JP2007094125A - 光導波路装置及び光導波路装置の製造方法 - Google Patents

光導波路装置及び光導波路装置の製造方法 Download PDF

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健智 中根
Kiyohide Sakihama
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Abstract

【課題】導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことである。
【解決手段】基板11と、基板11上に形成される下部クラッド層12と、下部クラッド層12上に形成される光導波路としてのコア層13と、コア層13を覆う上部クラッド層14と、基板11及び下部クラッド層12の第1の境界の反対側の第2の境界に形成され、コア層13からの漏れ光を散乱してコア層13への戻り光を抑制する凹凸部15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光導波路装置及び光導波路装置の製造方法に関する。
従来、平面光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)のように、光導波路を基板上に形成する技術が実施されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、PLCを用いて、スプリッタ、光スイッチ等が形成される。図14に、従来のPLC80の縦断面構成を示す。
図14に示すように、従来のPLC80は、シリコンの基板81と、基板81上に形成された下部クラッド層82と、下部クラッド層82上に形成された光導波路としてのコア層83と、コア層83を覆うように形成された上部クラッド層84と、を備えて構成される。光ファイバ等を介して入射されたレーザ光としての導波光L80は、コア層83内を反射を繰り返して通過し出射される。基板81としては、シリコンインゴッドが板状に切り出されて両面研磨されたものが用いられていた。基板81の研磨された面は、例えば、粗さ(ラフネス:Ra)が、Ra0.03[μm]程度となる。
特開2004−157275号公報
しかし、従来のPLCでは、導波光の損失の波長依存特性においてリップルが発生するという問題があった。図15に、従来のPLCを用いた光スプリッタにおける損失の波長依存特性を示す。
波長が約1600[nm]で導波光の損失が最大となる材料及び形状のPLC80を用いた導波光スプリッタにおいて、レーザ光を入射し、1つの出力ポートから出射される導波光の損失の波長依存特性を図15に示す。この導波光の損失の波長依存特性曲線では、小さなリップルが発生し、損失の波長依存特性が劣化している。これは、図14に示すように、コア層83から下部クラッド層82に透過した導波光L80の漏れ光L81が下部クラッド層82の下面を透過し下部クラッド層82の下面、上面で反射して反射光L82となり、その反射光L82がコア層83に戻り光として入射することが原因である。
本発明の課題は、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の光導波路装置は、
基板と、
前記基板上に形成される下部クラッド層と、
前記下部クラッド層上に形成される光導波路としてのコア層と、
前記コア層を覆う上部クラッド層と、
前記基板及び前記下部クラッド層の第1の境界と、前記基板における前記第1の境界の反対側の第2の境界との少なくとも一つに形成され、前記コア層からの漏れ光による当該コア層への戻り光を抑制する戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光導波路装置において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光導波路装置において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を前記コア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光導波路装置において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明の光導波路装置は、
基板と、
前記基板上に形成される第1の下部クラッド層と、
前記第1の下部クラッド層上に形成される光導波路としての第1のコア層と、
前記第1のコア層を覆う第1の上部クラッド層と、
第2の下部クラッド層と、
前記第2の下部クラッド層上に形成される光導波路としての第2のコア層と、
前記第2のコア層を覆う第2の上部クラッド層と、
前記第1の上部クラッド層及び第2の下部クラッド層の境界に形成される第1の境界層と、
前記第1の境界層及び前記第1の上部クラッド層の第1の境界と、前記第1の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第2の境界との少なくとも一つに形成され、前記第1及び第2のコア層からの漏れ光による当該各コア層への戻り光を抑制する第1の戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光導波路装置において、
