JP2007084086A - 密封保管容器、これを用いた要密封物品の封入方法および取出し方法 - Google Patents

密封保管容器、これを用いた要密封物品の封入方法および取出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射能汚染物や放射性廃棄物の保管・取出し・詰替え等を、安全・安価・容易・確実に実施でき、二次廃棄物の発生量を低減することができる密封保管容器、並びにこれを用いた要密封物品の封入方法および取出し方法を提供する。
【解決手段】開口部を有する容器本体20と、容器本体の開口部を閉塞するように装着される気密リング30と、気密リングと協働して容器本体を気密状態に保つ気密蓋41と、気密蓋の上から前記開口部全体を覆うように装着される押さえ蓋42と、さらに押さえ蓋の上から装着される外蓋43とを備えた密封保管容器10である。気密リング30は、前記開口部に挿嵌されるリング部31と、先端部が熱融着により閉塞されて基端部がリング部に装着される熱融着可能なフィルム製バッグ32とを有する。フィルム製バッグの外周部には、グローブボックスポート装着用のスリーブ33が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば放射能汚染物や放射性廃棄物など、特定の雰囲気に密封した状態で取り扱う必要のある要密封物品の封入・保管に用いて好適な密封保管容器、並びにこれを用いた要密封物品の封入方法および取出し方法に関するものである。
周知のように、原子力施設で発生した放射性物質で汚染された廃棄物については、塩化ビニルバッグ等で二重に封入された後、ドラム缶や専用のコンテナ容器(以下、保管容器と称する)に収納され、汚染の漏洩・拡大防止が図られている。特にプルトニウムで汚染された固体廃棄物については、塩化ビニルシートやテープ等により突起部の養生が多重になされて、塩化ビニルバッグに封入されている。この保管容器への収納は、廃棄物が最終処分されるまでの間、一時的に行われる。
廃棄物の最終処分を行う際には、保管容器から塩化ビニルバッグ封入の廃棄物を取出し、さらに養生材を取り除く必要がある。しかしながら、保管容器での保管中に塩化ビニルバッグが損傷し、保管容器内が汚染している恐れもあるため、容易に保管容器の蓋を開けることはできない(例えば、非特許文献1参照)。
このため、保管容器の蓋を開ける場合には、汚染拡大防止措置として特別な作業設備が必要でコスト高となる。また、汚染した保管容器は放射性廃棄物となるため廃棄物の増大となる。さらに、養生材や塩化ビニルバッグ等の二次廃棄物が大量に発生するという問題もある。
福井雅裕、他、「プルトニウム廃棄物処理開発施設の概要と減容・安定化処理の運転実績」、デコミッショニング技法、29、2004
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、放射能汚染物や放射性廃棄物等の要密封物品の保管・取出し・詰替え等を、安全・安価・容易・確実に実施でき、二次廃棄物の発生量を低減することができる密封保管容器、並びにこれを用いた要密封物品の封入方法および取出し方法を提供することを目的とする。
本発明に係る密封保管容器は、一端に開口部を有し要密封物品を収容可能な容器本体と、前記容器本体の開口部を閉塞するように装着される気密リングと、前記気密リングと協働して前記容器本体を気密状態に保つ気密蓋と、前記気密蓋の上から前記開口部全体を覆うように装着される押さえ蓋と、さらに前記押さえ蓋の上から装着される外蓋とを具備し、前記気密リングが、前記開口部に挿嵌されるリング部と、先端部が熱融着により閉塞されて基端部が前記リング部に装着される熱融着可能なフィルム製バッグとを備え、前記フィルム製バッグの外周部にグローブボックスポート装着用のスリーブを有することを特徴とするものである。
なお、上記要密封物品には、放射能汚染物や放射性廃棄物が含まれる他、例えば食品産業、電気産業、化学産業および医療産業等の分野で特定の雰囲気に密封して使用しなければならない物品等も含まれる。
