JP2007087046A - ネットワークアダプタ装置を有するプリントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 現行のクライアントPCからプリンタに送信する印刷ジョブの場合は、クライアントPCが必要に応じてプリンタへ送るPUSH方式となっているが、DSCからプリンタに送信する印刷ジョブの場合は、プリンタからDSCに対して印刷データの要求が必要となるPULL方式と変わってしまうので、単純に印刷ジョブをスプーラに貯めて順番印刷を行なうようなジョブ管理方式では対応することが出来なかった。
【解決手段】 印刷ジョブ一覧管理機能を持ったネットワークアダプタ装置をプリンタに接続してネットワークプリンタを構築する際に、ネットワークに繋がったクライアントPCとデジタルカメラDSCの双方から送られてくる印刷ジョブの順番印刷に対応し、デバイス情報による優先度に応じてジョブの実行優先度を切り替えられるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークに繋がるプリンタ(Printer)を共有使用する際に、ネットワークに繋がるクライアントPCやデジタルカメラ(DSC)からの印刷要求に対するジョブ管理に関する技術である。
従来、SOHOにおける小規模ネットワーク環境では、有線LANや無線LAN(IEEE802.11b/g/a)で接続されたネットワークプリンタを、プリントサーバを使って複数のクライアントPCからの共有利用が可能であった。
このような環境で使われるプリンタとしては、例えばレーザービームプリンタ(LBP)のような高速なネットワークプリンタが代表的であり、プリンタのオプション装備としてプリントサーバユニットを追加することでストレージデバイス(例えばHDD)を使ったプリントスプールも可能にし、複数のクライアントPCから同時に印刷要求が有った場合でも、ジョブの先着順に印刷を行なうキューイング処理に対応していた。
この場合、プリントサーバに追加されたストレージデバイスにクライアントPCから送られてくる印刷ジョブが取り込まれるので、クライアントPCは他のジョブの印刷完了を待たされること無く印刷データを次々とプリンタへ送出することが可能であった。
このように、ネットワークプリンタとして用いられていたのは、プリントエンジンの高速性で有利なLBPが代表格であったが、近年は低価格のインクジェットプリンタにおいても機能が向上し、LBPに比べても印刷速度や印字品位に対して遜色が無いものとなってきている。特に、プリンタの大きなメリットとしては、本体価格が安く買い求めやすい点と、光沢紙に染料インクを使って印刷した時の写真並みの画質が優秀である点によって、現在は家庭向けのプリンタとしては最もポピュラーな存在となっていた。
また、家庭内におけるインフラ状況としては、インターネットに常時接続可能なxDSLやFTTHを使ったブロードバンド環境が広まり、更に市販されているクライアントPCの価を、ネットワークプリンタとして利用可能にする手段としては、プリンタのインターフェイスポート(USBポートやパラレルポートなど)に接続して利用するネットワークアダプタ装置という製品ジャンルがあった。このネットワークアダプタ装置は、有線・無線LANに対応したネットワーク機能とプリントサーバ機能を持たすことで、ネットワークを介してのプリンタ共有を可能としていた。
また、現状のネットワークアダプタ装置に設けられたプリントサーバ機能には、同じネットワーク上に繋がった複数のクライアントPCからの印刷ジョブに対して、送られてきた印刷データを一時ストレージデバイスに格納し、受付け順にプリンタへ印刷データを送信する方法や、あるいは特許文献1で示されている印刷予約のみを受付け、予約した順番に印刷許可を与えてプリンタへ印刷データを送信する方法などが用いられていた。
特に後者の印刷予約を用いる方法については、印刷ジョブを一時保持するストレージデバイスを別途設ける必要がないのでコスト的なメリットが有り、インクジェットプリンタのような安価なプリンタを使ったシステムでは主に使われていた方法である。
特登録2742073号公報