前記基板及び前記第1の下部クラッド層の第3の境界と、前記基板における前記第3の境界の反対側の第4の境界との少なくとも一つに形成され、前記第1のコア層からの漏れ光による前記第1のコア層への戻り光を抑制する第2の戻り光抑制手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光導波路装置において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の光導波路装置において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を前記第1又は第2のコア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6から8のいずれか一項に記載の光導波路装置において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項5から9のいずれか一項に記載の光導波路装置において、
前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層及び前記第2の上部クラッド層を複数積層し、
前記第2の下部クラッド層及びこれに隣り合う前記第2の上部クラッド層の境界に形成される第2の境界層と、
前記第2の境界層及び前記第2の上部クラッド層の第5の境界と、前記第2の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第6の境界との少なくとも一つに形成され、前記第2のコア層からの漏れ光による当該第2のコア層への戻り光を抑制する第3の戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明の光導波路装置の製造方法は、
基板を形成する工程と、
前記基板上に下クラッド層を形成する工程と、
前記下クラッド層上に光導波路としてのコア層を形成する工程と、
前記コア層を覆う上クラッド層を形成する工程と、
前記基板及び前記下部クラッド層の第1の境界と、前記基板における前記第1の境界の反対側の第2の境界との少なくとも一つに、前記コア層からの漏れ光による前記コア層への戻り光を抑制する戻り光抑制手段を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を前記コア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項11から13のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記戻り光抑制手段は、
前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明の光導波路装置の製造方法は、
基板を形成する工程と、
前記基板上に第1の下部クラッド層を形成する工程と、
前記第1の下部クラッド層上に光導波路としての第1のコア層を形成する工程と、
前記第1のコア層を覆う第1の上部クラッド層を形成する工程と、
第2の下部クラッド層を形成する工程と、
前記第2の下クラッド層上に光導波路としての第2のコア層を形成する工程と、
前記第2のコア層を覆う第2の上クラッド層を形成する工程と、
前記第1の境界層及び前記第1の上部クラッド層の第1の境界と、前記第1の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第2の境界との少なくとも一つに、前記第1及び第2のコア層からの漏れ光による当該各コア層への戻り光を抑制する第1の戻り光抑制手段を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記基板及び前記第1の下部クラッド層の第3の境界と、前記基板における前記第3の境界の反対側の第4の境界との少なくとも一つに、前記第1のコア層からの漏れ光による前記第1のコア層への戻り光を抑制する第2の戻り光抑制手段を形成する工程を含むことを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項16又は17に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を前記第1又は第2のコア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項16から18のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項15から19のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法において、
前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層及び前記第2の上部クラッド層を形成する工程において、前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層、前記第2の上部クラッド層及び境界層を複数積層して形成し、
前記第2の下部クラッド層及びこれに隣り合う前記第2の上部クラッド層の境界に第2の境界層を形成する工程と、
前記第2の境界層及び前記第2の上部クラッド層の第5の境界と、前記第2の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第6の境界との少なくとも一つに、前記第2のコア層からの漏れ光による当該第2のコア層への戻り光を抑制する第3の戻り光抑制手段を形成する工程を含むことを特徴とする。
請求項1、11に記載の発明によれば、コア層への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
