JP2007075843A - スポット溶接モニタリング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 重ね合わせた板材の厚み、材質、枚数等によらず、ナゲット径を精度よく予測することができるスポット溶接モニタリング方法を提供する。
【解決手段】 溶接電流及び溶接電圧を含む溶接パラメータと各鋼板Xnの材質TSnと板厚hnとに基づいて鋼板Xn毎の通電路Ynの通電径dn及び平均温度を算出し、これら鋼板Xn毎の通電路Ynの通電径dn及び平均温度を用いて鋼板接触面の通電径dn,n+1及び平均温度を算出し、該板材接触面の平均温度及び通電径dn,n+1に基づいて各鋼板の溶接部のナゲット径を予測する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スポット溶接により形成されるナゲット径のモニタリング方法に関し、スポット溶接技術の分野に属する。
スポット溶接の品質は、主として板材間に適切な径のナゲットが形成されたか否かにより判定され、その判定は従来たがね試験等により行われていたが、このたがね試験は物品の破壊を伴い、大きな労力を要するので、近年、スポット溶接時の種々のパラメータに基づいてナゲット径を予測する場合がある。例えば特許文献1には、溶接時における重ね合せた板材と一対の電極との接触面間の体積(目標体積)内の平均温度を算出し、この平均温度に基づいてナゲット径を予測するものが開示されている。これによれば、スポット溶接の品質判定のために物品破壊を伴うたがね試験を行う必要がなくなる。
特表2004−510583号公報
ところで、特許文献1に記載のものは、前述したように、重ね合わせた板材の目標体積内の平均温度を算出するものであるが、板材内の板厚方向の実温度分布は表面側ほど低くなっているので、重ね合わせた板材の厚みの合計が同じでも、構成する板材の厚みおよび材質が異なると、板材同士の接触面の温度が異なることとなり、この結果、実際に形成されるナゲット径と予測したナゲット径とに乖離が生じやすい。また、スポット溶接の態様としては、異なる材質でなる板材の接合、3枚以上の板材の接合、これらの組合せ等、様々な溶接態様が想定されるが、このような場合、如何にナゲット径を予測すればよいかという課題がある。
そこで、本発明は、板材の厚み、材質、枚数等によらず、ナゲット径を精度よく予測することができるスポット溶接モニタリング方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、重ね合わせた板材に抵抗スポット溶接を施す際の溶接部のナゲット径のモニタリング方法であって、溶接電流及び溶接電圧を含む溶接パラメータと各板材の材質と板厚とに基づいて板材毎の通電路の通電径及び平均温度を算出し、これら板材毎の通電路の通電径及び平均温度を用いて板材接触面の通電径及び平均温度を算出し、該板材接触面の平均温度及び通電径に基づいて各板材の溶接部のナゲット径を予測することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、ナゲット径の予測は、前記板材接触面の平均温度及び通電径を所定の関数に代入して算出することにより行うことを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、予測したナゲット径と予め定められた基準ナゲット径とを比較することにより溶接の良否判定を行うことを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、重ね合わせた板材に抵抗スポット溶接を施す際の溶接部のナゲット径の予測に際して、溶接電流及び溶接電圧を含む溶接パラメータと各板材の材質と板厚とに基づいて板材毎の通電路の通電径及び平均温度が算出され、これら板材毎の通電路の通電径及び平均温度を用いて板材接触面の通電径及び平均温度が算出され、該板材接触面の平均温度及び通電径に基づいて各板材の溶接部のナゲット径が予測される。したがって、材質、板厚比や板枚数等の条件が変った場合でも、それに応じたナゲット径が予測されることとなり、ナゲット径の予測精度が向上する。