一方、近年のデジタルスチルカメラ(DSC)の普及により、画像をデジタルデータとして手軽に扱えるようになってきたが、そのプリントアウトはPCと特別のアプリケーションを使用する場合も含めて、決して簡単とはいえなかった。また、特定のDSCと専用のプリンタを使ってダイレクトプリントを行なう手法は、既に数社から提案され製品化も行われていたが、それらは限定されたメーカーの限定された機種間のみで可能であり、標準的な手法として普及していなかった。
そこで、複数のメーカー間にまたがるより多くのDSCとより多くのプリンタとの間で、ダイレクトプリントを可能とする標準規格が提案されている。この現在規格化されているダイレクトプリントサービス(DPS)は、CIPA規格DC−001−2003で、画像入力デバイスと画像出力デバイスをダイレクトで接続してデジタルフォトソリューションを提供する為に、アプリケーションレベルでの各種サービスを新たに規格化したものである。
近年のプリンタには、接続する相手として一般的なクライアントPCだけではなく、デジタルスチルカメラ(DSC)や静止画撮影機能付きのデジタルビデオカメラ(DVC)などの画像入力装置をダイレクトに接続して、プリンタへ画像データを送信して直接印刷を行なうダイレクトプリントサービスの機能が備わってきた。
このダイレクトプリントサービスの標準規格はアプリケーションレベルでの取り決めとなっているので、物理通信レイヤーの形態はUSBに限定されるものではなく、プリンタとの接続形態についてもUSBを使った1対1接続から、ネットワークを使った複数デバイスから利用する共有接続への対応も技術的には可能となっていた。
しかしながら、ネットワークに繋がったDSCからのダイレクトプリントサービスを使った印刷ジョブのキューイング処理については、現状のスプーラを内蔵したプリントサーバでは動作上の問題があった。
すなわち、現行のクライアントPCからプリンタに送信する印刷ジョブの場合は、クライアントPCが必要に応じてプリンタへ送るPUSH方式となっているが、DSCからプリンタに送信する印刷ジョブの場合は、プリンタからDSCに対して印刷データの要求が必要となるPULL方式と変わってしまうので、単純に印刷ジョブをスプーラに貯めて順番印刷を行なうようなジョブ管理方式では対応することが出来なかった。
またDSCのような携帯機器では、バッテリー駆動環境でネットワーク接続が行なわれる可能性も高いので、印刷ジョブ待ちの間に機器のバッテリーが切れてしまうことも考えられた。
以上説明してきたように、本発明では印刷ジョブ一覧管理機能を持ったネットワークアダプタ装置をプリンタに接続してネットワークプリンタを構築する際に、ネットワークに繋がったクライアントPCとデジタルカメラDSCの双方から送られてくる印刷ジョブの順番印刷に対応し、デバイス情報による優先度に応じてジョブの実行優先度を切り替えられるようにした、ネットワークアダプタ装置に関する技術である。
印刷ジョブの順番印刷を行なうことが可能となった。
(実施例1)
以下、本発明にかかる実施形態の制御方法について図面を参照して詳細に説明する。
プリントサーバ機能を持ったネットワークアダプタ装置として一般的なものは比較的小型の筐体で構成され、ネットワークインターフェイスとして有線LANや無線LAN、そしてプリンタと接続するためのパラレルポートやUSBポートを備えている。現在、市販されているプリントサーバ機能を持ったネットワークアダプタ装置としては、昨今のプリンタではUSBポートしか実装されてない機種も増え、家庭内でのネットワーク環境も無線LANを利用したユーザーが増えつつあるので「有線・無線LAN−USB プロトコル変換器」として機能するネットワークアダプタ装置が増えてきた。
図1は、本実施例におけるネットワークアダプタ装置のシステム構成を示した図である。アダプタ本体の主制御を行なうCPUと、基本制御プログラムなどのファームウエアが書き込まれたプログラムROM、プログラム実行時のワークエリアなどに用いられるメインメモリRAMで構成され、インターフェイスとしては有線LANに接続するためのコネクタRJ−45とネットワーク制御を司るコントローラ、無線LAN通信対応のPCカードを接続するためのPC Cardインターフェイスで構成されている。
