JP2007075240A - 洗浄装置および同装置を備えた食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気的に安全性を確保して洗剤液を微細なミストに霧化する。
【解決手段】微粒化手段16により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段24を備え、前記微細化手段24は、接地された筒状電極27と、前記筒状電極27の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極28を設けた放電部26と、前記棒状電極28に電圧を印加する電源部29とを有し、前記微粒化手段16で微粒化した洗剤液を前記棒状電極28の近傍で前記放電部26に導入する構成としたものである。
【選択図】図3
【解決手段】微粒化手段16により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段24を備え、前記微細化手段24は、接地された筒状電極27と、前記筒状電極27の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極28を設けた放電部26と、前記棒状電極28に電圧を印加する電源部29とを有し、前記微粒化手段16で微粒化した洗剤液を前記棒状電極28の近傍で前記放電部26に導入する構成としたものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、汚れや付着物を除去する洗浄装置および同装置を備えた食器洗い機に関するものである。
従来、食器等の洗浄を行う食器洗い機は、洗剤液を霧化して食器の表面に付着させることにより汚れを落としやすくしたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。図7は、前記公報に記載された食器洗い機の断面図を示すものである。図7に示すように、洗浄槽1の下部には、洗浄ポンプ2により加圧された洗浄水を食器等の被洗浄物3に噴射する洗浄手段4が設けられている。また、洗剤液飛散手段5が洗浄槽1の下部に備えられている。
以上のような構成において、以下その動作を説明する。まず、洗剤液飛散手段5に洗剤を投入し、高濃度の洗剤液になる所定量の水が給水される。次に、洗浄手段4による洗浄の前処理工程として、洗剤液飛散手段5により洗剤液をミスト化して洗浄槽1内に飛散させ、この高濃度の洗剤液を被洗浄物3に付着させる。そして、所定時間放置することで被洗浄物3に付着した洗剤液のミストが被洗浄物3に付着している汚れの内部へ浸透し、洗剤の界面活性作用により汚れをほぐして剥がれ易い状態にする。
その後、本洗浄工程において、洗浄槽1内に水が給水され、洗浄ポンプ2で加圧された洗浄水が洗浄手段4より噴射され被洗浄物3を洗浄する。
特開2005−52470号公報
ミストは、その粒径によって外界との内外圧差が変化し、粒径が小さいほど内外圧差は大きくなる。ミストが汚れに付着した場合、この内外圧差が大きいほど汚れの内部へ洗剤液が入り込む浸透力が高くなり、より汚れを剥がし易くする。しかしながら、従来の洗剤液飛散手段5は、微粒化する構成として一般的な超音波振動子によるもの、あるいは圧力スプレーによるものがあり、この構成によって発生するミストの粒径は3〜50μmであり、このときのミストと外界との内外圧差は約0.5kgf/cm2である。この内外圧差では、種々の汚れを効果的に除去するには浸透力が不十分であるという課題があった。
また、ミストは粒径によって拡散速度が変化し、粒径が小さいほど拡散速度が速い。したがって、微細なミストほど洗浄槽1内の隅々まで行き渡りやすい。従来のミストの粒径3〜50μmでは、飛散しても沈降しやすく、拡散が不十分であるために、洗浄槽内の被洗浄物の設置形態、あるいは被洗浄物の形状によっては洗い残りが生じるという課題も有していた。
以上のような課題を解決し、さらに洗浄力を向上させるために、ミストの微細化は非常に重要な技術的課題である。微細なミストを発生する方式として、例えば静電霧化方式がある。これは、先端の尖った多孔質の棒状吸水体と水タンクから成り、吸水体の下部が水に浸漬した構成となっている。この吸水体に高電圧を印加すると毛細管現象で水が吸い上げられ、その先端部に達した水がレイリー分裂を起こして数十nmオーダーの粒径のミストとなって霧化するものである。
しかし、このような静電霧化方式では多孔質の吸水体を通じて霧化するため、洗剤液を用いると目詰まりして霧化することができないという課題がある。また、水を用いても棒状吸水体に毛細管現象で吸い上げられ先端部に達した水のみが帯電して分裂し霧化するため、数十nmオーダーの粒径の微細なミストを発生させることができるものの、霧化量は0.008g/minと極めて小さい。したがって、洗浄装置に搭載する霧化方式としては実用化は困難である。
