JP2007088997A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な演算処理や複数の画像を一時保持する第容量の記憶手段を用いることなく、シャッターボタン押下時に急激に手ぶれした場合でも高精度に像ぶれを補正する撮像装置を提供する。
【解決手段】 光学系1を介して撮像素子2上の結像した被写体の光像を画像として出力する撮像装置において、撮像装置の動きに対応する角度変位量及び角速度を検出し(7)、検出された角度変位量及び角速度をサンプリングし(8,9)、サンプリングの結果に基づき、シャッターボタン(12)を押した後の、撮像画像を取り込む時点での角度変位を算出し、算出された角度変位に応じて像ぶれを補正する(10)。
【選択図】 図1

Description

この発明は、カメラなどにおける静止画撮像時の手ぶれなどによるぶれを検出し、像ぶれの補正を行う撮像装置に関するものである。本発明は特に、デジタルスチルカメラなどの機器に生じる振動を検出して、像ぶれ補正を行う撮像装置に関する。
撮影時のカメラの手ぶれは、通常1Hz乃至10Hz程度の周波数の振動であるが、シャッターの押下時においてこのような手ぶれを起こしていても像ぶれを補正して、像ぶれのない画像を得ることができるようにすることが望まれる。
撮像装置による静止画撮像時の手ぶれを角速度センサーで検出し、被写体を結像するための光学系またはその一部を、検出されたぶれを打ち消す方向に移動させて、撮像素子上に結像する像がぶれないようにする技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記のように撮影者の手ぶれは一般に1Hz乃至10Hz程度の振動であり、角速度センサーからの出力値を積算し、角度変位量としてマイコンなどの演算手段に手ぶれ情報として入力し、演算手段で上記周波数の振動による影響を打ち消すように光学系を移動させるようにアクチュエータを制御する。また、光学系には移動後の絶対位置がわかるように位置検出素子が設けられており、前記演算手段は位置検出素子によって検出された光学系の位置と、目標とする移動位置との差が小さくなるように補正しながら光学系を駆動するように制御を行う。なお、光学系を撮像素子に対して移動させる代わりに、撮像素子を光学系に対して移動させても同じである。
また、適正露出の時間を分割して、分割した時間で撮像した画像を、ぶれの方向に移動させて互いに重ね合わせることで、ぶれを数分の1に低減する技術も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2004−252486公報(段落0012) 特開2004−343483公報(段落0021)
しかしながら、特許文献1にあげた従来の技術では、静止画を撮像する瞬間(シャッターを押した瞬間)の手ぶれを検出し、それに対してすばやく光学系の駆動制御を行わなければならないため、演算を高速に行う必要があり、そのため通常撮像装置の種々の機能を制御するマイコンとは別に、手ぶれ補正を制御するための独立したマイコンを設けて制御を行わなければならないという問題があった。また、光学系の位置を検出する位置検出素子の出力に応じて光学系の位置の補正を行うためのフィードバック系の演算ループを組み込むために演算を高速に行う必要があり、マイコンは制御のための演算を行い続ける必要があった。
さらに、特許文献2にあげた従来の技術では、画像を重ね合わせるために適切な移動量を演算する必要があり、演算処理の内容が複雑となり、処理負荷が増大するため処理速度が低下すると言う問題があった。また、撮像装置の撮像素子はその画素数が飛躍的に増大しており、画素数の増大に応じて演算量も増大すると言う問題もあった。さらに、複数枚の画像を一時保持しておくための記憶手段を必要とすると言う問題があった。
また、近年小型・軽量の撮像装置が増え、撮像装置をしっかりと保持できず、さらに片手で撮影する機会も多くなってきており、撮像装置を保持する際に発生する常時の手ぶれに加えて、シャッターボタンを押した際に新たに加わる急激な手ぶれも発生しやすいため、押された際に急激に変化する手ぶれ量に対応した補正を行わなければ精度の高い手ぶれ補正が得られないという問題もあった。
本発明は、
撮像素子と、
被写体の光像を前記撮像素子上に結像する光学系と、
前記撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段とを具備し、
前記撮像素子上に結像した被写体の光像を画像として出力する撮像装置において、
撮像した画像を静止画像として取り込むためのシャッターボタンと、
撮像装置の動きの角速度及び角度変位量を検出する動き検出手段と、
前記動き検出手段によって検出された角速度を所定の時間間隔でサンプリングする角速度サンプリング手段と、
前記動き検出手段によって検出された角度変位量を所定の時間間隔でサンプリングする角度変位サンプリング手段と、
前記角速度サンプリング手段及び前記角度変位サンプリング手段の出力結果に基づき、前記シャッターボタンが押された後、前記撮像素子で撮像画像が静止画像として取り込まれる時点における撮像装置の動きに応じた像ぶれを算出し、算出された像ぶれを補正するぶれ補正手段と
を有する撮像装置を提供する。
