JP2007074799A - 整流回路の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を少なくして小型軽量化、低価格化を可能にした整流回路の制御装置を提供する。
【解決手段】三相交流電圧を直流電圧に変換するために双方向スイッチ回路4R,4S,4T、コンデンサC1,C2等を備えた整流回路において、直流電圧検出器5C1,5C2、電圧調節器13a,13b、交流電圧検出器2RS,2ST、相電圧変換回路10、極性判別回路11を備え、極性判別信号に応じてコンデンサC1,C2の充電電流指令値を切替えると共に、切り替えた充電電流指令値を三相分出力する電流指令値切替回路14と、三相分の入力電流指令値を生成する乗算器15R,15S,15Tと、電流検出器3R,3S,3Tと、前記入力電流指令値と入力電流検出値との偏差に基づき双方向スイッチ回路4R,4S,4T内のスイッチング素子の駆動信号を生成するための電流調節器16R,16S,16T、比較器17R,17S,17T等を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、N相(Nは2以上の自然数)の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路の制御装置に関するものである。
N相の交流電圧を、半導体スイッチング素子により構成された交流/直流変換器により直流電圧に変換して負荷に供給するシステムは従来からよく知られており、例えば、特許文献1に開示された一般的な整流回路がある。
図6は、上記特許文献1に記載された整流回路及びその制御装置の構成図を示している。同図に示す整流回路において、1は単相交流電源、Lは平滑用のリアクトル、S1〜S4は環流ダイオードが逆並列接続されたIGBTやMOSFET等の半導体スイッチング素子、Cは平滑用のコンデンサである。交流電源1の交流電圧は、リアクトルLを介して、4個のスイッチング素子S1〜S4を有するブリッジ回路とその直流出力側のコンデンサCとからなる交流/直流変換器により直流電圧に変換され、直流出力端子P,Nに接続された負荷6に供給される。
上記整流回路の制御装置100Aの構成及び動作は、以下の通りである。
すなわち、整流回路内の直流電圧検出器5により検出したコンデンサCの電圧を電圧指令値12にフィードバックし、その偏差を電圧調節器13を介して乗算器15に入力する。一方、交流電源1の両端に接続された交流電圧検出器2により交流入力電圧を検出し、この電圧を前記乗算器15により電圧調節器13の出力と乗算する。
この乗算結果である入力電流指令値に電流検出器3による入力電流検出値をフィードバックし、その偏差を電流調節器16を介して比較器17に入力する。比較器17では、電流調節器16の出力を三角波等のキャリア20と比較してPWM信号を生成し、ゲート駆動回路19を介して整流回路の各スイッチング素子S1〜S4に対するゲート駆動信号を出力する。
上記の構成において、例えば、コンデンサCの電圧が低下すると電圧調節器13の出力が増加するため、乗算器15の出力、つまり入力電流指令値が増加する。このため、入力電流指令値に追従するように整流回路の入力電流が増加し、同時に入力電力が増加する。従って、コンデンサCの電圧も増加するため、フィードバック作用が働くことになる。
また、入力電流指令値は入力電圧と同相であるので、入力電流は高力率に制御される。
ここでは単相の整流回路を示してあるが、N相(Nは2以上の自然数)の電流制御系をそれぞれ構成することにより、この従来技術はN相の整流回路にも適用可能である。
次に、図7は特許文献2に開示されている三相の整流回路及びその制御装置の構成図である。
同図に示す整流回路において、1aは三相交流電源、R,S,Tは交流入力端子、P,Nは直流出力端子、NPは中性点端子、LR,LS,LTはリアクトル、SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2はIGBTやMOSFET等のスイッチング素子、DR1〜DR4,DS1〜DS4,DT1〜DT4はダイオード、C1,C2は直流出力端子P,N間に直列接続されたコンデンサ、4R,4S,4Tは同一構成の双方向スイッチ回路である。
双方向スイッチ回路、例えば4Rは、スイッチング素子SR1,SR2の直列回路とダイオードDR1,DR2の直列回路とを逆並列接続して構成される。ダイオードDR1,DR2同士の接続点はリアクトルLRの一端に接続され、スイッチング素子SR1,SR2同士の接続点はコンデンサC1,C2同士の接続点(中性点端子NP)に接続される。スイッチング素子SR1,SR2の直列回路の両端は、ダイオードDR3,DR4を介してコンデンサC1,C2の直列回路の両端に接続されている。
