JP2007077023A - 歯周細胞増殖剤および食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 歯周病の治療および予防に関連し歯周病菌の退縮後、歯周細胞の増殖による歯周組織の再生が必要であるが、これらの歯周細胞の増殖剤および食品を作成する。
【解決手段】 コエンザイムQ10を水溶化したもの、または包接体で加えて各種製剤、食品を作成する。コエンザイムQ10は歯周細胞の増殖効果を示し、これらを配合した製剤、食品は歯周病の改善に有効であった。
【選択図】なし
【解決手段】 コエンザイムQ10を水溶化したもの、または包接体で加えて各種製剤、食品を作成する。コエンザイムQ10は歯周細胞の増殖効果を示し、これらを配合した製剤、食品は歯周病の改善に有効であった。
【選択図】なし
Description
本発明は、歯周細胞の増殖を目的とする歯周細胞増殖剤および食品に関するものであり、医療、製薬と機能性食品技術に関わるものである。
歯周病は歯を支持している歯周組織が侵される疾患であり最終的に歯の喪失にいたる極めて重要な疾患である。しかしながら従来歯周炎の治療法としてはブラッシングおよびスケーリングなどによるプラーク除去の方法が用いられてきた。また、近年これらのことをふまえて様々の治療薬が提案されている。
歯周病はその原因菌であるPorphyromonas gingivalisあるいはActinobacillus actinomyceremcomitansによって引き起こされるがこれらの増殖を抑制または死滅させるには抗生物質などが用いられる。しかしながらこれらの療法では病巣を無くし歯周炎の進行は阻止されるが破壊された歯周組織の再生や修復は困難である。
これらの歯周組織の再生治癒および再付着を進める上で各種の治療薬が提案されている。血管新生を誘導する塩基性線維芽細胞増殖因子(ペプチド)を配合したもの(特許文献1)や血管内皮細胞増殖因子/血管透過性因子に対する抗体を含む製剤(特許文献2)などが提案されている。
特許文献3には、活性酸素が歯肉組織の炎症を悪化させ、歯周病につながるものとし、抗酸化剤の有用性を記載している。抗酸化剤とモノリン酸アデノシンの併用系での効果としてコエンザイムQ10の記載は無く抗酸化剤一般が記載されている。あくまで抗酸化機能による歯周病の改善に主眼がおかれている。
特許文献4には、ビタミンCとCoQ10の併用もしくは単体での使用で口腔吸収歯科調剤が記載されている。ホメオパシー生体組織塩などの併用系で歯周病の免疫応答増強、歯肉コラーゲン濃度増加、歯茎の出血、バクテリア毒素の上皮細胞壁透過抑制などの効果を記載している。あくまで免疫機能を主眼においた歯周病の改善をうたっているにすぎない。
特許文献5には、リン酸誘導体とユビキノン還元体等の併用系で基本的に皮膚障害の抑制について記載されているが皮膚の延長として歯肉炎への局所投与する治療法を請求範囲に含んでいる。この場合リン酸誘導体を含むことが第一義であり、またユビキノン還元体に特定されていることから酸化型のコエンザイムQ10は対象からはずれるものと判断される。
特許文献6には、コエンザイムQ10を主成分とする口腔内塗布剤が開示されているが、剤形として基本的にジェルが考えられている。さらに基本的な歯周病の予防、改善の機作としてはフリーラジカルによる口腔内の酸化ダメージの抑制にあるとしている。
特許文献7は抗酸化性生薬とCoQ10の併用系が主体であるがフリーラジカルによる酸化ストレスの抑制により口腔内への酸化的ダメージを与えることを抑制することに特徴を見出している。剤形としてジェルおよびチュアブル錠の記載があるが、基本的に歯周細胞の増殖まで立ち入っていないことから本発明については機能面で全く異なっているものである。
特許文献8はコエンザイムQ10を口腔粘膜から吸収しやすくするために寒天カプセルにし、これをペーストまたはゲル状の食品として口腔内でカプセルを破壊して口腔から直接吸収させることを目的としている。この場合、これを作るプロセスに主眼をおく形となっており、機能面の記載は無い。消化管の吸収ではなく口腔内、舌下吸収が目的であり、歯周病に対しては目的としていない。
特開平7−17876号公報
特開2002−97157号公報
特開平11−124322号公報
特表2004−532831号公報
特表2004−538308号公報
