JP2007086811A - 画像形成装置 - Google Patents

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啓司 山本
Makoto Ando
良 安藤
Toshiyuki Kazama
敏之 風間
Satoru Torimaru
悟 鳥丸
Takashi Kawabata
隆 川端
Katsunori Kikuchihara
克則 菊地原
Masaaki Takahashi
政明 高橋
Yoko Miyamoto
陽子 宮本
Satoshi Matsuzaka
聡 松坂
Kiyotoshi Kanayama
清俊 金山
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Abstract

【課題】画像形成装置の実使用時における位置合わせの調整を可能とする。
【解決手段】姿勢補正部60やレジストロール61によって搬送、供給される用紙に、二次転写部20を用いてテストパターンを転写し、用紙上のテストパターンを画像読み取り部2で読み取る。テストパターンの読み取り結果から平行度を求め、平行度のずれに応じて二次転写部20における転写ニップ圧分布を調整する。また、テストパターンの読み取り結果から二次転写部に搬送されてくる用紙のスキュー量、リードレジのずれ量、サイドレジのずれ量を求め、これらのずれに応じて姿勢補正部60やレジストロール61における各種構成部材の取付位置、駆動タイミング、駆動速度等を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に係り、特に、高精度に画像を形成するのに適した画像形成装置に関する。
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、カラー画像を高速且つ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が提案されている。このタンデム機の代表的なものとしては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニットを互いに並列的に配置し、これらの各画像形成ユニットにて順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像を、中間転写体である中間転写ベルト上に転写(一次転写)した後、この中間転写ベルトから転写紙上に一括転写(二次転写)し、この転写紙上に形成されたトナー像を定着することによって、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を形成するものが挙げられる。
このような画像形成装置において、高画質、高品質な画像を得るためには、高度な位置合わせ性能、具体的に言えば、例えば中間転写ベルト上で重ね合わせる各色のトナー像の位置合わせ性能や、中間転写ベルト上のトナー像を転写紙上に転写する際の用紙の位置合わせ性能などが要求される。そこで、例えば特許文献1には、転写紙が収容されるトレー毎に、このトレーに収容される転写紙に対する画像形成位置を設定するようにした技術が開示されている。
特開平8−115011号公報(第1頁)
ところで、最近の画像形成装置では、有版印刷に匹敵するレベルの精度が要求されるようになってきており、要求される位置合わせ性能も高くなってきている。
しかしながら、従来の画像形成装置では、この画像形成装置を用いてテストパターンをプリントした転写紙を折るなどして、簡易的に位置合わせ性能の確認を行うことは可能であったが、高精度に位置合わせ性能の確認を行うことや、ユーザが位置合わせ性能を調整することは困難であった。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、画像形成装置の実使用時における位置合わせの調整を可能とすることにある。
また、本発明の他の目的は、種々の記録材や環境条件においても、高精度に画像を形成することにある。
本発明が適用される画像形成装置は、像保持体に接触して転写ニップを形成し且つ転写ニップを通過する記録材に像保持体に保持された画像を転写する転写手段と、転写手段により記録材に転写された画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段で読み取られた画像データに基づいて、転写ニップに対する記録材の供給条件または転写ニップにおける転写ニップ圧分布を調整する調整手段とを含んでいる。
このような画像形成装置において、調整手段は、供給条件として記録材のスキュー量または記録材の供給タイミングを調整することを特徴とすることができる。
また、像保持体はベルト状部材からなり、転写手段は、像保持体の画像保持面側に接触配置される第一の転写部材と像保持体を挟んで第一の転写部材に対向し且つ像保持体の非画像保持面側に接触配置される第二の転写部材とを含み、調整手段は、第一の転写部材と第二の転写部材との相対的な位置関係を変えることで転写ニップ圧分布を調整することを特徴とすることができる。
さらに、転写手段は記録材の搬送方向に沿って形成される二本の線画像を記録材に転写し、調整手段は、記録材に形成された二本の線画像を読み取り手段で読み取って得られた二本の線画像データの長さの差に基づいて転写ニップ圧分布を調整することを特徴とすることができる。
さらにまた、調整手段は、読み取り手段で得られた画像データに基づいて画像のずれ値を求め、得られたずれ値が予め設定されたスペック値よりも大きい場合に、供給条件または転写ニップ圧分布を調整することを特徴とすることができる。
そして、調整手段により決定された調整値を記憶する記憶手段をさらに含み、記憶手段は、使用される記録材の種類毎に設定された調整値を記憶することを特徴とすることができる。この場合に、記憶手段は、同一種類の記録材が使用される環境毎に設定された調整値をさらに記憶することを特徴とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置の実使用時における位置合わせの調整を可能とすることができる。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の一形態に係るフルカラー画像形成装置1の全体構成を示す概略図であり、図2は、その要部を拡大した図である。このフルカラー画像形成装置1は、所謂タンデム型、所謂中間転写方式の画像形成装置であって、原稿の画像を読み取る画像読み取り部2、用紙上に画像を形成する画像形成部3、画像形成部3に対して用紙を供給する用紙供給部4、によって主として構成される。