次に、制御装置100Bの構成及び動作を説明する。
交流電圧検出器2RS,2STにより検出した入力線間電圧VRS,VSTを相電圧変換器10により入力相電圧V,V,Vに変換し、これらの電圧V,V,Vの極性と同期した信号(極性判別信号)R+,R−,S+,S−,T+,T−を極性判別器11により作成する。
また、直流電圧検出器5C1により検出したコンデンサC1の電圧VC1を電圧指令値12にフィードバックし、その偏差を電圧調節器13bを介して乗算器15Ra,15Sa,15Taにより入力相電圧V,V,Vとそれぞれ乗算する。同様に、直流電圧検出器5C2より検出した直流出力電圧VC2を前記電圧指令値12にフィードバックし、その偏差を電圧調節器13aを介して乗算器15R,15S,15Tにより入力相電圧V,V,Vとそれぞれ乗算する。
これらの乗算結果に対して、電流検出器3R,3S,3Tにより検出した各相入力電流I,I,Iをフィードバックし、乗算器15R,15S,15Tの出力との偏差を、電流調節器16R,16S,16Tを介して比較器17R,17S,17Tによりキャリア20と比較することで、双方向スイッチ回路4R,4S,4Tの各上アームのスイッチング素子SR1,SS1,ST1に対するPWM信号を得る。
また、各相入力電流I,I,Iと乗算器15Ra,15Sa,15Taの出力との偏差を、電流調節器16Ra,16Sa,16Taを介して比較器17Ra,17Sa,17Taによりキャリア20と比較することで、双方向スイッチ回路4R,4S,4Tの各下アームのスイッチング素子SR2,SS2,ST2に対するPWM信号を得る。
更に、前記極性判別信号R+,R−,S+,S−,T+,T−と前記PWM信号との論理積をアンドゲート18R,18Ra,18S,18Sa,18T,18Taにより求め、ゲート駆動回路19R,19Ra,19S,19Sa,19T,19Taを介して各スイッチング素子SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2に対するゲート駆動信号をそれぞれ出力する。
上記構成において、例えば、コンデンサC1の電圧VC1が低下するとスイッチング素子SS2のパルス幅が広くなり、上記電圧VC1が上昇するとスイッチング素子SS2のパルス幅が狭くなるように制御装置100Bが動作する。これにより、交流入力端子R→リアクトルLR→ダイオードDR1→ダイオードDR3→コンデンサC1→スイッチング素子SS2→ダイオードDS2→リアクトルLS→交流入力端子S→交流入力端子Rの経路で流れるコンデンサC1の充電電流が変化し、コンデンサ電圧VC1が一定に維持される。
一方、コンデンサC2の電圧VC2が低下するとスイッチング素子SR1のパルス幅が広くなり、上記電圧VC2が上昇するとスイッチング素子SR1のパルス幅が狭くなるように制御装置100Bが動作する。これにより、R→LR→DR1→SR1→C2→DS4→DS2→LS→S→Rの経路で流れるコンデンサC2の充電電流が変化し、コンデンサ電圧VC2が一定に維持されることになる。
図7の制御装置では、上述した動作により、コンデンサ電圧VC1,VC2をそれぞれ独立して制御することが可能である。また、入力電流のフィードバック制御によって入力電流は入力電圧と同期した正弦波状の波形に制御され、出力電圧(コンデンサC1,C2の電圧)もフィードバック制御によって一定の直流電圧に制御することができる。このため、入力電流を高力率に制御しながら三相交流電圧を直流電圧に変換することができる。
特開昭61−277376号公報(第1頁右下欄第17行〜第2頁左上欄第10行、第3頁左上欄第2行〜右上欄第10行、第1図〜第3図等) 特開2002−142458号公報([0025],[0026],[0036]〜[0041]、図4,図10等)
図7に示した従来技術では、コンデンサC1,C2の電圧を個別に制御するために、双方向スイッチ回路4R,4S,4Tを構成する各スイッチング素子SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2に対して、入力電流制御系が一対一対応で合計6個設けられており、図6のようにスイッチング素子がブリッジ接続された整流回路をN相に構成した場合の制御装置と比較すると、回路規模が大きくなる。
このため、制御装置の部品点数が多く、装置の大型化、高価格化を招くという問題があった。