また、本発明に係る要密封物品の封入方法は、前記気密リングを前記容器本体の開口部に装着する工程と、前記気密リングのフィルム製バッグを拡げ、その先端をグローブボックスポートに対向させた状態で、前記スリーブを前記グローブボックスポートに取り付ける工程と、グローブボックスのグローブ作業で、前記フィルム製バッグ先端の熱融着部分を切り取って開口させることにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを開通させる工程と、前記グローブボックス内の要密封物品を、前記フィルム製バッグの開口部分から前記容器本体に投入する工程と、前記フィルム製バッグの中途部を熱融着シールして、前記容器本体と前記グローブボックスとを隔離した後、熱融着シールの中心部を切断することにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを密封状態を維持したまま切り離す工程と、切断した前記容器本体側の前記フィルム製バッグを前記気密リング内に巻き込み、その上から前記気密蓋、前記押さえ蓋及び前記外蓋を順に取り付けて、前記容器本体内に前記要密封物品を封入・保管状態とする工程とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る要密封物品の取出し方法は、前記密封保管容器に既に取り付けられている気密リングを旧気密リング、これから取り付ける気密リングを新気密リングとして、前記新気密リングを準備する工程と、前記密封保管容器の前記外蓋と前記押さえ蓋を取り外した後、押し込み治具を用いて、前記気密蓋および前記旧気密リングの上から前記新気密リングを押し込むことにより、気密リングの交換を行う工程と、前記新気密リングのフィルム製バッグを拡げ、その先端をグローブボックスポートに対向させた状態で、前記新気密リングのスリーブを前記グローブボックスポートに取り付ける工程と、グローブボックスのグローブ作業で、前記新気密リングのフィルム製バッグ先端の熱融着部分を切り取って開口させることにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを開通させる工程と、前記容器本体内の要密封物品を、前記フィルム製バッグの開口部分から前記グローブボックスに取出す工程とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、特別な作業設備を用いることなく、簡単な作業手順で、グローブボックスから密封保管容器に、或いは密封保管容器からグローブボックスに、密封状態を維持したまま要密封物品を移動させることができる。したがって、放射能汚染物や放射性廃棄物を始めとする各種要密封物品の保管・取出し・詰替え等を、安全・安価・容易・確実に実施することができる。
また、フィルム製バッグが万一損傷しても、密封保管容器の包蔵性が気密蓋で担保され、また外蓋を開けても、密封保管容器の包蔵性が気密リング、気密蓋、押さえ蓋で担保されるので、例えば密封保管容器内の要密封物品が汚染物質であっても、汚染の漏洩・拡大を確実に防止することができる。
また、放射能汚染物を扱う場合に、二次廃棄物は気密リングと気密蓋のみとなり、そのうえ養生等の措置が不要になることから、二次廃棄物の発生量を低減することもできる。
図1〜図8は、本発明に係る密封保管容器の一実施形態を示すもので、図中符号1がグローブボックス、10が密封保管容器である。
密封保管容器10は、容器本体20、気密リング30、気密蓋41、押さえ蓋42および外蓋43により概略構成されている。
容器本体20は、ステンレス鋼や溶融亜鉛めっき鉄鋼などによって略円筒状に形成されたもので、上端部にはめ込みポート(開口部)21を有し、このはめ込みポート21の下方に、放射能汚染物(要密封物品)5を収納する収納部22を備えている。はめ込みポート21には、容器本体20上端の周縁に沿って内方に突出する凸部23が設けられ、この凸部23の先端面で囲まれる部分に、気密リング30が挿嵌されるようになっている。また、はめ込みポート21には、凸部23を上下に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔に、放射性物質を捕捉するフィルタ24が装着されて、容器の内圧上昇を防止できる構造となっている。
気密リング30は、はめ込みポート21に挿嵌されるリング部31と、スリーブ付きの熱融着可能なフィルム製バッグ32とにより構成されている。
リング部31は、ポリフェニレンエーテル等のエンジニアリング・プラスチックなどによって略円環状に形成されたものであり、外周部に段差が設けられて、先端側が大径部、基端側が小径部となっている。大径部と小径部の外周には、それぞれ複数の溝が周方向に形成され、大径部の溝にはシール用のOリング34が、小径部の溝には、フィルム製バッグ固定用のOリング35がそれぞれ外嵌されている。また、リング部31の内周部先端側には、先端(上端)に行くに従って内径が大きくなる方向にテーパが付けられ、このテーパによって、気密蓋41がリング部31内にスムーズに挿入されて安定した状態で保持されるようになっている。また、リング部31の内周部先端側には、図7(a)に示すように、気密蓋41の爪部41c(後述)と対応する位置にそれぞれ切り込み31a(図7(b))が形成され、それら切り込み31aの底部(下端部)には、当該切り込み31aを始端としてリング部31の内部周方向に延びる係合溝31b(図7(c))が設けられている。
