JP2007090451A - アタッチメント - Google Patents

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Yasuyoshi Touzaki
康嘉 東崎
Akihiko Umeda
彰彦 梅田
Soji Yoshimi
壮司 吉見
Koji Iwata
康二 岩田
Takeshi Murakami
健 村上
Junji Inoue
淳司 井上
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Abstract

【課題】高速回転による発熱対策及び撹拌損失対策を施して高速切削化に対応可能な工作機械用のアタッチメントを提供すること。
【解決手段】工作機械の主軸ヘッドに取り付けられて駆動手段を備えた主軸と連結され、駆動力伝達機構を介して回転工具に回転力を伝達する工作機械用のアタッチメントにおいて、駆動力伝達機構に設けられた傘歯車8の歯80の表面に高熱伝導材の薄膜層83を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタ等の主軸ヘッドに取り付けられて回転工具をるアタッチメントの改良に関する。
従来より、工作機械の主軸に対し各種切削加工等を行う回転工具を取り付けるため、たとえばアンギュラアタッチメント等のアタッチメント類が使用されている。
アンギュラアタッチメントは、主軸ヘッドの移動方向と平行な領域だけでなく、移動方向と平行でない領域についても加工を可能とするものであり、駆動手段の回転を回転工具に伝達するため傘歯車等の摺動部を備えている。(たとえば、特許文献1参照)
実開昭62−181341号公報(第1図参照)
近年の工作機械においては、切削性能が高く非切削時間の短い、より生産性の高い機械が求められている。このような背景から高速切削化が進み、工作機械の主軸先端に装着して各種切削工具を取り付けるためのアタッチメントも高速回転することとなる。このようなアタッチメントの高速回転化により、たとえば傘歯車等が噛合する摺動部で摩擦熱等の発熱量が増大したり、ミスト状の潤滑油を傘歯車等で撹拌する際の抵抗による撹拌損失が増大するという問題を生じてくる。
このため、今後のさらなる高速切削化に対応するためには、噛合部など摺動面の発熱に対する対策を施して信頼性や耐久性を向上させるとともに、ミスト潤滑に起因する撹拌損失を低減して損失の少ない工作機械用のアタッチメントを開発することが望まれる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速回転による発熱対策及び撹拌損失対策を施して高速切削化に対応可能な工作機械用のアタッチメントを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るアタッチメントは、工作機械の主軸ヘッドに取り付けられて駆動手段を備えた主軸と連結され、駆動力伝達機構を介して回転工具に回転力を伝達する工作機械用のアタッチメントにおいて、前記駆動力伝達機構に設けられた歯車の歯表面に高熱伝導材の薄膜層を形成したことを特徴とするものである。
このようなアタッチメントによれば、駆動力伝達機構に設けられた歯車の歯表面に高熱伝導材の薄膜層を形成する高熱伝導処理を施したので、歯車の歯面に施された薄膜層の高熱伝導機能により、放熱性能が向上して熱がこもらなくなる。
上記のアタッチメントにおいて、前記薄膜層は、歯の頂面を噛合面より厚くしたメッキ層であることが好ましく、これにより、噛合する歯面がなじみ易くなり、かつ、歯車の熱伝導は良好となる。
この場合の高熱伝導処理は、銅、銀またはアルミニウム等の高熱伝導材をメッキした薄膜層を表面に形成したものが好ましく、特に、歯の噛み合い面には噛合のなじみをよくするために薄いメッキ(数μm程度)を施し、歯の頂面には放熱性を増すために厚いメッキ(数mm程度)を施すとよい。
上記のアタッチメントにおいて、前記歯車の歯部と軸部との間に高熱伝導材よりなるスリーブを介在させることが好ましく、これにより、熱拡散が向上して放熱性を増し、高速回転化による発熱量がこもらなくなる。この場合の高熱伝導部材としては、銅合金またはアルミニウム合金が好適である。
上記のアタッチメントにおいて、前記歯車の周囲を囲う真空空間を形成することが好ましく、これにより、撹拌損失の低減により歯車損失を減少させることができる。