本実施の形態において、画像読み取り部2は、透明な原稿台にセットされた原稿の画像を読み取るものであり、例えば、ランプ、ミラー及びキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で走査された光学像を結像させるレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換するCCD等の画像読み取りセンサとを備えて構成されている。
また、画像形成部3は、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に転写された重ねトナー像を記録材(転写材)である用紙に一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙上に定着させる定着部46を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、矢印α方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11が帯電される帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像が書込まれるレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17、などの電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に、略直線状に配置されている。ここで、レーザ露光器13は、レーザ光を発射するレーザダイオード13aと、ミラー13b,13cを介して照射されたレーザ光をラスタ走査するポリゴンミラー13dと、ポリゴンミラー13dから反射したレーザ光をミラー13cを介して感光体ドラム11上へと導くミラー13e,13fとを備えている。これらのうち、ミラー13fは、後述するミラー駆動モータ112(後述する図6を参照)によって、取り付け角度が微調整可能に構成されるスキューミラーとして構成されている。また、レーザダイオード13aは、LD駆動装置118(後述する図6を参照)によって駆動されるようになっている。
中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すβ方向に所定の速度で循環駆動(回動)されている。この各種ロールとして、定速性に優れたベルト駆動モータ113(後述する図6を参照)により駆動されて中間転写ベルト15を循環駆動させる駆動ロール31、各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール22、二次転写部20よりも中間転写ベルト15の搬送方向下流側に設けられるアイドルロール34を有している。
各感光体ドラム11に対向し、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性(本実施の形態では正極性)の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重畳されたトナー像が形成される。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写ロール21と、バックアップロール22等とによって構成される。バックアップロール22は、表面にカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はEPDMゴムからなり、その表面抵抗率が7〜10logΩ/□でロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカーC)に設定される。このバックアップロール22は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール21の対向電極をなし、二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール(図示せず)が当接配置されている。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20よりも下流側には、中間転写ベルト15を挟んで駆動ロール31に対向して配置され、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ35が中間転写ベルト15に対向して設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側には、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)37が配置され、また、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ42が配設されている。この基準センサ37は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は画像形成を開始するように構成されている。
さらに、二次転写部20の下流側には、二次転写後の用紙を吸引しながら搬送するバキューム搬送部45が設けられている。このバキューム搬送部45は、二次転写ロール21によってトナー像が転写された用紙を吸引しながら定着部46へと搬送するものであり、定着部46は、加熱加圧等によって用紙にトナー像を定着させるものである。