フィルム製バッグ32は、例えばポリ塩化ビニルやポリエチレンのように、放射性物質その他の有害物質に対して十分な阻止能力を有すると共に、高周波シール法、熱シール法その他の方法で熱融着可能なフィルム製材料からなる筒状のバッグで、先端部が熱融着部分38により閉塞されている。このフィルム製バッグ32は、図1に示すように、その基端側をリング部31の内側に通して、端部を外側に折り返し、その上から小径部の溝に沿ってOリング35を外嵌することにより、リング部31に装着されている。
また、フィルム製バッグ32の長さ方向略中間の外周部には、グローブボックスポート装着用のスリーブ33の基端部が固着されている。スリーブ33は、基端側から先端側に向けて漸次拡径するテーパ部36と、このテーパ部36に連続する、径が一定で先端が開放された円筒部37とを有し、円筒部37がグローブボックスポート2に装着されるようになっている。すなわち、スリーブ付きのフィルム製バッグ32は、グローブボックスポート2の内径よりも外径が小さいフィルム製バッグの先端部を熱融着シールして、このフィルム製バッグの外周部に、上述したテーパ部36と円筒部37を有するスリーブの基端部を熱融着したものとなっている。
気密蓋41は、図4に示すように、リング部31の内径とほぼ同径の外径を有する略円板状の蓋で、リング部31の上側開口に嵌合する状態で装着される。この気密蓋41は、図8に示すように、円板状の蓋部41aと、この蓋部41aの外周に沿って起立する側壁部41bとを有している。側壁部41bの基端側(下端側)外周には、複数の溝が周方向に形成されて、その各々に、リング部31との気密を保つためのOリング41dがそれぞれ外嵌されている。また、側壁部41bの先端側(上端側)外周には、周方向に沿って等間隔に複数の爪部41cが突設されており、それら爪部41cをリング部31の切り込み31a(図7参照)に挿入して、気密蓋41を右回りに回転させることにより、各爪部41cが係合溝31bに嵌入して気密蓋41とリング部31とが互いに噛み合った状態で固定されるようになっている。
押さえ蓋42は、図4に示すように、容器本体20の内径とほぼ同径の外径を有する円板状の蓋で、気密蓋41の上からはめ込みポート21全体を覆う状態で装着される。また、外蓋43は、容器本体20の外径とほぼ同径の内径を有する、一端(下端)が開放された筒状の蓋で、容器本体20の上端部に被せた状態で装着される。これら蓋部材41,42,43のうち、気密蓋41は、例えばポリフェニレンエーテル等のエンジニアリング・プラスチックなどにより形成され、押さえ蓋42および外蓋43は、ステンレス鋼や溶融亜鉛めっき鉄鋼などにより形成されている。
次に、上記構成からなる密封保管容器10に放射能汚染物(要密封物品)5を封入する方法について説明する。ここでは、フィルム製バッグとして、塩化ビニルバッグを例に挙げて説明する。
先ず、図1に示すように、気密リング30を容器本体20のはめ込みポート21に装着する。すなわち、気密リング30のリング部31をはめ込みポート21に挿嵌して、リング部31上端とはめ込みポート21上端の面を合わせ、その上に押さえ板25を載置してビスで止着することにより、気密リング30をはめ込みポート21に装着する。
次いで、気密リング30の塩化ビニルバッグ32を拡げて、その先端をグローブボックスポート2に対向させ、周知のバッグ交換方式により、スリーブ33の円筒部37をグローブボックスポート2に装着する。なお、バッグ交換方式とは、グローブボックス1の気密状態を担保したまま、バッグを交換する方式であり、この方式では、後述するように、旧バッグの外側に新バッグを被せ、新バッグが引き込まれないように旧バッグをグローブボックス1内に引き抜いて、新旧バッグの交換を行う。
その後、スリーブ33の装着が完了したら、グローブ3によるグローブ作業により、図2に示すように、塩化ビニルバッグ32先端の熱融着部分38を切り取って開口させることにより、容器本体20とグローブボックス1とを開通させる。そして、グローブボックス1内の放射能汚染物5を塩化ビニルバッグ32の開口部分39から容器本体20に投入する。
放射能汚染物5の投入が完了したら、塩化ビニルバッグ32の中途部を熱融着シールして、容器本体20とグローブボックス1とを隔離した後、図3に示すように、熱融着シール40の中心部を切断することにより、容器本体20とグローブボックス1とを密封状態を維持したまま切り離す。
