、前述のSSDPの問い合わせパケットを送信してもよく、ARPリクエストパケット(ブロードキャスト通信方式のパケット)を送信してもよく、他の方法を用いてもよい。ARPリクエストパケットを送信する場合には、例えば、第2ローカルエリアネットワーク300のネットワークアドレスが「192.168.1」であれば、第2トンネル通信装置5は、その第2ローカルエリアネットワーク300にアドレスが「192.168.1.1」から「192.168.1.254」までのARPリクエストパケットを送信し、どのアドレスからの返信を受信するかに応じて、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている機器のIPアドレスやMACアドレスを知ることができる。
(2)ユニキャスト通信方式のパケットを用いる
第2トンネル通信装置5は、第2ローカルエリアネットワーク300に対して、ユニキャスト通信方式のパケットを送信し、その送信したパケットに対する返信パケットを受信することによって、接続されている機器のIPアドレスや、MACアドレス等を知ることができうる。例えば、第2ローカルエリアネットワーク300のネットワークアドレスが「192.168.1」であれば、第2トンネル通信装置5は、送信先のアドレスが「192.168.1.1」から「192.168.1.254」までのPingのパケットを送信し、どのアドレスからの返信を受信するかに応じて、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている機器のIPアドレスやMACアドレスを知ることができうる。なお、Pingのパケットではなく、他のパケットを用いて、そのパケットに対する返信パケットの有無に応じてIPアドレス等を知るようにしてもよく、あるいは、他の方法を用いてもよい。
なお、このアドレスの取得は、ローカルエリアネットワークに接続されている全ての機器に対して行ってもよく、あるいは、特定の機器に対して行ってもよい。例えば、第1情
報処理装置1、第2情報処理装置4がPCである場合には、PCについてだけアドレスの取得を行ってもよい。また、例えば、第1情報処理装置1、第2情報処理装置4がゲーム装置である場合には、そのゲーム装置についてだけアドレスの取得を行ってもよい。
また、ここでは、第2ローカルエリアネットワーク300における処理について説明したが、第1ローカルエリアネットワーク200においての処理も同様である。第1装置アドレス取得部26や、第2装置アドレス取得部56は、上記の方法を用いることによって、情報処理装置のIPアドレス、MACアドレスを取得することができる。
また、第1トンネル通信部24等は、上記説明のように、第1アドレス対応情報を蓄積するプロセスにおいて、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスを取得することができる。第1トンネル通信部24等が第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスを取得できなかった場合であっても、第1トンネル通信部24等は、第1アドレス対応情報を参照することにより、あるいは、第2アドレス対応情報の送信を第2トンネル通信装置5に依頼し、その第2アドレス対応情報を参照することにより、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスを取得することができる。第2トンネル通信部54等についても同様である。
次に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について、図15を用いて説明する。なお、ARPによる送信先のMACアドレスの取得等の処理については、詳細な説明を省略する。
まず、(1)第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する。なお、そのパケットの送信先のMACアドレスは、上記説明のように、実際の第2情報処理装置4のMACアドレスであってもよく、あるいは、その他のMACアドレスであってもよい。第1トンネル通信部24は、第1情報処理装置1から送信されたパケットのアドレス(IPアドレスでもよく、MACアドレスでもよい)に基づいて、そのパケットの送信先が第2情報処理装置4であるかどうか判断する。そして、パケットの送信先が第2情報処理装置4である場合には、そのパケットを受信する(ステップS301)。(2)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.0.20」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.10」に変換する。また、第1アドレス変換部22は、送信元のIPアドレス「192.168.0.10」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.20」に変換する。(3)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(4)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第2トンネル通信装置5に送信される。(5)第2トンネル通信装置5の第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(6)第2トンネル通信部54は、カプセル化の解除されたパケットを第2ローカルエリアネットワーク300に送信する。そのパケットは第2情報処理装置4で受信される。
次に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信について説明する。(7)第2情報処理装置4は、第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する。送信先のMACアドレスは、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4へのパケットの送信の場合と同様に、実際の第1情報処理装置1のMACアドレスであってもよく、あるいは、その他のMACアドレスであってもよい。その送信されたパケットは、第2トンネル通信部54で受信される(ステップS401)。そして、(8)第2アドレス変換部52
は、第2アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.1.20」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.10」に変換する。また、第2アドレス変換部52は、送信元のIPアドレス「192.168.1.10」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.20」に変換する。(9)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(10)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第1トンネル通信装置2に送信される。(11)第1トンネル通信装置2の第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(12)第1トンネル通信部24は、カプセル化の解除されたパケットを第1ローカルエリアネットワーク200に送信する。そのパケットは、第1情報処理装置1で受信される。
なお、第1情報処理装置1が、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている他の装置や、通信回線100に接続されているサーバ等にパケットを送信する場合には、そのパケットの送信先が第2情報処理装置4ではないため、第1トンネル通信装置2はそのパケットを受信せず、第1情報処理装置1は、通常の通信を行うことができる。第2情報処理装置4についても同様である。
また、この具体例では、SSDPの問い合わせパケットを第1存在確認情報受信部32が受信し、第1返信情報送信部33が第2情報処理装置4に代わって返信情報のパケットを送信する場合について説明したが、他の存在確認情報を第1存在確認情報受信部32が受信してもよい。例えば、ブロードキャスト通信方式で送信されたPing等のパケットを第1存在確認情報受信部32が受信し、それに対して第1返信情報送信部33が第2情報処理装置4に代わって返信情報を送信してもよい。第1返信情報送信部33による返信情報のパケットの送信時には、送信元のアドレスとして、第2情報処理装置4のアドレスを用いる。また、この場合には、第1トンネル通信部24は、第1存在確認情報受信部32が受信した存在確認情報をトンネル通信しないものとする。このように、第1存在確認情報受信部32が存在確認情報を受信し、第1返信情報送信部33が返信情報を第2情報処理装置4に代わって送信することにより、ある装置から存在確認情報が送信され、その存在確認情報がトンネル通信され、第2情報処理装置4がその存在確認情報に対する返信情報を送信し、その返信情報が再度トンネル通信されて第1トンネル通信装置2を介して存在確認情報の送信元の装置に送信される場合に比べて、存在確認情報が送信されてから返信情報が受信されるまでの時間を短くすることができる。したがって、例えば、ある装置が存在確認情報を送信し、その返信情報を受信するまでの時間が所定のしきい値よりも大きいかどうかに応じて、返信情報を送信した機器が所定のネットワーク内に存在するのかどうかや、所定の宅内に存在するのかどうかなどを判断する場合に、第2情報処理装置4が第1情報処理装置1と同じネットワーク内に存在する、あるいは、第1情報処理装置1と同じ宅内に存在するように見せかけることができうる。第2存在確認情報受信部62、第2返信情報送信部63についても同様である。
また、この具体例では、第1トンネル通信装置2が第2情報処理装置4のアドレスを取得する場合に、まず、第2トンネル通信装置5がアドレスの取得を行い、次に、第2トンネル通信装置5から第1トンネル通信装置2に送信する場合について説明したが、第1トンネル通信装置2が直接、第2情報処理装置4のアドレスの取得を行ってもよい。例えば、第1トンネル通信装置2がブロードキャストアドレス宛のPingのパケットや、ARPリクエストパケット等を構成し、そのパケットをカプセル化して第2トンネル通信装置5に送信し、そのパケットに対応する返信パケットをトンネル経由で受信することによって、第1トンネル通信装置2が第2情報処理装置4のアドレスを直接取得するようにしてもよい。この場合に、第1トンネル通信装置2から送信されるパケットのアドレスは、第1トンネル通信装置2及び/または第2トンネル通信装置5において適宜、アドレス変換
されるものとする。第2トンネル通信装置5が第1情報処理装置1のアドレスを取得する場合にも、このようにしてもよい。また、このようなアドレスの取得は、これ以降の説明において適用することもできうる。
また、この具体例では、第1ローカルエリアネットワーク200におけるネットワークアドレスと、第2ローカルエリアネットワーク300におけるネットワークアドレスとが異なる場合について説明したが、両者が同じであっても、第1情報処理装置1と第2情報処理装置4とは、まるで同一のネットワークに属するかのように、通信を行うことができうる。例えば、第1情報処理装置1のアドレスが「192.168.0.10」であり、第2情報処理装置4のアドレスも「192.168.0.10」である場合であっても、上記の説明と同様にして、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレス「192.168.0.10」と、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレス「192.168.0.20」とを対応付ける情報と、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレス「192.168.0.20」と、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレス「192.168.0.10」とを対応付ける情報とがアドレス対応情報に含まれることになり、そのアドレス対応情報を用いてアドレス変換を行うことによって、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4とが同じネットワークに属するかのようにすることができうる。
[具体例2]
この具体例では、図7のパターン(D)について説明する。図7からわかるように、この具体例では、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合には、第2アドレス変換部52において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。したがって、第1アドレス対応情報、第2アドレス対応情報は、具体例1と同様の情報を有する。
第1アドレス変換部22は、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第2アドレス対応情報に基づいて変換する。
図16は、この具体例における、図4のフローチャートのステップS104の処理を示すフローチャートである。なお、ステップS501以外の処理は、ステップS305におけるアドレス変換が行われないパケットに対してステップS306でのカプセル化が行われ、また、カプセル化の解除の後に、ステップS501でのアドレス変換のなされたパケットがステップS304で送信される以外、図8のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS501)第1トンネル通信部24は、カプセル化を解除したパケットを第1アドレス変換部22に渡す。そして、第1アドレス変換部22は、そのパケットのアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第1トンネル通信部24に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)である場合には、第1アドレス変換部22は、そのパケットのネットワークアドレスの部分のみを変換する。
図17は、この具体例における、図5のフローチャートのステップS204の処理を示すフローチャートである。なお、ステップS601以外の処理は、ステップS405におけるアドレス変換が行われないパケットに対してステップS406でのカプセル化が行われ、また、カプセル化の解除の後に、ステップS601でのアドレス変換のなされたパケットがステップS404で送信される以外、図9のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
(ステップS601)第2トンネル通信部54は、カプセル化を解除したパケットを第2アドレス変換部52に渡す。そして、第2アドレス変換部52は、そのパケットのアドレスを、第2アドレス対応情報に基づいて変換し、アドレス変換後のパケットを第2トンネル通信部54に渡す。なお、アドレス変換の対象となるパケットが不特定多数のあて先に送信されたパケット(例えば、ブロードキャスト通信方式、マルチキャスト通信方式で送信されたパケット)である場合には、第2アドレス変換部52は、そのパケットのネットワークアドレスの部分のみを変換する。
なお、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理(ステップS102,S202)は、具体例1の図13で示される処理と同様であり、その説明を省略する。また、第1アドレス対応情報、第2アドレス対応情報も、具体例1の図14で示されるものと同様になる。
