JP2007083168A - 攪拌子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料の変質を生じさせることなく、静かで安定した攪拌を確実に行うことができる攪拌子を提供する。
【解決手段】 容器内に収容される液状の試料を撹拌する撹拌子であって、内部に空間を有し、前記試料に浮遊するフロート体10と、フロート体10の内部空間11に収容される磁石体20と、フロート体10の外表面に設けられた攪拌羽根30とを備えており、フロート体10は、回転磁場により磁石体20と一体に回転可能に構成されている攪拌子1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器内に収容される液状の試料を撹拌する撹拌子に関する。
従来、容器内に収容された液状の試料を撹拌する撹拌子として、特許文献1の従来技術に開示されているようなものが一般的に知られている。この攪拌子は、両端に異なる磁性を有する棒状の磁石により構成されており、試料が入った容器の底面に沈められ、容器の下方に設置されたマグネチックスターラーから回転する磁力を受けて回転することにより、試料を撹拌するというものである。
特開平3−232524号公報
しかしながら、従来の攪拌子により容器内の試料を攪拌する場合、攪拌子は、ガラス等からなる容器の底面と摺接しながら回転するため、攪拌子と容器底面との摩擦により騒音を発生すると共に、容器底面を傷付けるという問題があった。更に、例えば、細胞組織や高分子材料などが液状の試料中に含まれているような場合、細胞組織や高分子材料などが、容器の底面と攪拌子との摩擦によって破壊されてしまい、試料が変質するという問題もあった。
また、攪拌子は、容器底面との接触により移動し、容器側壁に引っ掛り、攪拌を継続して行うことができなくなるおそれもあった。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、試料の変質を生じさせることなく、静かで安定した攪拌を確実に行うことができる攪拌子の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、容器内に収容される液状の試料を撹拌する撹拌子であって、内部に空間を有し、前記試料に浮遊するフロート体と、前記フロート体の内部空間に収容される磁石体と、前記フロート体の外表面に設けられた攪拌羽根とを備えており、前記フロート体は、回転磁場により前記磁石体と一体に回転可能に構成されている攪拌子により達成される。
この攪拌子において、前記磁石体は、長手方向の両端部に異なる磁性を有する棒状の磁石であり、前記フロート体の内部空間において移動可能とされていることが好ましい。
また、前記フロート体は、球状に形成されており、前記攪拌羽根は、前記フロート体の大円部に沿って延びるように環状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、試料の変質を生じさせることなく、静かで安定した攪拌を確実に行うことができる攪拌子を提供することができる。
以下、本発明の攪拌子について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る攪拌子の斜視図であり、図2は断面図を示している。
図1および図2に示すように、この攪拌子1は、フロート体10、磁石体20および攪拌羽根30を備えている。
フロート体10は、攪拌を行う液状の試料に攪拌子1を浮遊させるための部材であり、図2に示すように内部に空間を有する密閉された球状に形成されている。フロート体10は、例えば、フッ素樹脂やPET樹脂などのプラスチック樹脂から形成されており、内部空間11には空気が充填されている。この球状のフロート体10の外径Dは、液状の試料が収容されるビーカーなどの容器の大きさにもよるが、例えば35mm〜50mmであることが好ましい。
磁石体20は、長手方向の両端部に異なる磁性を有する棒状の磁石であり、フロート体10の内部空間11に収容され、当該内部空間11において自由に移動可能となるように構成されている。
攪拌羽根30は、液状の試料を攪拌するための部材であり、フロート体10の外表面に設けられている。この攪拌羽根30は、球状に形成されたフロート体10の大円部に沿って延びるように環状に形成されている。なお、大円とは、球面と球の中心を通る平面との交わりにできる円のことをいう。フロート体10の外表面からの攪拌羽根30の突出量Wは、攪拌を行う液状の試料の粘度やフロート体10の外径にもよるが、例えば2mm〜10mmであることが好ましい。
