JP2007089617A - バンド止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 尾錠を用いずに、簡単な構造で、バンドの屈曲変形が少なく、全体の厚みが厚くならず、ワンタッチ操作でバンドを着脱できるバンド止め具を提供する。
【解決手段】 柔軟性を有する一方側の時計バンド2が取り付けられるカバー部材4と、このカバー部材4に回動可能に取り付けられると共に、他端部側に時計バンド2、3の厚みとほぼ同じ高さの折曲部5cが設けられた第1連結板5と、この第1連結板5に回動可能に取り付けられた第2連結板6と、この第2連結板6に設けられて他方側の時計バンド3を固定する固定ピン16および突起ピン20と、カバー部材4と第2連結板6とを係脱可能にロックするロック部材7とを備えている。従って、時計バンド2、3の急激な折曲変形がなく、全体の厚みを薄くできるほか、尾錠を用いていないので、構造が簡単で、部品点数も少なく、ワンタッチ操作で容易に腕時計バンド2、3を着脱できる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、天然皮革、合成皮革、布などの柔軟性を有するバンドに用いられるバンド止め具に関し、さらに詳しくはバンドの両端部を係脱可能に連結する三つ折りタイプのバンド止め具に関する。
例えば、腕時計を腕に取り付けるための時計バンドにおいては、金属製のバンドや、皮革などの柔軟性を有するバンドなどがある。金属製の時計バンドは、腕とバンドとの温度差によって装着時に違和感が生じるが、この金属製の時計バンドに用いられるバンド止め具は、三つ折りタイプのものが一般的に用いられ、ワンタッチ操作で着脱できるようになっている。また、皮革などの柔軟性を有する時計バンドは、腕に対する装着性は良いが、これに用いられるバンド止め具は、尾錠を用いているのが一般的であるため、着脱操作性が悪い。
そこで、このような問題を解消するため、従来、柔軟性を有する時計バンドに用いられるバンド止め具としては、特許文献1に記載されているように、金属製の中間板の両端に観音開きの第1、第2開閉板を回動可能に取り付け、第1開閉板の端部に時計バンドの一端部を取り付け、第2開閉板の端部に時計バンドの尾錠を取り付け、この尾錠によって時計バンドの他端部を第2開閉板に取り付けるようにした三つ折りタイプのものがある。
実願平8−1264号
このようなバンド止め具では、中間板の両端に取り付けられた第1、第2開閉板を開いて時計バンドの輪を広げ、この時計バンドの輪に手首を挿入させて腕に嵌め込み、この状態で第1、第2開閉板を閉じて中間板に重ねると、時計バンドの輪が小さくなって、時計バンドを締め付けると共に、中間板に設けられた掛止爪が、第1、第2開閉板にそれぞれ設けられた掛止孔に掛止され、これにより時計バンドを腕に取り付けるように構成されている。
しかしながら、このような従来のバンド止め具においては、金属製の時計バンドに用いられる三つ折りタイプのバンド止め具と同様、ワンタッチ操作で簡単に着脱することができても、尾錠を用いているため、時計バンドが尾錠の箇所で折れ曲がり、この折れ曲がりによって時計バンドが傷み易いばかりか、金属製の時計バンドに用いられる三つ折りタイプのバンド止め具に比べて、部品点数が多くなり、構造も複雑で、生産コストが高くなるという問題がある。
特に、このような従来のバンド止め具では、第1、第2開閉板を閉じて中間板に重ね合わせて腕に取り付けたときに、中間板に第1、第2開閉板が重なると共に、これら第1、第2開閉板上に時計バンドの各端部同士が更に重なり合い、この状態で第2開閉板に設けられた尾錠が第1開閉板と時計バンドとの連結部分の上方に突出するため、止め具全体の厚みが厚くなり、しかも尾錠が第1開閉板と時計バンドとの連結部分の上方に突出するため、使用時に尾錠が物に引っ掛かり易いという問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、尾錠を用いずに、簡単な構造で、バンドの折曲変形が少なく、全体の厚みが厚くならず、ワンタッチ操作で容易にバンドを着脱できるバンド止め具を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図5に示すように、柔軟性を有するバンド(時計バンド2、3)の一端部(時計バンド2の先端部2a)が取り付けられるカバー部材(4)と、このカバー部材に一端部(5a)が回動可能に取り付けられると共に、その他端部(5b)側に前記バンドの厚みとほぼ同じ高さの折曲部(5c)が設けられた第1連結部材(第1連結板5)と、この第1連結部材における前記折曲部の前記他端部(5b)に回動可能に取り付けられた第2連結部材(第2連結板6)と、前記第1連結部材に対面する前記第2連結部材の上面側に前記バンド(時計バンド2、3)の他端部側(時計バンド3の先端部3a側)を固定する複数の固定突起部(固定ピン16および突起ピン20)と、前記カバー部材、前記第1連結部材、および前記第2連結部材を重ねた状態で前記カバー部材と前記第2連結部材とを係脱可能にロックするロック部材(7)とを備えたことを特徴とするバンド止め具である。