そこで本発明の解決課題は、従来と同様の制御性能を維持しつつ、構成部品点数を少なくして装置全体の小型軽量化及び低価格化を可能にした整流回路の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、N相(Nは2以上の自然数)の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路であって、通流方向を一致させた二つのスイッチング素子の直列回路と、通流方向を一致させた二つのダイオードの直列回路とを並列接続して一相分の双方向スイッチ回路を構成し、この双方向スイッチ回路をN個設けて、各双方向スイッチ回路におけるダイオード同士の接続点をそれぞれリアクトルを介して各相の交流入力端子に接続し、各双方向スイッチ回路におけるダイオードの直列回路のカソード側をそれぞれダイオードを介して正極の直流出力端子に一括して接続し、各双方向スイッチ回路におけるダイオードの直列回路のアノード側をそれぞれダイオードを介して負極の直流出力端子に一括して接続し、正極及び負極の直流出力端子間に二つのコンデンサを直列に接続し、各双方向スイッチ回路におけるスイッチング素子同士の接続点を前記二つのコンデンサ同士の接続点に一括して接続した整流回路において、
前記二つのコンデンサの電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、
前記二つのコンデンサの電圧検出値を電圧指令値に追従させるための充電電流指令値をそれぞれ生成する電圧調節手段と、
N相の交流入力電圧をそれぞれ検出する交流電圧検出手段と、
N相の交流入力電圧の極性をそれぞれ検出する極性判別手段と、
この極性判別手段による極性判別信号に応じて前記充電電流指令値を切替えると共に、切り替えた充電電流指令値をN相分、出力する第1の切替手段と、
第1の切替手段から出力されるN相の充電電流指令値をN相の交流入力電圧と各相ごとに乗算してN相の入力電流指令値を生成する乗算手段と、
N相の交流入力電流をそれぞれ検出する電流検出手段と、
N相の入力電流指令値とN相の入力電流検出値との各相ごとの偏差を求め、これらの偏差に基づいてN個の前記双方向スイッチ回路内のスイッチング素子を駆動するための駆動信号をそれぞれ生成する手段と、
を備えたものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1において、前記電圧指令値を各コンデンサごとに設けたものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1において、
ある電圧設定値から前記電圧指令値へ切替えるための第2の切替手段と、第2の切替手段の出力側と前記電圧調節手段との間に設けられた時限要素と、を備え、
第2の切替手段及び時限要素の動作により、前記電圧設定値から前記電圧指令値へ徐々に切り替えるものである。
請求項4に記載した発明は、請求項1において、
前記二つのコンデンサの電圧検出値から前記電圧指令値へそれぞれ切替えるための一対の第3の切替手段と、これらの第3の切替手段の出力側と前記電圧調節手段との間にそれぞれ設けられた時限要素と、を備え、
第3の切替手段及び時限要素の動作により、前記電圧検出値から前記電圧指令値へ徐々に切り替えるものである。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4の何れか1項において、第1の切替手段は、各相の交流入力電圧の極性判別信号に応じて、前記二つのコンデンサに対する充電電流指令値の何れか一方を選択して出力するN個の切替スイッチを備えたものである。
請求項1,2,5に記載した発明においては、交流入力電圧の極性に応じて各コンデンサに対する充電電流指令値を切り替えるようにしたので、入力電流制御系の主要部の構成部品点数を従来に比べて半減させることができ、制御装置の小型軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、請求項3または4に記載した発明によれば、起動時のごとくコンデンサの電圧指令値が急変した場合に、入力電流を急激に増加させることなく各コンデンサ電圧を制御することができ、スイッチング素子等の破壊を防止することが可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態に係る整流回路及び制御装置の構成を示しており、請求項1,5の発明に相当する。なお、整流回路の構成は図7と同一であるため詳述を省略し、以下では、主として制御装置101の構成及び動作を説明する。
