JP2007083770A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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【課題】 操舵トルクと横加速度との関係特性を考慮した操舵アシストを行うことによって、旋回時における操舵フィーリングを向上させることが可能な車両の操舵制御装置を提供する。
【解決手段】 車両の操舵制御装置は、車両の前輪及び後輪を各々独立に操舵制御するために好適に用いられる。具体的には、操舵制御手段は、前輪及び後輪を独立に操舵する制御を行い、操舵アシスト制御手段は、操舵トルクとアシストトルクとが満たすアシスト特性に基づいて操舵アシストの制御を行う。詳しくは、操舵アシスト制御手段は、操舵操作中において、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるようにアシスト特性を補正するアシスト特性補正手段を有する。これにより、車両の操舵制御装置によれば、旋回の状態によらずに、操舵トルクと横加速度との関係特性を一定に維持することができるため、旋回時の操舵フィーリングを向上させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の操舵制御装置に関する。
従来より、前輪と後輪の操舵角を独立に制御可能な車両の操舵制御装置が知られている。例えば、特許文献1には、ヨーレート、車体スリップ角、及び車体スリップ角の微分値の少なくともいずれかに基づいて後輪操舵制御を行う技術が記載されている。特許文献2には、4輪操舵によって発生する操舵トルクの変動をパワーステアリングのアシスト力によって補償する技術が記載されている。
特開平5−208681号公報 特開平3−220067号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、操舵操作中に、操舵トルクと横加速度との関係特性が変化してしまい、運転者が違和感を覚える場合があった。そのため、運転者が誤った操舵を行ってしまう可能性があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、操舵トルクと横加速度との関係特性を考慮した操舵アシストを行うことによって、旋回時における操舵フィーリングを向上させることが可能な車両の操舵制御装置を提供することにある。
本発明の1つの観点では、車両の前輪及び後輪を独立に操舵する操舵制御手段と、操舵トルクとアシストトルクとが満たすアシスト特性に基づいて操舵アシストする操舵アシスト制御手段と、を有し、前記操舵アシスト制御手段は、操舵操作中において、前記操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるように前記アシスト特性を補正するアシスト特性補正手段を有している。
上記の車両の操舵制御装置は、車両の前輪及び後輪を各々独立に操舵制御するために好適に用いられる。具体的には、操舵制御手段は、前輪及び後輪を独立に操舵する制御を行い、操舵アシスト制御手段は、操舵トルクとアシストトルクとが満たすアシスト特性に基づいて操舵アシストの制御を行う。詳しくは、操舵アシスト制御手段は、操舵操作中(ハンドルの操作中)において、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるようにアシスト特性を補正するアシスト特性補正手段を有する。したがって、上記の車両の操舵制御装置によれば、旋回の状態によらずに、操舵トルクと横加速度との関係特性を一定に維持することができるため、旋回時の操舵フィーリングを向上させることができる。
上記の車両の操舵制御装置において好適には、前記操舵制御手段は、前輪操舵角及び後輪操舵角を算出する操舵角算出手段を有し、前記操舵アシスト制御手段は、前記操舵角算出手段によって算出された前輪操舵角及び後輪操舵角に基づいて、前記車両に生じている全横力と、前記前輪に生じている横力との比を示す横力負担配分比を算出する横力負担配分比算出手段と、定常旋回時における横力負担配分比に対する、前記横力負担配分比算出手段によって算出された横力負担配分比の変化割合を算出する変化割合算出手段と、を更に有し、前記アシスト特性補正手段は、前記変化割合算出手段によって算出された変化割合に基づいて、前記アシスト特性を補正する。これにより、操舵トルクと横加速度との関係特性を効果的に一定に保たつことが可能となる。