次に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について、図18を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は具体例1での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。
まず、(1)第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する。第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信する。そして、(2)第1トンネル通信部24は、そのパケットをカプセル化する。(3)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第2トンネル通信装置5に送信される。(4)第2トンネル通信装置5の第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(5)第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報を参照し、送信先のアドレス及び送信元のアドレスを変換する。(6)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第2ローカルエリアネットワーク300に送信する。そのパケットは第2情報処理装置4で受信される。
次に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信について説明する。(7)第2情報処理装置4は、第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する。第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信する。そして、(8)第2トンネル通信部54は、そのパケットをカプセル化する。(9)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第1トンネル通信装置2に送信される。(10)第1トンネル通信装置2の第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(11)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信先のアドレス及び送信元のアドレスを変換する。(12)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第1ローカルエリアネットワーク200に送信する。そのパケットは、第1情報処理装置1で受信される。
なお、具体例1,2のように、第1トンネル通信装置2で保持する第1アドレス対応情報と、第2トンネル通信装置5で保持する第2アドレス対応情報とが同じである場合には、一方のトンネル通信装置において図14で示されるようなアドレス対応情報を構成し、
そのアドレス対応情報をアドレス送信部が送信して相手方のトンネル通信装置でも、そのアドレス対応情報が蓄積されるようにしてもよい。
[具体例3]
この具体例では、図7のパターン(B)について説明する。図7からわかるように、この具体例では、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信元のアドレスのアドレス変換が行われ、第2アドレス変換部52において送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信先のアドレスのアドレス変換が行われ、第2アドレス変換部52において送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。
したがって、第1アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第2アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。
第1アドレス変換部22は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信元のアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換し、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されたパケットの送信先のアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されたパケットの送信先のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換し、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されるパケットの送信元のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換する。
図19は、この具体例における、図4のフローチャートのステップS104の処理を示すフローチャートである。なお、各ステップの処理は、図8、図16のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
図20は、この具体例における、図5フローチャートのステップS204の処理を示すフローチャートである。なお、各ステップの処理は、図9、図17のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
次に、図21を用いて、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理(ステップS102,S202)について説明する。まず、(1)第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」、及びMACアドレス「00:11:22:AA:BB:CC」を取得する。(2)第1アドレス送信部28は、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のMACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第2通信処理装置6でアドレス変換され、第2トンネル通信装置5に送信されて、第2アドレス受信部57で受信される。
(3)第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」、及びMACアドレス「01:23:45:AA:AA:AA」を取得する。(4)第2アドレス送信部58は、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のMACアドレスをペイ
ロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第1通信処理装置3でアドレス変換され、第1トンネル通信装置2に送信されて、第1アドレス受信部27で受信される。
(5)第1アドレス取得部25は、第2情報処理装置4のMACアドレスを用いて、IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを送信する。第1アドレス付与装置31で付与されたIPアドレス「192.168.0.20」は、ブロードキャスト通信方式のパケットで第1トンネル通信装置2に送信され、第1アドレス取得部25がそのパケットを受け取る。
(6)第1アドレス送信部28は、第1アドレス取得部25が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を第2トンネル通信装置5に送信する。そのアドレスは、第2トンネル通信装置5の第2アドレス受信部57で受信される。
(7)第2アドレス取得部55も、第1アドレス取得部25と同様にして、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレスを、第1情報処理装置1のMACアドレスを用いて取得する。この場合に、第2アドレス付与装置61が付与したIPアドレスは、「192.168.1.20」であったとする。
(8)第2アドレス送信部58は、第2アドレス取得部55が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を第1トンネル通信装置2に送信する。そのアドレスは、第1トンネル通信装置2の第1アドレス受信部27で受信される。
なお、図21において、処理の順序にある程度の任意性があるのは、図13の場合と同様である。例えば、(1)、(2)と、(3)、(4)との順序は逆でもよい。また、上記(3)の後に(7)を行い、その後、(4)、(8)を一つの処理としてアドレスの送信を行ってもよい。
次に、第1蓄積部29は、第1装置アドレス取得部26が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第1アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS103)。図22は、第1蓄積部29が蓄積した第1アドレス対応情報の一例を示す図である。
第2蓄積部59は、第2アドレス受信部57が受信した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」と、第2装置アドレス取得部56が取得した、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第2アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS203)。図23は、第2蓄積部59が蓄積した第2アドレス対応情報の一例を示す図である。
なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等が相手方の情報処理装置のアドレスやMACアドレスを保持してもよいことは、具体例1の説明と同様である。
また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のアドレスを取得する方法は、具体例1と
同様であり、その説明を省略する。
次に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について、図24を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は具体例1での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。
まず、(1)第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する。第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信する。そして、(2)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.0.10」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.20」に変換する。(3)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(4)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第2トンネル通信装置5に送信される。(5)第2トンネル通信装置5の第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(6)第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.0.20」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.10」に変換する。(7)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第2ローカルエリアネットワーク300に送信する。そのパケットは第2情報処理装置4で受信される。
次に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信について説明する。(8)第2情報処理装置4は、第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する。第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信する。そして、(9)第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.1.10」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.20」に変換する。(10)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(11)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第1トンネル通信装置2に送信される。(12)第1トンネル通信装置2の第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(13)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.1.20」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.10」に変換する。(14)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第1ローカルエリアネットワーク200に送信する。そのパケットは、第1情報処理装置1で受信される。
[具体例4]
この具体例では、図7のパターン(C)について説明する。図7からわかるように、この具体例では、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信先のアドレスのアドレス変換が行われ、第2アドレス変換部52において送信元のアドレスのアドレス変換が行われる。また、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合には、第1アドレス変換部22において送信元のアドレスのアドレス変換が行われ、第2アドレス変換部52において送信先のアドレスのアドレス変換が行われる。
したがって、第1アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワ
ーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第2アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。
第1アドレス変換部22は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信先のアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換し、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されたパケットの送信元のアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されたパケットの送信元のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換し、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されるパケットの送信先のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換する。
