JP2007077859A - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、互いに異なる方向に流れる複数種の気流を選択的に燃焼室内に形成する内燃機関の吸気構造を提供する。
【解決手段】 エンジンの吸気構造は、燃焼室に供給する空気が流れる吸気通路22と、吸気通路22に空気を流入させる空気流入通路45と、空気流入通路45から吸気通路22に流れ込む空気の流入方向を、第1の方向(矢印201に示す方向)と第2の方向(矢印202に示す方向)との間で変化させる回転バルブ41とを備える。吸気通路22は、軸線101に沿って延び、燃焼室に連通する。吸気通路22は、空気が流れる空間を取り囲み、軸線101の周りで延在する内壁22cを有する。第1の方向と第2の方向とは、それぞれ、軸線101を中心とした周方向にずれた位置501および位置502で内壁22cに交わる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、一般的には、内燃機関の吸気構造に関し、より特定的には、気流制御用のバルブを備えた内燃機関の吸気構造に関する。
従来の内燃機関の吸気構造に関して、たとえば、特開平5−86872号公報には、低負荷運転域に縦方向のスワールを効果的に生起させるとともに、高負荷運転域に通気抵抗を減少させて機関出力を向上させることを目的とした内燃機関の吸気装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された内燃機関の吸気装置は、主吸気通路と、主吸気通路の下端側に連通する副吸気通路とを備える。副吸気通路からの吸気流が主吸気通路に流れ込むことによって、燃焼室内に縦方向のスワールを発生させる。
また、実開平5−50072号公報には、燃焼の霧化を促進させて燃焼を安定させ、排ガス状態を向上させることを目的とした内燃機関の吸気装置が開示されている(特許文献2)。また、特開平10−141070号公報には、シリンダ内に噴射された燃料を点火プラグ周りに確実に集める空気流を形成することを目的とした筒内噴射エンジンが開示されている(特許文献3)。特許文献2および3では、特許文献1に開示された吸気装置と同様の方法により、スワール流もしくはタンブル流を強制的に発生させている。
また、特開平11−257078号公報には、筒内ガスの流動状態を変化可能とし、成層燃焼時の燃料輸送経路の最適化を図ることを目的とした直噴火花点火式内燃機関が開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示された内燃機関では、各気筒毎の吸気通路に、スワールを生成するためのスワール用開閉弁と、タンブルを生成するためのタンブル用開閉弁とが、それぞれ独立に作動可能に設けられている。
また、特開平7−259572号公報には、内燃機関の負荷状態に応じてインダクションエアを細かく制御することを目的とした副吸気ポートの制御装置が開示されている(特許文献5)。特許文献5に開示された制御装置では、内燃機関の吸気ポートと別にインダクションエア通路が設けられており、そのインダクションエア通路にロータリ弁が配設されている。ロータリ弁が回転することにより、インダクションエア通路から吸気ポートに流入するエアの噴出方向が、吸気ポートの軸線方向に沿って変化する。
特開平5−86872号公報 実開平5−50072号公報 特開平10−141070号公報 特開平11−257078号公報 特開平7−259572号公報
上述の特許文献1から3では、燃焼室内にスワール流およびタンブル流のいずれか一方の渦流しか形成することができない。一方、特許文献4に開示された内燃機関では、機関の運転条件に合わせてスワール流およびタンブル流を選択的に発生させることができるが、吸気ポートにスワール用開閉弁およびタンブル用開閉弁を別々に設ける必要がある。このため、吸気構造が複雑になるおそれがある。また、特許文献5に開示された制御装置では、エアの噴出方向が吸気ポートの軸線方向に沿ってのみ変化するため、燃焼室内の気流を十分に制御できない場合がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡易な構成で、互いに異なる方向に流れる複数種の気流を選択的に燃焼室内に形成する内燃機関の吸気構造を提供することである。
