JP2007092994A - 動圧気体軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フォイルの一端を溶接にて固定部材に止着させる方式は、溶接時の熱的変化を招く恐れがあり、製造コストが高くなる欠点を有している。本発明はこのような問題を解決する動圧気体軸受を提供する
【解決手段】 本発明のフォイルは、気体の圧力を生起させるフォイルが環状体であることにあり、さらにこの環状のフォイルには少なくとも1個以上のうねり部が形成されている。さらに、このフォイルはアンダーフォイルとともに併設されるときはアッパーフォイルとして機能する。具体的には図1に示すとおり、フォイルF1は平板状であり、かつ回転軸を巻回する環状に形成されている。そして、120°間隔でうねり部FUが形成されている。同時に外周辺部には120°間隔で半円弧状の凹部FKが形成され固定部に植設されたピン5にて位置決めされる。さらに本発明はアンダーフォイルに円弧状のフォイルを形成し、このフォイルに凹凸部を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機のエアサイクルマシン、ヘリウム液化装置の膨張タービン、自動車のターボチャージャ等の高速回転機械に使用される軸受に関し、特に、固定部材と回転部材間に形成された気体膜により荷重を支持する動圧気体軸受に関する。
高速回転機械用に使用される軸受として、たとえば米国特許第3635534号明細書に示されているように、固定部材と回転部材間に形成した楔状の空間により両部材間に薄い気体膜を生じさせ、この気体膜の潤滑作用により荷重を支持する動圧気体軸受が知られている。このような動圧気体軸受はスラスト軸受またはジャーナル軸受に適用されている。
このような従来の動圧気体軸受の第1の例としては、固定部材であるベース上に所定間隔で固着した複数の支持台を備えており、この支持台上に3層に積層した補強部材の上面に、金属薄板等の可撓性材料で形成した複数のフォイルが止着されている。そしてこのフォイルは上向きに傾斜した自由端を備えており、このフォイルの上面に対向して一方向に回転する可動部材としてのランナとの間に、初期楔状空間が形成されるようになっている。
第2の例としては、平板で環状の基材に一定長の円弧状のフォイルの一端を溶着させ、さらに一定長の距離を隔てて同様のフォイルを溶着して、環状全域に重複してフォイルを溶着させ環状全域にフォイルが設けられた気体軸受が提案されている。この場合各フォイルと回転部材間で気体の圧力を形成する。
第3の例としては、ベースに設けた複数の支持台上に載置された帯状のフォイルを備え、各支持台の後部近傍において、ランナに対向するフォイルの上面に小さな窪みを形成するものである。
この例によればランナが回転すると、窪みに作用する気体圧力により該窪みの部分でフォイルが下方に屈曲し、屈曲したフォイルの最下点から後続の支持台の頂部にかけてランナとの間に楔状空間が生じ、この楔状空間に形成される気体膜の圧力により浮動状態で支持されたランナはベースと非接触で回転することができるものである。
このフォイルの剛性が不足して負荷容量が低下するという問題や、窪みに異物が詰まりやすく、耐久性に欠けるという問題を解決するため、図12に示す気体軸受が提案されている(特許文献1参照)。
この気体軸受は図12から明らかなように、回転軸RSの周囲に環状に巻回できるアッパーフォイルPFと固定部R側に設置されたアンダーフォイルDFの組み合わせからなるもので、アッパーフォイルPFの基端はアンダーフォイルDFの上面に溶着部Yにて固着されている。そして他端側巻回部分ないし他端側まではアンダーフォイルDFに固設された複数個の支持台SBに架橋されている。したがって基端部において回転部材APとの間に初期の楔状空間Kが形成される。この初期楔状空間Kが形成されたことによって回転部材APが回転するとき各支持台SB間に楔状空間Kが形成されて気体膜の圧力が生起され、アッパーフォイルPFが撓んで隣接する各支持台SB間に楔状空間Kがそれぞれ発生し軸受機能が実現されるものである。
