JP2007092960A - クリップ - Google Patents

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Makoto Kato
誠 加藤
Toshio Iwahara
利夫 岩原
Haruhisa Kamiya
晴久 神谷
Tetsuya Ogino
哲也 荻野
Minoru Shibata
実 柴田
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
Hiroshi Suyama
博史 須山
Yasuhiro Sakakibara
泰博 榊原
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Toyoda Gosei Co Ltd
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】取付部材を被取付部材に取り付ける際に、その取付状態を取付部材の取付側から容易に視認することが可能であり、もって後における不良品の発生を抑制可能なクリップを提供する。
【解決手段】インナー部材2とアウター部材3とを有するクリップ1を介して、取付部材9が被取付部材21に取り付けられた状態では、アウター部材3の挿通孔12に挿通されたインナー部材2の基端部5側を、取付部材9の他面側(アウター部材3が設けられていない側)で基台部11の開放側から視認可能に構成するとともに、インナー部材2における突起部5Bの平坦面5Aが、アウター部材3における挿通孔12の周辺面12Aと略面一になるように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車の車体等の被取付部材に対して、コンソールボックス、インパネ等の取付部材を取り付けるクリップに関し、特に、取付部材を被取付部材に取り付ける際に、その取付状態を取付部材の取付側から容易に視認することが可能なクリップに関するものである。
従来、自動車の車体を構成する各種パネルに対して、コンソールボックス、インパネ等を取り付ける際に使用される各種のクリップが提案されている。
例えば、特開平11−70838号公報には、車体のフロアに形成された2つの嵌合孔のそれぞれに対して、コンソールボックスのフランジに形成された嵌合孔及び台座部に形成された貫通孔とを合致させた状態で、外側部材と内側部材とから構成されるクリップを挿通することにより、車体のフロアに取り付けられるコンソール装置が記載されている。
特開平11−70838号公報(明細書の第4ページ、図2)
ここに、前記特許文献1に記載された外側部材と内側部材とから構成されるクリップにおいて、外側部材は、内側部材を外側部材から引き出したときに小径となってクリップを、フロア及びフランジにおける各嵌合孔及びフロアの嵌合孔、台座部の貫通孔から取り外すことができ、また、外側部材は、内側部材を外側部材に挿入したときに大径となって、クリップを各嵌合孔、貫通孔で拘束してコンソールボックスを車体のフロアに固定するものである。
しかしながら、前記特許文献1に記載されたコンソール装置に使用されるクリップを使用してコンソールボックスを車体のフロアに固定する場合、車体フロアに対して取り付けられる取付部材であるコンソールボックスの外側からクリップが各嵌合孔に挿通されるものである。かかる状態では、クリップを介してコンソールボックスが車体フロアに適正に取り付けられたかどうかを、コンソールボックスの外側から視認することは全くできないものであり、また、コンソールボックス内側からも当然に視認することは全くできない。
このように、前記特許文献1に記載されたコンソール装置では、コンソールボックスを車体のフロアに固定するに際して、両者がクリップを介して適正に取り付けられたかどうかを、コンソールボックスの外側及び内側のいずれの側からも視認することは不可能なものである。
このように、コンソールボックスを車体フロアに取り付ける段階で、両者の適正な取付状態の確認を行うことができないことに起因して、後に不良品が発生する虞が高く、また、不良品が発生した場合には、煩雑な再取付作業を行う必要がある。
本発明は前記従来技術における問題点を解消するためになされたものであり、取付部材を被取付部材に取り付ける際に、その取付状態を取付部材の取付側から容易に視認することが可能であり、もって後における不良品の発生を抑制可能なクリップを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るクリップは、インナー部材と、取付部材の一面側に設けられ、前記インナー部材が挿通される挿通孔が形成されるとともにインナー部材が挿通孔に挿通されるに従って弾性変形可能な少なくとも一対の係止片を有するアウター部材とを備え、前記アウター部材の各係止片を被取付部材の取付孔に挿通するとともにインナー部材をアウター部材の挿通孔に挿通することにより、アウター部材の係止片を弾性変形させて取付部材を被取付部材に取り付けるクリップにおいて、前記挿通孔に挿通されるインナー部材の挿通側端部は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、取付部材の他面側から視認可能に構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に係るクリップは、請求項1に記載のクリップにおいて、前記インナー部材の挿通側端部に形成され、平坦面を有する突起部を備え、前記インナー部材における突起部の平坦面は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、前記アウター部材における挿通孔の周辺面と略面一になることを特徴とする。
