JP2007076390A - シートベルト装置 - Google Patents

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武司 山本
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Abstract

【課題】 リルートベルト装着状態時に腰ベルトを所要範囲に位置決め可能とする。
【解決手段】 リルートバックル40にリルートタング43を連結した状態では、付勢ベルト52は伸びた状態となっており、付勢ベルト52は、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位をベルト通し44側へ縮める方向へ付勢している。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車等の車両用シートに設けられ、特に妊婦等が使用するのに適したシートベルト装置に関する。
車両用シートに着座した妊婦の腹部を圧迫しないようにしたシートベルトが開示されている(特許文献1)。このシートベルトでは、腰ベルト(シートベルトのアンダー部)を補助ベルトによってシートクッション上に配置したクッション材に連結することで、腰ベルトが妊婦の腹部を圧迫しないようにしている。
特開2003−226224号
しかしながら、特許文献1のようなシートベルト装置では、補助ベルトをクッション材の前方から上部に突出して取付けているものがあるが、補助ベルトが短過ぎたり、長過ぎた場合には、リルートベルト装着状態時に腰ベルトの装着位置が不安定になる。
本発明は上記事実を考慮し、リルートベルト装着時に腰ベルトを所要範囲に位置決めできるシートベルト装置を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明のシートベルト装置は、シートに着座した乗員の腰部を拘束するための腰ベルトと、前記腰ベルトの中間部をシートクッションの車両前方壁面へ支持させると共に長手方向へ伸縮可能とされたリルートベルトと、前記リルートベルトを収縮方向へ付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする。
リルートベルト装着状態では、腰ベルトの中間部をシートクッションの車両前方壁面へ支持させるリルートベルトが付勢手段の付勢力に抗して長手方向へ伸びると共に、付勢手段の付勢力によって長手方向へ縮む。このため、腰ベルトの中間部と乗員の下腹部との間に隙間を開けることなく、且つ腰ベルトの中間部が乗員の下腹部をずり上がらない状態にできる。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のシートベルト装置において、前記シートのシートクッションの前面に前記リルートベルトの中間部を長手方向へ移動可能に保持するリルートベルト保持手段を有することを特徴とする。
乗員がリルートベルトを外すと、リルートベルトは付勢手段によって、伸張状態(使用状態)から収縮状態(格納状態)となると共に、リルートベルトの中間部を長手方向へ移動可能に保持するリルートベルト保持手段によって、シートのシートクッションの前面近傍に保持される。このため、リルートベルトを装着する際に、シートに着座した乗員の手がリルートベルトに容易に届く。
請求項1記載の本発明は、リルートベルト装着時に腰ベルトを所要範囲に位置決めできる。
請求項2記載の本発明は、リルートベルト装着時の操作性を向上できる。
本発明におけるシートベルト装置の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図1に示される如く、本実施形態に係るシートベルト装置10は、車室内の乗員用シートである運転席12用に設けられている。また、運転席12は車室床部13にシートスライド14を介して車両前後方向へ移動可能に取付けられており、運転席12は乗員(妊婦)29の臀部及び大腿部を支持するシートクッション16と、乗員29の腰部及び背部を支持するシートバック18と、を備えている。なお、シートバック18の上端部にはヘッドレスト19が設けられている。
シートベルト装置10はシートベルト22を備えている。シートベルト22の一端には図示を省略した周知のアンカが固定されており、アンカが運転席12の車両右側(車両幅方向外側)における車室の床又はその近くの側面に固定(支持)されることで、シートベルト22がアンカに支持されている。
シートベルト22の他端側は収納装置としての周知のリトラクタ(図示省略)に巻き取られており、リトラクタはシートベルト22に対し巻取方向(シートベルト22の一端側から他端側であり図1の矢印Aの方向)への付勢力を付与している。また、シートベルト22の中間部は上支持部としてのスルーアンカ26に挿通されており、シートベルト22はスルーアンカ26に対して移動可能にされている。スルーアンカ26は運転席12の車両右側における車室の側面上部に固定(支持)されており、これにより、シートベルト22がスルーアンカ26に支持されている。このため、シートベルト22が乗員29に装着されない際には、シートベルト22がアンカ及びスルーアンカ26のみに支持された状態で、他端側をリトラクタに巻き取られることで、シートベルト22のアンカとスルーアンカ26との間の部分が運転席12の車両右側において略垂直に配置されるようになっている。