本発明によれば、高速で演算を行う必要がなく、フィードバック系の演算ループも組む必要がないため、位置検出素子を必要としない手ぶれ補正を実現することができる。さらにまた、急激なぶれの変化に対しても精度の高い手ぶれ補正を実現することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の撮像装置を示す概略構成図である。図1に示される撮像装置は、光学系1と、撮像素子2と、アナログフロントエンド3と、ADC4と、デジタル信号処理部5と、表示手段6と、動き検出手段7と、角速度サンプリング手段8と、角度変位サンプリング手段9と、制御手段10と、積算手段11と、シャッターボタン12と、駆動パルス発生手段(撮像素子駆動手段)13と、光学系駆動手段(アクチュエータ駆動手段)14とを有する。
光学系1を介して入射された光は光学像として撮像素子2上に結像される。
撮像素子2は光学像を光電変換してR、G、Bの映像信号(それぞれR信号、G信号、B信号)を出力する。
アナログフロントエンド(AFE)3は、撮像素子2から出力された信号のノイズ除去や信号増幅を行う。
アナログフロントエンド3の出力は、A/Dコンバータ(ADC)4によってデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部5によってホワイトバランスやマトリクス演算など映像信号処理に必要な信号処理を行い、映像信号として出力される。
図1に示した光学系1は、レンズを含むものであり、図2に示す撮像素子2の光軸Z方向に対して垂直な面内の互いに垂直なX軸およびY軸方向で動かすためのアクチュエータ15及び16を備えており、光軸ZをX軸、Y軸方向に移動させることで、撮像素子2上の結像位置を変えることができる。
動き検出手段7は撮像装置の動きを検出する手段であり、撮像装置を手で保持したときおよび撮影のためのシャッターボタンを押したときの手ぶれによる撮像装置の動きを角度変位量として検出する。
動き検出手段7はたとえば図3に示すように構成される。図3に示される角速度センサー71は撮像装置の手ぶれによる角速度を出力する。一般に手ぶれは1Hz乃至10Hz程度の振動であり、一方撮影者が意図して撮像装置を水平や垂直方向に動かすパンニングまたはチルティングは1Hz以下であり、周波数にて切り分けることができる。そのため、手ぶれに対応する周波数だけを抜き取るバンドパスフィルター(BPF)72の出力側において、手ぶれの周波数帯域だけ抜き取られた角速度ωが得られ、BPF72の出力を積算手段73によって積算することで角速度に基づいて算出された角度変位量θが得られる。なお、撮像装置の動きは相対位置を検出するのが目的であるので、角度変位量の初期値(積算の開始時の角度変位量)をゼロとする。
図4に手ぶれによる信号成分を示す。図4(a)は角速度センサー71から出力される角速度ωであり、手ぶれの振動で角速度ωも周期的に正弦波状に変化している。図4(b)は角速度ωを積算手段73によって積算された角度変位信号であり、角速度信号(図4(a))より位相が(π/2)rad遅れたものとなる。なお、図3に示される動き検出手段7は、1つの角速度センサー71しか具備していないが、光学系1をX方向とY方向に駆動させるためには2つの角速度センサーを具備してそれぞれの方向の角速度を検出すればよい。また、角速度センサー71の出力を増幅するため角速度センサー71の後に増幅手段を設けることとしても良い。
再び図1を参照し、角速度サンプリング手段8はBPF72から出力された角速度ωを一定の時間間隔ごとにサンプリングし、サンプリングの結果得られるデータを制御手段10に供給する。角度変位サンプリング手段9は積算手段73から出力された角度変位量θを一定の時間間隔ごとにサンプリングし、サンプリングの結果得られるデータを制御手段10に供給する。
積算手段11はデジタル信号処理部5から出力される輝度信号Yを少なくとも1画面以上ずつ積算し、その結果得られる積算値を出力する。制御手段10は、積算手段11から出力される積算値に基づいて、制御信号PCを駆動パルス発生手段13に与えることで、例えば電子シャッターにより露光制御(電荷蓄積時間の調整による制御)を行う。なお、アイリスが設けられている撮像装置においては、積算手段11の出力に基づく露光制御をアイリスの制御によって行っても良い。
シャッターボタン12は静止画像を撮像するための使用者が押すボタンであり、使用者により押下されると、トリガー信号(トリガーパルス)TSを発生する。
制御手段10は、角速度サンプリング手段8及び角度変位サンプリング手段9から入力された角速度ω及び角度変位量θを元に撮像装置の手ぶれの周波数とその振幅を算出し、シャッターボタン12からトリガーパルスTSの供給を受け、これらに基づいて、駆動パルス発生手段13及び光学系駆動手段14を制御する。
撮像装置は通常被写体を確認するため常に撮像に必要な撮像画像の確認のためのLCDなどの表示手段6を駆動させており、シャッターボタン12が押された時点から、画像が静止画像として取り込まれるまで(例えば、後に実施の形態2に関して説明するように、撮像素子2内の光電変換部20で蓄積された電荷が垂直転送部22に読み出されるまで)は一定の時間遅れ(タイムラグ)δtが生じる。
制御手段10は撮影時に予め入力され続けている角度変位量から撮像装置の手ぶれ周波数と変位の振幅を算出しており、その値よりシャッターボタン12からのトリガーパルスTSが供給されてから、画像が静止画像として取り込まれるまでにかかる時間遅れδt後の撮像装置の角度変位量を算出する。
制御手段10は算出した時間遅れδt後の角度変位量から光学系1の移動量を算出し、光学系駆動手段14へ制御信号LCを出力する。光学系1の移動量と撮像装置の角度変位量には一般に以下の式(1)の関係がある。