好適な1つの実施例では、前記操舵角算出手段は、目標ヨーレート及び目標車体スリップ角が得られるように前記前輪操舵角及び前記後輪操舵角を算出することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[車両の構成]
まず、本発明の実施形態に係る操舵制御装置が適用された車両の全体構成について、図1を用いて説明する。
図1は、車両の概略構成を示す模式図である。なお、図1は、上方から車両を観察した図であり、左が車両の前で、右が車両の後ろを示している。
車両は、主に、エンジン1と、前輪2fと、後輪2rと、前輪用操舵シャフト3fと、後輪用操舵シャフト3rと、ハンドル(ステアリングホイール)4と、ハンドル角センサ5と、車速センサ6と、前輪用アクチュエータ7fと、後輪用アクチュエータ7rと、EPS(Electric Power Steering)アクチュエータ8と、システムコントローラ10と、を備える。
エンジン1は、燃焼室内の混合気を爆発させて、動力を発生する内燃機関である。エンジン1によって発生した動力は、図示しないトルクコンバータやトランスミッションやドライブシャフトなどを介して、前輪2f及び後輪2rの少なくともいずれかに伝達される。
前輪2fは、前輪用操舵シャフト3fを介して前輪用アクチュエータ7fによって操舵角が制御される。後輪2rは、後輪用操舵シャフト3rを介して後輪用アクチュエータ7rによって操舵角が制御される。即ち、前輪2f及び後輪2rは、各々独立に操舵角が制御される(即ち、個別に転舵される)。
ハンドル4は、運転者が車両を旋回させるために操作され、運転者による操舵力はステアリングシャフト4aを介して前輪用アクチュエータ7fに伝達される。運転者がハンドル4を回転させた角度(ハンドル角、操舵角)MAは、ハンドル角センサ5によって検出される。そして、ハンドル角センサ5が検出したハンドル角MAは、システムコントローラ10に検出信号S1として出力される。また、車速センサ6は車両の速度(車速)Vを検出し、検出した車速Vを検出信号S2としてシステムコントローラ10に出力する。このように、ハンドル角センサ5は操舵角検出手段として機能すると共に、車速センサ6は車速検出手段として機能する。
前輪用アクチュエータ7f及び後輪用アクチュエータ7rは、システムコントローラ10によって決定された操舵角を制御信号S3f、S3rとして取得する。そして、前輪用アクチュエータ7f及び後輪用アクチュエータ7rは、前輪用操舵シャフト3fと後輪用操舵シャフト3rを介して、取得した操舵角δf、δrによって前輪2f及び後輪2rをそれぞれ操舵する。
EPSアクチュエータ8は、運転者のハンドル操作に対応する操舵トルクを変化(例えば増幅)させることが可能な装置である。具体的には、EPSアクチュエータ8は、モータなどによって構成され、システムコントローラ10から供給される制御信号S4によって制御される。EPSアクチュエータ8は、制御信号S4に対応するトルク(以下、このトルクを「アシストトルク」と呼ぶ。)を発生し、このアシストトルクをステアリングシャフト4aに対して伝達する。このように、EPSアクチュエータ8は、電動式のパワーステアリングとして機能し、操舵をアシストする。
システムコントローラ10は、所謂ECU(Electric Control Unit)などによって構成され、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インタフェイスなどを有している。システムコントローラ10は、ハンドル角センサ5から取得するハンドル角と、車速センサ6から取得する車速とに基づいて、前輪用アクチュエータ7f及び後輪用アクチュエータ7rを制御すると共に、EPSアクチュエータ8を制御する。即ち、システムコントローラ10は、操舵制御と操舵アシストの制御を行う。
[システムコントローラの構成]
ここで、前述したシステムコントローラ10の具体的な構成について、図2を用いて説明する。
図2は、システムコントローラ10の概略構成を示すブロック図である。システムコントローラ10は、操舵用コントローラ10aと、EPSコントローラ10bとを有する。操舵用コントローラ10aは、操舵制御を行うためのコントローラであり、EPSコントローラ10bは、操舵アシスト制御を行うためのコントローラである。操舵用コントローラ10aは操舵制御手段として機能し、EPSコントローラ10bは操舵アシスト制御手段として機能する。
