JP2007086239A - 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハウジングの熱膨張による光源装置のベース部材の熱変形を抑制してビームスポットの配列ずれを防止する光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 光学走査装置のハウジング100の底面には円柱状のボス50a、50bが立設されており、ベース部材30をビス固定するための第1及び第2のビス穴51、52が形成されている。ベース部材30は平板部30a及び立設部30bから成る側面視L字状に一体形成されており、平板部30aの裏面には、ボス50aと嵌合するリング状の嵌合部53が突設されている。嵌合部53がボス50aと嵌合したとき第1のビス穴51と重なる位置には、第1のビス穴51と等しい径の第1の開口穴54が形成されており、第2のビス穴52と重なる位置には、長穴状の第2の開口穴55が形成されている。第2の開口穴55は、ベース部材30がビス固定された際にリンク機構を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置において書き込み用光源として用いられる、レーザダイオードを使用した光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、レーザ発光部から出力されるレーザ光を感光体に照射して静電潜像を形成する光学走査装置が用いられている。一般に、光学走査装置は、LDを有するビーム光源装置から射出されたビーム光を、シリンダレンズ、ポリゴンミラー、走査レンズ等から構成される走査光学系により、ビームスポットとして被走査面上に結像させ、ポリゴンミラーを回転させることにより、被走査面上を主走査方向に等速走査させるようにしたものである。特に、複数のLDを備えたマルチビーム走査装置は、1つのビーム光を用いて走査する場合に比べ、ポリゴンミラーの回転数を上げることなく被走査面の走査及び静電潜像の形成を迅速に行うことができるため、複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置に広く利用されている。
従来の光学走査装置の構成を図9に示す。光学走査装置のハウジング100内には2個のレーザダイオード(以下、LDという)を備えた光源装置101、ポリゴンミラー102、走査レンズ103及び折り返しミラー104等が配置されている。
光源装置101から射出された2本のビーム光は、光源装置101上に配置された各光学部材(後述)及び平面ミラー105を介してポリゴンミラー102に入射する。ポリゴンミラー102の偏向面で偏向されたビーム光は、fθ特性を有する走査レンズ103、折り返しミラー104を経て被走査面(図示せず)上に結像される。ハウジング100の底面には、ビーム光を被走査面に向けて導くための窓部106が設けられている。また、ハウジング100の上部は図示しない蓋部材により閉塞されている。
図10は、図9における光源装置付近の拡大図である。図10に示すように、光源装置101は、ハウジング100の底面に設けられた位置決め突起107a、107b、107c及び107dに合わせて載置され、ビス108a、108b、108cによりハウジング100に固定されている。
図11は、従来の光源装置の構成を示す概略斜視図である。光源装置101は、後述するLD及び各光学部材をベース部材30上に配置して成るものである。熱膨張係数の小さいベース部材30を用いることにより、LDや光学部材を光学走査装置のハウジング100に直接配置する方法に比べてハウジング100の熱膨張による光学部材の位置関係のずれを抑制し、ひいては被走査面上でのビームスポットの位置ずれも抑制することができる。ベース部材30は、光学走査装置の筐体に水平に固定される平板部30aと、平板部30aの一端より上方向に突出する立設部30bにより側面視略L字型に一体形成されている。
立設部30bには2つのLD31a、31bが取り付けられている。平板部30a上には、立設部30b側から順に、LD31a、31bから射出したビーム光を略平行光束にするコリメータレンズ32と、平板光学素子、レンズ、プリズム等の光路変更手段33と、副走査方向にのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズ34とから成る光学部材が配置されており、それぞれ固定金具及びビスにより平板部30a上に固定されている。