一方、用紙供給部4は、第一のトレイ50、第二のトレイ51及び第三のトレイ52に収容された各々の用紙(図示せず)を、それぞれ所定の経路で搬送するものである。各トレイ50〜52の近傍には、それぞれに対応する送り出しロール53,54,55が配設されている。各送り出しロール53〜55は、対応するトレイ50〜52から一枚ずつ分離して取り出された用紙をニップして用紙搬送路上に一時停止させると共に、所定のスタート信号に基づくタイミングで用紙搬送方向の下流側に用紙を送り出すものである。また、画像読み取り部2の近傍には、ユーザによって操作される操作パネル56が設けられている。
ここで、各送り出しロール53〜55による用紙の送り出し位置から、画像形成部3の画像形成処理位置を経由して排出トレイ57に至る一連の用紙搬送路R1〜R5には、それぞれ用紙搬送のための搬送ロールが適宜配設されている。第一のトレイ50に収容された用紙は、送り出しロール53により送り出された後、第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部58へと送り込まれる。また、第二のトレイ51に収容された用紙は、送り出しロール54により送り出された後、第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部58へと送り込まれる。一方、第三のトレイ52に収容された用紙は、送り出しロール55によって合流搬送部58へと直接送り込まれる。
また、合流搬送部58に送り込まれた用紙は、第二の用紙搬送路R2を経由して画像形成部3の二次転写部20へと送り込まれる。更に、二次転写部20を通過した用紙は、バキューム搬送部45により定着部46に送り込まれた後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ57へと排出される。これに対して、両面に画像が形成される用紙は、定着部46を通過した後、第四の用紙搬送路R4を経由して両面反転部59に送り込まれ、ここで表裏反転された後、第五の用紙搬送路R5を経由して再び合流搬送部58へと送り込まれる。
このような用紙搬送路R1〜R5において、第二の用紙搬送路R2には姿勢補正部60とレジストロール61とが配設されている。姿勢補正部60は第二の用紙搬送路R2を搬送される用紙の姿勢を補正するものであり、レジストロール61は互いに圧接状態に保持された一対のロールによって構成されたもので、これら一対のロール間で用紙をニップしつつ、所定のスタート信号に基づくタイミングでこのロール対を回転させることによって二次転写部20に用紙を送り込むものである。これら姿勢補正部60およびレジストロール61の詳細については後述する。また、用紙搬送路R3、R5には、定着部46において定着を行う際に生じた用紙のカールを補正するカール補正部62,63がそれぞれ設けられている。
続いて、本実施の形態にかかるタンデム型フルカラー画像形成装置1の動作について説明する。まず、画像読み取り部2によって原稿の画像が読み取られると、これによって得られた画像信号に基づいて画像形成部3でトナー像が形成される。画像形成部3では、四つの感光体ドラム11を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器12、レーザ露光器13、現像装置14によって各感光体ドラム11の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が形成される。このようにして形成された各色のトナー像は、一次転写ロール16によって順次中間転写ベルト15上に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト15には、四色のトナー像を重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト15に形成されたトナー像は、中間転写ベルト15に担持された状態で二次転写部20へと送り込まれる。
一方、操作パネル56を用いてユーザにより選択されたトレイの用紙、あるいは自動選択機能によって選択されたトレイの用紙は、二次転写部20に中間転写ベルト15上のトナー像が到達するタイミングに合わせてレジストロール61により送り込まれる。例えば、選択されたトレイが第一のトレイ50である場合には、送り出しロール53によって送り出された用紙が第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部58に送り込まれ、更に第二の用紙搬送路R2を経由して姿勢補正部60にてその姿勢が補正された後、レジストロール61により二次転写部20へと送り込まれることになる。
そして、画像形成部3の二次転写部20では、中間転写ベルト15に担持されたトナー像(フルカラー画像)が二次転写ロール21によって用紙に一括転写(二次転写)される。その後、トナー像が転写された用紙はバキューム搬送部45によって定着部46に送られ、加熱加圧定着がなされた後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ57に排出される。
また、用紙の両面に画像形成が行われる場合は、片面に画像形成された用紙が第四の用紙搬送路R4を経由して両面反転部59に送られ、そこで表裏反転されて第五の用紙搬送路R5に送られる。その後、片面に画像形成された用紙は、第五の用紙搬送路R5に沿って搬送された後、この第五の用紙搬送路R5の終端近傍に設けられた送り出しロール69に突き当てられて一時停止する。そして、所定の再スタート信号に基づく送り出しロール69の回転により、片面に画像形成された用紙は、タイミング調整されて合流搬送部58に再度送り込まれる。以降は、同様にトナー像が用紙に転写、定着された後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ57に排出される。
ところで、本実施の形態に係るフルカラー画像形成装置1では、このフルカラー画像形成装置1が使用される環境やこのフルカラー画像形成装置1で使用する用紙の種類等に基づいて、画像形成部3内に配設された各種構成部材(画像形成部材)の取付位置(アライメント)や駆動タイミングあるいは駆動速度に関する条件(使用条件)を設定する機能を有している。