請求項2に記載の発明は、図1〜図5に示すように、前記第1連結部材(第1連結板5)の前記他端部(5b)側に設けられた前記折曲部(5c)に対応する箇所に、前記バンド(時計バンド2、3)の前記他端部側(時計バンド3の先端部3a側)における先端部(3a)が挿入するバンド挿入孔(14)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバンド止め具。
請求項3に記載の発明は、図1〜図5に示すように、前記バンド(時計バンド2、3)の前記他端部側(時計バンド3の先端部3a側)に、前記固定突起部(固定ピン16および突起ピン20)が挿入する複数のバンド取付孔(17)が前記バンドの長手方向に沿って所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンド止め具である。
請求項4に記載の発明は、図1〜図5に示すように、前記ロック部材(7)が、前記第2連結部材(第2連結板6)の上面に設けられた突起部(突起ピン20)と、前記第1連結部材(第1連結板5)に設けられて前記突起部が挿入する挿入孔(ピン挿入孔21)と、前記カバー部材に設けられて前記挿入孔を通して突出した前記突起部の先端部を係脱可能に係止される係止部(一対の係止片22)とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバンド止め具である。
請求項5に記載の発明は、図1〜図5に示すように、前記ロック部材(7)の前記突起部(突起ピン20)が、前記固定突起部(固定ピン16)と共に前記バンド(時計バンド3)の前記複数のバンド取付孔(17)のいずれかに挿入することを特徴とする請求項4に記載のバンド止め具。
請求項1に記載の発明によれば、柔軟性を有するバンドの一端部が取り付けられるカバー部材と、このカバー部材に一端部が回動可能に取り付けられると共に、その他端部側にバンドの厚みとほぼ同じ高さの折曲部が設けられた第1連結部材と、この第1連結部材における折曲部の他端部に回動可能に取り付けられた第2連結部材と、第1連結部材に対面する第2連結部材の上面側にバンドの他端部側を固定する複数の固定突起部と、カバー部材、第1連結部材、および第2連結部材を重ねた状態でカバー部材と第2連結部材とを係脱可能にロックするロック部材とを備えているので、カバー部材、第1連結部材、および第2連結部材を重ねたときに、カバー部材と第1連結部材との間、および第1連結部材と第2連結部材との間にそれぞれバンドの各端部側を挟んだ状態で重ねることができる。
すなわち、第1連結部材の他端部側にバンドの厚みとほぼ同じ高さの折曲部が設けられているので、カバー部材、第1連結部材、および第2連結部材を重ねたときに、第1連結部材と第2連結部材との間にバンドの他端部側をほとんど折曲変形させずに挟むことができ、これにより全体の厚みを薄くすることができると共に、バンドが急激な折曲変形をしないため、バンドが痛まないようにすることができ、バンドの耐久性を高めることができるほか、従来例のような尾錠を用いていないため、構造が簡単で、部品点数も少なく、ワンタッチ操作で容易にバンドを着脱することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1連結部材の他端部側に設けられた折曲部に対応する箇所に、バンドの他端部側における先端部が挿入するバンド挿入孔が設けられていることにより、バンドの他端部側の長さが長くても、その先端部を折曲部に対応する箇所のバンド挿入孔に挿入させることができる。このため、第1、第2連結部材の連結部分によってバンドの他端部側が急激な折曲変形をせず、第1連結部材と第2連結部材との間に良好に挟み込むことができる。