相電圧変換器10、極性判別器11及び電圧調節器13a,13bの動作は、図7と同様である。図7と異なるのは、本実施形態では入力相電圧V,V,Vの極性に応じて、コンデンサC1,C2の充電電流指令値としての電圧調節器13a,13bの出力を切替える点にある。
すなわち、電圧調節器13a,13bの出力側には、第1の切替手段としての電流指令値切替回路14が設けられており、この切替回路14は、前記極性判別信号R+,S+,T+によって切り替わる切替スイッチ14R,14S,14Tからなっている。切替スイッチ14R,14S,14Tの各一対の切替端子は電圧調節器13a,13bの出力側にそれぞれ接続されていると共に、切替スイッチ14R,14S,14Tの共通端子(出力端子)は乗算器15R,15S,15Tにそれぞれ接続されている。
ここで、切替スイッチ14R,14S,14Tは、入力相電圧V,V,Vの極性が正の場合には、電圧調節器13a側に接続されてその出力をコンデンサC2の充電電流指令値として乗算器15R,15S,15Tにそれぞれ出力し、入力相電圧V,V,Vの極性が負の場合には、電圧調節器13b側に接続されてその出力をコンデンサC1の充電電流指令値として乗算器15R,15S,15Tにそれぞれ出力することにより、充電電流指令値の切替えを行う。
また、乗算器15R,15S,15Tは、入力相電圧V,V,Vと切替スイッチ14R,14S,14Tの出力とを各相ごとに乗算して出力する。
一方、電流検出器3R,3S,3Tにより検出した各相入力電流I,I,Iをフィードバックし、乗算器15R,15S,15Tの出力との偏差を、電流調節器16R,16S,16Tを介して比較器17R,17S,17Tによりキャリア20と比較することでPWM信号を得る。
更に、これらのPWM信号と前記極性判別信号R+,R−,S+,S−,T+,T−との論理積をアンドゲート18R,18Ra,18S,18Sa,18T,18Taにより求め、ゲート駆動回路19R,19Ra,19S,19Sa,19T,19Taを介して各スイッチング素子SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2に対するゲート駆動信号をそれぞれ出力する。
次に、コンデンサC1,C2の充電電流指令値の切替動作を中心とした本実施形態の動作を、図2を参照しながら説明する。図2は、入力相電圧V,V,Vと極性判別信号R+,R−,S+,S−,T+,T−との関係を示している。
R相電圧Vの極性が正の場合はR+をオン、R−をオフ、負の場合はR+をオフ、R−をオンとし、S相とT相についても同様の関係である。例えば、入力相電圧Vが正、Vが負、Vが負の場合には、R+はオン、S+はオフ、T+はオフであり、切替スイッチ14R,14S,14Tにより、R相についてはコンデンサC2の充電電流指令値が選択されて乗算器15Rに出力され、S相及びT相についてはコンデンサC1の充電電流指令値が選択されて乗算器15S,15Tに出力される。
三相交流電圧の大小関係から、各相の電圧がすべて正または負になることは通常ないので、入力相電圧V,V,Vの極性に応じて三相のうちの二相または一相によりコンデンサC1,C2の個別の電圧制御(入力電流の制御)を分担する。
従って、図1における入力電流制御系では乗算器15R,15S,15Tや減算器、電流調節器16R,16S,16T、比較器17R,17S,17Tを各3個ずつ(相数分)設けるだけで、図7と同様にコンデンサ電圧VC1,VC2の個別制御を実現することができる。
このように本実施形態では、入力相電圧V,V,Vの極性によって各電流調節器16R,16S,16Tに対する入力電流指令値を切替えているため、極性が切替わる時の入力電流の変動が危惧される。しかしながら、図1では乗算器15R,15S,15Tにおける充電電流指令値と入力相電圧V,V,Vとの乗算により入力電流指令値を生成しており、充電電流指令値の切替時(入力相電圧がゼロ)には入力電流指令値は当然ゼロであるので、入力電流の変動は極めて少ない。
このため、図7に示したような従来技術と同様な制御性能を発揮しつつ、乗算器、減算器、電流調節器、比較器の部品点数をそれぞれ半減させることによって制御装置の小型軽量化、低価格化に寄与することができる。
次に、図3は本発明の第2実施形態を示す制御装置の構成図であり、請求項2,5の発明に相当する。