図3は、二次転写部20の斜視図を示している。本実施の形態では、二次転写ロール21が二次転写ロールユニット70に回転自在に取り付けられている一方、バックアップロール22がバックアップロールユニット71に回転自在に取り付けられている。また、図示しない転写ベルトフレームに対して上下方向にスライド自由に取り付けられたスライドフレーム83,84が設けられている。スライドフレーム83には位置決めピン72があり、二次転写ロールユニット70に設けられた凹所73に係合することで二次転写ロール21が位置決めされるようになっている。
二次転写ロール21は、その両端部が揺動アーム74にそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、この揺動アーム74は、支点75を中心にして二次転写ロールユニット70に揺動自在に取り付けられている。さらに、各揺動アーム74における先端部74aの下方には、第一の偏心カム76,77が配設されており、これら第一の偏心カム76,77は、回転シャフト78に固定した状態で取り付けられており、その一端部に設けられた駆動ギア79によって回転駆動されるようになっている。なお、回転シャフト78には、第一の偏心カム76,77の基準位置および回転量を検知するためのエンコーダ80が取り付けられている。また、揺動アーム74は、側部に取り付けられたコイルスプリング81によってその先端部74aが第一の偏心カム76,77に圧接するように付勢されている。そして、二次転写ロール21は、第一の偏心カム76,77を回動させて、これら第一の偏心カム76,77に圧接する揺動アーム74の角度を変化させることにより、バックアップロール22に対して接離するように水平に移動可能となっている。
一方、バックアップロール22の両端部には、このバックアップロール22を回転自在に支持するバックアップロールホルダ(図示せず)が設けられており、下端面が開口した直方体状のバックアップロールハウジング82にネジ止めによって取り付けられている。
フロント側のスライドフレーム83およびリア側のスライドフレーム84は、図示しない転写ベルトフレームに対して上下方向にスライド自在に取り付けられている。図示しない転写ベルトフレームには、長穴の開いたベアリング(図示せず)が取り付けられており、この長穴には、スライドフレーム83,84の外側面に突設されたピン85が差し込まれた状態で固定されている。そして、スライドフレーム83,84は、ベアリングの長穴(図示せず)に沿ってフロント側とリア側とが個別に上下方向に沿って移動可能となっている。さらに、スライドフレーム83,84の上端部にはピン86が突設されており、このピン86には、ベアリング87が回転可能に固定されている。
フロント側およびリア側スライドフレーム83,84の上部には、第二の偏心カム88,89がそれぞれ配置されており、これら第二の偏心カム88,89は、回転シャフト90に固定した状態で取り付けられている。この回転シャフト90は、図示しない転写ベルトフレームに貫通した状態で回転自在に取り付けられている。また、回転シャフト90は、この回転シャフト90に取り付けられたギア91を介して、このギア91に噛み合う駆動ギア92を備えた駆動モータ(転写ニップ幅調整モータ)111によって回転駆動されるようになっている。なお、回転シャフト90には、第二の偏心カム88,89の基準位置および回転量を検知するためのエンコーダ93が取り付けられるようになっている。さらに、スライドフレーム83,84は、その上端部に取り付けられたコイルスプリング94によって上方に付勢されており、第二の偏心カム88,89は、スライドフレーム83,84に取り付けられたベアリング87に圧接されている。そして、これら第二の偏心カム88,89を駆動モータ111によって回転させることにより、フロント側およびリア側のスライドフレーム83,84を図示しない転写ベルトフレームに対して移動できるようになっている。
その際、第二の偏心カム88,89は、同じものが180度位相を異ならせてイン/アウトにそれぞれ取り付けられている。すなわち、第二の偏心カム88,89は、図示しない転写ベルトフレーム間をその中心を支点にして長穴ベアリングの幅分だけ両端部が互いに逆方向に傾斜移動するように構成されている。つまり、アウト側(スライドフレーム83側)が上に動くと、イン側(スライドフレーム84側)が下に動く構成となっている。
また、二次転写ロール21、バックアップロール22、第二の偏心カム88,89の回転シャフト90は、これらの中心が略直線L上に配設されており、二次転写ロール21が移動する方向と、一本の直線上に位置するように構成されている。そして、二次転写ロール21がスライドフレーム83,84の上下動に合わせて動くことによって転写ニップ形状が変化する。そのことで転写ニップにおいてアウト側とイン側とに速度差を発生させることができる。
図4は、二次転写部20の下流側に設けられるアイドルロール34の斜視図を示している。本実施の形態において、アイドルロール34は、フロントフレーム95およびリアフレーム96に回転自在に取り付けられている。特に、本実施の形態では、アイドルロール34の一端が、これらフロントフレーム95およびリアフレーム96に回転可能に貫通配設されるシャフト97に揺動自在に配置された保持板98に取り付けられる。そして、保持板98の上部側には、長方形状の開口98aが形成されており、この開口98aには、フロントフレーム95に対して回転可能に取り付けられたカム99が配設されている。そして、このカム99は、駆動モータ(ベルト変位モータ)114(後述する図6を参照)によって回転駆動されるようになっている。
図5は、姿勢補正部60およびレジストロール61の上面図である。本実施の形態において、姿勢補正部60は、用紙Sの搬送方向上流側から下流側に向けて三つの斜行ロール64(具体的には64a,64b,64c)が設けられている。これら斜行ロール64は、用紙Sの搬送方向に対してそれぞれ所定の角度だけ傾けて配置されており、図示しない下側のロールと対をなしている(図2参照)。また、用紙搬送方向からみて斜行ロール64の右側部(図中下側)には、用紙搬送方向に沿ってサイドガイド65が設けられている。このサイドガイド65は、基本的には用紙搬送方向と平行に配設されているが、用紙搬送方向下流側に設けられた軸65aを中心に揺動自在に取り付けられており、この軸65aに取り付けられたサイドガイド駆動モータ115(後述する図6を参照)にて駆動(揺動)されるようになっている。なお、搬送されてきた用紙Sは、斜行ロール64によって斜め方向に搬送され、その側端がサイドガイド65の突き当て面65bに突き当たることにより用紙Sの姿勢が補正されることになるため、サイドガイド65の傾きによって用紙Sの姿勢は変化する。