特開2004−231603号公報
特開2004−231602号公報
特開2005−143365号公報
本発明の目的は歯周細胞の増殖に有効な製剤および食品を提供することにある。
本発明者らは、前述のような従来の治療薬、食品が歯周組織の酸化に対するダメージの低減、免疫機能の修復、再生のみに言及し、歯周病の内因的な問題について検討していないことから歯周病患者において歯周組織中のコエンザイムQ10(CoQ10)が欠乏することに着目し、本発明を完成させた。
即ち、本発明者らは歯周病患者が他の疾患に対しても罹患しやすいことに着目し、また歯周組織にかかわらず歯周病患者のコエンザイムQ10の血中濃度が低下することに着目し、コエンザイムQ10の経口摂取を検討した。しかしながらこれらの血中での濃度上昇は他の疾患部位や欠乏部位への取り込みがあり顕著な効果を認められなかった。
本発明者らは、歯周病患者の疾患部位に直接的に作用可能な状態でコエンザイムQ10を歯周細胞に供給し、コエンザイムQ10が直接的に歯周細胞の増殖作用を促進させることを確認した。さらにコエンザイムQ10を歯周組織に長時間接触させることにより歯周組織細胞の修復、再生が可能であるという結論に思い至たった。
これらをより効果的に実施する方法としてチアブル製剤、フィルム製剤、チューインガム等の形態で、歯周組織とコエンザイムQ10が長時間接触可能な剤形を使用することによってより有効な歯周細胞増殖剤および食品が供給可能である。
コエンザイムQ10の口腔内での歯周細胞への直接的な接触でもっとも効果的な治療が可能であるが、これをより一層効果的にするために通常の健康食品によるコエンザイムQ10の摂取も可能である。これらはソフトカプセル、打錠タブレット、ハードカプセルの形状で入手可能である。
本発明では、歯周病の治療において歯周細胞の再生、修復をする上で対症療法を行うのみならず、歯周病に影響する全身的な観点から欠乏するコエンザイムQ10を補足するばかりでなく局部的に歯周組織に供給することによって歯周組織細胞の再生、修復を可能にする歯周細胞の増殖剤、食品を提供し得る。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で言うコエンザイムQ10は心臓病の治療に使われてきた医薬用成分であり、通常、ユビキノンと呼ばれている、2,3−ジメトキシ‐5‐デカプレニル‐6‐メチル‐ベンゾキノンを言う。近年、コエンザイムQ10は、日本国内においても食品として認められタブレット、ソフトカプセルやキャンディー、チューインガム、飲料など様々の形態で利用されている。
本発明で言うコエンザイムQ10は心臓病の治療に使われてきた医薬用成分であり、通常、ユビキノンと呼ばれている、2,3−ジメトキシ‐5‐デカプレニル‐6‐メチル‐ベンゾキノンを言う。近年、コエンザイムQ10は、日本国内においても食品として認められタブレット、ソフトカプセルやキャンディー、チューインガム、飲料など様々の形態で利用されている。
本発明で言う歯周病とは、歯肉炎および歯周炎を含む。歯肉炎は炎症が歯肉局所に限定されるのに対し歯周炎は歯根膜および歯槽骨まで及ぶものを言う。歯周病は感染症でありPorphyromonas gingivalisあるいはActinobacillus actinomyceremcomitansによって引き起こされる。歯周病は歯牙の喪失につながる主要な原因となるにもかかわらず、これまで薬物治療が十分に確立されていない。
歯周組織は、歯根と歯肉が歯根膜を介し線維性の強固な結合により付着しているが、従来、歯根膜が再生する前に歯肉表面の上皮細胞が歯周ポケット表面を被覆するため、上皮細胞と歯根の間に正常な結合組織が再生出来ず、歯周ポケットが再形成され歯周炎の再発と歯肉の退縮がおこる。
これに対し正常な線維性結合を再生させる方法として、
(1)クエン酸による歯根面の処理
(2)生体適合性の遮断膜による上皮へのダウングロースの抑制
(3)局所への細胞増殖誘導
などが提案されている。しかしながら、現状では良好な結果は得られていない。
(1)クエン酸による歯根面の処理
(2)生体適合性の遮断膜による上皮へのダウングロースの抑制
(3)局所への細胞増殖誘導
などが提案されている。しかしながら、現状では良好な結果は得られていない。
これらのことに鑑み、また歯周病の全身での疾患との関係から、歯周病疾患部位に直接的にコエンザイムQ10を接触させ歯周細胞への直接的な供給をすることによる治療法を発案したものである。
コエンザイムQ10の粘膜からの吸収については、十分な資料は無いが、通常化粧品用に用いられている。皮膚からの吸収性による、しわ、シミの予防効果が期待され、表皮細胞による直接的な吸収について予測させる。
製剤、食品の形態としては口腔内細胞に長期間接触させることが可能なものであり、通常のタブレットやソフトカプセル類、飲料ではすぐに飲み込まれてしまい口腔内に留まらない。また塗布剤やスプレータイプも一時的に留まるだけでそれほど長期の歯周細胞との接触は期待できない。従って、本発明では、チアブルタイプの大型のタブレット、トローチ、キャンディー、フィルム食品、チューインガムなどが形状として好適である。特に、フィルム食品は歯周組織に直接接触させて溶解していくので好適であると考えられる。
配合材料としては、CoQ10を除き、通常の経口医薬用素材、食品素材を用いることができる。すなわち賦形剤として用いられる澱粉、デキストリン、シクロデキストリン、キシリトール、還元麦芽糖等の糖質、結晶セルロース、各種ペプチド、ポリフェノール類、グッタペルカ、ポリ酢酸ビニル、各種合成ポリマー、香料など一般的に医薬用賦形剤、食品基材に用いられるもので有れば使用可能である。
コエンザイムQ10の配合量は、医薬用の目安である1日30mgを基本に設計される。即ち、できる限り長期間、口腔内にコエンザイムQ10が存在することが好ましいが、各種製剤、食品で数時間口腔内に滞留するものはない。従って、数回に分けて摂取できるように、各種製剤、食品には、1回分に、好ましくは0.01〜100mg、より好ましくは0.3mg〜10mgのコエンザイムQ10を配合することが良好な結果を得る。これらの配合は製剤、食品の形態によるが、本発明の配合を制限するものではない。
コエンザイムQ10は、そのままの原体を使うことも可能であるが、シクロデキストリン包接体にしても良い。特にこれらの包接体は、すぐに分解されることなく、また歯周細胞への吸収性も良いと判断される。シクロデキストリンとしてはα、β、γの3種が食品として利用可能であるが、β体、γ体の包接物が利用可能である。
コエンザイムQ10の包接体の作製方法は、通常用いられる包接体の作製方法であってよく特に限定されない。例えば、コエンザイムQ10をシクロデキストリン水溶液に添加して均一に混合することによって不溶性のコエンザイムQ10のシクロデキストリン溶液を作製し、上記混合には、通常このような用途に用いられる方法および装置を用いることができ、特に限定されない。混合時間は、そのような方法および装置に依存して変化するが、通常、1〜120分、好ましくは5〜30分である。更に混合を十分に行うため、上記シクロデキストリン溶液は、要すれば、加熱溶解(例えば30〜60℃)や超音波処理を行ってもよい。上記溶液から水を除去するが、上記水の除去には通常、このような用途に用いられる方法および装置を用いることができ、特に限定されないが、例えば、ロータリーエバポレーターを用いて得られた固形物を粉砕する方法や、スプレードライ製法により粉末とすることが好ましい。勿論、用途によっては、固形物や粉末とせず、溶液の状態で使用することも可能である。
上記包接体中のコエンザイムQ10の含有量は、コエンザイムQ10包接体の重量に対して、1〜20重量%、好ましくは5〜15重量%、より好ましくは10〜15重量%であることが望ましい。上記コエンザイムQ10の含有量が1重量%未満では配合製品の効果を期待することができない、20重量%を超えると20%を越えるコエンザイムQ10は包接体を形成することがない。
コエンザイムQ10の乳剤の作製方法は、通常用いられる乳剤の作製方法であってよく特に限定されないが、例えばシュガーエステルやポリグリセリンエステル等の非イオン系の界面活性剤(5〜40部)、大豆レシチン(5〜20部)、グリセリン(20〜70部)とコエンザイムQ10を配合して撹拌混合して均一化して作製する。なお、上記乳剤中のコエンザイムQ10の含有量は、上記包接体中のコエンザイムQ10の含有量と同様である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
コエンザイムQ10によるヒト歯周細胞再生促進作用を試験した。
ヒト歯根膜細胞(以下PDLと略記する)の増殖性に対する作用を以下のように実施、測定した。96ウェルプレートの各ウェルに1.0×103個のPDLを播種し、10,100ng/mLおよび1μg/mLのコエンザイムQ10を添加し、37℃で48時間の培養を行った。培養後、細胞増殖試薬WST‐1試薬(Roche社製)を各ウェルに10μLずつ添加し、5%CO2、37℃条件下で60分間培養を行った。その後、マイクロプレートリーダーMPRA4(TOSOH社製)を用いて細胞増殖活性の測定を行った。対象としてコエンザイムQ10を加えずに同様の試験を行った。
各試験濃度で増殖した細胞数を、対象を1とした時の数字で表1に示す。
コエンザイムQ10によるヒト歯周細胞再生促進作用を試験した。
ヒト歯根膜細胞(以下PDLと略記する)の増殖性に対する作用を以下のように実施、測定した。96ウェルプレートの各ウェルに1.0×103個のPDLを播種し、10,100ng/mLおよび1μg/mLのコエンザイムQ10を添加し、37℃で48時間の培養を行った。培養後、細胞増殖試薬WST‐1試薬(Roche社製)を各ウェルに10μLずつ添加し、5%CO2、37℃条件下で60分間培養を行った。その後、マイクロプレートリーダーMPRA4(TOSOH社製)を用いて細胞増殖活性の測定を行った。対象としてコエンザイムQ10を加えずに同様の試験を行った。
各試験濃度で増殖した細胞数を、対象を1とした時の数字で表1に示す。
(実施例2)
コエンザイムQ10によるヒト歯周細胞再生促進作用を試験した。
ヒト歯周組織由来歯肉線維芽細胞(human derived from gingival fibroblast:以下HGFと略記する)の増殖性に対する作用を以下のように実施、測定した。96ウェルプレートの各ウェルに1.0×103個のHGFを播種し、10ng/mL、100ng/mL、1μg/mLおよび10μg/mLのコエンザイムQ10を添加し、37℃で48時間の培養を行った。培養後、細胞増殖試薬WST‐1試薬(Roche社製)を各ウェルに10μLずつ添加し、5%CO2、37℃条件下で60分間培養を行った。その後マイクロプレートリーダーMPRA4(TOSOH社製)を用いて細胞増殖活性の測定を行った。対象としてコエンザイムQ10を加えずに同様の試験を行った。
各試験濃度で増殖した細胞数を、対象を1とした時の数字で表2に示す。
コエンザイムQ10によるヒト歯周細胞再生促進作用を試験した。
ヒト歯周組織由来歯肉線維芽細胞(human derived from gingival fibroblast:以下HGFと略記する)の増殖性に対する作用を以下のように実施、測定した。96ウェルプレートの各ウェルに1.0×103個のHGFを播種し、10ng/mL、100ng/mL、1μg/mLおよび10μg/mLのコエンザイムQ10を添加し、37℃で48時間の培養を行った。培養後、細胞増殖試薬WST‐1試薬(Roche社製)を各ウェルに10μLずつ添加し、5%CO2、37℃条件下で60分間培養を行った。その後マイクロプレートリーダーMPRA4(TOSOH社製)を用いて細胞増殖活性の測定を行った。対象としてコエンザイムQ10を加えずに同様の試験を行った。
各試験濃度で増殖した細胞数を、対象を1とした時の数字で表2に示す。
以上のことより、コエンザイムQ10が歯周病における歯周細胞の増殖に有効であることが明らかである。
(コエンザイムQ10-βCD包接体の作製)
βCD15gを70℃の熱水100gに溶解し、コエンザイムQ10を2.1g添加後、TKホモミキサー(特殊機化工業製)を用い、3000rpmで60分撹拌混合する。得られた混合物を凍結乾燥後、粉砕して粉末を得た。
βCD15gを70℃の熱水100gに溶解し、コエンザイムQ10を2.1g添加後、TKホモミキサー(特殊機化工業製)を用い、3000rpmで60分撹拌混合する。得られた混合物を凍結乾燥後、粉砕して粉末を得た。
(コエンザイムQ10含有乳化物の作製)
グリセリン61.5g、デカグリセリンモノオレエート6g、大豆レシチン6gに10gのコエンザイムQ10を大豆油4.5gに溶解したものを加え、水12gを加えて撹拌混合した後TKホモミキサーで5000rpmを用いて10分間乳化した。
グリセリン61.5g、デカグリセリンモノオレエート6g、大豆レシチン6gに10gのコエンザイムQ10を大豆油4.5gに溶解したものを加え、水12gを加えて撹拌混合した後TKホモミキサーで5000rpmを用いて10分間乳化した。