更に、請求項3に係るクリップは、請求項1に記載のクリップにおいて、前記インナー部材の挿通側端部に形成され、平坦面を有する突起部と、前記挿通孔に対向して前記取付部材に形成された貫通孔とを備え、前記インナー部材における突起部は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、前記挿通孔から貫通孔に挿通され、前記突起部の平坦面は、前記貫通孔の周辺面と略面一になることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係るクリップでは、挿通孔に挿通されるインナー部材の挿通側端部は、取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、取付部材の他面側から視認可能に構成されているので、取付部材を被取付部材に取り付ける際に、その取付状態を取付部材の取付側から容易に視認することができる。
このとき、かかる視認作業は、取付部材を被取付部材に取り付ける一連の取付作業を行っている間に、取付部材の側からインナー部材の挿通側端部を一見するだけで極めて簡単に行うことができ、視認作業のために移動等する必要は全くない。
このように、前記取付作業を行っている間に取付部材と被取付部材とが適正に取り付けられているかどうかを確認することができることから、後における不良品の発生を抑制することができる。
また、請求項2に係るクリップでは、インナー部材における突起部の平坦面は、取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、アウター部材における挿通孔の周辺面と略面一になるので、インナー部材における突起部の平坦面がアウター部材における挿通孔の周辺面と略面一になっているかどうかを確認するだけの簡単な作業により、取付部材と被取付部材とが適正に取り付けられているかどうかを容易に確認することができる。
更に、請求項3に係るクリップでは、インナー部材における突起部は、取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、アウター部材の挿通孔から取付部材に形成された貫通孔に挿通され、突起部の平坦面は、貫通孔の周辺面と略面一になるので、インナー部材における突起部の平坦面が取付部材における貫通孔の周辺面と略面一になっているかどうかを確認するだけの簡単な作業により、取付部材と被取付部材とが適正に取り付けられているかどうかを容易に確認することができる。
以下、本発明に係るクリップについて、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るクリップの全体構成について図1に基づき説明する。図1はクリップを構成するインナー部材とアウター部材を模式的に示す分解斜視図である。
図1において、クリップ1は、基本的に、インナー部材2とアウター部材3とから構成されている。
ここで、先ず、インナー部材2の構成について、図1及び図2に基づき説明する。図2はインナー部材を多面的に示す説明図であり、図2(A)はインナー部材の平面図、図2(B)は図2(A)におけるJ−J線断面図、図2(C)は図2(A)におけるC−C線断面図、図2(D)はインナー部材の正面図、及び、図2(E)はインナー部材の側面図である。
図1及び図2において、インナー部材2は、各種の樹脂、例えば、ポリプロピレンから一体成形されており、図1中下方に向かって楔形状を有するカム部4及びカム部4の反対側(図1中カム部4の下端)に連結形成された基端部5を有する。カム部4には、その楔形状の先端側(図1中、下端側)に第1係止溝6が形成され、また、第1係止溝6に隣接してカム部4の上側に第2係止溝7が形成されている。また、カム部4の反対側(図1中、第1係止溝6の下方側)に連結形成された基端部5には、その長手方向における略中央部の両側から外側に向かって延出された一対の板状部8が設けられている。更に、基端部5の下端側には、平坦面5Aが形成された突起部5Bが設けられている。
次に、アウター部材3について、図1及び図3に基づき説明する。図3はアウター部材を示す説明図であり、図3(A)はアウター部材の平面図、図3(B)はアウター部材の側面図である。
図1及び図3において、アウター部材3は、各種の樹脂、例えば、ポリプロピレンから、コンソールボックス、インパネ等の取付部材9に一体成形されている。アウター部材3は、取付部材9の一面側(図1中上面側)に設けられており、各種の成形方法により取付部材9と一体に成形される平板部10を有する。平板部10には、台状に形成された基台部11が形成されており、かかる基台部11の上面における略中央部には長方形状の挿通孔12が形成されている。ここに、挿通孔12は、基台部11を貫通するように形成されており、かかる挿通孔12には、後述するように、インナー部材2がその基端部5の突起部5B側から挿通される。ここに、基台部11の内上壁面は、図4等に示すように、挿通孔12の下端周辺における周辺面12Aと同一面を構成する。
