JP2015024426A - レーザ熱処理装置 - Google Patents

レーザ熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015024426A
JP2015024426A JP2013155634A JP2013155634A JP2015024426A JP 2015024426 A JP2015024426 A JP 2015024426A JP 2013155634 A JP2013155634 A JP 2013155634A JP 2013155634 A JP2013155634 A JP 2013155634A JP 2015024426 A JP2015024426 A JP 2015024426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
workpiece
processing apparatus
light spot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013155634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5997666B2 (ja
Inventor
武二 新井
Takeji Arai
武二 新井
泰裕 藤田
Yasuhiro Fujita
泰裕 藤田
加藤 貴行
Takayuki Kato
貴行 加藤
裕文 原田
Hirofumi Harada
裕文 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enshu Ltd
Original Assignee
Enshu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enshu Ltd filed Critical Enshu Ltd
Priority to JP2013155634A priority Critical patent/JP5997666B2/ja
Publication of JP2015024426A publication Critical patent/JP2015024426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5997666B2 publication Critical patent/JP5997666B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】幅広い材質や形状の被加工物に対してレーザ光による加工を行うことができるレーザ加工装置を提供する。【解決手段】レーザ加工装置100は、図示X軸方向に沿って4つのレーザ出射ユニット110が配置された一組のレーザ出射ユニット群114を図示Y軸方向に2つ並列配置して構成されている。二組のレーザ出射ユニット群114をそれぞれ構成する各4つのレーザ光出射ユニット110は、被加工物WKの表面に形成する光スポットSPの位置を図示X軸方向に変更可能に支持する支持ユニット115によってそれぞれ支持されている。被加工物WKを支持するテーブル101は、送り装置102によって図示X軸方向に変位可能に支持されている。レーザ加工装置100は、各レーザ出射ユニット110からレーザ光Lを出射させた状態でテーブル101を図示X軸方向に変位させることによって加工対象箇所に4つの光スポットSPを順次照射させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、被加工物に対してレーザ光を照射することにより被加工物に対して種々の加工を行うレーザ加工装置に関する。
従来から、炭素鋼などの被加工物の表面にレーザ光を照射することによりレーザ光を照射した部分をオーステナイト状態まで加熱して焼入れ処理を行うレーザ焼入れ装置が知られている。この場合、被加工物におけるオーステナイト状態まで加熱された部分の急冷は、レーザ光が通過した後における被加工物の内部や周辺への熱拡散および熱伝導によって自己的に行われる。例えば、下記特許文献1には、被加工物上に複数の楕円形のレーザ光スポットを等間隔に形成した状態でこれらのレーザ光スポットを各レーザ光スポットのピッチ分だけ平行移動させることにより効率的に焼入れ処理を行うようにしたレーザ焼入れ装置が開示されている。
特開2007−63606号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたレーザ焼入れ装置においては、加工対象箇所に対するレーザ光の照射が1回のみであるため、加工可能な被加工物がレーザ光の1回の照射で最適に加熱される材質や形状のものに限定されるという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、幅広い材質や形状の被加工物に対してレーザ光による加工を行うことができるレーザ加工装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、被加工物の表面にレーザ光による光スポットを形成して同被加工物の加工を行うレーザ加工装置において、被加工物に対して光スポットを相対変位させる光スポット走査手段と、被加工物上に光スポットの相対変位方向に沿って並んだ状態で複数の光スポットを形成する複数のレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、複数の光スポットにおける光スポットの相対変位方向上の位置を変更する光スポット位置変更手段とを備え、光スポット走査手段は、被加工物における加工対象箇所に対して複数の光スポットを順次通過させることにある。この場合、レーザ加工装置が行なうレーザ光を用いた加工には、レーザによる焼入れ、焼き戻し、焼きなましまたは焼きならしなどの被加工物上の表面改質処理、被加工物上に異種または同種の材料を密着させるレーザ肉盛、2つの被加工物を互いに接続するレーザ溶接などがある。