u=f×θ/α …(1)
ここで、uは光学系1の移動量(mm)であり、fは光学系1の焦点距離(mm)、θは撮像装置の角度変位量(rad)であり、αは光学系1の補正定数である。補正定数αは光学系1の移動量に対する撮像素子2の像面での像の移動量の比を表し、光学系1の設計によって変化する。
光学系駆動手段14は制御手段10から送られてきた制御信号LCに基づいてアクチュエータ15及び16を駆動して光学系1を手ぶれの補正量だけ移動させ、撮像素子2が静止画像を撮像する際には手ぶれのない画像が撮像素子2上に結像される。
ここで、制御手段10による手ぶれの振動周波数と振動振幅の算出および静止画撮影時における角度変位量の算出について説明する。図5に、制御手段10のうち、ぶれ補正に関する部分の構成の一例を示す。
図5において、振幅検出手段81は、動き検出手段7から入力された角度変位量の最大値θmaxと最小値θminを検出し、保持し手ぶれの振動の振幅値βを算出し出力する。振幅値βは例えば下記の式(2)に示すことができる。
β=|θmax−θmin|/2 …(2)
なお、式(2)において、θmax、θminは正負の符号の着いた値であり、θmaxが正、θminが負であれば、
β=(|θmax|+|θmin|)/2
と書き換えられる。
振幅検出手段81は常時角度変位量を入力しているため、先の最大値θmaxと最小値θminは新たに一時保持されている値より大きな値が入るとその値に更新される。また予め定められた特定の時間がたつと撮像の条件が変化したとみなし、その値がリセットされるように構成されている。
遅延手段82は、入力された角度変位量θを受けて、1サンプル間隔に等しい遅延時間だけ遅延させて出力する。入力された角度変位量θをθn(nはサンプル番号乃至タイミングを示す)で表せば、遅延手段82の出力は、θ(n−1)で表される。
比較器83は入力された角度変位量θnと、遅延手段82を介して入力される1サンプル間隔前の角度変位量θ(n−1)を比較し、入力された角度変位量θnがθ(n−1)に比べて大きいか小さいかを比較し、前者が後者よりも大きいときは、変化が上向きであるとの判定をし、前者が後者よりも小さければ変化が下向きであるとの判定をする。
変化方向記憶手段84は、各サンプリングポイントについて変化の方向を記憶する。図6に手ぶれの角度変位量を表す波形を示す。波形を示す曲線上の白丸が角度変位サンプリング手段9によるサンプリングポイントである。また、比較器83において変化が上向きであると判定されたサンプリングポイントnには、上向きの矢印↑、比較器83において変化が下向きであると判定されたサンプリングポイントnには下向きの矢印↓が付されている。
周波数演算手段85は変化方向記憶手段84の記憶内容から手ぶれの周波数fを算出する。例えば、変化が上向きの状態から変化が下向きの状態に切り替わった時点から、次に変化が下向きの状態から上向きの状態に切り替わった時点までの時間の2倍の逆数を周波数として求める。
遅延手段87は、入力された角速度ωを受けて、1サンプル間隔に等しい遅延時間だけ遅延させて出力する。入力された角速度ωをωn(nはサンプル番号乃至タイミングを示す)で表せば、遅延手段87の出力は、ω(n−1)で表される。
領域変化検出手段28は、予め角速度ωの値を、値ごとに複数の領域で分けており、入力された角速度ωがどの領域に属するかを検出し、さらに一つの領域から他の領域への変化(遷移)を検出する。例えば、角速度の値が正(+)である領域を第1の領域、負(−)である領域を第2の領域とする。領域変化検出手段87は入力された角速度ωnが前記第1の領域であるか、第2の領域であるかを検出する。さらに、遅延手段87を介して入力された角速度ω(n−1)がいずれの領域に属するかを検出し、入力された角速度ωnの領域とを比較し、角速度が第1の領域から第2の領域に変化したか、また第2の領域から第1の領域へ変化したかを検出し、その検出結果を出力する。角速度の値が一つの領域から他の領域へ変化したとき、それはシャッターボタン12の押下による手ぶれにより撮像装置がそれまでの、保持されていたときの手ぶれによる振動による動きとは逆の方向に動いたことを意味している。領域変化検出手段88は、領域の変化を検出したか否かを示す信号RCを出力する。
角度変位量算出手段89は、振幅検出手段81により検出された手ぶれの振幅βと周波数演算手段85によって算出された周波数fと、領域変化検出手段88からの信号RCを受けて、これらに基づいて角度変位量を算出する。
角度変位量算出手段89は、静止画像が撮像されると予想される時点(シャッターボタン12から入力され、トリガーパルスTSが発生した時点t0から、静止画像が撮像されるまでの時間遅れδtが経過した時点(t0+δt))の手ぶれの角度変位量を算出するものであり、信号RCが領域変化があったことを示すものではない場合には、時刻(t0+δt)における角度変位を、下記の式(3A)で求め、信号RCが領域変化があったことを示すものである場合には、時刻(t0+δt)における角度変位を、下記の式(3B)で求める。
θ(t0+δt)=γ×β×sin(k×2πf×δt+θ0) …(3A)
θ(t0+δt)=γ×β×sin(k×2πf×δt+θ0−π) …(3B)
ここで、βは振幅検出手段81で求められた手ぶれの振幅値、sinは三角関数(正弦)、fは周波数演算手段85にて算出された手ぶれの周波数、δtは撮像画像の静止画像としての取込みまでの時間遅れ、θ0は時刻t0における位相(角度変位量の変化の周期における位相)である。