このように構成された攪拌子1を用いて容器内に収容される液状の試料を攪拌する方法について説明する。まず、図3に示すように、マグネチックスターラー40の上面に、液状の試料Aが収容されたビーカーなどの容器50を載置して、攪拌子1を容器50の中に入れる。
マグネチックスターラー40は、上部に載置される容器50に入れられた攪拌子1の下方に回転磁場を形成するためのものであり、上面が水平な本体部41と、その内部に収納される磁場発生部42とを備えている。図3に示すように、磁場発生部42は、水平方向に延びる板状の支持部材43を備えており、その中心部には鉛直方向に延びる軸部44が設けられている。軸部44の下端部は、本体部41の底面に設置されたモータ45に連結されており、これによって支持部材43は水平面上を回転する。また、支持部材43の各端部上面には、それぞれ磁石46a,46bが取り付けられている。各磁石46a,46bは、上面側の磁性が互いに異なるように配置されている。本実施形態では、図3に示すように、支持部材43の左側端部の磁石46aがN極を上方に向ける一方、右側端部の磁石46bがS極を上方に向けている。このような構成から、支持部材43が回転することにより、攪拌子1の下方に回転磁場を形成できるようになっている。
容器50に入れられた攪拌子1は、フロート体10の浮力により、液状の試料Aに浮かぶ。このとき、フロート体10の内部空間11に収容された磁石体20が錘として機能するため、攪拌子1は、容器50に収容されたときの姿勢を維持して安定的に試料Aに浮かぶことになる。図3においては、フロート体10に設けられている攪拌羽根30が、試料Aの液面に対して水平になるように、攪拌子1を試料Aに浮遊させている。また、後述のように磁石体20がマグネチックスターラー40の磁石46a,46bに引きよせられている状態において、少なくとも攪拌羽根30の一部が試料Aの液中に没するように浮遊させている。
次に、マグネチックスターラー40を駆動すると、軸部44を中心として支持部材43が磁石46a,46bと共に回転し、容器50に収容される攪拌子1の下方に回転磁場が発生する。この回転磁場の影響を攪拌子1に内蔵された磁石体20が受けることにより、攪拌子1が回転する。つまり、攪拌子1に内蔵されている磁石体20のS極が、マグネチックスターラー40の磁石46aのN極に引き寄せられると共に、磁石体20のN極が、マグネチックスターラー40の磁石46bのS極により引き寄せられるので、磁石体20は、フロート体10の内周面に押し付けられることになる。この結果、フロート体10の内周面と磁石体20との摩擦抵抗が高められ、マグネチックスターラー40が形成する回転磁場により、フロート体10は磁石体20と一体に回転する。このフロート体10の回転により、攪拌羽根30も回転し容器50内の試料Aを攪拌する。攪拌子1の回転数は、容器50に収容される試料Aの粘度にもよるが、例えば10rpm〜100rpmであることが好ましい。
攪拌終了後は、マグネチックスターラー40を停止させ、容器50内から攪拌子1を取り出す。攪拌子1は、容器50内に収容されている試料Aに浮いているので、試料Aに直接手を触れることなく容易に取り出すことができる。
攪拌子1は、容器50内の試料Aに浮いた状態で試料Aを攪拌するため、攪拌子1と容器50の底面51とが接触し騒音を発生することはなく、静かな攪拌を行うことができる。また、攪拌子1が容器50の底面51に接触しないので、容器50の底面51との摩擦により当該底面51を傷付けることを防止することもできる。更に、液状の試料Aに細胞組織や高分子材料などが含まれているような場合であっても、細胞組織や高分子材料などが、容器50の底面61と攪拌子1との摩擦によって破壊されることはなく、試料Aが変質することを防止することができる。
また、攪拌子1は、フロート体10の内部空間11において自由に移動できる磁石体20を収容しているため、磁石体20の位置を調節し、攪拌子1の姿勢を種々変更して、試料Aに浮かべて攪拌することができる。この結果、様々な形態の水流を容器50内の試料Aに発生させることができる。例えば、図3のように、側面視において、攪拌羽根30が試料Aの液面と平行になるように攪拌子1を試料Aに浮かべて攪拌させると、攪拌子1の下方に渦流を形成することができる。また、図4に示すように、攪拌羽根30が液面に対して垂直になるように攪拌子1を攪拌させると、攪拌羽根30の一方の面31が、試料Aを矢示Pに示すように水平方向に押し出すため、攪拌子1の回転方向に沿った水流を形成することができる。更に、図5に示すように、攪拌羽根30を液面に対して傾けて攪拌させると、攪拌羽根30の一方の面31が、矢示Qに示すように試料Aを下方に押し込むため、攪拌子1の下方において容器50の底面51に向けて流れる下降流を形成し、容器50の側壁52近傍において上昇流を形成することができる。また、攪拌羽根30を液面に対して傾けて攪拌する場合において、攪拌羽根30の液面に対する傾きを適宜変更することにより、攪拌子1が形成する下降流および上昇流の形態や勢い等を種々変更することができる。