このように構成した本発明の特徴によれば、レーザ加工装置は、レーザ光出射手段によって形成される複数の光スポットを被加工物における加工対象箇所に対して順次通過させることによって被加工物に熱を与える量、時間および与え方を自由に設定できるため、レーザ光を1回のみ照射する場合に比べて様々な種類の材質や形状の被加工物に対して加工を行うことができる。また、本発明の特徴によれば、レーザ加工装置は、被加工物に焼入れ処理などの熱処理加工を行う場合においては、従来技術におけるレーザ焼入れ装置のように先行するレーザ光によって焼入れ処理された部分が後続のレーザ光によって再加熱されて焼き戻しされることを防止できるため、ムラを抑えて均一な精度の良い熱処理を行うことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記レーザ加工装置において、レーザ光出射手段は、複数の光スポットに対応する数だけ設けられており、光スポット位置変更手段は、レーザ光出射手段が出射するレーザ光の位置および向きのうちの少なくとも一つを変更自在な状態でレーザ光出射手段を支持することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、レーザ加工装置は、複数のレーザ光出射手段を備えるとともに、このレーザ光出射手段は出射するレーザ光の位置および向きのうちの少なくとも一方が変更時に支持されているため、1つのレーザ光出射手段から出射されたレーザ光を分光する方式に比べて各レーザ光の出力を調整し易くすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記レーザ加工装置において、光スポット位置変更手段は、複数の光スポットのうちの少なくとも1つを光スポット変位手段による相対変位方向に交わる方向に変更することにある。この場合、光スポット位置変更手段は、光スポットを光スポット変位手段による光スポットの相対変位方向に対して直交する方向に変更させるとよい。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、レーザ加工装置は、光スポット位置変更手段が光スポットを光スポット変位手段による光スポットの相対変位方向に対して交わる方向に変更させることができるため、被加工物の材質、形状または加工範囲に合わせて被加工物に熱を与える量、時間および与え方を自由に設定できる。
また、本発明の他の特徴は、前記レーザ加工装置において、レーザ光出射手段は、被加工物上に光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿って並んだ状態で複数の光スポットを形成する複数のレーザ光を出射することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、レーザ加工装置は、被加工物上に光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿って並んだ状態で複数の光スポットを形成するため、加工範囲の幅を広げることができ効率的に加工を行うことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記レーザ加工装置において、レーザ光出射手段は、レーザ光の出射口を光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿って複数有しているとともに、光スポットの相対変位方向に互いに隣接するレーザ光出射手段間で出射口がずれて配置されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、レーザ加工装置は、光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿ってレーザ光を出射する複数の出射口を有するとともに光スポットの相対変位方向に互いに隣接するレーザ光出射手段間において出射口がずれて配置されている。これにより、レーザ加工装置は、光スポットの相対変位方向に直交する方向に延びる長尺の光スポットを形成することができるとともに、光スポットの相対変位方向に互いに隣接するレーザ光出射手段間において光スポットが延びる方向における光強度のムラを抑えて照射されるレーザ光の光強度を均一にすることができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置の構成を模式的に示したブロック図である。 図1に示すレーザ加工装置を構成するレーザ出射ユニットの内部構成を模式的に示す正面図である。 図1に示すレーザ加工装置を構成するレーザ出射ユニット群の配置構成を模式的に示す平面図である。 被加工物上に形成される光スポットを模式的に示す平面図である。 変位する4つのレーザ光によって被加工物が加熱される様子を示したグラフであり、縦軸が被加工物上の温度を示しており横軸が被加工物上の位置を示している。 本発明の変形例に係る被加工物上に形成される光スポットを模式的に示す平面図である。 本発明の他の変形例に係る被加工物上に形成される光スポットを模式的に示す平面図である。 本発明の他の変形例に係るレーザ加工装置を構成するレーザ出射ユニット群の配置構成を模式的に示す平面図である。 (A)〜(C)は、被加工物に形成された1つの光スポットの光強度を示したグラフであり、(A)は縦軸が光強を示しており横軸がX軸方向を示しており、(B)はは縦軸が光強を示しており横軸がY軸方向を示しており、(C)は(B)の破線円で示した部分を拡大して示した図である。
(レーザ加工装置100の構成)