操舵用コントローラ10aは、目標ヨーレート算出部11と、目標車体スリップ角算出部12と、操舵角算出部13と、前輪操舵角指令値送信部14fと、後輪操舵角指令値送信部14rと、を備える。
ハンドル角センサ5は、検出したハンドル角MAに対応する検出信号S1を、目標ヨーレート算出部11及び目標車体スリップ角算出部12に供給する。また、車速センサ6は、検出した車速Vに対応する検出信号S2を、目標ヨーレート算出部11及び目標車体スリップ角算出部12に供給する。
目標ヨーレート算出部11は、取得したハンドル角MAと車速Vに基づいて目標ヨーレートを算出する。そして、目標ヨーレート算出部11は、算出した目標ヨーレートを信号S11として、操舵角算出部13に供給する。また、目標車体スリップ角算出部12は、取得したハンドル角MAと車速Vに基づいて目標車体スリップ角を算出する。そして、目標車体スリップ角算出部12は、算出した目標車体スリップ角を信号S12として操舵角算出部13に供給する。
操舵角算出部13は、取得した目標ヨーレートと目標車体スリップ角に基づいて、前輪2fに対して設定すべき操舵角(以下、「前輪操舵角」と呼ぶ。)、及び後輪2rに対して設定すべき操舵角(以下、「後輪操舵角」と呼ぶ。)を算出する。そして、操舵角算出部13は、算出した前輪操舵角を信号S13fとして前輪操舵角指令値送信部14fに供給すると共に、算出した後輪操舵角を信号S13rとして後輪操舵角指令値送信部14rに供給する。また、操舵角算出部13は、算出した前輪操舵角及び後輪操舵角を信号S13aとして横力負担配分比算出部15に供給する。このように、目標ヨーレート算出部11、目標車体スリップ角算出部12、及び操舵角算出部13は、操舵角算出手段として機能する。
前輪操舵角指令値送信部14fは、取得した前輪操舵角に対応する指令値S3fを前輪用アクチュエータ7fに供給する。また、後輪操舵角指令値送信部14rは、取得した後輪操舵角に対応する指令値S3rを後輪用アクチュエータ7rに供給する。そして、前輪用アクチュエータ7fは、取得した前輪操舵角に基づいて前輪2fを操舵し、後輪用アクチュエータ7rは、取得した後輪操舵角に基づいて後輪2rを操舵する。
一方、EPSコントローラ10bは、横力負担配分比算出部15と、変化割合算出部16と、アシスト特性補正部17と、アシストトルク指令値送信部18と、を有する。
横力負担配分比算出部15は、操舵角算出部13より取得した前輪操舵角と後輪操舵角に基づいて、車両に生じている全横力と、前輪2fに生じている横力(以下、「前輪横力」とも呼ぶ。)との比(横力負担配分比)を算出する。即ち、前輪横力と後輪2rに生じている横力(以下、「後輪横力」とも呼ぶ。)とを加算した全横力と、このような全横力のうち前輪2fに配分されている横力の比を算出する。そして、横力負担配分比算出部15は、算出した横力負担配分比を信号S15として変化割合算出部16に供給する。このように、横力負担配分比算出部15は、横力負担配分比算出手段として機能する。
変化割合算出部16は、定常旋回時における横力負担配分比に対する、横力負担配分比算出部15から供給された横力負担配分比の割合(変化割合)を算出する。そして、変化割合算出部16は、算出した変化割合を信号S16としてアシスト特性補正部17に供給する。このように、変化割合算出部16は、変化割合算出手段として機能する。
アシスト特性補正部17は、取得した変化割合に基づいてアシスト特性を補正する。このアシスト特性は、アシストトルクと操舵トルクとが成す関係をいう。具体的には、アシスト特性補正部17は、定常旋回時に設定するアシスト特性(以下、「基本アシスト特性」と呼ぶ。)を、変化割合に基づいて補正する。更に、アシスト特性補正部17は、補正後のアシスト特性に従ってアシストトルクを求める。そして、アシスト特性補正部17は、補正後のアシストトルクを信号S17としてアシストトルク指令値送信部18に供給する。このように、アシスト特性補正部17は、アシスト特性補正手段として機能する。
アシストトルク指令値送信部18は、取得したアシストトルクに対応する指令値S4をEPSアクチュエータ8に供給する。そして、EPSアクチュエータ8は、取得したアシストトルクが出力されるように駆動を行う。
[制御方法]
次に、本実施形態に係る制御方法について具体的に説明する。
