JP2007087093A - 自動販売機のコイン払出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安価に製造できながら、若干変形したコインなどでも詰まることが少なく、かつ、比較的多くの枚数のコインを貯留できる自動販売機のコイン払出装置を提供する。
【解決手段】 本発明の自動販売機のコイン払出装置20は、投入されたコインCを一時的に貯留する貯留部24が設けられ、この貯留部24は、コイン厚みに沿う方向に貯留部24を見て、コインCが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成されている。すなわち、貯留部24は、コインCが幅方向に千鳥状2列に収納される広幅部24aと、少なくとも片側の壁面が下方ほど通路幅が小さくなるように傾斜された接続部24eと、コインCが一列だけ上下に並ぶ細幅部24bとから構成されている。この構成により、貯留部24において、コインCを2列に並べて比較的多くの枚数のコインを貯留できる。
【選択図】 図6
【解決手段】 本発明の自動販売機のコイン払出装置20は、投入されたコインCを一時的に貯留する貯留部24が設けられ、この貯留部24は、コイン厚みに沿う方向に貯留部24を見て、コインCが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成されている。すなわち、貯留部24は、コインCが幅方向に千鳥状2列に収納される広幅部24aと、少なくとも片側の壁面が下方ほど通路幅が小さくなるように傾斜された接続部24eと、コインCが一列だけ上下に並ぶ細幅部24bとから構成されている。この構成により、貯留部24において、コインCを2列に並べて比較的多くの枚数のコインを貯留できる。
【選択図】 図6
Description
本発明は、自動販売機のコイン払出装置に関する。
自動販売機は、商品販売時に、投入金額と販売価格との差額を釣り銭として返却する機能、すなわち、コインの払出機能を有している。
自動販売機においては、自動販売機本体内に飲料などの物品を収納して販売する物品(例えば飲料など)販売型の自動販売機以外に、食券やきっぷなどの券を販売する自動販売機、いわゆる券売機がある。この券売機等の自動販売機は、上記飲料などの物品販売の自動販売機などに比べて、一般的に発券枚数が多いため、釣り銭払出機能(釣り銭払出可能枚数)としても比較的大きなものを要する場合が多い。したがって、この種の自動販売機、いわゆる券売機では、特許文献1、2などに開示されているように、ホッパ状のコイン貯留部に多量のコインを貯留し、コインが1枚ずつ入る凹部を適当角度毎に複数形成された回転式のディスクを回転させることにより、コインを1枚ずつ払い出す、いわゆるコインホッパが用いられる場合が多い。このコインホッパは、自動販売機における釣り銭として払い出すコインの種類に対応した数だけ、例えば、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉を扱う自動販売機の場合には4台のコインホッパが1つの自動販売機に設けられる。
自動販売機においては、自動販売機本体内に飲料などの物品を収納して販売する物品(例えば飲料など)販売型の自動販売機以外に、食券やきっぷなどの券を販売する自動販売機、いわゆる券売機がある。この券売機等の自動販売機は、上記飲料などの物品販売の自動販売機などに比べて、一般的に発券枚数が多いため、釣り銭払出機能(釣り銭払出可能枚数)としても比較的大きなものを要する場合が多い。したがって、この種の自動販売機、いわゆる券売機では、特許文献1、2などに開示されているように、ホッパ状のコイン貯留部に多量のコインを貯留し、コインが1枚ずつ入る凹部を適当角度毎に複数形成された回転式のディスクを回転させることにより、コインを1枚ずつ払い出す、いわゆるコインホッパが用いられる場合が多い。このコインホッパは、自動販売機における釣り銭として払い出すコインの種類に対応した数だけ、例えば、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉を扱う自動販売機の場合には4台のコインホッパが1つの自動販売機に設けられる。
しかしながら、この種のコインホッパは、機構が複雑であって高価であるため、例えば、1台の自動販売機に4台のコインホッパを設ける構成とすると、これらを内蔵する自動販売機の製造コストもかなり高価となってしまう欠点がある。
したがって、釣り銭として払い出すことができる貯留量(釣り銭払出可能枚数)があまり多くなくてもよい箇所に設置される券売機などの自動販売機においては、例えば、釣銭として払い出す量が多い、10円玉や100円玉についてのみ、それぞれコインホッパを設ける一方で、比較的払い出す量が少なくて済む50円玉や500円玉用のコイン払出装置として、コインホッパよりも構造が簡単で安価なもので済ますことが考えられる。