この発明に従った内燃機関の吸気構造は、内燃機関の燃焼室に供給する空気が流れる吸気通路と、吸気通路に空気を流入させる空気流入通路と、空気流入通路から吸気通路に流れ込む空気の流入方向を、第1の方向と第2の方向との間で変化させるバルブとを備える。吸気通路は、軸線に沿って延び、燃焼室に連通する。空気流入通路は、吸気通路が延びる経路上に交わる。吸気通路は、空気が流れる空間を取り囲み、軸線の周りで延在する内壁を有する。第1の方向と第2の方向とは、軸線を中心とした周方向にずれた位置で内壁に交わる。
このように構成された内燃機関の吸気構造によれば、空気の流入方向を第1の方向と第2の方向との間で変化させることにより、吸気通路内の空気の流速を、軸線周りの異なる位相位置で局所的に増大させることができる。これにより、空気が吸気通路から燃焼室に流れ込むベクトルの方向を変化させ、互いに異なる方向に流れる複数種の気流を選択的に燃焼室内に形成することができる。また、本発明では、空気の流入方向を変化させるバルブを設ければ良いため、吸気構造を簡易に構成することができる。
また好ましくは、バルブは、筒形状を有し、その内側に吸気通路の一部の区間を形成している。バルブには、吸気通路と空気流入通路とを連通させる孔が形成されている。内燃機関の吸気構造は、さらに、バルブを軸線を中心に回転させる駆動部を備える。
このように構成された内燃機関の吸気構造によれば、駆動部によりバルブを回転させることにより、吸気通路と空気流入通路とを連通させる孔を、軸線周りの所定の位相位置に設定することができる。これにより、空気流入通路から吸気通路に流れ込む空気の流入方向を変化させ、上述の気流制御を行なうことができる。また、本発明では、吸気通路の一部の区間をバルブが形成しているため、バルブを設けるスペースを容易に確保することができる。
また、内燃機関は、直線上に配置された複数の燃焼室を備える。駆動部は、複数の燃焼室に配置された各バルブを一括して回転させる。このように構成された内燃機関の吸気構造によれば、駆動部の簡略化および小型化を図ることができる。
また好ましくは、バルブは、燃焼室を形成するシリンダヘッドに固定されたインテークマニホールドに設けられている。このように構成された内燃機関の吸気構造によれば、バルブを設置するための形状をインテークマニホールドに形成することができる。
また好ましくは、バルブは、燃焼室を形成するシリンダヘッドに設けられている。このように構成された内燃機関の吸気構造によれば、バルブを燃焼室により近い位置に設置することで、吸気通路内に形成した空気の流速分布が弱まる前に、空気を燃焼室に供給することができる。これにより、気流形成の制御性を向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、簡易な構成で、互いに異なる方向に流れる複数種の気流を燃焼室内に形成する内燃機関の吸気構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。図1を参照して、ガソリンエンジン10(以降、エンジン10と称する)は、車両に搭載される直列4気筒エンジンであり、図中には、そのうちの1つの気筒の断面が示されている。エンジン10は、筒状のシリンダ13が形成されたシリンダブロック26と、シリンダブロック26の上端に固定されたシリンダヘッド25とを備える。シリンダヘッド25は、アルミニウム合金等の金属から形成されている。
シリンダ13には、略円形の頂面12aを有し、シリンダ内を往復運動するピストン12が封入されている。頂面12aと、シリンダ13を規定するシリンダブロック26の内壁と、シリンダヘッド25とに囲まれた位置には、燃焼室15が形成されている。シリンダヘッド25には、燃焼室15に連通する吸気ポート14および排気ポート18が形成されている。吸気ポート14および排気ポート18には、これらのポートと燃焼室15との間を適当なタイミングで開閉する吸気バルブ16および排気バルブ17がそれぞれ配置されている。
エンジン10は、さらに、シリンダヘッド25に固定されたインテークマニホールド21を備える。インテークマニホールド21は、車外から取り込まれた空気を吸気ポート14に導く。インテークマニホールド21には、吸気ポート14に連通する空気導入路37が形成されている。空気導入路37および吸気ポート14により、燃焼室15内に供給する空気が流れる吸気通路22が構成されている。
図2は、図1中のエンジンの内部構造を示す斜視図である。図3は、図2中に示すエンジンの内部構造の上面図である。図1から図3を参照して、吸気通路22は、メイン通路32と、メイン通路32から分岐する分岐通路33および34とから構成されている。分岐通路33と分岐通路34とは、頂面12aに平行な方向(図3中の矢印100に示す方向)に並んでメイン通路32と燃焼室15との間で延びている。