なお、この具体例における、図4のフローチャートのステップS104の処理を示すフローチャートは、図19と同様であり、その説明を省略する。また、この具体例における、図5フローチャートのステップS204の処理を示すフローチャートは、図20と同様であり、その説明を省略する。
次に、図25を用いて、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5において行われるアドレスの取得、送受信等の処理(ステップS102,S202)について説明する。まず、(1)第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」、及びMACアドレス「00:11:22:AA:BB:CC」を取得する。(2)第1アドレス送信部28は、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のIPアドレス、MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第2通信処理装置6でアドレス変換され、第2トンネル通信装置5に送信されて、第2アドレス受信部57で受信される。
(3)第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」、及びMACアドレス「01:23:45:AA:AA:AA」を取得する。(4)第2アドレス送信部58は、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のIPアドレス、MACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第1通信処理装置3でアドレス変換され、第1トンネル通信装置2に送信されて、第1アドレス受信部27で受信される。
(5)第1アドレス取得部25は、第2情報処理装置4のMACアドレスを用いて、IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを送信する。第1アドレス付与装置31で付与されたIPアドレス「192.168.0.20」は、ブロードキャスト通信方式のパケットで第1トンネル通信装置2に送信され、第1アドレス取得部25がそのパケットを受け取る。
(6)第2アドレス取得部55も、第1アドレス取得部25と同様にして、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレスを、第1情報処理装置1のMACアドレスを用いて取得する。この場合に、第2アドレス付与装置61が付与したIPアドレスは、「192.168.1.20」であったとする。
なお、図25において、処理の順序にある程度の任意性があるのは、図13の場合と同
様である。例えば、(1)、(2)と、(3)、(4)との順序は逆でもよい。また、(5)と、(6)との順序は逆でもよい。
次に、第1蓄積部29は、第1アドレス取得部25が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第1アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS103)。図23は、第1蓄積部29が蓄積した第1アドレス対応情報の一例を示す図である。
第2蓄積部59は、第2アドレス受信部57が受信した第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」と、第2アドレス取得部55が取得した第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第2アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS203)。図22は、第2蓄積部59が蓄積した第2アドレス対応情報の一例を示す図である。
なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等が相手方の情報処理装置のアドレスやMACアドレスを保持してもよいことは、具体例1の説明と同様である。
また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のアドレスを取得する方法は、具体例1と同様であり、その説明を省略する。
次に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について、具体例3と同じ図24を用いて説明する。なお、アドレス変換に関する処理は具体例1での説明と同様であり、詳細な説明を省略する。
まず、(1)第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する。第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信する。そして、(2)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.0.20」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.10」に変換する。(3)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(4)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第2トンネル通信装置5に送信される。(5)第2トンネル通信装置5の第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(6)第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.0.10」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.20」に変換する。(7)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第2ローカルエリアネットワーク300に送信する。そのパケットは第2情報処理装置4で受信される。
次に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信について説明する。(8)第2情報処理装置4は第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する。第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信する。そして、(9)第2アドレス変換部52は、第2アドレス対応情報を参照し、送信先のIPアドレス「192.168.1.20」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192
.168.0.10」に変換する。(10)第2トンネル通信部54は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(11)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第1トンネル通信装置2に送信される。(12)第1トンネル通信装置2の第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(13)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.1.10」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.20」に変換する。(14)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第1ローカルエリアネットワーク200に送信する。そのパケットは、第1情報処理装置1で受信される。
なお、上記各具体例では、図7のパターン(A)〜(D)について説明したが、図7のパターン(G)〜(P)についても、上記各具体例と同様にして実現することができる。例えば、パターン(G)の場合には、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4へのパケットの送信については、具体例1と同様に行い、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信については、具体例3と同様に行うことによって実現することができる。また、パターン(I)の場合には、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4へのパケットの送信については、具体例3と同様に行い、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信については、具体例4と同様に行うことによって実現することができる。他のパターンについても同様である。
また、上記各具体例では詳細に説明しなかったが、不特定多数のあて先に送信されるパケットがカプセル化されトンネル通信される場合であって、送信元のトンネル通信装置においてアドレス変換が行われる場合には、そのトンネル通信装置において保持されているアドレス対応情報において、送信先のトンネル通信装置が接続されているローカルエリアネットワークのネットワークアドレス、あるいは、ネットマスクの情報が含まれていてもよい。そのネットワークアドレスや、ネットマスクの情報を用いて、ブロードキャスト通信方式のパケットなどのアドレス変換を行うことができるからである。例えば、具体例1において、アドレス対応情報において、第2ローカルエリアネットワーク300のネットマスク「255.255.255.0」が保持されているとすると、第1アドレス変換部22は、第2ローカルエリアネットワーク300におけるネットワークアドレスが「192.168.1」であると分かる。したがって、第1アドレス変換部22は、送信先のアドレスが「192.168.0.255」であるブロードキャスト通信方式のパケットのアドレスを、第2ローカルエリアネットワーク300におけるブロードキャスト通信方式のアドレス「192.168.1.255」に変換する。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置5において、アドレス変換と、P2P通信の経路によるトンネル通信とを行うことにより、異なるローカルエリアネットワークに属する第1情報処理装置1、第2情報処理装置4を、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。第1ローカルエリアネットワーク200では、第1トンネル通信装置2が、第2情報処理装置4のように振る舞うことによって、そのことが実現されており、第2ローカルエリアネットワーク300では、第2トンネル通信装置5が、第1情報処理装置1のように振る舞うことによって、そのことが実現されている。その結果、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4とは、ファイル共有や、対戦型のゲームなど、同一のネットワークに属している装置が実行できる処理を実行することができる。また、両者間の通信は、インターネット等の通信回線100を介して行われるが、その通信回線100を経由するパケットは、カプセル化されているため、そのカプセル化によって暗号化を行っている場合には、第1情報処理装置1と第2情報処理装置4との間での通信内容が通信回線100において漏洩することはなく、安全性が高められている。
また、第1情報処理装置1と第2情報処理装置4とを同一ネットワークに属するように見せかける処理を第1トンネル通信装置2と第2トンネル通信装置5とが行うため、第1情報処理装置1と第2情報処理装置4とは、それらの処理を行わなくてもよい。したがって、第1情報処理装置1等は、トンネル通信やP2P通信の確立等の特別な処理を行う装置でなくてもよく、例えば、従来からのPCや、ネットワークを介して通信を行うゲーム装置等であってもよい。その結果、従来からのPC等が接続されているローカルエリアネットワークに第1トンネル通信装置2等を接続することによって、ユーザが複雑な設定等を行うことなく、実際には同一ネットワークに属さない複数の装置を同一ネットワークに属するようにすることができ、ユーザの利便性が向上されている。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムでは、第1トンネル通信装置においてのみアドレスの変換を行い、第2トンネル通信装置ではアドレスの変換を行わない。
本実施の形態による情報処理システムの構成は、第2トンネル通信装置5が図26で示される第2トンネル通信装置8となった以外、実施の形態1の図1と同様であり、その説明を省略する。
図26は、本実施の形態による第2トンネル通信装置8の構成を示すブロック図である。図26において、第2トンネル通信装置8は、第2P2P通信確立部53と、第2トンネル通信部54と、第2アドレス取得部55と、第2装置アドレス取得部56と、第2アドレス受信部57と、第2アドレス送信部58と、第2存在確認情報受信部62と、第2返信情報送信部63と、第2I/F64と、を備える。なお、各構成要素については、アドレス変換を行わない以外、実施の形態1の説明と同様であり、その説明を省略する。
次に、本実施の形態による第2トンネル通信装置8の動作について、図27のフローチャートを用いて説明する。なお、図27のフローチャートにおいて、ステップS203の処理が含まれない以外、実施の形態1の図5のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
次に、本実施の形態による情報処理システムの動作について、具体例を用いて説明する。第1情報処理装置1等のアドレスは、実施の形態1の具体例と同様であるとする。本実施の形態の具体例では、前述のように、図7のパターン(E)について説明する。図7からわかるように、この具体例では、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4にパケットが送信される場合、及び第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信される場合の両方において、第1アドレス変換部22が送信先のアドレス及び送信元のアドレスのアドレス変換を行う。
したがって、第1アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第1アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。なお、第2トンネル通信装置8は、第2アドレス対応情報を保持していない。
第1アドレス変換部22は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換する。
また、第1アドレス変換部22は、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、第1アドレス対応情報に基づいて変換する。
この具体例における、図4のフローチャートのステップS104の処理を示すフローチャートは、図19と同様であり、その説明を省略する。
図28は、この具体例における、図27のフローチャートのステップS204の処理を示すフローチャートである。なお、各ステップの処理は、図9、図17のフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
