JP2007076879A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents
紙葉類搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007076879A JP2007076879A JP2005269985A JP2005269985A JP2007076879A JP 2007076879 A JP2007076879 A JP 2007076879A JP 2005269985 A JP2005269985 A JP 2005269985A JP 2005269985 A JP2005269985 A JP 2005269985A JP 2007076879 A JP2007076879 A JP 2007076879A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conveyor belt
- belt
- driving
- conveyor
- paper sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H5/00—Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines
- B65H5/02—Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines by belts or chains, e.g. between belts or chains
- B65H5/021—Feeding articles separated from piles; Feeding articles to machines by belts or chains, e.g. between belts or chains by belts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2513/00—Dynamic entities; Timing aspects
- B65H2513/10—Speed
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2513/00—Dynamic entities; Timing aspects
- B65H2513/40—Movement
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2513/00—Dynamic entities; Timing aspects
- B65H2513/50—Timing
- B65H2513/52—Age; Duration; Life time or chronology of event
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2557/00—Means for control not provided for in groups B65H2551/00 - B65H2555/00
- B65H2557/60—Details of processes or procedures
- B65H2557/61—Details of processes or procedures for calibrating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/10—Handled articles or webs
- B65H2701/19—Specific article or web
- B65H2701/1912—Banknotes, bills and cheques or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Control Of Conveyors (AREA)
Abstract
【課題】搬送ベルトを馴染ませる調整を自動的、かつ、定量的に行うことができるようにする。
【解決手段】回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルト21a、21bと、この搬送ベルト21a、21bを回転駆動する搬送モータ25と、この搬送モータ25によって回転駆動される搬送ベルト21a、21bの基準位置からのズレ量を検出する検出センサ27と、搬送ベルト21a、21bの起動時には搬送モータ25を低速回転させ、この低速回転後、検出センサ27による搬送ベルト21a、21bのズレ量の検出値に応じて搬送モータ25の回転速度を可変制御する制御部29とを具備する。
【選択図】 図3
【解決手段】回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルト21a、21bと、この搬送ベルト21a、21bを回転駆動する搬送モータ25と、この搬送モータ25によって回転駆動される搬送ベルト21a、21bの基準位置からのズレ量を検出する検出センサ27と、搬送ベルト21a、21bの起動時には搬送モータ25を低速回転させ、この低速回転後、検出センサ27による搬送ベルト21a、21bのズレ量の検出値に応じて搬送モータ25の回転速度を可変制御する制御部29とを具備する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば、紙幣などの紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に関する。