分岐通路33および34は、それぞれ、燃焼室15に連通する位置に開口面33aおよび34aを有する。開口面33aおよび34aは、ピストン12の頂面12aに向い合い、かつ頂面12aに対して傾斜する平面内で延在している。開口面33aおよび34aを頂面12a上に直角に投影した場合に、開口面33aと開口面34aとは、頂面12aの中心を通り、頂面12aを2分割する中心線に対して線対称となる位置に投影される。
図4は、図1中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。図5は、図4中のV−V線上に沿ったインテークマニホールドの断面図である。図4および図5を参照して、吸気通路22は、軸線101に沿って延び、燃焼室15に向かっている。
インテークマニホールド21には、回転バルブ41が設けられている。回転バルブ41は、外周面41aを有し、軸線101を中心とする筒形状に形成されている。回転バルブ41は、吸気通路22の経路上に配置されている。回転バルブ41は、空気流入通路45が吸気通路22に交わる位置に配設されている。回転バルブ41は、吸気通路22の経路上で、インテークマニホールド21に替わって吸気通路22の一部の区間を形成している。
インテークマニホールド21は、樹脂材料から形成されていても良いし、金属から形成されていても良い。回転バルブ41は、樹脂材料から形成されていても良いし、金属から形成されていても良い。
吸気通路22を形成するインテークマニホールド21、回転バルブ41およびシリンダヘッド25は、空気が流れる空間を取り囲む内壁22cを有する。回転バルブ41は、吸気通路22内の空気流れを妨げないように、内壁22cが軸線101に沿って筒状に延在するように形成されている。内壁22cは、回転バルブ41と、回転バルブ41が設けられる部材であるインテークマニホールド21との間で連続して連なっている。このような構成により、回転バルブ41によってエンジン10の吸気効率が低下することを防止できる。なお、空気の流れ方向に直交する平面で切断した場合の吸気通路22の形状は、たとえば、円形、楕円形またはトラック形状であり、これ以外の形状であっても良い。
インテークマニホールド21には、チャンバ46が一体に成形されている。チャンバ46には、吸気通路22に流入させる空気が流れる空気流入通路45が形成されている。空気流入通路45は、外周面41aを部分的に取り囲むように設けられている。空気流入通路45は、軸線101を中心とした周方向に所定の位相区間に渡って延びている。
回転バルブ41は、外周面41aから空気流入通路45に向けて筒状に突出する筒状部42を有する。筒状部42には、回転バルブ41により形成された吸気通路22と、空気流入通路45との間を連通させる貫通孔41hが形成されている。貫通孔41hは、軸線101周りの所定の位相位置で、軸線101に斜めに交差するように延びている。筒状部42は、軸線101方向に沿った吸気通路22内の空気の流れ方向と、貫通孔41hを通過する空気の流れ方向とが、鋭角に交わるように形成されている。筒状部42は、貫通孔41hが軸線101に直交するように形成されていても良い。
エンジン10は、さらに、ギヤ部52を有するモータ51を備える。ギヤ部52は、回転バルブ41の外周面41aに形成されたギヤに噛み合っている。モータ51に通電することにより、回転バルブ41が軸線101を中心に回転する。これに伴って、筒状部42が位置Aと位置Bとの間で移動し、軸線101周りの貫通孔41hの位相位置が90°変化する。なお、回転バルブ41を回転させる駆動機構は、モータ51に限られず、たとえば、吸気通路22内に発生する負圧を利用した機構であっても良い。
筒状部42が位置Aにある時、空気は、貫通孔41hを通って矢印201に示す方向に流れ、空気流入通路45から吸気通路22に流入する。この矢印201に示す空気の流入方向は、内壁22cの位置501に交わる。一方、筒状部42が位置Bにある時、空気は、貫通孔41hを通って矢印202に示す方向に流れ、空気流入通路45から吸気通路22に流入する。この矢印202に示す空気の流入方向は、内壁22cの位置502に交わる。位置501と位置502とは、軸線101周りの異なる位相位置に形成される。位置501は、内壁22cの上端部に形成される。位置502は、内壁22cの上端部と下端部との間の中間に位置し、軸線101方向に沿って移動させた場合に分岐通路34に連なる内壁22cの右端部に形成される。