また、本実施形態に係る攪拌子1は、容器50に収容される液状の試料Aに浮いた状態で攪拌を行うことができるので、容器50に引っ掛かることなく安定して攪拌を行うことができる。
また、本実施形態においては、フロート体10を球状に形成すると共に、攪拌羽根30を球状のフロート体10の大円部に沿って延びるように環状に形成しているので、攪拌子1の姿勢を種々変更して試料Aに浮かべたとしても、試料Aに浮かべた状態の攪拌子1の重心は、攪拌子1の中心線に重なることになる。この結果、攪拌子1を試料Aに浮かせたときの姿勢を維持することが可能になる。また、マグネチックスターラー40を作動させ、攪拌子1を回転させた場合、攪拌子1の回転軸と攪拌子1の重心とが重なるため、攪拌子1は、浮かせたときの姿勢を維持しながらバランスよく安定的に攪拌を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。上記実施形態においては、攪拌羽根30は、図1に示すように、フロート体10の大円部に沿って延びるように環状に構成されているが、試料Aを攪拌できる限りその構成は特に限定されず、例えば、フロート体10の大円部以外の位置に攪拌羽根30を設けるように構成してもよく、また、複数の板状体を大円部に沿って配置することにより攪拌羽根30を構成してもよい。このような構成であっても、試料の変質を防止しつつ、静かで安定した攪拌を行うことができる。
また、フロート体10は、攪拌子1を試料Aに浮遊させることができる構成であれば、その形や大きさは特に限定されない。例えば、フロート体10の内外を連通する複数の孔が形成されていてもよい。
また、本実施形態においては、磁石体20をフロート体10の内部空間11において移動可能となるように収容しているが、例えば、フロート体10の内部空間11において、棒状の磁石体20の両端部がフロート体10の内周面に接するように固定する構成を採用することもできる。このような構成であっても、攪拌器1を試料Aに浮かせた状態で静かにかつ安定的に攪拌を行うことができる。また、両面が異なる磁性を有する2つのボタン状磁石体を一方の面がフロート体10の内周面と接するようにフロート体10の内部空間11に所定間隔を空けて固定してもよい。このときフロート体10の内周面と接する各ボタン状磁石体の各面における磁性を互いに異ならせてフロート体10の内部空間11に固定する。このような構成であっても、棒状の磁石体20を固定した場合と同様に攪拌器1を試料Aに浮かせた状態で静かにかつ安定的に攪拌を行うことができる。
また、フロート体10の内周面に、例えば、ゴム状部材等をコーティングしたり、内周面の表面粗さを粗くする加工を施すなどして、フロート体10の内周面と磁石体20との摩擦抵抗が高くなるようにしてもよい。この結果、マグネチックスターラー40が形成する回転磁場により、フロート体10と磁石体20とが一体となって回転することをより一層確実なものにすることができる。
本発明の一実施形態に係る攪拌子を示す斜視図である。 図1に示す攪拌子の断面図である。 図1に示す攪拌子の作動を説明する説明図である。 図1に示す攪拌子の作動を説明する説明図である。 図1に示す攪拌子の作動を説明する説明図である。
符号の説明
1 攪拌子
10 フロート体
11 内部空間
20 磁石体
30 攪拌羽根



Claims (3)

  1. 容器内に収容される液状の試料を撹拌する撹拌子であって、
    内部に空間を有し、前記試料に浮遊するフロート体と、
    前記フロート体の内部空間に収容される磁石体と、
    前記フロート体の外表面に設けられた攪拌羽根とを備えており、
    前記フロート体は、回転磁場により前記磁石体と一体に回転可能に構成されている攪拌子。
  2. 前記磁石体は、長手方向の両端部に異なる磁性を有する棒状の磁石であり、前記フロート体の内部空間において移動可能とされている請求項1に記載の攪拌子。
  3. 前記フロート体は、球状に形成されており、
    前記攪拌羽根は、前記フロート体の大円部に沿って延びるように環状に形成されている請求項1又は2に記載の攪拌子。


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