ネットワークアダプタ装置において、プリンタとの間を接続するUSBインターフェイスには2系統のポートあり、AポートはUSBホストコントローラなのでプリンタがPCと接続した場合と同等であり、BポートはUSBデバイスコントローラなのでプリンタがDSCと接続してダイレクトプリントサービスを実行する場合と同等となる。
図2は、従来のシステム構成例を示した図である。プリンタには異なった2つのUSBインターフェイスを介してクライアントPCとDSCの双方が繋がり、クライアントPCはUSBホスト機器として動作しているので、その場合のプリンタはUSBデバイス機器として動作し、DSCは通常のUSBデバイス機器として動作するので、プリンタはUSBホスト機器として動作している。
図3は、DSCとプリンタの間で規格化されている、ダイレクトプリントサービスの通信プロトコルアーキテクチャーを示した図である。ダイレクトプリントサービスでは、物理通信レイヤーとしてUSBを用い、その上のトランスポート層の通信プロトコルとしてPTPを用いている。このPTPトランスポート層とDPSアプリケーション層の間に新たな変換レイヤーであるDPS層を設け、PTPプロトコルとのマッピングを行う。ダイレクトプリントサービスは、このDPS層及びDPSアプリケーション層とのI/Fプロトコルを規格化するものであるので、ダイレクトプリントサービスは、トランスポート層以下の規格には何ら新たな変更や追加は行なっていないのが特徴である。
ダイレクトプリントサービスのソフトウェアコンポーネントとして、DPS層内にあるDPS Discovery、DPSアプリケーション内にあるDPS Print Server/Client、DPS Storage Server/Clientがある。ダイレクトプリントサービスでは、DSC側からのプリント要求に応じて、プリンタ側がプリントを実行する際に画像データを要求することを想定しているので、通常はユーザーから見てStorage Clientは意識されない。
DPSアプリケーションの動作説明はServer/Clientモデルを使って行なうが、基本的にClientからの要求に対してServerが応答し、その結果をClientに返答するというシーケンスでDPS Operationが完結する。また、Serverから発行される通知に対してClientが応答し、その受け取り確認をServerに返答するというシーケンスでDPS Eventが完結する。
図4は、ダイレクトプリントサービス対応機器間のDPSジョブの制御フローを示した図である。ここでは、ダイレクトプリントサービス対応機器同士が接続を行って、最初のプリントを行う標準的なケースのシーケンスダイヤグラムを示す。
(1)Discovery
まず最初にDPS Discoveryは、互いの機器がDPS機能を有する機器かどうかのネゴシエーションを行う。互いにダイレクトプリントサービス対応機器であることを認識した後、両機器はDPSアプリケーションに制御が移行する。ダイレクトプリントサービスでは、USBケーブルの接続をトリガとして両機器間でのPTPの接続が確立した後に、このDPS Discoveryが行われる。
(2)Configure
DPSアプリケーションが起動した後まず最初に行なうのが、このConfigurePrintServiceである。このConfigurePrintServiceでは、それぞれのダイレクトプリントサービス対応機器がどんなサービス機能を有するかの確認を行う。ダイレクトプリントサービスでは、通常DSCに保持されている画像をプリンタ側に送ってプリントすることを想定しているので、DSCはPrint Clientとしてプリンタに対してPrint Server機能を要求するとともに、Storage Server機能があることを通知する。プリンタはPrint Server機能が提供できることと、Storage ClientとしてDSCのStorage Server機能を用いることを通知する。このネゴシエーションによりPrint Server/Client、Storage Server/Clientの接続が確立され、以後このServer/Clientモデルの間でDPS Operation、DPS Event の通信が行われる。
(3)GetCapability