次に、図29を用いて、第1トンネル通信装置2、第2トンネル通信装置8において行われるアドレスの取得、送受信等の処理(ステップS102,S202)について説明する。まず、(1)第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」、及びMACアドレス「00:11:22:AA:BB:CC」を取得する。(2)第1アドレス送信部28は、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のMACアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第1P2P通信確立部23が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第2通信処理装置6でアドレス変換され、第2トンネル通信装置5に送信されて、第2アドレス受信部57で受信される。
(3)第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」、及びMACアドレス「01:23:45:AA:AA:AA」を取得する。(4)第2アドレス取得部55は、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレスを、第1情報処理装置1のMACアドレスを用いて取得する。この場合に、第2アドレス付与装置61が付与したIPアドレスは、「192.168.1.20」であったとする。
(5)第2アドレス送信部58は、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のIPアドレス、MACアドレス、第2アドレス取得部55が取得した第1情報処理装置1のIPアドレスをペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットを第2P2P通信確立部53が確立したP2P通信の経路により送信する。そのパケットは、第1通信処理装置3でアドレス変換され、第1トンネル通信装置2に送信されて、第1アドレス受信部27で受信される。
(6)第1アドレス取得部25は、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレスを、第2情報処理装置4のMACアドレスを用いて取得する。この場合に、第1アドレス付与装置31が付与したIPアドレスは、「192.168.0.20」であったとする。
なお、図29において、処理の順序にはある程度の任意性がある。例えば、上記(3)と、(4)との順序は逆でもよい。また、上記(3)で取得したアドレスを(3)の後に送信し、上記(4)で取得したアドレスを(4)の後に送信してもよい。
次に、第1蓄積部29は、第1装置アドレス取得部26が取得した、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」とを対応付ける情報を蓄積する。また、第1蓄積部29は、第1アドレス取得部25が取得した、第
1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」と、第1アドレス受信部27が受信した、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」とを対応付ける情報を蓄積する。このようにして、第1アドレス対応情報の蓄積が行われる(ステップS103)。第1蓄積部29が蓄積した第1アドレス対応情報は、例えば、図14で示されるようになる。
なお、アドレス対応情報が蓄積されるまでのプロセスにおいて、トンネル通信部等が相手方の情報処理装置のアドレスやMACアドレスを保持してもよいことは、具体例1の説明と同様である。
また、情報処理装置が相手方の情報処理装置のアドレスを取得する方法は、実施の形態1の具体例1と同様であり、その説明を省略する。
次に、第1情報処理装置1と、第2情報処理装置4との間での通信について、図30を用いて説明する。なお、ARPによる送信先のMACアドレスの取得等の処理については、詳細な説明を省略する。
まず、(1)第1情報処理装置1は、第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.0.20」を送信先のアドレスとして、パケットを構成し、そのパケットを送信する。第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信する。そして、(2)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.0.10」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.20」に変換する。また、第1アドレス変換部22は、送信先のIPアドレス「192.168.0.20」を、対応する第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレス「192.168.1.10」に変換する。(3)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換されたパケットをカプセル化する。(4)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第2トンネル通信装置5に送信される。(5)第2トンネル通信装置5の第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(6)第2トンネル通信部54は、カプセル化の解除されたパケットを第2ローカルエリアネットワーク300に送信する。そのパケットは第2情報処理装置4で受信される。
次に、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1へのパケットの送信について説明する。(7)第2情報処理装置4は、第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.1.20」を送信先のアドレスとしてパケットを構成し、そのパケットを送信する。第2トンネル通信部54は、そのパケットを受信する。そして、(8)第2トンネル通信部54は、そのパケットをカプセル化する。(9)カプセル化されたパケットは、P2P通信の経路を介して第1トンネル通信装置2に送信される。(10)第1トンネル通信装置2の第1トンネル通信部24は、そのパケットを受信すると、カプセル化を解除する。そして、(11)第1アドレス変換部22は、第1アドレス対応情報を参照し、送信元のIPアドレス「192.168.1.10」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.20」に変換する。また、第1アドレス変換部22は、送信先のIPアドレス「192.168.1.20」を、対応する第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレス「192.168.0.10」に変換する。(12)第1トンネル通信部24は、アドレスが変換された、カプセル化の解除されたパケットを第1ローカルエリアネットワーク200に送信する。そのパケットは、第1情報処理装置1で受信される。
なお、上記具体例では、図7のパターン(E)について説明したが、図7のパターン(F)についても、上記具体例と同様にして実現することができる。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、第1トンネル通信装置2においてアドレス変換を行い、第1トンネル通信装置2と、第2トンネル通信装置8との間でP2P通信の経路によるトンネル通信を行うことにより、実施の形態1と同様に、異なるローカルエリアネットワークに属する2個の装置を、まるで同一のネットワークに属するかのようにすることができる。
なお、本実施の形態において、トンネル通信装置のアドレス取得部において、相手方の情報処理装置のMACアドレスを用いたアドレスの取得を行わない場合には、第1トンネル通信装置2は、第1アドレス送信部28を備えなくてもよく、第2トンネル通信装置8は、第2アドレス受信部57を備えなくてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による情報処理システムについて図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報処理システムでは、第1トンネル通信装置、第2トンネル通信装置が、それぞれ、広域側のI/Fと、ローカル側のI/Fとを有し、情報処理装置との通信をローカル側のI/Fを介して行い、トンネル通信を広域側のI/Fを介して行う。
図31は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示すブロック図である。図31において、本実施の形態による情報処理システムは、第1情報処理装置1と、第1通信処理装置3と、第2情報処理装置4と、第2通信処理装置6と、P2P通信確立サーバ7と、第1トンネル通信装置10と、第2トンネル通信装置20とを備える。第1トンネル通信装置10、第2トンネル通信装置20以外の構成は、第1情報処理装置1及び第2情報処理装置4がトンネル通信装置を介して第1通信処理装置3,第2通信処理装置6に接続される以外、実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態において、第1トンネル通信装置10の広域側とローカル側とは同一のネットワークである。第2トンネル通信装置20についても同様である。したがって、本実施の形態でも、第1情報処理装置1は、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されており、第2情報処理装置4は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続されていることになる。図31では、第1トンネル通信装置10の広域側が第1ローカルエリアネットワーク200であるように記載しているが、第1トンネル通信装置10のローカル側も、第1ローカルエリアネットワーク200と呼ぶことにする。第2ローカルエリアネットワーク300についても同様であるとする。
また、図31では、説明の便宜上、第1情報処理装置1が1個だけ第1トンネル通信装置10に接続されている場合について示しているが、2以上の第1情報処理装置1が接続されていてもよい。また同様に、図1では、説明の便宜上、第2情報処理装置4が1個だけ第2トンネル通信装置20に接続されている場合について示しているが、2以上の第2情報処理装置4が接続されていてもよい。
また、図31において、第1通信処理装置3のローカル側であって、第1トンネル通信装置10の広域側に他の1以上の装置が接続されていてもよい。同様に、第2通信処理装置6のローカル側であって、第2トンネル通信装置20の広域側に他の1以上の装置が接続されていてもよい。
図32は、本実施の形態による第1トンネル通信装置10の構成を示すブロック図である。図32において、第1トンネル通信装置10は、第1アドレス対応情報記憶部21と、第1アドレス変換部22と、第1P2P通信確立部23と、第1トンネル通信部24と、第1アドレス取得部25と、第1装置アドレス取得部26と、第1アドレス受信部27と、第1アドレス送信部28と、第1蓄積部29と、第1存在確認情報受信部32と、第
1返信情報送信部33と、第1広域I/F101と、第1ローカルI/F102と、第1通信制限部103と、を備える。なお、第1広域I/F101、第1ローカルI/F102、第1通信制限部103以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
第1広域I/F101は、広域ネットワーク側のインターフェースである。第1広域I/F101は、広域側の第1ローカルエリアネットワーク200と接続するためのハードウェアであり、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。第1トンネル通信部24は、この第1広域I/F101を介してトンネル通信を行う。
第1ローカルI/F102は、ローカルネットワーク側のインターフェースである。第1ローカルI/F102は、ローカル側の第1ローカルエリアネットワーク200と接続するためのハードウェアであり、例えば、NIC(Network Interface
Card)等である。第1トンネル通信部24は、この第1ローカルI/F102を介して第1情報処理装置1と通信する。
第1通信制限部103は、第1ローカルエリアネットワーク200に接続された装置であって、第1広域I/F101側に接続されている装置から送信されたパケットがP2P通信の経路を介して通信しないように制限する。第1通信制限部103は、例えば、パケットフィルタリング等を行うファイアウォールの機能を有する装置であってもよく、広域側から所定のポート(P2P通信で用いているポート)に送信されたパケットのみを通し、ローカル側からのパケットと内側(第1トンネル通信部24などの側)からのパケットはすべて通すフィルタであってもよい。
なお、第1トンネル通信装置10において、第1通信制限部103を介さないで通信が行われる場合、すなわち、第1広域I/F101と、第1ローカルI/F102との間で通信が行われる場合には、第1トンネル通信装置10は、例えば、ブリッジのように動作してもよい。
図33は、本実施の形態による第2トンネル通信装置20の構成を示すブロック図である。図33において、第2トンネル通信装置5は、第2アドレス対応情報記憶部51と、第2アドレス変換部52と、第2P2P通信確立部53と、第2トンネル通信部54と、第2アドレス取得部55と、第2装置アドレス取得部56と、第2アドレス受信部57と、第2アドレス送信部58と、第2蓄積部59と、第2存在確認情報受信部62と、第2返信情報送信部63と、第2広域I/F201と、第2ローカルI/F202と、第2通信制限部203とを備える。なお、第2広域I/F201、第2ローカルI/F202、第2通信制限部203以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
第2広域I/F201、第2ローカルI/F202は、それぞれ、第1広域I/F101、第1ローカルI/F102と同様のものであり、その説明を省略する。
第2通信制限部203は、第2ローカルエリアネットワーク300に接続された装置であって、第2広域I/F201側に接続されている装置から送信されたパケットがP2P通信の経路を介して通信しないように制限する。第2通信制限部203は、第1通信制限部103と同様のものであり、詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態による情報処理システムの動作は、トンネル通信装置がインターフェースを2個備え、通信制限部が所定の通信の制限を行う以外、実質的に実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態による情報処理システムでは、トンネル通信装置が2個のインターフェースを備えた場合であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、通信制御部を備え、所定の通信を制限することによって、所望の装置以外によってトンネル通信が行われることを回避することができ、安全性が高められている。
なお、本実施の形態では、実施の形態1によるトンネル通信装置が2個のインターフェースを備えた場合について説明したが、実施の形態2によるトンネル通信装置が2個のインターフェースを備えてもよい。