紙幣処理機では取出部に紙幣をセットし、このセットした紙幣を一枚ずつ取り出して搬送ベルトによって搬送し、この搬送される紙幣の券種、表裏、真偽、正損などを検知部で検知し、その検知結果に基づいて複数の集積庫に区分集積するようになっている。
ところで、特に中、高速の大型の処理機では搬送ベルトを中、高速で回転させるために、比較的、伸長率の低い(伸びにくい)ベルトを強いテンションで張ることが多く、組立時、ベルト交換時等には搬送ベルトに癖がついている。
この癖のついた搬送ベルトを回転させる場合、機体電源をONしてすぐに通常運転の速度まで回転速度を上昇させると、搬送ベルトが蛇行したり、外れたり、或いは、切断等の原因になることがあった。
そこで、従来機種では搬送モータとは別にリリースモータを設け、組立時、保守時等には扉を開いた状態で作業者の操作によりリリースモータを動作させて搬送ベルトを低速回転させている。この低速回転により搬送ベルトを馴染ませて癖をなくするようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−276904号公報
しかしながら、従来においては、搬送ベルトが馴染んだか否かの判断は組立作業者、保守員の経験と感覚等によって行なっていたため、判断に誤りが生じ易い。判断を誤った場合には、搬送ベルトが搬送ローラ系に馴染まないまま回転され、搬送ベルトの蛇行、外れ、切断等の原因となる。特に中・高速の紙幣処理装置では問題になる。
また、搬送ベルトを馴染ませるための作業は、扉を開いたままで搬送系を回転させるために危険であった。
一方、通常時においても、動作環境温度が低温の場合、或いは、搬送ベルトを一定期間使用していなかった場合には、搬送ベルトに癖がついていることがあるが、この場合には起動時に試運転が実施されないことが多く、搬送ベルトの外れやズレなどが発生し、紙葉類のジャムの原因となっている。
また、ジャムした紙葉類が除去されたのち、搬送ベルトは再起動されるが、このとき、搬送ベルトが外れかけた状態になっていた場合には、2次的にさらにひどいジャムが発生して、ベルト切れなどの重大障害に発展することもあった。
さらに、オペレータによるジャム処理時も扉を開いた状態で、リリースモータにより搬送ベルトを回転させる作業を実施しており非常に危険である。
なお、処理機には扉を開いて電源を落とし、手回しノブにて搬送系を回転してジャム処理する機種もあるが、搬送系が長く複数モジュールを有する場合、オペレータによるジャム処理の操作性が悪くなるという問題があった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、搬送手段を馴染ませる調整を自動的、かつ、定量的に行うことができ、また、紙葉類のジャム処理後における2次的なジャムの発生を防止でき、しかも、搬送手段の交換時期を自動的に判別できるようにした紙葉類搬送装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、回転する搬送ローラと、この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、この駆動手段によって回転駆動される前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出する検出手段と、起動時には前記駆動手段を通常の動作時よりも低速で駆動させ、この低速駆動の後、前記検出手段による前記搬送ベルトのズレ量の検出値に応じて前記駆動手段の回転速度を可変制御する制御手段とを具備する。
請求項3記載のものは、回転する搬送ローラと、この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、この駆動手段によって回転駆動される前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出する検出手段と、起動時における動作環境温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段の検出温度が基準温度以下の場合には前記駆動手段を通常の動作時よりも低速で駆動させ、この低速駆動の後、前記検出手段による前記搬送ベルトのズレ量の検出値に応じて前記駆動手段の回転速度を可変制御する制御手段とを具備する。
請求項5記載のものは、回転する搬送ローラと、この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、この駆動手段の駆動停止時間を計測する計測手段と、起動時に、前記計測手段が所定時間以上の回転停止時間を計測するのに基づいて前記駆動手段を一定時間、低速で回転させたのち、徐々に回転速度を上昇させるように制御する制御手段とを具備する。
請求項6記載のものは、回転する搬送ローラと、この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、前記搬送ベルトの回転時におけるズレ量を検出する検出手段と、前記駆動手段の累計駆動時間、及び前記搬送ベルトの設置後の経過時間を計測する計測手段と、前記検出手段によって検出されたズレ検出量と、前記計測手段によって計測された前記駆動手段の累計駆動時間と、前記搬送ベルトの設置後の経過時間とに基づいて前記搬送ベルトを交換すべきか否かを判別する判別手段と、この判別手段により交換すべきであると判別されるのに基づいて前記搬送ベルトの交換を通知する通知手段とを具備する。