次にDSCはGetCapabilityで、プリンタに設定可能な能力を問い合わせる。これらの設定情報はDSC側のUI情報に適宜反映することができ、ユーザーがDSCのUIを使って必要に応じて選択する。ここで、DSCはダイレクトプリントサービス対応機器として実際のプリント制御を行えるようになる。
(4)StartJob
次にユーザーのDSC側からのプリント開始操作によりStartJobが発行され、プリンタに各種印刷設定情報とともに印刷開始を要求する。
(5)GetFile
次にプリンタはDSCにGetFileInfoで、印刷に必要な画像ファイルのサイズ等の情報を要求する。その情報に基づき、GetFileで実際の画像データを要求し、画像データを読み込み、実際のプリントを行う。
(6)Notify
プリンタは、所望のプリントを終了した後、その結果をNotifyDeviceStatusを使ってDSCに通知する。最初のプリントは上記(1)〜(6)のシーケンスを順次行い終了する。以降のプリントは、(4)〜(6)のシーケンスを繰り返すことで実行できる。
図5は、本実施例におけるネットワークアダプタ装置を用いたシステム構成例を示した図である。ネットワークアダプタ装置とプリンタとの間はUSBで接続され、無線LAN機能を持ったクライアントPCとDSCに対して、ネットワークアダプタ装置を経由してプリンタが利用できる環境となっている。
このネットワークアダプタ装置には印刷ジョブ一覧管理機能が実装され、1台のプリンタを無線LANに繋がったクライアントPCやDSCなどの複数デバイスから共有利用できるような構成になっている。
図6は、クライアントPCからプリントスプーラが実装されてないネットワークアダプタ装置を介して、プリンタへ送られる印刷データの制御フローと、印刷ジョブ一覧管理によるプリンタステータス情報の流れを示した図である。
印刷処理フローとしては、アプリケーションが印刷処理を開始した時に、内部ではGraphics Device Interface(GDI)、プリンタドライバ、スプーラが連携してその処理を実行する。
アプリケーションの印刷処理とプリンタドライバが行う処理はほぼ1対1に対応し、文字をTextOut(),ExtTextOut()で行う場合、ドライバがGDIに通知する文字コードとして出力できるフォントと、プリンタの描画能力、アプリケーションが要求するフォントを考慮して、ビットマップで出力を行うか、図形コマンドで描画するか、文字コードで出力するかを判断して、プリンタドライバがもつ描画関数を呼び出す。
このように本実施例のプリンタドライバは、「GDI描画コマンド」→「プリンタ制御コード」変換ルーチンとして存在するので、直接デバイスをアクセスするタイプのドライバと比較すると大きく異なっている。
印刷処理でプリンタポートへの出力は、通常GDIかスプーラによってパラレルポートやシリアルポートに出力されるが、本実施例ではポートモニタにおけるネットワークポートを選択することにより、無線LAN経由でネットワークアダプタ装置へ出力がされる。
ここでのネットワークアダプタ装置の役割としては、クライアントPCが繋がる無線LANコントローラから、プリンタの繋がるUSBホストコントローラに対して転送されてきたデータを、LAN−USBプロトコル変換を行なう機能と共に、同時に印刷ジョブ一覧管理に対して複数デバイスからの印刷要求が有った場合に、印刷ジョブの一覧管理により印刷要求の順番に合わせて各デバイスに対するデータ送信許可を行なってプリンタに対する排他処理を行なう機能の2つが上げられる。
印刷ジョブ一覧管理機能を用いることで、クライアントPCはジョブ管理機能からジョブ送信許可のステータスを受信するまでスプーラに印刷ジョブを貯めておくことが可能なので、プリントスプーラを実装していないシステムにおいても印刷データをスプーラに一時貯めておくことで、印刷ジョブの順番制御を行なうことが可能となっている。
図7は、ダイレクトプリントサービスを使った場合の、DSCからネットワークアダプタ装置を介してプリンタへ画像データを送信するまでの制御フローと、印刷ジョブ一覧管理を介したDPSステータス情報の流れを示した図である。