また、本実施の形態では、トンネル通信装置が通信制限部を備える場合について説明したが、トンネル通信装置は通信制限部を備えなくてもよい。その場合には、第1トンネル通信装置10の広域側の第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている装置や、第2トンネル通信装置20の広域側の第2ローカルエリアネットワーク300に接続されている装置も、発呼側としてトンネル通信を行うことができうる。
また、本実施の形態では、情報処理装置から送信されたパケットがトンネル通信装置を介して送信されることになるため、トンネル通信装置は、前述のように、同報パケットを用いたり、ユニキャスト通信方式のパケットを用いたりすることによって情報処理装置のIPアドレス等を取得しなくても、パケットを監視することによって、情報処理装置のIPアドレス等を取得することもできる。例えば、第2トンネル通信装置20は、ローカル側の機器から送信されるパケットのヘッダからアドレスを取得することにより、接続されている機器のIPアドレスやMACアドレスを知ることができる。一般に、第2トンネル通信装置20は、各ポートに接続されている機器のMACアドレスを保持しているため、ローカル側の機器のMACアドレスを知ることができる。したがって、第2トンネル通信装置20は、そのMACアドレスに対応するIPアドレスをパケットの監視によって取得することで、第2トンネル通信装置20のローカル側に接続されている機器のIPアドレス、あるいは、IPアドレスとMACアドレスとの対応を知ることができる。なお、第2トンネル通信装置20は、ARPテーブルを用いてそれらの情報を知ってもよく、DHCPサーバへのリクエストパケットや、DHCPからの返信パケットを監視してそれらの情報を知ってもよく、あるいは、他の方法を用いてもよい。
また、本実施の形態による第1トンネル通信装置10等において、カプセル化されたパケットを広域側から受信し、カプセル化されていないパケットをローカル側から受信するため、広域側から受信したパケットについては、カプセル化されていると判断し、ローカル側から受信したパケットについては、カプセル化されていないと判断してもよい。
なお、上記各実施の形態において、第1トンネル通信装置と、第2トンネル通信装置との両者が1個のI/Fを有する場合(実施の形態1,2)と、2個のI/Fを有する場合(実施の形態3)とについて説明したが、一方のトンネル通信装置が1個のI/Fを有し、他方のトンネル通信装置が2個のI/Fを有してもよい。この場合にも、上記各実施の形態において説明したように、第1情報処理装置と、第2情報処理装置とは、同一のネットワークに属するかのように、通信を行うことができる。
また、上記各実施の形態の具体例では、トンネル通信部がカプセル化するパケットを受信し、その後、アドレス変換部がアドレスの変換を行う場合について説明したが、カプセル化の前にアドレス変換を行う場合には、アドレス変換部がパケットを受信してもよい。また、同様に、カプセル化の解除の後にアドレス変換を行う場合には、アドレス変換部がカプセル化の解除されたパケットを送信してもよい。
また、上記各実施の形態では、アドレス変換部で変換するアドレスがIPアドレスである場合について説明したが、これは一例であって、IPアドレスとともにMACアドレスも変換してもよく、送信先等がホスト名によって示される場合には、ホスト名を変換してもよい。このように、アドレスは、通信においてパケットを所望の装置に送信することができる情報であれば、IPアドレスに限定されない。また、アドレスは、IPアドレス等と紐付けられているのであれば、他の情報であってもよい。例えば、URL(Uniform Resource Locator)や、その他の識別情報であってもよい。例えば、第1ローカルエリアネットワーク200における第2情報処理装置4のアドレスを、第1トンネル通信装置の第1アドレス変換部22で所定の識別情報に変換し、第2トンネル通信装置の第2アドレス変換部52において、その識別情報を第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のアドレスに変換してもよい。このようにすることで、一方のトンネル通信装置の属するネットワークにおける情報処理装置のアドレスを、他のトンネル通信装置の属するネットワークにおいて知られないようにすることもできうる。なお、この場合には、送信先のアドレス及び送信元のアドレスは、第1トンネル通信装置及び第2トンネル通信において変換されることになる。このように、例えば、第1アドレス対応情報において、第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレスと、所定の識別情報とが対応付けられている場合であっても、結果として、その所定の識別情報を第2ローカルエリアネットワーク300におけるIPアドレスに変換することができるため、第1ローカルエリアネットワーク200におけるIPアドレスと、所定の識別情報とを対応付ける第1アドレス対応情報は、第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと、第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報であるということができる。第2アドレス対応情報についても同様である。
ここで、アドレス対応情報において、IPアドレスと識別情報とが対応付けられている場合についてもう少し詳しく説明する。この場合には、第1アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと第1情報処理装置1の識別情報とを対応付ける情報を有する。また、第1アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスと第2情報処理装置4の識別情報とを対応付ける情報を有する。また、第2アドレス対応情報は、第1情報処理装置1の識別情報と第1情報処理装置1の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。また、第2アドレス対応情報は、第2情報処理装置4の識別情報と第2情報処理装置4の第2ローカルエリアネットワーク300におけるアドレスとを対応付ける情報を有する。
第1アドレス変換部22は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信先及び送信元もアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第1アドレス変換部22は、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを第1アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第2情報処理装置4から第1情報処理装置1に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換する。また、第2アドレス変換部52は、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを第2アドレス対応情報に基づいて変換する。なお、この場合の処理は、図19,図20のフローチャートと同様である。
次に、図34を用いて、アドレスの取得等の処理について説明する。まず、(1)第1装置アドレス取得部26は、第1ローカルエリアネットワーク200における第1情報処理装置1のIPアドレス「192.168.0.10」を取得する。(2)第1アドレス送信部28は、第1装置アドレス取得部26が取得した第1情報処理装置1のIPアドレ
スに対応する識別情報「AAA」をペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットをP2P通信の経路、またはサーバリレー等により送信する。なお、第1装置アドレス取得部26が2以上のアドレスを取得した場合には、2以上の識別情報が送信されるものとする。この識別情報は、あらかじめ第1アドレス送信部28において設定されていてもよい。そのパケットは、第2通信処理装置6でアドレス変換され、第2トンネル通信装置5に送信されて、第2アドレス受信部57で受信される。
(3)第2装置アドレス取得部56は、第2ローカルエリアネットワーク300における第2情報処理装置4のIPアドレス「192.168.1.10」を取得する。(4)第2アドレス送信部58は、第2装置アドレス取得部56が取得した第2情報処理装置4のIPアドレスに対応する識別情報「XXX」をペイロードに含むパケットを構成し、そのパケットをP2P通信の経路、またはサーバリレー等により送信する。なお、第2装置アドレス取得部56が2以上のアドレスを取得した場合には、2以上の識別情報が送信されるものとする。この識別情報は、あらかじめ第2アドレス送信部58において設定されていてもよい。そのパケットは、第1通信処理装置3でアドレス変換され、第1トンネル通信装置2に送信されて、第1アドレス受信部27で受信される。
(5)第1アドレス取得部25は、IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを送信する。第1アドレス付与装置31は、IPアドレス「192.168.0.20」を付与したとする。(6)第2アドレス取得部55は、IPアドレスを要求するブロードキャスト通信方式のパケットを送信する。第2アドレス付与装置61は、IPアドレス「192.168.1.20」を付与したとする。ここで、IPアドレスの取得は、前述のように、MACアドレスを用いてなされる。そのMACアドレスは、あらかじめアドレス取得のために確保されているMACアドレスでもよく、あるいは、ランダムに発生したMACアドレスでもよい。また、ここでは、MACアドレスを送信しない場合について説明したが、MACアドレスを送信し、そのMACアドレスを用いてアドレスの取得を行ってもよい。
次に、第1蓄積部29は、第1アドレス取得部25が取得したアドレスと、第1装置アドレス取得部26が取得したアドレスと、第2アドレス送信部58が送信する識別情報と、第1アドレス受信部27が受信した識別情報とに基づいて、第1アドレス対応情報を蓄積する。具体的には、第1蓄積部29は、第1アドレス取得部25が取得したアドレスと、第1アドレス受信部27が受信した識別情報とを対応付ける情報を蓄積する。また、第1蓄積部29は、第1装置アドレス取得部26が取得したアドレスと、第1アドレス送信部28が送信する識別情報とを対応付ける情報を蓄積する。ここで、「第1アドレス送信部28が送信する識別情報」とは、結果として、第1アドレス送信部28によって送信された識別情報という意味である。蓄積時には、第1アドレス送信部28によって送信されていてもよく、あるいは、送信される前であってもよい。図35は、第1蓄積部29が蓄積した第1アドレス対応情報の一例を示す図である。
同様にして、第2蓄積部59も、第2アドレス取得部55が取得したアドレスと、第2装置アドレス取得部56が取得したアドレスと、第2アドレス送信部58が送信する識別情報と、第2アドレス受信部57が受信した識別情報とに基づいて、第2アドレス対応情報を蓄積する。具体的には、第2アドレス取得部55が取得したアドレスと、第2アドレス受信部57が受信した識別情報とを対応付ける情報を蓄積する。また、第2蓄積部59は、第2装置アドレス取得部56が取得したアドレスと、第2アドレス送信部58が送信する識別情報とを対応付ける情報を蓄積する。図36は、第2蓄積部59が蓄積した第2アドレス対応情報の一例を示す図である。
その結果、第1情報処理装置1から第2情報処理装置4に送信されるパケットの送信先
のアドレス「192.168.0.20」は、第1アドレス変換部22において識別情報「XXX」に変換され、送信元のアドレス「192.168.0.10」は、第1アドレス変換部22において識別情報「AAA」に変換されてトンネル通信される。そして、そのパケットの送信先のアドレス(識別情報)「XXX」は、第2アドレス変換部52においてアドレス「192.168.1.10」に変換され、送信元のアドレス(識別情報)「AAA」は、第2アドレス変換部52においてアドレス「192.168.1.20」に変換される。第2情報処理装置4から第1情報処理装置1にパケットが送信されるときも同様である。このようにして、識別情報を用いたアドレス変換が行われることになる。なお、識別情報を第1トンネル通信装置2と、第2トンネル通信装置5との間で送受信する場合について説明したが、この送受信は行わなくてもよい。例えば、あらかじめ所定の識別情報を蓄積部が有しており、その識別情報とアドレスとを対応付ける情報を蓄積してもよい。この場合に、アドレス取得部は、所定の個数(例えば、1個や10個など)のアドレスを取得し、そのアドレスと、識別情報とを対応付けて蓄積するようにしてもよい。あるいは、一方のトンネル通信装置から他方のトンネル通信装置に対して、情報処理装置の個数のみが送信されてもよい。この場合には、その個数に応じたアドレスの取得をアドレス取得部が行うことができる。また、第1情報処理装置のアドレスに関する識別情報と、第2情報処理装置のアドレスに関する識別情報とが重複していてもよい。アドレス変換部は、送信先のアドレスか、送信元のアドレスかによって、第1情報処理装置のアドレスか、第2情報処理装置のアドレスかを判断することができるからである。なお、トンネル通信装置の間で識別情報の送受信を行わない場合には、トンネル通信装置は、アドレス送信部やアドレス受信部を備えなくてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1トンネル通信装置から第2トンネル通信装置に対して、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されている第1情報処理装置1のMACアドレスを送信し、第2トンネル通信装置は、そのMACアドレスを用いて、第2ローカルエリアネットワーク300における第1情報処理装置1のアドレスの取得を行う場合について説明したが、このMACアドレスの送信は行われなくてもよい。ただし、第1トンネル通信装置から第2トンネル通信装置に、第1ローカルエリアネットワークに接続されている第1情報処理装置1のIPアドレスの送信が行われる場合には、その送信されたIPアドレスの個数だけ、第2トンネル通信装置はアドレスの取得を行えばよい。一方、IPアドレスも送信されない場合には、第2トンネル通信装置は、第1トンネル通信装置から、第1情報処理装置1の個数を送信してもらい、その個数に対応するアドレスを取得するようにしてもよい。あるいは、第2トンネル通信装置は、所定の個数(例えば、1個や、10個など)のアドレスの取得を行い、そのアドレスを第1トンネル通信装置に送信するようにしてもよい。第1トンネル通信装置では、送信されたアドレスのうち、必要なものだけを用いるものとする。この説明において、第1トンネル通信装置と第2トンネル通信装置とを入れ替えても同様である。
また、上記各実施の形態において、第1トンネル通信装置が第1存在確認情報受信部と、第1返信情報送信部とを備えた場合について説明したが、第1トンネル通信装置は、第1存在確認情報受信部と、第1返信情報送信部とを備えなくてもよい。なお、第1トンネル通信装置が第1存在確認情報受信部と、第1返信情報送信部とを備えない場合には、第1トンネル通信部24は、存在確認情報をカプセル化してP2P通信の経路により送信してもよい。この場合にも、第1アドレス変換部22によって、必要なアドレスの変換が行われるものとする。第2トンネル通信装置が第2存在確認情報受信部と、第2返信情報送信部とを備えなくてもよいことについては同様である。