回転バルブ41は、筒状部42が位置Aと位置Bとの間のいずれかの位置にある場合にも、貫通孔41hを通って空気流入通路45から吸気通路22に流入する空気流れを許容する。位置501と位置502とは、軸線101を中心とした周方向に加えて、軸線101方向にもずれていても良い。位置Aと位置Bとは、軸線101を中心とする周方向にずれていれば、内壁22cのいずれの位置であっても良い。
図6は、筒状部が位置Aにある時、燃焼室内に形成される気流の様子を示す斜視図である。図7は、筒状部が位置Aにある時のメイン通路内の速度分布を示すグラフである。図7および後に説明する図9中には、回転バルブ41よりも吸気通路22内の空気流れのすぐ下流側でメイン通路32を切断した場合に得られる通路断面32aの速度分布が示されている。本実施の形態では、通路断面32aが、略円形もしくは略楕円形の形状を有するものとする。
図6および図7を参照して、通路断面32aに縦軸Yを規定し、内壁22cの下端部をY=0とし、内壁22cの上端部をY=Hとする。図4中の筒状部42が位置Aにある時、空気は、内壁22cの上端部を吹き付けるように空気流入通路45から吸気通路22に流入する。このため、通路断面32aにおける空気の流速は、通路断面32aの縦方向の中心位置よりも内壁22cの上端部に寄った位置で最大となる。
これにより、開口面33aの下端部33nおよび開口面34aの下端部34n側よりも、開口面33aの上端部33mおよび開口面34aの上端部34m側で、分岐通路33および34から燃焼室15に流入する空気の流速が増大する。結果、燃焼室15には、頂面12aに略直交する縦方向の旋回流であって、矢印301に示す方向に流れるタンブル流が形成される。
図8は、筒状部が位置Bにある時、燃焼室内に形成される気流の様子を示す斜視図である。図9は、筒状部が位置Bにある時のメイン通路内の速度分布を示すグラフである。
図8および図9を参照して、通路断面32aに横軸Xを規定し、軸線101方向に沿って移動させた場合に分岐通路33に連なる内壁22cの左端部をX=0とし、軸線101方向に沿って移動させた場合に分岐通路34に連なる内壁22cの右端部をX=Bとする。図4中の筒状部42が位置Bにある時、空気は、内壁22cの右端部を吹き付けるように、空気流入通路45から吸気通路22に流入する。このため、通路断面32aにおける空気の流速は、通路断面32aの横方向の中心位置よりも内壁22cの右端部に寄った位置で最大となる。
これにより、分岐通路33よりも分岐通路34で、燃焼室15に流入する空気の流速が増大する。結果、燃焼室15には、頂面12aに略平行な横方向の旋回流であり、矢印302に示す方向に流れるスワール流が形成される。
本実施の形態では、燃焼室15に複数の吸気通路としての分岐通路33および34が連通している。このため、異なる流速を有する空気流れを、互いに離間した開口面33aおよび34aに形成することができ、燃焼室15内にスワール流をより効果的に形成することができる。
この発明の実施の形態1における内燃機関としてのエンジン10の吸気構造は、エンジン10の燃焼室15に供給する空気が流れる吸気通路22と、吸気通路22に空気を流入させる空気流入通路45と、空気流入通路45から吸気通路22に流れ込む空気の流入方向を、第1の方向(矢印201に示す方向)と第2の方向(矢印202に示す方向)との間で変化させるバルブとしての回転バルブ41とを備える。吸気通路22は、軸線101に沿って延び、燃焼室15に連通する。空気流入通路45は、吸気通路22が延びる経路上に交わる。吸気通路22は、空気が流れる空間を取り囲み、軸線101の周りで延在する内壁22cを有する。第1の方向と第2の方向とは、それぞれ、軸線101を中心とした周方向にずれた位置501および位置502で内壁22cに交わる。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるエンジン10の吸気構造によれば、吸気通路22内の軸線101周りの異なる位相位置に向けて空気を流入させることにより、分岐通路33および34から燃焼室15に流入する空気の流れ方向を効果的に変化させることができる。これにより、エンジン10の状態に合わせて、タンブル流およびスワール流を選択的に燃焼室15内に形成することができる。加えて、回転バルブ41を位置Aと位置Bとの中間位置に位置決めすれば、タンブル流とスワール流との中間の流れ方向を有する気流を、燃焼室15内に形成することができる。