シートベルト22はアンカとスルーアンカ26との間において支持部としてのタング28に挿通されており、タング28はシートベルト22の長手方向へ移動可能にされている。タング28に対応して、運転席12の車両左側(車両幅方向内側)における車室床部13にはバックル30が固定されており、バックル30にタング28が挿入装着(接続)されることで、タング28がバックル30に支持されて、シートベルト22がタング28に支持されている。これにより、シートベルト22のスルーアンカ26とタング28との間の部分が、上ベルトとしてのショルダーベルト部22Aとされて、乗員29の上半身側に右斜め上側から左斜め下側に亘って斜めに装着されるようになっている。また、シートベルト22のタング28とアンカとの間の部分が、腰ベルトとしてのラップ(腰)ベルト部22Bとされて、乗員29の下半身側(特に腰部)に車両右側から車両左側に亘って横方向に装着されるようになっている。
シートベルト22のラップベルト部22Bの長手方向中間部には、リルートベルトの先端部とされるリルートパッド32が、ボタン、ホック、面ファスナー等の接続部材56により着脱可能に取り付けられている。
具体的に説明すると、図2に示される如く、リルートパッド32の展開形状は横長矩形板状となっており、リルートパッド32における一方の面32Aの長手方向に沿った上端縁部32Bと下端縁部32Cには、接続部材56がそれぞれ所定の間隔で取付られている。また、シートベルト22のラップベルト部22Bにリルートパッド32を装着する場合には、リルートパッド32にラップベルト部22Bを挟み込んだ状態で、接続部材36を取付けた面32Aを内側に二つ折し、上端縁部32Bと下端縁部32Cとに取付けた接続部材36を互いに結合させるようになっている。また、リルートパッド32は、ラップベルト部22Bへの装着状態において筒状となっており、ラップベルト部22Bの長手方向に移動可能とされている。
図1に示される如く、リルートパッド32の長手方向(車両幅方向)中央かつ車両下側端にはリルートベルト38を連結するための樹脂製のリルートバックル40が取付ベルト42を介して連結されている。また、リルートバックル40にはリルートタング43が着脱可能に連結されており、リルートタング43にはリルートベルト38の一端38Aが固定されている。
リルートベルト38は伸縮構造とされている。なお、リルートベルト38は、ラップベルト部22Bを車両前方へずらして、ラップベルト部22Bによる乗員(妊婦)29の腹部への圧迫を低減する部材である。また、伸縮構造とは、ウエビング等で構成されており、蛇腹状、ロール状等に容易に折り畳むことができると共に折り畳み状態から容易に展開できる構造である。
図4に示される如く、リルートベルト38の他端38Bは、金属製のフック45の開口45Aへ折返し逢着されることで固定されており、フック45はシートクッションフレーム46の前壁部46Aに形成された開口部48に車両後方側から係止されている。
図2に示される如く、リルートベルト38の長手方向中間部38Cは、シートクッション16における車両前方壁面としての前壁部16Aの上部(高い位置)に取付けられたリルートベルト保持手段としてのベルト通し44を通過している。
なお、リルートベルト保持手段は、リルートパッド32との連結が解除されたリルートベルト38の一部または全体を支持することで、リルートベルト38の一部をシートクッション16における前壁部16Aの近傍、好ましくは上部(高い位置)に保持する部材であり、ウエビング等で構成されている。
また、ベルト通し44はその長手方向を車幅方向に沿って配置されており、長手方向両端部44Aがシートクッション16における前壁部16Aに縫合等によって固定されている。
図4に示される如く、リルートタング43とベルト通し44の長手方向中間部44Bとの間にはリルートカバー50が取付けられており、リルートカバー50は布等で構成された筒状となっている。このリルートカバー50内をリルートベルト38が通過している。なお、リルートカバー50の一端50Aはリルートタング43に固定されており、リルートカバー50の他端50Bはベルト通し44に固定されている。従って、リルートベルト38における、リルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dが、リルートカバー50によって覆われている。
また、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dには、リルートベルト38を収縮方向へ付勢する付勢手段としての付勢ベルト52が取付けられている。具体的に説明すると、付勢ベルト52はリルートベルト38と略同じ幅のゴム等の弾性材料で構成された帯状体で構成されており、リルートベルト38の長手方向に沿って配置されている。また、付勢ベルト52の一端52Aは、リルートベルト38の一端38A、リルートカバー50の一端50Aとともにリルートタング43に固定されており、付勢ベルト52の他端52Bは、リルートベルト38の長手方向中間部38Cにおけるベルト通し44を通過する部位のみに縫合等によって固定されている。