ネットワークアダプタ装置の基本構成は前述の図6と同一で、プリントスプーラを実装する代わりに印刷ジョブ一覧管理によってDPSジョブの順番制御が行われる仕組みだが、DSCとプリンタ間の通信制御に用いられるDPSステータスのやり取りは、ネットワークアダプタ装置の印刷ジョブ一覧管理機能を介して、DSCとプリンタのDPSアプリケーション間で行なわれる。
画像データの流れとしては、プリンタからの画像データの送信要求に対して、DSCが画像ファイルをプリンタに送信するまでのフローを示しており、DSCのポートドライバで選択された無線LANコントローラから送られたデータは、ネットワークアダプタ装置の無線LANコントローラを経由して取り込まれ、LAN−USBプロトコル変換でプリンタと通信するためのUSBパケットに変換され、USBコントローラを経由してプリンタに送られる。プリンタの内部ではDPSアプリケーションによって、DSCから送られてきた画像データを、印刷するためのプリントデータへ変換し、プリンタエンジンを制御して印刷動作を行なっている。
図8は、DSCが印刷ジョブ一覧管理機能にジョブ開始要求を送信した際、クライアントPCからの印刷ジョブを実行中だった為に、ジョブの実行待ちをしている時の制御フローを示した図である。印刷ジョブ一覧管理機能では、ジョブを受付けた時の受信タイムスタンプを保持することにより、ジョブの実行順序を管理しているが、この制御フローの各実行ステップについては以下に説明する。
(1)PCからセッションスタートを実行。OK応答で印刷を開始する。
(2)PCからの印刷ジョブをプリンタに送信する。
(3)DSCからセッションスタートを実行。PCのジョブ実行中のためNG応答でキューイングを行なう。
(4)DSCからセッションスタートを実行。PCのジョブ実行中のためNG応答でキューイングを行なう。
(5)PCからセッションエンドを実行。OK応答で印刷を終了する。
(6)DSCからセッションスタートを実行。OK応答で印刷を開始する。
(7)DSCからの印刷ジョブをプリンタに送信する。
(8)DSCからセッションエンドを実行。OK応答で印刷を終了する。
このように、印刷ジョブ一覧管理機能ではセッション単位でジョブ管理を行なうことによって、クライアントPCに対するジョブステータスや、DSCに対するDPSステータスの応答を行い、実行するジョブの順番管理を行なっている。
図9は、印刷ジョブ一覧管理機能の状態遷移図を示したものである。この図における各々の状態は、以下のように動作をしている。
(1)「アイドル状態」
セッションスタート要求に対してOK応答を返し、印刷状態に遷移する。
(2)「印刷状態」
セッションスタート要求に対してNG応答を返しキューイングを行なう。
印刷終了後にキューイング情報があればキューイング状態に、無ければアイドル状態に遷移する。
(3)「キューイング状態」
セッションスタート要求に対して最優先キューの場合はOK応答を返して印刷状態に遷移する。キューイングの有効期限が切れたらアイドル状態に遷移する。
図10は、印刷ジョブ一覧管理において共有されている印刷管理ステータステーブルを示したもので、動作している各スレッドに対する現在のプリンタ使用状況やジョブの実行状態をリアルタイムに表示し、各デバイスからは必要に応じて随時読み取ることができるステータス情報である。
各ステータスの内容について説明すると、「印刷状態フラグ」はプリンタの動作状態を示したフラグであり、印刷処理の実行状態やインク切れによるエラー発生状況等のプリンタステータスを判別することができるフラグである。通常、プリンタをPCで使用する際にも双方向通信が可能なインターフェイスで接続していればプリンタステータスをモニタすることが出来るが、その場合と同等の情報を印刷状態フラグにより得ることが可能である。
「デバイス情報」はプリンタのデバイスID情報を示したもので、プリンタの名称、製造メーカー、などが記載されるものとなる。
次に、印刷ジョブを受付けた時の情報として、ジョブの管理番号を示した「セッションID」と、印刷要求リクエストを受理した時間(受付時間)を示した「受信タイムスタンプ」がある。
「受信タイムスタンプ」とは、他のジョブが実行中にセッション開始要求を送信してきたジョブに対して、アダプタ装置側で受信した時間値を「xx:xx:xx」のような時分秒形式としてステータステーブルに書き込むものである。他のジョブ実行が完了した後は「受信タイムスタンプ」の数値を比較して、先にセッション開始要求を受信したものから順番にジョブを実行することで、データ到着順による順番印刷を可能としている。