さらに、サイドガイド65よりも用紙搬送方向下流側には、その突き当て面65bの延長線上よりも数ミリほど搬送経路の内側に用紙側端検知センサ66が設けられている。この用紙側端検知センサ66は、搬送される用紙Sの側端を検知するものであって、例えば発光素子と受光素子との組み合わせからなる光学センサ等によって構成される。
また、斜行ロール64よりも用紙搬送方向下流側に配設されるレジストロール61は、回転可能且つ用紙搬送方向に対して直交する方向に移動可能に配設されるシャフト67と、このシャフト67に取り付けられた四つのロール68(具体的には68a〜68d)とを備えている。このレジストロール61のシャフト67には、レジストロール61を回転させるためのレジストロール駆動モータ116(後述する図6を参照)およびレジストロール61を軸方向に移動させるためのサイドシフトモータ117(後述する図6を参照)が、それぞれ取り付けられている。
図6は、本実施の形態に係る画像形成装置において種々のアライメント設定やタイミング設定を行う設定部100を示すブロック図である。この設定部100は、制御部40の一機能を構成している。設定部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、CPU101には、不揮発性メモリの一種であるNVM(Nonvolatile memory)104が取り付けられており、必要に応じてデータを格納できるようになっている。この設定部100には、入力インターフェース105を介して、操作パネル56よりアライメント設定の実行要求や使用される用紙種、坪量、サイズなどの用紙情報が、また、画像読み取り部2より読み取られたテストパターンの画像情報が入力されるようになっている。一方、設定部100は、出力インターフェース106を介して、二次転写部20(図2参照)の転写ニップ幅調整モータ111、レーザ露光器13(図2参照)のミラー駆動モータ112、中間転写ベルト15(図2参照)を駆動するベルト駆動モータ113、中間転写ベルト15を張架するアイドルロール34を変位させるベルト変位モータ114、姿勢補正部60のサイドガイド65(図5参照)を揺動するサイドガイド駆動モータ115、レジストロール61(図5参照)を回転駆動するためのレジストロール駆動モータ116、レジストロール61(図5参照)を軸方向に移動させるためのサイドシフトモータ117、レーザダイオード13aに取り付けられたLD駆動装置118の駆動を制御するようになっている。
次に、このフルカラー画像形成装置1における調整動作について説明する。なお、設定部100のCPU101を制御して以下に説明する機能を実現するプログラムは、ROM102に格納されるか、あるいは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記憶媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供され、RAM103に読み込まれる。尚、RAM103に保持されるデータやプログラムは、必要に応じてNVM104やハードディスク(図示せず)などの記憶装置に待避させることができる。
ユーザが調整を行いたい場合は、まず操作パネル56からUIを介して調整の実行を指示する。すると、このフルカラー画像形成装置1を用いて、用紙Sに図7に示すテストパターンの形成が行われる。このテストパターンは、直線状の線像を縦横に並べることで、図中右側に示す格子を多数形成したものであって、縦横の線が交差する点P1〜P45は、この調整動作で使用するポイントを示している。なお、これら点P1〜P45には、ここで説明する以外の調整において使用されるポイントも含まれている。また、このテストパターンは、図中上側(点P1側)が用紙Sの先端側に形成され、図中下側(点P40側)が用紙Sの後端側に形成される。また、このテストパターンは、用紙Sの表面と裏面とにそれぞれ形成される。なお、本例では、11”×17”(11インチ×17インチ)の用紙Sを使用する際のテストパターンを示している。
図8は、用紙Sに形成されたテストパターンに基づいてフルカラー画像形成装置1の調整を実行するためのフローチャートを示している。まず、画像読み取り部2にテストパターンが形成された用紙Sをセットし、テストパターンが読み取られる(ステップ101)。なお、テストパターンの読み取りは、用紙Sの両面についてそれぞれ行われる。
次いで、縦倍率、横倍率の調整値が取得される(ステップ102)。ここで、縦倍率は、用紙Sの搬送方向における画像(トナー像)の伸び縮みを示す尺度であり、横倍率は、用紙Sの搬送方向に直交する方向における画像の伸び縮みを示す尺度である。本実施の形態における縦倍率の調整は、駆動ロール31を介して中間転写ベルト15を駆動するベルト駆動モータ113の速度調整によって行われる。また、横倍率の調整は、LD駆動装置118によってレーザ露光器13のレーザダイオード13aの書き込み周波数を変更することで行われる。したがって、縦倍率調整値はベルト駆動モータ113の駆動パラメータ、横倍率調整値はLD駆動装置118の駆動パラメータとなる。
次いで、平行度の調整値が取得される(ステップ103)。ここで、平行度は、用紙Sの搬送方向に平行に画像が描けるかどうかを示す尺度である。本実施の形態における平行度の調整は、転写ニップ幅調整モータ111によって二次転写部20における二次転写ロール21およびバックアップロール22のニップ圧分布を変更することで行われる。したがって、平行度調整値は転写ニップ幅調整モータ111の駆動パラメータとなる。