また、上記各実施の形態では、図7の各パターンで示されるアドレス変換が行われる場合について説明したが、アドレス変換が行われることによって結果として第1情報処理装置1と第2情報処理装置4とが同一のネットワークに属するかのように通信を存在できる
のであれば、そのアドレス変換の方法は問わない。なお、アドレス対応情報の内容がアドレス変換の方法に応じて異なるものとなることは、上記各実施の形態の具体例での説明のとおりである。
また、上記各実施の形態では、アドレス付与装置がDHCPサーバである場合について説明したが、アドレス付与装置は、DHCPとは異なる方法によってアドレスを付与してもよい。例えば、Auto IPや、IPCP、APIPA等を用いてアドレスの付与を行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、アドレス取得部やアドレス受信部等が取得等したアドレスに基づいて、蓄積部がアドレス対応情報をアドレス対応情報蓄積部に蓄積する場合について説明したが、他の方法によって取得等されたアドレスに基づいてアドレス対応情報の蓄積が行われてもよく、あるいは、あらかじめアドレス対応情報を記憶しているアドレス対応情報記憶部がトンネル通信装置に提供されてもよい。そのような場合には、トンネル通信装置は、アドレス取得部、アドレス受信部、装置アドレス取得部、アドレス送信部、蓄積部等のうち、一部または全部を備えなくてもよい。アドレス付与装置によるアドレスの付与を行わない場合には、情報処理システムがアドレス付与装置を備えなくてもよい。
また、上記各実施の形態において、前述の第1P2P通信確立部23、第2P2P通信確立部53がパケットの送信、受信等を行うことによって通信処理装置を介したP2P通信を確立する場合について説明したが、第1P2P通信確立部23等は、UPnP機能を用いて、P2P通信の経路を確立してもよい。具体的には、第1P2P通信確立部23、第2P2P通信確立部53はそれぞれ、UPnP機能を用いて第1通信処理装置3、第2通信処理装置6にポート割り当ての設定を行い、通信処理装置の広域側の所定のポートに送信されたパケットを、第1トンネル通信装置2や第2トンネル通信装置5等が受信できるようにする。そして、その割り当てたポートの番号や、通信処理装置のアドレスを、P2P通信確立サーバ7を介して、第1P2P通信確立部23と、第2P2P通信確立部53との間で送受信し、両者の間でP2P通信を行えるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理システムがP2P通信確立サーバ7を備える場合について説明したが、情報処理システムは、P2P通信確立サーバ7を備えなくてもよい。例えば、ユーザが第2通信処理装置6の広域側のアドレス、ポート番号を第1トンネル通信装置2に入力することにより、第1P2P通信確立部23は第2通信処理装置6の広域側のアドレス、ポート番号を知り、第2トンネル通信装置5とのP2P通信を確立できてもよい。
また、上記各実施の形態で、ローカルエリアネットワークに新たな情報処理装置が接続された場合に、その情報処理装置に関するアドレス対応情報を蓄積するようにしてもよい。その場合には、その情報処理装置に関するアドレスの送受信を、トンネル通信装置間で行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、第1情報処理装置と、第1トンネル通信装置とは、一の装置として構成されてもよい。すなわち、第1トンネル通信装置が第1情報処理装置を備えてもよい。同様に、第2情報処理装置と、第2トンネル通信装置とは、一の装置として構成されてもよい。すなわち、第2トンネル通信装置が第2情報処理装置を備えてもよい。
また、上記各実施の形態において、情報処理システムが通信処理装置を備えない場合にも、同様のシーケンスで第1情報処理装置と第2情報処理装置とがP2P通信の経路を介したトンネル通信を行うようにしてもよい。トンネル通信装置は、広域側に通信処理装置
が存在するのかどうか簡単にはわからないが、通信処理装置の有無にかかわらず、上記実施の形態のシーケンスを実行することで、第1情報処理装置と第2情報処理装置とがP2P通信の経路を介したトンネル通信を行えるようにすることができるからである。
また、上記各実施の形態では、通信がIP(Internet Protocol)を用いてなされる場合について説明したが、それ以外のプロトコルによって通信がなされてもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置等の物理アドレスがMACアドレスである場合について説明したが、MACアドレスに代えて、他の物理アドレスを用いるようにしてもよい。MACアドレス以外の物理アドレスとしては、例えば、IEEE1394のアドレス等がある。
また、上記各実施の形態において、アドレス対応情報の更新を行うようにしてもよい。例えば、第2トンネル通信装置が反復して(例えば、定期的に)アドレスを取得する処理を行い、新たな第2情報処理装置4が第2ローカルエリアネットワーク300に接続されたことを検知した場合には、その新たに接続された第2情報処理装置4のアドレス等を取得し、アドレスの送受信等を行うことによって第1アドレス対応情報、第2アドレス対応情報を更新してもよい。その処理は、アドレス対応情報を蓄積する上記説明と同様であり、その説明を省略する。第1トンネル通信装置についても同様である。
また、上記各実施の形態において、トンネル通信装置が存在確認情報受信部と、返信情報送信部とを備えた場合について説明したが、トンネル通信装置以外の装置、例えば、サーバリレーによる通信を行う装置が両者を備え、相手方の情報処理装置に代わって返信情報を送信するようにしてもよい。この場合、上記各実施の形態において説明したトンネル通信がサーバリレーによる通信となる以外、同様であるとする。また、存在確認情報に対して、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置を別途、備えてもよい。例えば、代理応答装置は、第1ローカルエリアネットワーク200に接続されており、第2情報処理装置4は、上記実施の形態と同様に第2ローカルエリアネットワーク300に接続されているとする。このように、代理応答装置と、第2情報処理装置4とは、異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されているとする。この場合に、代理応答装置は、存在確認情報受信部と、返信情報送信部とを備え、存在確認情報受信部が存在確認情報を受信した場合に、第2情報処理装置4に代わって、返信情報を送信してもよい。このようにすることで、第2情報処理装置4が第1ローカルエリアネットワーク200に接続しているかのように、返信情報を送信することができる。なお、この場合に、返信情報送信部は、あらかじめ第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスを知っており、そのアドレスを送信元のアドレスとする返信情報を送信するものとする。また、この場合に、存在確認情報受信部は、ブロードキャスト通信方式のパケットや、マルチキャスト通信方式のパケットなどの同報通信の存在確認情報を受信してもよく、あるいは、第2情報処理装置4のアドレスを送信先のアドレスとする存在確認情報を受信してもよい。後者の場合には、存在確認情報受信部が、第2情報処理装置4の第1ローカルエリアネットワーク200におけるアドレスを知っていてもよい。
また、上記各実施の形態における通信プロトコルは、例えば、IPv4(Internet Protocol version 4)であってもよく、あるいは、IPv6(Internet Protocol version 6)であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施の形態におけるトンネル通信装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、1以上の情報処理装置が接続されている第1ローカルエリアネットワークに接続されているトンネル通信装置での処理を実行させるためのプログラムであって、アドレス対応情報記憶部が記憶している、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換ステップと、前記通信先の装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立するピアー・ツー・ピアー通信確立ステップと、前記ピアー・ツー・ピアー通信確立ステップで確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信ステップと、を実行させ、前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化が解除されて前記情報処理装置に送信され、前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換ステップでアドレス変換される、ものである。
また、上記実施の形態における代理応答装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置における処理を実行させるためのプログラムであって、前記情報処理装置と、前記代理応答装置とは異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されており、装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信ステップと、前記存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信ステップと、を実行させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を通信する通信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、通信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による情報処理システム等では、P2P通信の経路を介してトンネル
通信を行うことができ、情報処理装置間で通信を行う情報処理システム等として有用である。
本発明の実施の形態1による情報処理システムの構成を示すブロック図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による第2トンネル通信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるアドレス変換について説明するための図 同実施の形態におけるアドレス変換について説明するための図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるカプセル化について説明するための図 同実施の形態におけるカプセル化について説明するための図 同実施の形態におけるカプセル化について説明するための図 同実施の形態におけるアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図 同実施の形態におけるアドレス対応情報の一例を示す図 同実施の形態における装置間の通信について説明するための図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における装置間の通信について説明するための図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図 同実施の形態におけるアドレス対応情報の一例を示す図 同実施の形態におけるアドレス対応情報の一例を示す図 同実施の形態における装置間の通信について説明するための図 同実施の形態におけるアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図 本発明の実施の形態2による第2トンネル通信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態による第2トンネル通信装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態におけるアドレスの取得、装置間の通信について説明するための図 同実施の形態における装置間の通信について説明するための図 本発明の実施の形態3による情報処理システムの構成を示すブロック図 同実施の形態による第1トンネル通信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態による第2トンネル通信装置の構成を示すブロック図 他の実施の形態におけるアドレスの取得等について説明するための図 他の実施の形態におけるアドレス対応情報の一例を示す図 他の実施の形態におけるアドレス対応情報の一例を示す図
符号の説明
1 第1情報処理装置
2、10 第1トンネル通信装置
3 第1通信処理装置
4 第2情報処理装置
5、8、20 第2トンネル通信装置
6 第2通信処理装置
7 P2P通信確立サーバ
21 第1アドレス対応情報記憶部
22 第1アドレス変換部
23 第1P2P通信確立部
24 第1トンネル通信部
25 第1アドレス取得部
26 第1装置アドレス取得部
27 第1アドレス受信部
28 第1アドレス送信部
29 第1蓄積部
31 第1アドレス付与装置
32 第1存在確認情報受信部
33 第1返信情報送信部
34 第1インターフェース
51 第2アドレス対応情報記憶部
52 第2アドレス変換部
53 第2P2P通信確立部
54 第2トンネル通信部
55 第2アドレス取得部
56 第2装置アドレス取得部
57 第2アドレス受信部
58 第2アドレス送信部
59 第2蓄積部
61 第2アドレス付与装置
62 第2存在確認情報受信部
63 第2返信情報送信部
64 第2インターフェース
101 第1広域インターフェース
102 第1ローカルインターフェース
103 第1通信制限部
200 第1ローカルエリアネットワーク
201 第2広域インターフェース
202 第2ローカルインターフェース
203 第2通信制限部
300 第2ローカルエリアネットワーク

Claims (35)

  1. 第1ローカルエリアネットワークに接続されている第1トンネル通信装置と、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第1情報処理装置と、前記第1ローカルエリアネットワークと通信回線を介して接続されている第2ローカルエリアネットワークに接続されている第2トンネル通信装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第2情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報である第1アドレス対応情報が記憶される第1アドレス対応情報記憶部と、
    前記第1アドレス対応情報記憶部が記憶している第1アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第1アドレス変換部と、
    前記第2トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、
    前記第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第1トンネル通信部と、を備え、
    前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第1情報処理装置に送信され、