これにより、バンドの他端部側が長くても短くても、全体の厚みが厚くならず、バンドの他端部側を第2連結部材に確実に且つ良好に取り付けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、バンドの他端部側に固定突起部が挿入する複数のバンド取付孔がバンドの長手方向に沿って所定間隔で設けられていることにより、この複数のバンド取付孔に対する固定突起部の挿入箇所を変更することができ、これによりバンド全体の長さを簡単に調節することができ、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ロック部材が、第2連結部材の上面に設けられた突起部と、第1連結部材に設けられて突起部が挿入する挿入孔と、カバー部材に設けられて挿入孔を通して突出した突起部の先端部を係脱可能に係止する係止部とを備えていることにより、カバー部材、第1連結部材、および第2連結部材を重ねたときに、第2連結部材の突起部が第1連結部材の挿入孔を通して突出し、この突出した突起部の先端部をカバー部材の係止部が係止するので、カバー部材、第1連結部材、および第2連結部材を重ねた状態で、カバー部材と第2連結部材とを簡単に且つ確実にロックすることができる共に、突起部と係止部との係合力に抗してカバー部材の先端部を持ち上げることにより、容易に突起部と係止部とによるロックを解除することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ロック部材の突起部が、固定突起部と共にバンドの複数のバンド取付孔のいずれかに挿入することにより、カバー部材と第2連結部材とを係脱可能にロックするロック部材の突起部によっても、バンドの他端部側を第2連結部材に取り付けることができる。このため、ロック部材の突起部が、カバー部材と第2連結部材とをロックするロック機能と、バンドの他端部側を第2連結部材に取り付けるバンドの取付機能との両方の機能を兼ね備えているので、これによっても部品点数を削減することができる。
以下、図1〜図5を参照して、この発明のバンド止め具を時計バンドに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明のバンド止め具を開いた状態の正面図、図2は図1のA−A矢視における断面図、図3は図2のバンド止め具を閉じた状態の断面図、図4は図2のバンド止め具に時計バンドを取り付けた状態の断面図、図5は図4のバンド止め具を閉じた状態の断面図である。
このバンド止め具1は、図4および図5に示すように、皮革、合成皮革、布などの柔軟性を有する時計バンド2、3の各端部を連結して時計バンド2、3を腕に締め付けて取り付けためのるものであり、一方の時計バンド2の先端部2aが取り付けられるカバー部材4と、このカバー部材4に回動可能に取り付けられる第1連結板5と、この第1連結板5に回動可能に取り付けられて他方の時計バンド3の先端部3a側が取り付けられる第2連結板6と、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6が重なった状態でカバー部材4と第2連結板6とを係脱可能にロックするロック部材7とを備えている。
この場合、時計バンド2、3のうち、一方の時計バンド2は、図4および図5に示すように、腕時計ケース(図示せず)の12時側に取り付けられており、他方の時計バンド3は、腕時計ケースの6時側に取り付けられている。そして、これら時計バンド2、3は、両者とも同じ幅で、且つ同じ厚みで形成されており、その各先端部2a、3a側がバンド止め具1によって連結され、この状態で腕時計ケースを腕に取り付けるときに、バンド止め具1によって腕に締め付けられることにより、腕に取り付けられるように構成されている。
一方、バンド止め具1のカバー部材4は、図1〜図3に示すように、緩やかに湾曲した帯板状の金属板からなり、この金属板の幅方向(図1では上下方向)における両側部を、時計バンド2、3の厚みとほぼ同じ高さで下側に向けて折り曲げることにより、時計バンド2、3のうち、12時側の時計バンド2の幅とほぼ同じ幅で、断面コ字状に形成され、これによりその内部に時計バンド2の先端部2a側が挿入するように構成されている。また、このカバー部材4の一端部4a内(図1では右端部内)における両側部には、互いに対向する複数のピン取付孔8がカバー部材4の長手方向に沿って所定間隔で設けられている。
この複数のピン取付孔8のうち、互いに対向する1組のピン取付孔8、例えば最外端部側(図4では最右端側)に位置する1組のピン取付孔8には、図4および図5に示すように、12時側の時計バンド2の先端部2aに取り付けられたばね棒9の両端部が挿入して取り付けられるように構成されている。これにより、カバー部材4の一端部4a内には、図4および図5に示すように、12時側の時計バンド2の先端部2aがばね棒9によって回動可能に取り付けられている。