その後、切断した容器本体20側の塩化ビニルバッグ32をリング部31内に巻き込み、リング部31の上側開口を閉塞するように気密蓋41を嵌め込む。次いで、はめ込みポート21、気密リング30及び気密蓋41の上から押さえ蓋42をビス(図示せず)で固定した後、図4に示すように、外蓋43を取り付ける。これにより、放射能汚染物5が密封保管容器10に封入・保管された状態となる。
次に、密封保管容器10に封入・保管された放射能汚染物5を取出す方法について説明する。ここでは、密封保管容器10に既に取り付けられている気密リング30を旧気密リング30A、これから取り付ける気密リングを新気密リング30Bと称して説明する。
密封保管容器10から放射能汚染物5を取出す際には、先ず、新気密リング30Bを準備して、塩化ビニルバッグ32をリング部31内に収まるように巻き込んでおく。次いで、密封保管容器10の外蓋43と押さえ蓋42を取り外して、図5に示すように、容器本体20の上端部に押し込み治具6を装着した後、この押し込み治具6を用いて、気密蓋41および旧気密リング30Aの上から新気密リング30Bを押し込むことにより、気密リングの交換を行う。ここで、気密リングの交換とは、旧気密リング30Aを密封保管容器10内に落とし込むと同時に、新気密リング30Bを密封保管容器10に装着することを云う。
その後、気密リングの交換が完了したら、図6に示すように、新気密リング30Bの塩化ビニルバッグ32を拡げて、その先端をグローブボックスポート2に対向させ、前述したバッグ交換方式により、新気密リング30Bのスリーブ33の円筒部37をグローブボックスポート2に取り付ける。
具体的には、例えば図9(a)に示すように、グローブボックスポート2に塩化ビニルバッグ(以下、旧バッグと称する。)が取り付けられている状態から、先ず、図9(b)に示すように、旧バッグの熱融着シール側をグローブボックスポート2の内側に配置させる。次いで、図9(c)に示すように、旧バッグをポート2に締め付けている複数のOリング8のうち、ポート先端のOリング8を残して、旧バッグを捲り返し、その上から新気密リング30Bの塩化ビニルバッグ(以下、新バッグと称する。)を覆い被せて、新バッグのみを1個または2個のOリング8でポート2に締め付ける。その後、図9(d)に示すように、旧バッグのみをグローブボックス1内に引き抜き、新バッグの外側にすべてのOリング8を掛け固定する。これにより、グローブボックス1の気密状態を担保したまま、旧バッグをグローブボックス1内に引き抜いて、新バッグをグローブボックスポート2に取り付けることができる。
こうして、新気密リング30Bのスリーブ33の装着が完了したら、グローブ作業により、塩化ビニルバッグ先端の熱融着部分38を切り取って容器本体20とグローブボックス1とを開通させ、容器本体20から放射能汚染物5を取出す。なお、旧気密リング30Aと気密蓋41は解体して容器本体20から取出す。
上記放射能汚染物5の封入方法および取出し方法によれば、下記のような効果が奏せられる。
(1)グローブボックス1内の放射能汚染物5を、気密リング30を介して容器本体20に収納するようにしたため、汚染の漏洩・拡大を生じることなく、安全かつ容易に放射能汚染物5を収納することができる。
(2)万一、塩化ビニルバッグ32が損傷しても、密封保管容器10の包蔵性が気密蓋41で担保され、また外蓋43を開けても、密封保管容器10の包蔵性が気密リング30、気密蓋41、押さえ蓋42で担保されているため、汚染の漏洩・拡大を確実に防止することができる。
(3)新旧の気密リング30A,30Bの交換方式を、気密蓋41および旧気密リング30Aの上から新気密リング30Bを押し込んで交換する方式としたので、汚染の漏洩・拡大を生じることなく、安全かつ容易に新旧の気密リング30A,30Bを交換することができる。
(4)密封保管容器10内の放射能汚染物5を、気密リング30を介してグローブボックス1に取出すようにしたため、汚染の漏洩・拡大を生じることなく、安全かつ容易に放射能汚染物5を取出すことができる。また、既存のグローブボックス1で密封保管容器10内の放射能汚染物5を取出すことができるため、特別な取出し設備が不要となる。
(5)放射能汚染物5の取出し作業に際し、二次廃棄物は旧気密リング30Aと気密蓋41のみとなるため、従来と比較して、廃棄物発生量を大幅に低減することができる。
(6)放射能汚染物5をバッグアウトするための養生材や塩化ビニルバッグ等を使用しないため、二次廃棄物の発生量をさらに低減することができる。
