JP2007084914A - 電解槽の電極 - Google Patents

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文 士 張
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Abstract

【課題】水の電気分解装置において、電極での反応抵抗及び電解液の内部抵抗による電圧損失を最小化して、電解効率を極大化させることができる電解槽の電極を提供する。
【解決手段】隔膜4の両側に位置する電極8に生じた気泡10がすみやかに電極外部に移動するように、電解槽1に反応物である電解液5を連続かつ円滑に供給するようにした水の電気分解装置1において、電極8が多孔性ニッケル合金を用いて表面処理されている。多孔性ニッケル合金は、その粉末粒度が10〜50ミクロンに構成されることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解槽に使用され、効率のよい水の電気分解が可能な電極に関する。
既存の、水を電気分解する方法は、図1に示すように、電解槽1の電解液5と接触する2つの電極に直流電源9から電流を印加するもので、各電極には水素ガス6と酸素ガス7が得られる。純水な水は電気をほとんど通さず、そのため電気分解ができないから、一般的には、電気が通じる電解質の水溶液を使用する。現在、よく使用される水の電気分解装置は、1気圧、80℃程度で、HOとKOHからなるアルカリ水溶液(25〜30wt%KOH)を電解液として使用し、水の電気分解を行なっている。
このような水の電気分解装置は、図1に示すように、電子を発生するアノード3(anode:陽極)、電子を消耗するカソード2(cathode:陰極)、OHイオンを伝達するアルカリ水溶液(電解液)、そして隔膜4(diaphragm)を含んで構成される。電解液は、陽イオンと陰イオンに電離されて電流が流れるように反応物である溶質を溶かしたものである。隔膜4は、電解液は通過させるが、生成した気体の混合は阻む役割をする。各電極で起こる電気化学の反応は下記の式で表わされる。ここでの生成物は、水素、酸素である。
カソード:2HO + 2e → H + 2OH
アノード:2OH → HO + 1/2・O + 4e
全体反応:HO → H + 1/2・O
カソード2では、水から水素とOHイオンが生じて、OHイオンは電解液の隔膜を通過して移動し、アノード3でOHイオンの反応によって水と酸素が生じる。従って、連続的な電気分解反応を進めるには、カソード2の部分に水が続いて供給されなければならない。
なお、水を電気分解して水素と酸素を得るのに、このような水の電気分解(water electrolysis)法は、水素を得る工業的製造法の1つで重要な位置を占めている。図1及び図2に示すように、カソード2(陰極)は、水素過電圧が小さく耐蝕性に優れた鉄が主に使われている。また、アノード3(陽極)は、ニッケルまたはニッケルを鍍金した鉄板が主に使用されている。電解液は、電気伝導度が大きい水酸化カリウムあるいは水酸化ナトリウムの溶液が使用されている。一般に水の電気分解において、生産性を増加させるため電流密度を増大させると、電解液の温度が上昇する。温度が上昇すると、電解液の電気伝導度(約150℃で最大となる)が増大して電圧損失(過電圧)が減少する。電圧損失の少ない高温で運転するには、高温でも腐食しない電極が求められていた。
また、水を電気分解において、アノード3及びカソード2に加える最小電圧は、水の電気分解反応に対するギッブスの自由エネルギーの変化量で決まり、これを平衡電圧と呼ぶ。図2に示すように、ncはカソードでの電位、naはアノードでの電位、nIRは電解液の内部抵抗による電位である。標準条件での水の電気分解に要する最小電圧(V0)は1.299Vである。実際の水の電気分解に要求される電圧は、電極での反応抵抗及び電気分解装置の内部抵抗等による電圧損失(過電圧)が発生するので、通常は、1.48〜2.4Vの電圧(Vcellで示す)となるように調整される。このように、従来の電解液を用いた水の電気分解装置では、電流密度による過電圧及びセル電圧特性により電解効率が落ちるので、電圧損失(過電圧)の少ない電極が求められていた。
特表2001−500190号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、水の電気分解装置において、電極での反応抵抗及び電解液の内部抵抗による電圧損失を最小化して、電解効率を極大化させることができる電解槽の電極を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による電解槽の電極は、隔膜の両側に位置する電極に生じた気泡がすみやかに電極外部に移動するように、電解槽に反応物である電解液を連続かつ円滑に供給するようにした水の電気分解装置において、前記電極が多孔性ニッケル合金を用いて表面処理されたことを特徴とする。
前記多孔性ニッケル合金は、その粉末粒度が10〜50ミクロンに構成されることが好ましい。
本発明によれば、電極に多孔性ニッケル合金の電極を使用したので、電解槽の内部抵抗及び電極の電圧損失(過電圧)の上昇を阻むことになって、水の電気分解に要する消費電力を減少させることができる。すなわち水の電気分解の効率を極大化させるとの長所を有する。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
水の電気分解反応は、電解液内の隔膜の両側に設置された電極表面で起こる。電極と隔膜の間が離れている場合、セルの内部抵抗が増加する。また、発生した水素と酸素の気泡が電流通路を邪魔する構造だと、電解液を連続して供給できず、電極の過電圧が増大して電気分解に必要な消費電力が増加する。消費電力が増えれば電解効率を落とすことになる。そこで本発明による水の電気分解装置の電解槽1は、図3に示すように、複数の電極8と隔膜4を接近して組み合わせた双極構造とし、電解液5(electrolyte)は、矢印で示すように、電解槽1の下部(図3の左下側)から供給し、各電極表面と隔膜の間を通して上部に連続かつ円滑に流すようにしている。電気分解を連続的に進めると熱が発生するので、実際には、電解槽1の冷却と電解質の安定化のため電解液5に水を補給する。また、電解槽1から出た電解液5は、水素の気泡10または酸素の気泡11が分離されるとともに、循環されて再び電解槽1に供給される。直流電源9(nxUcellで示す)は、各電極間で1.48〜2.4Vが得られるように、複数の電極数に対応して高い電圧が設定され、電流は矢印で示すように+から−の方向に流れる。
電解槽1の電極8は、耐腐食性及び機械的強度に優れ、長時間低い過電圧を保つことができるように、ニッケルで表面処理される。表面処理は、ローリングまたは爆発による圧着、増着などの技術を用いて、10ミクロンから50ミクロンの粉末を表面に付着させるものである。すなわち電極の表面は、多孔性ニッケル合金で表面処理されている。
多孔性ニッケル合金で表面処理された電極8及び電解槽1への連続で円滑な電解液5の供給により、電解槽の内部抵抗及び電極の過電圧を減少させ、水の電気分解の効率を極大化させることができる。
本発明は、水の電気分解を行なう電解槽の電極として好適である。
一般的な電気分解の原理を表わす概略図である。 一般的な電解槽の電流−電圧の特性を表わすグラフである。 本発明による電解槽の構造図である。(実施例1)
符号の説明
1 電解槽
2 カソード(陰極)
3 アノード(陽極)
4 隔膜
5 電解液
6 水素ガス
7 酸素ガス
8 電極
9 直流電源
10 水素の気泡
11 酸素の気泡

Claims (2)

  1. 隔膜の両側に位置する電極に生じた気泡がすみやかに電極外部に移動するように、電解槽に反応物である電解液を連続かつ円滑に供給するようにした水の電気分解装置において、前記電極が多孔性ニッケル合金を用いて表面処理されたことを特徴とする電解槽の電極。
  2. 前記多孔性ニッケル合金は、その粉末粒度が10〜50ミクロンに構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電解槽の電極。



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