上記のアタッチメントにおいて、前記歯車が、回転方向に応じて潤滑液の吹出方向を選択切換可能な強制冷却手段を備えていることが好ましく、これにより、歯車の噛合等により発生した熱を効率よく冷却することができる。
また、上記のアタッチメントにおいては、前記歯車が、軸部を貫通して設けた給油管のノズルから歯面に向けて潤滑液を吹き出す強制冷却手段を備えていることが好ましく、これによっても歯車の噛合等により発生した熱を効率よく冷却することができる。
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のアタッチメント。
上記のアタッチメントにおいて、前記歯車の歯面に向けて吹き出す潤滑液は、潤滑性を有する基油と、気化冷却用液体とを含むものが好ましく、これにより、気化冷却用液体が気化熱を奪うことにより潤滑をしながら効率よく冷却をすることができる。
上記のアタッチメントにおいて、前記駆動力伝達機構のケーシングを高熱伝導部材により形成することが好ましく、これにより、外部への放熱性が向上して熱のこもりを低減することができる。この場合に好適な高熱伝導材としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、銅粉、鉄粉及び銀粉等がある。
上述した本発明のアタッチメントによれば、駆動力伝達機構に設けられた歯車の歯表面に高熱伝導材の薄膜層を形成する高熱伝導処理を施したので、歯車の歯面に施された薄膜層の高熱伝導機能により、放熱性能が向上して熱がこもらなくなる。この結果、工作機械の高切削化を推進して高速回転化による発熱量が増加しても、駆動力伝達機構の歯車を含むアタッチメント全体の放熱(冷却)性能を向上させるとともに、駆動力伝達機構の歯車においては良好な歯当たりを得ることができる。
また、高熱伝導材よりなるスリーブやケーシングの採用によっても放熱性能を増すことができるので、これを併用すれば高速回転により発生した発熱量を効率よく放熱して冷却性能をより一層向上させることができる。
また、強制冷却手段を設けたり、気化冷却用液体を含む潤滑液を使用することにより、歯車の冷却能力を増すことができる。
また、歯車の周囲を囲う真空空間を形成することにより、撹拌損失の低減により歯車損失を減少させることができる。
従って、工作機械を高速回転化しても、発熱対策や撹拌損失対策を施して信頼性や耐久性の高いアタッチメントを提供することができるという顕著な効果が得られる。
以下、本発明に係る工作機械用のアタッチメントについて、その一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は、アタッチメントの一例として、アンギュラアタッチメントと呼ばれるものの構成例を示す断面図である。図中の符号1は工作機械用の主軸ヘッドであり、主軸ヘッド1の内部には中空状の主軸2が軸受3にて回転自在に支承されて設けられており、該主軸2は図示しないモータ等の駆動手段に連結されている。アンギュラアタッチメント4は、ケーシングを形成する本体5に軸受6を介して回転自在に支承された軸7の一端部を、図示の如く主軸2にテーパ嵌合せしめることによって、主軸ヘッド1に取り付けられる。
軸7の本体5内へ臨む他端部には傘歯車8が一体に形成されており、該傘歯車8は、本体5に軸受9を介して軸7と軸直角をなして垂直かつ回転自在に支承されたもう一方の軸10の上端に一体に形成された傘歯車11と噛合している。なお、軸10の下端部には、切削加工等を行う回転工具12が取り付けられているので、各々が軸7、10と一体の傘歯車8,11は、主軸2の駆動手段から回転工具12に回転力を伝達するための駆動力伝達機構となる。

主軸1にはリング状の面板13がこれに対して回転自在に設けられており、該面板13の外周にはリング状のウォームホイール14が固設されている。そして、このウォームホイール14にはウォーム15が噛合しており、該ウォーム15にはこれを回転駆動する図示省略の割出しモータが連結されている。また、面板13の端面には複数の筒状をなすブロック17が固設されており、アンギュラアタッチメント4を主軸ヘッド1に取り付けた状態では、これらブロック17にアンギュラアタッチメント4の本体5から突出する複数の回り止めピン18が嵌合して、アンギュラアタッチメント4と面板13とが一体に回動するよう構成されている。
