JP2007087369A - 広告床利用システム - Google Patents

Abstract

【課題】広告を実施したい広告主と床広告のための床を提供する店舗主との間で、ネットワークを利用して情報を交換できるようにして、タイムリーな床広告スケジュールを自動的に計画・実行できる広告床利用システムを提供する。
【解決手段】広告主端末と広告データベースに接続され、広告主端末からの広告申込情報を受け付ける広告申込み受付部と、広告申込情報の広告内容をチェックし、広告分類データを広告データベースに作成する広告内容検証部と、広告の課金情報を算出し、広告主端末に料金通知し、広告掲載・作成料金データを広告データベースに作成する広告掲載・作成料金シミュレーション部と、広告の掲載予定を決定し、広告主端末に予定通知し、広告毎掲載予定表を広告データベースに作成する広告掲載スケジュール作成部とを備える。
【選択図】 図２

Description

本発明は、広告主へ店舗の床を広告媒体として提供する際に、掲載場所や期間等の契約業務と広告の効果分析業務を一連で自動的に行う広告床利用システムに関する。

店舗における商品の広告媒体としては、以前からチラシ、壁ポスター、立て札、または吊り広告が一般的であるが、近年は店舗の商品陳列棚前の床に、図９に示すようなシート状の広告を貼付する床シート広告が利用されるようになってきている。

床シート広告は、店舗集客後の来店顧客をターゲットとするもので、消費者が来店後に購買商品を最終決定する場面で、商品の宣伝を該当商品の目前の床に大判のポスターでアピールする事で、商品の陳列位置と購買意欲を高めるために、高品質でデザインに優れた広告宣伝を行う。

店舗にとっての床は、直接的収益に関する商材としての位置づけは全く存在しないが、広告媒体として利用することにより、店舗の収益に貢献することになるからである。また、広告主にとっては、店舗内で販売している自社商品の目前の床に広告を設置することができ、来店顧客に対して、宣伝商品を強烈にアピールし、商品の売り上げ増進となるからである。

さらに、広告シートの粘着面の構造や表面の印刷技術についていろいろと工夫がなされ、その利用度はますます増加している。

床シート広告に関しては、例えば、特許文献１の「広告表示構造及びそれに使用する広告シート」に、具体的な床広告例と広告シートの構造が記載されている。
特開２０００−２７６０８７号公報

しかしながら、現在は、広告の営業担当者が実際に店舗を訪れ、印刷された広告シートを店舗に販売し、床に貼る業務を行っている。

このように、広告を実施したい広告主と、その広告シートを実際に貼る床を持つ店舗との間をつなぐ手段は、人による営業活動しかなかった。そのためどの店舗のどれだけの床がいつから利用できるかという情報が、タイムリーに広告主に伝わらずに、広告の効果が発揮できない場合もある。また、店舗側も商品の販売をタイムリーに促進できない上に、店舗の床の効率的な利用がうまく図れない場合もある。

そこで、広告を実施したい広告主と床広告のための床を提供する店舗主との間で、ネットワークを利用して情報を交換できるようにして、タイムリーな床広告スケジュールを自動的に計画・実行できる広告床利用システムを提供することを目的とする。

また、以前は、広告効果を把握するためには、店舗から売り上げ状況の聞き取りをしなければならなかった。そこで、広告を行った結果、どれだけの効果を得たかも、ネットワークを利用して商品の売り上げ情報を元に自動的に分析し、広告主および店舗主に情報提供する機能も備えることで、より効率的な広告企画ができるようにする。

また、広告主は自社の商品をできるだけ多く販売させるために床広告を利用する場合がある。一方、床広告の枠を販売する業者にとっては、できるだけ高価格で販売したい。

できるだけ、高価格で販売するために、この業者は、広告主に対して床広告を利用したときの商品の売上実績を提供して価格を決定させたりしている。

しかしながら、単純に価格が高い広告主に決定した場合は、この広告主は売上実績でしか価格を決定していないので、売上が下降した場合には、次回は広告主に下降した売上実績を提供することになり、結果として床広告の販売が下降する場合がある。

特に対象となる店舗は、全国展開しているチェーンストア、百貨店をはじめ、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、日曜大工（ＤＩＹ）センター等の多店舗チェーンなどである。宣伝商品例は、飲料品、食品、衣料品、日用雑貨、薬、化粧品類などが該当するが、これらに限るわけではない。

本発明は、広告データベース及び店舗データベースと、広告データベース及び店舗データベースに接続され、データベース間のデータを制御するデータベース間データ制御部と、管理端末と広告データベースに接続され、広告主プロファイルを広告データベースに作成する広告主情報管理部と、管理端末と店舗データベースに接続され、店舗プロファイルと店舗別商品棚割情報を店舗データベースに作成する店舗情報管理部と、広告主端末と広告データベースに接続され、広告主端末からの広告申込情報を受け付ける広告申込み受付部と、広告申込み受付部と広告データベースに接続され、広告申込情報の広告内容をチェックし、広告分類データを広告データベースに作成する広告内容検証部と、広告内容検証部と広告データベースに接続され、広告の課金情報を算出し、広告主端末に料金通知し、広告掲載・作成料金データを広告データベースに作成する広告掲載・作成料金シミュレーション部と、広告掲載・作成料金シミュレーション部と広告データベースに接続され、広告の掲載予定を決定し、広告主端末に予定通知し、広告毎掲載予定表を広告データベースに作成する広告掲載スケジュール作成部と、データベース間データ制御部によって広告データベースの広告毎掲載予定表から生成された店舗毎掲載予定表を含む店舗データベースと店舗端末に接続され、店舗端末に広告掲載指示を送る広告掲載スケジュール管理部とを有すること要旨とする。

さらに、本発明は、ＰＯＳデータ記憶装置と店舗データベースに接続され、ＰＯＳデータを収集し、店舗毎掲載結果情報を店舗データベースに作成する広告掲載結果収集部と、広告掲載結果収集部と店舗データベースに接続され、店舗毎掲載結果情報の分析を行い店舗毎分析結果情報を店舗データベースに作成する広告掲載結果分析部と、広告主端末と広告データベースに接続され、広告主端末からの情報要求に対して、広告データベース内の情報を提供する広告データベース内情報提供部と、店舗端末と店舗データベースに接続され、店舗端末からの情報要求に対して、店舗データベース内の情報を提供する店舗データベース内情報提供部とを有することを要旨とする。

広告主と店舗主をネットワークで接続することで、店舗の床の一部、あるいは全部を排他的に店舗から借り受け、タイムリーな床広告スケジュールを自動的に計画・実行し、広告効果を上げ、商品の売り上げ増加を図ることができる。