また、請求項2に記載の発明によれば、、ナゲット径の予測は、前記板材接触面の平均温度及び通電径を所定の関数に代入して算出することにより行われるが、その場合に、その関数として簡易な関数を用いれば、例えばスーパコンピュータ等の高処理能力の計算機を用いることなくパソコン等により迅速かつ容易にナゲット径を予測できると共に、一次関数を用いる場合と比較して予測精度が向上する。
そして、請求項3に記載の発明によれば、予測したナゲット径と予め定められた基準ナゲット径とに基づいて溶接結果の良否判定を行うので、該良否判定結果に応じて、例えば良品と不良品との仕分け等の適切な対応を自動的に行うことができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係るスポット溶接モニタリング方法を用いるスポット溶接システムの構成を示している。このスポット溶接システム1は、ロボットアーム2の先端部に一対の電極3a,3bを有する溶接ガン4と、電極3a,3bへの通電を制御する溶接制御盤5とを有し、重ねあわされた複数の鋼板X1…Xnを電極3a,3bで圧接しつつ通電することによりスポット溶接を行うものである。溶接ガン4には、各電極3a,3b間の電圧Vを検出する電圧センサが備えられており、溶接電流を検出する電流センサを備えた溶接制御盤5に接続されている。溶接制御盤5は、一溶接部位につき所定回数間欠的に通電すると共に、前記電流センサで検出された電流値に基づいて通電電流が所定電流Iとなるように制御する。また、本スポット溶接システム1には、溶接監視PC6が備えられており、ネットワーク7を介して溶接制御盤5に接続され、該制御盤5から前記電圧センサ及び電流センサで検出された電圧及び電流に関するデータを取り込んで溶接状態をモニタリング可能に構成されている。また、ネットワーク7を介して溶接ライン制御用のライン制御盤8に接続され、車種情報等のデータを取り込み可能に構成されている。また、溶接監視PC6は、板強度(材質)、板厚等のデータをキーボード等の入力手段を介して設定可能とされており、前記複数のデータに基づいて後述する溶接品質判定を実行可能に構成されている。
次に、溶接監視PC6によるスポット溶接状態のモニタリングについて、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、各鋼板Xnの板強度TSn、溶接部位における板厚hn、鋼板接触面におけるナゲット径基準値(判定基準値)を入力手段により溶接監視PC6に設定する。なお、各パラメータにおける添字nは、複数枚の鋼板X1…Xnの表面側からn枚目の鋼板についてのものということを意味する。以後、新たに登場するパラメータについても同様である。
次いで、ステップS2で、溶接制御盤5より通電時間、溶接電流I(前記所定電流I)等のデータを受け取る。
次いで、ステップS3で、モニターされた電極3a,3b間の電圧Vと前記溶接電流Iとに基づいて数式1により電極3a,3b間の抵抗値Rを算出する。なお、このステップS3からステップS10までは、ステップS11で、前記所定回数の通電における最終の通電が行われたと判定されるまで繰り返し行われる。
Figure 2007075843
次いで、ステップS4で、各鋼板Xnについて、現在の比抵抗ρnを数式2により算出する。なお、この数式2は、鋼板の材質が一般的な鉄の場合のものであり、温度毎に設定される。
Figure 2007075843
なお、Tは、後述する各鋼板Xnの平均温度Tnで、第1通電サイクルにおいては初期値として600℃が用いられ、第2通電サイクル以後においては前通電サイクルにおける平均温度Tnが用いられる。
そして、該比抵抗ρnを用いて数式3により各鋼板Xnの抵抗値Rnを算出する。
Figure 2007075843
なお、TSnは各鋼板Xnの板強度、hnは、図3(3枚の鋼板を重ね合わせた場合について例示している)に示すように各鋼板Xnの通電路の長さ(各鋼板の板厚)である。板強度TSnは、鋼板の材質に関連するものであり、鋼板の炭素当量をパラメータとする関数を用いて算出される。