このカバー部材4の他端部4b内(図1では左端部内)には、図2および図3に示すように、第1連結板5の一端部5a(図2では右端部)が取付ピン10によって回動可能に取り付けられている。すなわち、この第1連結板5は、図1〜図3に示すように、カバー部材4と同様、緩やかに湾曲したほぼ帯板状に形成され、その一端部5aに連結ピン10が挿入する筒部11が形成され、この筒部11内に連結ピン10が挿入され、この挿入された連結ピン10によってカバー部材4の他端部4b内に第1連結板5の一端部5aが回動可能に取り付けられ、これにより連結ピン10を中心に上下方向に回動するように構成されている。
また、この第1連結板5の他端部5b(図2では左端部)は、時計バンド2、3の幅よりも少し広く形成されていると共に、6時側の時計バンド3の厚みに対応する高さで折曲部5cが、図3において下側に向けてほぼ直角に折り曲げられた構成になっている。この第1連結板5の他端部5bにおける折曲部5cには、図1〜図5に示すように、6時側の時計バンド3の先端部3aが挿入するバンド挿入孔14が、折曲部5cの両側に亘って設けられている。
すなわち、このバンド挿入孔14は、図1に示すように、第1連結板5の幅方向(図1では上下方向)の長さが6時側の時計バンド3の幅とほぼ同じで、第1連結板5の長手方向(図1では左右方向)の長さが6時側の時計バンド3の厚みよりも十分に長く形成され、これにより時計バンド3の先端部3aが容易に挿入する長方形状に形成されている。また、この第1連結板5の他端部5bの先端部、つまり折曲部5c側の先端部には、図1〜図3示すように、連結ピン12が挿入する一対の筒部13が同軸上で互いに離れた状態で形成されている。
この第1連結板5の他端部5aにおける一対の筒部13には、図1〜図3に示すように、第2連結板6の一端部6a(図2では右端部)が連結ピン12によって回動可能に取り付けられている。すなわち、この第2連結板6は、カバー部材4および第1連結板5と同様、緩やかに湾曲した帯板状に形成され、その一端部6aに第1連結板5の一対の筒部13間に配置されて連結ピン12が挿入する筒部15が形成され、この筒部15が連結ピン12によって第1連結板5の他端部5bに回動可能に取り付けられ、これにより連結ピン12を中心に上下方向に回動するように構成されている。
また、この第2連結板6の上面には、図4に示すように、6時側の時計バンド3を固定するための固定ピン16が設けられている。この固定ピン16は、その高さが6時側の時計バンド3の厚みとほぼ同じか、それよりも少し低く形成されている。そして、6時側の時計バンド3の先端部3a側には、図4に示すように、固定ピン16が挿入する複数(この実施形態では4個)のバンド取付孔17が時計バンド3の長手方向に沿って所定間隔で設けられている。
従って、この6時側の時計バンド3は、図4に示すように、複数のバンド取付孔17のいずれかに固定ピン16が挿入することにより、6時側の時計バンド3の先端部3aを第1連結板5のバンド挿入孔14内に挿入させた状態で、第2連結板6上に固定されるように構成されている。この場合、第1連結板5には、第2連結板6と重なったときに、固定ピン16の上部を逃がすための逃がし孔18が設けられている。
ところで、カバー部材4と第2連結板6とをロックするロック部材7は、図1〜図5に示すように、第2連結板6の上面に設けられた突起ピン20と、第1連結板5に設けられて突起ピン20が挿入するピン挿入孔21と、カバー部材4に設けられてピン挿入孔21を通して突出した突起ピン20の先端部20a側を係脱可能に係止する一対の係止片22とを備えている。
この場合、突起ピン20は、図2および図3に示すように、先端部20aが円板の外周面をテーパ状に形成したほぼ円錐形状または半球形状に形成され、この先端部20aの下側に小径の首部20bが形成された構成になっている。また、この突起ピン20は、図4および図5に示すように、6時側の時計バンド3の厚みよりも長く形成され、その先端部20aおよび首部20bが6時側の時計バンド3に設けられた複数のバンド取付孔17のいずれかを通して上方に突出すると共に、この突出した先端部20aが図5に示すように第1連結板5のピン挿入孔21に挿入して上方に突出するように構成されている。