次いで、直角度の調整値が取得される(ステップ104)。ここで、直角度は、用紙Sの搬送方向と搬送方向と直交する方向に直角に画像が描けるかどうかを示す尺度である。本実施の形態における直角度の調整は、ミラー駆動モータ112によってレーザ露光器13におけるスキューミラー13fの取り付け角度を変更すること、および、ベルト変位モータ114によって中間転写ベルト15を張架するアイドルロール34を変位することで行われる。但し、メインはあくまでスキューミラー13fの取り付け角度調整であり、アイドルロール34の変位はサブ的な調整手法として用いている。したがって、直角度調整値はミラー駆動モータ112の駆動パラメータ、また、場合によってベルト変位モータ114の駆動パラメータとなる。
次いで、表面スキューの調整値が取得される(ステップ105)。ここで、表面スキューは、用紙Sの表面に画像を形成する際に、用紙Sが用紙搬送方向に対して斜めになっていないかどうかを示す尺度である。本実施の形態における表面スキューの調整は、サイドガイド駆動モータ115によって姿勢補正部60のサイドガイド65の取り付け角度を変更することで行われる。したがって、表面スキュー調整値は、サイドガイド駆動モータ115の駆動パラメータとなる。
次いで、表面サイド・リードレジの調整値が取得される(ステップ106)。ここで、表面サイドレジとは、用紙Sの表面に画像を形成する際に、用紙Sの搬送方向に直交する方向の位置が一端側(用紙Sの搬送方向からみて右側または左側)にずれていないかどうかを示す尺度である。また、表面リードレジとは、用紙Sの表面に画像を形成する際に、用紙Sの搬送方向の位置が一端側(用紙Sの搬送方向からみて前側または後側)にずれていないかどうかを示す尺度である。本実施の形態における表面リードレジの調整は、レジストロール駆動モータ116によってレジストロール61の回転を開始させるタイミング(用紙Sを二次転写部20に向けて送り出すタイミング)を変更することまたは速度を調整することで行われる。また、表面サイドレジの調整は、サイドシフトモータ117によってレジストロール61を軸方向に移動させる量を変更することで行われる。したがって、表面リードレジ調整値はレジストロール駆動モータ116の駆動パラメータ、表面サイドレジ調整値はサイドシフトモータ117の駆動パラメータとなる。
表面サイド・リードレジの調整が終了すると、次は裏面スキューの調整値が取得される(ステップ107)。ここで、裏面スキューとは、上述した表面スキューと同様、用紙Sの裏面に画像を形成する際に、用紙Sが用紙搬送方向に対して斜めになっていないかどうかを示す尺度である。本実施の形態における裏面スキューの調整は、サイドガイド駆動モータ115によって姿勢補正部60のサイドガイド65の取り付け角度を変更することで行われる。したがって、裏面スキュー調整値は、サイドガイド駆動モータ115の駆動パラメータとなる。
次いで、裏面サイド・リードレジの調整値が取得される(ステップ108)。ここで、裏面サイドレジとは、上述した表面サイドレジと同様に、用紙Sの裏面に画像を形成する際に、用紙Sの搬送方向に直交する方向の位置が一端側(用紙Sの搬送方向からみて右側または左側)にずれていないかどうかを示す尺度である。また、裏面リードレジとは、上述した表面リードレジと同様に、用紙Sの裏面に画像を形成する際に、用紙Sの搬送方向の位置が一端側(用紙Sの搬送方向からみて前側または後側)にずれていないかどうかを示す尺度である。本実施の形態における裏面リードレジの調整は、レジストロール駆動モータ116によってレジストロール61の回転を開始させるタイミング(用紙Sを二次転写部20に向けて送り出すタイミング)を変更することまたは速度を調整することで行われる。また、裏面サイドレジの調整は、サイドシフトモータ117によってレジストロール61を軸方向に移動させる量を変更することで行われる。したがって、裏面リードレジ調整値はレジストロール駆動モータ116の駆動パラメータ、裏面サイドレジ調整値はサイドシフトモータ117の駆動パラメータとなる。
そして、画像形成が開始されるか否かが判断され(ステップ109)、画像形成が行われる場合には、上述したステップ102〜108において取得された各調整値に基づいて調整が実行され(ステップ110)、調整終了後に画像形成が実行されて(ステップ111)、一連の処理を終了する。一方、ステップ109において、画像形成が開始されない場合は、画像形成の開始を待つ。
では、上述した各ステップ102〜108を詳細に説明する。図9は、ステップ102つまり縦倍率調整値および横倍率調整値を取得するためのフローチャートを示している。
この処理では、まず、読み取られたテストパターン(表面)より、点P2から点P16までの距離(P2〜P16)を求め、これに基づいて縦倍率ずれ量A
A={(P2〜P16)−400}/400
を計算する(ステップ201)。なお、距離(P2〜P16)は、理論的には400mmである。次に、得られた縦倍率ずれ量Aが予め決められた許容縦倍率ずれ量Asより小さいか否かが判断される(ステップ202)。ここで、縦倍率ずれ量Aが許容縦倍率ずれ量As以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて縦倍率ずれ量Aに対応した縦倍率調整値aを選択し(ステップ203)、選択された縦倍率調整値aをNVM104に記憶させる(ステップ204)。一方、ステップ202において、縦倍率ずれ量Aが許容縦倍率ずれ量Asより小さい場合は、そのまま次のステップに移行する。
次に、読み取られたテストパターン(表面)より、点P8から点P19までの距離(P8〜P19)を求め、これに基づいて横倍率ずれ量B
B={(P8〜P19)−260}/260
を計算する(ステップ205)。なお、距離(P8〜P19)は、理論的には260mmである。次に、得られた横倍率ずれ量Bが予め決められた許容横倍率ずれ量Bsより小さいか否かが判断される(ステップ206)。ここで、横倍率ずれ量Bが許容横倍率ずれ量Bs以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて横倍率ずれ量Bに対応した横倍率調整値bを選択し(ステップ207)、選択された横倍率調整値bをNVM104に記憶させて(ステップ208)、処理を終了する。一方、ステップ206において、横倍率ずれ量Bが許容横倍率ずれ量Bsより小さい場合は、そのまま処理を終了する。
図10は、ステップ103つまり平行度調整値を取得するためのフローチャートを示している。
この処理では、まず、読み取られたテストパターン(表面)より、点P10から点P12までの距離(P10〜P12)および点P17から点P18までの距離(P17〜P18)を求め、これに基づいて平行度ずれ量C
C=(P10〜P12)−(P17〜P18)
を計算する(ステップ301)。次に、得られた平行度ずれ量Cが予め決められた許容平行度ずれ量Csより小さいか否かが判断される(ステップ302)。ここで、平行度ずれ量Cが許容平行度ずれ量Cs以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて平行度ずれ量Cに対応した平行度調整値cを選択し(ステップ303)、選択された平行度調整値cをNVM104に記憶させる(ステップ304)。一方、ステップ302において、平行度ずれ量Cが許容平行度ずれ量Csよりも小さい場合には、そのまま処理を終了する。
図11は、ステップ104つまり直角度調整値を取得するためのフローチャートを示している。
この処理では、まず、読み取られたテストパターン(表面)より、点P6から点P4までの距離(P6〜P4)および点P2から点P16までの距離(P2〜P16)および座標を求め、これに基づいて直角度ずれ量D(点P2から下ろした点P6,P4を通る直線に対する垂線と点16との距離)を計算する(ステップ401)。次に、得られた直角度ずれ量Dが予め決められた許容直角度ずれ量Dsより小さいか否かが判断される(ステップ402)。ここで、直角度ずれ量Dが許容直角度ずれ量Ds以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて直角度ずれ量Dに対応した直角度調整値dを選択し(ステップ403)、選択された直角度調整値dをNVM104に記憶させる(ステップ404)。一方、ステップ402において、直角度ずれ量Dが許容直角度ずれ量Dsよりも小さい場合には、そのまま処理を終了する。
図12は、ステップ105つまり表面スキュー調整値を取得するためのフローチャートを示している。
この処理では、まず、読み取られたテストパターン(表面)より、点P9から点P10までの距離(P9〜P10)および点P11から点P12までの距離(P11〜P12)を求め、これに基づいて表面スキューずれ量E
E=(P9〜P10)−(P11〜P12)
を計算する(ステップ501)。次に、得られた表面スキューずれ量Eが予め決められた許容表面スキューずれ量Esより小さいか否かが判断される(ステップ502)。ここで、表面スキューずれ量Eが許容表面スキューずれ量Es以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて表面スキューずれ量Eに対応した表面スキュー調整値eを選択し(ステップ503)、選択された表面スキュー調整値eをNVM104に記憶させる(ステップ504)。一方、ステップ502において、表面スキューずれ量Eが許容表面スキューずれ量Esよりも小さい場合には、そのまま処理を終了する。
図13は、ステップ106つまり表面サイドレジ調整値および表面リードレジ調整値を取得するためのフローチャートを示している。
この処理では、まず、読み取られたテストパターン(表面)より、点P9から点P10までの距離(P9〜P10)すなわち表面サイドレジずれ量F
F=(P9〜P10)
を求める(ステップ601)。次に、得られた表面サイドレジずれ量Fが予め決められた許容表面サイドレジずれ量Fsより小さいか否かが判断される(ステップ602)。ここで、表面サイドレジずれ量Fが許容表面サイドレジずれ量Fs以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて表面サイドレジずれ量Fに対応した表面サイドレジ調整値fを選択し(ステップ603)、選択された表面サイドレジ調整値fをNVM104に記憶させる(ステップ604)。一方、ステップ602において、表面サイドレジずれ量Fが許容表面サイドレジずれ量Fsより小さい場合は、そのまま次のステップに移行する。
次に、読み取られたテストパターン(表面)より、点P1から点P2までの距離(P1〜P2)すなわち表面リードレジずれ量G
G=(P1〜P2)
を求める(ステップ605)。次に、得られた表面リードレジずれ量Gが予め決められた許容表面リードレジずれ量Gsより小さいか否かが判断される(ステップ606)。ここで、表面リードレジずれ量Gが許容表面リードレジずれ量Gs以上となっている場合は、所定の計算式に基づいて表面リードレジずれ量Gに対応した表面リードレジ調整値gを選択し(ステップ607)、選択された表面リードレジ調整値gをNVM104に記憶させて(ステップ608)、処理を終了する。一方、ステップ606において、表面リードレジずれ量Gが許容表面リードレジずれ量Gより小さい場合は、そのまま処理を終了する。
なお、ステップ107の裏面スキュー調整は、図12に示す表面スキュー調整と同様のプロセスにて行われ、ステップ108の裏面サイド・リードレジ調整は、図13に示す表面サイド・リードレジ調整と同様のプロセスで行われる。但し、これらのプロセスでは、用紙Sの裏面に形成されたテストパターンを用いる。
本実施の形態では、上述したようなプロセスで各種調整値a〜gを取得し、これに基づいて各構成部材の調整(位置調整、タイミング調整、速度調整)を行うようにしたので、ユーザサイドで高精度の位置合わせを行うことができ、その結果高画質且つ高品質の画像形成を行うことができる。また、各種許容ずれ量As〜Gsに対して各種ずれ量A〜Gが大きい場合にのみ調整を行うようにしたので、調整が煩雑にならずに済むという利点もある。
また、本実施の形態では、使用される用紙Sの種類毎に上述したプロセスを実行し、得られた調整値a〜gを、用紙種毎にNVM104に記憶させておくことも可能である。そして、ある種類の用紙Sを使用する場合には操作パネル56より用紙種を指定し、NVM104に格納される調整値a〜gを読み出し、これに基づいて調整を行えばよい。