また、広告効果を自動的に分析できることで、効率的な広告掲載を企画することができる。

（第１の実施形態）
本発明の第１の実施形態の広告床利用システムのネットワークは、図１に示すようなデータ通信を行うように各装置が配置された構成となる。具体的なデータ通信の詳細については後述する。さらに、本実施の形態の広告床利用システムを手段の構成面から図示したものが図２であり、まずはこの図２を用いながら、手段の構成を説明する。

まず、広告床利用システム１００は、広告データベース２０と、店舗データベース３０と、その２つのデータベースに接続され、データベース間のデータを制御するデータベース間データ制御部６０とを備える。

そして、広告床利用システム１００は、管理端末３００と広告データベース２０に接続され、広告主プロファイル２０ａを広告データベース２０に作成する広告主情報管理部５０と、管理端末３００と店舗データベース３０に接続され、店舗プロファイル３０ａと店舗別商品棚割情報３０ｂを店舗データベース３０に作成する店舗情報管理部５１とをさらに備える。

さらに、広告床利用システム１００は、広告主端末２００と広告データベース２０に接続され、広告主端末２００からの広告申込情報を受け付ける広告申込み受付部１０と、広告申込み受付部１０と広告データベース２０に接続され、広告申込情報の広告内容をチェックし、広告分類データ２０ｂを広告データベース２０に作成する広告内容検証部１１と、広告内容検証部１１と広告データベース２０に接続され、広告の課金情報を算出し、広告主端末２００に料金通知し、広告掲載・作成料金データ２０ｃを広告データベース２０に作成する広告掲載・作成料金シミュレーション部１２と、広告掲載・作成料金シミュレーション部１２と広告データベース２０に接続され、広告の掲載予定を決定し、広告主端末２００に予定通知し、広告毎掲載予定表２０ｄを広告データベース２０に作成する広告掲載スケジュール作成部１３とを備える。

また、広告床利用システム１００は、データベース間データ制御部６０によって広告データベース２０の広告毎掲載予定表２０ｄから生成された店舗毎掲載予定表３０ｄを含む店舗データベース３０と店舗端末４００に接続され、店舗端末４００に広告掲載指示を送る広告掲載スケジュール管理部４０とをさらに備える。

次に、広告床利用システム１００は、ＰＯＳデータ記憶装置４０１と店舗データベース３０に接続され、ＰＯＳデータ（店舗番号、商品番号、販売日付、販売価格等）を収集し、店舗毎掲載結果情報３０ｅを店舗データベース３０に作成する広告掲載結果収集部４１と、広告掲載結果収集部４１と店舗データベース３０に接続され、店舗毎掲載結果情報３０ｅの分析を行い店舗毎分析結果情報３０ｆを店舗データベース３０に作成する広告掲載結果分析部４２とをさらに備える。

最後に、広告床利用システム１００は、広告主端末２００と広告データベース２０に接続され、広告主端末２００からの情報要求に対して、広告データベース２０内の情報を提供する広告データベース内情報提供部１４と、店舗端末４００と店舗データベース３０に接続され、店舗端末４００からの情報要求に対して、店舗データベース３０内の情報を提供する店舗データベース内情報提供部４３とをさらに備える。

ここで、接続とは、ケーブル等で物理的につなげられていることのみを指すのではなく、ネットワークを介してデータの送受信ができる状態になっていることも含む。

（広告主及び店舗との契約登録）
床広告を利用したい広告主との契約が結ばれると、システムアクセスの際の認証チェックに利用される広告主の名称やＩＤ等を含む広告主プロファイル２０ａを、広告床利用システム１００に接続された管理端末３００から、広告主情報管理部５０によって広告データベース２０に登録する。

また一方、床広告として床を提供したい店舗との契約が結ばれると、システムアクセスの際の認証チェックに利用される店舗の名称やＩＤ等を含む店舗プロファイル３０ａと、利用可能な店舗内床の場所、広さ、そして利用可能時期等の情報が含まれる店舗別商品棚割情報３０ｂを、広告床利用システム１００に接続された管理端末３００から、店舗情報管理部５１によって店舗データベース３０に登録する。ここで、チェーン店等の場合は、店舗プロファイル３０ａを、店舗本部プロファイルと店舗個別プロファイルに分けて登録し、管理しやすくする。

この広告主プロファイル２０ａと店舗プロファイル３０ａの登録によって、契約した広告主と店舗はこの広告床利用システム１００を利用可能となる。

（広告掲載スケジュール作成）
まず、広告申込み受付部１０は、広告主からの広告申込を受信し、広告主プロファイル２０ａを用いて認証チェックを行い、続いて広告内容検証部１１が、既に申し込まれている広告を分類して保存している広告データベース２０の広告分類データ２０ｂの表と照合を行う。もし同類の商品の広告を排他的に受け付けないようにしている広告が既に登録されている場合は、この広告申込みは却下されることになる。広告可能であれば、広告分類データ２０ｂに新たに広告データを追加する。

広告内容検証部１１で申込みの広告が掲載可能となれば、広告掲載・作成料金シミュレーション部１２で広告主が負担する料金を計算し、必要に応じて広告主に料金通知を行い、広告掲載・作成料金データ２０ｃを広告データベース２０に保存する。

次に、広告掲載スケジュール作成部１３は、店舗データベース３０に登録されている店舗別商品棚割情報３０ｂを、データベース間データ制御部６０を介して一旦広告データベース２０に取り込み、空き床状況から広告毎掲載予定表２０ｄを作成し、広告主に申込受諾としてを通知すると共に、広告データベース２０に保存する。

データベース間データ制御部６０は、広告掲載・作成料金シミュレーション部１２によって作成された広告毎の広告掲載・作成料金データ２０ｃから店舗毎の料金に変換して広告掲載料金データ３０ｃを作成し、店舗データベース３０に転送・保存する。また、広告掲載スケジュール作成部１３によって作成された広告毎掲載予定表２０ｄから店舗毎掲載予定表３０ｄを作成し、店舗データベース３０に転送・保存する。

このあと、広告毎掲載予定表２０ｄに従って広告が作成され、掲載担当となった店舗に作成された広告シートが配布されると同時に、広告掲載スケジュール管理部４０は、店舗データベース３０の店舗毎掲載予定表３０ｄを元に、店舗端末４００に掲載指示を通知し、掲載を促す。また掲載期間が完了した際には、掲載終了指示を通知し、次の広告を掲載するように促す。