以下、本発明に係るレーザ加工装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るレーザ加工装置100の構成を模式的に示したブロック図である。なお、本明細書において参照する図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。このレーザ加工装置100は、コンピュータ制御(NC制御)によって炭素鋼製の被加工物WK上にレーザ光を照射して表層に焼入れ処理を行うレーザ熱処理装置である。
レーザ加工装置100は、テーブル101を備えている。テーブル101は、被加工物WKを着脱自在に保持する板状の載置台であり、送り装置102によって支持されている。送り装置102は、テーブル101を同一平面内にて互いに直交する図示X軸方向および図示Y軸方向の2軸方向にそれぞれ変位させるための機械装置であり、送りねじ機構を備えて構成されている。この場合、送りねじ機構は、雄ねじが形成されて図示X軸方向および図示Y軸方向にそれぞれ延びる送りねじ軸(図示せず)と、これらの各雄ねじに噛み合う雌ねじがそれぞれ形成されてテーブル101に直接的または間接的に連結されるナット部(図示せず)とをそれぞれ備えて構成されている。なお、図1においてX軸方向は左右方向であり、Y軸方向は紙面の奥行方向である。
この送り機構における図示X軸方向および図示Y軸方向にそれぞれ延びる送りねじ軸には、図示しない送りモータがそれぞれ接続されている。これらの各送りモータは、各送りねじ軸を正回転方向および逆回転方向にそれぞれ回転駆動する電動モータ(本実施形態においてはサーボモータ)であり、後述する制御部120によって作動がそれぞれ制御される。
テーブル101の上方には、レーザ出射ユニット110が設けられている。レーザ出射ユニット110は、図2および図3にそれぞれ示すように、テーブル101上に保持された被加工物WKに対してレーザ光Lを出射するための装置であり、金属製の筐体110a内に主として、レーザ光源111と集光光学系113とをそれぞれ備えて構成されている。レーザ光源111は、被加工物WKを加熱するためのレーザ光Lを出射する光学素子であり、複数の半導体レーザチップを一列に並べて構成されている。本実施形態においては、レーザ光源111は、波長が800nm、出力が2Wの32個の半導体レーザチップを図示Y軸方向に200μmの間隔で一列に並べて構成されている。なお、図2,3においては、レーザ光源111の数は、32個より少なく示している。
これらの各レーザ光源111は、レーザ電源部112によって作動がそれぞれ制御される。レーザ電源部1112は、図示しない外部電源から供給される電力を制御部120の作動制御に応じてレーザ光源111に供給することによってレーザ光源111の作動を制御するためのドライバとして機能するスイッチング電源である。この場合、レーザ電源部112は、制御部120の作動制御によってレーザ出射ユニット110ごとにレーザ光Lの出射の可否およびレーザ光Lの出力強度をそれぞれ独立して制御してレーザ光源111からレーザ光Lを連続発振させる。
集光光学系113は、32個のレーザ光源111から出射された各レーザ光Lを被加工物WK上に集光するシリンドリカルレンズなどの光学レンズの集合体で構成されている。本実施形態においては、集光光学系113は、32個のレーザ光源111からそれぞれ出射された各レーザ光Lを被加工物WK上において図示Y軸方向に延びる長方形状に集光した光スポットSPを形成する。
このレーザ出射ユニット110は、図示X軸方向に沿って4つ並べられたレーザ出射ユニット110によって一組のレーザ出射ユニット群114を構成するとともに、この一組のレーザ出射ユニット群114が図示Y軸方向に2列設けられて構成されている。これらの二組のレーザ出射ユニット群114を構成する各レーザ出射ユニット110は、支持ユニット115を介して支持フレーム117によってそれぞれ支持されている。
支持ユニット115は、レーザ出射ユニット110から出射されて被加工物WK上に形成される光スポットSPの図示X−Y平面上での位置を変更可能な状態でレーザ出射ユニット110を支持する装置である。具体的には、支持ユニット115は、公知の4軸ステージ(公知のX−Yステージに公知のゴニオ(傾斜)ステージを組み合わせたステージ)で構成されており、レーザ出射ユニット110を図示X軸方向、図示Y軸方向、図示X軸回りであるθ回転方向および図示Y軸回りであるθ回転方向にそれぞれ直線変位および回転変位可能な状態で支持する。
この場合、支持ユニット115は、各軸ごとに設けられた図示しない駆動モータの回転駆動によってレーザ出射ユニット110を各軸ごとに変位させる。この場合、各軸を駆動する駆動モータは、例えば、サーボモータによって構成されており、モータ駆動部116による作動制御によって回転駆動する。モータ駆動部116は、制御部120の作動制御によって支持ユニット114における各軸を駆動する駆動モータの回転駆動をそれぞれ独立して制御するドライバ回路である。
支持フレーム117は、8つのレーザ出射ユニット110を支持ユニット115を介して下垂した状態で支持する金属製の枠状部品である。この支持フレーム117は、制御部120によって作動制御される図示しない送り機構によって図示Z軸方向に変位可能な状態で支持されている。
制御部120は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されており、レーザ加工装置100の全体の作動を総合的に制御するとともに、作業者によって用意される図示しない加工プログラム(所謂NC(Numerical Control)プログラム)に従ってレーザ出射ユニット110からレーザ光Lを出射させながらテーブル101とレーザ出射ユニット110とを相対変位させることにより被加工物WKの熱処理加工を制御する。また、この制御部120は、制御部120に対して作業者からの操作を受付けるための操作スイッチ群からなる操作盤121、作業者に対して制御部120の作動状況を表示するための液晶ディスプレイからなる表示装置122をそれぞれ備えている。