次いで、ステップS5で、各鋼板Xnの通電面積Snを数式4により算出すると共に、各鋼板Xnの通電径dnを数式5により算出する。すなわち、本実施の形態においては、前述の図3及び図4(鋼板が2枚の場合について例示)に示すように、各鋼板Xn毎に円柱状の通電路Ynを定義して、それぞれ通電面積Sn及び通電径dnを算出するようにしている。
Figure 2007075843
Figure 2007075843
次いで、ステップS6で、溶接中にチリが発生したか否かを判定する。なお、このチリ発生の有無は、今回算出した電極3a,3b間の抵抗値Rが前通電サイクルにおいて算出した抵抗値Rよりも15%以上減少したか否かにより判定する。そして、チリが発生した場合は、ステップS7で、数式6により各鋼板Xnの板厚hnを補正し、ステップS4以後を再度実行する。なお、この再度実行の際においては、ステップS6の判定はスルーし、次のステップS8を実行する。
Figure 2007075843
なお、Rn,t−1は、前通電サイクルにおいて算出された各鋼板Xnの抵抗値である。
これに対し、チリが発生していない場合は、ステップS8で、各鋼板Xnの平均温度Tnを算出する。まず、その基本原理から説明すると、前記図3に示すように、鋼板Xnに通電すると、各鋼板Xnは通電路Ynの電気抵抗により発熱(Qa)すると共に、この熱は時間の経過と共に電極3a,3b方向に放熱(Qb)し、かつ通電路Ynから外周方向へ放熱(Qc)し、したがって、各鋼板Xnの通電路Ynには、通電時、Qn=Qan+Qbn+Qcnの熱が蓄熱されることとなる。ここで、この抵抗発熱量Qan、各鋼板から電極3a,3b方向への放熱量Qbn、及び各鋼板Xnの通電路から外周方向への放熱量Qcnは、数式7,8,9により算出する。なお、電極3a,3bは、鋼板Xnと比較して電気抵抗が非常に小さくかつ熱伝導率が非常に大きいので、通電による電極3a,3b自体の発熱は無視する。また、鋼板Xn同士の接触抵抗は、通電初期にほとんど消失するので鋼板Xnの抵抗Rnに含めて考える。また、電極3a,3bと鋼板Xnとの接触抵抗は、鋼板同士の接触抵抗と比較して非常に小さいので無視する。
Figure 2007075843
なお、tは通電時間である。
Figure 2007075843
なお、Kfnは各鋼板Xnの熱伝導率、Kenは電極3a,3bの熱伝導率である。
Figure 2007075843
そして、これらの熱量Qan,Qbn,Qcnによる各鋼板Xnの温度上昇量Tan,Tbn,Tcnを数式10,11,12により算出し、さらにこれらの温度上昇量Tan,Tbn,Tcnを用いて数式13により各鋼板Xnの平均温度Tnを算出する。なお、数式においては、Tan,Tbn,Tcnの上部に−がそれぞれ付されているが、文章中においては省略するものとする。以後、他のものについても同様とする。
Figure 2007075843
Figure 2007075843
Figure 2007075843
Figure 2007075843
なお、数式10〜12におけるCnは各鋼板Xnの比熱、σnは各鋼板Xnの比重、Vnは各鋼板Xnの通電体積であり、数式13におけるTn,t−1は前通電サイクルにおいてこの数式12により算出された鋼板Xnの平均温度、Aは熱伝導外放熱率である。なお、この熱伝導外放熱率Aは、例えば10%に設定されている。
次いで、ステップS9で、各鋼板Xn同士の接触面における平均温度Tn,n+1を数式14により算出すると共に、各鋼板Xn同士の接触面における通電径dn,n+1を数式15により算出する。すなわち、ナゲット径の規定位置における平均温度及び通電径を算出するわけである。なお、最も外面側の鋼板Xnと電極3a,3bとの接触面の平均温度は、この鋼板Xnの平均温度の1/2とし、計算上1000℃を超えた場合は1000℃とする。なお、この1000℃という値は、電極3a,3bの素材である銅の融点1084.5℃より若干低い値に設定している。