このようにして、広告主からの広告申込から掲載スケジュール作成、そして店舗への掲載指示までが広告床利用システム１００によって実行される。

なお、広告掲載料金は、面積当たり一定単価とする運用のほかに、店舗の所在地域毎、店舗内での床の位置毎、または季節・時期毎に変動させることも可能である。さらには、オークション形式に各店舗で床を売り出し、最高値をつけた広告主と契約を結ぶ方式も可能である。

（広告効果データ収集・分析・提供）
さらに、店舗では、店舗端末４００（または店舗ＰＯＳ４０２ａ、４０２ｂ）から売り上げ情報が随時ＰＯＳデータ記憶装置４０１（４０１ａ、４０１ｂ）に蓄積されていて、広告掲載結果収集部４１は、売上が確定する毎にその売上げた商品のＰＯＳデータを、ＰＯＳデータ記憶装置４０１（４０１ａ、４０１ｂ）から受信し、その都度、または一定期間毎にまとめて店舗毎掲載結果情報３０ｅとして店舗データベース３０に保存する。

次に、広告掲載結果分析部４２は、保存された店舗毎掲載結果情報３０ｅを分析して、広告の効果等を店舗毎分析結果情報３０ｆとして店舗データベース３０に保存する。

データベース間データ制御部６０は、店舗データベース３０に保存された店舗毎掲載結果情報３０ｅと店舗毎分析結果情報３０ｆを広告毎に分類し直して、それぞれ広告毎掲載結果情報２０ｅ、広告毎分析結果情報２０ｆとして広告データベース２０に転送・保存する。

このようにして広告データベース２０に保存された各種情報は、広告データベース内情報提供部１４が広告主端末２００からの情報要求を受信した場合に、所定のフォーマットにして情報提供し、広告主が閲覧可能な情報については、いつでも閲覧できるようにする。

同様に、店舗データベース３０に保存された各種情報は、店舗データベース内情報提供部４３が店舗端末４００からの情報要求を受信した場合に、所定のフォーマットにして情報提供し、店舗端末４００で閲覧可能な情報については、いつでも閲覧できるようにする。

図には示していないが、広告主端末２００や店舗端末４００からアクセスがあった場合は、常に広告主プロファイル２０ａ、店舗プロファイル３０ａによって認証チェックをしているので、関係者以外の者に情報が漏れることがないようになっている。

次に、図３に示すように、本実施の形態の広告床利用システム１００のネットワーク構成の１つの実施例では、ネットワーク接続された、広告主と掲載広告の情報を保存する広告データベース２０と、店舗情報を保存する店舗データベース３０と、店舗毎の掲載する広告内容に関する情報を管理する店舗内広告管理サーバ１０２と、店舗毎の広告運用を管理する店舗内広告情報サーバ１０１と、広告主毎の広告企画全般に関する情報を提供する広告主向け情報提供サーバ１０５と、店舗毎の広告企画全般に関する情報を提供する店舗向情報提供サーバと、複数の系列商店（例えばＡ系列商店とＢ系列商店）毎のＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂを備えたＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂから構成されている。そしてこのシステムを運用管理するための管理端末３００が接続される。

また、広告主向け情報提供サーバ１０５には、インターネットを介して広告主端末２００が接続される一方、店舗向情報提供サーバには、インターネットを介して店舗端末４００が接続され、ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂには複数の店舗ＰＯＳ４０２ａ、４０２ｂがそれぞれ接続される。

各装置の機能または保存しているデータは、図４に列挙してあるが、具体的には以下に説明する。

広告データベース２０には、管理端末３００から登録される広告主プロファイル２０ａと共に、広告主毎の広告掲載に関するデータとして、広告分類データ２０ｂ、広告掲載・作成料金データ２０ｃ、広告毎掲載予定表２０ｄも保存される。さらに、広告掲載後に収集される効果データを広告毎に分類した、広告毎掲載結果情報２０ｅと広告毎分析結果情報２０ｆが収納される。自社以外は、広告主情報をはじめ全ての情報は機密保持されて検閲はできない。

店舗データベース３０には、管理端末３００から登録される店舗プロファイル３０ａ（店舗本部プロファイルと店舗個別プロファイル）と店舗別商品棚割情報３０ｂと共に、広告データベース２０に保存された広告掲載・作成料金データ２０ｃと広告毎掲載予定表２０ｄを元に作成される店舗毎の広告掲載料金データ３０ｃと店舗毎掲載予定表３０ｄが保存される。さらに、広告掲載後に収集される効果データを店舗毎に分類した、店舗毎掲載結果情報３０ｅと店舗毎分析結果情報３０ｆが収納される。

広告主向け情報提供サーバ１０５は、広告データベース２０に接続され、図２で示した、広告申込み受付部１０と、広告内容検証部１１と、広告掲載・作成シミュレーション部と、広告掲載スケジュール作成部１３とを備え、広告主からの広告申込みを受付けて、その広告の広告掲載スケジュールを作成する。さらに図２で示した、広告データベース内情報提供部１４を備え、広告データベース２０内に保存された広告掲載・作成料金データ２０ｃや広告毎掲載予定表２０ｄ、広告毎掲載結果情報２０ｅや広告毎分析結果情報２０ｆの内容を広告主の要求に応じて提供する。

情報提供としては、カテゴリ別、店舗別、地域別、季節別などの広告掲載結果を他の広告と比較したサマリーデータによって、自社広告の効果測定に対し独自の判断を行うことができる支援データも表示、報告される。

それらの情報はインターネットを介してセキュアな各広告主向けのポータルサイトとして提供される。情報のブラウジングとして、市販のパーソナルコンピュータのウェブ・ブラウザとともに、携帯端末でもブラウジングできるように機能を提供する。

このほかに、広告主と管理本部間での双方向の情報共有を容易に行うためのブログ機能も備える。さらに、広告掲載の監査へ対応させ、広告掲載期間中は、店舗の広告掲載状況が、写真や動画で配信されるライブ中継機能をも備える。

店舗向け情報提供サーバ１０４は、店舗データベース３０に接続され、図２で示した、広告掲載スケジュール管理部４０を備え、店舗毎掲載予定表３０ｄに従って広告の掲載指示を店舗端末４００に行う。さらに図２で示した、店舗データベース内情報提供部４３を備え、店舗データベース３０内に保存された広告掲載料金データ３０ｃや店舗毎掲載予定表３０ｄ、店舗毎掲載結果情報３０ｅや店舗毎分析結果情報３０ｆの内容を店舗の要求に応じて提供する。

情報提供としては、カテゴリ別、店舗別、地域別、季節別などの広告掲載結果を他の店舗と比較したサマリーデータによって、広告の効果測定に対し各店舗あるいは系列商店本部独自の判断を行うことができる支援データも表示、報告される。