特許第2684765号公報
しかしながら、このフォイル一端を固定部材に止着させる方式は、このフォイルが両端を有するものであるが故にこの止着を溶接等にて強固に行わせる必要がある。そのために溶接時の熱的変化を招く恐れがあるのみならず、複数のセグメントから構成されているため製作に熟練を要し、また製造コストが高くなる欠点を有している。さらに負荷が大きい場合、アンダーフォイルが充分に機能しない場合もある。
本発明はこのような問題を解決する動圧気体軸受を提供することを目的とする。
本発明が第1に提供する動圧気体軸受は、上記課題を解決するために、固定部材と回転部材間に形成される気体膜の圧力により両部材間に作用する荷重を支持する動圧気体軸受において、前記固定部材側に所定間隔で配設された複数の支持突起と、前記複数の支持突起の上面に支持されて該支持突起間を架橋するとともに、前記固定部材に係止された可撓性を有する環状のフォイルを設け、このフォイルの一部にうねり部を形成してこのうねり部と前記回転部材との間における初期楔状空間から回転部材とフォイルの間隙に導入された気体の圧力により、フォイルが撓んで隣接する支持突起間に複数の楔状空間を繰り返し形成するようにしたものである。フォイルは環状体であり構成が極めて簡略となる。
本発明が第2に提供する動圧気体軸受は、上記課題を解決するために、フォイルの固定部材に対する係止を外周に形成した半円状の凹部とピンで行わせるようにしたもので、係止が簡略になり構造も簡略となる。
本発明が第3に提供する動圧気体軸受は、上記課題を解決するために、フォイルには半径方向とこの半径方向外方端から円周状に伸びた切欠溝が形成され、この切欠溝によって1個または複数個の円周方向に一定の長さを有する環状のフォイルが設けられているから、軸受の容量、形式等に応じた軸受として機能する。
本発明が第4に提供する動圧気体軸受は、上記課題を解決するために、フォイルは固定部材側のアンダーフォイルと、回転部材側のアッパーフォイルで構成され、このアンダーフォイルに支持突起が設けられているから、アッパーフォイルを支持する支持突起の設定が容易となる。
本発明が第5に提供する動圧気体軸受は、上記課題を解決するために、回転部材側にアンダーフォイル上面の支持突起を成型し、アンダーフォイルと固定部材を同一部材としたものであり、支持突起の構成が容易である。さらに本発明が提供する動圧気体軸受アンダーフォイルは、アッパーフォイルに対する支持をより確実ならしめる構成としたものである。
本発明の構成は上述のとおりであり、つぎの利点を有する。
(1)溶接等の接合による固定が不要な構造であり、溶接によるフォイルの熱的変形や歪曲もなく、しかも溶接を不要とすることでコストダウンが図られる。
(2)溶接等による接合によって位置決めしていたのに対して、位置決めや品質のばらつきの影響がなくなり、特にアンダーフォイルの機能を向上させ軸受としての機能と品質が向上する。
本発明の第1の特徴は、気体の圧力を生起させるフォイルが環状体であることにある。そして第2の特徴は、この環状のフォイルには少なくとも1個以上のうねり部が形成されている点である。さらに、このフォイルはアンダーフォイルとともに併設されるときはアッパーフォイルとして機能するが、本発明のフォイル(アッパーフォイル)をアンダーフォイルの材質と同一にする特徴も有し、最も好ましい実施形態としてはこれら全ての特徴を備え有するものである。
本発明が提供する第1の実施例は図1から図3に示すとおりである。
図1(A)は本発明によるフォイルF1を上面より見た図である。図1(B)は側面より示す図である。図1ではフォイルF1は形状の理解を容易にするため、一定の厚さで示されているが、実際には0.1〜0.2mmで、平板状であり、かつ回転軸(図示せず)を巻回する環状に形成されている。この点に特徴がある。そして、120°間隔でうねり部FUが形成されている。同時に外周辺部には120°間隔で半円弧状の凹部FKが形成されている。この凹部FKは後述するとおり軸受機構における固定部(図示せず)に位置決めするためのもので、図1(A)に示す5はこの凹部FKに係止するピン(固定部に植設されている)を示している。
このようなフォイルF1は具体的には軸受機構において図2に示すように使用される。図2はこの使用状態を示す縦断面図である。この図示例でフォイルF1は1枚のみでアッパーフォイルとして機能し、アンダーフォイルがない例を示している。このアッパーフォイルとして機能するフォイルF1には少なくとも1個以上のうねり部FUが形成されており、このうねり部FUが楔状空間Kを形成する。なお、図中1は回転軸であり、2はこの回転軸1と一体である回転部材で負荷圧を受ける受圧盤である。すなわち受圧盤2は、その下面がアッパーフォイルとして機能するフォイルF1の上面を押圧し回転することになる。
したがって受圧盤2の回転により、受圧盤2の下面とアッパーフォイルとして機能するフォイルF1との隙間の空気が空気の粘性により引張られ、受圧盤2とフォイルF1との隙間が次第に挟まっている楔状空間Kの領域で圧力が上昇する。この圧力上昇によってフォイルF1は、変形してうねりを生じ、結果的にはフォイルF1が支持台3にて支えられている箇所ごとに楔領域に生起し空気の圧力上昇が生じる。この圧力上昇により軸受は受圧盤2を非接触で支えることになる。このようにしてフォイルF1が気体軸受として機能することで固定部4に対しスラスト軸受機能を出現する。なお、支持台3は固定部4側に直接的に固定設置され、しかもフォイルF1の円周方向に沿って複数個設置されている。
図3はフォイルF1をアッパーフォイルとして使用し、固定部4側にアンダーフォイルFBを設置した例を示す。このアッパーフォイルとアンダーフォイルFBを一組として組み合わせた例が示されている。この両者間におけるアンダーフォイルFBの上面に支持台3を配置する組み合わせは従来から広く採用されている軸受であるが、図3はこの公用されているアッパーフォイルとアンダーフォイルFBの組み合わせ方式に、本発明を適用した例を示している。図3において1は回転軸であり、2は受圧盤を示している。この場合も軸受としての作動原理は上述と同一である。図3において図2と同一の符号で示される部品は、図2と同一の部品であり、その機能、作動の詳細な説明は省略する。
なお、本発明が提供するフォイルF1は、その周囲に3個形成された凹部FKに対して、固定部4に植設されたピン5がそれぞれ係合し、位置決めが保障されている。
本発明が提供する第2の実施例は図4に示すとおりである。
この第2の実施例は、図4(A)の平面図に示すように、平板状でかつ環状のフォイルF2に1個の切欠溝FMが設けられた例である。この切欠溝FMは、内周辺のある地点から半径(外方)方向に一定の長さの半径方向溝M1と、この半径方向溝M1の外方先端から円周方向にほぼ一周近くの長さを有する円弧状溝M2から形成され、フォイルF2全体の内方にほぼ円形の短冊がつくられた形をなしている。この円形の短冊STが本発明のフォイルそれ自体なのである。すなわち、内方に軸受として機能する円形の短冊STが形成されたフォイルF2であり、このフォイルF2自体は環状をなしている。
本発明が第2に提供するこのフォイルF2は、短冊STの部位にうねり部FUが形成される。図示例では短冊STの始端部位に設置された例で、しかもこのうねり部FUは起伏(傾斜)のみで形成されている。この状態は図4(B)に示されているが、Kが楔状空間である。このフォイルF2の場合も外周の3箇所に位置決め用の凹部FKが形成されている。