(レーザ加工装置100の作動)
次に、上記のように構成したレーザ加工装置100の作動について説明する。まず、被加工物WKに対して熱処理加工を行う作業者は、テーブル101上に被加工物WKをセットした後、光スポットSPの形成位置設定を行う。この光スポットSPの形成位置設定は、二組のレーザ出射ユニット群114をそれぞれ構成する各4つのレーザ出射ユニット110によって形成される4つの光スポットSPの被加工物WK上での形成位置を設定するものである。
具体的には、作業者は、操作盤121を介して制御部120に対して8つのレーザ出射ユニット110からそれぞれ微弱強度のレーザ光Lの出射を指示するとともに、操作盤121を介して制御部120に対して8つのレーザ出射ユニット110の図示X−Y軸平面上の位置を指示するとともに図示θ回転方向における回転角および図示θ回転方向における回転角、すなわち、レーザ出射ユニット110の傾斜角度を指示する。
この指示に応答して制御部120は、図4に示すように、レーザ電源部112の作動を制御して各レーザ出射ユニット110から微弱強度のレーザ光Lを出射して光スポットSPを形成した状態でモータ駆動部116の作動を制御することにより支持ユニット115が支持するレーザ出射ユニット110の図示X軸、図示Y軸、図示θ回転方向、図示θ回転方向の各位置を位置決めする。これにより、作業者は、被加工物WK上に形成される光スポットSPの位置を確認しながら図示X−Y軸平面上での位置を調整して設定することができる。
本実施形態においては、作業者は、各レーザ出射ユニット群114ごとに図示Y軸上における同一の位置に4つの光スポットSPを並べて配置するとともに、4つの光スポットSPの図示X軸上の位置、すなわち、互いに隣接する光スポットSPの間隔Δを2mmにそれぞれ設定する。この場合、作業者は、図示Y軸方向に互いに隣接する2つの光スポットSPの端部同士が互いに重なり合うように調整する。これにより、被加工物WK上には、図示Y軸方向に光スポットSPの略2つ分の長さの帯状の光スポットSPが形成される。
次に、作業者は、レーザ出力設定を行う。このレーザ出力設定は、8つのレーザ出射ユニット110からそれぞれ出力するレーザ光Lの出力強度を設定するものである。具体的には、作業者は、操作盤121を介して制御部120に対して8つのレーザ出射ユニット110からそれぞれ出射させるレーザ光Lの強度を設定する。本実施形態においては、各レーザ出射ユニット群114ごとに同レーザ出射ユニット群114の進行方向(図示X軸方向左側)において先頭となるレーザ出射ユニット110の出力強度を「1」とすれば、最後尾となるレーザ出射ユニット110に向かって出力強度が「0.48」、「0.42」、「0.31」と順次低くなるように設定する。
次に、作業者は、被加工物WKに対して熱処理加工を行う。具体的には、作業者は、二組のレーザ出射ユニット(8つのレーザ出射ユニット110)群114に対してテーブル101を変位させる経路およびレーザ光Lの出射タイミングをそれぞれ規定した加工プログラムを制御部120に記憶させた後、制御部120に対してこの加工プログラムの実行を指示する。この指示に応答して制御部120は、加工プログラムに従って被加工物WKの熱処理加工を開始する。
具体的には、制御部120は、送り装置102の作動を制御してテーブル101を変位させることにより被加工物WK上における加工対象箇所をレーザ出射ユニット群114の直下、より具体的には、レーザ出射ユニット群114において変位の先頭となるレーザ出射ユニット110の直下に位置決めする。次いで、制御部120は、レーザ電源部112の作動を制御してレーザ出射ユニット群114からレーザ光Lを出射させた状態で送り装置102の作動を制御することにより各レーザ出射ユニット110に対して被加工物WKを相対変位させる。本実施形態においては、制御部120は、図4における破線矢印に示すように、レーザ出射ユニット群114に対して被加工物WKを図示X軸方向右側に向かって直線状に変位させる。
これにより、被加工物WKにおける加工対象箇所は、4つの光スポットSPが順次照射されることによってオーステナイト状態まで加熱された後、4つの光スポットSPが通過した後に急速に自然冷却されることによって焼入れ処理が施される。この場合、レーザ加工装置100は、図5に示すように、被加工物WKにおける加工対象箇所に対して4つの光スポットSPを順次照射することによって、1つの光スポットSPによって加熱する場合に比べて長時間加熱することができるため、硬化層深さを深くすることができるとともにこの硬化層の下層に母材に対して中間段階組織層を形成することができる。この中間段階組織層は、母材組織と硬化層組織との中間の組織であって、硬化層の割れ(所謂焼き割れ)や硬化層の母材からの剥離を抑制する性質を有している。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、レーザ加工装置100は、レーザ出射ユニット110によって形成される複数の光スポットSPを被加工物WKにおける加工対象箇所に対して順次通過させることによって被加工物WKに熱を与える量、時間および与え方を自由に設定できるため、レーザ光Lを1回のみ照射する場合に比べて様々な種類の材質や形状の被加工物WKに対して加工を行うことができる。また、本発明の特徴によれば、レーザ加工装置100は、従来技術におけるレーザ焼入れ装置のように先行するレーザ光Lによって焼入れ処理された部分が後続のレーザ光によって再加熱されて焼き戻しされることを防止できるため、ムラを抑えて均一な精度の良い熱処理を行うことができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例の説明および参照する図においては、上記実施形態と同様の構成部分について同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、図示X軸方向に沿って被加工物WK上に形成される4つの光スポットSP間の各間隔Δを均等とした。