本実施形態では、前輪2f及び後輪2rに対して独立に操舵角を設定する操舵制御を行うと共に、操舵トルクをアシストする操舵アシスト制御を行う。具体的には、操舵制御では、車両の状態(車速やハンドル角など)に基づいて目標ヨーレート及び目標車体スリップ角を算出し、算出された目標ヨーレート及び目標車体スリップ角が得られるように前輪操舵角及び後輪操舵角の制御を行う。
ここで、本実施形態に係る操舵アシスト制御について詳細に説明する。本実施形態では、旋回の過渡期において、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるように操舵アシストを行う。具体的には、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるように基本アシスト特性を補正して、補正後のアシスト特性に基づいて決定されたアシストトルクを用いて操舵アシストを行う。これにより、旋回の状態によらずに、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるため、運転者の操舵フィーリングが向上する。
図3は、本実施形態に係る操舵アシスト制御の基本概念を説明するための図である。図3は、下方向に横加速度を示し、右方向に前輪横力を示し、上方向にラック軸力を示し、左方向に操舵トルクを示している。図3の右下のグラフは、横加速度と前輪横力との関係を示し、図3の右上のグラフは、前輪横力とラック軸力との関係を示し、図3の左上のグラフは、ラック軸力と操舵トルクとの関係を示し、図3の左下のグラフは、操舵トルクと横加速度との関係を示している。なお、ラック軸力は、アシストトルクに概ね対応する。
まず、車両が定常旋回を行っている場合について説明する。ここでは、車両に、図3の右下のグラフ中の符号A1で示す横加速度及び前輪横力が働いている場合を考える。線分61は、定常旋回時において成立する横加速度と前輪横力との関係を示しており、符号A1で示す点は線分61上に位置する。次に、図3の右上のグラフを参照すると、符号A1で示す前輪横力は、符号A2で示すラック軸力に対応する。線分62は、前輪横力とラック軸力との関係を示しており、符号A2で示す点は線分62上に位置する。このような前輪横力とラック軸力との関係は、旋回の状態によらずに決まっている。即ち、ラック軸力は、基本的には、前輪横力によって一義的に定められる。
次に、図3の左上のグラフを参照すると、符号A2で示すラック軸力は、符号A3で示す操舵トルクに対応する。線分63は、定常旋回時において成立するラック軸力と操舵トルクとの関係を示しており、符号A3で示す点は線分63上に位置する。線分63で示すラック軸力と操舵トルクとの関係は、定常旋回時におけるアシストトルクと操舵トルクとが満たす関係を示しており、予め設定された基本アシスト特性に対応する。次に、図3の左下のグラフを参照すると、符号A3で示す操舵トルク及び符号A1で示す横加速度は、符号A4で示す点に位置する。この符号A4で示す点は線分64上に位置する。線分64は、定常旋回時において成立する、操舵トルクと横加速度との関係特性を示している。
ここで、車両が旋回の過渡期にある場合について説明する。ここでは、車両に、図3の右下のグラフ中の符号B1で示す横加速度及び前輪横力が働いていている場合を考える。符号B1で示す横加速度は符号A1で示す横加速度と同一であるが、符号B1で示す前輪横力は符号A1で示す前輪横力よりも小さい。通常、前輪2f及び後輪2rに対して独立に操舵制御を行った場合には、定常旋回時と旋回の過渡期においては、横加速度が同じであっても、このような前輪横力の違いが生じる。次に、図3の右上のグラフを参照すると、符号B1で示す前輪横力に対応するラック軸力は、前述した前輪横力とラック軸力との関係とを示す線分62に基づいて、符号B2で示すラック軸力となる。
次に、図3の左上のグラフを参照すると、符号B2で示すラック軸力は、基本アシスト特性を示す線分63に基づいて、符号B3で示す操舵トルクとなる。この符号B3で示す操舵トルクは、前述した符号A3で示す操舵トルクよりも小さい。次に、図3の左下のグラフを参照すると、符号B3で示す操舵トルク及び符号B1で示す横加速度は、符号B4で示す点に位置する。この符号B4で示す点は、前述した線分64上に位置しない。