この種のコイン払出装置としては、特許文献3などに開示されているように、コインを筒状部に厚み方向に重ねて貯留するタイプのコイン払出装置があり、このコイン払出装置は、いわゆるコインホッパ式のコイン払出装置と比べると、構造が簡単であり、安価に済ませる利点がある。
特開平11−353511号公報
特開2004−348386公報
特開平11−288476号公報
しかしながら、この種のコイン払出装置では、厚み方向に変形しているコインが挿入されると、この筒状部内でコインが詰まってしまい払出機能が使えなくなってしまう不具合がある。
これに対処する手法として、投入されたコインを一時的に貯留する貯留部を、コインをその直径方向に1列に整列する形状に形成することが考えられ、その貯留部の厚みを、コイン1枚分の厚みより大きく、コイン2枚分の厚みより小さくすることで、厚み方向に若干変形しているコインでも、支障無く貯留したり払い出したりすることが可能となる。
しかしながら、このような貯留部を有するコイン払出装置では、コインをその直径方向に1列に整列する配置であるため、コインの貯留枚数がかなり少量となってしまう欠点がある。
本発明は上記課題を解決するもので、安価に製造できながら、若干変形したコインなどでも詰まることが少なく、かつ、比較的多くの枚数のコインを貯留できる自動販売機のコイン払出装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の自動販売機のコイン払出装置は、投入されたコインを一時的に貯留する貯留部が設けられ、この貯留部は、その収容空間が、コイン1枚分より大きくコイン2枚分より小さい厚みで、コイン厚みに沿う方向に貯留部を見て、コインが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成されていることを特徴とする。より具体的には、貯留部は、コインが幅方向に略千鳥状2列に収納される広幅部と、少なくとも片側の壁面が下方ほど通路幅が小さくなるように傾斜された接続部と、コインが一列だけ上下に並ぶ細幅部とから構成されている。
この構成により、簡単な構成であるので安価に製造できながら、若干変形したコイン、詳しくは、コイン2枚分よりも小さな変形量のコインなどでも貯留部に詰まることが少なく、また、貯留部において、コインを略千鳥状に2列に並べて比較的多くの枚数のコインを貯留できる。
また、本発明は、貯留部が、側面視して傾斜して配置されていることを特徴とする。
この構成により、貯留部が上下方向に対して同じ高さでも、貯留部を上下方向に沿うように配置した場合と比較してコインの貯留枚数を増加させることができる。
この構成により、貯留部が上下方向に対して同じ高さでも、貯留部を上下方向に沿うように配置した場合と比較してコインの貯留枚数を増加させることができる。
また、本発明は、貯留部におけるコインを導入するコイン導入部が自動販売機本体内の奥側に配置され、貯留部におけるコインを払い出すコイン払出部が自動販売機の本体内の手前側に配置されていることを特徴とする。
この構成により、貯留部からコインが払い出されるコイン払出部が、自動販売機の本体内の手前側に配置されているので、前記コイン払出部を自動販売機のコイン返却部に接近して配置でき、コイン返却部への返却動作を素早く行うことが可能となる。
また、本発明は、コイン流れ経路における貯留部の上流箇所に、コインの流れ方向を貯留部とコインを回収する回収部側とに切り換える第1の切換部を設け、コイン流れ経路における貯留部の下流箇所に、この箇所に出退自在とされて、貯留部からコインが排出されることを規制する規制体を設け、この規制体が設けられている箇所の下流に、貯留部から払い出されるコインを外部に払い出すコイン返却部と回収部とに切り換える第2の切換部を設けたことを特徴とし、この構成により、コインの流れ方向を、良好に制御することができる。
以上のように本発明によれば、投入されたコインを一時的に貯留する貯留部として、その収容空間が、コイン1枚分より大きくコイン2枚分より小さい厚みで、コイン厚みに沿う方向に貯留部を見て、コインが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成したことにより、簡単な構成であるので安価に製造できながら、若干変形したコイン、詳しくは、コイン2枚分よりも小さな変形量のコインなどでも貯留部に詰まることが少なく、また、貯留部において、コインを2列に並べて比較的多くの枚数のコインを貯留できる。
また、貯留部を、側面視して傾斜して配置したことにより、コインの貯留枚数を比較的多めにすることができ、さらに、貯留部におけるコインを導入するコイン導入部を自動販売機本体内の奥側に配置し、貯留部におけるコインを払い出すコイン払出部を自動販売機の本体内の手前側に配置することで、コイン払出装置からコイン返却部への返却動作を素早く行うことが可能となり、利便性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図13を用いて説明する。