シリンドリカルレンズ34を通過した各ビーム光は、平面ミラー105(図9参照)により反射された後、ポリゴンミラー102(図9参照)により偏向され、走査レンズ103(図9参照)を介して被走査面上にビームスポットを形成して画像情報の記録を行う。また、平板部30a上の立設部30b近傍の2箇所及び反対側の1箇所は、ビス108a、108b、108cによりハウジング100(図9参照)の底面にビス固定される。これにより、ベース部材30は光学走査装置に確実に固定されるため、ベース部材30上のLD31a、31bや各光学部材32〜34の外力や振動等による位置ずれを防止する。なお、ここではビス108cは図示していない。
35は画像データに応じてLD31a、31bを変調制御するAuto power control基板(以下、APC基板という)であり、ビス36a、36bにより立設部30bの背面に固定されている。APC基板35上には、トランジスタやコンデンサ等の電子部品37、及び電源回路との接続に用いられるコネクタ38が配置されている。また、APC基板35には、LD31a、31bのリードピンが挿入されるピン穴39が形成されている。
図12は、光源装置を光学走査装置内に組み込んだ状態を示す断面図(図9のAA′断面)である。図11と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図12に示すように、立設部30bにはLD31aが挿入された保持部材40aが装着されている。また、立設部30bに設けられたボス41にはAPC基板35に設けられたビス穴を貫通してビス36aが締結されている。コリメータレンズ32、光路変更手段33、及びシリンドリカルレンズ34は、LD31aから射出されたビーム光dが通過した後、平面ミラー105(図9参照)に入射するように配置調整されている。なお、ここでは説明しないが、LD31b側の構成についても全く同様である。
このような光学走査装置では、被走査面上に形成される各ビームスポットの間隔調整は、光源装置の光軸アライメントの調整精度や、ビームスプリッタ面の精度、さらには反射面の角度精度に依存するところが大きかった。そのため、光源装置のベース部材や調整部材の材質や形状によっては、LD自身やLDの制御部材等から発生する熱により環境温度の変化が大きいと、それに伴ってベース部材や調整部材が変形し、ベース部材の設置角度が所望の角度に対して変動して、各ビームスポットの配列がずれてしまうという問題点があった。
そこで、ベース部材の熱変形を抑制してビームスポットの配列ずれを防止する方法が提案されており、特許文献1には、複数のLDが固定されるベースと、該ベースに固定されLDやレンズをカバーするケースとを有する光源装置において、ベース及びケースを線膨張係数がほぼ同一の材料で形成する方法が開示されている。また、特許文献2には、特許文献1と同様の光源装置において、ベースとケースとを1点で結合する方法が開示されている。さらに特許文献3には、ベースのケース取付け面と反対側に、ケースと同等の線膨張係数の素材で形成されたバックプレートを取り付ける方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜3の方法では、光源装置自体の熱変形は抑制されるものの、光源装置が固定される光学走査装置のハウジングの熱膨張に伴う光源装置の変形を効果的に抑制できるものではなかった。特に、図10に示したように、ビス108a〜108cによるビス固定箇所と、位置決め突起107a〜107dによる光源装置の位置決め箇所が別々である構成においては、光源装置の拘束箇所が多くなるため、ハウジングの熱膨張による影響を敏感に受けやすくなる。
特開平11−153736号公報 特開平11−153738号公報 特開平11−153741号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、ハウジングの熱膨張による光源装置のベース部材の熱変形を抑制してビームスポットの配列ずれを防止する光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、1つ以上のレーザダイオードと、該レーザダイオードを装着するベース部材と、を含む光源装置と、該光源装置から射出された光ビームを偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向された光ビームを被走査面上に結像させる走査レンズと、をハウジング内に備え、前記光ビームにより被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、前記ハウジングの底面1箇所には、前記ベース部材の嵌合部に嵌合する位置決め用ボスが立設され、該位置決め用ボスには第1のビス穴が、前記ハウジング底面の他の1箇所には第2のビス穴が形成されており、前記ベース部材の前記第1のビス穴と重なる位置には、前記第1のビス穴と等しい径の第1の開口穴が、前記第2のビス穴と重なる位置には長穴状の第2の開口穴が設けられており、前記ベース部材は前記第1及び第2の開口穴を介して前記ハウジングにビス固定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置において、前記第2の開口穴は、前記第1及び第2のビス穴の並び方向の長穴に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置において、前記ハウジングの底面には、さらに第3のビス穴が設けられ、前記ベース部材の前記第3のビス穴と重なる位置には前記第3のビス穴の径よりも大きい第3の開口穴が設けられており、前記ベース部材は第1、第2及び第3の開口穴を介して前記ハウジングにビス固定されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学走査装置が搭載された画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、位置決め用ボスと嵌合部との嵌合、及び第1、第2のビス穴におけるビス固定により光源装置をハウジング内に精度良く配置するとともに、第2のビス穴にビスを締結したとき、長穴状の第2の開口穴によりベース部材とハウジングとの結合に逃げが設けられるため、熱によるハウジングの膨張を吸収して平板部の湾曲を防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の光学走査装置において、第2の開口穴を第1及び第2のビス穴の並び方向の長穴に形成することにより、第1及び第2のビス穴の並び方向への平板部の膨張を吸収してベース部材の変形を効果的に防止するとともに、ベース部材のビス固定時におけるビス穴の並び方向と直交する方向の配置ずれも生じにくくなる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の光学走査装置において、ハウジングの底面にさらに第3のビス穴を設け、ベース部材の第3のビス穴と重なる位置に第3のビス穴の径よりも大きい第3の開口穴を設けることにより、ビスによる締結箇所が3箇所となるため、ベース部材をより確実に固定するとともに、第3のビス穴の径よりも大きく形成された第3の開口穴により、ハウジングの熱膨張も吸収可能となる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の光学走査装置を画像形成装置に搭載することにより、レーザダイオードと光学系の位置関係のずれや各ビームスポットの副走査方向の配列ずれを抑制して、画像書き込み精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の光学走査装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。デジタル複合機(画像形成装置)1では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく光学走査装置7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22、23によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17b又は第3排出トレイ17cの用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cとを備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して、上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は、上記分岐点の直下において二股に分岐し、一方の経路は排出ローラ対20を経由して第3排出トレイ17cに用紙を排出するように構成されている。他方の経路は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
図2は、本発明の第1実施形態の光学走査装置に用いられるハウジング及び光源装置のベース部材を示す平面図である。従来例の図10及び図11と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、図2(a)に示すように、ハウジング100の底面2箇所に円柱状のボス50a、50bが立設されている。ボス50a、50bには、それぞれベース部材30をビス固定するための第1のビス穴51及び第2のビス穴52が形成されている。