しかし、4つの光スポットSP間の各間隔Δは、被加工物WKの材質、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)を行う部分の形状、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)の仕様に応じて適宜決定されるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、4つの光スポットSP間の各間隔Δを図6に示すように、進行方向前側から後ろ側に向かって徐々に間隔Δが大きくなるように設定することにより加工対象箇所の冷却速度を遅くして硬度を低く調整できる。また、4つの光スポットSP間の各間隔Δを図7に示すように、進行方向前側から後ろ側に向かって徐々に間隔Δが小さくなるように設定することにより被加工物WKの表面の過熱を抑えながら母材深くまで入熱することができる。つまり、光スポットSPは、互いの間隔Δを詰めることによって被加工物WKを早期に加熱することができるとともに、互いの間隔Δを離すことによって被加工物WKをゆっくりと加熱することができる。
また、上記実施形態においては、レーザ出射ユニット110は、複数の半導体レーザチップからなるレーザ光源111を備えて構成されている。しかし、レーザ出射ユニット110は、被加工物WKに複数の光スポットSPを形成できれば必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、レーザ出射ユニット110が本発明に係るレーザ光出射手段に相当する。したがって、レーザ出射ユニット110は、半導体レーザチップ以外のレーザ光源111、具体的には、固体レーザやガスレーザを備えて構成することもできる。また、レーザ出射ユニット110は、レーザ出射ユニット110とは別体で設けられたレーザ光源111から光ファイバを介してレーザ光を導く構成とすることもできる。
また、レーザ出射ユニット110は、複数の半導体レーザチップからなるレーザ光源111を備えて構成される場合においても、レーザ光源111の数や配置も被加工物WKへの加工仕様に応じて適宜選定されればよい。また、レーザ出射ユニット110は、複数の光スポットSPを形成する場合においても、必ずしも複数のレーザ出射ユニット110を必要とするものではなく、1つのレーザ出射ユニット110から出射されたレーザ光Lをビームスプリッタなどの光学素子を用いて分光して複数の光スポットSPを形成することもできる。
また、上記実施形態においては、レーザ加工装置100は、二組のレーザ出射ユニット群114を図示Y軸方向に並列配置して構成した。これにより、上記実施形態におけるレーザ加工装置100においては、図示Y軸方向に広範範囲にレーザ加工(熱処理加工)を行うことができる。しかし、レーザ加工装置100は、少なくとも一組のレーザ出射ユニット群114を備えていればよい。また、レーザ加工装置100は、三組以上のレーザ出射ユニット114を備えて構成することができる。この場合、三組以上のレーザ出射ユニット114は、図示Y軸方向に互いに隣接配置してもよいが、図8に示すように図示X軸方向にずらして配置することによって三組以上のレーザ出射ユニット114を図示Y軸方向に詰めて配置できるためレーザ加工装置100をコンパクト化することができる。
また、上記実施形態においては、レーザ加工装置100は、レーザ出射ユニット110に対してテーブル101を変位させるように構成した。すなわち、送り装置102が、本発明に係る光スポット走査手段に相当する。しかし、光スポット走査手段は、被加工物WKに対して光スポットSPを相対変位させることができればよく、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、例えば、レーザ加工装置100は、テーブル101に対してレーザ出射ユニット110を変位させるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、レーザ加工装置100は、レーザ出射ユニット110を支持ユニット115によって位置および向きを変更可能に支持することにより、被加工物WK上に形成される光スポットSPの図示X−Y軸平面上における位置を変更可能に構成した。すなわち、支持ユニット115が本発明に係る光スポット位置変更手段に相当する。しかし、光スポット位置変更手段は、複数の光スポットSPにおける少なくとも1つの光スポットSPの形成位置を同光スポットSPの変位方向(上記実施形態においては図示X軸方向)に沿って変更できるように構成されていればよく、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。
したがって、光スポット位置変更手段は、固定的に支持されたレーザ出射ユニット110から出射されたレーザ光Lを反射ミラーなどの光学素子を用いて光スポットSPの図示X−Y軸平面上における位置を変更するように構成することができる。また、光スポット位置変更手段として上記実施形態における支持ユニット115を用いる場合においても、支持ユニット115は、4つの光スポットSPを図示X軸方向に沿って変更できるように構成されていればよいため、必ずしも図示Y軸方向および図示θ回転方向にレーザ出射ユニット110を変位および傾斜可能に構成されている必要はない。