この実施形態に係る制御装置102では、図1に対して、コンデンサC1,C2に個別に電圧指令値12,12aを与えている。前述したように、各コンデンサ電圧VC1,VC2の個別制御が可能であるため、本実施形態のように個別に電圧指令値12,12aを与えてコンデンサ電圧VC1,VC2を制御することができる。この実施形態における電圧制御や電流制御の方法については第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
次いで、図4は本発明の第3実施形態を示す制御装置の構成図であり、請求項3,5の発明に相当する。
この実施形態に係る制御装置103では、図1に対して、電圧設定値23と、第2の切替手段としての切替スイッチ21及び一次遅れ要素22を追加したものである。
以下、この実施形態の動作を説明する。図1に示した整流回路において、例えば起動時のようにスイッチング素子SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2を全てオフしている場合には、三相ブリッジ構成のダイオード整流回路と同じ構成であり、入力電圧の振幅によってコンデンサC1,C2がそれぞれ充電され、直流出力端子P−N間の電圧は入力線間電圧のピーク値となる(例えば入力電圧実効値が200[V]の場合は、200×√2≒282[V])。
この状態からコンデンサC1,C2の電圧指令値を与えて起動した場合、電圧指令値と電圧検出値とが大きく異なる場合には入力側に過大な電流が流れ、ダイオードやスイッチング素子を破壊する恐れがある。素子の破壊を防止するには、電流容量の大きい素子を選定しなければならず、コスト面で問題が生じる。
そこで本実施形態では、電圧指令値12と電圧設定値23とを切り替えるための切替スイッチ21を設け、起動時のように電圧指令値の急変が予想される場合には、起動指令により予め電圧設定値23を選択しておいてその後に電圧指令値12に切替えるようにした。
また、切替スイッチ21の出力側に一次遅れ要素(時限要素)22を設け、起動後には電圧設定値23から電圧指令値12に徐々に移行させるようにして過電流によるスイッチング素子等の破壊を防止するものである。
上記電圧設定値23は、例えば起動前のコンデンサC1,C2の直流電圧であり、既知である入力電圧の実効値から明らかである直流電圧値を固定値として設定しておく。また、入力電圧の実効値を演算してこれから電圧設定値23を求めてもよい。
更に、この実施形態では、一次遅れ要素22により切替スイッチ21の出力を徐々に変化させているが、変化率リミッタ等により直線状に変化させてもよい。
この実施形態における電圧制御や電流制御の方法は前記各実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、図5は本発明の第4実施形態を示す制御装置の構成図であり、請求項4,5の発明に相当する。
この実施形態に係る制御装置104では、図4における切替スイッチ21の代わりに第3の切替手段としての一対の切替スイッチ24,24aを設けると共に、一次遅れ要素22aを追加し、切替スイッチ24,24aを介して、各コンデンサC1,C2に対し個別に電圧指令値12または電圧検出値VC1,VC2をそれぞれ与えるようにしたものである。
第2実施形態において説明したように、電圧指令値を別々に与えてもコンデンサ電圧VC1,VC2の個別制御が可能であるので、例えば、起動時には切替スイッチ24,24aをコンデンサ電圧VC1,VC2側に接続しておき、その後、電圧指令値12側に切り替えて一次遅れ要素22,22aを介して電圧調節器13a,13b側に出力させることにより、起動時の入力過電流を抑えることが可能となる。
この実施形態における電圧制御や電流制御の方法も前記各実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本発明の第1実施形態に係る整流回路及び制御装置の構成図である。 本発明の第1実施形態の動作説明図である。 本発明の第2実施形態に係る制御装置の構成図である。 本発明の第3実施形態に係る制御装置の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る制御装置の構成図である。 特許文献1に記載された整流回路及び制御装置の構成図である。 特許文献2に記載された整流回路及び制御装置の構成図である。
符号の説明
1a:三相交流電源
2RS,2ST:交流電圧検出器
3R,3S,3T:電流検出器
4R,4S,4T:双方向スイッチ回路
5C1,5C2:直流電圧検出器
6:負荷
10:相電圧変換回路
11:極性判別回路
12:電圧指令値