(実施例3)
チュアブルタブレットについては下記の処方で作成した。
チュアブルタブレットについては下記の処方で作成した。
上記配合物をよく混合し、回転式打錠機をもちいて10mm径14Rの杵で1.4t/cm2で打錠した。これをサンプルAとした。
60℃で上記配合成分を溶解した溶液を、公知の通り100℃〜180℃に加熱した回転ドラム面に塗布し、塗布面の溶液上にも熱風を吹き付けて乾燥し、ドラム面に押し当てたブレードから乾燥膜を剥離し、支持ロールを通る間に冷却し、その後、支持体フィルムにのせて巻き取りローラーに巻き込みロール状とする。フィルムを任意の幅に切断し、乾燥し、これをサンプルBとした。
30分間60℃に加温したガムベースに、キシリトール、エリスリトールを加え、2分間練合し、再び60℃で10分加温した後、その他の成分を加えて2分間練合した後、再び60℃で10分加温した。その後、同操作(2分間練合、10分間加温)を4回繰り返し十分に練合した。得られた練合物を放冷し、分割圧延して1mmの板状に成形した。これをサンプルCとした。
(比較例2)
コエンザイムQ10‐βCD包接体の代わりにβCDを5.00%加えた以外は実施例3と同じ処方で、チュアブルタブレットを作成した。
これをサンプルIとした。
コエンザイムQ10‐βCD包接体の代わりにβCDを5.00%加えた以外は実施例3と同じ処方で、チュアブルタブレットを作成した。
これをサンプルIとした。
(各種製剤、食品を使ったときの効果)
各種食品を、通常の摂取条件下で、それぞれ摂食した時の効果について以下の表11に示す。評価条件としては、各サンプルについてはそれぞれ通常の摂食条件、使用条件で30日間使用し歯周病の経緯を確認した。摂食量はサンプルIを除きコエンザイムQ10の1日摂取量が30mgになるように調整した。
各種食品を、通常の摂取条件下で、それぞれ摂食した時の効果について以下の表11に示す。評価条件としては、各サンプルについてはそれぞれ通常の摂食条件、使用条件で30日間使用し歯周病の経緯を確認した。摂食量はサンプルIを除きコエンザイムQ10の1日摂取量が30mgになるように調整した。
上記の結果から明らかなように、本発明の実施例3〜9において、長期口腔内に滞留する食品、医薬製剤の効果が認められた。
Claims (6)
- コエンザイムQ10或いはそれを含む包接体、乳剤または配合物を成分として含有してなることを特徴とする歯周細胞の増殖剤および食品。
- 口腔内に留まり、徐々に口中に溶解していくことを特徴とする請求項1記載の歯周細胞の増殖剤および食品。
- 前記包接体が、シクロデキストリン包接体である請求項1または2記載の歯周細胞の増殖剤および食品。
- (1)チアブルタイプの製剤および食品、
(2)フィルム状の製剤および食品、および
(3)チューインガム
である請求項1〜3のいずれか1項記載の歯周細胞の増殖剤および食品。 - 洗口液である請求項1記載の歯周細胞の増殖剤および食品。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載の歯周細胞の増殖剤および食品を使用する方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007300919A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-11-22 | Sanei Gen Ffi Inc | コエンザイムq10を含有する咀嚼組成物 |
JP2011079779A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Dhc Co | デンタルケア用チューイング材 |
JP2018203618A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-27 | 日清ファルマ株式会社 | コエンザイムq10フィルム製剤 |
JP2020019724A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 国立大学法人大阪大学 | 歯周病菌細胞侵入抑制用組成物 |
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