また、一対の係止片22は、図1に示すように、カバー部材4内の両側部に互いに対向して設けられた一対の平板からなり、図3および図5に示すように、第1連結板5のピン挿入孔21を通して上方に突出した第2連結板6の突起ピン20における先端部20aの首部20bを係脱可能に挟んで係止することにより、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6を重ねた状態で、カバー部材4と第2連結板6とをロックするように構成されている。
また、このロック部材7は、図3および図5に示すように、突起ピン20の先端部20aの首部20bに対する一対の係止片22の挟み付けによる係合力に抗して、カバー部材4の他端部4b、つまり第1連結板5の連結側に位置するカバー部材4の他端部4bを持ち上げることにより、突起ピン20に対する一対の係止片22の挟み付けによるロックが解除されるように構成されている。
この場合、突起ピン20は、図4に示すように、6時側の時計バンド3に設けられた複数のバンド取付孔17のいずれかに挿入することにより、これによっても6時側の時計バンド3を固定ピン16と共に第2連結板6上に固定する。また、この突起ピン18と固定ピン16とは、6時側の時計バンド3にその長手方向に沿って所定間隔で設けられた複数のバンド取付孔17の各間隔と同じ間隔で第2連結板6上に設けられている。
従って、この突起ピン18と固定ピン16とは、図4に示すように、6時側の時計バンド3における複数のバンド取付孔17のうち、互いに隣接するいずれか2つのバンド取付孔17にそれぞれ挿入して6時側の時計バンド3を第2連結板6上に固定するが、挿入するバンド取付孔17の位置を変更することにより、時計バンド2、3全体のバンド長を調整するように構成されている。
次に、このバンド止め具1の作用について説明する。
予め、図4に示すように、カバー部材4の一端部4a(図4では右端部)に12時側の時計バンド2の先端部2aをばね棒9によって取り付ける。このときには、ばね棒9の両端部をカバー部材4の一端部4a内における両側部に互いに対向して設けられた複数のピン取付孔8のうち、互いに対向するいずれかのピン取付孔8、例えば最外端部側(図4では最右端側)に位置する1組のピン取付孔8に挿入させて取り付ける。
また、第2連結板6の上面には、図4に示すように、6時側の時計バンド3を固定ピン16およびロック部材7の突起ピン20によって取り付ける。このときには、6時側の時計バンド3にその長手方向に沿って所定間隔で設けられた複数のバンド取付孔17のうち、互いに隣接するいずれか2つのバンド取付孔17に固定ピン16およびロック部材7の突起ピン20を挿入させて6時側の時計バンド3を第2連結板6上に固定する。また、このときには、図4に示すように、6時側の時計バンド3の先端部3aを第1連結板5のバンド挿入孔14に挿入する。
この状態で、時計バンド2、3を腕に取り付ける際には、まず、図4に示すように、第1連結板5の一端部5aを中心に第1連結板5を回動させてカバー部材4の左斜め下側に向けて開くと共に、第2連結板6の一端部6aを中心に第2連結板6を回動させて第1連結板5の側方(図4では左側)に向けて開く。これにより、図4に示すように、時計バンド2、3全体の輪がバンド止め具1によって大きくなり、この状態で手首を通して腕に嵌め込むことができる。
そして、第1連結板5の一端部5aを中心に第1連結板5を上記とは逆方向に回動させてカバー部材4の下面に向けて閉じると共に、第2連結板6の一端部6aを中心に第2連結板6を上記とは逆方向に回動させて第1連結板5の下側に向けて閉じる。すると、図5に示すように、カバー部材4の下側に第1連結板5が12時側の時計バンド2の一端部2aを挟んで重なると共に、この第1連結板5の下側に第2連結板6が6時側の時計バンド3を挟んで重なる。
これにより、時計バンド2、3が腕に締め付けられて、腕時計ケース(図示せず)を腕に取り付けることができる。このときには、第2連結板6の上面に設けられたロック部材7の突起ピン20が6時側の時計バンド3のバンド取付孔17を通して、その時計バンド3の上方に突出すると共に、この突出した突起ピン20の先端部20aが第1連結板5のピン挿入孔21に挿入してその上方に突出するので、この上方に突出した突起ピン20における先端部20aの首部20bがカバー部材4の一対の係止片22間に挟まれて係止される。これにより、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6が重なった状態で、カバー部材4と第2連結板6とがロック部材7によってロックされる。