また、γは定数である。通常、小型・軽量の撮像装置では静止画撮影前に撮像装置を保持している際に発生する手ぶれの振幅値に比べ、シャッターボタンを押した際に振れる撮像装置の移動量の方が大きくなる。そこで、シャッターボタンを押した際に振れる振幅値に、1より大きい定数γを乗ずることでシャッターボタンが押された後の振動の振幅を算出する。定数γは予め撮像装置を保持したときに手ぶれる振幅値と、シャッターボタンを押した際の手ぶれの振幅値との関係を測定しておき、測定結果に基づいて定められるものである。
係数kについては以下に説明する。
次に、係数kの意義、及び信号RCが、領域変化があったことを示すものかどうかに基づいて異なる式を用いる理由を説明する。
仮に、シャッタボタンを押した後も、押す前と同じ振動が続くのであれば、そしてまた、この振動が略正弦波で表されるとすれば、角度変位の変化は図6に示すごとくであり、時刻(t0+δt)における角度変位θ(t0+δt)は、
θ(t0+δt)=β×sin(2πf×δt+θ0) …(3)
で与えられる。
しかし、実際には静止画撮像を行うためのシャッターボタン12を押す際に、撮像装置はそのぶれが急激に変動することが多い。具体的な振動の変化の例を図7(a)乃至図9(b)に示す。図7(a)及び(b)は撮像装置を保持していた際に発生していた手ぶれの位相に対して、シャッターボタンを押した瞬間(t0)、同じ方向に振れが急速に加速した場合の角速度及び角度変位の波形を実線で示している。その場合、角速度が急に変化し、ぶれの周波数が高くなり、角度変位量も大きくなる。(なお、点線はぶれの周波数に変化がない場合を示す。)式(3A)における係数kは、この周波数の増大を考慮したものである。係数kは予め定めておいてもよいし、角速度ωの変化量Δωを算出する手段を設け、その値に応じて求めてもよい。また、係数γは、上記のように、シャッターボタンを押したことによる角度変位量θの増大を考慮したものである。
また、図8(a)及び(b)、並びに図9(a)及び(b)はシャッターボタンを押した瞬間、撮像装置を保持していた際に発生していたぶれに対して、撮像装置が逆の方向へ動いた場合の角速度及び角度変位の波形を示している。その場合も、角速度が急激にπ(rad)変化し、ぶれの周波数が高くなり、角度変位量も大きくなる。式(3B)における係数kはこの周波数の増大を考慮したものであり、「−π」は、角速度のπ(rad)の変化を考慮したものである。
なお、図8(a)及び(b)は、角速度が正の値のときにシャッターボタンが押された場合を示し、図9(a)及び(b)は、角速度が負の値のときにシャッターボタンが押された場合を示す。
角度変位量算出手段89によって算出されたθ(t+δt)は制御量変換手段90に入力され、手ぶれ補正するための補正量に変換される。図1に示すように光学系1を移動させて手ぶれ補正を行う場合は、光学系1の移動量に変換され、その移動量を光学系駆動手段14へ出力する。光学系駆動手段14は入力された制御量LCに応じて光学系1を移動させ、撮影時の手ぶれを補正する。静止画像が撮像されれば、振幅検出手段81で保持されている振幅値および変化方向記憶手段84の記憶内容は次の撮影に備えてリセットされる。
制御手段10は、上記のようにぶれ補正手段としての機能を有する。制御手段10は、
図5に示す各ブロックをハードウエアで構成することもできるが、ソフトウエア即ちプログラムされたコンピュータにより構成することもできる。以下、ソフトウエアで実現する場合の制御手段10の動作を図10のフローチャートを参照して説明する。
角度変位サンプリング手段9から一定のサンプリング間隔で角度変位量を入力する(S1)。
そして、入力された角度変位量を1サンプリング間隔前に入力された角度変位量と比較して、変化の方向を判定し、比較結果を変化方向記憶手段84に記憶し(S2),記憶結果に基づいて手ぶれの周波数fを、例えば上述の方法で算出する(S3)。
また、角度変位量の値が大きい値を常に更新していくことで一定時間内の最大値(θmax)と、小さい値を常に更新していくことで一定時間内の最小値(θmin)を検出し、その値から手ぶれの振幅値βを、例えば上述の方法で算出する(S4)。
次にシャッターボタン12のトリガーパルスTSが入力されたか否かを判断する(S5)。シャッターボタン12のトリガーパルスTSが入力されていないときは(ステップS5でNo)、ステップS1からS5を繰り返す。
シャッターボタン12のトリガーパルスTSが入力されたときは(ステップS5でYes)、ステップS6に進み、角速度の領域が変化したかどうか(角速度ωが正から負へ、又は負から正へ変化したかどうか)の判定を行う。
領域が変化しなかったときは(S6でNO)、ステップS7に進み、ステップS3で算出した手ぶれの周波数fと、ステップS4で算出した手ぶれの振幅値βから一定時間δt後の角度変位量θ(t0+δt)を、例えば上記の式(3A)により算出する。
領域が変化したときは(S6でYES)、ステップS7に進み、
ステップS3で算出した手ぶれの周波数fと、ステップS4で算出した手ぶれの振幅値βから一定時間δt後の角度変位量θ(t0+δt)を、例えば上記の式(3B)により算出する。
次に、算出した角度変位量θ(t0+δt)から手ぶれ補正を行う補正量(制御量)に変換を行い、その値を出力する(S9)。
上記の例では、光学系1をX方向およびY方向に移動させて手ぶれ補正を行っているが、他の補正手段、例えば撮像素子2をX方向及びY方向に移動させて手ぶれ補正を行う手段を用いることもできる。
実施の形態2.