請求項7記載のものは、回転する搬送ローラと、この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、前記搬送ベルトによって搬送される前記紙葉類のジャムを検出するジャム検出手段と、このジャム検出手段によって検出された前記紙葉類が除去されたのち、前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出し、この検出値に基づいて前記搬送ベルトによる紙葉類の搬送が可能か否かを判別する判別手段と、この判別手段により搬送が可能であると判別されるのに基づいて前記駆動手段を低速回転させ、この低速回転後、前記検出手段によって検出されるズレ量に応じて前記駆動手段の回転速度を徐々に上昇させるように制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、搬送手段の起動時には搬送手段を馴染ませるための調整作業を自動的、かつ、定量的に行うことができ、搬送手段の蛇行、外れ、切断等を確実に防止できる。
また、紙葉類のジャム処理後においては、搬送手段による紙葉類の搬送が可能であるか否かの判別でき、紙葉類の2次的なジャムの発生を防止できる。
さらに、搬送手段が寿命になる前にその交換時期を判別でき、搬送手段によって搬送される紙葉類のジャムを未然に防止することができる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である紙葉類処理装置を示す概略的構成図である。
図1は本発明の一実施の形態である紙葉類処理装置を示す概略的構成図である。
この紙葉類処理装置は装置本体100を備え、この装置本体100内には取出部1、搬送部2、処理部3、第1の振分ゲート4、第1及び第2の集積ユニット5a,5b、及び排除用集積ユニット6が配設されている。装置本体100の前面部は扉100aによって開閉されるようになっている。
取出部1では積層状態で載置された紙葉類Pを取出ロータ8の回転により上方のものから順次、1枚ずつ取り出して搬送手段としての搬送部2へ受け渡す。搬送部2では取出部1から受け渡された紙葉類Pを一定の速度で挟持搬送する。
処理部3では紙葉類Pに対し様々な処理を施す。
第1の振分ゲート4では処理部3からの情報に基づき紙葉類Pを第1或いは第2の分岐搬送路9,11に振り分ける。第1の分岐搬送路9には第1及び第2の集積ユニット5a,5bが接続され、第2の分岐搬送路11には排除用集積ユニット6が接続されている。
第1及び第2の集積ユニット5a,5bは搬送されてきた紙葉類を受け止めて停止させ、再び束状に積層する。排除用集積ユニット6は第1及び第2の集積ユニット5a,5bと同様に、搬送されてきた紙葉類を受け止めて停止させ、再び束状に積層する。
第1の分岐搬送路9には搬送される紙葉類の通過枚数をカウントする光学式センサ15が設けられているとともに、光学式センサ15を通過した紙葉類を第1及び第2の集積ユニット5a,5bに振り分ける第2の振分ゲート12が設けられている。第2の振分ゲート12は光学式センサ15が紙葉類を100枚検知する毎に動作されて紙葉類を第1或いは第2の集積ユニット5a,5bの方向へ振り分ける。
上記した構成において、取出部1から取り出された紙葉類Pは搬送部2により処理部3に搬送されて情報処理される。この情報処理に基づいて第1の振分ゲート4が動作して紙葉類は第1或いは第2の分岐搬送路9,11に振り分けられる。
第1の分岐搬送路9に振り分けられた紙葉類は第2の振分ゲート12を介して第1の集積ユニット5aへ送られて集積され、第2の分岐搬送路11に振り分けられた紙葉類は排除用集積ユニット6に集積される。第1の集積ユニット5a内に紙葉類が100枚集積されたのちは、第2の振分ゲート12が切り換えられて紙葉類は第2の集積ユニット5bへ送られて集積される。第1および第2の集積ユニット5a,5bに集積された紙葉類は再び束状に積層され、排除用集積ユニット6に集積された紙葉類も同様に、束状に積層される。
図2は上記した搬送部2を示す平面図で、図3はその正面図である。
搬送部2は所定間隔を存して平行に配設される搬送手段としての一対の搬送ベルト21a、21bを有し、これら搬送ベルト21a、21bは搬送ローラ22に掛け渡されている。搬送ローラ222は支持シャフト23に回転自在に取り付けられ、支持シャフト23は装置フレ−ム24に固定されている。搬送ローラ22は駆動手段としての搬送モータ25によって回転され、この回転により搬送ベルト21a、21bが走行されるようになっている。
搬送ベルト21a、21bの近傍には、その走行時における位置ずれを検出する検出手段としての検出センサ27が設けられている。検出センサ27は図4及び図5に示すように搬送ベルト21a,21bの回転時におけるズレ量を検出する。
即ち、図4(a)は一方の搬送ベルト21aのズレ量が大きい段階を示し、図4(b)は搬送ベルト21aのズレ量が改善される段階を示し、図4(c)は搬送ベルト21aのズレ量が規定範囲内に収まり安定した段階を示す。
図5(a)は他方の搬送ベルト21bのズレ量が大きい段階を示し、図5(b)は搬送ベルト21bのズレ量が改善される段階を示し、図5(c)は搬送ベルト21bのズレ量が規定範囲内に収まり安定した段階を示す。
図6は上記したように構成される搬送系の駆動制御系を示すものである。
検出センサ27は送信回路を介して制御手段/判別手段としての制御部29に接続され、制御部29には制御回路を介して搬送ベルト21a、21bの搬送モータ25が接続されている。また、制御部29には搬送系の動作環境温度を検出する温度検出手段としての温度センサ28が接続され、さらに、低速運転スイッチ26が接続されている。
上記制御部29は装置の組立後、搬送ベルトの保守交換後、さらに搬送ベルトの一定期間の不使用後における最初の起動時、また、低温度時における起動時等には、搬送モータ25を一定時間低速回転させ、この低速回転後、検出センサ27によって検出される搬送ベルト21のズレ量に応じて搬送モータ25の回転速度を後で詳しく述べるように可変制御するようになっている。
次に、上記した装置の組立後、或いは搬送ベルトの保守交換後における起動時の動作について説明する。
まず、装置の組立後、或いは搬送ベルトの保守交換後には、扉100aを閉じて、マニュアル操作で低速運転スイッチ26を押下げる。この操作に基づき制御部29は搬送モータ25を低速で試運転した後、検出センサ27で搬送ベルトの位置、ズレ、蛇行等を監視しながら、徐々に速度を上げ、搬送ベルトを搬送系に馴染ませる調整を自動的、かつ定量的に行う。
即ち、搬送モータ25の駆動により搬送ベルト21a、21bが低速回転されると、検出センサ27によって搬送ベルト21a、21bのズレ量が検知される。このとき、例えば、図7(a)に示すように、搬送ベルト21bのズレ量が大きい場合には、制御部29により図8(a)に示すように、搬送モータ25の回転速度は低速のままに制御される。この低速回転により、搬送ベルト21bのズレ量が図7(b)に示すように改善されてくると、搬送モータ25の回転速度が図8(b)に示すように上昇される。そして、この回転により、搬送ベルト21bのズレ量が図7(c)に示すように規定値範囲内に収まって安定した状態になると、搬送モータ25の回転速度は図8(c)に示すように通常運転時の速度まで上昇される。
このように搬送ベルトを搬送系に馴染ませる調整を自動的、かつ、定量的に行うため、従来のように作業者の経験と感覚とによって調整する場合と比較してバラツキが少なく、確実に馴染ませることができる。
次に、搬送ベルトの起動時における動作環境温度が低温状態である場合について説明する。
この場合には温度センサ28によって動作環境温度が検出され、その検出温度が図9(a)に示すように動作環境温度の仕様範囲値よりも低いときは、図10(a)に示すように搬送モータ30を低速度で一定時間自動的に試運転を行う。
この試運転により機体内の温度が図9(b)に示すように動作環境の仕様範囲値の下限を超えたら、図10(b)に示すように搬送モータ30の回転速度を徐々に上昇させる。そして、この回転により動作環境温度が図9(c)に示すように仕様範囲内に上昇した場合には、図10(c)に示すように搬送モータ25の回転速度を通常運転時の回転速度まで上昇させる。
このように低温状態の場合には、低速で試運転を実施した後、徐々に速度を上げ、搬送ベルト起動時の立ち上げの回転速度を最適に制御するため、搬送ベルトの外れ、ずれなどを防止でき、紙葉類のジャムの発生を防止することができる。
図11は本発明の第2の実施の形態である搬送ベルトの駆動制御系を示すブロック図である。
なお、上記した第1の実施の形態で示した部分と同一部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態においては、搬送ベルト取付後の経過時間を計測する第1の計測器31、搬送モータ25の累計運転時間を計測する第2の計測器(計測手段)33、及び搬送ベルト21の交換時期を通知する通知部35が備えられている。
この第2の実施の形態では、搬送モータ25の累計運転時間、及び搬送ベルト取付後の経過時間、更に搬送ベルトのズレ量の検出結果に基づいて搬送ベルト21の寿命到達前にその交換時期を通知してベルト寿命に起因するジャムの発生を未然に警告する。
例えば、図12(a)に示すように搬送モータ25の累計運転時間と、搬送ベルト取付後の経過時間を計測し、この計測情報に基づいて搬送系が一定期間運転されていないと判断された場合には、図13(a)に示すように搬送ベルト21のズレ量がUL−LL値の範囲に入るように搬送モータ25を低速度で一定時間自動運転したのち、徐々に回転速度を上げていく。
搬送系が図12(b)に示すように継続的に運転されて搬送ベルトが寿命に達していない場合には、図13(b)に示すようにベルトのズレ量は規定(UL−LL)の範囲に収まっている。
しかし、搬送モータ25の累計運転時間が長くなって図12(c)に示すように搬送ベルト21が寿命時間に近づくと、搬送ベルト21に伸びなどが生じ図13(c)に示すように蛇行が大きくなる。
このように搬送ベルト21が寿命時間に近づき、搬送ベルト21の蛇行が大きくなると、制御部29はベルトの交換時期であると判別して通知手段としての通知部35にベルトを交換すべきであることを通知する。
この第2の実施の形態によれば、搬送系が一定期間運転されていない場合には自動的に低速で試運転して回転速度を徐々に上昇させるため、搬送ベルトの外れや、ズレを防止してジャムの発生を防止することができる。
また、搬送ベルトが寿命に近づいた場合には通知部35に通知するため、搬送ベルトが寿命になる前に搬送ベルトを交換でき、ジャムの発生を未然に防止することができる。
図14は本発明の第3の実施の形態である搬送ベルトの駆動制御系を示すブロック図である。
なお、上記した第1の実施の形態で示した部分と同一部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3の実施の形態では、紙葉類のジャムを検出するジャム検出手段としてのジャム検出センサ37、ジャムエラー発生の原因となった先頭の紙葉類を表示する表示部39が備えられている。
紙葉類のジャムがジャム検出センサ37によって検知された場合には、制御部29によってジャムエラー発生の原因となった先頭の紙葉類が操作部の表示部39に表示される。オペレータはこの表示部39の表示を見て装置本体100の扉100aを開放してジャム紙葉類を除去する。扉100aの開放により安全スイッチ41がオンされ、搬送ローラ系の電源が落ちて安全が確保される。搬送路中に滞留した直接のジャム・エラーの原因ではない紙葉類はそのまま残して扉100aを閉める。これによりリセットスイッチ43が押し下げられ、ジャム発生後の搬送ベルトの位置、ズレ、外れの有無が検出センサ27によって検知され、問題があれば修正を指示する。
検出センサ27によりベルトの位置、ズレ、外れが検出されない場合は、低速で搬送ベルト21を回転し始め、搬送ベルト21の位置、ズレ、蛇行を監視しながら搬送路中に滞留した複数の紙葉類を集積庫まで搬送する。
また、ジャム検出後、検出センサ27により、例えば、図15に示すように搬送ベルト21bの外れが検出された場合には、図16(a)に示すように制御部29は搬送モータ25を回転させないようにする。搬送ベルト21が外れ、或いは、大きくずれた状態で搬送モータ25を回転すると更に、ひどい2次的なジャムの原因となり、搬送ベルト21が切れたりする場合がある。このような重大な不具合が発生することを未然に防止するため、搬送モータ25を回転させないようにする。
検出センサ27によって搬送ベルト21がローラ22から外れたことを検知しない場合には、図16(b)に示すように搬送モータ25を起動するとともに、搬送ベルトのズレ量が図17(b)に示すように改善されたことを検出したら搬送モータ25の回転速度を徐々に上げる。
搬送ベルト21のズレ量が図17(c)に示すように規定範囲内になれば、図16(c)に示すように搬送モータ30を通常運転の回転速度に上げる。
上記したように本発明によれば、組立時、保守時に、扉100aを閉めた状態で、組み立て員が安全に作業できる上に、搬送ベルトの位置、ズレ、蛇行を検出センサで監視するので、低速で試運転する時間、速度を上昇させる時の上昇カーブを最適に制御できる。
また、運転間隔が空いた時や、低温時には搬送モータ25の起動時の立ち上げを自動的に制御して搬送ベルトを搬送系に馴染ませて搬送性能を安定させることができる。
さらに、搬送ベルトのズレ、蛇行を自己診断し保守交換時期を通知することでベルト外れの兆候を事前に収集してベルト寿命の直前に交換の通知を出すことでジャム等の発生を未然に防止できる。
また、ジャム処理時にはオペレータはジャムの原因となった先頭の紙葉類のみを扉100aを開いて取り除き、扉100aを閉じてリセットするだけで、ベルト位置、ズレ、蛇行、外れを自己診断しながら自動的に立ち上げることができ、操作性を向上できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
P…紙葉類、21a、21b…搬送ベルト(搬送手段)、25…搬送モータ(駆動手段)、27…検出センサ(検出手段)、29…制御部(制御手段/判別手段)、28…温度センサ(温度検出手段)、31…第1の計測器(計測手段)、33…第2の計測器(計測手段)、35…通知部(通知手段)、37…ジャム検出器(ジャム検出手段)。
Claims (7)
- 回転する搬送ローラと、
この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、
この駆動手段によって回転駆動される前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出する検出手段と、
起動時には前記駆動手段を通常の動作時よりも低速で駆動させ、この低速駆動の後、前記検出手段による前記搬送ベルトのズレ量の検出値に応じて前記駆動手段の回転速度を可変制御する制御手段と
を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 前記制御手段は前記搬送ベルトのズレ量が所定値以上の場合には、前記駆動手段の回転速度を低速とし、前記搬送ベルトのズレ量が減少するのに従って前記駆動手段の回転速度を徐々に上昇させ、前記搬送べルトのズレ量が基準範囲内になるのに基づいて前記搬送ベルトによる前記紙葉類の搬送速度が所定速度になるように制御することを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
- 回転する搬送ローラと、
この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、
この駆動手段によって回転駆動される前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出する検出手段と、
起動時における動作環境温度を検出する温度検出手段と、
この温度検出手段の検出温度が基準温度以下の場合には前記駆動手段を通常の動作時よりも低速で駆動させ、この低速駆動の後、前記検出手段による前記搬送ベルトのズレ量の検出値に応じて前記駆動手段の回転速度を可変制御する制御手段と
を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 前記制御手段は前記温度検出手段の検出温度が上昇するのに従って前記駆動手段の回転速度を徐々に上昇させ、前記温度検出手段の検出温度が所定値になるのに基づいて前記駆動手段の回転速度が所定速度になるように制御することを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置。
- 回転する搬送ローラと、
この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、
この駆動手段の駆動停止時間を計測する計測手段と、
起動時に、前記計測手段が所定時間以上の回転停止時間を計測するのに基づいて前記駆動手段を一定時間、低速で回転させたのち、徐々に回転速度を上昇させるように制御する制御手段と
を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 回転する搬送ローラと、
この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、
前記搬送ベルトの回転時におけるズレ量を検出する検出手段と、
前記駆動手段の累計駆動時間、及び前記搬送ベルトの設置後の経過時間を計測する計測手段と、
前記検出手段によって検出されたズレ検出量と、前記計測手段によって計測された前記駆動手段の累計駆動時間と、前記搬送ベルトの設置後の経過時間とに基づいて前記搬送ベルトを交換すべきか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により交換すべきであると判別されるのに基づいて前記搬送ベルトの交換を通知する通知手段と
を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。 - 回転する搬送ローラと、
この搬送ローラに掛け渡され、前記搬送ローラが回転することにより紙葉類を搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ローラを回転駆動することによって前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と、
前記搬送ベルトによって搬送される前記紙葉類のジャムを検出するジャム検出手段と、
このジャム検出手段によって検出された前記紙葉類が除去されたのち、前記搬送ベルトの基準位置からのズレ量を検出し、この検出値に基づいて前記搬送ベルトによる紙葉類の搬送が可能か否かを判別する判別手段と、
この判別手段により搬送が可能であると判別されるのに基づいて前記駆動手段を低速回転させ、この低速回転後、前記検出手段によって検出されるズレ量に応じて前記駆動手段の回転速度を徐々に上昇させるように制御する制御手段と
を具備することを特徴とする紙葉類搬送装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269985A JP2007076879A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 紙葉類搬送装置 |
US11/514,958 US20070063426A1 (en) | 2005-09-16 | 2006-09-05 | Paper sheet conveying apparatus |
EP06018675A EP1764323A2 (en) | 2005-09-16 | 2006-09-06 | Paper sheet conveying apparatus |
CNA2006101291230A CN1931691A (zh) | 2005-09-16 | 2006-09-11 | 纸张传送设备 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005269985A JP2007076879A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 紙葉類搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007076879A true JP2007076879A (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=37496597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005269985A Pending JP2007076879A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 紙葉類搬送装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20070063426A1 (ja) |
EP (1) | EP1764323A2 (ja) |
JP (1) | JP2007076879A (ja) |
CN (1) | CN1931691A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016190700A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 富士フイルム株式会社 | 用紙搬送装置、用紙搬送方法及びプログラム |
JP2020076161A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置 |
CN113148708A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-23 | 威海新北洋技术服务有限公司 | 一种主动纠偏装置及纠偏控制方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103198554B (zh) * | 2013-02-06 | 2016-02-24 | 江苏科思机电工程有限公司 | 圆饼形物体侧边缘检测系统 |
CN104692030A (zh) * | 2015-03-02 | 2015-06-10 | 胡俊 | 一种流水生产线传送带 |
CN104637156B (zh) | 2015-03-06 | 2017-05-24 | 广州广电运通金融电子股份有限公司 | 纸币转出控制方法、装置以及纸币存储设备 |
KR102197789B1 (ko) * | 2016-05-27 | 2021-01-05 | 기산전자 주식회사 | 지폐 정사기의 능동적 지간 조절 장치 및 방법 |
CN113064245A (zh) * | 2021-04-20 | 2021-07-02 | 烽火通信科技股份有限公司 | 一种线缆用的退纱系统及其使用方法 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005269985A patent/JP2007076879A/ja active Pending
-
2006
- 2006-09-05 US US11/514,958 patent/US20070063426A1/en not_active Abandoned
- 2006-09-06 EP EP06018675A patent/EP1764323A2/en not_active Withdrawn
- 2006-09-11 CN CNA2006101291230A patent/CN1931691A/zh active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016190700A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 富士フイルム株式会社 | 用紙搬送装置、用紙搬送方法及びプログラム |
JP2020076161A (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-21 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置 |
JP7211019B2 (ja) | 2018-11-05 | 2023-01-24 | セイコーエプソン株式会社 | シート製造装置 |
CN113148708A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-23 | 威海新北洋技术服务有限公司 | 一种主动纠偏装置及纠偏控制方法 |
CN113148708B (zh) * | 2021-04-30 | 2023-01-20 | 威海新北洋技术服务有限公司 | 一种主动纠偏装置及纠偏控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1931691A (zh) | 2007-03-21 |
EP1764323A2 (en) | 2007-03-21 |
US20070063426A1 (en) | 2007-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007076879A (ja) | 紙葉類搬送装置 | |
JP5341169B2 (ja) | 紙葉類計数装置 | |
JP5304266B2 (ja) | 記録紙処理装置 | |
JP4381960B2 (ja) | 給紙装置およびこれを備えた画像形成装置 | |
US6722238B2 (en) | Method and device for feeding and cutting a rolled transfer paper with improved operability | |
JP4739084B2 (ja) | シート給送装置及び画像形成装置 | |
JPH08245044A (ja) | 用紙処理装置および用紙処理機能をもつ印刷装置 | |
US8814348B2 (en) | Conveyance apparatus and image forming apparatus | |
JP2005221518A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4421283B2 (ja) | 紙葉類集積装置 | |
JP6131468B2 (ja) | 画像形成システム | |
JP5253084B2 (ja) | シート積載装置及び画像形成装置 | |
JP2006213492A (ja) | シート積載装置および画像形成装置 | |
JP5774372B2 (ja) | 紙葉類集積装置 | |
JP7243042B2 (ja) | 後処理装置、画像形成装置及び画像形成システム | |
JP2503871B2 (ja) | 紙葉類繰り出し装置 | |
JPH1159969A (ja) | 媒体搬送装置及びジャム判定方法 | |
JP2008285298A (ja) | シート給送装置及び画像形成装置 | |
JPS6327368A (ja) | 紙葉類集積装置 | |
JP3998486B2 (ja) | 券類分離搬送機構 | |
JP5595964B2 (ja) | 紙葉類裁断装置 | |
JP5043609B2 (ja) | シート搬送装置、シート積載装置及び画像形成装置 | |
JP2007076761A (ja) | 紙葉類処理装置 | |
JP4695405B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
JPH04191232A (ja) | 紙葉類搬送装置 |