JP2007076857A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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康伸 寺尾
Mikio Yamamoto
幹夫 山本
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芳晃 杉崎
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肇 山本
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Abstract

【課題】この発明は、紙葉類を確実に揃えることができ信頼性を高めることができる紙葉類処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】後処理装置は、デジタル複写機から送り込まれる紙葉類Mを受け入れる待機トレイ4、待機トレイ4から落下される紙葉類を受け入れる処理トレイ6、待機トレイ4に受け入れる紙葉類Mの送り方向後端を処理トレイ6に向けて案内するとともに、処理トレイ6に落下された紙葉類Mの後端をストッパ50に向けて掻き送る送り部材40、および取り揃えた後端をステープル処理するステープラーを有する。送り部材40のパドル46による紙葉類Mの掻き送り力が最大となったとき、当該紙葉類Mの後端がストッパ50に届かない位置に送り部材40が配置される。
【選択図】図7

Description

この発明は、処理トレイに受け入れた紙葉類の一端をストッパに当接させて揃える紙葉類処理装置に係り、例えば、複写機に搭載されるステープラーなどのフィニッシャにおいて紙葉類の一端を揃える紙葉類処理装置に関する。
従来、紙葉類処理装置として、供給されるシートを受け入れてスタックするトレイと、スタックされるシートの後端を突き当てる壁と、供給されるシートを壁に寄せるためのパドルと、このパドルをシートの厚み方向(すなわち、トレイに対して離接する方向)に移動させる機構と、を有するシート処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この装置では、供給されるシートの枚数や厚さに応じてパドルをトレイに対して離接させ、パドルのシートに対する押圧力を調整するようにしている。これにより、スタックされるシートに対して適度な搬送力を与え、パドルを回転させるモータの脱調を抑制し、シートを確実に揃えるようにしている。
しかし、上述した従来のシート処理装置では、比較的腰の弱い紙葉類を処理する場合、紙葉類の後端を壁に突き当てる際に紙葉類が座屈してしまう問題があった。この場合、紙葉類の取り揃え不良を生じるばかりか、後続の紙葉類にジャムを生じ、信頼性が低下してしまう。
特開2004−284756号公報(要約書)
この発明の目的は、紙葉類を確実に揃えることができ信頼性を高めることができる紙葉類処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を受け入れる処理トレイと、この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、上記処理トレイの紙葉類載置面に対向して設けられ、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有し、上記送り部材は、紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、このパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉し、且つ、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になった時点で当該紙葉類の一端が上記ストッパに届かない位置に配置されている。
上記発明によると、パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になったときに当該紙葉類の一端がストッパに届かないため、紙葉類の一端をストッパに対して過大な力で突き当てることがなく、紙葉類の座屈や姿勢不良を防止できる。
また、本発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を受け入れる処理トレイと、この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、上記処理トレイの紙葉類載置面に対向して設けられ、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有し、上記送り部材は、紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、このパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉する位置に配置され、上記紙葉類載置面には、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力を弱めるように該パドルの先端を逃がすための凹部が形成されている。