図11は本発明の実施の形態2の撮像装置を示す概略構成図である。図11に示される撮像装置は、概して図1に示される撮像装置と同じであるが、図1の光学系駆動手段14が設けられておらず、また図1の駆動パルス発生手段13の代わりに、駆動パルス発生手段35が設けられている。
図1の撮像装置では、光学系1のX軸、Y軸方向の移動により手ぶれ補正を行ったが、図11に示す撮像装置で、撮像素子2内における電荷の転送及び合成によって手ぶれを補正する。
図11で、動き検出手段7、角速度サンプリング手段8、角度変位サンプリング手段9、制御手段10、及びシャッターボタン12は図1に示した撮像装置と同様である。
撮像素子2内における電荷の転送及び合成による手ぶれ補正について説明する。撮像素子2は図12に示すように電荷をCCD(Charge Coupled Device)転送にて送るCCDセンサーである。
固体撮像素子2は、図12に示すように、複数の光電変換素子列20を有する光電変換部19と、それぞれ光電変換素子列20に対応し、隣接して設けられた複数の垂直転送部22と、光電変換素子列20と垂直転送部22の間に位置する読み出しゲート部24と、水平転送部27と、出力増幅器28とを有する。
各光電変換素子列20は、撮像画面上の第1の方向、例えば垂直方向に列をなす複数の画素位置に配置され、被写体(図示しない)からの光を
光学系1を介して受けて光電変換を行なう複数の光電変換素子21を有する。光電変換素子21は例えばフォトダイオードで構成されている。
各垂直転送部22は、対応する光電変換素子列20の光電変換素子21にそれぞれ対応して設けられ、対応する光電変換素子21で蓄積された電荷が、読み出しゲート部24のそれぞれの読み出しゲート25を介して転送され、かつ相互間で垂直方向に電荷の転送を行う複数の転送素子23から成る。
垂直転送部22は例えばCCDで構成されている。
水平転送部27は、垂直転送部22で転送され、垂直転送部22から出力された電荷を受けて、第1の方向と直交する第2の方向、例えば水平方向に転送する。
出力増幅器28は、水平転送部27を転送され、水平転送部27から出力された電荷を増幅して出力する。
光電変換部19の光電変換素子23における光電変換によって、光の強さに応じた量の電荷が蓄積され、駆動パルス発生手段35からの読み出しパルスTGによって、電荷が読み出しゲート部24を介して垂直転送部22に読み出され、4相のパルスφV1、φV2、φV3、φV4から成る垂直転送パルスVDPによって水平転送部27方向へ逐次転送される。水平転送部27では1ライン分の画素が入るたびに2相のパルスφH1、φH2から成る水平転送パルスHDPによって水平方向に電荷の転送を行ない、出力増幅器28で信号電圧に変換して信号を出力する。
上記の垂直転送パルスVDPによって、垂直転送部22内の電荷を水平転送部27の方向(図2の垂直転送部22内の矢印FWの方向。以下「順方向」と呼ぶことがある)へ転送するだけではなく、水平転送部27から離れる方向(図2の垂直転送部22内の矢印FWと反対方向。以下「逆方向」と呼ぶことがある)へ転送することも可能である。
また、垂直転送パルスVDPを印加しない時は、垂直転送部22内の電荷は順方向にも逆方向にも移動されず、同じ位置に保持される。垂直転送部22の各転送素子23は、内部に保持されている電荷と、対応する光電変換素子21から読み出される電荷とを加算する機能をも有する。
図13は、図12における縦方向に並んだ4画素を拡大して示す図である。符号PXは一つの画素を示す。各画素は、光電変換素子21、読み出しゲート25及び転送素子23を備える。本実施の形態では4相の垂直転送パルスVDPを用いており、1画素あたり4個の電極26a〜26dが存在する。各光電変換素子21にて光電変換されて蓄積された電荷は、読み出しゲート25を介して対応する転送素子23に読み出される。以下に述べるように、4相の垂直転送パルスVDPの電圧を所定の時系列で変化させることにより、垂直転送部22内の電荷を所望の画素数分だけ順方向にも、逆方向にも転送することができる。
なお、上記の例では、4相の垂直転送パルスVDPによって電荷を転送しているが、4相に限るものではなく、3相以上であれば、同様の方法により電荷の転送は可能である。
図14(a)〜(g)は本実施の形態における撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。図14(a)はシャッター信号BPであり、シャッターの押下が検出された時点TonでトリガーパルスTSが発生される。
図14(b)は垂直同期信号VDであり、原則として所定の周期、例えば垂直周期に1回発生する。
図14(c)の電子シャッターパルスCEは水平同期信号に同期してタイミングジェネレータ8から固体撮像素子2の基板に印加されるものであり、自動露出(AE)制御において電荷蓄積期間を調整するために光電変換素子21に蓄積された電荷を固体撮像素子2内の基板上に排出することにより電子シャッター機能を実現するものである。
図14(d)は光電変換素子21において光電変換ならびに電荷蓄積を行う期間PDを示し、図14(e)は読み出しゲート25に印加される読み出しパルスTGを示す。
なお、読み出しゲート25の電極は、垂直転送部の電極と兼用とされ、垂直転送部の電極の電位を垂直転送のための電位よりも高くすることにより読み出しを行う場合があるが、その場合には、読み出しパルスTGは、垂直転送部の電極に印加される高い電位のパルスを意味する。
図14(d)に示される期間PD(それぞれ符号SS1,SS2などで示されている)は、各フレーム期間において、電子シャッターパルスCEの列の発生が終わった後に開始され、その後図14(e)に示される読み出しパルスTGが発生されるまで続く。言い換えると、電荷蓄積期間が与えられた長さとなるように、電子シャッターパルスCEの列の発生を終了する時点が決められる。図14(e)に示される読み出しパルスTGは読み出しゲート25に印加されて、電変換素子21で蓄積した電荷が垂直転送部22の対応する転送素子23へ読み出される。図14(f)は垂直転送パルスVDP(φV1〜φV4)、図14(g)は水平転送パルスHDP(φH1、φH2)を示している。