一方、図2(b)に示すように、ベース部材30は平板部30a及び立設部30bから成る側面視L字状に一体形成されており、平板部30aの裏面には、ボス50aと嵌合するリング状の嵌合部53が突設されている。即ち、ボス50aは嵌合部53が嵌合することにより、ハウジング100の底面におけるベース部材30の位置決めを行う位置決め用ボスとして機能する。また、嵌合部53がボス50aと嵌合したとき第1のビス穴51と重なる位置には、第1のビス穴51と等しい径の第1の開口穴54が形成されており、第2のビス穴52と重なる位置には、幅が第2のビス穴52の径と等しく、長さが第2のビス穴52の径よりも大きい長穴状の第2の開口穴55が形成されている。
図3(a)は、第1実施形態の光学走査装置において光源装置がハウジングに固定された状態を示す平面図であり、図3(b)は、光源装置がハウジングに固定された状態を示す断面図(図3(a)のBB′断面)である。なお、ここでは説明の便宜のためベース部材30のみ図示しており、ベース部材30上に配置されるLDや光学部材は記載を省略している。
第2の開口穴55は、ベース部材30がビス固定された際に簡単なリンク機構を構成する。即ち、第1の開口穴54及び第2の開口穴55を介して第1及び第2のビス穴51、52にビス56a、56bを締結すると、ハウジング100とベース部材30は第1のビス穴51一点で固定され、第2の開口穴55とビス56bとの隙間の範囲内で図の矢印Y方向に逃げのあるような結合となる。
従って、ボス50aと嵌合部53との嵌合によりベース部材30の矢印Y方向の位置が規定され、第1及び第2のビス穴51、52をビス56a、56bで締結することによりベース部材30の矢印X方向の位置が規定されるため、ハウジング100内の光源装置の配置が一義的に決定される。また、ハウジング100が熱により矢印Y方向に膨張しても、第2の開口穴55とビス56bとに隙間がある間は平板部30aの湾曲を防止することができ、立設部30bの倒れを抑制することができる。
なお、第2の開口穴55を、矢印X、Y間の任意の方向の長穴としても良いが、ベース部材30を矢印Y方向に並ぶ第1及び第2のビス穴51、52で固定するため、ベース部材30の変形を効果的に防止するにはハウジング100の矢印Y方向の膨張を吸収する必要がある。従って、平板部30aの矢印Y方向の膨張を吸収可能であり、且つベース部材30のビス固定時における矢印X方向の配置ずれも生じにくくするために、本実施形態のように第2の開口穴56を第1及び第2のビス穴51、52の並び方向(矢印Y方向)の長穴に形成することが好ましい。
次に、本発明の第2実施形態の光学走査装置について図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態の光学走査装置において光源装置がハウジングに固定された状態を示す平面図である。本実施形態においては、ハウジング100の底面に第1実施形態の構成に加えてボス50cが立設されており、ボス50cにはビス56cが締結されている。即ち、ベース部材30は3本のビス56a〜56cによりハウジング100に固定されている。その他の構成は第1実施形態と共通するため説明を省略する。
図5(a)、(b)は、図4のビス56c付近(図4(a)の円S内)の拡大平面図及び断面図である。ボス50cには第3のビス穴57が設けられ、平板部30aの第3のビス穴57と重なる位置には第3のビス穴57の径よりも大きく、且つビス56cの頭部59の径よりも小さい第3の開口穴58が設けられている。
これにより、ビス56cのネジ部60と第3の開口穴58との隙間wの範囲内で二次元方向(図4の矢印XY方向)に逃げのあるような結合となる。従って、ハウジング100が熱により任意の方向に膨張しても、第3の開口穴57とビス56cとに隙間がある間は平板部30aの湾曲を防止することができ、立設部30bの倒れを抑制することができる。
また、本実施形態ではビスによる締結箇所が3箇所となるため、第1実施形態に比べてベース部材30をより確実に固定することができる。なお、ベース部材30の配置はボス50aと嵌合部53との嵌合、及びボス50a及び50bにおけるビス固定により決定されるため、第3の開口穴58を第3のビス穴57の径よりも大きく形成してもベース部材30の位置決め精度に影響を及ぼすおそれはない。