上記発明によると、処理トレイの紙葉類載置面にパドルの先端を逃がすための凹部を設け、パドルによる紙葉類の掻き送り力を弱めるようにしたため、紙葉類の一端をストッパに対して過大な力で突き当てることがなく、紙葉類の座屈や姿勢不良を防止できる。
さらに、本発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を受け入れる待機トレイと、この待機トレイの下方に配置され、該待機トレイから落とされる紙葉類を受ける処理トレイと、この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、上記待機トレイと処理トレイの間に設けられ、上記待機トレイに受け入れた紙葉類の一端を上記処理トレイに向けて案内するとともに、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有し、上記送り部材は、上記待機トレイに送り込まれる紙葉類の一端を受ける受け部と、この受け部で受けた紙葉類の一端を下方に叩き落す叩き部と、上記処理トレイに落された紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、上記受け部、叩き部、およびパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉する位置に配置されている。
この発明の紙葉類処理装置は、上記のような構成および作用を有しているので、紙葉類を確実に揃えることができ信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置として機能する後処理装置1、およびこの後処理装置1を接続したデジタル複写機10の概略図を示してある。
デジタル複写機10は、装置の外殻をなす筐体12を有し、筐体12の上面に透明なガラス板からなる原稿載置台12aを有する。原稿載置台12aの上には、自動原稿送り装置14(以下、単にADF14と称する)が開閉可能に設けられている。ADF14は、原稿載置台12a上の所定位置に原稿Dを自動的に送るよう動作する。
例えば、ADF14の給紙トレイ14aに原稿Dをセットして、ステープル処理の有無、ステープル処理の仕方、複写枚数、用紙サイズなどを設定した後、複写開始スイッチを押すと、給紙トレイ14aの原稿Dが原稿載置台12a上の原稿読取位置に1枚ずつ自動的に給送され、原稿読み取り後、適当なタイミングで自動的に排紙される。
筐体12の内部には、スキャナ部16、プリンタ部18、コピー用紙Pのカセット21、22、23等が配設されている。また、筐体12の図中右壁には、同じサイズの多量の用紙を収容した大容量フィーダ24、および手差しトレイ25が取り付けられている。さらに、筐体12の図中左壁には、後述する後処理装置1が接続されている。
スキャナ部16は、ADF14によって原稿載置台12a上の原稿読取位置に給送された原稿Dを照明してスキャニングし、その反射光を読み取って光電変換し、原稿Dの画像情報を取得する。
プリンタ部18は、スキャナ部16で読み取った画像情報に基づいてレーザ装置18aを付勢し、感光体ドラム18bの周面上に画像情報に基づく静電潜像を形成する。そして、プリンタ部18は、現像装置18cを介して感光体ドラム18bの静電潜像にトナーを供給して顕像化し、このトナー像を転写チャージャ18dによってコピー用紙Pに転写する。このとき、コピー用紙Pは、カセット21、22、23、大容量フィーダ24、手差しトレイ25から給紙される。さらに、プリンタ部18は、トナー像を転写したコピー用紙Pを定着装置18eに供給し、トナー像を加熱溶融してコピー用紙Pに定着し、排出口20を介して後処理装置1へ排出する。この排出口20を介して排出されるコピー用紙Pが本発明の紙葉類Mに該当する。
なお、定着装置18eを通過した後、両面コピーが必要なコピー用紙Pは、反転搬送路26へ搬送されて表裏反転され、感光体ドラム18bと定着装置18eとの間の定着領域へ再び送り込まれる。
一方、後処理装置1は、画像が形成されたコピー用紙、すなわちデジタル複写機10の排出口20を介して排出された紙葉類Mを部数単位(一纏めにして綴じる枚数の単位)で集積して取り揃え、ステープル処理するよう動作する。ステープル処理とは、集積した複数枚の紙葉類Mの一端を取り揃えて綴じ合わせる処理を言う。
この後処理装置1は、デジタル複写機10の排出口20に対向する位置に、入口ローラ2および入口センサ3を有する。入口センサ3は、入口ローラ2を介して後処理装置1へ送り込まれた紙葉類Mの送り方向(図中矢印T方向)先端および後端通過を検知する。
後処理装置1は、入口ローラ2を介して矢印T方向に送り込まれた数枚の紙葉類Mを集積して待機させる待機トレイ4、待機トレイ4から落下される紙葉類Mを受け入れてステープル処理のためその後端を取り揃える処理トレイ6、および処理トレイ6に集積されて取り揃えられた紙葉類Mの後端をステープル処理するステープラー8を有する。待機トレイ4および処理トレイ6は、紙葉類Mの送り方向後端に向けて下方に傾斜して設けられている。