シャッターボタンSBを押す前は、被写体の明るさに基づいて、露出条件の一つとして定められる電荷蓄積期間SSi(i=1、2、…)を設定して、撮像を行う。例えばある垂直同期信号VDが発生される第1の垂直ブランキング期間VB(1)で始まるフレーム(第1のフレームFP(1))内の電荷蓄積期間SS1で蓄積した電荷は、当該第1のフレームFP(1)の次のフレーム(第2のフレームFP(2))の先頭の垂直ブランキング期間VB(2)内に発生される読み出しパルスTG10によって垂直転送部22へ読み出され、上記第2のフレームFP(2)内の期間100bに垂直転送部22内で水平転送部27に向けて転送される。複数の垂直転送部22内で同時に水平転送部27に向けた転送が行われる。同時に転送される画素信号は、撮像面上の水平方向に整列した複数の画素、即ち同じ水平ライン上の複数の画素をそれぞれ構成する複数の光電変換素子21から読み出された信号電荷が同時に、それぞれの垂直転送部22により転送される。言換えると、光電変換部19のそれぞれの光電変換素子列20から垂直転送部22に転送された信号電荷は1ラインごとに水平転送部27へ向けて転送され、さらに水平転送部27に転送される。そして、同じ第2のフレーム期間FP(2)内の期間101bにおいて、垂直転送部22から水平転送部27に転送された電荷が、水平転送部27内を出力増幅器28に向けて転送され、出力増幅器28で増幅されて出力される。
第2のフレーム期間FP(2)内の電荷蓄積期間SS2内のある時点TonにシャッターボタンSBが押され、トリガーパルスTSが発生したとすると、第2のフレームFP(2)内の電荷蓄積期間SS2に蓄積された電荷は、次の垂直ブランキング期間VB(3)の最初(垂直同期信号VDの立ち上がりと略同時)に電子シャッターパルスCEの列を固体撮像素子2へ印加することにより垂直転送部22へ転送されることなく基板上に排出される。
シャッターボタンSBの押下が検知された時点Tonの次のフレーム期間FP(3)は、静止画像として記録する画像用の映像信号を得るための電荷蓄積を行う期間である。このフレーム期間FP(3)において電荷蓄積期間を複数回に分けて行い、複数の分割蓄積期間ごとに垂直転送部22への電荷読み出しを行うことにより複数の画像を得る。
該複数の画像は最終的に1枚の画像に合成されて固体撮像素子から出力されるが、それまでは前記複数の画像を構成する画像のうち、第1の分割蓄積期間に読み出した画像(1画像分の全電荷であり、以下「第1の画像」と呼ぶことがある)を垂直転送部22内に一時保持した後、第2の分割蓄積期間に読み出した画像(第2の画像)を垂直転送部22に読み出すまでの間に、前記第1の画像を制御手段10で算出(予想)したぶれ(シャッターボタン11が押された後、撮像素子2で撮像画像が静止画像として取り込まれる時点における撮像装置の動きに応じたぶれ)を前記複数の画像数で除算した画像位置だけ移動させ、その後該画像に前記第2の分割蓄積期間に読み出した画像(第2の画像)を加算した後一時保持するという動作を最後に読み出す画像(図示の例では「第4の画像」)を加算するまで繰り返す。
4枚の画像を読み出すべく電荷蓄積期間の分割数を4に設定して、1つの電荷蓄積期間を等分に分割した後の分割蓄積期間をそれぞれS1、S2、S3、S4とする。この場合分割蓄積期間S1で蓄積した電荷を読み出しパルスTG1、分割蓄積期間S2で蓄積した電荷を読み出しパルスTG2、分割蓄積期間S3で蓄積した電荷を読み出しパルスTG3、分割蓄積期間S4で蓄積した電荷を読み出しパルスTG4にてそれぞれ垂直転送部22へ読み出している。102aは読み出しパルスTG1にて読み出した電荷を、102bは読み出しパルスTG2にて読み出した電荷を、102cは読み出しパルスTG3にて読み出した電荷をそれぞれ垂直転送部22内で順方向または逆方向へ所定の画素数分だけ転送する期間である。
また、電荷蓄積期間の分割数を4とした場合は、制御手段10で算出(予想)したぶれの1/4に比例して、即ちぶれの量に対応する画素数の1/4の画素数だけ、垂直転送部22内で電荷を転送する。例えば図のように符号102a、102b、102cで表される3つの電荷転送期間がある場合、それぞれの期間において全手ぶれ量の1/4に比例して電荷転送を行うため、該3つの電荷転送期間の合計として全手ぶれ量の3/4を補正する。ただし全手ぶれ量の1/4はそのまま残るため、結果として手ぶれが1/4に軽減されることになる。
図14に示す例では、1枚の画像を合成するために、電荷蓄積期間を4分割し、読み出しを4回行っているが、電荷蓄積期間の分割数は4に限らず、4より小さくてもよく大きくても良い。電荷蓄積期間の分割数を多くするほど、補正効果が上がる。電荷蓄積期間の分割数をN(Nは整数)とすれば、手ぶれが1/Nに軽減される。
なお、図14(g)の符号103は、垂直転送期間102a、102b、102cにおいて垂直転送部22内の電荷を水平転送部27方向に転送することによって水平転送部27に押し出され、水平転送部27に蓄積された余分な電荷を掃き捨てる、即ち、水平転送部27内の蓄積電荷を(次の垂直転送に先立って)ゼロにするための期間である。
図15(a)〜(h)は、撮像装置が下方向にぶれ、固体撮像素子2の撮像面上で被写体が16画素分上方向に移動すると予想され、電荷蓄積期間を4分割して、4回の読み出しを行う場合の、垂直転送部22内における電荷転送による手ぶれ補正の方法を示している。
図12および図13と同様に、図15(a)〜(j)において、各光電変換素子列20は複数の光電変換素子21を含み、垂直転送部22は複数の転送素子23を含む。各転送素子23は画素に対応するものであり、4つの転送電極を備えているが、図15(a)〜(h)ではこの点の図示を省略している。
読み出しゲート部24の読み出しゲート25の各々は、各光電変換素子21と対応する転送素子23の間に設けられている。
まず図15(a)に示すように、最初の分割蓄積期間S1(図14(d))において、注目画素に対応する光電変換素子21(1)で光電変換を行って電荷d1を蓄積する。