さらに、同一種類の用紙Sであっても、環境条件(例えば温度や湿度)によっては最適な画像形成条件が変動する。そこで、同一の用紙Sに対し、複数の環境条件毎に上述したプロセスを実行し、得られた調整値a〜gを、環境条件毎にNVM104に記憶させておくことも可能である。そして、ある種類の環境条件で使用する場合には操作パネル56より環境条件を指定し、NVM104に格納される調整値a〜gを読み出し、これに基づいて調整を行えばよい。
また、本実施の形態では、環境や用紙種類を変更する際に調整を行う場合を説明したが、例えば二次転写ロール21など、画像形成で使用される構成部材を交換したような場合にも、上述したプロセスを実行することによって調整を行うことができる。
さらにまた、本実施の形態では、各構成部材を自動的に調整する例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば、上述したプロセスを実行することによって得られた調整値a〜gを、操作パネル56に表示させるようにし、ユーザが表示された調整値a〜gを参照しながら、各構成部材の調整を行うようにしても差し支えない。
実施の形態に係るフルカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 実施の形態に係るフルカラー画像形成装置の要部を示す図である。 二次転写部を示す斜視図である。 アイドルロールを示す斜視図である。 姿勢補正部およびレジストロールを示す上面図である。 設定部を示すブロック図である。 テストパターンを示す図である。 調整を説明するフローチャートである。 縦倍率調整値および横倍率調整値の取得を説明するフローチャートである。 平行度調整値の取得を説明するフローチャートである。 直角度調整値の取得を説明するフローチャートである。 表面スキュー調整値の取得を説明するフローチャートである。 表面サイドレジ調整値および表面リードレジ調整値の取得を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…フルカラー画像形成装置、2…画像読み取り部、3…画像形成部、4…用紙供給部、10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電器、13…レーザ露光器、13a…レーザダイオード、13f…スキューミラー、15…中間転写ベルト、20…二次転写部、21…二次転写ロール、22…バックアップロール、31…駆動ロール、34…アイドルロール、40…制御部、56…操作パネル、60…姿勢補正部、61…レジストロール、65…サイドガイド、70…二次転写ロールユニット、71…バックアップロールユニット、100…設定部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…NVM、111…駆動モータ(転写ニップ幅調整モータ)、112…ミラー駆動モータ、113…ベルト駆動モータ、114…駆動モータ(ベルト変位モータ)、115…サイドガイド駆動モータ、116…レジストロール駆動モータ、117…サイドシフトモータ、118…LD駆動装置、S…用紙

Claims (7)

  1. 像保持体に接触して転写ニップを形成し且つ当該転写ニップを通過する記録材に当該像保持体に保持された画像を転写する転写手段と、
    前記転写手段により記録材に転写された画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段で読み取られた画像データに基づいて、前記転写ニップに対する記録材の供給条件または当該転写ニップにおける転写ニップ圧分布を調整する調整手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記調整手段は、前記供給条件として前記記録材のスキュー量または当該記録材の供給タイミングを調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像保持体はベルト状部材からなり、
    前記転写手段は、前記像保持体の画像保持面側に接触配置される第一の転写部材と当該像保持体を挟んで当該第一の転写部材に対向し且つ当該像保持体の非画像保持面側に接触配置される第二の転写部材とを含み、
    前記調整手段は、前記第一の転写部材と前記第二の転写部材との相対的な位置関係を変えることで前記転写ニップ圧分布を調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段は記録材の搬送方向に沿って形成される二本の線画像を記録材に転写し、
    前記調整手段は、前記記録材に形成された二本の前記線画像を前記読み取り手段で読み取って得られた二本の線画像データの長さの差に基づいて前記転写ニップ圧分布を調整することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記調整手段は、
    前記読み取り手段で得られた画像データに基づいて画像のずれ値を求め、
    得られた前記ずれ値が予め設定されたスペック値よりも大きい場合に、前記供給条件または前記転写ニップ圧分布を調整すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記調整手段により決定された調整値を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記記憶手段は、使用される記録材の種類毎に設定された前記調整値を記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段は、同一種類の記録材が使用される環境毎に設定された前記調整値をさらに記憶することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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