ステープラー8によるステープル処理には、一定の処理時間を要するため、処理トレイ6にある紙葉類Mをステープル処理しているときに次の部数単位の紙葉類Mを処理トレイ6とは別の場所で待機させる必要がある。本実施の形態では、前の部数単位の紙葉類Mをステープル処理しているときに次の部数単位の紙葉類Mのうち2枚の紙葉類Mを待機トレイ4に待機させ、前の部数単位の紙葉類Mをステープル処理する時間を確保するようにした。
つまり、矢印T方向に送り込まれた1枚目の紙葉類Mと2枚目の紙葉類Mを待機トレイ4に集積し、前の部数単位のステープル処理が終了した後、待機させていた2枚の紙葉類Mを処理トレイ6へ落下させ、3枚目以降の紙葉類Mを待機トレイ4を介して処理トレイ6へ直接集積するようにした。
すなわち、待機トレイ4は、図2に示すように、紙葉類Mの送り方向Tと交差する方向(図中矢印W方向)(以下、この方向を幅方向Wと称する)に開閉する2枚の開閉トレイ4r、4fを有する。開閉トレイ4r、4fは、例えば、ここでは図示しないラック・ピニオン機構を介してモータに接続され、矢印T方向に送り込まれた紙葉類Mの送り方向後端角部近くを支持する支持位置と、支持を解除する解除位置と、の間で互いに同期して開閉動作される。
開閉トレイ4r、4fが解除位置へ開かれると、集積していた紙葉類Mが処理トレイ6へ落下される。このとき、2枚の開閉トレイ4r、4fの間に形成される開口の幅が、送り方向上流側に向けて広くなっているため、開閉トレイ4r、4fを開くと、集積していた紙葉類Mの送り方向後端が先に処理トレイ6へ落下される。
待機トレイ4の送り方向上流側には、図1にも図示したように、矢印T方向に送り込まれた紙葉類Mをクランプして待機トレイ4へ給送する給紙ローラ31が設けられている。給紙ローラ31は、互いに対向した複数の上ローラ31aおよび下ローラ31bを有する。この給紙ローラ31は、上述した入口センサ3によって紙葉類Mの送り方向先端通過を検知したことをトリガーとして回転を開始し、入口センサ3によって当該紙葉類Mの送り方向後端通過を検知したことをトリガーとして回転を停止するよう制御される。
待機トレイ4の送り方向下流側には、図1に示すように、待機トレイローラ32が設けられている(図2では図示を省略してある)。この待機トレイローラ32は、待機トレイ4の紙葉類載置面に対して離接可能に対向配置され、正逆両方向に回転可能となっている。つまり、待機トレイ4に送り込まれた紙葉類Mを送り方向Tと逆方向に僅かに搬送して整位するため逆転し、ステープル処理を必要としない紙葉類Mを待機トレイ4に集積した後、排紙トレイ36、38に向けて排紙するため正転する。排紙トレイ36、38は、処理対象に合わせて上下に昇降移動可能となっている。
より詳細には、待機トレイ4に紙葉類Mを集積するとき、待機トレイローラ32が上方に退避し、紙葉類Mを集積した後、待機トレイ4に向けて下降させる。このように、待機トレイローラ32を集積した紙葉類Mに接触せしめた状態で、待機トレイローラ32を逆転させ、当該紙葉類Mの送り方向後端を図示しないストッパに突き当てて整位する。この後、次に送り込まれる紙葉類Mを待機トレイ4上に受け入れるため、待機トレイローラ32は、再び上方に退避する。
処理トレイ6は、待機トレイ4から落下される紙葉類Mを載置して集積する平らな紙葉類載置面6aを有する。また、処理トレイ6は、処理トレイ6上に集積載置された紙葉類Mを後述する排出トレイ36、38に向けて送り出すための搬送機構34(図1参照)のローラを紙葉類載置面6aに露出するための開口6bを有する。
また、待機トレイ4と処理トレイ6の間には、図3に部分的に拡大して示すような送り部材40が設けられている。本実施の形態では、回転軸方向に互いに離間して2つの送り部材40を設けたが、3つ以上の送り部材40を取り付けても良い。なお、図3に示す構造物は、図2にSで示すスペースに組み込まれる。
すなわち、これら送り部材40は、待機トレイ4に受け入れた紙葉類Mの送り方向後端に作用する位置に配置され、紙葉類Mの後端を処理トレイ6に向けて案内するとともに、処理トレイ6に落下させた紙葉類Mの後端近くを送り方向と逆方向へ掻き送るように動作する。
より具体的には、図4に示すように、各送り部材40は、待機トレイ4に送り込まれた紙葉類Mの送り方向後端(一端)を受ける受け部42と、この受け部で受けた後端を下方へ叩き落す叩き部44と、処理トレイ6に落された紙葉類Mの後端近くをストッパ50に向けて掻き送るためのパドル46と、受け部42、叩き部44、およびパドル46の後端を取り付けた回転体48と、を有する。すなわち、送り部材40は、回転体48を図中矢印R方向(反時計周り方向)に回転させながら動作する。
以下、図5乃至図9を参照して、上述した後処理装置1の動作を説明する。
まず、デジタル複写機10から紙葉類Mが送り込まれるとき、送り部材40は図5に示す姿勢に配置される。この状態で、待機トレイ4に紙葉類Mが送り込まれると、紙葉類Mの送り方向後端が送り部材40の受け部42で支持される。このとき、待機トレイ4が送り方向上流側に向けて下方に傾斜していることから紙葉類Mはその自重により後端側へ付勢され、開閉トレイ4r、4f間の開口の幅が紙葉類Mの後端に向けて広くされていることから後端中央がその自重により下方に垂れ下がる。つまり、この垂れ下がる紙葉類Mの後端中央近くが送り部材40の受け部で支承されることとなる。