したがって、洗浄に必要十分な霧化量を確保し、高電圧下でレイリー分裂によりミストを微細化することができる霧化方式の実現が望まれる。但し、洗剤液のように水よりも導電率が高い液体が介在する装置の中で高電圧を印加することは、電気絶縁性を確保する為の十分な技術的工夫が必要である。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗剤液を用いても電気的に安全で効率的に微細なミストに霧化することができ、洗浄に必要十分な霧化量を実現して、被洗浄物の設置形態や形状の影響を受けず、種々の汚れを効率的に除去することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の洗浄装置は、微粒化手段により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段を備え、前記微細化手段は、接地された筒状電極と、前記筒状電極の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極を設けた放電部と、前記棒状電極に電圧を印加する電源部とを有し、前記微粒化手段で微粒化した洗剤液を前記棒状電極の近傍で前記放電部に導入する構成としたものである。
これによって、微粒化手段によって霧化された数μmの洗剤液のミストは、微細化手段によってさらに数10〜数100nmに微細化されるため、従来に比べ数10〜数100倍の内外圧差を有し、ミストの粒子個数も10万〜100万倍に増える。したがって、汚れの内部へ洗剤液のミストが入り込む浸透力が高くなり、より汚れをはがし易くすることができる。
また、棒状電極の近傍にミストを流入することで、棒状電極に沿って棒状電極の近くを下流側へと流れるため、低電圧印加で効率的にミストを微細化することができる。さらに、洗剤液のミストで筒状電極の内面が濡れることを軽減できるので、棒状電極と筒状電極が短絡することを軽減し電気的安全性を確保することができる。
本発明の洗浄装置は、洗剤液を電気的に安全で効率的に微細なミストに霧化することができ、洗浄に必要な霧化量を実現して、被洗浄物の設置形態や形状の影響を受けることなく、汚れに対する浸透力を高めて汚れを効率的に除去することができる。
第1の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記被洗浄物に付着させる洗剤液を貯留する貯留部と、前記貯留部の洗剤液を微粒化する微粒化手段と、前記微粒化手段により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段を備え、前記微細化手段は、接地された筒状電極と、前記筒状電極の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極を設けた放電部と、前記棒状電極に電圧を印加する電源部とを有し、前記微粒化手段で微粒化した洗剤液を前記棒状電極の近傍で前記放電部に導入する構成としたことにより、微粒化手段によって霧化された数μmの洗剤液のミストは、微細化手段によってさらに数10〜数100nmに微細化されるため、従来に比べ数10〜数100倍の内外圧差を有し、ミストの粒子個数も10万〜100万倍に増える。したがって、汚れの内部へ洗剤液のミストが入り込む浸透力が高くなり、より汚れをはがし易くすることができる。また、棒状電極と筒状電極間における電界強度は、棒状電極近傍が最も高く筒状電極に近づくと低下する。したがって、棒状電極の近傍にミストを流入することで、低電圧印加で効率的にミストを微細化することができる。さらに、洗剤液のミストで筒状電極の内面が濡れることを軽減できるので、棒状電極と筒状電極が短絡することを軽減し電気的安全性を確保することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の微粒化手段の出口に、筒状電極の直径よりも小さい筒状のガイドを設け、前記ガイドの出口を棒状電極の軸方向に向けて前記棒状電極の一端に対向させたことにより、簡便で且つ低コストな方法で棒状電極の近傍で軸方向へミストを効率良く導入することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明のガイドの出口から棒状電極までの距離は、前記棒状電極と筒状電極の電極間距離よりも長く設定したことにより、洗剤液のミストでガイド表面が濡れても高電圧が印加された棒状電極とガイド間の放電を防止し、棒状電極と筒状電極間で安定して放電を行うことができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、ガイドから放出される微粒化した洗剤液を放電部へ導く2次ガイドを設けたことにより、ガイドから出たミストが放電部外に漏洩することなく放電部内に導入されるため、より効率的にミストを微細化することができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の棒状電極の先端部から2次ガイドの内側表面までの距離は、棒状電極と筒状電極の電極間距離よりも長く設定したことにより、洗剤液のミストで2次ガイド表面が濡れても高電圧が印加された棒状電極と2次ガイド間の放電を防止し、棒状電極と筒状電極間で安定して放電を行うことができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、棒状電極は、筒状電極の入口側の開口部より内側にその先端部が位置するように設けたことにより、ミストで筒状電極が濡れた場合、層状に洗剤液が溜まり易い筒状電極入口端面と棒状電極は対向していないので、クーロン力により筒状電極端面に付着した洗剤液が棒状電極方向に引っ張られても棒状電極と筒状電極間が洗剤液で直接つながることを軽減し、さらに電気的安全性を確保することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、筒状電極の内面に撥水膜を形成したことにより、筒状電極内面が洗剤液で濡れることをさらに軽減し、棒状電極と筒状電極が短絡することを防止し電気的安全性を確保することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、微粒化手段で微粒化した洗剤液を微細化手段へ供給する送風ファンを設けたことにより、微粒化手段で霧化したミストを風によって放電部へ効率的に導入し、さらに効率的にミストを微細化することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明の洗浄装置と、洗浄槽に給水する給水装置と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する洗浄手段とを具備した食器洗い機としたものであり、電気的に安全で食器の設置形態や形状の影響を受けることなく、汚れに対する浸透力を高めて種々の汚れを効率的に洗浄することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗浄装置を備えた食器洗い機の断面図、図2は、同食器洗い機の微粒化手段の断面図、図3は、同食器洗い機の微細化手段の放電部の斜視図、図4は放電部の断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗浄装置を備えた食器洗い機の断面図、図2は、同食器洗い機の微粒化手段の断面図、図3は、同食器洗い機の微細化手段の放電部の斜視図、図4は放電部の断面図である。
図1において、食器洗い機の本体1は、前方に開口部2を設け、前記開口部2を上下に開く複数の蓋体3により閉塞可能に構成している。そして、洗浄槽4の下方に洗浄ポンプ5により加圧した洗浄水を噴射する噴射口6を有する洗浄ノズル(洗浄手段)7を設けている。洗浄ノズル7の上方には食器等の被洗浄物8を収納する食器かご9を設けている。洗浄槽4の底部には、給水装置33から給水した洗浄水を貯留する貯留部10が設けてあり、貯留した洗浄水を加熱するヒータ(加熱手段)11を配置している。
食器かご9の下部にローラ12を配置するとともに、洗浄槽4の内側壁にガイドレール13を配置してあり、食器かご9は本体1に対して略水平方向へ移動可能に設けてあり、蓋体3を開くと開口部2から下方に開いた蓋体3上へ引き出し可能に構成している。14は洗浄槽4に洗浄水を供給するための給水弁、15は下方に開く蓋体3の内部に設けられたマイクロプロセッサ等を含む制御手段で、洗浄ポンプ5やヒータ11等を制御する。
微粒化手段16は、貯留部17に貯留した洗剤液を霧化する霧化装置18により構成されており、洗剤液を微粒化する超音波振動子19を備えている。霧化装置18は、容器20内に液体(不凍液)を封入し、容器20内の下部に配置した超音波振動子19の振動を液体を介して振動面21に伝達し、貯留部17に貯留した洗剤液を隆起させて水柱22を形成して霧化し、洗剤液を微粒化する。超音波振動子19は容器20内に設けられて汚れが付着しないように保護されるとともに、容器20の振動面21は貯留部17に貯留した洗剤液に浸漬するように設けられている。
貯留部17の上部に微粒化手段16で微粒化した洗剤液のミストを微細化する微細化手段24を設けている。そして、微粒化手段16の出口には微細化手段24へミストを誘導するための円筒空洞状のガイド25が設けられ、微細化手段24に向けて略L字状に設けられている。
微細化手段24は放電部26を有している。放電部26は、ステンレス等の金属材料からなる筒状電極27と、この筒状電極27の内側中心軸部に配設したタングステンからなる棒状電極28とから構成されている。ここで、棒状電極28は、筒状電極27の入口側の開口部より内側にその先端部が位置するように設けている。
ガイド25は、筒状電極27の直径よりも小さく、その出口25aを棒状電極28の軸方向に向けてその一端に対向して配置されている。放電部26は中空状に保持されており、ガイド25の出口25aから棒状電極28までの距離bは、棒状電極28と筒状電極27の電極間距離aよりも長く設定されている。また、棒状電極28は、高電圧を印加する電源部29と導電体30によって電気的に接続されており、筒状電極27は導電体30によって接地されている。そして、筒状電極27の内面には、撥水膜31が形成されている。