このような短冊STを主体とするフォイルF2は図5に示される形で軸受機構として構成される。図5は図3と同様アンダーフォイルFBとの組み合わせによるもので、うねり部FUに楔状空間Kができ、この部位に気体による圧力が生起する。図6は図5の構成をフォイルF2の上面から見た図である。5は位置決め用のピンであり、3は支持台を示している。この第2の実施例においても軸受としての作動原理は上述と同一である。なお、図5において図2と同一の符号で示される部品は、図2と同一の部品でありその機能、作動の詳細な説明は省略する。
本発明が提供する第3の実施例は図7に示すとおりである。
この第3の実施例は、図7(A)の平面図に示すように、平板状でかつ環状のフォイルF3に3個の切欠溝FNが設けられた例である。この切欠溝FNは、内周辺のある地点から半径(外方)方向に一定の長さの半径方向溝N1と、この半径方向溝N1の外方先端から円周方向にほぼ一周近くの長さを有する円弧状溝N2から形成され、フォイルF3全体の内方にほぼ円形の短冊SZが3個つくられた形をなしている。この円形の短冊SZが本発明のフォイルそれ自体なのである。すなわち、内方に軸受として機能する円形の短冊SZが形成されたフォイルF3であり、このフォイルF3自体は環状をなしている。
本発明が第3に提供するこのフォイルF3は、短冊SZの部位にうねり部FUが形成される。図示例では短冊SZの始端部位に設置された例で、しかもこのうねり部FUは起伏(傾斜)のみで形成されている。この状態は図7(B)に示されているが、Kが楔状空間である。このフォイルF3の場合も外周の3箇所に位置決め用の凹部FKが形成されている。この第3の実施例においても軸受としての作動原理は上述と同一である。
このような短冊SZを主体とするフォイルF3は図8に示される形で軸受機構として構成される。図8は図2と同様固定部4に支持台3を直接設置し、この各支持台3上に本発明のフォイルF3をアッパーフォイルとして架設した組み合わせによるもので、図7(B)に示すように3個の各うねり部FUに楔状空間Kができ、この部位に気体による圧力が生起する。図9は図8の構成をフォイルF3の上面から見た図である。5は位置決め用のピンであり、3は支持台を示している。なお、図8において図2と同一の符号で示される部品は図2と同一の部品であり、その機能、作動の詳細な説明は省略する。
さらに本発明が第4に提供するフォイルはアッパーフォイルをより適正に支持できるアンダーフォイルを提供する。
このアンダーフォイルFCの構成は、図10に示すとおりであるが、その特徴とする点はアッパーフォイルと同様、中央孔を有する環状のフォイルで、環状の周囲部分に円弧状のフォイルを形成し、この円弧状フォイル部分において円周方向に凹凸を形成した点にある。
すなわち図10において、FCは中央孔を有する環状のアンダーフォイルで、半径方向に一定の長さを有する切欠溝L1とこの切欠溝L1の半径方向外方端に接続された円弧状に一定の長さを有して伸びた切欠溝L2が形成されている。この切欠溝L1、L2は全周で計6個形成され、6個の短冊すなわち円弧状のフォイルSFが形成されている。
そして特徴とする点は、この各円弧状のフォイルSFに凹凸部Tが形成されている点である。この凹凸部Tは円弧状のフォイルSFにおいて、その初端側は放射方向になっているが、終端に至るも平行に形成されていて、この終端部側の凹凸は半径方向に対してはかなり傾斜した状態になっている。さらにこのフォイルには上記した他のフォイルF1〜F3等と同様、外周に等間隔を有して半径弧上の凹部FKが形成されている。
以上詳述したアンダーフォイルFCは固定部位に設置される。この場合図1〜図3、図5、図6、図8に示すようにピン5が凹部FKに係合して、アンダーフォイルFCが固定支持される。その状態でその上方にアッパーフォイルF5が乗設される。このアッパーフォイルとしては、たとえば図7に示すと同様の形をしたもので図11に示すアッパーフォイルF5が適用される。