この状態のまま、2枚目の紙葉類Mが待機トレイ4へ送り込まれ、同様にして後端が送り部材40の受け部42で支持される。そして、この後、開閉トレイ4r、4fが開放されるとともに、送り部材40が図6に示すように回転され、受け部42による支持を解除するとともに叩き部44によって紙葉類Mの後端が叩かれ、処理トレイ6に向けて落下される。なお、ここでは、1枚の紙葉類Mについてのみ図示してあるが、叩き落す前に待機トレイ4に集積する紙葉類Mの枚数は任意に変更可能である。
このとき、開閉トレイ4r、4f間の開口の幅が送り方向上流に向けて広くされているため、待機トレイ4の紙葉類Mはその後端側が先に支持を解除され、図6に示すように、後端から先に処理トレイ6へ指向される。同時に、叩き部44によって紙葉類Mの後端中央が処理トレイ6に向けて下方に叩かれて、当該紙葉類Mの後端が処理トレイ6へ強制的に指向される。
この後、送り部材40がさらに回転されると、図7に示すように、処理トレイ6に落下された紙葉類Mの後端近くがパドル46によってストッパ50に向けて掻き送られる。このとき、搬送機構34が動作され、パドル46の掻き送り動作に協同して処理トレイ6に集積した紙葉類Mをストッパ50に向けて搬送する。なお、パドル46は、処理トレイ6に集積される紙葉類Mの厚さに応じて適宜弾性変形する。このとき、パドル46による紙葉類Mの掻き送り力は、処理トレイ6の紙葉類載置面6a(図4参照)とパドル46が直交するときに最大となる。つまり、紙葉類載置面6aとパドル46が直交するとき両者の干渉の度合いが最も高くなる。
しかし、パドル46による紙葉類Mの掻き送り力が最大となるときこの掻き送り力が強すぎると、比較的薄い柔らかい紙葉類を処理するような場合、紙葉類Mの後端がストッパ50に対して勢いよく突き当てられて座屈してしまう不具合を生じる。このように、紙葉類Mが座屈してしまうと、紙葉類Mの後端を取り揃えできなるばかりか、後端中央近くで紙葉類Mを破損してしまったり、後続の紙葉類Mとの間でジャムを生じたりしてしまう。このため、パドル46の材質、長さ、硬さ等は、適切な値に調整する必要がある。
本実施の形態では、送り部材40の回転の途中でパドル46の先端が紙葉類載置面6aに少なくとも干渉し、且つ、パドル46による掻き送り力が最大となったときに紙葉類Mの後端がストッパ50に届かない位置(図7参照)に送り部材40を配置した。ここで言う干渉とは、紙葉類載置面6aに対してパドル46による掻き送り力を作用できる状態を指す。
これにより、処理トレイ6に受け入れた紙葉類Mをストッパ50に向けて確実に掻き送ることができるとともに、掻き送り力が最大となったときに紙葉類Mの後端がストッパ50に届いていないため、紙葉類Mの後端がストッパ50に突き当てられた後さらに紙葉類Mをストッパ50に向けて送ることがなく、紙葉類Mの後端がストッパ50に勢いよく突き当てられることもなく、座屈の心配がない。言い換えると、本実施の形態の構造を採用すると、紙葉類Mの後端がストッパ50に突き当たるときにはパドル46による掻き送り力が当該紙葉類Mに作用していないため、後端をストッパ50に必要以上に強く押し付けることがない。
この後、図8に示すように、送り部材40が紙葉類Mの受け入れ時と同じ姿勢(ホームポジション)まで回転され、次の紙葉類Mが待機トレイ4へ送り込まれ、その紙葉類Mの送り方向後端が送り部材40の受け部42で支持される。以上の動作を繰り返して部数単位の紙葉類Mが処理トレイ6に集積される。
さらに、この後、部数単位の紙葉類Mが処理トレイ6に集積されて後端が取り揃えられると、この後端に沿って移動可能に設けられたステープラー8が図9に示すようにステープル位置へ移動され、適当な位置で部数単位の紙葉類Mが綴じられる。このようにして後端を綴じられた紙葉類Mの束は、搬送機構34を動作させることによって排出トレイ36、38に向けて搬送される。
以上のように、本実施の形態の後処理装置1によると、処理トレイ6に落下した紙葉類Mの後端を取り揃えるとき、パドル46による掻き送り力が最大となる時点で紙葉類Mの後端がストッパ50に届かない位置に送り部材40を配置し、紙葉類Mの後端がストッパ50に突き当たる前にパドル46による紙葉類Mの掻き送り力を弱めるようにした。これにより、紙葉類Mの後端がストッパ50に対して過大な力で突き当てられることを防止でき、紙葉類Mの座屈を防止できる。
図10には、この発明の第2の実施の形態に係る後処理装置の要部の構造を図示してある。ここでは、上述した第1の実施の形態(図4)と同様に機能する構成要素について同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