以上より、旋回の過渡期には、定常旋回時において成立する操舵トルクと横加速度との関係特性が成立しないことがわかる。即ち、同一の横加速度であっても、旋回の状態に応じて操舵トルクが変化してしまうことがわかる。これにより、運転者が感じる操舵トルクと横加速度との関係が変化するため、運転者は違和感を覚える場合がある。例えば、図3の例では、運転者は、体感される横加速度に基づいて経験的に予想される操舵トルクよりも、実際の操舵トルクが小さいという感覚を覚える。そのため、運転者は、旋回時に不安を覚えたり、操舵操作を誤ってしまったりする可能性がある。
上記のような不具合は、定常旋回時と旋回の過渡期において、前輪横力が変化してしまうこと、即ち横力負担配分比が変化してしまうこと、及び同一の基本アシスト特性を用いていることによって生じている。したがって、本実施形態では、このような不具合の発生を防止するために、操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるように、横力負担配分比の変化割合に基づいて基本アシスト特性を補正して操舵アシストを行う。
ここで、図3を再度参照して、基本アシスト特性を補正する手順について説明する。図3の例では、定常旋回時における横加速度と旋回の過渡期における横加速度は、同一である(符合A1及び符号B1参照)。したがって、本実施形態では、旋回の過渡期における操舵トルクが、定常旋回時に得られた操舵トルク(符号A3参照)と同一となるように基本アシスト特性を補正する。具体的には、線分63で示す基本アシスト特性を、線分73で示すアシスト特性に補正する。これにより、旋回の過渡期では、操舵トルクは符号B3で示す点から符号Cで示す点に変更される。この場合、変更された操舵トルクの量(符号B3で示す点と符号Cで示す点との距離に対応する操舵トルク)は、EPSアクチュエータ8による駆動力によって補う。以上のようなアシスト特性の補正を行うことにより、符号Cで示す操舵トルク及び符号B1で示す横加速度は、定常旋回時において成立する操舵トルクと横加速度との関係特性を示す線分64上に位置するようになる。即ち、定常旋回と旋回の過渡期との間において、操舵トルクと横加速度との関係特性が同一になる。
このように、本実施形態に係る操舵アシスト制御によれば、旋回の状態によらずに、操舵トルクと横加速度との関係特性を一定に維持することができるため、旋回時の操舵フィーリングを向上させることができる。これにより、運転者は、安心して操舵を行うことが可能となる。
[計算方法]
次に、前述した操舵制御及び操舵アシスト制御において行われる計算について説明する。
まず、操舵制御において行われる計算について、図4及び図5を用いて説明する。ここでは、主に、目標ヨーレートと目標車体スリップ角の算出方法について説明する。
図4は、旋回時における車両の状態を示す概略図(2輪モデル)である。図4の例では、車両の各種寸法は、ホイールベースL、重心Gから前輪2fまでの前後方向距離Lf、及び重心Gから後輪2rまでの前後方向距離Lrである。また、車両は、車速V(重心Gにおける速度)で旋回している。
ここで、目標ヨーレートγの算出方法について説明する。目標ヨーレートγは、操舵用コントローラ10a内の目標ヨーレート算出部11が、ハンドル角MAと車速Vに基づいて算出する。具体的には、目標ヨーレート算出部11は、ハンドル角MA及び車速Vと、目標ヨーレートγとの関係を示すマップを用いて目標ヨーレートγを算出する。
図5(a)は、目標ヨーレートγの算出に用いるマップの一例を示している。図5(a)は、横軸に車速Vを示し、縦軸にヨーレートゲインGγを示している。なお、ヨーレートゲインGγは、以下の式(1)によって表される。
Gγ=γ/MA 式(1)
目標ヨーレート算出部11は、図5(a)に例示するマップを用いて車速Vに対応するヨーレートゲインGγを決定し、決定されたヨーレートゲインGγからハンドル角MAを用いて目標ヨーレートγを算出する。具体的には、目標ヨーレートγは、式(1)を変形した式(2)を用いることによって得られる。
γ=Gγ×MA 式(2)
次に、目標車体スリップ角βの算出方法について説明する。目標車体スリップ角βは、操舵用コントローラ10a内の目標車体スリップ角算出部12が、ハンドル角MAと車速Vに基づいて算出する。具体的には、目標車体スリップ角算出部12は、ハンドル角MA及び車速Vと、目標車体スリップ角βとの関係を示すマップを用いて目標車体スリップ角βを算出する。
図5(b)は、目標車体スリップ角βの算出に用いるマップの一例を示している。図5(b)は、横軸に車速Vを示し、縦軸に車体スリップ角ゲインGβを示している。なお、車体スリップ角ゲインGβは、以下の式(3)によって表される。