Figure 2007075843
なお、Wは互いに接触する鋼板Xnの平均温度Tnのうち高い方の値、Xは低い方の値、Bは中立温度比率である。なお、この中立温度比率Bは0.5に設定しているが、実際の溶接環境や溶接結果等に基づいて適宜変更することが可能である。
Figure 2007075843
なお、Yは互いに接触する鋼板Xnの通電径dnのうち大きい方の値、Zは小さい方の値、Eは位置比率である。なお、この位置比率Bは0.75に設定しているが、実際の溶接環境や溶接結果等に基づいて適宜変更することが可能である。
次いで、ステップS10で、各鋼板接触面における溶融径Dn,n+1を、前記鋼板接触面の通電径dn,n+1及び平均温度Tn,n+1を2次関数を用いた数式16により算出する(図5の説明図を参照)。
Figure 2007075843
なお、Tmは鋼板Xnの溶融温度であり、一般的な鉄の融点である1535℃を用いる。鋼板Xnの材質が異なると、実際の溶融温度は異なることとなるが、ナゲット径算出上の影響は軽微であるため、材質にかかわらず上記数値を用いることとする。つまり、溶融温度Tm以上となっている部分を溶融している範囲とみなし、溶融径Dn,n+1とする。Fは、通電径外周温度比率であり、鋼板接触面の通電径位置(通電径dn,n+1の位置)における温度(Tn,n+1×F)を、鋼板接触面の平均温度Tn,n+1を基準として仮定するための係数である。なお、本実施の形態においては、この通電径外周温度比率Fは、1/2に設定されており、鋼板接触面の通電径位置(通電径dn,n+1の位置)における温度(Tn,n+1×F)は、鋼板接触面の平均温度Tn,n+1の1/2となる。なお、算出した溶融径Dn,n+1が通電径dn,n+1を超えている場合は、通電径dn,n+1を溶融径Dn,n+1とする。ここで、鋼板が3枚の場合の鋼板及び鋼板接触面の温度分布について図示すると、例えば、図6のようになる。
次いで、ステップS11で、現通電サイクルが最終通電サイクルか否かを判定し、最終通電サイクルでないとき(NO)は、ステップS3以後を繰り返し、最終通電サイクルのとき(YES)は、ステップS12で、各通電サイクルにおいて算出された溶融径Dn,n+1のうち最大の径を各鋼板接触面におけるナゲット径計算値NDとし、前記各ステップにおいて考慮されていない外乱要素等を考慮するために、該計算値NDを数式17に示す関数式にあてはめることにより補正して最終補正予測値NDoutを算出する。
Figure 2007075843
なお、aは調整係数、bは調整切片であり、ナゲット径の実測結果等に基づいて定められ、この式を図としてあらわすと図7に示すようになる。
次いで、ステップS13で、予測ナゲット径NDoutが予め定められた基準ナゲット径以上か否かを判定することにより、スポット溶接の品質の良否を判定する。そして、品質が良の場合は、ステップS14で、判定結果及び前記各種データを溶接監視PC6の記憶装置に保存する。一方、品質が不良の場合は、ステップS15で、溶接監視PC6のディスプレー上に異常である旨を表示すると共に、例えばプリンタ等に出力し、かつ溶接監視PC6の記憶装置に異常データとして保存する。
以上のように本実施の形態によれば、複数の鋼板Xnのそれぞれについて板強度TSnと板厚hn等を考慮してスポット溶接時の平均温度Tnを算出すると共に、該平均温度Tnに基づいて鋼板接触面の平均温度Tn,n+1を算出し、これに基づいてナゲット径NDoutを予測するので、材質、板厚比や板枚数等の条件が変った場合でもそれに応じたナゲット径NDoutが予測されることとなり、予測精度が向上する。
また、ナゲット径NDoutを、複雑な関数によらず、所定の簡易な関数(数式16)により算出するので、例えばスーパコンピュータ等の高処理能力の計算機を用いることなくパソコン等により迅速かつ容易に予測できると共に、例えば一次関数を用いる場合と比較して予測精度が向上する。
そして、予測したナゲット径NDoutと予め定められた基準ナゲット径とに基づいて溶接結果の良否判定を行うので、該良否判定結果に応じて、例えば良品と不良品との仕分け等の適切な対応を自動的に行うことができるようになる。