それらの情報はインターネットを介してセキュアな各店舗向けのポータルサイトとして提供される。情報のブラウジングとして、市販のパーソナルコンピュータのウェブ・ブラウザとともに、携帯端末でもブラウジングできるように機能を提供する。

このほかに、店舗と管理本部間での双方向の情報共有を容易に行うためのブログ機能も備える。さらに、広告掲載の監査へ対応させ、広告掲載期間中は、店舗の広告掲載状況が、写真や動画で配信されるライブ中継機能をも備える。

ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂは、広告の効果測定に必要な情報を該当ＰＯＳから収集するためのサーバであり、広告掲載期間中、あるいは広告掲載終了後該当店舗からＰＯＳデータを通信によりＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂに自動収集する。

店舗内広告情報サーバ１０１は、店舗データベース３０、広告データベース２０、ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂ、広告主向け情報提供サーバ１０５、店舗向け情報提供サーバ１０４を管理し、本システムに関する全てのデータ制御と、各システム及びデータへのアクセスコントロールを行うことを目的としている。具体的には、図２に示した広告掲載結果収集部４１を備え、ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂによってＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂに自動収集されたＰＯＳデータを、店舗データベース３０に店舗毎掲載結果情報３０ｅとして保存する。さらに広告掲載結果分析部４２を備え、店舗毎掲載結果情報３０ｅを分析し、その結果を店舗データベース３０に店舗毎分析結果情報３０ｆとして保存する。

また、広告主情報管理部５０と店舗情報管理部５１とを備え、それぞれ広告データベース２０の広告主プロファイル２０ａと、店舗データベース３０の店舗プロファイル３０ａと店舗別商品棚割情報３０ｂを登録・編集する機能を提供する。

さらに、データベース間データ制御部６０を備え、広告データベース２０と店舗データベース３０の間のデータの整合性等の制御機能を提供する。

このように、このシステムで必要なデータの収集管理、分析管理、統計管理、報告管理を遂行し、セキュアなナレッジマネージメント・サーバとしての機能を果たす。また、必要な情報やデータの分析のため、ドリルダウンによる情報の提供や、検索、ポータル機能も備える。

店舗内広告管理サーバ１０２は、課金、広告メディア原稿管理、原稿著作権管理、原稿原本管理、配送管理、広告作成管理、原稿品質および掲載監査管理を行うためのセキュアなサーバである。情報共有が可能な情報やデータは、店舗内広告情報サーバ１０１により、セキュアなナレッジ・マネージメント・システム下での管理が行えるようになる。

ここで、広告データベース２０と店舗データベース３０に格納されるデータ構成の詳細を説明しておくが、これは例であって、さらにデータを追加したり、別のデータを代用して構成を変更することは、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に実施することは可能である。

広告データベース２０
・広告主プロファイル２０ａ
−広告主名称
−広告主番号（ＩＤ）
−アクセスコード（パスワード）
・広告分類データ２０ｂ
−商品カテゴリ番号
−該当広告番号
・広告掲載・作成料金データ２０ｃ
−広告主番号
−広告番号
−掲載料金
−作成料金
・広告毎掲載予定表２０ｄ
−広告番号
−広告申込日
−広告掲載開始日
−広告掲載終了日
−広告掲載店舗番号
−広告掲載棚（床）番号
・広告毎掲載結果情報２０ｅ
−広告番号
−商品番号
−売上高
−売上個数
・広告毎分析結果情報２０ｆ
−広告番号
−商品番号
−時間毎売上高
−地域別売上高
−各種分類情報
店舗データベース３０
・店舗プロファイル３０ａ
−店舗名称
−店舗番号（ＩＤ）
−アクセスコード（パスワード）
・店舗別商品棚割情報３０ｂ
−店舗番号
−棚（床）番号
−商品番号
−販売開始日
−販売終了日
・広告掲載料金データ３０ｃ
−店舗番号
−棚（床）番号
−広告主番号
−広告番号
−掲載料金
・店舗毎掲載予定表３０ｄ
−店舗番号
−棚（床）番号
−広告番号
−広告掲載開始日
−広告掲載終了日
・店舗毎掲載結果情報３０ｅ
−店舗番号
−広告番号
−商品番号
−売上高
−売上個数
・店舗毎分析結果情報３０ｆ
−店舗番号
−広告番号
−商品番号
−時間毎売上高
−地域別売上高
−各種分類情報
なお、以上に説明した各装置の機能分担は１つの実施例であり、図１を用いて各装置間のデータ通信の例を説明すると以下のようになる。

（イ）図１の（１）のデータ通信を用いて、複数の系列商店（例えば図示のごとくＡ系列商店とＢ系列商店）毎のＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂは、接続された各系列商店の複数の店舗に設置されたバーコード読み取りや手入力可能な複数の店舗ＰＯＳ４０２ａ、４０２ｂによって、ＰＯＳデータを収集し、ＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂに蓄積する。

（ロ）次に、図１の（２）のデータ通信を用いて、ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂに接続しているシステム管理本部に設置された店舗内広告情報サーバ１０１は、ＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂに蓄積されたＰＯＳデータを受信する。

（ハ）次に、図１の（３）のデータ通信を用いて、ＰＯＳデータを受信した店舗内広告情報サーバ１０１は、広告掲載結果収集部４１によって作成された店舗毎掲載結果情報３０ｅと、広告掲載結果分析部４２によって作成された店舗毎分析結果情報３０ｆを店舗データベース３０に保存する。

（二）次に、図１の（４）のデータ通信を用いて、店舗内広告情報サーバ１０１は、データベース間データ制御部６０によって、店舗毎掲載結果情報３０ｅと店舗毎分析結果情報３０ｆから、それぞれ広告毎掲載結果情報２０ｅと広告毎分析結果情報２０ｆを作成し、広告データベース２０に保存する。

（ホ）店舗端末４００は、図１の（５）のデータ通信を用いて、店舗向け情報提供サーバ１０４に情報の要求を行う。情報要求を受信した店舗向け情報提供サーバ１０４は、図１の（６）のデータ通信を用いて、店舗データベース内情報提供部４３によって、店舗内広告情報サーバ１０１に情報を要求する。そして店舗内広告情報サーバ１０１は、図１の（３）のデータ通信を用いて、店舗データベース３０から要求された情報を読み取って、店舗向け情報提供サーバ１０４に渡す。店舗データベース内情報提供部４３は、図１の（５）のデータ通信を用いて、情報を店舗端末４００に送信する。