Gβ=β/MA 式(3)
目標車体スリップ角算出部12は、図5(b)に例示するマップを用いて車速Vに対応する車体スリップ角ゲインGβを決定し、決定された車体スリップ角ゲインGβからハンドル角MAを用いて目標車体スリップ角βを算出する。具体的には、目標車体スリップ角βは、式(3)を変形した式(4)を用いることによって得られる。
β=Gβ×MA 式(4)
なお、操舵角算出部13は、上記のようにして得られた目標ヨーレートγ及び目標車体スリップ角βを用いて、前輪2fに設定すべき前輪操舵角、及び後輪2rに設定すべき後輪操舵角を算出する。具体的には、操舵角算出部13は、後述する式(8)及び式(9)を用いることによって前輪操舵角及び後輪操舵角を算出する。
次に、操舵アシスト制御において行われる計算について説明する。この場合、図4に示すように、車両には前輪横力Yf、後輪横力Yrが働くと共に、前輪2fの角度は前輪操舵角δfとなっており、後輪2rの角度は後輪操舵角δrとなっている。
まず、定常旋回時における前輪2fの横力負担配分比Wcについて説明する。式(5)は、定常旋回時における前輪2fの横力負担配分比Wcを示す式である。
Wc=Lr/(Lf+Lr)
=Lr/L 式(5)
式(5)より、横力負担配分比Wcは、ホイールベースL、及び重心Gから後輪2rまでの前後方向距離Lrを用いて表せることがわかる。即ち、横力負担配分比Wcは、予め定まった定数である。
次に、旋回の過渡期における前輪2fの横力負担配分比Wtについて説明する。以下の式(6)は、旋回の過渡期における前輪横力Yfを示し、式(7)は、旋回の過渡期における後輪横力Yrを示している。
2×Yf=2×Kf×(δf−β−γ×Lf/V) 式(6)
2×Yr=2×Kr×(δr−β+γ×Lr/V) 式(7)
式(6)及び式(7)において、「Kf」は前輪2fの1輪あたりのコーナリングパワーを示し、「kr」は後輪2rの1輪あたりのコーナリングパワーを示している。なお、前輪横力Yf及び後輪横力Yrは、1輪あたりの横力を示している。よって、前の2輪に働く横力は「2×Yf」であり、後ろの2輪に働く横力は「2×Yr」である。
ここで、車両における運動方程式により、前輪操舵角δfは式(8)によって表され、後輪操舵角δrは式(9)によって表される。なお、式(8)及び式(9)中の「I」は、車両ヨーイング慣性モーメントを示している。
Figure 2007083770
Figure 2007083770
以上の式(6)〜式(9)を用いることによって、旋回の過渡期における前輪2fの横力負担配分比Wtは、式(10)によって表すことができる。
Figure 2007083770
式(10)の上段の式は、分母に前輪2f及び後輪2rに働く全横力を示し、分子に前輪横力を示している。式(10)の上段の式から下段の式への変形は、式(6)中の「δf」に式(8)を代入することよって得た式、及び式(7)中の「δr」に式(9)を代入することによって得た式を、式(10)の上段の式の「Yf」と「Yr」に代入することによって行われる。
以上により、旋回定常時における横力負担配分比Wcに対する、旋回の過渡期における前輪2fの横力負担配分比Wtの変化割合Zを算出することができる。具体的には、式(5)と式(10)を用いることにより、変化割合Zを示す式(11)が得られる。
Figure 2007083770
定常旋回時では、式(11)中の「dβ/dt」及び「dγ/dt」が「0」となるため、変化割合Zは「1」となる。一方、旋回の過渡期では、横力負担配分比Wtが横力負担配分比Wcよりも大きくなった場合に、変化割合Zが「1」よりも大きくなる。この場合は、全横力に対して前輪2fに配分される横力の比が、定常旋回時と比較して大きくなった場合に相当する。逆に、横力負担配分比Wtが横力負担配分比Wcよりも小さくなった場合に、変化割合Zが「1」よりも小さくなる。この場合は、全横力に対して前輪2fに配分される横力の比が、定常旋回時と比較して小さくなった場合に相当する。
このような変化割合Zを用いて、基本アシストトルクを補正したアシストトルクを得ることができる。具体的には、以下の式(12)を用いて、補正後のアシストトルクを得ることができる。
Ts=Ta×Z 式(12)