従って、リルートタング43をリルートバックル40に連結した状態では、図4に示される如く、付勢ベルト52は伸びた状態となっており、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dをベルト通し44側へ縮める方向(図4の矢印B方向)へ付勢している。
一方、リルートタング43とリルートバックル40との連結を解除した状態では、図5に示される如く、付勢ベルト52は縮んだ状態になり、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dは、縮んだ状態でベルト通し44側近傍に支持されるようになっている。このため、リルートタング43及びリルートタング43近傍のリルートベルト38が車室床部に落下するのを防止できるようになっている。
また、通常の使用状態(装着状態)では、シートベルト22がリトラクタに巻き取られることで、付勢ベルト52が伸びた状態で、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たるようになっている。この際、付勢ベルト52のベルト通し44側への引っ張り力(収縮力)F1、即ち、リルートパッド32を乗員29の下腹部から離す方向への荷重F1は、通常の使用状態(装着状態)で、リトラクタの巻き取りによって、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部をずり上がらないために必要な最小荷重F2より大きく設定されている(F1>F2)。
従って、通常の使用状態(装着状態)では、リルートパッド32はラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たり乗員29の下腹部を拘束するが、乗員29の下腹部をずり上がらないようになっている。このため、リルートパッド32及びラップベルト部22Bと乗員29の下腹部との間に隙間を開けることなく、且つリルートパッド32及びラップベルト部22Bが乗員29の下腹部をずり上がらない状態で乗員29を拘束できるようになっている。
また、付勢ベルト52における伸びた状態での引っ張り力(収縮力)F1は、装着時に乗員29がリルートタング43を移動可能な限界荷重F3より小さくなっており(F1<F3)、リルートタング43のリルートバックル40への装着が容易にできるようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置10では、図1及び図4に示される如く、リルートバックル40にリルートタング43を連結した場合に、付勢ベルト52は伸びた状態となっており、付勢ベルト52は、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dをベルト通し44側へ縮める方向(図4の矢印B方向)へ付勢している。
即ち、通常の使用状態(装着状態)では、シートベルト22がリトラクタに巻き取られることで、付勢ベルト52が伸びた状態で、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たる。この際、付勢ベルト52のベルト通し44側への引っ張り力(収縮力)F1、即ち、リルートパッド32を乗員29の下腹部から離す方向への荷重F1が、通常の使用状態(装着状態)で、リトラクタの巻き取りによって、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部をずり上がらないために必要な最小荷重F2より大きく設定されている(F1>F2)。
この結果、通常の使用状態(装着状態)では、リルートパッド32はラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たり乗員29の下腹部を拘束するが、乗員29の下腹部をずり上がらない。このため、リルートパッド32及びラップベルト部22Bと乗員29の下腹部との間に隙間を開けることなく、且つリルートパッド32及びラップベルト部22Bが乗員29の下腹部をずり上がらない状態にできるので、ラップベルト部22Bを所要範囲に位置決めできる。
一方、リルートタング43とリルートバックル40との連結を解除した状態では、図5に示される如く、付勢ベルト52は縮んだ状態になり、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間の部位38Dは、縮んだ状態でベルト通し44側の近傍に支持される。この結果、リルートタング43及びリルートタング43近傍のリルートベルト38が車室床部13に落下するのを防止できる。このため、乗員が乗降する際に、車室床部に落下したリルートベルトを靴で踏み付け、リルートベルトを汚したり、傷つけることが無くなると共に、車室床部に落ちたリルートベルトを拾い上げるという、お腹が大きい妊婦にとっては困難な作業を回避することができる。