（へ）同様に、広告主端末２００は、図１の（７）のデータ通信を用いて、広告主向け情報提供サーバ１０５に情報の要求を行う。情報要求を受信した広告主向け情報提供サーバ１０５は、図１の（８）のデータ通信を用いて、広告データベース内情報提供部１４によって、店舗内広告情報サーバ１０１に情報を要求する。そして店舗内広告情報サーバ１０１は、図１の（４）のデータ通信を用いて、広告データベース２０から要求された情報を読み取って、広告主向け情報提供サーバ１０５に渡す。広告データベース内情報提供部１４は、図１の（７）のデータ通信を用いて、情報を広告主端末２００に送信する。

（ト）管理端末３００は、図１の（９）のデータ通信を用いて、店舗内広告情報サーバ１０１の広告主情報管理部５０と店舗情報管理部５１を経由して、それぞれ店舗データベース３０と広告データベース２０にアクセスして、情報の管理を行う。

（チ）店舗内広告管理サーバ１０２は、図１の（１０）のデータ通信を用いて、店舗内広告情報サーバ１０１の制御の元で、各種の管理処理を行う。

このように、図１に示したデータ通信の経路（１）〜（１０）によって、この他の種々のデータ制御処理が行われるが、各機能を別のサーバに担わせたり、２つ以上のサーバを１つに統合したり、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。

ここで、広告スケジュールについて図５を用いて説明する。

通常、広告床利用システム１００の広告申込み受付部１０が広告の申込みを受け付けてから、広告内容検証部１１では、商品カテゴリ内の唯一の商品かを判定し、広告原稿を確認する。ここで掲載可能として受け付けられると、原稿が確定され、広告の作成が行われる。そして、作成が完了すると掲載する店舗へと配送される。ここまでの工程がおよそ６週間として計画される。

したがって、広告掲載スケジュール部では、広告申込日の約６週間後を広告掲載開始日とし、１サイクル約４週間の掲載期間後を広告掲載終了日を決定する。このようにして、広告掲載スケジュール部は、広告の掲載サイクルを作成していき、図５に示すような掲載予定表を更新していく。

そして、この掲載予定表に従って広告掲載スケジュール管理部４０は、店舗端末４００に掲載開始と掲載終了を指示する。

次に、広告掲載効果を測定するためのデータ収集・分析・提供の流れについて図６を用いて説明する。

Ｓ１００：店舗では、商品が売れる毎にＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂによって、ＰＯＳデータがＰＯＳデータ記憶装置４０１ａ、４０１ｂに蓄積される。

Ｓ１０１：店舗内広告情報サーバ１０１は、収集されたＰＯＳデータを読み込み、店舗毎掲載結果情報３０ｅとして店舗データベース３０に保存する。

Ｓ１０２：店舗内広告情報サーバ１０１は、店舗毎掲載結果情報３０ｅからその売れ行き等の効果分析を行い、店舗毎分析結果情報３０ｆとして店舗データベース３０に保存する。

Ｓ１０３：さらに店舗内広告情報サーバ１０１は、他の店舗の店舗毎掲載結果情報３０ｅ等の統計データと照らし合わせて、監査分析を行い店舗毎分析結果情報３０ｆとして店舗データベース３０に保存する。そして、店舗内広告情報サーバ１０１のデータベース間データ制御部６０によって、店舗データベース３０の店舗毎掲載結果情報３０ｅと店舗毎分析結果情報３０ｆを、広告毎掲載結果情報２０ｅと広告毎分析結果情報２０ｆに変換して広告データベース２０に保存する。

Ｓ１０４：広告主向け情報提供サーバ１０５は、広告データベース２０に保存された情報を、広告主の要求に応じて編集する。

Ｓ１０５：広告主向け情報提供サーバ１０５は、編集した広告主向け情報を広告主端末２００に送信し、表示する。

Ｓ１０６：また、広告主向け情報提供サーバ１０５は、編集した広告主向け情報を広告主端末２００に送信し、レポート出力する。

Ｓ１０７：一方、店舗向け情報提供サーバ１０４は、店舗データベース３０に保存された情報を、店舗の要求に応じて編集する。

Ｓ１０８：店舗向け情報提供サーバ１０４は、編集した店舗向け情報を店舗端末４００に送信し、表示する。

Ｓ１０９：また、店舗向け情報提供サーバ１０４は、編集した店舗向け情報を店舗端末４００に送信し、レポート出力する。

このように、本発明の広告床利用システム１００は、広告の掲載スケジュール作成だけでなく、その後の広告掲載による効果の分析情報を広告主及び店舗に提供することで、より効果的な広告を企画することができるようにする。

さらに、広告掲載効果を測定するためのデータ収集・分析・提供の各装置間の通信について図７を用いて説明する。

（イ）ＰＯＳデータは、店舗ＰＯＳ４０２ａ、４０２ｂからＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂを経由して、店舗内広告情報サーバ１０１に送信される（ｄ１、ｄ２）。

（ロ）店舗内広告情報サーバ１０１は、ＰＯＳデータに広告掲載課金に必要な情報が存在すれば、その課金用データを店舗内広告管理サーバ１０２に送信する（ｄ３）。

（ハ）店舗内広告管理サーバ１０２は、受信した課金用データを用いて課金管理（Ｓ２０）を行う。

（二）一方、店舗内広告情報サーバ１０１は、受信したＰＯＳデータから、具備した広告掲載結果収集部４１によって、広告掲載結果収集（Ｓ１０）処理を行い、店舗毎に集計した店舗毎掲載結果を店舗データベース３０に送信する（ｄ４）。さらに、広告毎に集計した広告毎掲載結果を広告データベース２０に送信する（ｄ５）。

（ホ）次に集計した店舗毎掲載結果と広告毎掲載結果について、広告掲載結果分析（Ｓ１１）処理を行い、それぞれ店舗毎分析結果は店舗データベース３０に（ｄ６）、広告毎掲載結果は広告データベース２０に送信する（ｄ７）。

（へ）店舗端末４００は、店舗向け情報提供サーバ１０４にアクセスし、店舗毎情報検索要求を行い（ｄ８）、その要求を受信した店舗向け情報提供サーバ１０４は、店舗毎情報取得（Ｓ１２）処理として上位の店舗内広告情報サーバ１０１に転送する（ｄ９）。

（ト）店舗毎情報検索要求を受信した店舗内広告情報サーバ１０１は、要求された店舗毎情報を店舗データベース３０から読み出し（ｄ１０）、店舗向け情報提供サーバ１０４に転送する（ｄ１１）。

（チ）店舗向け情報提供サーバ１０４は、店舗毎情報編集（Ｓ１３）処理によって、受信した店舗毎情報を店舗端末４００で表示または印刷できる形式にして、店舗毎情報提供を行う（ｄ１２）。