式(12)において、「Ta」は基本アシスト特性で用いる基本アシストトルクを示し、「Ts」は補正後のアシストトルクを示している。式(12)によれば、アシストトルクは、変化割合Zに応じた補正が行われる。具体的には、変化割合Zが1よりも大きい場合には、補正後のアシストトルクTsを基本アシストトルクTaよりも大きくする。即ち、操舵トルクをアシストする量を大きくする。一方、変化割合Zが1よりも小さい場合には、補正後のアシストトルクTsを基本アシストトルクTaよりも小さくする。即ち、操舵トルクをアシストする量を小さくする。
なお、上記の例では、基本アシスト特性を補正したアシスト特性を求めるのではなく、基本アシスト特性で用いる基本アシストトルクTaを補正したアシストトルクTsを求めている。操舵アシスト制御においては、補正後のアシストトルクTsを直接用い、基本アシスト特性を補正したアシスト特性を直接用いるわけではないからである。
図6は、アシスト特性を変化させたときの、操舵トルクとアシストトルクとの関係の具体例を示す図である。図6は、横軸に操舵トルクを示し、縦軸にアシストトルクを示している。曲線80は、変化割合Zが「1」であるとき、即ち定常旋回にあるときの操舵トルクとアシストトルクとの関係を示している。曲線81は、変化割合Zが「1」より大きいときの操舵トルクとアシストトルクとの関係の一例を示している。これより、同一の操舵トルクに対して用いるアシストトルクが定常旋回時にあるときよりも大きいことがわかる。一方、曲線82は、変化割合Zが「1」より小さいときの操舵トルクとアシストトルクとの関係の一例を示している。これより、同一の操舵トルクに対して用いるアシストトルクが定常旋回時にあるときよりも小さいことがわかる。
このような計算方法に従ってアシストトルクを補正し、補正されたアシストトルクを用いて操舵アシスト制御を行うことにより、操舵トルクと横加速度との関係特性を効果的に一定に保たつことが可能となる。よって、旋回時における操舵フィーリングを確実に向上させることができる。
本発明の実施形態に係る操舵制御装置が適用された車両の概略構成を示す模式図である。 システムコントローラの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る操舵アシスト制御の基本概念を説明するための図である。 旋回時における車両の2輪モデルを示す図である。 目標ヨーレート及び目標車体スリップ角を説明するための図である。 アシスト特性を変化させたときの、操舵トルクとアシストトルクとの関係の具体例を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2f 前輪
2r 後輪
4 ハンドル
7f 前輪用アクチュエータ
7r 後輪用アクチュエータ
8 EPSアクチュエータ
10 システムコントローラ
10a 操舵用コントローラ
10b EPSコントローラ
13 操舵角算出部
17 アシスト特性補正部

Claims (3)

  1. 車両の前輪及び後輪を独立に操舵する操舵制御手段と、
    操舵トルクとアシストトルクとが満たすアシスト特性に基づいて操舵アシストする操舵アシスト制御手段と、を有し、
    前記操舵アシスト制御手段は、操舵操作中において、前記操舵トルクと横加速度との関係特性が一定に保たれるように前記アシスト特性を補正するアシスト特性補正手段を有していることを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 前記操舵制御手段は、前輪操舵角及び後輪操舵角を算出する操舵角算出手段を有し、
    前記操舵アシスト制御手段は、前記操舵角算出手段によって算出された前輪操舵角及び後輪操舵角に基づいて、前記車両に生じている全横力と、前記前輪に生じている横力との比を示す横力負担配分比を算出する横力負担配分比算出手段と、
    定常旋回時における横力負担配分比に対する、前記横力負担配分比算出手段によって算出された横力負担配分比の変化割合を算出する変化割合算出手段と、を更に有し、
    前記アシスト特性補正手段は、前記変化割合算出手段によって算出された変化割合に基づいて、前記アシスト特性を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  3. 前記操舵角算出手段は、目標ヨーレート及び目標車体スリップ角が得られるように前記前輪操舵角及び前記後輪操舵角を算出することを特徴とする請求項2に記載の車両の操舵制御装置。
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