上述したようなベース部材を用いた本発明の光学走査装置を図1に示した画像形成装置に搭載することにより、特に、複数のLDが搭載されるマルチビーム走査装置に適用した場合、各ビームスポットの副走査方向の配列がずれてしまうという問題点が解消されるため、画像書き込み精度の向上により高画質な画像を形成可能な光学走査装置を提供することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記各実施形態では、ハウジング100の底面2箇所或いは3箇所にボス50a〜50cを設け、それぞれのボスにビス穴51、52及び57を設けているが、このうち嵌合部53と嵌合するボス50a以外は必ずしもボスを形成する必要はなく、ハウジング100の底面にビス穴を直接設けることもできる。また、ベース部材30の形状やベース部材30上の各光学部材の組み合わせ及び配置等は上記実施形態に限定されるものではなく、光源装置や光学走査装置の仕様に応じて任意に選択することができる。
長さ120mm、幅80mm、厚さ5mmの平板部30aの一端に、高さ55mm、幅80mm、厚さ3mmの立設部30bが一体形成され、立設部30bの高さ方向の中央2箇所に直径15mmの取付穴44a、44bが設けられた図6、図7に示すような側面視略L字型のアルミニウム製のベース部材を用いて、本発明による立設部30bの倒れの抑制効果について調査した。
試験方法は、図8(a)に示すような、平板部30aの先端から30mm、左右両端から等距離の位置に嵌合部53及びビス穴と等しい径(5mm)の第1の開口穴54が設けられ、平板部30aの先端から90mm、左右両端から等距離の位置に7mm×5mmの矩形状の第2の開口穴55が設けられた第1実施形態のベース部材(本発明)と、図8(b)に示すような、立設部30bから15mm、平板部30aの左右両端から10mmの位置に第1、第2の開口穴54、55が設けられ、平板部30aの先端から10mm、左右両端から等距離の位置に第3の開口穴58がいずれも通常のビス穴として設けられ、平板部30aの周囲4箇所に位置決め突起(図10参照)が当接する凸部60が設けられた同一形状のベース部材(比較例)を用いて立設部30bの倒れ角を算出した。
倒れ角の計算方法を図6及び図7を用いて説明する。図6はベース部材30を立設部30b側から見た斜視図であり、図7はベース部材30を図6の右側から見た側面図である。例えばLD31a(図11参照)が配置される取付穴44a部分の倒れ角を算出する場合、先ず、取付穴44aの上方及び下方に位置する測定点H1、L1(ここでは取付穴44a、44bの中心から上下15mmの点)間の初期状態における距離Aを測定しておく。
その後、ベース部材30を所定温度まで昇温し、昇温後の測定点H1′の位置を算出し、H1′及びL1間のZ軸方向の距離B(Z軸方向成分の絶対値)を算出する。このときの立設部30bの倒れ角をθとすると、θはA及びBを用いてθ=ArctanB/Aで表される。この倒れ角θを算出することにより、後述するように平板部30aの熱膨張による立設部30bの倒れの抑制効果を判断することができる。
倒れ角の算出条件は、平板部30aに設けられた第1〜第3のビス穴51、52、57をビスにより締め付けてベース部材30を設置面に固定した後、10℃(装置仕様上の低温条件)から50℃まで昇温した時の倒れ角を、ベース部材30の材料(アルミニウム)の熱膨張係数を考慮して前述した三角関数を用いて算出した。取付穴44a、44b部分の倒れ角、及び各部分の倒れ角の差(ねじれ度)の算出結果を表1に示す。
Figure 2007086239
表1から明らかなように、LD31aが配置される取付穴44a部分、LD31bが配置される取付穴44b部分においては、比較例のベース部材30では倒れ角がそれぞれ0.521108度、0.521964度であったのに対し、本発明のベース部材30では倒れ角がそれぞれ0.426162度、0.425976度であり、倒れ角が約20%小さくなった。また、ねじれ度についても、比較例のベース部材では0.000956度であったのに対し、本発明のベース部材では0.000186度と小さくなった。この結果より、本発明のベース部材を用いることで、平板部30aの熱膨張を吸収してベース部材の変形を効果的に低減できることが確認された。
本発明は、1つ以上のレーザダイオードと、該レーザダイオードを装着するベース部材とを含む光源装置と、該光源装置から射出された光ビームを偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向された光ビームを被走査面上に結像させる走査レンズとをハウジング内に備え、光ビームにより被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、ハウジングの底面1箇所には、ベース部材の嵌合部に嵌合する位置決め用ボスが立設され、該位置決め用ボスには第1のビス穴が、ハウジング底面の他の1箇所には第2のビス穴が形成されており、ベース部材の第1のビス穴と重なる位置には、第1のビス穴と等しい径の第1の開口穴が、第2のビス穴と重なる位置には長穴状の第2の開口穴が設けられており、ベース部材は第1及び第2の開口穴を介してハウジングにビス固定される。