また、主軸ヘッド1の外周複数箇所(たとえば3箇所)には、面板13をアンギュラアタッチメント4とともに所定角度位置に固定するためのクランプ装置19が固設されている。
<第1の実施形態>
上述した構成のアンギュラアタッチメント4においては、工作機械の高速切削化に伴って回転工具12が従来より高速回転して加工する。このため、傘歯車8,11の回転数が増加し、傘歯車8,11間の噛合面で摩擦等に起因して発生する発熱量も増加する。そこで、傘歯車8,11の歯表面には、高熱伝導材よりなる薄膜層を形成して高熱伝導処理を施してある。この場合の高熱伝導材は、銅、銀またはアルミニウム等のように熱伝導率の高い材料が好適であり、このような高熱伝導材をメッキ処理するなどして歯表面に薄膜層を形成するとよい。
図1(a)に示す実施形態の傘歯車8には、回転方向に並ぶ多数の歯80が設けられている。この歯80は、図1(b)に示すように、相手側となる傘歯車11の歯と互いに噛合する噛合面81と、相手方の歯と噛合しない頂面82とを備えている。そして、歯80の表面には高熱伝導材をメッキした薄膜層83が形成され、たとえば図1(c)に示すように、歯80の噛合面81には、噛合のなじみをよくするため数μm程度と膜厚の薄いメッキを施して薄膜層83aを形成し、歯80の頂面82には、放熱性を増すために数mm程度と比較的膜厚の厚いメッキを施して薄膜層83bを形成した構成とされる。
また、上述した傘歯車8,11を収納設置する本体5についても、内部で発生した発熱量を効率よく本体5の外側へ放熱するため、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、銅粉、鉄粉及び銀粉等の高熱伝導材により製作することが好ましい。
このように構成されたアンギュラアタッチメント4は、回転工具12を高速回転させて高速切削を行う場合、傘歯車8,11が高速回転して噛合面における発熱量を増しても、高熱伝導処理が施された良好な熱伝導特性により歯車外部へ効率よく放熱される。すなわち、高熱伝導部材よりなる薄膜層83から傘歯車8,11の外部へ効率よく放熱されるため、傘歯車8,11に熱がこもりにくくなって温度上昇は抑制され、さらに、傘歯車8,11を放熱性のよい本体5の内部に配設することにより、本体5の内部に熱がこもることもない。
この結果、駆動力伝達機構を構成する傘歯車8,11及び本体5の放熱性能が向上して内部に熱がこもらなくなるため、工作機械の高切削化を推進して高速回転化による発熱量が増加しても、アンギュラアタッチメント4の放熱性能が向上する。
ところで、上述した本体5の内部は、接合部をシールするなど必要な密閉処置を施し、図示しない真空ポンプ等により真空引きして密閉空間とすることが好ましい。このようにして、周囲を本体5の壁面で囲って形成した真空空間内に歯車装置を設置すれば、傘歯車8,11の周囲に存在するミスト状の潤滑液に起因する撹拌損失を低減し、歯車損失を減少させることができる。すなわち、傘歯車8,11等の歯車装置が設置されるケーシングである本体5の内部を真空または真空に近い状態にすれば、高速回転する歯車装置の歯80が受けるミスト潤滑の撹拌抵抗は、空気抵抗分が低減されて減少する。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態を図3に基づいて説明する。
この実施形態では、傘歯車8Aが歯部85と軸部70とに分割され、歯部85と軸部70とを連結した構成とされる。歯部85と軸部70との間には、高熱伝導材よりなるスリーブ20を介在させてある。この場合の高熱伝導部材としては、鉄系合金の歯部85とは異なり、銅合金またはアルミニウム合金が好適である。
このような構成とすれば、傘歯車8Aが高速回転した場合であっても、歯部85の歯80が噛合して発生した発熱は良好な熱伝導性を有するスリーブ20を介して外部へ放熱される。すなわち、高熱伝導材のスリーブ20を設けたことにより、傘歯車8Aの熱拡散が向上して放熱性を増すので、高速回転化による発熱量がこもらなくなる。
また、上述したスリーブ20の先端面21には、複数の放射溝22が半径方向へ放射状に形成されている。この放射溝22は、本体5内に存在するミスト状の潤滑液を遠心力により吹き飛ばす遠心羽根車の機能を有するものであり、ミスト状の潤滑液により生じていた歯車損失の低減に有効である。