また、本実施の形態では、1つの回転バルブ41を設けることによって、タンブル流とスワール流との両方を燃焼室15に形成することができる。このため、形成する気流毎にバルブや空気流入通路を設ける場合と比較して、エンジン10の吸気構造を簡易に構成することができる。
図10は、複数の気筒間に渡って設けられた回転バルブの駆動機構を示す正面図である。図10を参照して、直列4気筒エンジンであるエンジン10の場合、回転バルブ41は、4つの気筒の各々に設けられる。この場合、回転バルブ41間を連結し、1つの回転バルブ41の回転運動を他の回転バルブに伝達する連結バー81を設けても良い。これにより、モータ51を気筒毎に設ける必要がなくなり、回転バルブ41の駆動機構を簡易かつコンパクトに構成することができる。
なお、図10に示す回転バルブの駆動機構を、続いて説明する実施の形態2および3における吸気構造に適用しても良い。
(実施の形態2)
図11は、この発明の実施の形態2における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。図11は、実施の形態1における図4に対応する図である。図12は、図11中のXII−XII線上に沿ったインテークマニホールドの断面図である。本実施の形態における吸気構造は、実施の形態1における吸気構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図11および図12を参照して、本実施の形態では、図4中の回転バルブ41に替えて、インテークマニホールド21に回転バルブ61が設けられている。回転バルブ61には、筒状部42が形成されておらず、軸線101周りの所定の位相位置で吸気通路22と空気流入通路45との間を連通させる貫通孔61hのみが形成されている。
チャンバ46には、回転バルブ61が位置Aと位置Bとの中間位置に位置決めされた時に、貫通孔61hを塞ぐ壁部48が設けられている。空気流入通路45は、回転バルブ61が位置Aおよび位置Bにそれぞれ位置決めされた時に、貫通孔61hを介して吸気通路22に連通する空気流入通路45mおよび空気流入通路45nを有する。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるエンジンの吸気構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、回転バルブ61を位置Aと位置Bとの中間位置に位置決めすることにより、空気流入通路45から吸気通路22への空気流れを遮断することができる。これにより、たとえば、エンジン10が高負荷、高回転領域にある場合等、タンブル流、スワール流を使用する必要がない時に、回転バルブ61を位置Aと位置Bとの中間位置に位置決めする。これにより、空気流入通路45からの流入空気によって、吸気通路22内の空気流れが妨げられることを防止できる。
なお、回転バルブ61を設ける替わりに、空気流入通路45mおよび45nのいずれかに選択的に空気を流すバルブを、空気流入通路45mと空気流入通路45nとの分岐位置に設けても良い。
(実施の形態3)
図13は、この発明の実施の形態3における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。図14は、実施の形態1における図4に対応する図である。図14は、図13中のXIV−XIV線上に沿ったシリンダヘッドの断面図である。本実施の形態における吸気構造は、実施の形態2における吸気構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図13および図14を参照して、本実施の形態では、図11中の回転バルブ61に替えて、シリンダヘッド25に貫通孔71hが形成された回転バルブ71が設けられている。シリンダヘッド25に形成された吸気ポート14は、拡径部14dを有する。拡径部14dは、インテークマニホールド21との接合面から所定の長さに渡って吸気ポート14の直径よりも大きい直径を有するように形成されている。回転バルブ71は、拡径部14dに収まるように設けられており、拡径部14dの内壁に沿って筒状に延びている。
このように構成された、この発明の実施の形態3における吸気構造によれば、実施の形態2に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、空気流入通路45から吸気通路22への空気の流入位置を、燃焼室15により近い位置に配置することができる。これにより、空気流入によって形成された通路断面内の空気の速度分布が減衰する前に、空気を燃焼室15に流入させることができる。結果、燃焼室15内にスワール流もしくはタンブル流を効果的に形成することができる。また、回転バルブ71を樹脂材料から形成した場合、シリンダヘッド25の熱が、回転バルブ71内の空気に伝わることを抑制できる。
