JP2007086630A - 冷却手段を備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的にトナーを冷却する手段を提供する。
【解決手段】 マグネットロール506にトナーを供給する供給オーガ505の軸部5051に設けられた中空部5054には内側から接するようにヒートパイプ530が配置され、ヒートパイプ530の端部にはヒートシンク540が取り付けられている。ヒートシンク540はダクト552内に配置され、ダクト552内に空気流を生じるようにファン550が設けられている。CRU内のトナーの熱は、供給オーガ505、ヒートパイプ530、ヒートシンク540を介して外気に放出される。その結果、CRUの内部のトナーが効率的に冷却される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、加熱により画像定着を行う画像形成装置から不要な熱を放熱させる技術に関する。
電子写真方式による画像形成装置においては、一般的に以下の処理により画像形成が行われる。(a)表面に一様に静電気を帯電させた感光体に対し画像を示す光を照射し、一部の静電気を放電することにより、潜像を形成する。(b)表面に潜像の形成された感光体付近まで帯電したトナーを搬送し、トナーを潜像の静電気により付着させることにより、感光体表面にトナー像を形成する。(c)感光体表面に形成されたトナー像を紙等の転写媒体上に転写する。(d)トナー像の転写された転写媒体を加熱することにより、トナー像を転写媒体上に定着させる。
図5は従来技術による画像形成装置5の主要な構成を模式的に示した側面図である。また、図6は、画像形成装置5の主要な構成を示した斜視図である。なお、図5における矢印は構成部の回転方向もしくは紙の搬送方向を示している。また、図6における矢印は、トナーの搬送方向を示している。
画像形成装置5は、以下の構成部を備えている。
表面に静電気を帯電し光の照射により帯電した静電気を放電する感光体ドラム501。
感光体ドラム501の表面に静電気を帯電させる帯電ロール502。
LED等を備え、感光体ドラム501に対し画像を示す光の照射を行うイメージバー503。
図5の奥手位置に配置された新規トナー容器511に収納された新規トナーを、撹拌しつつ図5の手前方向に搬送した後、供給オーガ505に供給する撹拌オーガ504。
撹拌オーガ504により撹拌されたトナーを、図5の手前位置に配置された回収トナー容器512に収容された回収トナーと混合した後、図5の奥手方向に搬送しつつマグネットロール506に供給する供給オーガ505。
磁極を備え、トナーとともに供給オーガ505を収容するトナートレイ513内に混合されている磁性粉であるキャリアをトナートレイ513から吸着することにより、磁性粉表面に静電気により付着したトナーをトナートレイ513から感光体ドラム501の表面付近まで移動するマグネットロール506。
感光体ドラム501の表面に形成されたトナー像を構成するトナーを静電気により転写媒体である紙520に転写する転写ロール507。
紙520に転写されたトナーを加熱により紙520の上に定着させる定着器508。
感光体ドラム501の表面に形成されたトナー像を構成するトナーのうち、転写ロール507により紙520に転写されずに感光体ドラム501に付着しているトナーを剥がし取るスクレーパ509。
スクレーパ509により剥がし取られたトナーを図5の手前方向に搬送し、図5の手前位置に配置された回収トナー容器512に落下させる回収オーガ510。
なお、感光体ドラム501、撹拌オーガ504、供給オーガ505、マグネットロール506、スクレーパ509、回収オーガ510等は画像形成装置5のユーザもしくはメインテナンス技術者が容易に交換可能なようにユニット化されている場合が多い。そのようなユニットはCRU(Customer Replaceable Unit)と呼ばれる。
図5および図6を参照しつつ、画像形成装置5の動作を説明する。画像形成装置5は画像形成の指示を受け取ると、感光体ドラム501の回転を開始するとともに、帯電ロール502による静電気の生成および帯電ロール502の回転を開始する。その結果、感光体ドラム501の表面には一様に静電気が帯電する。
画像形成装置5は、イメージバー503を用いて、形成されるべき画像の明部に対応する感光体ドラム501上の位置に光を照射する。その結果、感光体ドラム501上に帯電していた静電気のうち、画像の明部に対応する位置に帯電していた静電気は放電され、静電気の帯電により画像の暗部に対応する位置を示す潜像が感光体ドラム501上に形成される。
また、画像形成装置5は画像形成の指示を受け取ると、感光体ドラム501上に形成された潜像の先端にトナー供給が間に合うタイミングで、供給オーガ505、撹拌オーガ504およびマグネットロール506の回転を開始する。その結果、新規トナー容器511から撹拌オーガ504を介して供給オーガ505に新規トナーが供給される。供給オーガ505は、回収トナー容器512から回収トナーの供給を受ける。供給オーガ505は新規トナーおよび回収トナーの混合されたものを、トナートレイ513内で搬送しつつマグネットロール506に供給する。マグネットロール506は、トナートレイ513からトナーを吸着した後、吸着したトナーを感光体ドラム501の表面付近に移動する。
感光体ドラム501の表面付近に移動されたトナーは、感光体ドラム501の表面に帯電している静電気によりマグネットロール506から感光体ドラム501に移動して感光体ドラム501の表面に付着する。その結果、感光体ドラム501の表面には、形成されていた潜像に応じたトナー像が形成される。
また、画像形成装置5は画像形成の指示を受け取ると、感光体ドラム501上に形成されたトナー像の先端の到着に間に合うタイミングで、転写ロール507に所定の電圧をかけるとともに、転写ロール507の回転を開始する。また、画像形成装置5は図示せぬ搬送ロールおよびピンチロールを用いて、トナー像の先端位置が紙520の上余白の下端位置に一致するタイミングで感光体ドラム501と転写ロール507との間を紙520が通過するように、また紙520の搬送速度が感光体ドラム501の表面の移動速度と一致するように、紙520を搬送する。感光体ドラム501の表面に付着しているトナーは、転写ロール507にかけられた電圧による電位差に従い、感光体ドラム501から転写ロール507側に移動し、感光体ドラム501と転写ロール507とに挟まれた紙520上に付着する。その結果、紙520上にトナー像が転写される。
また、画像形成装置5は画像形成の指示を受け取ると、紙520上に転写されたトナー像の先端の到着に間に合うタイミングで、定着器508の備えるロールの回転および加熱器の加熱を開始する。紙520上に転写されたトナー像は、定着器508を通過する際、加熱により紙520上に溶着する。その結果、紙520上に画像の形成が行われる。
感光体ドラム501上に形成されたトナー像を構成していたトナーの中には、感光体ドラム501から紙520に転写されずに感光体ドラム501上に付着したまま転写ロール507付近を通過してしまうものがある。そのような未転写トナーは、スクレーパ509の位置に到達し、スクレーパ509により感光体ドラム501から剥ぎ取られ、スクレーパ509に堰き止められて回収オーガ510付近に滞留する。画像形成装置5は上述した画像形成の間もしくは画像形成の完了後、回収オーガ510の回転を行い、滞留した未転写トナーを回収トナー容器512に搬送する。そのように搬送された未転写トナーは、回収トナーとして供給オーガ505により新規トナーと混合され、再利用される。
以上説明した従来技術による画像形成装置においては、定着器508から発せられる熱の一部が感光体ドラム501、トナートレイ513、マグネットロール506等に伝導し、トナーの温度が上昇する結果、帯電性劣化やトナーの溶融付着による画質不良が引き起こされたり、トナーのブロッキングが生じたりする、という問題がある。特に、定着器508により加熱された紙520が再度、感光体ドラム501に対し供給される両面印刷時やカラー印刷時においては、紙520に伝導した熱が感光体ドラム501等を介しマグネットロール506やトナートレイ513等に伝導するため、上記問題が発生しやすい。
上記問題を解決するため、CRUの外部からCRU全体を冷却することが従来から行われている。
また、上記問題を解決するため、例えば特許文献1には、定着器508により加熱された紙520を冷却する技術が提案されている。
特開2003−307959号公報
CRUの外部からCRU全体を冷却する場合、CRUの表面は冷却されてもCRUの内部に位置するトナーは十分に冷却されないため、上記問題を十分に解決することができない。
また、定着器508により加熱された紙520を冷却する場合、両面印刷やカラー印刷のように、いったん加熱された紙520が再度、感光体ドラム501等に供給される場合には一定の効果が得られるものの、片面単色印刷のようにいったん加熱された紙520が再度、感光体ドラム501等に供給されない画像形成においては何らの効果も得られない。また、紙520は熱伝導率が金属等と比較して低く、また感光体ドラム501等と接触する時間も短いため、冷却された紙520によりCRUの内部を十分に冷却することはできず、従って上記問題を十分に解決することができない。
上述の事情に鑑み、本発明は効率的にトナーを冷却する手段を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、前記配置手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段とを備える画像形成装置を提供する。
好ましい態様において、前記配置手段は、光の照射により表面に帯電する静電気の強弱を変化可能な感光体を備え、前記冷却手段は、前記感光体を冷却対象としてもよい。
他の好ましい態様において、前記配置手段は、光の照射により表面に帯電する静電気の強弱を変化可能な感光体と、前記感光体上に静電気により付着した粉末現像剤を前記転写媒体上に転写する転写ロールとを備え、前記冷却手段は、前記転写ロールを冷却対象としてもよい。
また、本発明は、粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、前記配置手段に粉末現像剤を供給する供給手段と、前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、前記供給手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段とを備える画像形成装置を提供する。
好ましい態様において、前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールを備え、前記冷却手段は、前記ロールを冷却対象としてもよい。
他の好ましい態様において、前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールと、前記ロールに粉末現像剤を供給するオーガとを備え、前記冷却手段は、前記オーガを冷却対象としてもよい。
さらに他の好ましい態様において、前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールと、前記ロールに粉末現像剤を供給する供給オーガと、前記供給オーガにより前記ロールに供給される前の粉末現像剤を撹拌する撹拌オーガとを備え、前記冷却手段は、前記撹拌オーガを冷却対象としてもよい。
また、本発明は、粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、前記配置手段に粉末現像剤を供給する供給手段と、前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、前記供給手段により前記配置手段に供給され前記転写媒体上に配置されなかった粉末現像剤を前記配置手段から回収する回収手段と、前記回収手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段とを備える画像形成装置を提供する。
好ましい態様において、前記回収手段は、前記配置手段に供給され前記転写媒体上に配置されなかった粉末現像剤を前記配置手段に再供給する再供給オーガを備え、前記冷却手段は、前記再供給オーガを冷却対象としてもよい。
上述した画像形成装置のいずれにおいても、好ましい態様として、前記冷却手段はヒートパイプ、ヒートシンクおよび送風器の少なくともいずれか1つを備えることが考えられる。また、前記冷却手段の冷却対象の少なくとも一部は金属で構成されることが考えられる。
本発明によれば、CRUの内部に配置されている構成部を直接冷却することにより、トナーが効率的に冷却される。また、冷却されたトナーがCRU内を循環することにより、CRU内に局所的な高温部分が生じることも回避される。
[1.第1実施形態]
本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置1は、従来技術の画像形成装置5が備える構成部を全て備えている。従って、以下の説明において、画像形成装置1と画像形成装置5が共に備える構成部には、画像形成装置5において用いた符号と同じ符号を用いる。
画像形成装置1は、供給オーガ505に従来技術と異なる特徴を備えている。図1は、画像形成装置1の供給オーガ505を画像形成装置1の上方から観た様子を模式的に示した図である。
供給オーガ505は軸部5051、らせん羽部5052および軸部5051の一方の端部(図1の左端部)に設けられたギア5053を備えている。画像形成装置1は供給オーガ505を回転駆動するためのモータ522を備えており、モータ522の回転軸上に設けられたギア5221が供給オーガ505のギア5053に噛み合って回転することにより、供給オーガ505が長手方向を軸として駆動され回転する。その回転に伴い、撹拌オーガ504および回収トナー容器512から供給されるトナーが、例えば図1の左方向に搬送される。その結果、マグネットロール506によって感光体ドラム501に供給されたトナーとほぼ同量のトナーがトナートレイ513内に常時供給される。
供給オーガ505は、例えばアルミニウムやステンレスのような軽量な金属で製造されている。このように供給オーガ505は金属製であるため、例えばプラスティック製の場合と比較し、供給オーガ505により搬送されるトナーの熱がより効率的に供給オーガ505に伝導する。また、供給オーガ505は軽量な金属製であるため、例えば銅製の場合と比較し、供給オーガ505を駆動するモータ522の負荷が軽くてすむ。
供給オーガ505の軸部5051は、軸方向に内部を貫通する中空部5054を有している。すなわち、軸部5051は管状の形状を有している。画像形成装置1は、中空部5054を充填するように構成されたヒートパイプ530を備えている。すなわち、ヒートパイプ530は中空部5054を軸方向に貫通するように配置されるとともに、中空部5054の内側から軸部5051に接触している。また、ヒートパイプ530は中空部5054の一方の開口部(図1の右側開口部)から外部に露出する露出部5301を有しており、露出部5301の一部は画像形成装置1の筐体521の外側に露出している。
ヒートパイプ530は、例えば銅のような熱伝導率が高い金属で製造されている。このようにヒートパイプ530は熱伝導率が高いため、供給オーガ505に伝導したトナーの熱は、供給オーガ505からヒートパイプ530に効率的に伝導する。ヒートパイプ530に伝導した熱は、露出部5301からCRUの外部および筐体521の外部に放出される。
すなわち、画像形成装置1によれば、ヒートパイプ530により供給オーガ505が冷却され、冷却された供給オーガ505によりトナートレイ513内のトナーが冷却される。そのように冷却されたトナーは、そのトナーに接触するマグネットロール506、感光体ドラム501、回収オーガ510、スクレーパ509、回収トナー容器512を冷却する。さらに、冷却された感光体ドラム501等は、接触もしくは近接する転写ロール507および帯電ロール502を冷却する。その結果、CRU内の全体が冷却される。
以上のように、画像形成装置1によれば、定着器508により発生しトナーに伝導した熱が効率的にCRU外部および画像形成装置1の筐体521の外部に放出される。その結果、帯電性劣化やトナーのブロッキング等による画質低下等の問題が解消もしくは軽減される。
[2.第2実施形態]
本発明の第2実施形態にかかる画像形成装置2は、上述した画像形成装置1と同様に、従来技術の画像形成装置5が備える構成部を全て備えている。また、画像形成装置2は画像形成装置1と共通する点を有している。従って、以下の説明において、画像形成装置2と画像形成装置5もしくは画像形成装置1が共に備える構成部には、画像形成装置5もしくは画像形成装置1において用いた符号と同じ符号を用いる。
画像形成装置2は、画像形成装置1と同様に、供給オーガ505に従来技術と異なる特徴を備えている。図2は、画像形成装置2の供給オーガ505を画像形成装置2の上方から観た様子を模式的に示した図である。
画像形成装置2の供給オーガ505は、画像形成装置1と同様に、例えばアルミニウムやステンレスのような軽量な金属で製造されている。しかしながら、画像形成装置2の供給オーガ505は、画像形成装置1の供給オーガ505と異なり、軸部5051は中空部を備えていない。
画像形成装置2の軸部5051は、画像形成装置2の筐体521の外部にその一方の端部(図2の右側端部)が露出しており、その露出した端部にはヒートシンク540が取り付けられている。なお、図2において、ヒートシンク540は剣山のような形状のものが描かれているが、ヒートシンク540の形状はこれに限られない。
上記の構成を備える画像形成装置2においては、供給オーガ505に伝導したトナーの熱はヒートシンク540に伝導し、ヒートシンク540から筐体521の外に効率的に放出される。すなわち、画像形成装置2によれば、ヒートシンク540により供給オーガ505が冷却され、冷却された供給オーガ505によりトナートレイ513内のトナーが冷却される。そのように冷却されたトナーは、そのトナーに接触するマグネットロール506、感光体ドラム501、回収オーガ510、スクレーパ509、回収トナー容器512を冷却する。さらに、冷却された感光体ドラム501等は、接触もしくは近接する転写ロール507および帯電ロール502を冷却する。その結果、CRU内の全体が冷却される。
以上のように、画像形成装置2によれば、定着器508により発生しトナーに伝導した熱が効率的にCRU外部および画像形成装置1の筐体521の外部に放出される。その結果、帯電性劣化やトナーのブロッキング等による画質低下等の問題が解消もしくは軽減される。
ところで、ヒートシンク540は、例えば銅のような熱伝導率が高い金属で製造されていてもよいし、アルミニウムのような軽量な金属で製造されていてもよい。例えばヒートシンク540の材料として銅を採用した場合、アルミニウム等と比較して、重量が重いため供給オーガ505を回転駆動するモータ522の負荷が大きくなるが、熱伝導率が高いためCRU内部がより効率的に冷却される、というメリットがある。一方、ヒートシンク540の材料としてアルミニウムを採用した場合、銅等と比較して、熱伝導率が低いためCRU内部の冷却効率が劣ることになるが、重量が軽いため供給オーガ505を回転駆動するモータ522の負荷が小さくてすむ、というメリットがある。また、例えばヒートシンク540の材料を軸部5051の材料と同じものにすれば、それらを一体成形することにより、熱伝導率を高めることが可能になる。それらのメリット・デメリットを比較して、いずれの材料を採用するかを決定すればよい。
[3.第3実施形態]
本発明の第3実施形態にかかる画像形成装置3は、上述した画像形成装置1と同様に、従来技術の画像形成装置5が備える構成部を全て備えている。また、画像形成装置3は画像形成装置1と共通する点を有している。従って、以下の説明において、画像形成装置3と画像形成装置5もしくは画像形成装置1が共に備える構成部には、画像形成装置5もしくは画像形成装置1において用いた符号と同じ符号を用いる。
画像形成装置3は、画像形成装置1と同様に、供給オーガ505に従来技術と異なる特徴を備えている。図3は、画像形成装置3の供給オーガ505を画像形成装置3の上方から観た様子を模式的に示した図である。
画像形成装置3の供給オーガ505は、画像形成装置1と同様に、例えばアルミニウムやステンレスのような軽量な金属で製造されている。また、画像形成装置3の軸部5051は、画像形成装置1の場合と同様に、軸方向に内部を貫通する中空部5054を有している。
画像形成装置3は、軸部5051が有する中空部5054の両端と筐体521の外部とをつなぐダクト551(図3の左側端部)およびダクト552(図3の右側端部)を備えている。また、画像形成装置3は、筐体521の外部からダクト552を介して中空部5054に空気流を生ずるように、ダクト552の内部もしくはその開口部付近に配置されたファン550を備えている。
上記の構成を備える画像形成装置3においては、供給オーガ505に伝導したトナーの熱は中空部5054を通過する外気に伝導し、中空部5054の左側の開口部からダクト551を介して筐体521の外部に放出される。すなわち、画像形成装置3によれば、ファン550により外部から供給オーガ505の内部に送り込まれ排出される空気流により供給オーガ505が冷却され、冷却された供給オーガ505によりトナートレイ513内のトナーが冷却される。そのように冷却されたトナーは、そのトナーに接触するマグネットロール506、感光体ドラム501、回収オーガ510、スクレーパ509、回収トナー容器512を冷却する。さらに、冷却された感光体ドラム501等は、接触もしくは近接する転写ロール507および帯電ロール502を冷却する。その結果、CRU内の全体が冷却される。
以上のように、画像形成装置3によれば、定着器508により発生しトナーに伝導した熱が効率的にCRU外部および画像形成装置1の筐体521の外部に放出される。その結果、帯電性劣化やトナーのブロッキング等による画質低下等の問題が解消もしくは軽減される。
なお、ファン550により発生される空気流の方向は、図3における左方向に限られず、右方向でもよい。すなわち、ファン550により中空部5054に負圧を生じさせ、外部からダクト551を介して中空部5054に流れる空気流を生じさせるようにしてもよい。
[4.変形例]
上記の第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態は、以下のように様々に変形することが可能である。
例えば、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態のうちの2以上を組み合わせてもよい。図4は、そのような変形例を示す図である。図4に示す変形例においては、供給オーガ505の軸部5051は中空部5054を備え、中空部5054にはヒートパイプ530が配置されている。また、ヒートパイプ530の一方の端部にはヒートシンク540が取り付けられている。さらに、ヒートシンク540に外気を吹き付けるためのファン550がダクト552に設けられている。ただし、ダクト552の形状は例えばU字形をしており、ダクト552の一方の開口部に配置されたファン550によりダクト552内に取り込まれた外気は、ヒートシンク540の熱を奪った後、ダクト552の他方の開口部から外部へ排出される。例えば供給オーガ505はアルミニウム製であり、ヒートパイプ530およびヒートシンク540は銅製であって一体成形されている。
図4に示される変形例によれば、トナーの熱は供給オーガ505およびヒートパイプ530を介してヒートシンク540に伝導し、ファン550によりダクト552に送り込まれる外気に放出される。その結果、トナーがより効率的に冷却されることになる。
また、上記の実施形態においては、ヒートパイプ、ヒートシンクもしくはファンを用いてCRUの内部に配置される構成部を冷却する構成が採られているが、冷却手段としては他の様々な技術が本発明において採用可能である。例えば、供給オーガ505の中空部5054と外部との間で冷却した液体を循環させる冷却手段を採用してもよい。
また、上記の実施形態においては、供給オーガ505が冷却対象として選択され、冷却される構成であったが、CRUの内部に配置される他の構成部、すなわち感光体ドラム501、帯電ロール502、撹拌オーガ504、マグネットロール506、転写ロール507、スクレーパ509、回収オーガ510等が冷却される構成としてもよい。また、それらの構成部の複数を冷却するようにしてもよい。その場合、トナーの冷却効率はさらに高まる。
また、本発明は、画像形成装置5において説明した電子写真方式のみならず、他の様々な電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。具体的には、画像形成装置5はトナーとキャリアを混合して用いる二成分現像剤を用いる方式を採用しているが、例えばトナーのみを用いる方式の画像形成装置に本発明を適用してもよい。また、画像形成装置5は磁性粉を含む現像剤をマグネットによりロールに吸着させる方式を採用しているが、例えば静電気により帯電したトナーを吸着した後、トナートレイから感光体ドラムへトナーを搬送するロールを用いる方式や、感光体ドラムに直接、帯電したトナーを振りかける等により感光体ドラムにトナーを供給する方式の画像形成装置に本発明を適用してもよい。
また、画像形成装置5は感光体ドラムに形成されたトナー像を直接、転写媒体に転写する方式を採用しているが、例えば感光体ドラムに形成されたトナー像を転写ベルトに転写した後、転写媒体に再転写する間接転写方式の画像形成装置に本発明を適用してもよい。また、画像形成装置5は回収オーガにより回収されたトナーを再利用するトナーリクレーム機構を備えているが、トナーリクレーム機構を備えない画像形成装置に本発明を適用してもよい。また、画像形成装置5には撹拌オーガと供給オーガが各々設けられているが、供給オーガのみが設けられた画像形成装置に本発明を適用してもよい。
なお、上記の実施形態においては、冷却対象の構成部をアルミニウム等の金属製としたが、これに限られず、例えばその一部もしくは全部をプラスチック製としてもよい。その場合、金属製の場合と比較しトナーの冷却効率は低下するが、例えばCRU内において定着器508より遠い場所に位置する構成部についてはあまり高い冷却効率は必要とされないので、軽量な材料を用いる方が実用的である。
本発明の第1実施形態にかかる供給オーガを示した図である。 本発明の第2実施形態にかかる供給オーガを示した図である。 本発明の第3実施形態にかかる供給オーガを示した図である。 本発明の変形例にかかる供給オーガを示した図である。 従来技術による画像形成装置の構成を示した側面図である。 従来技術による画像形成装置の構成を示した斜視図である。
符号の説明
1・2・3・5…画像形成装置、501…感光体ドラム、502…帯電ロール、503…イメージバー、504…撹拌オーガ、505…供給オーガ、506…マグネットロール、507…転写ロール、508…定着器、509…スクレーパ、510…回収オーガ、511…新規トナー容器、512…回収トナー容器、513…トナートレイ、520…紙、521…筐体、522…モータ、530…ヒートパイプ、540…ヒートシンク、550…ファン、551・552…ダクト、5051…軸部、5052…らせん羽部、5053・5221…ギア、5054…中空部、5301…露出部。

Claims (13)

  1. 粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、
    前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、
    前記配置手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記配置手段は、光の照射により表面に帯電する静電気の強弱を変化可能な感光体を備え、
    前記冷却手段は、前記感光体を冷却対象とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記配置手段は、光の照射により表面に帯電する静電気の強弱を変化可能な感光体と、前記感光体上に静電気により付着した粉末現像剤を前記転写媒体上に転写する転写ロールとを備え、
    前記冷却手段は、前記転写ロールを冷却対象とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、
    前記配置手段に粉末現像剤を供給する供給手段と、
    前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、
    前記供給手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段と
    を備える画像形成装置。
  5. 前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールを備え、
    前記冷却手段は、前記ロールを冷却対象とする
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールと、前記ロールに粉末現像剤を供給するオーガとを備え、
    前記冷却手段は、前記オーガを冷却対象とする
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記供給手段は、前記配置手段に粉末現像剤を搬送するロールと、前記ロールに粉末現像剤を供給する供給オーガと、前記供給オーガにより前記ロールに供給される前の粉末現像剤を撹拌する撹拌オーガとを備え、
    前記冷却手段は、前記撹拌オーガを冷却対象とする
    請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 粉末現像剤を転写媒体上に配置する配置手段と、
    前記配置手段に粉末現像剤を供給する供給手段と、
    前記転写媒体上に配置された粉末現像剤を加熱することにより当該粉末現像剤を前記転写媒体上に定着させる定着手段と、
    前記供給手段により前記配置手段に供給され前記転写媒体上に配置されなかった粉末現像剤を前記配置手段から回収する回収手段と、
    前記回収手段の少なくとも一部を冷却対象として冷却する冷却手段と
    を備える画像形成装置。
  9. 前記回収手段は、前記配置手段に供給され前記転写媒体上に配置されなかった粉末現像剤を前記配置手段に再供給する再供給オーガを備え、
    前記冷却手段は、前記再供給オーガを冷却対象とする
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記冷却手段はヒートパイプを備える
    請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記冷却手段はヒートシンクを備える
    請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記冷却手段は送風器を備える
    請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記冷却手段の冷却対象の少なくとも一部は金属で構成される
    請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置。
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