これにより、光源装置をハウジング内に精度良く配置するとともに、ハウジングの熱膨張によるベース部材の変形も防止可能となるため、光源装置の構成部材を全て光学走査装置の筐体に内蔵して密閉性を保持するとともに、各ビームスポットの副走査方向の配列ずれを抑制して書き込み精度の向上が可能な優れた光学走査装置を簡便且つ低コストで提供することができる。
また、長穴状の第2の開口穴を第1及び第2のビス穴の並び方向に形成したので、ビス穴の並び方向への平板部の膨張を吸収してベース部材の変形を効果的に防止する。また、ビス穴の並び方向と直交する方向には逃げのない結合となるため、ビス固定時におけるベース部材の配置ずれも生じにくくなる。
また、ハウジングの底面にさらに第3のビス穴を設け、ベース部材の第3のビス穴と重なる位置に第3のビス穴の径よりも大きい第3の開口穴を設けたので、ベース部材をハウジング底面により確実に固定するとともに、第3の開口穴とビスとの隙間によりハウジングの熱膨張も吸収可能となる。
また、本発明の光学走査装置を搭載して画像書き込み精度を向上させることにより、高画質な画像形成が可能な画像形成装置となる。
は、本発明の光学走査装置が搭載される画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 は、本発明の第1実施形態の光源装置に用いられるハウジング及び光源装置のベース部材を示す平面図である。 は、第1実施形態の光学走査装置において光源装置がハウジングに固定された状態を示す平面図(図3(a))及び断面図(図3(b))である。 は、第2実施形態の光学走査装置において光源装置がハウジングに固定された状態を示す平面図(図4(a))及び断面図(図4(b))である。 は、図4における円S内の拡大平面図及び断面図である。 は、実施例に用いられるベース部材の斜視図である。 は、実施例に用いられるベース部材の側面図である は、実施例に用いられる本発明(図8(a))及び比較例(図8(b))のベース部材の平面図である は、従来の光学走査装置の全体構成を示す平面図である。 は、図9における光源装置付近の拡大図である。 は、従来の光源装置の構成を示す概略斜視図である。 は、従来の光源装置を光学走査装置内に組み込んだ状態を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
7 光学走査装置
21 光源装置
30 ベース部材
30a 平板部
30b 立設部
50a ボス(位置決め用ボス)
50b、50c ボス
51 第1のビス穴
52 第2のビス穴
53 嵌合部
54 第1の開口穴
55 第2の開口穴
57 第3のビス穴
58 第3の開口穴
100 ハウジング

Claims (4)

  1. 1つ以上のレーザダイオードと、該レーザダイオードを装着するベース部材と、を含む光源装置と、
    該光源装置から射出された光ビームを偏向走査する偏向手段と、該偏向手段により偏向された光ビームを被走査面上に結像させる走査レンズと、をハウジング内に備え、
    前記光ビームにより被走査面上を走査して静電潜像を形成する光学走査装置において、
    前記ハウジングの底面1箇所には、前記ベース部材の嵌合部に嵌合する位置決め用ボスが立設され、該位置決め用ボスには第1のビス穴が、前記ハウジング底面の他の1箇所には第2のビス穴が形成されており、
    前記ベース部材の前記第1のビス穴と重なる位置には、前記第1のビス穴と等しい径の第1の開口穴が、前記第2のビス穴と重なる位置には長穴状の第2の開口穴が設けられており、前記ベース部材は前記第1及び第2の開口穴を介して前記ハウジングにビス固定されることを特徴とする光学走査装置。
  2. 前記第2の開口穴は、前記第1及び第2のビス穴の並び方向の長穴に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記ハウジングの底面には、さらに第3のビス穴が設けられ、前記ベース部材の前記第3のビス穴と重なる位置には前記第3のビス穴の径よりも大きい第3の開口穴が設けられており、前記ベース部材は第1、第2及び第3の開口穴を介して前記ハウジングにビス固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学走査装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学走査装置を備えた画像形成装置。
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