次に図15(b)に示すように、分割蓄積期間S1中に光電変換素子21(1)に蓄積された電荷d1を、読み出しパルスTG1(図14(e))により、垂直転送部22の対応する転送素子23(1)に読み出す。
この電荷読み出しが終了した直後から図15(c)に示すように、2番目の分割蓄積期間S2(図14(d))において注目画素の光電変換素子21(2)における電荷d2の蓄積を開始し、この電荷蓄積中に、先に読み出しパルスTG1により垂直転送部22に読み出され電荷を転送素子23(1)から4画素分上方向に、即ち転送素子23(2)に移動させる。
次に図15(d)に示すように、光電変換素子21(2)の電荷(分割蓄積期間S2中に光電変換素子21(2)に蓄積された電荷)d2を、読み出しパルスTG2(図14(e))により垂直転送部22の対応する転送素子23(2)に読み出し、垂直転送部22内で、転送素子23(1)から転送素子23(2)に移動した電荷d1と加算する。
この電荷読み出し及び加算が終了した直後から図15(e)に示すように、3番目の分割蓄積期間S3(図14(d))において注目画素の光電変換素子21(3)における電荷d3の蓄積を開始し、この電荷蓄積中に、読み出しパルスTG2により垂直転送部22の転送素子23(2)内で加算した電荷(d1+d2)を転送素子23(2)から4画素分上方向に、即ち転送素子23(3)に移動させる。
次に図15(f)に示すように、光電変換素子21(3)の電荷(分割蓄積期間S3中に光電変換素子21(3)に蓄積された電荷)d3を、読み出しパルスTG3(図14(e))により、垂直転送部22の対応する転送素子23(3)に読み出し、垂直転送部22内で、転送素子23(2)から転送素子23(3)に移動した電荷(d1+d2)と加算する。
この電荷の読み出し及び加算が終了した直後から図15(g)に示すように、4番目の分割蓄積期間S4(図14(d))において注目画素の光電変換素子21(4)における電荷d4の蓄積を開始し、この電荷蓄積中に、先に読み出しパルスTG3により垂直転送部22の転送素子23(3)内で加算した電荷(d1+d2+d3)を転送素子23(3)から4画素分上方向に、即ち転送素子23(4)に移動させる。
次に図15(h)に示すように、光電変換素子21(4)の電荷d4(分割蓄積期間S4中に光電変換素子21(4)に蓄積された電荷d4)を、読み出しパルスTG4により、垂直手脳部22の対応する転送素子23(4)に読み出し、垂直転送部22内で、転送素子23(3)から転送素子23(4)に移動した電荷(d1+d2+d3)と加算する。
その後全画素のデータを矢印Ymで示すように、水平転送部27へ転送する(図14(f)の100c)と同時に、水平転送部27内で出力増幅器部28へ向けて、信号電荷の転送を行う(図14(g)の101c)。
以上のように、撮像素子2内における電荷の転送及び加算により手ぶれ補正を行う場合には、シャッターが押されてから、撮像素子2の垂直転送部22内の転送方向および転送による電荷の移動量(画素数)決めて、駆動パルス発生手段13から駆動パルスを発生するため、時間遅れδt後の手ぶれの補正量を算出して、補正制御を行うことで撮像素子2による手ぶれ補正を実現することが可能となる。
上記の方法で、垂直転送部22において電荷を転送する方向(撮像画面上の垂直方向)の手ぶれ(あるいは手ぶれのうちの垂直転送方向の成分)を補正することができる。垂直転送方向を、手ぶれが生じ易い方向を対応させる(撮像画面が垂直に設けられている場合には、垂直転送部22において電荷を転送する方向(撮像画面上の垂直方向)を、手ぶれが生じ易い方向に略平行とする)ことにより、簡単な構成で実用上十分な手ぶれ補正を行うことができる。
なお、補正し得る手振れの方向が一方向のみであるので、手ぶれセンサ9としては、補正可能な方向(第1の方向)の動きのみを感知するものを用いることとしても良いが、第1の方向の動きのみならず、他の方向の動きをも感知するが、動きの第1の方向の成分に対応した信号を生成するものを用いてもよい。
この発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図である。 光学系1の変位方向及び変位のためのアクチュエータを概略的に示す図である。 動き検出手段7の具体的な構成を示すブロック図である。 角速度信号波形と角度変位信号波形を示す図である。 制御手段10の具体的な構成を示すブロック図である。 角度変位信号波形とサンプリング位置および変化の向きを示す図である。 (a)及び(b)は、シャッターが押された際の角速度信号波形と角変位信号波形を示す図である。 (a)及び(b)は、シャッターが押された際に振れの方向が逆になったときの角速度信号波形と角変位信号波形を示す図である。 (a)及び(b)は、シャッターが押された際に振れの方向が逆になったときの角速度信号波形と角変位信号波形を示す図である。 制御手段10における処理の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像素子の詳細を示す概略平面図である。 図12の撮像素子の垂直転送部の電極を示す図である。 図12の撮像素子の動作を示すタイミングチャートである。 図12の撮像素子における電荷の読み出し及び合成を説明するための図である。
符号の説明
1 光学系、 2 撮像素子、 3 アナログフロントエンド、 4 A/Dコンバータ、 5 デジタル信号処理部、 7 動き検出手段、 8 角速度サンプリング手段、 9 角度変位サンプリング手段、 10 制御手段、 11 積算手段、 12 シャッターボタン、 13 駆動パルス発生手段、 14 光学系駆動手段、 20 光電変換部、 22 垂直転送部、 24 読み出しゲート部、 71 角速度センサー、 72 バンドパスフィルター、 73 積算手段、 81 振幅検出手段、 82 遅延手段、 83 比較器、 84 変化方向記憶手段、 85 周波数演算手段、 87 遅延手段、 88 領域変化検出手段、 89 角度変位量算出手段、 90 制御量変換手段。



Claims (8)

  1. 撮像素子と、
    被写体の光像を前記撮像素子上に結像する光学系と、