本発明に係る要密封物品の封入方法及び取出し方法を説明するための断面図で、密封保管容器とグローブボックスの連結工程を示している。 図1の工程に続く工程(放射能汚染物の投入工程)を示す断面図である。 図2の工程に続く工程(放射能汚染物の封入工程)を示す断面図である。 図3の工程に続く工程(放射能汚染物の保管工程)を示す断面図である。 図4の工程に続く工程(気密リングの交換工程)を示す断面図である。 図5の工程に続く工程(密封保管容器とグローブボックスの連結準備工程)を示す断面図である。 気密リングのリング部を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図、(c)は(a)のB−B線に沿った断面図である。 気密蓋を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿った断面図である。 バッグ交換方式の一例を説明するための断面図である。
符号の説明
1 グローブボックス
2 グローブボックスポート
5 放射能汚染物(要密封物品)
6 押し込み治具
10 密封保管容器
20 容器本体
21 はめ込みポート(開口部)
30 気密リング
30A 旧気密リング
30B 新気密リング
31 リング部
32 フィルム製バッグ
33 スリーブ
41 気密蓋
42 押さえ蓋
43 外蓋

Claims (3)

  1. 一端に開口部を有し要密封物品を収容可能な容器本体と、前記容器本体の開口部を閉塞するように装着される気密リングと、前記気密リングと協働して前記容器本体を気密状態に保つ気密蓋と、前記気密蓋の上から前記開口部全体を覆うように装着される押さえ蓋と、さらに前記押さえ蓋の上から装着される外蓋とを具備し、
    前記気密リングが、前記開口部に挿嵌されるリング部と、先端部が熱融着により閉塞されて基端部が前記リング部に装着される熱融着可能なフィルム製バッグとを備え、前記フィルム製バッグの外周部にグローブボックスポート装着用のスリーブを有することを特徴とする要密封物品の密封状態を維持できる密封保管容器。
  2. 請求項1に記載の密封保管容器を用いて要密封物品を封入する方法であって、
    前記気密リングを前記容器本体の開口部に装着する工程と、
    前記気密リングのフィルム製バッグを拡げ、その先端をグローブボックスポートに対向させた状態で、前記スリーブを前記グローブボックスポートに取り付ける工程と、
    グローブボックスのグローブ作業で、前記フィルム製バッグ先端の熱融着部分を切り取って開口させることにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを開通させる工程と、
    前記グローブボックス内の要密封物品を、前記フィルム製バッグの開口部分から前記容器本体に投入する工程と、
    前記フィルム製バッグの中途部を熱融着シールして、前記容器本体と前記グローブボックスとを隔離した後、熱融着シールの中心部を切断することにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを密封状態を維持したまま切り離す工程と、
    切断した前記容器本体側の前記フィルム製バッグを前記気密リング内に巻き込み、その上から前記気密蓋、前記押さえ蓋及び前記外蓋を順に取り付けて、前記容器本体内に前記要密封物品を封入・保管状態とする工程とを有することを特徴とする要密封物品の封入方法。
  3. 請求項1に記載の密封保管容器から要密封物品を取出す方法であって、
    前記密封保管容器に既に取り付けられている気密リングを旧気密リング、これから取り付ける気密リングを新気密リングとして、
    前記新気密リングを準備する工程と、
    前記密封保管容器の前記外蓋と前記押さえ蓋を取り外した後、押し込み治具を用いて、前記気密蓋および前記旧気密リングの上から前記新気密リングを押し込むことにより、気密リングの交換を行う工程と、
    前記新気密リングのフィルム製バッグを拡げ、その先端をグローブボックスポートに対向させた状態で、前記新気密リングのスリーブを前記グローブボックスポートに取り付ける工程と、
    グローブボックスのグローブ作業で、前記新気密リングのフィルム製バッグ先端の熱融着部分を切り取って開口させることにより、前記容器本体と前記グローブボックスとを開通させる工程と、
    前記容器本体内の要密封物品を、前記フィルム製バッグの開口部分から前記グローブボックスに取出す工程とを有することを特徴とする要密封物品の取出し方法。
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