以上に説明した吸気構造を、たとえば、筒(シリンダ)内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射部としての筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段としての吸気通路用インジェクタとを備えた内燃機関としてのガソリンエンジンに適用しても良い。この場合、エンジンが低負荷、低・中回転領域にあって、主に吸気通路用インジェクタが燃料噴射を分担している時、タンブル流を発生させ、主に筒内噴射用インジェクタが燃料噴射を分担している時、スワール流を発生させることができる。
なお、実施の形態1から3では、本発明を直列4気筒エンジンに適用した場合について説明したが、これ以外の多気筒エンジン、たとえば、V型6気筒エンジンやV型8気筒エンジンにも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。 図1中のエンジンの内部構造を示す斜視図である。 図2中に示すエンジンの内部構造の上面図である。 図1中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。 図4中のV−V線上に沿ったインテークマニホールドの断面図である。 筒状部が位置Aにある時、燃焼室内に形成される気流の様子を示す斜視図である。 筒状部が位置Aにある時のメイン通路内の速度分布を示すグラフである。 筒状部が位置Bにある時、燃焼室内に形成される気流の様子を示す斜視図である。 筒状部が位置Bにある時のメイン通路内の速度分布を示すグラフである。 複数の気筒間に渡って設けられた回転バルブの駆動機構を示す正面図である。 この発明の実施の形態2における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。 図11中のXII−XII線上に沿ったインテークマニホールドの断面図である。 この発明の実施の形態3における吸気構造が適用されたガソリンエンジンを示す断面図である。 図13中のXIV−XIV線上に沿ったシリンダヘッドの断面図である。
符号の説明
10 ガソリンエンジン、15 燃焼室、21 インテークマニホールド、22 吸気通路、22c 内壁、25 シリンダヘッド、41,61,71 回転バルブ、41h,61h,71h 貫通孔、45 空気流入通路、51 モータ、101 軸線、501,502 位置。

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延び、内燃機関の燃焼室に連通し、前記燃焼室に供給する空気が流れる吸気通路と、
    前記吸気通路が延びる経路上に交わり、前記吸気通路に空気を流入させる空気流入通路と、
    前記空気流入通路から前記吸気通路に流れ込む空気の流入方向を、第1の方向と第2の方向との間で変化させるバルブとを備え、
    前記吸気通路は、空気が流れる空間を取り囲み、前記軸線の周りで延在する内壁を有し、
    前記第1の方向と前記第2の方向とは、前記軸線を中心とした周方向にずれた位置で前記内壁に交わる、内燃機関の吸気構造。
  2. 前記バルブは、筒形状を有し、その内側に前記吸気通路の一部の区間を形成しており、
    前記バルブには、前記吸気通路と前記空気流入通路とを連通させる孔が形成されており、さらに、
    前記バルブを前記軸線を中心に回転させる駆動部を備える、請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
  3. 内燃機関は、直線上に配置された複数の燃焼室を備え、
    前記駆動部は、前記複数の燃焼室に配置された各前記バルブを一括して回転させる、請求項2に記載の内燃機関の吸気構造。
  4. 前記バルブは、前記燃焼室を形成するシリンダヘッドに固定されたインテークマニホールドに設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
  5. 前記バルブは、前記燃焼室を形成するシリンダヘッドに設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
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