挿通孔12を画成する2つの長辺及び短辺の内、各長辺には、これに沿って2つの係止片13が基台部11から立設されている。ここに、係止片13は、各長辺に2つずつ、合計2対(4個)設けられている。各係止片13は、後述するように、インナー部材2がその基端部5側から挿通孔12に挿通される際に、その挿通に従って外側に向かって弾性変形される。また、各係止片13の上端部において内側(挿通孔12に対向する側)には、係止爪14が形成されており、かかる係止爪14は、後述するように、インナー部材2のカム部4に形成された第1係止溝6及び第2係止溝7に係止可能に構成されている。
また、前記挿通孔12を画成する2つの短辺のそれぞれに沿って、保護壁15が基台部11の上面から立設されている。かかる保護壁15の外側面には、上下方向に3つのリブ16が形成されている。各リブ16は、保護壁15の強度を向上する作用を行い、これにより保護壁15が図3中左右方向に沿って不用意に弾性変形してしまうことを防止するものである。更に、各保護壁15は、後述するように、アウター部材3の各係止片13における係止爪14をインナー部材2の第1係止溝6に係止して相互に保持されているアウター部材3及びインナー部材2を、各種の衝撃から確実に保護する作用を行う。また、各保護壁15の高さは、後述するように、各係止片13における係止爪14が第1係止溝6に係止されている状態におけるインナー部材2の高さよりも高く形成されている。これにより、アウター部材3及びインナー部材2を、各保護壁15を介して各種の衝撃から更に確実に保護することができ、これより、取付部材9の運搬中にアウター部材3の係止爪14が、インナー部材2の第1係止溝6から外れてアウター部材3とインナー部材2とがバラバラになることを防止することができる。
更に、挿通孔12の各長辺に立設された2つの係止片13の間隙20の下方において、収納溝17が基台部11の上面に形成されている。各収納溝17は、インナー部材2をアウター部材3の挿通孔12に挿通し、アウター部材3の係止片13における係止爪14をインナー部材2の第2係止溝7に係止して取付部材9を被取付部材(後述する)に取り付ける際に、インナー部材2の基端部5に延出形成された各板状部8を収納する。
このとき、各収納溝17の深さは、各板状部8の厚さと略同一となるように形成されており、これにより前記のようにアウター部材3の係止片13における係止爪14をインナー部材2の第2係止溝7に係止して取付部材9を被取付部材に取り付けた際に、各板状部8の上面とアウター部材3における基台部11の上面とは、相互に面一となる。従って、取付部材9を被取付部材に取り付けた状態で、アウター部材3におけるインナー部材2の取付面は平面を保持することとなりアウター部材3の取付面を見栄え良く構成することができる。
続いて、前記のように構成されたインナー部材2とアウター部材3とからなるクリップ1を介して取付部材9を、自動車の車体を構成する金属板(ボディ)である被取付部材に取り付ける方法について図4乃至図7を参照して説明する。図4はインナー部材をアウター部材に取り付ける前の状態を示し、図4(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図4(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。図5はアウター部材の係止片における係止爪をインナー部材の第1係止溝に係止して両部材を仮ロックした状態を示す説明図であり、図5(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図5(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。図6は仮ロックしたインナー部材及びアウター部材を被取付部材の取付孔に挿通した状態を示す説明図であり、図6(A)2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図6(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。図7はアウター部材の係止片における係止爪をインナー部材の第2係止溝に係止して両部材を本ロックし取付部材を被取付部材に取り付けた状態を示す説明図であり、図7(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図7(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。
本実施形態に係るクリップ1を使用して取付部材9を被取付部材に取り付けるには、先ず、図4に示すように、別個独立して形成されたインナー部材2の基端部5とアウター部材3の挿通孔12とを対応させる。この後、インナー部材2の各板状部8をアウター部材3の間隙20に沿って下方に案内しながら移動させる。この間、アウター部材3の各係止片13における係止爪14は、インナー部材2の基端部5と接触して若干外側に弾性変形し、この後インナー部材2の第1係止溝6に係止される。この状態が図5(A)、(B)示されている。