この実施の形態における自動販売機は、食券などの券を販売するタイプの、いわゆる券売機である。なお、券売機以外の自動販売機にも適用できる。図1(a)、(b)に示すように、自動販売機は、自動販売機本体1と、この自動販売機本体1の全面に開閉自在に取り付けられた前面扉2とから構成されている。前面扉2の上部には、商品(商品に対応する食券)などを選択する複数の選択押釦3が縦横に複数列配設され、前面扉2の略中央部には、食券やつり銭が払い出されるコイン返却部としても機能する取出口4が形成され、前面扉2の上端部には、コインや紙幣を投入するコイン投入口5や紙幣投入口6、貨幣の返却指示を行うための返却レバー7、投入金額などを表示する表示部8などが設けられている。
この実施の形態における自動販売機は、食券などの券を販売するタイプの、いわゆる券売機である。なお、券売機以外の自動販売機にも適用できる。図1(a)、(b)に示すように、自動販売機は、自動販売機本体1と、この自動販売機本体1の全面に開閉自在に取り付けられた前面扉2とから構成されている。前面扉2の上部には、商品(商品に対応する食券)などを選択する複数の選択押釦3が縦横に複数列配設され、前面扉2の略中央部には、食券やつり銭が払い出されるコイン返却部としても機能する取出口4が形成され、前面扉2の上端部には、コインや紙幣を投入するコイン投入口5や紙幣投入口6、貨幣の返却指示を行うための返却レバー7、投入金額などを表示する表示部8などが設けられている。
図2は、この自動販売機の、前面扉2を開けた状態を表し、この図に示すように、自動販売機本体1には、コイン投入口5からのコインをその種類別に振り分けるコイン選別機11や、コイン投入口5に投入されたコインをコイン選別機11に案内するコインガイド12が内蔵され、コイン選別機11により選別されたコインが、複数のコイン導入通路14a〜14eを介して、10円玉用のコインホッパ型のコイン払出装置15と、100円玉用のコインホッパ型のコイン払出装置16と、本発明に係る50円玉用および500円玉用のコイン払出装置20と、正規でないコインと識別されたコイン用の、取出口4への戻し用通路50とに振り分けられて送り出されるようになっている。なお、図2における4aは、コインなどを取出口4に導く取出口シュートである。
10円玉用のコイン払出装置15と100円玉用のコイン払出装置16は、図3に示すように、コインホッパ型とされ、コインホッパ部17に収納したコインを、コイン払出機構18により、1枚ずつコイン払出口19を介して外部へ払い出すよう構成されている。コイン払出口19から払いだされたコインは、図示しない切換ガイド通路を介して、コイン払出装置15、16の下方に配設されたコイン回収部41(41a,41b)または、取出口4へ払い出される。
一方、本発明に係るコイン払出装置20は、図4〜図6などに示すように、コインを導入するコイン導入部としての上端部が自動販売機本体1内の奥側に配置され、コインを払い出すコイン払出部としての下端部が自動販売機の手前側箇所に寄るように、側面視して傾斜して配置されているベース部21と、このベース部21を覆うカバー22(図2参照)と、べース部21を傾斜状態に支持している側板部23などを有しており、ベース部21には、コイン(50円玉または500円玉)1枚分より少し大きい(コイン2枚分よりは小さい)厚みで窪まされて、コインCを一時的に貯留する2つの貯留部24が形成され(向かって左側に500円玉の貯留部24Aが形成され、向かって右側に50円玉の貯留部24Bが形成されている)、このベース部21とカバー22とにより囲まれた貯留部24の空間にコインCが貯留される。ここで、各貯留部24は、斜め上方から奥側に見て、上部から中央部にかけては、コインCが、略千鳥状に横2列になる状態で収納する広幅部24aとされている一方、片側の壁面が下方ほど通路幅が小さくなるように傾斜された接続部24eを介して、貯留部24の下部は、広幅部24aから滑らかに細幅形状につなげられて、コインCが一列だけ上下に並ぶ細幅部24bとされている。そして、貯留部24の広幅部24aにおける上端箇所に、コイン導入通路14c、14dから、カバー22の上端に形成されたガイド面22aに導かれながら貯留部24にコイン(50円玉または500円玉)が導入されるよう構成されている。
また、コイン払出装置20における、貯留部24間の後部寄りの箇所には、上下方向に延びて、コイン回収用の通路である回収用通路29が形成され、この回収用通路29は、後述する回収案内路42を介してコイン回収部41(41c,41d)に接続されている。なお、図示しないが、前記コイン回収用の通路である回収用通路29内は、幅方向に対して中央で仕切る仕切板が設けられて左右に別々の通路が形成されており、50円玉と500円玉とが種類別に案内されるようになっている。また、回収案内路42内空間も、コイン回収部41a〜41dと同様に幅方向に4つに仕切られており、所定の種類のコインCが、その種類に対応したコイン回収部41a〜41dに回収される。