    前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記第1アドレス変換部でアドレス変換され、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報である第2アドレス対応情報が記憶される第2アドレス対応情報記憶部と、
    前記第2アドレス対応情報記憶部が記憶している第2アドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換する第2アドレス変換部と、
    前記第1トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、
    前記第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第2トンネル通信部と、を備え、
    前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第2情報処理装置に送信され、
    前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットと、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記第2アドレス変換部でアドレス変換される、情報処理システム。
  2. 前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有する、請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、
    前記第2アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記第1アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、
    前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項2記載の情報処理システム。
  5. 前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスとを受信する第1アドレス受信部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、
    前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、
    前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスとを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスとを受信する第2アドレス受信部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、
    前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第2アドレ
    ス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、
    前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスとを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えた、請求項2から請求項4のいずれか記載の情報処理システム。
  6. 前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第1アドレス送信部は、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、
    前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する、請求項5記載の情報処理システム。
  7. 前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第2アドレス対応情報は、前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、
    前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信元のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項1記載の情報処理システム。
  8. 前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを受信する第1アドレス受信部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、
    前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、
    前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを受信する第2アドレス受信部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、
    前記第2アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、
    前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えた、請求項7記載の情報処理システム。
  9. 前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第1アドレス送信部は、前記第1アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、
    前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する、請求項8記載の情報処理システム。
  10. 前記第1アドレス対応情報は、前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワ
    ークにおけるアドレスと、前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、
    前記第2アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信元のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先のアドレスを前記第2アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項1記載の情報処理システム。
  11. 前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを受信する第1アドレス受信部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、
    前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、
    前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスを前記第2トンネル通信装置に送信する第1アドレス送信部と、をさらに備え、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを受信する第2アドレス受信部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、
    前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス受信部が受信したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、
    前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えた、請求項10記載の情報処理システム。
  12. 前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第1アドレス送信部は、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第2アドレス送信部は、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第2アドレス受信部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、
    前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する、請求項11記載の情報処理システム。
  13. 前記第1アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の識別情報とを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の識別情報とを対応付ける情報を有し、
    前記第2アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の識別情報と前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の識別情報と前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記第1アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第1アドレス対応情報に基づいて変換し、
    前記第2アドレス変換部は、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレス、並びに前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを、前記第2アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項1記載の情報処理システム。
  14. 前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、
    前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第1アドレス対応情報を前記第1アドレス対応情報記憶部に蓄積する第1蓄積部と、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、
    前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記第2アドレス対応情報を前記第2アドレス対応情報記憶部に蓄積する第2蓄積部と、をさらに備えた、請求項13記載の情報処理システム。
  15. 前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第1アドレス送信部と、前記第2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第1アドレス受信部と、をさらに備え、
    前記第1蓄積部は、前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第1アドレス受信部が受信した識別情報とに基づいて、前記第1アドレス対応情報を蓄積し、
    前記第2トンネル通信部は、
    前記第2情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を送信する第2アドレス送信部と、前記第1情報処理装置のアドレスに対応する識別情報を受信する第2アドレス受信部と、をさらに備え、
    前記第2蓄積部は、前記第2アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第2アドレス送信部が送信する識別情報と、前記第2アドレス受信部が受信した識別情報とに基づいて、前記第2アドレス対応情報を蓄積する、請求項14記載の情報処理システム。
  16. 第1ローカルエリアネットワークに接続されている第1トンネル通信装置と、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第1情報処理装置と、前記第1ローカルエリアネットワークと通信回線を介して接続されている第2ローカルエリアネットワークに接続されている第2トンネル通信装置と、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている1以上の第2情報処理装置とを備えた情報処理システムであって、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報が記憶されるアドレス対応情報記憶部と、
    前記アドレス対応情報記憶部が記憶しているアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換部と、
    前記第2トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、
    前記第1ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第1トンネル通信部と、を備え、
    前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第1トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第1情報処理装置に送信され、
    前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットと、前記第2トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとは、前記アドレス変換部でアドレス変換され、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第1トンネル通信装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立する第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部と、
    前記第2ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行う第2トンネル通信部と、を備え、
    前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されるパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第1トンネル通信装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記第2トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記第
    2情報処理装置に送信される、情報処理システム。