また「バッテリー残量情報」は、DSCに組み込まれているバッテリーの残量を示す情報であり、機器の残駆動時間をDSCが推測したおおよその時間値で、「yy:yy:yy」のような時分秒形式のフォーマットとなる。これは、セッションスタートによるNG応答においても情報更新が必要な情報であり、ダイレクトプリントに必要な印刷時間がDSCの残駆動時間を超えないようマージンを持って管理する必要がある。ダイレクトプリントによる印刷時間については、「デバイス情報」によるプリンタ機種名とDSCで設定している印刷モードの条件(用紙種類や印字品位など)からある程度決まった値となるので、予め印刷時間をパラメータ値としてプリンタに持たせておけば問題は無い。
「受信タイムアウト値」は、保存された各キューイング情報の有効時間を示したもので、有効時間内に再度セッション開始要求が来ない場合はタイムアウト処理としてキューイング情報から削除し、次の優先順位のジョブを印刷候補として実行する。これは、クライアントPC側で待たされているジョブに対しては定期的にセッション開始要求を発行することにより、印刷要求を発行したジョブを途中でキャンセルした場合や何らかのトラブルによってタイムアウトしてしまった場合の対策で、キューイング処理に問題が出ないよう処理を行なうことが出来る訳だが、通常は1秒程度に設定して動作させている。
図11は、DSCが印刷ジョブ一覧管理機能にジョブ開始要求を送信した際、DSCのバッテリー残量から推測した残駆動時間に応じて、印刷ジョブの実行優先度を切り替えた場合の制御フローを示した図である。ちなみに、この図11ではプリントアダプタをプリンタに含めた形で示している。
印刷ジョブ一覧管理機能では、ジョブを受付けた時の受信タイムスタンプを保持することにより、ジョブの実行順序を管理しているが、DSCの残駆動時間によって優先順位が入れ替わった場合の制御フローを、各実行ステップについて以下に説明する。
(1)PC1からセッションスタートを実行。第1優先のキューイングのためOK応答で印刷を開始する。
(2)PC1からの印刷ジョブをプリンタに送信。
(3)PC2からセッションスタートを実行。PC1のジョブ実行中のためNG応答で第1優先のキューイングとなる。
(4)DSCからセッションスタートを実行。PC1のジョブ実行中のためNG応答で第2優先のキューイングとなるが、DSCの残駆動時間が印刷時間に近づいていることを通知し、第1優先に順序変更となる。
(5)PC1からセッションエンドを実行。OK応答で印刷を終了する。
(6)PC2からセッションスタートを実行。第2優先のキューイングのためNG応答で待ちとなる。
(7)DSCからセッションスタートを実行。第1優先のキューイングのためOK応答で印刷を開始する。
(8)DSCからの印刷ジョブをプリンタに送信。
(9)DSCからセッションエンドを実行。OK応答で印刷を終了する。
(10)PC2からセッションスタートを実行。第1優先のキューイングのためOK応答で印刷を開始する。
(11)PC2からの印刷ジョブをプリンタに送信。
(12)PC1からセッションエンドを実行。OK応答で印刷を終了する。
このように、印刷ジョブ一覧管理機能ではセッション単位でジョブ管理を行なうことによって、クライアントPCやDSCに対するDPSステータスの応答を行い、実行するジョブの順番管理を行なっている。
図12は、図11−(4)におけるジョブ実行順序の変更について説明する動作フローであるが、DSCからのセッションスタート要求時に書き込まれる「バッテリー残量情報」をプリンタの印刷時間と比較し、マージン値αを加えた値より「バッテリー残量情報」が小さくなった場合には、ジョブの実行順序を入れ換えることで、DSCの印刷ジョブを優先的に処理するようにしている。
以上のように本実施例では、印刷ジョブ一覧管理機能を持ったネットワークアダプタ装置を使ってネットワークプリンタを構築する際に、ネットワークに繋がったクライアントPCとデジタルカメラDSCの双方から送られてくる印刷ジョブの順番制御に対応し、バッテリーの残量に応じて印刷ジョブの優先順序を切り替えることを可能としている。