コインCが導入される貯留部24の上端箇所には、このコインCが導入されてきた直ぐ下流の部分(コイン満杯箇所24cと称し、貯留部24においてコインCが満杯となった際に最後のコインCが溜まる箇所)に出退自在とされて、コインCの流れ方向を貯留部24とコインCの回収部41とに切り換える第1の切換体25(図7、図8参照)が設けられ、また、貯留部24の細幅部24bの下端箇所には、この箇所(コイン排出規制箇所24dと称す)に出退自在とされて、貯留部24からコインCが排出されることを規制する規制体26が設けられ、さらに、前記コイン排出規制箇所の直下位置に、貯留部24からのコインCを釣銭払出部としての取出口4側と、回収部41に続く回収案内路42とに切り換える第2の切換体27とが設けられている。
図7、図8に示すように、第1の切換体25は、ベース部21におけるコイン満杯箇所24cの裏面となる箇所において、軸28を中心に回転自在に支持されており、図7(a)に示すようにコイン満杯箇所24cにコインCがない状態では、図7(b)に示すような姿勢となるように後部に形成されているおもり部25aと、ベース部21に形成された孔21aからコイン満杯箇所24cに出退自在に配置されたコイン当接部25bと、ベース部21に形成された孔21bからコイン満杯箇所24cの直上流箇所に出退自在に配置された流路切換用リブ25cとが金属板で一体形成されている。そして、図7に示すように、貯留部24においてコインCが満杯とならずに、このコイン満杯箇所24cにコインCが無い状態では、コイン当接部25bが、貯留部24のコイン満杯箇所24cに突出しているため、切換用リブ25cがコイン満杯箇所24cの直上流箇所に突出せず、コインCがコイン満杯箇所24c側に流れてきた際には、コイン当接部25bに当接した後、コイン当接部25bをベース部21の裏面側に押し退けて、貯留部24内にコインCをそのまま導入するようになっている。なお、コイン当接部25bは、斜め下方に傾斜する断面形状に形成され、コインCに当接した際に、コイン満杯箇所24cの裏面側に容易に押込まれるようになっている。一方、図8に示すように、貯留部24においてコインCが満杯となった状態では、コイン当接部25bがコインCに常に当接した状態となって、第1の切換体25がa方向に回動した姿勢となるため、切換用リブ25cがコイン満杯箇所24cの直上流箇所に突出する。この切換用リブ25cは、図8(a)に示すように、コインCの導入方向に対して傾斜して形成されており、この切換用リブ25cによりコインC流れ方向が変更され、このコインCが、孔部29a(図6参照)を通して、両方の貯留部24間に形成された、回収部41への案内通路(回収用通路)29(図5参照)に導かれて、回収案内路42を介して回収部41に回収されるようになっている。
また、図9、図10に示すように、貯留部24のコイン排出規制箇所24dに出退自在とされている規制体26は、ベース部21におけるコイン排出規制箇所24dの裏面となる箇所において、軸28を中心に回転自在に支持されているとともに、第1のソレノイド43が駆動連結部(図示せず)に連結され、第1のソレノイド43によって軸28を中心に回転駆動されるようになっている。また、規制体26は、規制体26の下部に左右方向に延びるように形成されてコイン排出規制箇所24dの下寄り箇所の孔から突出自在とされた1つの下部規制部26bと、規制体26の上部左端と右端箇所で上下に延びるように2箇所に形成されてコイン排出規制箇所24dの上より箇所の孔から突出自在とされた上部規制部26cとが一体形成されている。そして、第1のソレノイド43がOFFの状態では、図9に示すように、下部規制部26bだけが貯留部24のコイン排出規制箇所24d内に突出して、貯留部24からコインCが払い出されないように規制している。一方、この状態から第1のソレノイド43がON状態に切り換えられると、上部規制部26cが貯留部24のコイン排出規制箇所24d内に突出して、上部規制部26cよりも上方に貯留されているコインC(下から2番目のコインC)が下方に流れることが規制されると同時に、下部規制部26bが貯留部24のコイン排出規制箇所24dから後退して、下部規制部26bと上部規制部26cとの間にある1枚のコインC(最下端のコインC)だけが、貯留部24のコイン排出規制箇所24dから払い出されるようになっている。