つまり、本実施の形態によると、上述した送り部材40が対向配置される処理トレイ6の紙葉類載置面6aにパドル46を逃がすための凹部6bが形成されている。ここでは図示していないが、凹部6bは、送り部材40毎に設けられ、或いは複数の送り部材40が共有するように設けられる。この凹部6bを設けることで、パドル46による紙葉類Mの掻き送り力を送り部材40の回転の途中で弱めることができる。
より詳細には、凹部6bは、パドル46の回転方向に沿って徐々に深くなる湾曲した底面を有し、最も深いピークではパドル46の先端が接触しなくなる。つまり、パドル先端が凹部6bのピークにある場合、紙葉類Mに対するパドル46による掻き送り力は殆どゼロとなる。パドル46による紙葉類Mの掻き送り力は、紙葉類Mに対するパドル先端の干渉深さに略依存するため、凹部6bを設けて干渉深さを浅くすることで、掻き送り力を弱めることができ、干渉深さがゼロ(すなわち非接触状態)になると、掻き送り力はゼロになる。つまり、送り部材40(パドル46)の回転方向に沿った凹部6bの位置、底面の形状、ピークの位置などを変更することで、パドル46による紙葉類Mの掻き送り力を任意にコントロールできる。
本実施の形態では、凹部6bのピークが、パドル46による紙葉類Mの掻き送り力が最大となる位置よりパドル46の回転方向に沿って下流側に位置するように、凹部6bの位置を決定した。これにより、パドル46による掻き送り力が最大となった後に掻き送り力を徐々に弱めてゼロにでき、上述した第1の実施の形態と同様に、紙葉類Mの後端をストッパ50に確実に突き当てることができるとともに、座屈の問題を解消でき、信頼性の高い処理が可能となる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、コピー用紙に画像を形成した紙葉類Mを取り揃えてステープル処理する場合について説明したが、これに限らず、郵便物や紙幣などの他の媒体を取り揃える装置に本発明を適用しても良い。
この発明の実施の形態に係る後処理装置を備えたデジタル複写機を示す概略図。 図1の後処理装置の待機トレイを示す斜視図。 待機トレイと処理トレイの間に設けられたこの発明の第1の実施の形態に係る送り部材を示す部分拡大斜視図。 図3の送り部材の正面図。 図4の送り部材による動作を説明するための動作説明図。 図4の送り部材による動作を説明するための動作説明図。 図4の送り部材による動作を説明するための動作説明図。 図4の送り部材による動作を説明するための動作説明図。 ステープラーの動作を説明するための動作説明図。 この発明の第2の実施の形態に係る送り部材を示す正面図。
符号の説明
1…後処理装置、4…待機トレイ、4r、4f…開閉トレイ、6…処理トレイ、6a…紙葉類載置面、6b…凹部、8…ステープラー、10…デジタル複写機、40…送り部材、42…受け部、44…叩き部、46…パドル、48…回転体、50…ストッパ、M…紙葉類。

Claims (19)

  1. 処理対象となる紙葉類を受け入れる処理トレイと、
    この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、
    上記処理トレイの紙葉類載置面に対向して設けられ、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有する紙葉類処理装置であって、
    上記送り部材は、
    紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、
    このパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、
    回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉し、且つ、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になった時点で当該紙葉類の一端が上記ストッパに届かない位置に配置されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 上記処理トレイの紙葉類載置面には、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力を弱めるように該パドルの先端を逃がすための凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 上記凹部は、上記パドルの先端が回転の途中で干渉しなくなる深さのピークを有することを特徴とする請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 上記ピークは、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になる位置より該パドルの回転方向下流側にあることを特徴とする請求項3に記載の紙葉類処理装置。
  5. 上記送り部材は、その回転の軸方向に離間して複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  6. 上記処理トレイの紙葉類載置面は、上記ストッパに向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  7. 処理対象となる紙葉類を受け入れる処理トレイと、