このように、このバンド止め具1では、皮革などの柔軟性を有する時計バンド2、3のうち、12時側の時計バンド2の先端部2aが取り付けられたカバー部材4と、このカバー部材4に一端部5aが回動可能に取り付けられると共に、その他端部5b側に時計バンド2、3の厚みとほぼ同じ高さの折曲部5cが設けられた第1連結板5と、この第1連結板5における折曲部5cの他端部5bに回動可能に取り付けられた第2連結板6と、この第2連結板6の上面側に6時側の時計バンド3を固定する固定ピン16および突起ピン20とを備えているので、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6を重ねたときに、カバー部材4と第1連結板5との間、および第1連結板5と第2連結板6との間にそれぞれ時計バンド2、3の各先端部2a、3a側を挟んだ状態で重ねることができる。
この場合には、特に第1連結板5の他端部5b側に時計バンド2、3の厚みとほぼ同じ高さの折曲部5cが設けられているので、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6を重ねたときに、第1連結板5と第2連結板6との間に6時側の時計バンド3の先端部3a側をほとんど変形させずに挟むことができる。このため、バンド止め具1全体の厚みを薄くすることができると共に、時計バンド2、3が急激な折曲変形をしないため、時計バンド2、3が痛まないようにすることができ、これにより時計バンド2,3の耐久性を高めることができる。
このため、このバンド止め具1によれば、カバー部材4に第1連結板5が12時側の時計バンド2の一端部2a側を挟んで重なり、この第1連結板5に第2連結板6が6時側の時計バンド3を挟んで重なるので、従来例のような尾錠を用いたものに比べて、全体の厚みを薄くすることができるほか、カバー部材4によって第1、第2連結板5、6を覆うことができるので、従来例のように尾錠が突出して物に引っ掛かることがなく、良好に腕に取り付けて使用することができる。
特に、このバンド止め具1では、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6を重ねた状態で、ロック部材7がカバー部材4と第2連結部材6とを係脱可能にロックするので、ワンタッチ操作で容易に時計バンド2、3を着脱することができ、これにより使い勝手の良いものを得ることができるほか、従来例のような尾錠を用いていないため、金属製のバンドに用いられる三つ折りタイプのバンド止め具と同様、簡単な構造で、部品点数も少なく、低価格なものを提供することができる。
また、このバンド止め具1では、第1連結板5の他端部5b側に設けられた折曲部5cに対応する箇所に、6時側の時計バンド3の先端部3aが挿入するバンド挿入孔14が設けられていることにより、6時側の時計バンド3の長さが長くても、その先端部3aを折曲部5cに対応する箇所のバンド挿入孔14に挿入させることができる。このため、第1、第2連結板5、6の連結部分、つまり筒部13、15によって6時側の時計バンド3の先端部3a側がほとんど折曲変形せず、第1連結板5と第2連結板6との間に良好に挟み込むことができる。これにより、時計バンド2、3のうち、特に6時側の時計バンド3が長くても短くても、全体の厚みが厚くならずに、6時側の時計バンド3を第2連結板6に確実に且つ良好に取り付けることができる。
この場合、6時側の時計バンド3には、固定ピン16およびロック部材7の突起ピン20が挿入する複数のバンド取付孔17が、時計バンド3の長手方向に沿って所定間隔で設けられていることにより、6時側の時計バンド3に設けられた複数のバンド取付孔17のうち、互いに隣接する2つのバンド取付孔17に対する固定ピン16と突起ピン20との挿入箇所を変更することができ、これにより時計バンド2、3全体の長さを簡単に調節することができ、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
このときには、12時側の時計バンド2の一端部2aが取り付けられるカバー部材4の一端部4a側における両側部に設けられた複数のピン取付孔8の間隔が、6時側の時計バンド3に設けられた複数のバンド取付孔17の各間隔よりも小さいことにより、時計バンド2の一端部2aをカバー部材4に取り付けるばね棒9の取付位置、つまりカバー部材4に設けられた複数のピン取付孔8に対するばね棒9の取付位置を変更すると、時計バンド2、3全体の長さを微調整することができる。