図5(A)、(B)に示すように、アウター部材3の各係止片13における係止爪14が、インナー部材2の第1係止溝6に係止された状態では、各係止片13はインナー部材2のカム部4によるカム作用を受けてはおらず、各係止片13は弾性変形されることなく略元の状態のまま第1係止溝6に係止されている。このように、アウター部材3の各係止爪14は、カム部4によるカム作用を受けていない状態で第1係止溝6に係止されて、インナー部材2とアウター部材3とは、相互に仮ロックされることから、取付部材9に設けられたアウター部材3とインナー部材2とを常時一体的に取り扱うことが可能となる。
また、アウター部材3とインナー部材2とが、前記のように相互に仮ロックされた状態で、各係止片13は弾性変形されていないので、アウター部材3とインナー部材2とを一体に保持している間に、各係止片13の弾性力が低下してしまうことを確実に防止することができる。
更に、アウター部材3において、各係止片13の両側には、一対の保護壁15が形成されているので、アウター部材3の各係止片13における係止爪14をインナー部材2の第1係止溝6に係止して相互に保持されて仮ロック状態にあるアウター部材3及びインナー部材2を、各保護壁15を介して各種の衝撃から確実に保護することができる。
また、各保護壁15は、図5(B)に示すように、係止爪14が第1係止溝6に係止されている仮ロック状態におけるインナー部材2の高さよりも高く形成されているので、アウター部材3及びインナー部材2を、各保護壁15を介して各種の衝撃から更に確実に保護することができ、これより、取付部材9の運搬中にアウター部材3の係止爪14が、インナー部材2の第1係止溝6から外れてアウター部材3とインナー部材2とがバラバラになることを防止することができる。
続いて、前記したように、アウター部材3に対してインナー部材2が仮ロックされた状態で、取付部材9においてアウター部材3が設けられた面側とは反対の面側から取付部材9を押圧し、アウター部材3及びインナー部材2を被取付部材21の取付孔22に挿通する。かかる挿通作業は、インナー部材2の各板状部8の上面側が被取付部材21の取付孔22における周縁部の裏面に当接するまで行われる。この状態が図6に示されている。図6に示す状態では、アウター部材3の各係止片13における係止爪14がインナー部材2の第1係止溝6に係止され、また、インナー部材2の各板状部8の上面が被取付部材21における取付孔22の周縁部の裏面側に当接されている。
そして、図6に示す状態から、取付部材9を、アウター部材3及びインナー部材2が更に取付孔22内に挿通される方向(図6中上方向)に押圧する。このとき、インナー部材2の各板状部8の上面は、被取付部材21における取付孔22の周縁部に当接されており、前記取付部材9の押圧時にインナー部材2が移動されることはない。
これに対して、アウター部材3の各係止片13は取付孔22内を被取付部材21の方向に挿通されていく。かかる挿通動作に従って、各係止片13は、インナー部材2のカム部4によりカム作用を徐々に受け、外側に弾性変形していく。そして、各係止片13がカム部4のカム作用によって更に外側に弾性変形していくと、各係止片13の係止爪14は、インナー部材2の第2係止溝7に係止される。この状態が図7に示されている。
図7に示す状態では、アウター部材3の各係止片13における係止爪14がインナー部材2の第2係止溝7に係止され、また、インナー部材2の各板状部8の上面及びアウター部材3の基台部11の上面が被取付部材21の裏面に当接している。
これにより、インナー部材2とアウター部材3とが本ロック状態となり、取付部材9は被取付部材21に取り付けられるものである。
ここに、図7に示すように、インナー部材2とアウター部材3とを有するクリップ1を介して、取付部材9が被取付部材21に取り付けられた状態では、アウター部材3の挿通孔12に挿通されたインナー部材2の基端部5側は、取付部材9の他面側(アウター部材3が設けられていない側)で基台部11の開放側から視認可能に構成されている。
これにより、取付部材9を被取付部材21に取り付ける際に、その取付状態を取付部材9の取付側から容易に視認することができる。このとき、かかる視認作業は、取付部材9を被取付部材21に取り付ける一連の取付作業を行っている間に、取付部材9の側からインナー部材2の基端部5を一見するだけで極めて簡単に行うことができ、視認作業のために移動等する必要は全くない。
このように、取付部材9の取付作業を行っている間に取付部材9と被取付部材21とが適正に取り付けられているかどうかを確認することができることから、後における不良品の発生を抑制することができる。
更に、図7に示すように、クリップ1を介して取付部材9が被取付部材21に取り付けられた状態では、インナー部材2における突起部5Bの平坦面5Aは、アウター部材3における挿通孔12の周辺面12Aと略面一になるので、インナー部材2における突起部5Bの平坦面5Aがアウター部材3における挿通孔12の周辺面12Aと略面一になっているかどうかを確認するだけの簡単な作業により、取付部材9と被取付部材21とが適正に取り付けられているかどうかを容易に確認することができる。