また、図10、図11に示すように、第2の切換ガイド27は、前記コイン排出規制箇所24dの直下位置で、軸31を中心として回動自在に支持されているとともに、図示しない第2のソレノイドが駆動連結部(図示せず)に連結され、前記第2のソレノイドによって軸31を中心として回転駆動される。また、第2の切換ガイド27には、コイン排出規制箇所24dの下流方向に沿うように延びる仕切板27aなどを介して、手前側の第1通路27bと奥側の第2通路27cとが形成されている。そして、第2のソレノイドがOFFの状態では、図11に示すように、コイン排出規制箇所24dの直下箇所に第2通路27cが接続されるように配置され、この状態で、コイン排出規制箇所24dからコインCが払い出されると、第2通路27cから回収案内路42を介して、回収部41(41c、4d)に回収されるようになっている。一方、第2のソレノイドがONの状態では、図10に示すように、コイン排出規制箇所24dの直下箇所に第1通路27bが接続されるように回動され、この状態で、コイン排出規制箇所24dからコインCが払い出されると、第1通路27bから取出口シュート4aを介して、取出口4に払い出されるようになっている。
なお、第2通路27cの手前側壁面部分は、コイン払出装置20における、下端部手前側箇所に固定されたガイド枠44によって形成され、このガイド枠44には、取出口4側に払い出されるコインCを計数するための検知センサ45が取付けられている。
また、図4における22bは、カバー22に形成されたのぞき孔で、こののぞき孔22bを通して、内部のコインの流れ状態などを観察可能に構成されている。
上記構成において、コイン投入口5からコインCが投入されると、コインガイド12を介してコイン選別機11に導入され、コイン選別機11でコインCの種類に振り分けて選別される。そして、10円玉や100円玉のコインCは、コイン導入通路14a、14bを介してコイン払出装置15、16に導入されて貯留された後、必要に応じて、取出口4またはコイン回収部41(41a,41b)に払い出される。
上記構成において、コイン投入口5からコインCが投入されると、コインガイド12を介してコイン選別機11に導入され、コイン選別機11でコインCの種類に振り分けて選別される。そして、10円玉や100円玉のコインCは、コイン導入通路14a、14bを介してコイン払出装置15、16に導入されて貯留された後、必要に応じて、取出口4またはコイン回収部41(41a,41b)に払い出される。
また、コイン選別機11で選別された50円玉や500円玉のコインCは、コイン導入通路14c、14dを介してコイン払出装置20に導入される。ここで、コイン払出装置20の貯留部24(24A、24B)が満杯でない場合には、コイン満杯箇所24cへの流路に対して第1の切換体25の切換用リブ25cが突出していないため、そのまま、貯留部24側に導入される。一方、満杯となった貯留部24では、コイン満杯箇所24cのコインCが第1の切換体25のコイン当接部25bに当たって、コイン満杯箇所24cへの流路に第1の切換体25の切換用リブ25cが突出しているため、この切換用リブ25cに案内されて、孔部29a(図6参照)を通して回収用通路29に導かれ、回収案内路42を介して回収部41に回収される。
また、コインCが、貯留部24に導入されると、貯留部24の広幅部24aで、略千鳥状に2列になる状態で収納され、さらに下流側に流れると、接続部24eを介して、細幅部24bにおいて、一列の状態となり、下端位置では、コイン排出規制箇所24dに突出した規制体26の下部規制部26bにより位置規制される。そして、払出指示に応じて、第1のソレノイド43がONされると、下部規制部26bが後退して、この下端部のコインCだけが払いだされる。そして、この際、第2のソレノイドへの出力のON・OFFに応じて、第2の切換ガイド27が切り換えられ、第1通路27bを介して取出口4に払い出されたり、第2通路27cを介して回収部41(41c、4d)に回収されたりする。
上記構成によれば、コイン1枚分より大きくコイン2枚分より小さい厚みの深さの貯留部24をベース部21に形成し、このベース部21をカバー22で覆う構造であるため、極めて簡単な構成で安価にコイン払出装置20を製造することができ、また、貯留部24の深さをコイン2枚分よりも小さくすることで、若干変形したコインCなどでも貯留部24に詰まることが少ない。さらに、コインCがその直径に沿う方向に1枚ずつ流れる構成であるので、第1の切換体25や、規制体26、第2の切換体27を用いて、コインCの流れ方向や、流れ状態を比較的簡単な構成で確実に制御できる。
しかも、貯留部24が、コインCが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成されているので、コインを1列に並べて貯留する場合に比べて、比較的多くの枚数のコインCを貯留できる利点がある。
また、貯留部24が側面視して傾斜して配置されているので、貯留部24が上下方向に対して同じ高さでも、貯留部を垂直に配置した場合と比較してコインCの貯留枚数を増加させることができる。そして、貯留部24におけるコインを払い出すコイン払出部分が自動販売機本体1内の手前側になるように傾斜して配置されているので、コイン払出装置20から払い出されたコインCが直ぐに取出口4に払い出され、この結果、取出口4へのコイン返却動作を素早く行うことができ、利便性が良好である。