なお、支持ユニット115は、4つの光スポットSPのうちの少なくとも1つを他の光スポットSPに重ねることができるように構成することにより、光スポットSPの強度を向上させることができる。また、支持ユニット115は、上記実施形態のように4つの光スポットSPのうちの少なくとも1つを図示Y軸方向にずらして形成できるように構成することにより、加工対象箇所に照射されるレーザ光Lの総量を減じることができる。また、支持ユニット115は、レーザ出射ユニット110の図示X軸方向、図示Y軸方向、図示θ回転方向および図示θ回転方向への各変位を駆動モータおよびモータ駆動部116によらず作業者の手動操作によって変位させるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、一組のレーザ出射ユニット群114を構成する4つのレーザ出射ユニット110の出力強度を互いに異なる強度とした。しかし、4つのレーザ出射ユニット110の出力強度は、被加工物WKの材質、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)を行う部分の形状、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)の仕様に応じて適宜決定されるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。したがって、4つのレーザ出射ユニット110の出力強度は、全て同一出力としてもよいし、光スポットSPの進行方向前側から後ろ側に向かって徐々に高くなるように設定することもできる。
また、上記実施形態においては、一組のレーザ出射ユニット群114を構成する4つのレーザ出射ユニット110で構成した。しかし、レーザ出射ユニット群114を構成するレーザ出射ユニット110の数、換言すれば、光スポットSPの進行方向に連ねるレーザ出射ユニット110の数は、被加工物WKの材質、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)を行う部分の形状、レーザ加工(上記実施形態においては熱処理加工)の仕様に応じて適宜決定されるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。したがって、一組のレーザ出射ユニット群114を構成するレーザ出射ユニット110は、少なくとも2つ以上であればよい。
また、上記実施形態においては、一組のレーザ出射ユニット群114を構成する4つのレーザ出射ユニット110は、各レーザ出射ユニット110間において各レーザ光源111の図示Y軸方向の位置が一致するように支持ユニット115に支持させて構成した。しかし、レーザ出射ユニット110が備える複数のレーザ光源111は、所定の間隔を介して配置されるとともに各レーザ光源111間における出力強度のバラツキも存在する。したがって、被加工物WK上に形成される光スポットSPの強度をプロファイルは、図9(A)〜(C)に示すように、レーザ光源111の配列方向に沿って凹凸が生じる。
したがって、一組のレーザ出射ユニット群114を構成する複数のレーザ出射ユニット110間において、互いに隣接するレーザ出射ユニット110におけるレーザ光源111、すなわち、レーザ光Lを出射させる出射口を光スポットSPの進行方向に交わる方向(例えば、図示Y軸方向)にずらして配置することにより前記光スポットSPの強度をプロファイルにおける凹凸を抑制、すなわち、レーザ光源111の配列方向における光強度を均一化することができる。
また、上記実施形態においては、レーザ出射ユニット110は、集光光学系113を用いて被加工物WK上に平面視で長方形状の光スポットSPを形成した。しかし、レーザ出射ユニット110は、光スポットSPを長方形状以外の形状、例えば、円形状や楕円形状に形成するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、レーザ加工装置100は、被加工物WKの表層に焼入れ処理や焼き戻し処理を行うレーザ熱処理装置で構成した。しかし、本発明に係るレーザ加工装置100は、被加工物WKに対して熱処理などの表面改質処理以外の加工、例えば、
被加工物上に異種または同種の材料を密着させるレーザ肉盛、2つの被加工物を互いに接続するレーザ溶接などを行う各種機械装置に適用できるものである。
WK…被加工物、L…レーザ光、SP…光スポット
100…レーザ加工装置、
101…テーブル、102…送り装置、
110…レーザ出射ユニット、110a…筐体、111…レーザ光源、112…レーザ電源部、113…集光光学系、114…レーザ出射ユニット群、115…支持ユニット、116…モータ駆動部、117…支持フレーム、
120…制御部、121…操作盤、122…表示装置。

Claims (5)

  1. 被加工物の表面にレーザ光による光スポットを形成して同被加工物の加工を行うレーザ加工装置において、
    前記被加工物に対して前記光スポットを相対変位させる光スポット走査手段と、
    前記被加工物上に前記光スポットの相対変位方向に沿って並んだ状態で複数の前記光スポットを形成する複数のレーザ光を出射するレーザ光出射手段と、
    前記複数の光スポットにおける前記光スポットの相対変位方向上の位置を変更する光スポット位置変更手段とを備え、
    前記光スポット走査手段は、
    前記被加工物における加工対象箇所に対して前記複数の光スポットを順次通過させることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1に記載したレーザ加工装置において、
    前記レーザ光出射手段は、
    前記複数の光スポットに対応する数だけ設けられており、
    前記光スポット位置変更手段は、
    前記レーザ光出射手段が出射する前記レーザ光の位置および向きのうちの少なくとも一つを変更自在な状態で前記レーザ光出射手段を支持することを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載したレーザ加工装置において、