（リ）広告主端末２００は、広告主向け情報提供サーバ１０５にアクセスし、広告毎情報検索要求を行い（ｄ１３）、その要求を受信した広告主向け情報提供サーバ１０５は、広告毎情報取得（Ｓ１４）処理として上位の店舗内広告情報サーバ１０１に転送する（ｄ１４）。

（ヌ）広告毎情報検索要求を受信した店舗内広告情報サーバ１０１は、要求された広告毎情報を広告データベース２０から読み出し（ｄ１５）、広告主向け情報提供サーバ１０５に転送する（ｄ１６）。

（ル）広告主向け情報提供サーバ１０５は、広告毎情報編集（Ｓ１５）処理によって、受信した広告毎情報を広告主端末２００で表示または印刷できる形式にして、広告毎情報提供を行う（ｄ１７）。

このように、ＰＯＳデータをタイムリーに収集することで、広告を掲載した効果を即時に数値として計測することができる。

なお、このフローチャートは、店舗毎情報取得（Ｓ１２）処理と店舗毎情報編集（Ｓ１３）処理を店舗向け情報提供サーバ１０４に具備させ、広告毎情報取得（Ｓ１４）処理と広告毎情報編集（Ｓ１５）処理を広告主向け情報提供サーバ１０５に具備させた状態のフローチャートである。ここで、サーバの構成等の必要に応じて、これらの処理手段を店舗内広告情報サーバ１０１に具備しても構わない。

（第２の実施形態）
本発明の第２の実施形態の広告床利用システムは、契約に先立ち、広告床利用料金をオークションにより決定するサブシステムを、第１の実施形態の構成のほかに備えたものである。したがって、広告床利用料金の決定後の機構については、第１の実施形態にて説明したものと同様である。よって、ここでは広告床利用料金をオークションにより決定するサブシステムについて説明し、それ以外は省略する。

図１０に示すように、広告床オークションサブシステムは、第１の実施形態の構成のうちの店舗内広告情報サーバ１０１に接続された広告床オークションサーバ５００と、オークション情報を格納するオークションデータベース５０１を備える。

また、本広告床オークションサブシステムを利用する商店には、店舗内広告情報サーバ１０１と通信する店舗内サーバ６００を備える。店舗内サーバ６００には、ＰＯＳデータ収集サーバ１０３ａ、１０３ｂを利用しても構わない。図１０では、Ａ系列の商店のみ図示しているが、図１と同様に、Ｂ系列の商店等、複数の商店からアクセスされる。

さらに詳細には、図１１に示すように、広告床オークションサーバ５００は、店舗から登録される関連情報をもとに案内ページを作成する出品情報ページ作成部５００ａと、入札者がどの情報を参照したかを記録していく参照履歴保存部５００ｂと、入札者の入札価格を保存する入札価格保存部５００ｃと、落札者と落札価格を決定する落札処理部５００ｄを備える。落札処理部５００ｄは、さらに分類すると、記録した参照履歴を比較する参照履歴比較部５００ｅと落札価格を決定する価格決定部５００ｆとに分けられる。

一方、オークションデータベース５０１には、出品情報ページ作成部５００ａによって作成された広告床オークション出品情報５０１ａと、広告床オークションサーバ５００に備えたにより記録される参照履歴情報５０１ｂと、入札価格保存部５００ｃにより記録される入札価格情報５０１ｃが格納される。

図１２に示すように、店舗データベース３０には、図４で示した第１の実施形態で保存する情報のほかに、基本情報Ｆｉ、取引実績Ｔｉ、販売実績Ｊｉ、店舗地図Ｍｉ、周辺画像Ｈｉ、店舗内画像Ｋｉ、レイアウトＤｉ、及び床広告イメージＧｉがさらに保存される。これらの情報の説明は後述する。

次に、図１０から図１３を参照しながら、広告床オークション開始までの処理を説明する：
まず、広告床オークションに出品したい商店は、店舗端末４００より、店舗内サーバ６００を経由（図１０に示した（１２）−（１３）のデータ通信経路）して、会社（商店）名、店舗名、及び料金の精算に利用する銀行口座等の情報を入力し、サービスサイト１００Ｓに会員登録（ｄａ１、ｄｂ１）する。サービスサイト１００Ｓでは、受信した会員情報を店舗データベース３０に記憶する店舗会員登録処理（Ｓ２００）を行う。会員登録が完了すれば、サービスサイト１００Ｓより会員識別ＩＤ等が割り振られる。

また、広告床オークションに参加したい広告主は、例えばインターネットを介したデータ通信経路（１４）で、広告床オークションサーバ５００にアクセスし、会社名、料金の精算に利用する銀行口座、及びオークション案内メール送付先となるメールアドレス等の情報を入力し、サービスサイト１００Ｓに会員登録（ｄｘ１、ｄｙ１）する。サービスサイト１００Ｓでは、受信した会員情報を広告データベース２０に記憶する広告主会員登録処理（Ｓ２０１）を行う。会員登録が完了すれば、サービスサイト１００Ｓより会員識別ＩＤ等が割り振られる。

ここで、第１の実施形態の広告主及び店舗との契約登録の手続きを行う場合は、店舗端末４００や広告主端末２００からの会員登録（ｄａ１、ｄｂ１、ｄｘ１、ｄｙ１）の手順は不要となる。

会員登録が済んだ後、店舗側では、出品予定の広告床に関する関連情報をサービスサイト１００Ｓに登録することになる（ｄａ２、ｄｂ２）。関連情報には、以下の情報がある：
・ 基本情報Ｆｉ：会社名、店舗名、床広告面積、店別ランク（新宿、八王子等によってＡ、Ｂランク）等
・ 取引実績Ｔｉ：今まで掲載した商品名等
・ 販売実績Ｊｉ：今まで掲載した商品の掲載期間中の売上実績
・ 店舗地図Ｍｉ：店舗の所在地の地図
・ 周辺画像Ｈｉ：店舗近隣の立地環境を示す写真画像
・ 店舗内画像Ｋｉ：店舗内の陳列棚や店内の風景を示す写真画像
・ レイアウトＤｉ：広告を掲載する床の位置を示す店内のレイアウト図
サービスサイト１００Ｓでは、受信した関連情報を店舗データベース３０に記憶する関連情報登録処理（Ｓ２０２）を行う。関連情報は、店舗端末４００から入力するほかに、店舗からの委託により、配送等でサービスサイト１００Ｓに届け、管理端末３００から直接入力することも可能である。そうすることで店舗側の作業を簡略化でき、さらに通信コストを抑えられる。