    この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、
    上記処理トレイの紙葉類載置面に対向して設けられ、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有する紙葉類処理装置であって、
    上記送り部材は、
    紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、
    このパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、
    回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉する位置に配置され、
    上記紙葉類載置面には、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力を弱めるように該パドルの先端を逃がすための凹部が形成されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  8. 上記送り部材は、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になった時点で当該紙葉類の一端が上記ストッパに届かない位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  9. 上記凹部は、上記パドルの先端が回転の途中で干渉しなくなる深さのピークを有することを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  10. 上記ピークは、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になる位置より該パドルの回転方向下流側にあることを特徴とする請求項9に記載の紙葉類処理装置。
  11. 上記送り部材は、その回転の軸方向に離間して複数設けられていることを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  12. 上記処理トレイの紙葉類載置面は、上記ストッパに向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  13. 処理対象となる紙葉類を受け入れる待機トレイと、
    この待機トレイの下方に配置され、該待機トレイから落とされる紙葉類を受ける処理トレイと、
    この処理トレイに受け入れた紙葉類の一端を当接させるストッパと、
    上記待機トレイと処理トレイの間に設けられ、上記待機トレイに受け入れた紙葉類の一端を上記処理トレイに向けて案内するとともに、該処理トレイに受け入れた紙葉類を上記ストッパに向けて掻き送り、該紙葉類の一端を上記ストッパに突き当てる送り部材と、を有し、
    上記送り部材は、
    上記待機トレイに送り込まれる紙葉類の一端を受ける受け部と、
    この受け部で受けた紙葉類の一端を下方に叩き落す叩き部と、
    上記処理トレイに落された紙葉類を掻き送るための弾性を有するパドルと、
    上記受け部、叩き部、およびパドルの後端を取り付けた回転体と、を有し、
    回転の途中で上記パドルの先端が上記処理トレイの紙葉類載置面に少なくとも干渉する位置に配置されていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  14. 上記送り部材は、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になった時点で当該紙葉類の一端が上記ストッパに届かない位置に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の紙葉類処理装置。
  15. 上記処理トレイの紙葉類載置面には、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力を弱めるように該パドルの先端を逃がすための凹部が形成されていることを特徴とする請求項13に記載の紙葉類処理装置。
  16. 上記凹部は、上記パドルの先端が回転の途中で干渉しなくなる深さのピークを有することを特徴とする請求項15に記載の紙葉類処理装置。
  17. 上記ピークは、上記パドルによる紙葉類の掻き送り力が最大になる位置より該パドルの回転方向下流側にあることを特徴とする請求項16に記載の紙葉類処理装置。
  18. 上記送り部材は、その回転の軸方向に離間して複数設けられていることを特徴とする請求項13に記載の紙葉類処理装置。
  19. 上記処理トレイの紙葉類載置面は、上記ストッパに向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項13に記載の紙葉類処理装置。
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