    前記撮像素子を駆動する撮像素子駆動手段とを具備し、
    前記撮像素子上に結像した被写体の光像を画像として出力する撮像装置において、
    撮像した画像を静止画像として取り込むためのシャッターボタンと、
    撮像装置の動きの角速度及び角度変位量を検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段によって検出された角速度を所定の時間間隔でサンプリングする角速度サンプリング手段と、
    前記動き検出手段によって検出された角度変位量を所定の時間間隔でサンプリングする角度変位サンプリング手段と、
    前記角速度サンプリング手段及び前記角度変位サンプリング手段の出力結果に基づき、前記シャッターボタンが押された後、前記撮像素子で撮像画像が静止画像として取り込まれる時点における撮像装置の動きに応じた像ぶれを算出し、算出された像ぶれを補正するぶれ補正手段と
    を有する撮像装置。
  2. 前記ぶれ補正手段は、
    前記シャッターボタンが押される前に前記角度変位サンプリング手段によってサンプリングされた角度変位量が、1サンプリング間隔前にサンプリングされた角度変位量よりも大きいか否かを判定する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果を変化の方向として記憶する変化方向記憶手段と、
    前記変化方向記憶手段に記憶されている変化の方向の切り替わりの時間間隔から、前記シャッターボタンが押される前の角度変位量の変化の周波数を演算する周波数演算手段と、
    前記周波数演算手段によって演算された、前記シャッターボタンが押される前の撮像装置の動きの周波数に所定の係数を掛けることにより、前記シャッターボタンが押された後の撮像装置の動きの周波数を求め、このようにして求めた、前記シャッターボタンが押された後の撮像装置の動きの周波数を、前記像ぶれの算出に用いる角度変位量算出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ぶれ補正手段はさらに、
    前記シャッターボタンが押される前に前記サンプリング手段によりサンプリングされた角度変位量の最大値と最小値とを検出する振幅検出手段をさらに具備し、
    前記角度変位量算出手段は、前記振幅検出手段によってシャッターボタンが押される前に検出された最大値と最小値を前記シャッターボタンが押される前の前記撮像装置の動きの振幅値として求め、前記シャッターボタンが押される前の前記撮像装置の動きの振幅値に所定の係数を掛けたものを前記シャッターボタンが押された後の前記撮像装置の動きの振幅値として、前記像ぶれの算出に用いることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記ぶれ補正手段は、
    前記角速度サンプリング手段によってサンプリングされた角速度と、1サンプリング間隔前にサンプリングされた角速度とを比較して、角速度が、予め定められた第1の領域から第2の領域へ、又は第2の領域から第1の領域へと変化したかどうかを検出する領域変化検出手段と、
    前記領域変化検出手段で、変化が検出されたか否かに応じて、異なる式で、前記静止画像が取り込まれる時点での像ぶれを算出する角度変位量算出手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の領域が、前記角速度が正の値である領域であり、
    前記第2の領域が、前記角速度が負の値である領域である
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記領域変化検出手段で前記変化が検出されなかったときは、前記角度変位量算出手段は、前記静止画像が取り込まれる時点(θ0+δt)での像ぶれθ(t0+δt)を、下記の式
    θ(t0+δt)=γ×β×sin(k×2πf×δt+θ0)
    により算出し、
    前記領域変化検出手段で前記変化が検出されたときは、前記角度変位量算出手段は、前記静止画像が取り込まれる時点(θ0+δt)での像ぶれθ(t0+δt)を、下記の式
    θ(t0+δt)=γ×β×sin(k×2πf×δt+θ0−π)
    により算出する
    (γは所定の係数、
    βはシャッターボタンが押される前の手ぶれの振幅値、
    kは所定の係数、
    sinは三角関数、
    fは前記シャッターボタンが押される前の手ぶれの周波数、
    δtはシャッターボタンが押されてから、撮像画像の静止画像としての取込みまでの時間遅れ、
    θ0は時刻t0における位相である)
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記光学系の位置を撮像素子に対して移動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動手段と、
    前記ぶれ補正手段は、前記アクチュエータ駆動手段を制御して、前記撮像装置の動きを打ち消すように前記光学系を前記撮像素子に対して移動させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子が光電変換を行う光電変換部と、前記撮像素子の垂直方向に電荷転送を行う垂直転送部と、前記光電変換部に蓄積された電荷を前記垂直転送部に読み出す読み出しゲート部とを具備し、
    前記撮像素子駆動手段が、前記光電変換部に蓄積された電荷を前記垂直転送部に読み出した後、前記電荷を前記垂直転送部によって、前記手ぶれによる像ぶれを打ち消す方向に電荷転送し、前記読み出しの後に前記光電変換部で蓄積された電荷を前記垂直転送部に読み出すことにより、先に読み出され転送された電荷と加算する処理を1回以上行うように前記撮像素子における読み出し及び転送を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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