関連情報が揃った後、実際に床への広告掲載を募集する際は、広告希望期間と、飲料品類、冷凍食品類、菓子類等の商品種類を指定して、出品指示（ｄａ３、ｄｂ３）をサービスサイト１００Ｓに送る。サービスサイト１００Ｓでは、指示に従い、床広告イメージ作成処理（Ｓ２０３）にて、おおよその床広告イメージＧｉを作成し、店舗データベース３０に記憶する。同時に、基準価格決定処理（Ｓ２０４）により、店舗の所在地や掲載期間等の条件から相場を考慮して算出した基準価格を店舗データベース３０に記憶する。

全ての情報が整ったところで、広告床オークションサーバ５００に備えた出品情報ページ作成部５００ａにて、広告希望期間、商品種類、基準価格を表示し、関連情報へのリンクを載せた床広告オークション出品情報ページ５０１ａをオークションデータベース５０１に作成し、そのＵＲＬと入札期限等を記した床広告オークション案内メッセージ（ｄｘ２、ｄｙ２）を、登録済みの広告主端末に送信する。

さらに、図１０、図１１、図１５、及び図１４に示した一例を参照しながら、広告床オークションでの落札までの処理を説明する：
床広告オークション案内メッセージ（ｄｘ２）を受信したＸ広告主は，広告主端末３００より情報掲載ＵＲＬにアクセスする（ｄｘ３）。この際に、登録時に割り当てられた会員識別ＩＤを入力してログインする。

床広告オークション出品情報ページ５０１ａに表示された広告希望期間、商品種類、基準価格を確認するとともに、データ通信経路（１１）を介して、店舗データベース３０に記憶され、床広告オークション出品情報ページ５０１ａからリンクされた基本情報Ｆｉ、取引実績Ｔｉ、及び販売実績Ｊｉを参照し（ｄｘ４）、入札価格を入力する（ｄｘ５）。

サービスサイト１００Ｓでは、Ｘ広告主がどの情報まで参照したかを、広告床オークションサーバ５００に備えた参照履歴保存部５００ｂの参照履歴保存処理（Ｓ２０５）によってオークションデータベース５０１に記録し、入力された入札価格を、広告床オークションサーバ５００に備えた入札価格保存部５００ｃの入札価格保存処理（Ｓ２０６）によってオークションデータベース５０１に記録する。

一方、床広告オークション案内メッセージ（ｄｙ２）を受信したＹ広告主は，広告主端末３００より情報掲載ＵＲＬにアクセスする（ｄｙ３）。この際に、登録時に割り当てられた会員識別ＩＤを入力してログインする。

床広告オークション出品情報ページ５０１ａに表示された広告希望期間、商品種類、基準価格を確認するとともに、床広告オークション出品情報ページ５０１ａからリンクされた基本情報Ｆｉ、取引実績Ｔｉ、及び販売実績Ｊｉを参照し、さらに店舗地図Ｍｉ、周辺画像Ｈｉ、店舗内画像Ｋｉ、レイアウトＤｉ、及び床広告イメージＧｉの全関連情報を参照し（ｄｙ４）、入札価格を入力する（ｄｙ５）。

サービスサイト１００Ｓでは、Ｘ広告主の時と同様に、Ｙ広告主がどの情報まで参照したかを、広告床オークションサーバ５００に備えた参照履歴保存部５００ｂの参照履歴保存処理（Ｓ２０５）によってオークションデータベース５０１に記録し、入力された入札価格を、広告床オークションサーバ５００に備えた入札価格保存部５００ｃの入札価格保存処理（Ｓ２０６）によってオークションデータベース５０１に記録する。

入札期限がきたら、サービスサイト１００Ｓでは、広告床オークションサーバ５００に備えた落札処理部５００ｄの落札処理（Ｓ２０７）が起動される。落札処理（Ｓ２０７）の中では、さらに細かく、広告床オークションサーバ５００に備えた参照履歴比較部５００ｅの参照履歴比較処理（Ｓ２０７ａ）によって、入札した全広告主がどのレベルまでの関連情報を参照した後に入札したかを比較する。一般的に、入念に企画して広告を掲載する場合は、より多くの関連情報を参照した後入札価格を決定する傾向にある。また、そうした企画の商品の方が売上もよい。よって、例えば、関連情報を多く参照している広告主を優位に選択するように設定する。

さらに広告床オークションサーバ５００に備えた価格決定部５００ｆの価格決定処理（Ｓ２０７ｂ）によって、優位に選択された広告主間の入札価格を比較して、最も高い価格を入札した広告主を落札者とする。

例えば、基本情報Ｆｉを参照した場合はフラグ１、販売実績Ｊｉを参照した場合はフラグ２、店舗地図Ｍｉを参照した場合はフラグ３、周辺画像Ｈｉを参照した場合はフラグ４、店舗内画像Ｋｉを参照した場合はフラグ５、レイアウトＤｉを参照した場合はフラグ６、床広告イメージＧｉを参照した場合はフラグ７をオークションサーバのコンピュータがメモリ（図示せず）に設定する。このフラグが多ければ価格よりも優先する。

図１４に示した例の場合、Ｘ広告主は、基本情報Ｆｉ、取引実績Ｔｉ、及び販売実績Ｊｉまでしか参照していない。それに対して、Ｙ広告主は、店舗地図Ｍｉ、周辺画像Ｈｉ、店舗内画像Ｋｉ、レイアウトＤｉ、及び床広告イメージＧｉまで参照している。したがって、Ｙ広告主が優位に選択される。よって、Ｘ広告主がＹ広告主より高い価格で入札していたとしても落札することはできず、Ｙ広告主が入札価格で落札する。

これは、出品した床の今後に価格に実績が影響するため、一時的に高価格で提供しても、販売実績が悪ければ、次回以降の入札価格が低くなる恐れがある。このような状況を生じさせないために、参照した情報のレベル（例えば、基本情報Ｆｉ＋取引実績Ｔｉ＋販売実績Ｊｉ＜店舗地図Ｍｉ＜周辺画像Ｈｉ＜店舗内画像Ｋｉ＜レイアウトＤｉ＜床広告イメージＧｉ）を予め設定しておき、どのレベルまで参照したかを記録している。

落札者と落札価格が決定すると、落札できなかった広告主には、落札不可のオークション結果通知メッセージを送信する（ｄｘ６）。また、落札した広告主には、落札価格を記載したオークション結果通知メッセージを送信し（ｄｙ６）、受信した落札広告主は、落札したことを確認するメッセージを返信する（ｄｙ７）。