微粒化手段16の洗剤液を貯留する貯留部17の上部には、微細化手段24の放電部26へ風を送る送風ファン32を設けている。ガイド25から筒状電極27に入ったミストは、開放された筒状電極27の出口から一層微細化されて洗浄槽4内へ飛散する。
以上のように構成された洗浄装置と、この洗浄装置を備えた食器洗い機について、以下その動作、作用を説明する。まず、微粒化手段16の貯留部17に洗剤を投入した後、給水弁14を介して水道水が供給され、貯留部17に高濃度の洗剤液が溜められる。この洗剤液の濃度と量は洗浄する対象物やその量に応じて設定することが可能である。
次に、微粒化手段16に電圧が印加されると超音波振動子19は一定の周波数で縦方向に振動し、この振動エネルギーによって貯留された洗剤液の水面から水柱22が立ち、ミストを発生する。このときのミストの粒径は2〜5μmとなっている。そして、このミストは送風ファン32によってガイド25の中を通過して放出され、棒状電極28の近傍で軸方向へ向かって放電部26内に効率良く導入される。
放電部26において、棒状電極28に+5kVの高電圧が印加されると、電極周辺は高電界状態なり、流入した洗剤液のミストに電荷が帯電する。この帯電量がミストの表面張力を超えると分裂し、数10nm〜数100nmの粒径に微細化する。
ここで、棒状電極28と筒状電極27の電極間において、電界強度は棒状電極28の表面近傍が最も大きく筒状電極27の表面に近づくにつれて減少する。放電部26に導入されたミストは、棒状電極28の表面近傍を通過する為、レイリー分裂に必要な電界強度に十分暴露される。したがって、放電部26を通過するミストは分裂不十分になることはなく効率的に微細化することができる。また、筒状電極27の表面近傍にはミストは通過しないので、洗剤液のミストで筒状電極27の内面が濡れることを軽減できるので、棒状電極28と筒状電極27が短絡することを軽減し、電気的安全性を確保することができる。
さらに、筒状電極27の内面には、フッ素樹脂系のコーティング剤によって形成した撥水膜31が形成されているため、筒状電極27内面が洗剤液で濡れることをさらに軽減し、棒状電極28と筒状電極27が短絡することを防止して、電気的安全性を確保することができる。
筒状電極28の内面が洗剤液で濡れた時は、下端面に溜まって付着し易い。このため、下端面に付着した洗剤液にクーロン力が働き棒状電極28方向に引っ張られて短絡することがある。本実施の形態では、棒状電極28は、筒状電極27の入口側の開口部27aより内側にその先端部が位置するため、クーロン力により筒状電極27端面に付着した洗剤液が中心軸方向に引っ張られても対向する棒状電極28が設置されてないので、電極間において洗剤液で直接短絡することを軽減し、さらに電気的安全性を確保することができる。
また、放電部26とガイド25の出口25aの距離bは、棒状電極28と筒状電極27の電極間距離aよりも長く設定したことにより、洗剤液のミストでガイド25の表面が濡れても高電圧が印加された棒状電極28とガイド25間の放電を防止し、棒状電極28と筒状電極27間で安定して放電を行うことができる。
こうして、放電部25で微細化された洗剤液のミストは洗浄槽4内へ拡散する。このとき、ミストの粒径は数10nm〜数100nmの微細ミストとなっている為、洗浄槽4内の隅々まで拡散し、設置場所に依らず洗浄槽4内に収容された被洗浄物8に微細な洗剤液のミストを付着することができる。そして、被洗浄物8の汚れに付着したミストは、外界との内外圧差が約30kgf/cm2にも及ぶため、従来の約60倍の浸透力が得られることとなり、種々の汚れに対して内部へ浸透し、洗剤の界面活性作用との相乗効果によって、汚れをよりはがれ易い状態にすることができる。
そして、上記の微細な洗剤液のミストを所定時間飛散させた後、または、微細な洗剤液のミストを被洗浄物8に付着させた状態で所定時間経過した後、被洗浄物8の汚れがはがれ易い状態になった後、洗浄ノズル7から所定の洗剤濃度に設定された洗浄液が噴射され、被洗浄物8を高圧洗浄する。その後、給水弁14から給水された水道水が洗浄ノズル7から噴射され、被洗浄物8をすすぎ、乾燥して一連の洗浄工程を完了する。
以上のように、本実施の形態においては、被洗浄物8を収容する洗浄槽4と、被洗浄物8に付着させる洗剤液を貯留する貯留部17と、貯留部17の洗剤液を微粒化する微粒化手段16と、微粒化手段16により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段24を備え、微細化手段24は、接地された筒状電極27と、筒状電極27の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極28を設けた放電部26と電源部29とを有し、微粒化手段16で微粒化したミストは棒状電極28の近傍で放電部26に導入する構成としたことにより、効率的に微細なミストに霧化することができ、洗浄に必要十分な霧化量を実現して、被洗浄物の設置形態や形状の影響を受けず、種々の汚れを効率的に除去することができる。
さらに、棒状電極28と筒状電極27が短絡することを軽減し洗剤液を用いても電気的安全性を確保することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における微細化手段の放電部の斜視図、図6は放電部の断面図を示すものである。
図5は、本発明の第2の実施の形態における微細化手段の放電部の斜視図、図6は放電部の断面図を示すものである。
図5において、放電部25の筒状電極27とガイド25の間には、筒形状の2次ガイド34が設けられている。2次ガイド34の入口開口部34aでガイド25と連通しており、出口開口部34bは筒状電極27と同径で連通している。また、2次ガイド34の内側表面と棒状電極28の先端の距離cは、棒状電極28と筒状電極27の電極間距離aよりも長く設定されている。
以上のように構成された洗浄装置と、この洗浄装置を備えた食器洗い機について、以下その動作、作用を説明する。微粒化手段16で微粒化したミストはガイド25の中を通過して2次ガイド34に放出される。2次ガイド34は筒状電極27に接続されているので、洗浄槽4内の対流によってミストが拡散されることなく棒状電極28の近傍で放電部26に導入される。したがって、微粒化手段16で微粒化したミストの大半を放電部26に導入することができ、より効率的に洗剤液ミストを微細化することができる。
また、2次ガイド34の内側表面と棒状電極28の先端の距離cは、棒状電極28と筒状電極27の電極間距離aよりも長く設定されているので、洗剤液のミストで2次ガイド34の内面が濡れても高電圧が印加された棒状電極28と2次ガイド34間よりも棒状電極28と筒状電極27間の放電が優先して起こるので、安定して電極間の放電を行うことができる。
以上のように、本実施の形態においては、放電部の筒状電極とガイドを接続する2次ガイドを設けたことにより、ガイドから出たミストが放電部外に漏洩することなく放電部内に導入されるため、より効率的にミストを微細化することができる。
以上のように、本発明にかかる洗浄装置は、数10〜数100nmオーダーの微細粒径の洗剤液のミストを電気的安全性を確保して機体内部に発生させて汚れを浮き上がらせて洗浄することによって、被洗浄物の種々の汚れを効果的に除去することができるので、トワレ、洗濯機等の用途にも適用できる。
4 洗浄槽
5 洗浄ポンプ
7 洗浄ノズル(洗浄手段)
16 微粒化手段
17 貯留部
24 微細化手段
25 ガイド
26 放電部
27 筒状電極
28 棒状電極
29 電源部
5 洗浄ポンプ
7 洗浄ノズル(洗浄手段)
16 微粒化手段
17 貯留部
24 微細化手段
25 ガイド
26 放電部
27 筒状電極
28 棒状電極
29 電源部
Claims (9)
- 被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記被洗浄物に付着させる洗剤液を貯留する貯留部と、前記貯留部の洗剤液を微粒化する微粒化手段と、前記微粒化手段により微粒化した洗剤液を微細化する微細化手段を備え、前記微細化手段は、接地された筒状電極と、前記筒状電極の中心軸部に配設した高電圧を印加する棒状電極を設けた放電部と、前記棒状電極に電圧を印加する電源部とを有し、前記微粒化手段で微粒化した洗剤液を前記棒状電極の近傍で前記放電部に導入する構成とした洗浄装置。
- 微粒化手段の出口に、筒状電極の直径よりも小さい筒状のガイドを設け、前記ガイドの出口を棒状電極の軸方向に向けて前記棒状電極の一端に対向させた請求項1記載の洗浄装置。
- ガイドの出口から棒状電極までの距離は、前記棒状電極と筒状電極の電極間距離よりも長く設定した請求項2記載の洗浄装置。
- ガイドから放出される微粒化した洗剤液を放電部へ導く2次ガイドを設けた請求項2または3記載の洗浄装置。
- 棒状電極の先端部から2次ガイドの内側表面までの距離は、棒状電極と筒状電極の電極間距離よりも長く設定した請求項4記載の洗浄装置。
- 棒状電極は、筒状電極の入口側の開口部より内側にその先端部が位置するように設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 筒状電極の内面に撥水膜を形成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 微粒化手段で微粒化した洗剤液を微細化手段へ供給する送風ファンを設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗浄装置と、洗浄槽に給水する給水装置と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する洗浄手段とを具備した食器洗い機。
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