また、上述した軸部70の途中には、動圧を得られる溝パターンの歯車溝71を備えた動圧溝形成部72が取り付けられている。この動圧形成部72は、軸部70の外周面に凹凸を形成する多数の歯車溝71を備えているので、軸部70の回転により動圧が発生して傘歯車8Aの負荷特性を変化させるので、発熱量の低減が可能となる。
さらに、上述した放射溝22及び歯車溝71は、傘歯車8Aの表面積を増すとともに、潤滑液の流路面積を増すことにもなるので、潤滑液による冷却効率を向上させることも可能である。
また、上述した放射溝22及び動圧形成部72は、両方を併用することに限定されることはなく、いずれか一方のみを単独で採用してもよい。
また、上述した放射溝22及び動圧形成部72は、スリーブ20を備えた第2の実施形態に限定されることはなく、たとえば上述した第1の実施形態の傘歯車8,11と組み合わせた構成としてもよい。
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態を図4に基づいて説明する。
この実施形態では、傘歯車8の回転方向に応じて、強制冷却を行う潤滑液の吹出方向を選択可能に構成された強制冷却手段のノズル30A,30Bを備えている。すなわち、図4(a)、(b)に示すように、傘歯車8の回転方向へ向けて潤滑液を吹き出すように、吹出方向の異なるノズル30A,30Bを設けておき、回転方向に応じて最適ないずれか一方の系統を選択して使用する。図示の例では、傘歯車8が矢印Aで示す回転方向に回転する場合に使用するノズル30Aを設けた系統と、傘歯車8が矢印Bで示す回転方向に回転する場合に使用するノズル30Bを設けた系統とが設けられている。各々の系統には、円周方向に略等ピッチで3本ずつ、合計6本取り付けたノズル30A,30Bが設けられている。なお、ノズル30A,30Bに潤滑液を供給する流路の選択切換は、たとえば回転方向に連動する電磁弁等の開閉弁を設けて実施すればよい。
このようなノズル30A,30Bを配設しておき、流路の切換によりいずれか一系統のノズルを選択使用すれば、高速回転する傘歯車8の歯80を追いかけるようにして潤滑液を吹き出すことができるので、回転してくる歯80に向けて潤滑液を吹き出す場合と比較して、潤滑液は歯80に吹き飛ばされにくくなる。このため、潤滑液が歯80及び傘歯車8となじみ、効率のよい強制冷却が可能となる。
なお、上述した説明では1系統に3本のノズルを配設したが、歯車形状等の条件に応じて1または複数本を適宜配設すればよい。
図5に示す強制冷却の変形例は、傘歯車8の軸7を貫通して先端面8aに突き出る給油管40を設け、この給油管40の先端に、歯80に向けて潤滑液を吹き出すノズル41を取り付けたものである。図示の例では、ノズル41が3箇所の吹出口41a,41b,41cを備え、各吹出口41a,41b,41cは、歯80に対し円周方向において略等ピッチに分割された異なる3方向に潤滑液を吹き出すように配置されている。
このような構成としても、高速で回転する傘歯車8の歯80に対して確実に潤滑液を吹き出し、効率のよい強制冷却を行うことができる。
なお、ノズル40に設ける吹出口については、冷却対象の歯車形状等に応じて適宜変更すればよい。
ところで、上述した潤滑液には、潤滑性を有する基油と、噛合面等で気化して摩擦熱等の発熱を奪って冷却する気化冷却用液体とを含むものが好ましい。この場合の気化冷却用液体は、気化により熱を奪うことが可能な液体であればよく、潤滑性能を有する基油との関係は、相溶性の液体であってもよいし、あるいは、不溶性の液体であってもよい。従って、上述した潤滑液は、ソリューションの形態及びエマルジョンの形態のいずれであってもよい。なお、ソリューションの例としては、気化冷却用液体にフロンやヘキサン等を用いた場合であり、エマルジョンの形態としては、気化冷却用液体に水などを用いた場合があげられ、蒸気潜熱の観点からは、フロンやヘキサンよりも水が優れている。
このように、気化冷却用液体を含む潤滑液を使用すると、潤滑と同時に気化熱を奪って冷却できるので、上述した強制冷却の効率が向上する。なお、ここで説明した潤滑液は、図4及び図5に示した強制冷却に限定されることはなく、たとえば図1ないし図3に示した実施形態においても、噛合部等の潤滑や冷却に使用可能である。