  17. 前記アドレス対応情報は、前記第1情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第1情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報、及び前記第2情報処理装置の前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと前記第2情報処理装置の前記第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報を有し、
    前記アドレス変換部は、前記第1情報処理装置から前記第2情報処理装置に送信されるパケットの送信先及び送信元のアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて変換し、前記第2情報処理装置から前記第1情報処理装置に送信されたパケットの送信先及び送信元のアドレスを前記アドレス対応情報に基づいて変換する、請求項16記載の情報処理システム。
  18. 前記第1ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第1ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第1アドレス付与装置と、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続されており、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置にアドレスを付与する第2アドレス付与装置と、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第1アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスとを受信する第1アドレス受信部と、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第1装置アドレス取得部と、
    前記第1アドレス取得部が取得したアドレスと、前記第1アドレス受信部が受信したアドレスと、前記第1装置アドレス取得部が取得したアドレスとに基づいて、前記アドレス対応情報を前記アドレス対応情報記憶部に蓄積する蓄積部と、をさらに備え、
    前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する第2アドレス取得部と、
    前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得する第2装置アドレス取得部と、
    前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスとを前記第1トンネル通信装置に送信する第2アドレス送信部と、をさらに備えた、請求項17記載の情報処理システム。
  19. 前記第1装置アドレス取得部は、前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第1情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第2装置アドレス取得部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを取得し、
    前記第1トンネル通信装置は、前記第1装置アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置の物理アドレスを送信する第1アドレス送信部をさらに備え、
    前記第2トンネル通信装置は、前記第1情報処理装置の物理アドレスを受信する第2アドレス受信部をさらに備え、
    前記第2アドレス送信部は、前記第2アドレス取得部が取得した前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2装置アドレス取得部が取得した前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを送信し、
    前記第1アドレス受信部は、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスと、前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスと、前記第2情報処理装置の物理アドレスとを受信し、
    前記第1アドレス取得部は、前記第1アドレス受信部が受信した前記第2情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第1アドレス付与装置から前記第1ローカルエリアネットワークにおける前記第2情報処理装置のアドレスを取得し、
    前記第2アドレス取得部は、前記第2アドレス受信部が受信した前記第1情報処理装置の物理アドレスを用いて、前記第2アドレス付与装置から前記第2ローカルエリアネットワークにおける前記第1情報処理装置のアドレスを取得する、請求項18記載の情報処理システム。
  20. 前記第1トンネル通信装置は、
    装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第1存在確認情報受信部と、
    前記第1存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記第2情報処理装置に代わって送信する第1返信情報送信部と、をさらに備えた、請求項1から請求項19のいずれか記載の情報処理システム。
  21. 前記第2トンネル通信装置は、
    装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する第2存在確認情報受信部と、
    前記第2存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記第1情報処理装置に代わって送信する第2返信情報送信部と、をさらに備えた、請求項1から請求項20のいずれか記載の情報処理システム。
  22. 前記第1トンネル通信装置は、
    前記第1ローカルエリアネットワークに接続される第1インターフェースをさらに備え、前記第1トンネル通信装置は、前記第1インターフェースを介して前記第1情報処理装置と通信し、
    前記第1トンネル通信部は、前記第1インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項1から請求項21のいずれか記載の情報処理システム。
  23. 前記第1トンネル通信装置は、
    広域ネットワーク側の第1広域インターフェースと、
    ローカルネットワーク側の第1ローカルインターフェースと、をさらに備え、
    前記第1トンネル通信部は、前記第1ローカルインターフェースを介して前記第1情報処理装置と通信し、
    前記第1トンネル通信部は、前記第1広域インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項1から請求項21のいずれか記載の情報処理システム。
  24. 前記第1トンネル通信部は、
    前記第1ローカルエリアネットワークに接続された装置であって、前記第1広域インターフェース側に接続されている装置から送信されたパケットが前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路を介して送信しないように制限する通信制限部をさらに備えた、請求項23記載の情報処理システム。
  25. 前記第2トンネル通信装置は、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続される第2インターフェースをさらに備え、前記第2トンネル通信装置は、前記第2インターフェースを介して前記第2情報処理装置と通信し、
    前記第2トンネル通信部は、前記第2インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項1から請求項24のいずれか記載の情報処理システム。
  26. 前記第2トンネル通信装置は、
    広域ネットワーク側の第1広域インターフェースと、
    ローカルネットワーク側の第1ローカルインターフェースと、をさらに備え、
    前記第2トンネル通信部は、前記第2ローカルインターフェースを介して前記第2情報処理装置と通信し、
    前記第2トンネル通信部は、前記第2広域インターフェースを介してトンネル通信を行う、請求項1から請求項24のいずれか記載の情報処理システム。
  27. 前記第2トンネル通信部は、
    前記第2ローカルエリアネットワークに接続された装置であって、前記第2広域インターフェース側に接続されている装置から送信されたパケットが前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路を介して送信しないように制限する通信制限部をさらに備えた、請求項26記載の情報処理システム。
  28. 請求項1から請求項27のいずれか記載の情報処理システムを構成する第1トンネル通信装置。
  29. 請求項1から請求項27のいずれか記載の情報処理システムを構成する第2トンネル通信装置。
  30. 1以上の情報処理装置が接続されている第1ローカルエリアネットワークに接続されているトンネル通信装置であって、
    前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報が記憶されるアドレス対応情報記憶部と、
    前記アドレス対応情報記憶部が記憶しているアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換部と、
    前記通信先の装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立するピアー・ツー・ピアー通信確立部と、
    前記ピアー・ツー・ピアー通信確立部が確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信部と、を備え、
    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットは、前記トンネル通信装置でカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信装置でカプセル化が解除されて前記情報処理装置に送信され、
    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換部でアドレス変換される、トンネル通信装置。
  31. 情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置であって、
    前記情報処理装置と、前記代理応答装置とは異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されており、
    装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信部と、
    前記存在確認受信部が存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の
    情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信部と、を備えた代理応答装置。
  32. 1以上の情報処理装置が接続されている第1ローカルエリアネットワークに接続されているトンネル通信装置で用いられるトンネル通信方法であって、
    アドレス対応情報記憶部が記憶している、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換ステップと、
    前記通信先の装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立するピアー・ツー・ピアー通信確立ステップと、
    前記ピアー・ツー・ピアー通信確立ステップで確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信ステップと、を備え、
    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化が解除されて前記情報処理装置に送信され、
    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換ステップでアドレス変換される、トンネル通信方法。
  33. 情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置において用いられる代理応答方法であって、
    前記情報処理装置と、前記代理応答装置とは異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されており、
    装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信ステップと、
    前記存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信ステップと、を備えた代理応答方法。
  34. コンピュータに、
    1以上の情報処理装置が接続されている第1ローカルエリアネットワークに接続されているトンネル通信装置での処理を実行させるためのプログラムであって、
    アドレス対応情報記憶部が記憶している、前記第1ローカルエリアネットワークにおけるアドレスと、通信先の装置の接続されている第2ローカルエリアネットワークにおけるアドレスとを対応付ける情報であるアドレス対応情報に基づいて、パケットのアドレスを変換するアドレス変換ステップと、
    前記通信先の装置との間でピアー・ツー・ピアー通信を確立するピアー・ツー・ピアー通信確立ステップと、
    前記ピアー・ツー・ピアー通信確立ステップで確立したピアー・ツー・ピアー通信の経路によりトンネル通信を行うトンネル通信ステップと、を実行させ、
    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化されて前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信され、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたカプセル化されたパケットは、前記トンネル通信ステップでカプセル化が解除されて前記情報処理装置に送信され

    前記情報処理装置から前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置に送信されるパケットと、前記第2ローカルエリアネットワークに接続されている装置から前記ピアー・ツー・ピアー通信の経路により送信されたパケットとの少なくとも一方のパケットは、前記アドレス変換ステップでアドレス変換される、プログラム。
  35. コンピュータに、
    情報処理装置に代わって代理応答する代理応答装置における処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記情報処理装置と、前記代理応答装置とは異なるローカルエリアネットワークにそれぞれ接続されており、
    装置の存在を確認するために送信される情報である存在確認情報を受信する存在確認情報受信ステップと、
    前記存在確認受信ステップで存在確認情報を受信した場合に、当該存在確認情報に対する返信の情報である返信情報を前記情報処理装置に代わって送信する返信情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
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