請求項2、12に記載の発明によれば、漏れ光を散乱してコア層への戻り光を抑制できる。
請求項3、13に記載の発明によれば、漏れ光をコア層と反対側に透過してコア層への戻り光を抑制できる。
請求項4、14に記載の発明によれば、漏れ光を吸収してコア層への戻り光を抑制できる。
請求項5、15に記載の発明によれば、第1、第2のコア層への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
請求項6、16に記載の発明によれば、第1のコア層への戻り光を抑制できる。
請求項7、17に記載の発明によれば、漏れ光を散乱して第1、第2のコア層への戻り光を抑制できる。
請求項8、18に記載の発明によれば、漏れ光を第1、第2のコア層と反対側に透過してコア層への戻り光を抑制できる。
請求項9、19に記載の発明によれば、漏れ光を吸収してコア層への戻り光を抑制できる。
請求項10、20に記載の発明によれば、複数の第2のコア層への戻り光を抑制できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る第1〜第5の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明ずる。先ず、図1を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態のPLC10の構成を示す。
図1に示すように、PLC10は、Si等の基板11と、基板11上に形成された下部クラッド層12と、下部クラッド層12上に形成された光導波路としてのコア層13と、コア層13を覆うように形成された上部クラッド層14と、を備え、さらに、基板11下面に形成される戻り光抑制手段(散乱手段)としての凹凸部15を有して構成される。
基板11は、例えばシリコン基板とする。下部クラッド層12、コア層13、上部クラッド層14は、フッ素化ポリイミド等を材料として形成される。凹凸部15は、入射する光を散乱するのに必要な粗さ(ラフネス:Ra)を有し、例えば、Ra0.2[μm]であるものとする。
次に、図2を参照して、PLC10の動作を説明する。図2に、PLC10の縦断面を示す。
図2に示すように、光ファイバ等を介して入射される導波モードの導波光L10は、コア層13内で反射を繰り返して出射される。光ファイバとの接続部やY分岐スプリッタの分岐部等では、導波光(L10)と、コア層13から下部クラッド層12に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L11とに分解される。漏れ光L11は、下部クラッド層12及び基板11の境界面16で、屈折される漏れ光と、反射される反射光L11aとに分解される。境界面16で屈折される漏れ光は、凹凸部15で散乱され、その散乱光L12が発生する。
散乱光L12は、凹凸部15の凹凸により様々な角度に出射される。散乱光L12には、凹凸部15の下部(空気中)に出射されるものと、出射角度の条件により境界面16で全反射される散乱光L12aと、が含まれる。このため、コア層13に入射する可能性のある反射光L11a及び散乱光L12bは、漏れ光L11に比べて小さくなり、実際にコア層13に入射する戻り光も小さくなる。
次に、図3を参照して、PLC10の製造方法を説明する。図3(a)に、基板11の縦断面構成を示す。図3(b)に、下部クラッド層12を形成した基板の縦断面構成を示す。図3(c)に、コア膜13Aを形成した基板の縦断面構成を示す。図3(d)に、コア層13を形成した基板の縦断面構成を示す。図3(e)に、上部クラッド層14を形成した基板の縦断面構成を示す。
先ず、図3(a)に示すように、シリコンのインゴットが板状に切り出されウェハが作成され、そのウェハの上面が研磨され、ウェハの裏面が研磨されず凹凸部15が形成される。凹凸部15の形成は、切り出し面の未研磨によるものに限定されるものではなく、例えば、荒研磨や、ウエットエッチング、ドライエッチングにより形成されることとしてもよい。
そして、図3(b)に示すように、基板11上にクラッド層の材料が塗布されベーキングされることにより下部クラッド層12が形成される。そして、図3(c)に示すように、下部クラッド層12上にコア層の材料が塗布されベーキングされることによりコア膜13Aが形成される。
そして、図3(d)に示すように、フォトリゾグラフィによりコア層13以外のコア膜13Aが除去されてコア層13が形成される。そして、図3(e)に示すように、下部クラッド層12及びコア層13上にクラッド層の材料が塗布されベーキングされることにより上部クラッド層14が形成される。そして、ウェハがPLCの各チップにダイシングされる。
以上、本実施の形態によれば、凹凸部15により導波光L10の漏れ光L11を散乱してコア層13への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
図4及び図5を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。先ず、図4を参照して、本実施の形態のPLC20の構成を説明する。図4に、本実施の形態のPLC20の構成を示す。
図4に示すように、PLC20は、基板21と、基板21上に形成された下部クラッド層22と、下部クラッド層22上に形成された光導波路としてのコア層23と、コア層23を覆うように形成された上部クラッド層24と、を備え、さらに、基板21下面に形成される戻り光抑制手段(透過手段)としての反射抑制膜25を有して構成される。
基板21は、例えばシリコン基板とする。下部クラッド層22、コア層23、上部クラッド層24は、フッ素化ポリイミド等を材料として構成される。反射抑制膜25は、下部クラッド層22から入射した漏れ光を反射抑制膜25の下面に透過させる性質を有し、無機又は有機物質を材料として単層又は複数の層により形成される。
次に、図5を参照して、PLC20の動作を説明する。図5に、PLC20の縦断面を示す。
図5に示すように、光ファイバ等を介して入射される導波モードの導波光L20は、コア層23内で反射を繰り返して出射される。光ファイバとの接続部やY分岐スプリッタの分岐部等では、導波光(L20)と、コア層23から下部クラッド層22に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L21とに分解される。漏れ光L21は、下部クラッド層22及び基板21の境界面26で、反射される反射光L21aと、屈折される透過光L22とに分解される。透過光L22は、反射抑制膜25に入射され、基板21及び反射抑制膜25の境界面27で、反射される反射光L23aと、屈折される透過光L23とに分解される。
また、反射抑制膜25に入射された透過光L23は、反射抑制膜25の下面で、屈折しされて空気中に出射される出射光L24と、反射する反射光L24aとに分解される。反射抑制膜25の下面の反射光L24aは、境界面27で反射及び屈折され、その屈折光が、境界面26で屈折される透過光L25と、反射される反射光とに分解される。その境界面26で反射される反射光により、同様にして、反射抑制膜25の下面で出射される出射光L24と、境界面26で屈折される透過光L25とが発生していく。
反射抑制膜25は、その膜厚及び屈折率について、透過光L23よりも反射光L21a及びL24が小さくなるように設計されている。具体的には、例えば、多層膜での入射波、反射波、透過波の間に成り立つ境界条件(屈折率及び入射角、反射角、透過角を含む)と、これら各層内での伝搬に伴う位相変化とを行列の形で表現する干渉マトリクスを用いて、透過光L22,L23の反射率について、出射光L24よりも反射光L23a,L24aが小さくなる条件を満たすように、反射抑制膜25の材料、形状等が設計される。成膜条件によっても異なるが、例えば、反射抑制膜25の材料を、屈折率n:2〜2.3のTiOとし、その膜厚を50〜700[nm]として構成される。
出射光L24よりも反射光L23a,L24aが小さくなるため、コア層23に入射する可能性のある反射光L23a,L24aが小さくなり、実際にコア層23に入射する戻り光も小さくなる。
次に、PLC20の製造方法を説明する。先ず、シリコンのインゴッドが板状に切り出されて基板21が形成され、両面研磨される。そして、基板21の下面に反射抑制膜25が成膜される。下部クラッド層22、コア層23、上部クラッド層24の形成は、第1の実施の形態のPLC10の下部クラッド層12、コア層13、上部クラッド層14と同様である。
以上、本実施の形態によれば、反射抑制膜25により導波光L20の漏れ光L21を空気側へ大きく透過してコア層23への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
(第3の実施の形態)
図6及び図7を参照して、本発明に係る第3の実施の形態を説明する。本実施の形態では、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。先ず、図6を参照して、本実施の形態のPLC30の構成を説明する。図6に、本実施の形態のPLC30の構成を示す。
図6に示すように、PLC30は、基板31と、基板31上に形成された下部クラッド層32と、下部クラッド層32上に形成された光導波路としてのコア層33と、コア層33を覆うように形成された上部クラッド層34と、を備え、さらに、基板31下面に形成される戻り光抑制手段(吸収手段)としての吸収膜35を有して構成される。吸収膜35は、例えば、非フッ素化ポリイミドを材料として構成される。
基板31は、例えばシリコン基板とする。下部クラッド層32、コア層33、上部クラッド層34は、フッ素化ポリイミド等を材料として形成される。吸収膜35は、下部クラッド層32から入射した漏れ光の光強度を減衰(光吸収)させる性質を有する。
次に、図7を参照して、PLC30の動作を説明する。図7に、PLC30の縦断面を示す。
図7に示すように、光ファイバ等を介して入射される導波モードの導波光L30は、コア層33内で反射を繰り返して出射される。光ファイバとの接続部やY分岐スプリッタの分岐部等では、導波光(L30)と、コア層33から下部クラッド層32に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L31とに分解される。漏れ光L31は、下部クラッド層32及び基板31の境界面36で、反射される反射光L31aと、屈折される透過光L32とに分解される。透過光L32は、基板31及び吸収膜35の境界面37で、反射される反射光L33aと、屈折される透過光L33とに分解される。吸収膜35に入射された透過光L33は、吸収膜35内で減衰される。
また、透過光L33は、吸収膜35の下面で、屈折されて空気中に出射される出射光L34と、反射する反射光L34aとに分解される。反射光L34aは、吸収膜35内で減衰される。吸収膜35の下面の反射光L34aは、境界面37で反射及び屈折され、その屈折光が、境界面36で屈折される透過光L35と、反射される反射光とに分解される。その境界面36で反射される反射光により、同様にして、吸収膜35の下面で出射される出射光L34と、境界面36で屈折される透過光L35とが発生していく。透過光L33が減衰されているため、コア層33に入射する可能性のある透過光L35は小さくなり、実際にコア層33に入射する戻り光も小さくなる。
次に、PLC30の製造方法を説明する。先ず、シリコンのインゴッドが板状に切り出されて基板31が形成され、両面研磨される。そして、基板31の下面に吸収膜35が成膜される。下部クラッド層32、コア層33、上部クラッド層34の形成は、第1の実施の形態のPLC10の下部クラッド層12、コア層13、上部クラッド層14と同様である。
以上、本実施の形態によれば、吸収膜35により導波光L30の漏れ光L31を吸収してコア層33への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
(第4の実施の形態)
図8及び図9を参照して、本発明に係る第4の実施の形態を説明する。本実施の形態では、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。先ず、図8を参照して、本実施の形態のPLC40の構成を説明する。図9に、本実施の形態のPLC40の構成を示す。
図8に示すように、PLC40は、基板41と、下部クラッド層42と、下部クラッド層42上に形成された光導波路としてのコア層43と、コア層43を覆うように形成された上部クラッド層44と、を備え、さらに、基板41下面に形成される散乱手段としての凹凸部45と、基板41上で下部クラッド層42の下に形成された透過手段としての反射抑制膜46と、を有して構成される。
基板41は、例えばシリコン基板とする。下部クラッド層42、コア層43、上部クラッド層44は、フッ素化ポリイミド等により構成される。凹凸部45は、入射する光を散乱するのに必要な粗さを有し、例えば、Ra0.2[μm]であるものとする。反射抑制膜46は、下部クラッド層42から入射した漏れ光を反射抑制膜46の下面に透過させる性質を有し、無機又は有機物質を材料として単層又は複数の層により形成される。
次に、図9を参照して、PLC40の動作を説明する。図9に、PLC40の縦断面を示す。
図9に示すように、光ファイバ等を介して入射される導波モードの導波光L40は、コア層43内で反射を繰り返して出射される。光ファイバとの接続部やY分岐スプリッタの分岐部等では、導波光(L40)と、コア層43から下部クラッド層42に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L41とに分解される。漏れ光L41は、下部クラッド層42及び反射抑制膜46の境界面47で、反射される反射光L41aと、屈折される透過光L42とに分解される。透過光L42は、反射抑制膜46及び基板41の境界面48で、反射される反射光と、屈折される透過光L43とに分解される。境界面48で反射される反射光は、境界面47で透過光L42aと反射光とに分解され、境界面47で反射される反射光は、境界面48で反射光と透過光L42bとに分解される。
透過光L43よりも反射光L41a,透過光L42a,L42bが小さくなるため、コア層23に入射する可能性のある反射光L41a,透過光L42a,L42bが小さくなる。また、透過光L43は、凹凸部45で散乱され、散乱光L44が発生する。境界面47を透過する透過光は、散乱光L44のうちの一部となる。また、透過光L42bも凹凸部45で散乱される。このため、コア層43に入射する可能性のある反射光L41a、透過光L42a等は小さくなり、実際にコア層43に入射する戻り光も小さくなる。
次に、PLC40の製造方法を説明する。先ず、第1の実施の形態のPLC10の基板11と同様に、基板41が形成され、基板41上に反射抑制膜46が成膜される。そして、下部クラッド層42、コア層43、上部クラッド層44の形成は、PLC10の下部クラッド層12、コア層13、上部クラッド層14と同様である。
以上、本実施の形態によれば、反射抑制膜46により導波光L40の漏れ光L41を基板41側へ大きく透過し、さらに凹凸部45により透過光を散乱してコア層43への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
(第5の実施の形態)
図10及び図11を参照して、本発明に係る第5の実施の形態を説明する。本実施の形態では、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と異なる部分を主として説明する。先ず、図10を参照して、本実施の形態のPLC50の構成を説明する。図10に、本実施の形態のPLC50の構成を示す。
図10に示すように、PLC50は、基板51と、基板51上に形成された第1の下部クラッド層としての下部クラッド層52と、下部クラッド層52上に形成された光導波路としての第1のコア層としてのコア層53と、コア層53を覆うように形成された第1の上部クラッド層としての上部クラッド層54と、上部クラッド層54上に形成された第1の境界層としての境界層55と、境界層55上に形成された第2の下部クラッド層としての下部クラッド層56と、下部クラッド層56上に形成された光導波路としての第2のコア層としてのコア層57と、コア層57を覆うように形成された第2の上部クラッド層としての上部クラッド層58と、を備え、さらに、境界層55下面に形成される第1の戻り光抑制手段(散乱手段)としての凹凸部59と、境界層55上面に形成される第1の戻り光抑制手段(散乱手段)としての凹凸部60と、を有して構成される。
基板51、境界層55は、例えばシリコン基板とする。下部クラッド層52,56、コア層53,57、上部クラッド層54,58は、フッ素化ポリイミド等を材料として形成される。凹凸部59,60は、入射する光を散乱するのに必要な粗さを有し、例えば、Ra0.2[μm]であるものとする。
次に、図11を参照して、PLC50の動作を説明する。図11に、PLC50の縦断面を示す。
図11に示すように、光ファイバ等を介して入射される導波モードの導波光L50,L60は、それぞれ、コア層53,57内で反射を繰り返して出射される。光ファイバとの接続部やY分岐スプリッタの分岐部等では、導波光(L50)と、コア層53から上部クラッド層54に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L51とに分解される。同様に、導波光L60の反射の際に、導波光(L60)と、コア層57から下部クラッド層56に屈折される放射モードの漏れ光(放射光)L61とに分解される。
漏れ光L51は、凹凸部59で散乱され、散乱光L52が発生する。コア層53に入射する可能性のある反射光は、散乱光L52のうちの一部となる。また、漏れ光L61は、凹凸部59で散乱され、散乱光L62が発生する。コア層57に入射する可能性のある反射光は、散乱光L62のうちの一部となる。このため、実際にコア層53,57に入射する戻り光も小さくなる。
次に、PLC50の製造方法を説明する。先ず、シリコンインゴッドから切り出されて基板51が形成され、両面研磨される。下部クラッド層52、コア層53、上部クラッド層54の形成は、第1の実施の形態のPLC10の下部クラッド層12、コア層13、上部クラッド層14と同様である。そして、荒研磨、エッチング等により、上部クラッド層54の上面に凹凸部59が形成される。
そして、凹凸部59が形成された上部クラッド層54上に境界層55が成膜される。さらに、荒研磨、エッチング等により、境界層55の上面に凹凸部60が形成される。そして、下部クラッド層52、コア層53、上部クラッド層54と同様に、境界層55上に、下部クラッド層56、コア層57、上部クラッド層58が形成される。
以上、本実施の形態によれば、凹凸部59により導波光L50の漏れ光L51を散乱してコア層53への戻り光を抑制でき、また凹凸部60により導波光L60の漏れ光L61を散乱してコア層57への戻り光を抑制でき、導波光の損失の波長依存特性の劣化を防ぐことができる。
図12及び図13を参照して、第1の実施の形態の具体的な実施例1を説明する。本実施例は、第1の実施の形態のPLC10を適用して作成した導波路スプリッタ70について説明する。図12に、導波路スプリッタ70の構成を示す。
先ず、図12を参照して、本実施例の導波路スプリッタ70の装置構成を説明する。図12に、導波路スプリッタ70の構成を示す。図12に示すように、導波路スプリッタ70は、光ファイバ75から入力した光信号を光ファイバ76〜79に分離して出力する装置である。導波路スプリッタ70は、上記光ファイバ75〜79の位置決めを行うV溝を有する基板72下面に凹凸部を有するPLC10を適用したスプリッタ部71と、光ファイバ75及びスプリッタ部71を接続固定するカバー73と、スプリッタ部71及び光ファイバ76〜79を接続固定するカバー74と、を備えて構成される。
導波路スプリッタ70は、一つの入力から4つの出力に分岐する光導波路としてのコア層711を有し、コア層711の入力が光ファイバ75に接続され、コア層711の出力の4つのポートが光ファイバ76〜79に接続されている。
次いで、図13を参照して、導波路スプリッタ70の特性を説明する。図13に、導波路スプリッタ70の導波光の損失の波長依存特性を示す。
波長が約1600[nm]において損失が高くなるような寸法及び材料により構成されている導波路スプリッタ70において、レーザ光を入射し、一つの出力ポートから出射される導波光の損失の波長依存特性を図13に示す。この導波光の損失の波長依存特性は、図15に示す従来のPLCを適用した導波光スプリッタの損失の波長依存特性に比べて、リップルが低減されて損失の波長依存特性の劣化を防いでいる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る導波路装置及び導波路装置の製造方法の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記第1〜3の実施の形態では、基板下面に凹凸部、反射抑制膜又は吸収膜を設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、基板の上面及び下面の少なくとも一方に凹凸部、反射抑制膜又は吸収膜を設ける構成としてもよい。この構成において、PLCの製造方法においては、基板上に下部クラッド層を形成する前に、基板の上面及び下面の少なくとも一方に、凹凸部、反射抑制膜又は吸収膜が形成される。
また、上記各実施の形態の少なくとも2つを適宜組み合わせる構成としてもよい。例えば、反射抑制膜を有するPLC20の基板21上面に吸収膜を形成する構成としてもよい。また、PLC50において、基板51に第2の戻り光抑制手段(散乱手段、透過手段、吸収手段)としての凹凸部、反射抑制膜、吸収膜が形成される構成としてもよい。
また、上記第5の実施の形態では、コア層を2層に積層する構成としたが、3層以上に積層する構成としてもよい。この構成において、各コア層(及び上下部クラッド層)の境界には、第2の境界層としての境界層が設けられ、その境界層の上下面に第3の戻り光抑制手段(散乱手段、透過手段、吸収手段)としての凹凸部、反射抑制膜、吸収膜が形成される構成としてもよい。
また、上記実施例1では、PLC10を導波光スプリッタに適用する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光スイッチ、Y字分岐導波路デバイス、方向性結合器(光結合器)、アレイ導波路グレーティング等のPLCにより実現される光学装置に適用できる。また、PLC20,30,40,50についても同様である。
その他、上記各実施の形態及び実施例におけるPLC、導波光スプリッタの細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る第1の実施の形態のPLC10の構成を示す図である。 PLC10を示す縦断面図である。 (a)は、基板11を示す縦断面図である。(b)は、下部クラッド層12を形成した基板を示す縦断面図である。(c)は、コア膜13Aを形成した基板を示す縦断面図である。(d)は、コア層13を形成した基板を示す縦断面図である。(e)は、上部クラッド層14を形成した基板を示す縦断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態のPLC20の構成を示す図である。 PLC20を示す縦断面図である。 本発明に係る第3の実施の形態のPLC30の構成を示す図である。 PLC30を示す縦断面図である。 本発明に係る第4の実施の形態のPLC40の構成を示す図である。 PLC40の縦断面図である。 本発明に係る第5の実施の形態のPLC50の構成を示す図である。 PLC50の縦断面図である。 導波路スプリッタ70の構成を示す図である。 導波路スプリッタ70の導波光の損失の波長依存特性を示す図である。 従来のPLC80を示す縦断面図である。 PLC80の導波光の損失の波長依存特性を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,80 PLC
11,21,31,41,51,81 基板
12,22,32,42,52,56,82 下部クラッド層
13,23,33,43,53,57,83 コア層
14,24,34,44,54,58,84 上部クラッド層
13A コア膜
15,45,59,60 凹凸部
16,26,27,35,36,47,48 境界面
25,46 反射抑制膜
35 吸収膜
55 境界層
70 導波路スプリッタ
71 スプリッタ部
711 コア層
72 V溝を有する基板
73,74 カバー
75〜79 光ファイバ

Claims (20)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成される下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層上に形成される光導波路としてのコア層と、
    前記コア層を覆う上部クラッド層と、
    前記基板及び前記下部クラッド層の第1の境界と、前記基板における前記第1の境界の反対側の第2の境界との少なくとも一つに形成され、前記コア層からの漏れ光による当該コア層への戻り光を抑制する戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする光導波路装置。
  2. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする請求項1に記載の光導波路装置。
  3. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を前記コア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光導波路装置。
  4. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光導波路装置。
  5. 基板と、
    前記基板上に形成される第1の下部クラッド層と、
    前記第1の下部クラッド層上に形成される光導波路としての第1のコア層と、
    前記第1のコア層を覆う第1の上部クラッド層と、
    第2の下部クラッド層と、
    前記第2の下部クラッド層上に形成される光導波路としての第2のコア層と、
    前記第2のコア層を覆う第2の上部クラッド層と、
    前記第1の上部クラッド層及び第2の下部クラッド層の境界に形成される第1の境界層と、
    前記第1の境界層及び前記第1の上部クラッド層の第1の境界と、前記第1の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第2の境界との少なくとも一つに形成され、前記第1及び第2のコア層からの漏れ光による当該各コア層への戻り光を抑制する第1の戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする光導波路装置。
  6. 前記基板及び前記第1の下部クラッド層の第3の境界と、前記基板における前記第3の境界の反対側の第4の境界との少なくとも一つに形成され、前記第1のコア層からの漏れ光による前記第1のコア層への戻り光を抑制する第2の戻り光抑制手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の光導波路装置。
  7. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする請求項6に記載の光導波路装置。
  8. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を前記第1又は第2のコア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする請求項6又は7に記載の光導波路装置。
  9. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の光導波路装置。
  10. 前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層及び前記第2の上部クラッド層を複数積層し、
    前記第2の下部クラッド層及びこれに隣り合う前記第2の上部クラッド層の境界に形成される第2の境界層と、
    前記第2の境界層及び前記第2の上部クラッド層の第5の境界と、前記第2の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第6の境界との少なくとも一つに形成され、前記第2のコア層からの漏れ光による当該第2のコア層への戻り光を抑制する第3の戻り光抑制手段と、を備えることを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載の光導波路装置。
  11. 基板を形成する工程と、
    前記基板上に下クラッド層を形成する工程と、
    前記下クラッド層上に光導波路としてのコア層を形成する工程と、
    前記コア層を覆う上クラッド層を形成する工程と、
    前記基板及び前記下部クラッド層の第1の境界と、前記基板における前記第1の境界の反対側の第2の境界との少なくとも一つに、前記コア層からの漏れ光による前記コア層への戻り光を抑制する戻り光抑制手段を形成する工程と、を含むことを特徴とする光導波路装置の製造方法。
  12. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする請求項11に記載の光導波路装置の製造方法。
  13. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を前記コア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする請求項11又は12に記載の光導波路装置の製造方法。
  14. 前記戻り光抑制手段は、
    前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法。
  15. 基板を形成する工程と、
    前記基板上に第1の下部クラッド層を形成する工程と、
    前記第1の下部クラッド層上に光導波路としての第1のコア層を形成する工程と、
    前記第1のコア層を覆う第1の上部クラッド層を形成する工程と、
    第2の下部クラッド層を形成する工程と、
    前記第2の下クラッド層上に光導波路としての第2のコア層を形成する工程と、
    前記第2のコア層を覆う第2の上クラッド層を形成する工程と、
    前記第1の境界層及び前記第1の上部クラッド層の第1の境界と、前記第1の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第2の境界との少なくとも一つに、前記第1及び第2のコア層からの漏れ光による当該各コア層への戻り光を抑制する第1の戻り光抑制手段を形成する工程と、を含むことを特徴とする光導波路装置の製造方法。
  16. 前記基板及び前記第1の下部クラッド層の第3の境界と、前記基板における前記第3の境界の反対側の第4の境界との少なくとも一つに、前記第1のコア層からの漏れ光による前記第1のコア層への戻り光を抑制する第2の戻り光抑制手段を形成する工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の光導波路装置の製造方法。
  17. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を散乱する散乱手段であることを特徴とする請求項16に記載の光導波路装置の製造方法。
  18. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を前記第1又は第2のコア層と反対側に透過する透過手段であることを特徴とする請求項16又は17に記載の光導波路装置の製造方法。
  19. 前記第1及び第2の戻り光抑制手段の少なくとも一つは、
    前記漏れ光を吸収する吸収手段であることを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法。
  20. 前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層及び前記第2の上部クラッド層を形成する工程において、前記第2の下部クラッド層、前記第2のコア層、前記第2の上部クラッド層及び境界層を複数積層して形成し、
    前記第2の下部クラッド層及びこれに隣り合う前記第2の上部クラッド層の境界に第2の境界層を形成する工程と、
    前記第2の境界層及び前記第2の上部クラッド層の第5の境界と、前記第2の境界層及び前記第2の下部クラッド層の第6の境界との少なくとも一つに、前記第2のコア層からの漏れ光による当該第2のコア層への戻り光を抑制する第3の戻り光抑制手段を形成する工程を含むことを特徴とする請求項15から19のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法。
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