13a,13b:電圧調節器
14:電流指令値切替回路
14R,14S,14T,21,24,24a:切替スイッチ
15R,15S,15T:乗算器
16R,16S,16T:電流調節器
17R,17S,17T:比較器
18R,18Ra,18S,18Sa,18T,18Ta:アンドゲート
19R,19Ra,19S,19Sa,19T,19Ta:ゲート駆動回路
20:キャリア
22,22a:一次遅れ要素
23:電圧設定値
101,102,103,104:制御装置
LR,LS,LT:リアクトル
DR1〜DR4,DS1〜DS4,DT1〜DT4:ダイオード
C1,C2:コンデンサ
R,S,T:交流入力端子
P,N:直流出力端子
NP:中性点端子
SR1,SR2,SS1,SS2,ST1,ST2:半導体スイッチング素子

Claims (5)

  1. N相(Nは2以上の自然数)の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路であって、通流方向を一致させた二つのスイッチング素子の直列回路と、通流方向を一致させた二つのダイオードの直列回路とを逆並列接続して一相分の双方向スイッチ回路を構成し、この双方向スイッチ回路をN個設けて、各双方向スイッチ回路におけるダイオード同士の接続点をそれぞれリアクトルを介して各相の交流入力端子に接続し、各双方向スイッチ回路におけるダイオードの直列回路のカソード側をそれぞれダイオードを介して正極の直流出力端子に一括して接続し、各双方向スイッチ回路におけるダイオードの直列回路のアノード側をそれぞれダイオードを介して負極の直流出力端子に一括して接続し、正極及び負極の直流出力端子間に二つのコンデンサを直列に接続し、各双方向スイッチ回路におけるスイッチング素子同士の接続点を前記二つのコンデンサ同士の接続点に一括して接続した整流回路において、
    前記二つのコンデンサの電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、
    前記二つのコンデンサの電圧検出値を電圧指令値に追従させるための充電電流指令値をそれぞれ生成する電圧調節手段と、
    N相の交流入力電圧をそれぞれ検出する交流電圧検出手段と、
    N相の交流入力電圧の極性をそれぞれ検出する極性判別手段と、
    この極性判別手段による極性判別信号に応じて前記充電電流指令値を切替えると共に、切り替えた充電電流指令値をN相分、出力する第1の切替手段と、
    第1の切替手段から出力されるN相の充電電流指令値をN相の交流入力電圧と各相ごとに乗算してN相の入力電流指令値を生成する乗算手段と、
    N相の交流入力電流をそれぞれ検出する電流検出手段と、
    N相の入力電流指令値とN相の入力電流検出値との各相ごとの偏差を求め、これらの偏差に基づいてN個の前記双方向スイッチ回路内のスイッチング素子を駆動するための駆動信号をそれぞれ生成する手段と、
    を備えたことを特徴とする整流回路の制御装置。
  2. 請求項1に記載した整流回路の制御装置において、
    前記電圧指令値を各コンデンサごとに設けたことを特徴とする整流回路の制御装置。
  3. 請求項1に記載した整流回路の制御装置において、
    ある電圧設定値から前記電圧指令値へ切替えるための第2の切替手段と、
    第2の切替手段の出力側と前記電圧調節手段との間に設けられた時限要素と、を備え、
    第2の切替手段及び時限要素の動作により、前記電圧設定値から前記電圧指令値へ徐々に切り替えることを特徴とする整流回路の制御装置。
  4. 請求項1に記載した整流回路の制御装置において、
    前記二つのコンデンサの電圧検出値から前記電圧指令値へそれぞれ切替えるための一対の第3の切替手段と、
    これらの第3の切替手段の出力側と前記電圧調節手段との間にそれぞれ設けられた時限要素と、を備え、
    第3の切替手段及び時限要素の動作により、前記電圧検出値から前記電圧指令値へ徐々に切り替えることを特徴とする整流回路の制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した整流回路の制御装置において、
    第1の切替手段は、各相の交流入力電圧の極性判別信号に応じて、前記二つのコンデンサに対する充電電流指令値の何れか一方を選択して出力するN個の切替スイッチを備えたことを特徴とする整流回路の制御装置。
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