以上によって、より適確な価格で、効率的に広告床を利用できる。この後は、第１の実施形態に示した処理により、実際に広告掲載が行われる。

そして、このオークションによって決定した広告主で商品を販売したときの実績を収集し、販売実績Ｊｉを更新する。

図１５には、床広告オークション出品情報ページ５０１ａとリンクした関連情報のサンプルイメージが示されている。

本発明の実施の形態を説明するために各図において示した各装置の機能や保持するデータの配置は、あくまでも例示であって、本発明の機能を実現するために限定したものでない。よって、本発明の機能が実現可能な範囲において、種々の処理手段の配置が考え得ることは言うまでもない。

本発明は、多数店舗の床を広告媒体として利用する際に、効率的な床利用計画を企画するのに適用できる。

第１の実施形態の広告床利用システムのネットワーク構成内データ通信図である。 第１の実施形態の広告床利用システムの手段の構成概要ブロック図である。 第１の実施形態の広告床利用システムのネットワークの構成図である。 第１の実施形態の広告床利用システムのネットワークの各装置の説明図である。 第１の実施形態の広告スケジュールである。 第１の実施形態の広告掲載結果分析のフローチャートである。 第１の実施形態の各装置間の通信シーケンスである。 第１の実施形態の各装置間の通信シーケンスである。 第１の実施形態の床広告のイメージ図である。 第２の実施形態の広告床利用システムのオークションサブシステム構成のデータ通信図である。 第２の実施形態の広告床オークションサーバ及びオークションデータベースの構成図である。 第２の実施形態の店舗データベース内の情報である。 第２の実施形態のオークション開始まで通信シーケンスである。 第２の実施形態のオークション落札まで通信シーケンスである。 第２の実施形態の関連情報のイメージ図である。

符号の説明

１０ 広告申込み受付部
１１ 広告内容検証部
１２ 広告掲載・作成料金シミュレーション部
１３ 広告掲載スケジュール作成部
１４ 広告データベース内情報提供部
２０ 広告データベース
２０ａ 広告主プロファイル
２０ｂ 広告分類データ
２０ｃ 広告掲載・作成料金データ
２０ｄ 広告毎掲載予定表
２０ｅ 広告毎掲載結果情報
２０ｆ 広告毎分析結果情報
３０ 店舗データベース
３０ａ 店舗プロファイル
３０ｂ 店舗別商品棚割情報
３０ｃ 広告掲載料金データ
３０ｄ 店舗毎掲載予定表
３０ｅ 店舗毎掲載結果情報
３０ｆ 店舗毎分析結果情報
４０ 広告掲載スケジュール管理部
４１ 広告掲載結果収集部
４２ 広告掲載結果分析部
４３ 店舗データベース内情報提供部
５０ 広告主情報管理部
５１ 店舗情報管理部
６０ データベース間データ制御部
１００ 広告床利用システム
１００Ｓ サービスサイト
１０１ 店舗内広告情報サーバ
１０２ 店舗内広告管理サーバ
１０３ａ、１０３ｂ ＰＯＳデータ収集サーバ
１０４ 店舗向け情報提供サーバ
１０５ 広告主向け情報提供サーバ
２００ 広告主端末
３００ 管理端末
４００ 店舗端末
４０１、４０１ａ、４０１ｂ ＰＯＳデータ記憶装置
４０２ａ、４０２ｂ 店舗ＰＯＳ
５００ 広告床オークションサーバ
５００ａ 出品情報ページ作成部
５００ｂ 参照履歴保存部
５００ｃ 入札価格保存部
５００ｄ 落札処理部
５００ｅ 参照履歴比較部
５００ｆ 価格決定部
５０１ オークションデータベース
５０１ａ 床広告オークション出品情報
５０１ｂ 参照履歴情報
５０１ｃ 入札価格情報
６００ 店舗内サーバ

Claims (3)

1. 広告データベース及び店舗データベースと、
   前記広告データベース及び前記店舗データベースに接続され、データベース間のデータを制御するデータベース間データ制御部と、
   管理端末と前記広告データベースに接続され、広告主プロファイルを前記広告データベースに作成する広告主情報管理部と、
   前記管理端末と前記店舗データベースに接続され、店舗プロファイルと店舗別商品棚割情報を前記店舗データベースに作成する店舗情報管理部と、
   広告主端末と前記広告データベースに接続され、前記広告主端末からの広告申込情報を受け付ける広告申込み受付部と、
   前記広告申込み受付部と前記広告データベースに接続され、前記広告申込情報の広告内容をチェックし、広告分類データを前記広告データベースに作成する広告内容検証部と、
   前記広告内容検証部と前記広告データベースに接続され、広告の課金情報を算出し、前記広告主端末に料金通知し、広告掲載・作成料金データを前記広告データベースに作成する広告掲載・作成料金シミュレーション部と、
   前記広告掲載・作成料金シミュレーション部と前記広告データベースに接続され、広告の掲載予定を決定し、前記広告主端末に予定通知し、広告毎掲載予定表を前記広告データベースに作成する広告掲載スケジュール作成部と、
   前記データベース間データ制御部によって前記広告データベースの前記広告毎掲載予定表から生成された店舗毎掲載予定表を含む前記店舗データベースと店舗端末に接続され、前記店舗端末に広告掲載指示を送る広告掲載スケジュール管理部
   とを有することを特徴とする広告床利用システム。
2. ＰＯＳデータ記憶装置と前記店舗データベースに接続され、ＰＯＳデータを収集し、店舗毎掲載結果情報を前記店舗データベースに作成する広告掲載結果収集部と、
   前記広告掲載結果収集部と前記店舗データベースに接続され、前記店舗毎掲載結果情報の分析を行い店舗毎分析結果情報を前記店舗データベースに作成する広告掲載結果分析部と、
   前記広告主端末と前記広告データベースに接続され、前記広告主端末からの情報要求に対して、前記広告データベース内の情報を提供する広告データベース内情報提供部と、
   前記店舗端末と前記店舗データベースに接続され、前記店舗端末からの情報要求に対して、前記店舗データベース内の情報を提供する店舗データベース内情報提供部
   とをさらに有することを特徴とする請求項１に記載の広告床利用システム。
3. 前記店舗端末から入力されるオークション関連情報から、出品情報ページを作成する出品情報ページ作成部と、
   入札者の前記関連情報の参照履歴を記録する参照履歴保存部と、
   前記入札者の入札価格を記録する入札価格保存部と、
   前記入札者毎の前記参照履歴を比較し、この比較結果から前記入札者の優位さを判定する参照履歴比較部と、
   前記入札価格を比較して、かつ前記参照履歴の比較結果から落札価格を決定して、前記入札者に送信させる価格決定部
   とをさらに有することを特徴とする請求項１に記載の広告床利用システム。

Images