また、このバンド止め具1では、ロック部材7が、第2連結板6の上面に設けられた突起ピン20と、第1連結板5に設けられて突起ピン20が挿入するピン挿入孔21と、カバー部材4に設けられてピン挿入孔21を通して突出した突起ピン20の先端部20aの首部20bを係脱可能に係止する一対の係止片22とを備えていることにより、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6が重なった状態のときに、第2連結板6の突起ピン20の先端部20aおよび首部20bが第1連結板5のピン挿入孔21を通して上方に突出し、この突出した突起ピン20の先端部20aの首部20bをカバー部材4の一対の係止片22で挟んで係止することができる。
このため、このロック部材7によれば、カバー部材4、第1連結板5、および第2連結板6を重ねた状態で、カバー部材4と第2連結板6とを簡単に且つ確実にロックすることができる。また、このロック部材7では、突起ピン20の先端部20aの首部20bに対する一対の係止片22の挟み付けによる係合力に抗して、カバー部材4の他端部4b、つまり第1連結板5の連結側に位置するカバー部材4の他端部4bを持ち上げることにより、容易に突起ピン20に対する一対の係止片22によるロックを解除することができる。
この場合、カバー部材4と第2連結板6とを係脱可能にロックするロック部材7の突起ピン20が、固定ピン16と共に6時側の時計バンド3に設けられた複数のバンド取付孔17のいずれかにそれぞれ挿入するので、この突起ピン20によっても6時側の時計バンド3を第2連結板6に取り付けることができる。このため、突起ピン20が、カバー部材4と第2連結板6とをロックするロック機能のほかに、6時側の時計バンド3を第2連結板6に取り付けるバンド取付機能をも兼ね備えているので、これによっても部品点数を削減することができる。
なお、上記実施形態では、時計バンドに適用した場合について述べたが、必ずしも時計バンドである必要はなく、腕輪、あるいは衣服やバックなどのバンドにも広く適用することができる。
この発明を時計バンドに適用したバンド止め具を開いた状態の正面図である。 図1のA−A矢視における断面図である。 図2のバンド止め具を閉じた状態の断面図である。 図2のバンド止め具に時計バンドを取り付けた状態の断面図である。 図4のバンド止め具を閉じた状態の断面図である。
符号の説明
1 バンド止め具
2、3 時計バンド
4 カバー部材
5 第1連結板
5c 折曲部
6 第2連結板
7 ロック部材
14 バンド挿入孔
16 固定ピン
17 バンド取付孔
20 突起ピン
21 ピン挿入孔
22 係止片

Claims (5)

  1. 柔軟性を有するバンドの一端部が取り付けられるカバー部材と、
    このカバー部材に一端部が回動可能に取り付けられると共に、その他端部側に前記バンドの厚みとほぼ同じ高さの折曲部が設けられた第1連結部材と、
    この第1連結部材における前記折曲部側の前記他端部に回動可能に取り付けられた第2連結部材と、
    前記第1連結部材に対面する前記第2連結部材の上面側に前記バンドの他端部側を固定する複数の固定突起部と、
    前記カバー部材、前記第1連結部材、および前記第2連結部材を重ねた状態で前記カバー部材と前記第2連結部材とを係脱可能にロックするロック部材と、
    を備えたことを特徴とするバンド止め具。
  2. 前記第1連結部材の前記他端部側に設けられた前記折曲部に対応する箇所には、前記バンドの前記他端部側における先端部が挿入するバンド挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバンド止め具。
  3. 前記バンドの前記他端部側には、前記固定突起部が挿入する複数のバンド取付孔が前記バンドの長手方向に沿って所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のバンド止め具。
  4. 前記ロック部材は、前記第2連結部材の上面に設けられた突起部と、前記第1連結部材に設けられて前記突起部が挿入する挿入孔と、前記カバー部材に設けられて前記挿入孔を通して突出した前記突起部の先端部を係脱可能に係止される係止部とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバンド止め具。
  5. 前記ロック部材の前記突起部は、前記固定突起部と共に前記バンドの前記複数のバンド取付孔のいずれかに挿入することを特徴とする請求項4に記載のバンド止め具。
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