(実施例2)
第1の実施例では、ジョブの優先順位の入れ換えをDSCの「バッテリー残量情報」によって実行していたが、クライアントPCを使った場合でもバッテリー駆動で利用している場合であれば「バッテリー残量情報」を発行することは可能なので、同様の処理方法を用いて順番印刷の優先度切り換えを行うことも可能である。
(実施例3)
第1の実施例では、「バッテリー残量情報」を使って順番印刷の優先度を切り換える方法について説明してきたが、今後はDSC以外の小型携帯機器においてもダイレクトプリントを実施するデバイスが増えてくると思われるので、機器の製品ジャンルを示した「デバイス情報」を用いて優先度を切り換えることも考えられる。
例えば、カメラ付きの携帯電話や腕時計などの小型携帯機器がネットワークに繋がることが出来れば、アダプタ装置を介した印刷が同様に可能となるので、印刷管理ステータステーブルから取得した「デバイス情報」で機器の製品ジャンルを判別し、「腕時計>携帯電話>DSC>DVC>PC」のような優先順位に応じて順番印刷の優先度入れ換えを行なうことも可能である。
(産業上の利用可能性)
以上説明してきたように、本発明では印刷ジョブ一覧管理機能を持ったネットワークアダプタ装置をプリンタに接続してネットワークプリンタを構築する際に、ネットワークに繋がったクライアントPCとデジタルカメラDSCの双方から送られてくる印刷ジョブの順番印刷に対応し、デバイス情報による優先度に応じてジョブの実行優先度を切り替えることを可能とした。
本発明の実施例に関わるアダプタ装置のブロック図である。 従来例に関わるシステム構成図である。 DPSに関わる通信プロトコルアーキテクチャー図である。 DPSジョブに関わる制御フローである。 本発明の実施例に関わるシステム構成図である。 本発明の実施例に関わるクライアントPCからデータ転送を行った場合の動作フローである。 本発明の実施例に関わるDSCからデータ転送を行った場合の動作フローである。 本発明の実施例に関わる印刷ジョブ一覧管理機能の動作フローである。 本発明の実施例に関わる印刷ジョブ一覧管理機能の状態遷移図である。 本発明の実施例1に関わる印刷管理ステータステーブルを示した図である。 本発明の実施例1に関わる動作フローである。 本発明の実施例1に関わるジョブ実行優先度の変更フローである。

Claims (6)

  1. 情報処理装置と、画像入力装置と、ジョブに対応する印刷データを印刷処理する印刷装置と、ジョブが印刷装置で印刷処理される順序を制御するネットワークアダプタ装置とを有するプリントシステムであって、ネットワークアダプタ装置は、情報処理装置からジョブを受け取る手段と、画像入力装置からジョブを受け取る手段と、ジョブを印刷装置に対して出力する手段と、印刷中は順番待ちのジョブ情報を蓄積する手段を持ち、情報処理装置と画像入力装置との間でデバイス情報による優先度を設けることで、優先度に応じた印刷ジョブの順番制御を行なうことを特徴としたプリントシステム。
  2. 請求項1において、デバイス情報としてバッテリー駆動時の残容量を用いることを特徴としたプリントシステム。
  3. 請求項1において、デバイス情報として製品ジャンルを用いることを特徴としたプリントシステム。
  4. 情報処理装置と、画像入力装置と、ジョブに対応する印刷データを印刷処理する印刷装置と、ジョブが印刷装置で印刷処理される順序を制御するネットワークアダプタ装置とを有するプリントシステムであって、ネットワークアダプタ装置は、情報処理装置からジョブを受け取る手段と、画像入力装置からジョブを受け取る手段と、ジョブを印刷装置に対して出力する手段と、印刷中は順番待ちのジョブ情報を蓄積する手段を持ち、情報処理装置と画像入力装置との間でデバイス情報による優先度を設けることで、優先度に応じた印刷ジョブの順番制御を行なうことを特徴とした印刷制御方法。
  5. 請求項4において、デバイス情報としてバッテリー駆動時の残容量を用いることを特徴とした印刷制御方法。
  6. 請求項4において、デバイス情報として製品ジャンルを用いることを特徴とした印刷制御方法。
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