上述したように、本発明では、アンギュラアタッチメント4の駆動力伝達機構に設けられた傘歯車8,11の歯表面に高熱伝導材の薄膜層83を形成する高熱伝導処理を施すことにより、傘歯車8,11は、歯面に施された薄膜層83の放熱性能が向上して熱がこもらなくなる。この結果、工作機械の高切削化を推進して高速回転化による発熱量が増加しても、駆動力伝達機構の傘歯車8,11を含むアタッチメント全体の放熱性能を向上させるとともに、傘歯車8,11においては噛合面81の膜厚を薄くして良好な歯当たりを得ている。
また、高熱伝導材よりなるスリーブ20やケーシング(本体5)の採用によっても放熱性能を増すことができるので、これらを併用すれば高速回転により発生した発熱量を効率よく放熱して冷却性能をより一層向上させることができる。
また、強制冷却手段を設けたり、気化冷却用液体を含む潤滑液を使用することにより、傘歯車8,11の冷却能力を増すことができる。さらに、傘歯車8,11の周囲を囲う真空空間を形成すれば、撹拌損失の低減により歯車損失を減少させることができる。
従って、工作機械を高速回転化しても、発熱対策や撹拌損失対策を施して信頼性や耐久性の高いアンギュラアタッチメント4を提供することができる。そして、上述した本発明は、実施形態で説明したアンギュラアタッチメント以外にも、駆動力伝達機構に傘歯車等の歯車を含むアタッチメントに適用可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係るアタッチメントの第1の実施形態を示す図で、(a)はアタッチメントの駆動力伝達機構を構成する傘歯車の正面図、(b)は傘歯車の歯形状を示す拡大斜視図、(c)は(b)のA−A断面図である。 本発明に係るアタッチメントの一例として、アンギュラアタッチメントの構成例を示す断面図である。 本発明に係るアタッチメントの第2の実施形態を示す図で、アタッチメントの駆動力伝達機構を構成する傘歯車の断面図である。 本発明に係るアタッチメントの第3の実施形態を示す図で、(a)は傘歯車の強制冷却手段を示す正面図、(b)は(a)の左側面図である。 図4に示した第3の実施形態の変形例を示す図で、(a)は傘歯車の強制冷却手段を示す正面図、(b)は(a)の左側面図である。
符号の説明
1 主軸ヘッド
2 主軸
4 アンギュラアタッチメント
5 本体(ケーシング)
7,10 軸
8,8A,11 傘歯車
12 回転工具
20 スリーブ
21 先端面
22 放射溝
30A,30B,41 ノズル
40 給油管
70 軸部
71 歯車溝
72 動圧形成部
80 歯
81 噛合面
82 頂面
83 薄膜層
85 歯部

Claims (8)

  1. 工作機械の主軸ヘッドに取り付けられて駆動手段を備えた主軸と連結され、駆動力伝達機構を介して回転工具に回転力を伝達する工作機械用のアタッチメントにおいて、
    前記駆動力伝達機構に設けられた歯車の歯表面に高熱伝導材の薄膜層を形成したことを特徴とするアタッチメント。
  2. 前記薄膜層は、歯の頂面を噛合面より厚くしたメッキ層であることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
  3. 前記歯車の歯部と軸部との間に高熱伝導材よりなるスリーブを介在させたことを特徴とする請求項1または2に記載のアタッチメント。
  4. 前記歯車の周囲を囲う真空空間を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアタッチメント。
  5. 前記歯車が、回転方向に応じて潤滑液の吹出方向を選択切換可能な強制冷却手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のアタッチメント。
  6. 前記歯車が、軸部を貫通して設けた給油管のノズルから歯面に向けて潤滑液を吹き出す強制冷却手段を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のアタッチメント。
  7. 前記歯車の歯面に向けて吹き出す潤滑液が、潤滑性を有する基油と、気化冷却用液体とを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のアタッチメント。
  8. 前記駆動力伝達機構のケーシングを高熱伝導部材により形成したことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のアタッチメント。
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