このようにしてアンダーフォイルFC上にアッパーフォイルF5が乗設され、回転体(図示せず)の負荷がアッパーフォイルF5を介してアンダーフォイルFCに作用する。アンダーフォイルFCの凹凸部TにアッパーフォイルF5が対応し、図8などに示すような楔状空間Kが形成されて動圧が生起し軸受機能が発揮される。すなわち回転体の回転により、回転体とアッパーフォイルF5の隙間の空気が空気の粘性により引張られ、回転体とアッパーフォイルF5の隙間が次第に狭まっている楔領域で圧力が上昇する。
この圧力上昇によりアッパーフォイルF5は図11における破線で囲まれた部位が変形してうねりが形成されるため、アッパーフォイルF5がベースにより支えられている箇所ごとに楔領域ができ、空気の圧力上昇が生じる。この圧力上昇によりアッパーフォイルF5は回転体を非接触で支える。アッパーフォイルF5の圧力上昇によりアッパーフォイルF5がアンダーフォイルFCに押し付けられたとき、アンダーフォイルFCが弾性変形することにより、スラスト軸受に剛性を与え、熱変形や異物の混入、加工公差等を吸収する。
この場合、アンダーフォイルFCの凹凸部Tは複数個の円弧状のフォイルSFにそれぞれ複数個形成され、しかもその方向は半径方向に対して傾斜しており、ばね常数が均一な状態に維持されて剛性を有し、アンダーフォイルFCとして適正に機能する。アッパーフォイルF5の円弧状のフォイルSFはアンダーフォイルFCの円弧状のフォイルSFの大きさの倍近い長さを有し、アッパーフォイルF5を均等に支持し耐久性も向上する。溶接なども不要でコストも低減できる。なお、FKは固定部への固定用の凹部を示している。
本発明が提供する動圧気体軸受の特徴は以上詳述したとおりであるが、その構成は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施例を包含する。
上記第1の実施例は1枚の平板形で環状のものであるが、これを直径(内径)の異なる大小2枚の環状フォイルとすることもできる。2枚の環状フォイルそれぞれに位置決め用の凹部も設けそれぞれを固定する。
また3個の短冊状のフォイルも挙げたが、これを4個の短冊あるいは2個の短冊にすることもできる。環状のフォイルに形成するうねりは凸形でも凹形のいずれでもよく個数も1個以上であれば限定されない。固定部にアンダーフォイル上面の凹凸形状を成型し、アンダーフォイルと固定部を同一の部材とすることもできる。
本発明が第4に提供するアンダーフォイルについても種々の変形例を挙げることができる。図10に示す例では円弧状のフォイルを6個に設定した例を示したが、半分の3個に設定することもできる。この場合アッパーフォイルF5の短冊数と同一になる。また3の倍数個にすることに限定されるものではなく、5個あるいは7個に設定することもできる。ただ、アッパーフォイルF5の短冊の枚数に整合させることがアンダーフォイルとしての機能が充分に発揮されることになる。また円弧状のフォイルSFに形成される凹凸部の個数も図示例に限定されないし、図示例のように互いに平行に形成することも限定されない。たとえば半径方向すなわち放射状に形成することもできる。
本発明が第1に提供する動圧気体軸受のフォイルの構成を示す図で、(A)は平面図(B)は側面図である。 本発明が第1に提供する動圧気体軸受のフォイルを単独で軸受として構成した実施例を示す縦断面図である。 本発明が第1に提供する動圧気体軸受のフォイルをアンダーフォイルとともに組み合わせて軸受として構成した実施例を示す縦断面図である。 本発明が第2に提供する動圧気体軸受のフォイルの構成を示す図で、(A)は平面図(B)は側面図である。 本発明が第2に提供する動圧気体軸受のフォイルを単独で軸受として構成した実施例を示す縦断面図である。 図5のAA面を示す平面図である。 本発明が第3に提供する動圧気体軸受のフォイルの構成を示す図で、(A)は平面図(B)は側面図である。 本発明が第3に提供する動圧気体軸受のフォイルを単独で軸受として構成した実施例を示す縦断面図である。 図8のBB面を示す平面図である。 本発明によるアンダーフォイルの構成を示す図である。 本発明に利用できるアッパーフォイルの構成を示す図である。 従来における動圧気体軸受の構成を示す図である。
符号の説明
1 回転軸
2 受圧盤
3 支持台
4 固定部
5 ピン
AP 回転部材
DF アンダーフォイル
F1 フォイル
F2 フォイル
F3 フォイル
F5 アッパーフォイル
FB アンダーフォイル
FC アンダーフォイル
FK 凹部
FM 切欠溝
FN 切欠溝
FU うねり部
K 楔状空間
L1 切欠溝
L2 切欠溝
M1 半径方向溝
M2 円弧状溝
N1 半径方向溝
N2 円弧状溝
PF アッパーフォイル
R 固定部
RS 回転軸
SB 支持台
SF 円弧状のフォイル
ST 短冊
SZ 短冊
T 凹凸部
Y 溶着部

Claims (10)

  1. 固定部材と回転部材とを微小な間隔を介して対向させ、これら固定部材と回転部材間に形成される気体膜の圧力により両部材間に作用する荷重を支持する動圧気体軸受において、前記固定部材側に所定間隔で配設された複数の支持突起と、前記複数の支持突起の上面に支持されて該支持突起間を架橋するとともに、前記固定部材に係止された可撓性を有する平板状でかつ環状のフォイルを設け、このフォイルの円周方向に少なくとも1個のうねり部を形成してこのうねり部と前記回転部材との間における初期楔状空間から回転部材とフォイルの間隙に導入された気体の圧力により、フォイルが撓んで隣接する支持突起間に複数の楔状空間を繰り返し形成することを特徴とする動圧気体軸受。
  2. フォイルの外周辺には複数個の半円状の凹部が形成されこの各凹部に固定部材が設けられたピンが係合されることによりフォイルが固定部材に係止されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の動圧気体軸受。
  3. フォイルは固定部材側のアンダーフォイルと、回転部材側のアッパーフォイルで構成されていることを特徴とする請求項1記載の動圧気体軸受。
  4. 回転部材側にアンダーフォイル上面の支持突起を成型し、アンダーフォイルと固定部材を同一部材としたことを特徴とする請求項3記載の動圧気体軸受。
  5. フォイルには半径方向に一定の長さを有し、この半径方向外方端に接続されかつ円弧状に一定の長さに伸びた切欠溝が形成され、この切欠溝によって1個または複数個の円弧状のフォイルが設けられていることを特徴とする請求項1記載の動圧気体軸受。
  6. フォイルがアッパーフォイルであることを特徴とする請求項5記載の動圧気体軸受。
  7. 中央孔を有する円弧状のフォイルであって半径方向に一定の長さを有し、この半径方向外方端に接続されかつ円弧状に一定の長さに伸びた切欠溝を形成し、この切欠溝によって1個または複数個の円弧状のフォイルを設けるとともに、前記円弧状のフォイルには円周方向に凹凸が形成されていることを特徴とするアンダーフォイル。
  8. 中央孔を有する円弧状のフォイルであって半径方向に一定の長さを有しこの半径方向外方端に接続されかつ円弧状に一定の長さに伸びた切欠溝を形成しこの切欠溝によって1個または複数個の円弧状のフォイルを設けるとともに前記円弧状のフォイルには円周方向に凹凸が形成されているアンダーフォイルと、中央孔を有する円弧状のフォイルであって半径方向に一定の長さを有し、この半径方向外方端に接続されかつ円弧状に一定の長さに伸びた切欠溝を形成しこの切欠溝によって1個または複数個の円弧状のフォイルが設けられたアッパーフォイルとを組み合わせたことを特徴とする動圧気体軸受。
  9. 円弧状のフォイルには複数個の凹凸が円周方向に形成されていることを特徴とする請求項7記載のアンダーフォイル。
  10. 円弧状のフォイルには複数個の凹凸が半径方向に対して一定の傾きを有して形成されていることを特徴とする請求項8記載の動圧気体軸受。
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