また、前記したように、アウター部材3の各係止片13における係止爪14が第1係止溝6に係止されるとともにアウター部材3が被取付部材21の取付孔22に挿通されて各板状部8が取付孔22の周縁部に当接された状態で、取付部材9が、アウター部材3が設けられた面側とは反対の面側から被取付部材21に向かって押圧されることにより、各係止爪14は、カム部4によるカム作用を受けて外側に弾性変形する本ロック状態で第2係止溝7に係止されるので、取付部部材9を被取付部材21に取り付けるには、アウター部材3が被取付部材21の取付孔22に挿通されて各板状部8が取付孔22の周縁部に当接された状態で、取付部材9を被取付部材21に向かって押圧するだけの極めて簡単な作業により、クリップ1のアウター部材3とインナー部材2とを介して取付部材9を被取付部材21に取り付けることができる。
また、前記のように、取付部材9が被取付部材21に取り付けられた状態では、インナー部材2の各板状部8は、アウター部材3における基台部11の上面に形成された各収納溝17内に収納されている。
このとき、各収納溝17の深さは、各板状部8の厚さと略同一となるように形成されており、これにより前記のようにアウター部材3の係止片13における係止爪14をインナー部材2の第2係止溝7に係止して取付部材9を被取付部材に取り付けた際に、各板状部8の上面とアウター部材3における基台部11の上面とは、相互に面一となる。従って、取付部材9を被取付部材に取り付けた状態で、アウター部材3におけるインナー部材2の取付面は平面を保持することとなりアウター部材3の取付面を見栄え良く構成することができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の改良、変形が可能であることは勿論である。
ここで、前記実施形態の第1変形例を図8に示す。図8は第1変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。
図8において、クリップ30は、取付部材31に対して公知の方法により一体形成されたアウター部材32、及び、アウター部材32の挿通孔33に挿通されるインナー部材34を備えており、かかるクリップ30を介して取付部材31を被取付部材35に取り付けた状態では、インナー部材34の下端部にて形成されるとともに平坦面36を有する突起部37が、挿通孔33から、挿通孔33に対向して取付部材31に形成された貫通孔38に挿通されるとともに、突起部37の平坦面36が貫通孔38の下側周辺にて取付部材31に存在する周辺面39と略面一にされている。
前記した第1変形例に係るクリップ30によれば、インナー部材34における突起部37は、取付部材31が被取付部材35に取り付けられた状態で、アウター部材32の挿通孔33から取付部材31に形成された貫通孔38に挿通され、突起部37の平坦面36は、貫通孔38の周辺面39と略面一になるので、インナー部材34における突起部37の平坦面36が取付部材31における貫通孔38の周辺面39と略面一になっているかどうかを確認するだけの簡単な作業により、取付部材31と被取付部材35とが適正に取り付けられているかどうかを容易に確認することができる。
次に、前記実施形態の第2変形例について図9に基づき説明する。図9は第2変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。
図9において、クリップ40は、取付部材41に対してに対して公知の方法により一体形成されたアウター部材42、及び、アウター部材42の挿通孔43に挿通されるインナー部材44を備えており、かかるクリップ40を介して取付部材41を被取付部材45に取り付けた状態では、インナー部材44の下端部にて形成されるとともに平坦面46を有する突起部47が、挿通孔43から、挿通孔43に対向して取付部材41に形成された貫通孔48に挿通されるとともに、突起部47の平坦面46が貫通孔48の下側周辺にて取付部材41に存在する周辺面49と略面一にされている。
前記した第2変形例に係るクリップ40によれば、インナー部材44における突起部47は、取付部材41が被取付部材45に取り付けられた状態で、アウター部材42の挿通孔43から取付部材41に形成された貫通孔48に挿通され、突起部47の平坦面46は、貫通孔48の周辺面49と略面一になるので、インナー部材44における突起部47の平坦面46が取付部材41における貫通孔48の周辺面49と略面一になっているかどうかを確認するだけの簡単な作業により、取付部材41と被取付部材45とが適正に取り付けられているかどうかを容易に確認することができる。
尚、前記実施形態、第1変形例及び第2変形例では、インナー部材における突起部の平坦面が、アウター部材に形成された挿通孔の周辺面又は取付部材に形成された貫通孔の周辺面と略面一となる構成につき説明したが、取付部材が被取付部材に適正に取り付けられているかどうかを確認するについては、突起部の平坦面と挿通孔又は貫通行の周辺面との面一性に限られることはない。
例えば、図10に示すように、取付部材51が被取付部材52に取り付けられた状態で、アウター部材53と共にクリップ54を構成するインナー部材55に形成された係止突起56が、取付部材51の下面から所定量突出していることを確認することにより、取付部材51が被取付部材52に適正に取り付けられているかどうかを判断できるようにしてもよい。
また、同様に、図11に示すように、取付部材61が被取付部材62に取り付けられた状態で、アウター部材63と共にクリップ64を構成するインナー部材65に形成された係止突起66が、取付部材61の下面から所定量突出していることを確認することにより、取付部材61が被取付部材62に適正に取り付けられているかどうかを判断できるようにしてもよい。
本発明は、取付部材を被取付部材に取り付ける際に、その取付状態を取付部材の取付側から容易に視認することが可能であり、もって後における不良品の発生を抑制可能なクリップを提供することができる。
クリップを構成するインナー部材とアウター部材を模式的に示す分解斜視図である。 インナー部材を多面的に示す説明図であり、図2(A)はインナー部材の平面図、図2(B)は図2(A)におけるJ−J線断面図、図2(C)は図2(A)におけるC−C線断面図、図2(D)はインナー部材の正面図、及び、図2(E)はインナー部材の側面図である。 アウター部材を示す説明図であり、図3(A)はアウター部材の平面図、図3(B)はアウター部材の側面図である。 インナー部材をアウター部材に取り付ける前の状態を示し、図4(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図4(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。 アウター部材の係止片における係止爪をインナー部材の第1係止溝に係止して両部材を仮ロックした状態を示す説明図であり、図5(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図5(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。 仮ロックしたインナー部材及びアウター部材を被取付部材の取付孔に挿通した状態を示す説明図であり、図6(A)2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図6(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。 アウター部材の係止片における係止爪をインナー部材の第2係止溝に係止して両部材を本ロックし取付部材を被取付部材に取り付けた状態を示す説明図であり、図7(A)は2つの収納溝を通る図3(A)におけるA−A線断面図、図7(B)は2つの保護壁を通る図3(A)におけるB−B線断面図である。 第1変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。 第2変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。 他の変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。 更に他の変形例に係るクリップを介して取付部材を被取付部材に取り付けた状態を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 クリップ
2 インナー部材
3 アウター部材
4 カム部
5 基端部
5A 平坦面
5B 突起部
6 第1係止溝
7 第2係止溝
8 板状部
9 取付部材
10 平板部
11 基台部
12 挿通孔
12A 挿通孔の周辺面
13 係止片
14 係止爪
15 保護壁
17 収納溝
21 被取付部材
22 取付孔
30 クリップ
31 取付部材
32 アウター部材
33 挿通孔
34 インナー部材
35 被取付部材
36 平坦面
37 突起部
38 貫通孔
39 貫通孔の周辺面
40 クリップ
41 取付部材
42 アウター部材
43 挿通孔
44 インナー部材
45 被取付部材
46 平坦面
47 突起部
48 貫通孔
1 貫通孔の周辺面

Claims (3)

  1. インナー部材と、
    取付部材の一面側に設けられ、前記インナー部材が挿通される挿通孔が形成されるとともにインナー部材が挿通孔に挿通されるに従って弾性変形可能な少なくとも一対の係止片を有するアウター部材とを備え、
    前記アウター部材の各係止片を被取付部材の取付孔に挿通するとともにインナー部材をアウター部材の挿通孔に挿通することにより、アウター部材の係止片を弾性変形させて取付部材を被取付部材に取り付けるクリップにおいて、
    前記挿通孔に挿通されるインナー部材の挿通側端部は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、取付部材の他面側から視認可能に構成されていることを特徴とするクリップ。
  2. 前記インナー部材の挿通側端部に形成され、平坦面を有する突起部を備え、
    前記インナー部材における突起部の平坦面は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、前記アウター部材における挿通孔の周辺面と略面一になることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記インナー部材の挿通側端部に形成され、平坦面を有する突起部と、
    前記挿通孔に対向して前記取付部材に形成された貫通孔とを備え、
    前記インナー部材における突起部は、前記取付部材が被取付部材に取り付けられた状態で、前記挿通孔から貫通孔に挿通され、
    前記突起部の平坦面は、前記貫通孔の周辺面と略面一になることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
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