    前記光スポット位置変更手段は、
    前記複数の光スポットのうちの少なくとも1つを前記光スポット変位手段による相対変位方向に交わる方向に変更することを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載したレーザ加工装置において、
    前記レーザ光出射手段は、
    前記被加工物上に前記光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿って並んだ状態で複数の前記光スポットを形成する複数のレーザ光を出射することを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したレーザ加工装置において、
    前記レーザ光出射手段は、
    前記レーザ光の出射口を前記光スポットの相対変位方向に直交する方向に沿って複数有しているとともに、前記光スポットの相対変位方向に互いに隣接する前記レーザ光出射手段間で前記出射口がずれて配置されていることを特徴とするレーザ加工装置。
JP2013155634A 2013-07-26 2013-07-26 レーザ熱処理装置 Expired - Fee Related JP5997666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155634A JP5997666B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レーザ熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155634A JP5997666B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レーザ熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015024426A true JP2015024426A (ja) 2015-02-05
JP5997666B2 JP5997666B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=52489538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013155634A Expired - Fee Related JP5997666B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 レーザ熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5997666B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017110121A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 ラインビーム光源およびラインビーム照射装置ならびにレーザリフトオフ方法
JP2019506524A (ja) * 2015-12-23 2019-03-07 ポスコPosco 鋼板の熱処理装置及び方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49126694U (ja) * 1973-02-26 1974-10-30
JPS6228093A (ja) * 1985-07-29 1987-02-06 Mitsubishi Electric Corp レ−ザ溶接用加工ヘツド
JPH03188212A (ja) * 1989-12-15 1991-08-16 Nippon Steel Corp レーザ熱処理方法
JPH07185859A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ加工装置
JP2004111946A (ja) * 2002-08-30 2004-04-08 Tokyo Seimitsu Co Ltd レーザーダイシング装置及びダイシング方法
JP2006000888A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Laser Solutions Co Ltd レーザ光によるライン加工方法およびレーザ加工装置。
JP2007090760A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 基板の割断方法、電気光学装置の製造方法
JP2010075982A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 V Technology Co Ltd レーザ加工方法及それに使用する装置
JP2012525314A (ja) * 2009-11-17 2012-10-22 エルジー・ハウシス・リミテッド ガラス基板のレーザーシーリング装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49126694U (ja) * 1973-02-26 1974-10-30
JPS6228093A (ja) * 1985-07-29 1987-02-06 Mitsubishi Electric Corp レ−ザ溶接用加工ヘツド
JPH03188212A (ja) * 1989-12-15 1991-08-16 Nippon Steel Corp レーザ熱処理方法
JPH07185859A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ加工装置