更に、リルートタング43とリルートバックル40とを連結する場合には、付勢ベルト52における伸びた状態での引っ張り力(収縮力)F1が、装着時に乗員29がリルートタング43を移動可能な限界荷重F3より小さくなっている(F1<F3)ため、リルートタング43のリルートバックル40への装着が容易にできる。
なお、上記実施形態では、リルートタング43とベルト通し44との間にリルートカバー50を取付けることでリルートベルト38の一部をリルートカバー50で覆ったが、これに代えて、リルートカバー50でリルートベルト38の全体を覆う構成としても良い。
また、フック45に代えて、リルートベルト38の他端38Bに取付けた板材をボルト等の締結部材によってシートクッションフレーム46の前壁部46Aの車両後側面に固定した構成としても良い。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第2実施形態を図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示される如く、本実施形態では、リルートベルト38の他端38Bに取付けられた金属製のフック45がシートクッションフレーム46の前壁部46Aの車両後方側近傍に車幅方向に沿って配置されたシートクッションフレーム46の一部を構成するパイプ材60に係止されている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共にシートクッションフレーム46の前壁部46Aに第1実施形態の開口部48を形成する必要がないため構成が簡単になる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第3実施形態を図7及び図8に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示される如く、本実施形態では、リルートベルト38におけるリルートタング43とベルト通し44との間となる部位38Dに、リルートベルト38を収縮方向へ付勢する付勢手段としての付勢紐62が取付けられている。具体的に説明すると、付勢紐62はゴム紐等の弾性材料で構成された紐状体で構成されており、リルートベルト38の長手方向に沿って配置されている。また、付勢紐62の中間部62Aは、リルートベルト38の幅方向中央部に長手方向に沿って所定の間隔で形成された貫通孔64を通過しており、付勢紐62が収縮した場合に、リルートベルト38は付勢紐62に沿って整った蛇腹状に折り畳まれるようになっている。
なお、付勢紐62の長手方向両端部62B、62Cは、リベット等の固定手段66によって、リルートベルト38に固定されている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、付勢紐62が収縮した状態においてリルートベルト38が整った蛇腹状に折り畳まれるため、リルートベルト38を覆うリルートカバー50の収縮時の形状が安定し見栄えが良い。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示される如く、本実施形態では、リルートベルト38を収縮方向へ付勢する付勢手段としての付勢スプリング70が、リルートベルト38の一部に取付けられている。具体的に説明すると、付勢スプリング70はコイルスプリングで構成されている。また、付勢スプリング70の内周部(軸心部)をリルートベルト38が通過しており、付勢スプリング70が収縮した場合に、リルートベルト38は蛇腹状に折り畳まれた状態で付勢スプリング70の内周部に収納されるようになっている。
なお、付勢スプリング70の長手方向両端部70A、70Bはリルートベルト38に固定されており、付勢スプリング70の外周側をリルートカバー50が覆っている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、付勢スプリング70が収縮した状態において、リルートベルト38が付勢スプリング70内に収納される。このため、付勢スプリング70を覆うリルートカバー50の収縮時の形状が安定し見栄えが良い。
なお、上記第1実施形態乃至第4実施形態を適宜組み合わせた構成としても良い。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第5実施形態を図11及び図12に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示される如く、本実施形態では、リルートベルト保持手段としてのリルートカバー72が樹脂材等によって断面矩形のパイプ状に構成されており、シートクッション16の前壁部16Aの前面に沿って車両上下方向に沿って配置されている。
また、リルートカバー72の下端部72Aには、シートクッション16の前壁部16Aに固定されたブラケット74の先端部74Aが挿入されており、このブラケット74によってリルートカバー72はシートクッション16の前壁部16Aの前面に沿って自立した状態で支持されている。
図12に示される如く、ブラケット74は、金属等の板材を側面視形状(車幅方向から見た形状)をJ字状に湾曲することで構成されており、上端部74Bがボルト等の締結部材76によってシートクッションフレーム46の前壁部46Aの車両後側面に固定されている。また、ブラケット74の先端部74Aに形成された開口部78には、リルートベルト38の他端38Bが挿通され、折返し逢着されることで固定されている。
リルートカバー72の下端部72Aは、ブラケット74の水平中間部74Cの上面に当接している。一方、リルートカバー72の上端部72Bはシートクッション16の上面16Bより車両上方の位置まで伸びており、上端部72Bに形成された開口80は、リルートタング43に比べて小さくなっている。このため、リルートバックル40(図11参照)から解除されたリルートタング43は、付勢ベルト52が収縮することで、シートクッション16の上面16Bより車両上方の位置おいて、リルートカバー72の上端部72Bに保持されるようになっている。
なお、付勢ベルト52は、リルートカバー72内の下端部72Aの近傍においてリルートベルト38に取付けられており、付勢ベルト52の長手方向両端部52E、52Fがリルートベルト38の離間した部位に縫合等によって固定されている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、リルートバックル40(図11参照)から解除されたリルートタング43が、付勢ベルト52が収縮することで、シートクッション16の上面16Bより車両上方の位置おいて、リルートカバー72の上端部72Bに保持される。このため、リルートタング43をリルートバックル40に装着する際に、リルートタング43に乗員の手が容易に届くため、リルートタング43の取り出し操作が容易になる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第6実施形態を図13に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図13に示される如く、本実施形態では、リルートカバー50のベルト通し44側の端部50Bを短くし、リルートカバー50とベルト通し44との間となるリルートベルト38の長手方向中間部に、長さ調整具82を設けた構成となっている。なお、長さ調整具82は樹脂材等で構成されており、周知の梯子構造であるため詳細な説明は省略する。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、長さ調整具82によって、乗員29の体格に合わせてリルートベルト38を最適な長さに調整できる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第7実施形態を図14に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図14に示される如く、本実施形態では、リルートベルト38の長手方向中間部36Cがベルト通し44に挿通されており、リルートベルト38の他端38Bに、付勢手段としての付勢ばね86の一端86Aが連結具88を介して連結されている。また、シートクッションフレーム46の前壁部46Aの車両後側面にはブラケット90が固定されている。ブラケット90は、金属等の板材を側面視形状(車幅方向から見た形状)をL字状に屈曲することで構成されており、上片部90Aがボルト等の締結部材92によって、シートクッションフレーム46の前壁部46Aの車両後側面に固定されている。また、ブラケット90の下片部90Bに形成された開口部94には、付勢ばね86の他端86Bが係止されている。
従って、リルートタング43をリルートバックル40に連結した状態では、図14に示される如く、付勢ばね86は伸びた状態になっており、リルートベルト38を縮める方向(図14の矢印C方向)へ付勢している。
一方、リルートタング43とリルートバックル40との連結を解除した場合には、図14に二点鎖線で示される如く、付勢ばね86が縮むため、リルートベルト38は図14の矢印C方向へ移動するようになっている。この結果、図14に二点鎖線で示される如く、リルートタング43がベルト通し44の近傍に支持される。このため、リルートタング43及びリルートタング43近傍のリルートベルト38が床部に落下するのを防止できるようになっている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、リルートベルト38の他端38Bに付勢ばね86を連結する構成であるため、構成が簡単になる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第8実施形態を図15に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図15に示される如く、本実施形態では、リルートベルト38の長手方向中間部36Cがベルト通し44に挿通されており、リルートベルト38のリルートタング43と結合するリルートバックル40をリルートパッド32に連結しているリルートベルトの一部を構成する取付ベルトが、付勢手段としての付勢ベルト96となっている。
具体的に説明すると、付勢ベルト96はリルートベルト38と略同じ幅のゴム等の弾性材料で構成された帯状体で構成されている。付勢ベルト96の一端92Aはリルートパッド32に縫合等によって固定されており、付勢ベルト96の他端92Bはリルートバックル40に固定されている。
従って、リルートタング43をリルートバックル40に連結した通常の使用状態(装着状態)では、シートベルト22がリトラクタに巻き取られることで、付勢ベルト96が伸びた状態で、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たるようになっている。この際、付勢ベルト96の車両前方側への引っ張り力(収縮力)F1、即ち、リルートパッド32を乗員29の下腹部から離す方向への荷重F1は、通常の使用状態(装着状態)で、リトラクタの巻き取りによって、リルートパッド32がラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部をずり上がらないために必要な最小荷重F2より大きく設定されている(F1>F2)。
この結果、通常の使用状態(装着状態)では、リルートパッド32はラップベルト部22Bとともに乗員29の下腹部に当たり乗員29の下腹部を拘束するが、乗員29の下腹部をずり上がらないようになっている。
このため、本実施形態では、リルートパッド32及びラップベルト部22Bと乗員29の下腹部との間に隙間を開けることなく、且つリルートパッド32及びラップベルト部22Bが乗員29の下腹部をずり上がらない状態にでき、ラップベルト部22Bを所要範囲に位置決めできる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では本発明のシートベルト装置を運転席12に適用した例について説明したが、本発明のシートベルト装置は運転席12以外に助手席等の他のシートにも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるリルートパッドの展開状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトの非装着状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 図2の4−4線に沿った拡大断面図である。 図3の5−5線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置を示す図4に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係るシートベルト装置におけるリルートベルトの一部を示す斜視図である。 図7の8−8線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態に係るシートベルト装置におけるリルートベルトの一部を示す斜視図である。 図9の10−10線に沿った断面図である。 本発明の第5実施形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトの非装着状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 図11の12−12線に沿った拡大断面図である。 本発明の第6実施形態に係るシートベルト装置を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第7実施形態に係るシートベルト装置を示す図4に対応する断面図である。 本発明の第8実施形態に係るシートベルト装置を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
符号の説明
10 シートベルト装置
12 運転席(シート)
13 車室床部
16 シートクッション
22 シートベルト
22B ラップベルト部(腰ベルト)
32 リルートパッド
38 リルートベルト
40 リルートバックル
42 取付ベルト
43 リルートタング
44 ベルト通し(リルートベルト保持手段)
50 リルートカバー
52 付勢ベルト(付勢手段)
62 付勢紐(付勢手段)
70 付勢スプリング(付勢手段)
72 リルートカバー(リルートベルト保持手段)
74 ブラケット
86 付勢ばね(付勢手段)
96 付勢ベルト(付勢手段、リルートベルトの一部)

Claims (2)

  1. シートに着座した乗員の腰部を拘束するための腰ベルトと、
    前記腰ベルトの中間部をシートクッションの車両前方壁面へ支持させると共に長手方向へ伸縮可能とされたリルートベルトと、
    前記リルートベルトを収縮方向へ付勢する付勢手段と、
    を有することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記シートのシートクッションの前面に前記リルートベルトの中間部を長手方向へ移動可能に保持するリルートベルト保持手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318125A (zh) * 2013-06-08 2013-09-25 奇瑞汽车股份有限公司 一种孕妇安全带固定装置及其固定方法
KR101575542B1 (ko) 2014-11-05 2015-12-07 현대자동차주식회사 안티-서브마린 안전벨트

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