なお、上記実施の形態では、コイン選別機11において正規でないコインと識別されたコインが払いだされる取出口4への戻し用通路50が、図2に示すように、コイン払出装置20の側方に配設した場合を述べたが、これに限るものではなく、図12、図13に示すように、戻し用通路50をカバー22の上部に一体形成するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、自動販売機が券売機である場合を述べたが、券売機以外の自動販売機にも適用できることはもちろんである。
1 自動販売機本体
2 前面扉
3 取出口(コイン返却部)
5 コイン投入口
20 コイン払出装置
21 ベース部
22 カバー22
23 側板部
24、24A、24B 貯留部
24a 広幅部
24b 細幅部
24e 接続部
24c コイン満杯箇所
25 第1の切換体
26 規制体
27 第2の切換体
41 コイン回収部
C コイン
2 前面扉
3 取出口(コイン返却部)
5 コイン投入口
20 コイン払出装置
21 ベース部
22 カバー22
23 側板部
24、24A、24B 貯留部
24a 広幅部
24b 細幅部
24e 接続部
24c コイン満杯箇所
25 第1の切換体
26 規制体
27 第2の切換体
41 コイン回収部
C コイン
Claims (5)
- 投入されたコインを一時的に貯留する貯留部が設けられ、この貯留部は、その収容空間が、コイン1枚分より大きくコイン2枚分より小さい厚みで、コイン厚みに沿う方向に貯留部を見て、コインが略千鳥状に2列になる状態で収納する形状に形成されていることを特徴とする自動販売機のコイン払出装置。
- 貯留部は、コインが幅方向に略千鳥状2列に収納される広幅部と、少なくとも片側の壁面が下方ほど通路幅が小さくなるように傾斜された接続部と、コインが一列だけ上下に並ぶ細幅部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機のコイン払出装置。
- 貯留部が、側面視して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機のコイン払出装置。
- 貯留部におけるコインを導入するコイン導入部が自動販売機本体内の奥側に配置され、貯留部におけるコインを払い出すコイン払出部が自動販売機の本体内の手前側に配置されていることを特徴とする請求項3記載の自動販売機のコイン払出装置。
- コイン流れ経路における貯留部の上流箇所に、コインの流れ方向を貯留部とコインを回収する回収部側とに切り換える第1の切換部を設け、コイン流れ経路における貯留部の下流箇所に、この箇所に出退自在とされて、貯留部からコインが排出されることを規制する規制体を設け、この規制体が設けられている箇所の下流に、貯留部から払い出されるコインを外部に払い出すコイン返却部と回収部とに切り換える第2の切換部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の自動販売機のコイン払出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005274823A JP2007087093A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 自動販売機のコイン払出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005274823A JP2007087093A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 自動販売機のコイン払出装置 |
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JP (1) | JP2007087093A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008120530A1 (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Miura Co., Ltd. | 低NOx燃焼装置 |
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2005
- 2005-09-22 JP JP2005274823A patent/JP2007087093A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008120530A1 (ja) | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Miura Co., Ltd. | 低NOx燃焼装置 |
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