さらに、各鋼板Xnの材質に応じて、各鋼板Xn毎の通電路Ynの平均温度Tn、通電径dn、ナゲット径NDoutをより精度よく予測することができる。
ここで、本実施の形態と特許請求の範囲との対応について説明する。まず、特許請求の範囲の請求項1における「溶接電流及び溶接電圧を含む溶接パラメータと各板材の材質と板厚とに基づいて板材毎の通電路の通電径及び平均温度を算出」はステップS3〜S8に対応し、「これら板材毎の通電路の通電径及び平均温度を用いて板材接触面の通電径及び平均温度を算出」はステップS9に対応し、「該板材接触面の平均温度及び通電径に基づいて各板材の溶接部のナゲット径を予測」はステップS10〜S12に対応する。また、請求項3に「予測したナゲット径と基準ナゲット径とに基づいて溶接の良否判定を行う」はステップS13に対応する。
なお、本実施の形態においては、ステップS13で品質不良と判定された場合、ステップS15で異常表示出力を行うようにしたが、第1の他の例として、例えば、図8に示すように、ステップS13′で品質不良と判定された場合、溶接監視PC6から溶接制御盤5に、溶接実施指令を送出すると共に、ステップS3以後の制御を再度実行するようにしてもよい。これによれば、ステップS13′で品質良と判定されるまで、溶接作業が自動的に繰り返されることとなる。なお、この場合、無限ループとならないように、繰り返し回数を制限してもよい。
また、第2の他の例として、図示は省略するが、第1の他の例において、ステップS3以後を繰り返す際に、ステップS11を省略して、1通電サイクル実行毎に、ステップS13′で品質判定を行ってもよい。これによれば、鋼板の温度上昇過多によるチリの発生を抑制することができる。
本発明は、スポット溶接技術に広く適用することができる。
本発明に係るスポット溶接方法が適用されたスポット溶接装置の構成図である。 本スポット溶接方法によるナゲット径の予測フローを示すフローチャートの一例である。 本スポット溶接方法によるナゲット径予測の説明図である(その1)。 同ナゲット径予測の説明図である(その2)。 同ナゲット径予測の説明図である(その3)。 同ナゲット径予測の説明図である(その4)。 同ナゲット径予測の説明図である(その5)。 他の例に係るフローチャートである。
符号の説明
1 スポット溶接システム
3a,3b 電極
4 溶接ロボット
6 溶接監視PC
I 溶接電流
V 溶接電圧
dn 鋼板の通電路の通電径
dn,n+1 鋼板接触面の通電径
hn 通電路の長さ(板厚)
NDout ナゲット径
Tn 鋼板の通電路の平均温度
Tn,n+1 鋼板接触面の平均温度
TSn 板材の材質のパラメータ
Xn 鋼板(板材)
ρn 比抵抗

Claims (3)

  1. 重ね合わせた板材に抵抗スポット溶接を施す際の溶接部のナゲット径のモニタリング方法であって、
    溶接電流及び溶接電圧を含む溶接パラメータと各板材の材質と板厚とに基づいて板材毎の通電路の通電径及び平均温度を算出し、
    これら板材毎の通電路の通電径及び平均温度を用いて板材接触面の通電径及び平均温度を算出し、
    該板材接触面の平均温度及び通電径に基づいて各板材の溶接部のナゲット径を予測することを特徴とするスポット溶接モニタリング方法。
  2. 請求項1に記載のスポット溶接モニタリング方法であって、
    ナゲット径の予測は、前記板材接触面の平均温度及び通電径を所定の関数に代入して算出することにより行うことを特徴とするスポット溶接モニタリング方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスポット溶接モニタリング方法であって、
    予測したナゲット径と予め定められた基準ナゲット径とを比較することにより溶接の良否判定を行うことを特徴とするスポット溶接モニタリング方法。
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