JP2004111946A (ja) * 2002-08-30 2004-04-08 Tokyo Seimitsu Co Ltd レーザーダイシング装置及びダイシング方法
JP2006000888A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Laser Solutions Co Ltd レーザ光によるライン加工方法およびレーザ加工装置。
JP2007090760A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 基板の割断方法、電気光学装置の製造方法
JP2010075982A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 V Technology Co Ltd レーザ加工方法及それに使用する装置
JP2012525314A (ja) * 2009-11-17 2012-10-22 エルジー・ハウシス・リミテッド ガラス基板のレーザーシーリング装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019506524A (ja) * 2015-12-23 2019-03-07 ポスコPosco 鋼板の熱処理装置及び方法
WO2017110121A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 ラインビーム光源およびラインビーム照射装置ならびにレーザリフトオフ方法
JP6395955B2 (ja) * 2015-12-25 2018-09-26 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 ラインビーム光源およびラインビーム照射装置ならびにレーザリフトオフ方法
CN108886232A (zh) * 2015-12-25 2018-11-23 鸿海精密工业股份有限公司 线束光源及线束照射装置以及激光剥离方法
JP6430677B1 (ja) * 2015-12-25 2018-11-28 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 ラインビーム光源およびラインビーム照射装置ならびにレーザリフトオフ方法
JP2018199163A (ja) * 2015-12-25 2018-12-20 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 ラインビーム光源およびラインビーム照射装置ならびにレーザリフトオフ方法
US11224937B2 (en) 2015-12-25 2022-01-18 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Line beam light source, line beam irradiation device, and laser lift off method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5997666B2 (ja) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10106864B2 (en) Method and apparatus for laser quenching
US8448471B2 (en) Glass substrate processing device using laser beam
EP2011599B1 (en) Laser processing method and laser processing apparatus
US10442032B2 (en) Processing device and processing method
JP2004268144A (ja) レーザ加工装置
TWI576191B (zh) 分割薄半導體襯底的方法
TWI738035B (zh) 熱處理裝置、熱處理方法、雷射退火裝置及雷射退火方法
JP2007021528A (ja) レーザ加工装置およびその調整方法
JPH11285870A (ja) レーザ加工装置
US20150060421A1 (en) Laser annealing apparatus and laser annealing method
JP5145598B2 (ja) レーザ加工方法及それに使用する装置
JP5997666B2 (ja) レーザ熱処理装置
US9636776B2 (en) Laser-based marking method and apparatus
EP1842928A1 (en) Laser hardening method
CN111065759B (zh) 激光装置和对薄膜进行加工的方法
JP2007021526A (ja) レーザ加工装置
KR102557669B1 (ko) 이중 파장 어닐링 방법 및 장치
JP2019528180A (ja) 複合加工機及びそのレーザ分光装置
KR101779104B1 (ko) 가공장치용 다중 열원형 예열장치
JP2007327105A (ja) レーザ熱処理方法及びその装置
JP4407202B2 (ja) 加工装置及び加工方法とこれを用いた生産設備
JPS63212081A (ja) レーザ加工方法
KR101262859B1 (ko) 레이저를 이용한 대상물 가공 장치
KR100999123B1 (ko) 레이저 스캐너를 이용한 공작물 열처리 장치 및 가공방법
KR101363295B1 (ko) 다중 라인레이저 어닐링장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5997666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees