JP2007090760A - 基板の割断方法、電気光学装置の製造方法 - Google Patents

基板の割断方法、電気光学装置の製造方法 Download PDF

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【課題】脆性材料からなる基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことを可能とする技術を提供すること。
【解決手段】脆性材料からなる基板を割断する方法であって、一方向に延伸したビーム断面を有する第1及び第2のレーザービーム(A,B)を、上記ビーム断面の延伸方向と上記基板の割断予定線(K)の延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して配置されて上記割断予定線上に照射されるように光路設定を行う第1過程と、上記割断予定線を挟んで上記基板の端部又は上記基板に接して設けられるシール部材に近い側に照射される上記第1のレーザービームの強度を上記第2のレーザービームの強度よりも相対的に低く設定して、上記第1及び第2のレーザービームを上記割断予定線に沿って進行させながら照射する第2過程と、を含む、基板の割断方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、脆性材料からなる基板(例えばガラス基板など)の所望位置を割断する技術に関し、特に基板端部などにおける割断位置の精度を向上させるための技術改良に関する。
一般に、レーザービームを用いて脆性材料からなる基板(例えばガラス基板など)の割断を行う場合には、熱源となるレーザービームと当該レーザービームによる加熱点の後に続く冷却機構により基板に亀裂を発生させ、レーザービーム又は基板を移動させることにより基板を割断している(例えば、特許文献1参照)。このとき、基板には、レーザービームによって加熱されているポイントの中心付近においては圧縮応力が発生し、中心から少し離れた周囲では左右均等に引っ張り応力が発生する。
ところで、上記技術を用いる場合に、割断予定線が基板の端部から十分に離間している場合には予定通りに割断を行うことができるが、割断予定線が基板の端部に近接している場合には、実際の割断線(カットライン)が割断予定線からずれてしまうという不都合がある。この原因は、基板の端部近傍では外側部分の剛性が小さく、レーザービームの照射により基板が局所的に膨張した場合に、外側に向かう引っ張り応力が大きくなるからと考えられる。また、同様な不都合は、シール部材を挟んで貼り合わされた基板を切断する際にも生じ得る。すなわち、上記シール部材の接する位置に近接して割断予定線が設定された場合には、シール部材の硬化収縮現象に起因して基板表面に生じる引っ張り応力により、元々は均等であったレーザービームの引っ張り応力が不均一となる。このため、割断予定線よりもシール部材に近い側にカットラインが引き寄せられてしまう。かかる不都合を回避するために、現状では、シール部材の位置から十分に離間した位置に割断予定線を設定する必要がある。このため、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置などの電気光学装置の製造時に、シール部材が配置されるパネル額縁部の割断に上記技術を用いた場合には、パネルの狭額縁化を図りにくいという不都合がある。したがって、基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことを可能とする技術が望まれていた。
米国特許第5609284号明細書
そこで、本発明は、脆性材料からなる基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
第1の本発明は、レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断する方法であって、一方向に延伸したビーム断面を有する第1及び第2のレーザービームを、上記ビーム断面の延伸方向と上記基板の割断予定線の延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して配置されて上記割断予定線上に照射されるように光路設定を行う第1過程と、上記割断予定線を挟んで上記基板の端部又は上記基板に接して設けられるシール部材に近い側に照射される上記第1のレーザービームの強度を上記第2のレーザービームの強度よりも相対的に低く設定して、上記第1及び第2のレーザービームを上記割断予定線に沿って進行させながら照射する第2過程と、を含む基板の割断方法である。
かかる方法によれば、基板の端部等に近い側の第1のレーザービームの強度を低下させることにより、第1のレーザービームによって生じる引っ張り応力を弱め、割断予定線の付近における各応力のバランスをとることができる。これにより、ガラス基板等の脆性材料からなる基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことが可能となる。
第2の本発明は、レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断する方法であって、一方向に延伸したビーム断面を有する第1及び第2のレーザービームを、上記ビーム断面の延伸方向と上記基板の割断予定線の延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して上記割断予定線上に照射されるように光路設定を行う第1過程と、上記基板の端部又は上記基板に接して設けられるシール部材の位置と上記割断予定線の位置とが近接している場合に、上記端部又は上記シール部材に近い側に照射される上記第1のレーザービームの強度を上記第2のレーザービームの強度よりも相対的に低く設定し、上記第1及び第2のレーザービームを上記割断予定線に沿って進行させながら照射する第2過程と、上記基板の端部又は上記基板に接して設けられるシール部材の位置と上記割断予定線の位置とが離間している場合に、上記第1のレーザービームの強度と上記第2のレーザービームの強度を略同一に設定し、上記第1及び第2のレーザービームを上記割断予定線に沿って進行させながら照射する第3過程と、を含む基板の割断方法である。
かかる方法によっても、上記と同様の理由により、ガラス基板等の脆性材料からなる基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことが可能となる。また、割断予定線が基板の端部等に近接しているか離間しているかの状況に応じて第1のレーザービームの強度を可変するだけで、いずれの状況においても精度のよい割断を行うことが可能となる。
上記第1及び第2の発明における更なる好適な条件について以下に説明する。
上記第1及び第2のレーザービームの各々は、円状の上記ビーム断面を有する複数のレーザービームを上記一方向に並べて構成されることが好ましい。また、上記第1及び第2のレーザービームの各々は、楕円状の上記ビーム断面を有する1つのレーザービームからなることも好ましい。
これらによれば、好適な第1及び第2のレーザービームを容易に得ることができる。
第3の本発明は、電気光学パネルを形成する工程と、上記の基板の割断方法を用いて上記電気光学パネルの割断を行う工程と、を含む、電気光学装置の製造方法である。ここで「電気光学装置」としては、例えば電気光学パネルとしての液晶パネルを含んで構成される液晶表示装置、電気光学パネルとしてのエレクトロルミネッセンス(EL)パネルを含んで構成される無機EL表示装置又は有機EL表示装置、電気光学パネルとしての電気泳動パネルを含んで構成される電気泳動表示装置などが該当し得る。
本発明によれば、上記した電気光学装置の製造時におけるパネルの割断を高精度に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態の基板の割断方法を実施するための装置構成例を説明する図である。より詳細には、図1(A)は装置構成を説明するブロック図であり、図1(B)及び図1(C)は各光路上におけるレーザービームの配置及びビーム断面を模式的に説明する図である。図1(A)に示す割断装置は、レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断するためのものであり、レーザー光源10、ビームスプリッタ12、14、反射ミラー16、アッテネータ18、回折光学素子20、22、24、集光光学系26、ステージ28、を含んで構成されている。
レーザー光源10は、レーザービームを発生する。このレーザー光源10は、割断対象となる被加工体100の条件等によって適宜選択すればよく、例えば本実施形態では最大出力50W程度のCO2レーザーが用いられる。
ビームスプリッタ12は、レーザー光源10から出射されるレーザービームの一部の成分を反射し、他の成分を通過させる。
ビームスプリッタ14は、ビームスプリッタ12を通過したレーザービームの一部の成分を反射し、他の成分を通過させる。
反射ミラー16は、ビームスプリッタ14を通過したレーザービームを反射する。
アッテネータ18は、ビームスプリッタ12によって分離されたレーザービームが入射すると、当該レーザービームの強度を低下させる。
回折光学素子20は、アッテネータ18を通過したレーザービームを複数のレーザービームに分岐する。本実施形態の回折光学素子20は、図1が描かれた紙面と直交する方向に沿って配列した3本のレーザービームを発生させる(図1(B)参照)。
回折光学素子22は、ビームスプリッタ14によって反射されたレーザービームを複数のレーザービームに分岐する。本実施形態の回折光学素子22は、図1が描かれた紙面と直交する方向に沿って配列した2本のレーザービームを発生させる(図1(B)参照)。
回折光学素子24は、反射ミラー16によって反射されたレーザービームを複数のレーザービームに分岐する。本実施形態の回折光学素子24は、上記した回折光学素子20と同様に、図1が描かれた紙面と直交する方向に配列した3本のレーザービームを発生させる(図1(B)参照)。
集光光学系26は、集光レンズ等を含んで構成されており、回折光学素子20、22、24のそれぞれが発生させた各レーザービームを被加工体100の表面に集光する(図1(C)参照)。
ステージ28は、被加工体100が載置され、当該被加工体100をX、Y、Zの各方向に自在に移動させる。このステージ28により、被加工体100と集光光学系26によって集光されるレーザービームとを相対的に移動させることができる。なお、ステージ28を固定にし、レーザービームの照射位置を移動させるように構成してもよい。
図2は、被加工体100に照射されるレーザービームの状態について説明する図である。図2に示すように、被加工体100に照射されるレーザービームは、各々が円状のビーム断面を有する複数(本例では3つ)のレーザービームを一方向に並べて構成されるビーム群A及びビーム群Bと、各ビーム群A、Bの両側に配された円状のビーム断面を有する2つのビームと、を含んで構成されている。ビーム群Aは回折光学素子20が発生させた3本のレーザービームからなり、ビーム群Bは回折光学素子24が発生させた3本のレーザービームからなる。その他の2本のビームは、回折光学素子22が発生させたレーザービームからなる。本実施形態では、ビーム群Aが「一方向に延伸したビーム断面を有する第1のレーザービーム」に相当し、ビーム群Bが「一方向に延伸したビーム断面を有する第2のレーザービーム」に相当する。図示のようにこれらのビーム群は、ビーム断面の延伸方向と被加工体100の割断予定線Kの延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して配置され、割断予定線K上に照射されるように光路設定が行われる。そして、このビーム群A、Bを含む8本のレーザービームからなる合成ビームを割断予定線Kによって進行させながら照射する(すなわち走査する)ことにより、被加工体100の割断が行われる。
図3及び図4は、割断方法を説明するために、被加工体100の断面を模式的に示した図である。ここで本実施形態では、被加工体100として、シール部材103を挟んで2枚のガラス基板101、102を貼り合わせたパネルを想定する。このような構造のパネルは、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置などの電気光学装置において表示部を構成するために用いられる。これらの電気光学装置の製造工程において、図3又は図4に示すようなパネルを形成した後に、以下に示す方法によりパネルの所望位置を割断することができる。
図3は、被加工体100の基板102に接して設けられるシール部材の位置と割断予定線の位置とが近接している場合の様子を概略的に示している。この場合における合成ビームGは、割断予定線Kを挟んでシール部材103に近い側に照射されるビーム群A(第1のレーザービーム)と、シール部材103から遠い側に照射されるビーム群B(第2のレーザービーム)と、を含んでいる(図2参照)。そして、ビーム群Aの強度をビーム群Bの強度よりも相対的に低く設定し、これらのビーム群A、Bを含む合成ビームGを割断予定線Kに沿って進行させながら照射することにより、基板102の割断がなされる。合成ビームGの進行速度は、例えば7mm/秒程度に設定される。また、ビーム群Aとビーム群Bのそれぞれのエネルギー密度は、例えば32〜90kJ/mm2程度の範囲内において適宜設定される。より詳細には、シール部材103による引っ張り応力S1とビーム群Aによる引っ張り応力S2との和(S1+S2)が、ビーム群Bによる引っ張り応力S3とほぼ等しくなるようにビーム群Aの強度の調整される。この強度調整は上述したアッテネータ18によってなされる。なお、応力S4、S5は合成ビームGによって生じる圧縮応力を示し、応力S6は図中左側に配置されたシール部材103によって生じる引っ張り応力を示す。
なお、図3における右側のシール部材103が存在せず、当該位置が基板102の端部であった場合においても、上記と同様にして割断を行うことができる。
図4は、被加工体100の基板102に接して設けられるシール部材の位置と割断予定線の位置とが離間している場合の様子を概略的に示している。各応力S1〜S6の内容は上記と同様である。この場合においては、ビーム群A(第1のレーザービーム)の強度とビーム群B(第2のレーザービーム)の強度を略同一に設定し、これらのビーム群A、Bを含む合成ビームGを割断予定線Kに沿って進行させながら照射することにより、基板102の割断がなされる。合成ビームGの進行速度は、例えば7mm/秒程度に設定される。また、ビーム群Aとビーム群Bのそれぞれのエネルギー密度は、例えば32〜90kJ/mm2程度の範囲内において適宜設定される。ビーム群Aの強度の調整は、例えばアッテネータ18を光路上から外すことによって行われる(図1(A)参照)。これにより、容易にビーム群Aとビーム群Bとの強度を略同一にすることができる。
次に、他の実施態様について説明する。
図5は、第2の実施形態の基板の割断方法を実施するための装置構成例を説明する図である。より詳細には、図5(A)は装置構成を説明するブロック図であり、図5(B)及び図5(C)は各光路上におけるレーザービームの配置及びビーム断面を模式的に説明する図である。図5(A)に示す割断装置は、レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断するためのものであり、レーザー光源10、ビームスプリッタ12、反射ミラー16、アッテネータ18、集光光学系26、ステージ28、シリンドリカルレンズ30、32、を含んで構成されている。なお、上述した図1に示した割断装置と共通する要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
シリンドリカルレンズ30は、アッテネータ18を通過したレーザービームのビーム断面を楕円状に変換する(図5(B)参照)。同様に、シリンドリカルレンズ32は、反射ミラー16によって反射されたレーザービームのビーム断面を楕円状に変換する(図5(B)参照)。各シリンドリカルレンズ30、32を通過したレーザービームは集光光学系26によって被加工体100の表面に集光される(図5(C)参照)。
図6は、被加工体100に照射されるレーザービームの状態について説明する図である。図6に示すように、被加工体100に照射されるレーザービームは、各々が楕円状のビーム断面を有するビームA及びビームBを含んで構成されている。ビームAはシリンドリカルレンズ30が発生させたレーザービームからなり、ビームBはシリンドリカルレンズ32が発生させたレーザービームからなる。本実施形態では、ビームAが「一方向に延伸したビーム断面を有する第1のレーザービーム」に相当し、ビームBが「一方向に延伸したビーム断面を有する第2のレーザービーム」に相当する。図示のように各ビームA、Bは、ビーム断面の延伸方向と被加工体100の割断予定線Kの延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して配置され、割断予定線K上に照射されるように光路設定が行われる。そして、このビームA、Bを含む合成ビームを割断予定線Kによって進行させながら照射する(すなわち走査する)ことにより、被加工体100の割断が行われる。割断の具体例については上述した第1の実施形態の場合と同様である(図3及び図4参照)。
図7は、上述した割断方法を適用して製造される電気光学装置を表示部として備える電子機器の具体例を示す斜視図である。図7(A)は携帯電話への適用例であり、当該携帯電話1000は上述した電気光学装置を用いて構成される表示部1001を備えている。図7(B)はビデオカメラへの適用例であり、当該携帯電話1100は上述した電気光学装置を用いて構成される表示部1101を備えている。図7(C)はテレビジョンへの適用例であり、当該テレビジョン1200は上述した電気光学装置を用いて構成される表示部1201備えている。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置に対しても同様に本発明に係る電気光学装置を適用し得る。
以上のように各実施形態によれば、基板の端部等に近い側の第1のレーザービームの強度を低下させることにより、第1のレーザービームによって生じる引っ張り応力を弱め、割断予定線の付近における各応力のバランスをとることができる。これにより、ガラス基板等の脆性材料からなる基板の端部近傍等における割断を割断予定線に沿って精度よく行うことが可能となる。また、割断予定線が基板の端部等に近接しているか離間しているかの状況に応じて第1のレーザービームの強度を可変するだけで、いずれの状況においても精度のよい割断を行うことが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態ではガラス基板を割断する場合を例示していたが、本発明の適用対象となる基板(脆性材料からなる基板)はこれに限定されず、セラミックス、半導体基板、アモルファス炭素基板など種々の基板が該当し得る。
第1の実施形態の基板の割断方法を実施するための装置構成を説明する図である。 被加工体に照射されるレーザービームの状態について説明する図である。 割断方法を説明するために、被加工体の断面を模式的に示した図である。 割断方法を説明するために、被加工体の断面を模式的に示した図である。 第2の実施形態の基板の割断方法を実施するための装置構成を説明する図である。 被加工体に照射されるレーザービームの状態について説明する図である。 電子機器の具体例を示す斜視図である。
符号の説明
10…レーザー光源、12、14…ビームスプリッタ、16…反射ミラー、18…アッテネータ、20、22、24…回折光学素子、26…集光光学系、28…ステージ、100…被加工体、101、102…ガラス基板、103…シール部材

Claims (5)

  1. レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断する方法であって、
    一方向に延伸したビーム断面を有する第1及び第2のレーザービームを、前記ビーム断面の延伸方向と前記基板の割断予定線の延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して配置されて前記割断予定線上に照射されるように光路設定を行う第1過程と、
    前記割断予定線を挟んで前記基板の端部又は前記基板に接して設けられるシール部材に近い側に照射される前記第1のレーザービームの強度を前記第2のレーザービームの強度よりも相対的に低く設定して、前記第1及び第2のレーザービームを前記割断予定線に沿って進行させながら照射する第2過程と、
    を含む、基板の割断方法。
  2. レーザービームを用いて脆性材料からなる基板を割断する方法であって、
    一方向に延伸したビーム断面を有する第1及び第2のレーザービームを、前記ビーム断面の延伸方向と前記基板の割断予定線の延伸方向とが平行となり、かつ当該延伸方向と直交する方向に隣接して前記割断予定線上に照射されるように光路設定を行う第1過程と、
    前記基板の端部又は前記基板に接して設けられるシール部材の位置と前記割断予定線の位置とが近接している場合に、前記端部又は前記シール部材に近い側に照射される前記第1のレーザービームの強度を前記第2のレーザービームの強度よりも相対的に低く設定し、前記第1及び第2のレーザービームを前記割断予定線に沿って進行させながら照射する第2過程と、
    前記基板の端部又は前記基板に接して設けられるシール部材の位置と前記割断予定線の位置とが離間している場合に、前記第1のレーザービームの強度と前記第2のレーザービームの強度を略同一に設定し、前記第1及び第2のレーザービームを前記割断予定線に沿って進行させながら照射する第3過程と、
    を含む、基板の割断方法。
  3. 前記第1及び第2のレーザービームの各々は、円状の前記ビーム断面を有する複数のレーザービームを前記一方向に並べて構成される、請求項1又は2に記載の基板の割断方法。
  4. 前記第1及び第2のレーザービームの各々は、楕円状の前記ビーム断面を有する1つのレーザービームからなる、請求項1又は2に記載の基板の割断方法。
  5. 電気光学パネルを形成する工程と、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の基板の割断方法を用いて前記電気光学パネルの割断を行う工程と、
    を含む、電気光学装置の製造方法。

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