JP2007073917A - 半導体装置及び半導体装置の抵抗低減方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
単にゲート電極を2層構造とするだけでなく、ゲート電極の幅を最適化することにより見かけ上の抵抗値を小さくすることが必要であるが、界面抵抗の影響を加味したMOS型電界効果トランジスタの設計指針については、従来は全く示されていなかった。
【解決手段】
第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが半導体基板側から順次積層して形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(4・Wm)である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、MOS型電界効果トランジスタを構成要素とする半導体装置に関し、特にそのMOS型電界効果トランジスタの構造及びその設計方法に関する。
MOS型電界効果トランジスタは、現在の半導体装置、特に半導体集積回路の中核をなすものであり、デジタル用途及びアナログ用途として広く用いられている。いずれの用途においても、MOS型電界効果トランジスタを高速で動作させることが要求されており、そのためにはこれに付随する寄生抵抗を減少させることが必要である。
寄生抵抗の一つとして、MOS型電界効果トランジスタの構成要素であるゲート電極の抵抗がある。一般に、最も良好なトランジスタ特性を得ることができるゲート電極として知られる材料は多結晶シリコンであるが、その抵抗率は低くないため、これを用いたゲート電極の抵抗は充分低くはならない。そのため、高速動作が要求される場合にはゲート電極の抵抗を減少させるために、ゲート電極を2層構造とした構造が用いられている。この場合、半導体基板に近い側に多結晶シリコン層が形成され、この上に多結晶シリコン層よりも小さい抵抗率を持つチタンシリサイドやコバルトシリサイド等のシリサイド層が形成された2層構造が用いられる(例えば特許文献1を参照)。この2層構造にすることにより、単層の多結晶シリコンを用いたゲート電極の場合よりもゲート電極の抵抗を小さくすることができる。これにより高速動作が可能な半導体装置を得ることができ、特にデジタル用途の半導体装置においてこの構造のMOS型電界効果トランジスタは広く用いられている。
特開平8−37301
しかしながら、MOS型電界効果トランジスタをアナログ用途で用いた場合、特に高周波の微小信号を扱う場合には、前記の2層構造を用いた場合でもそのゲート抵抗の低減は不充分である。この用途の場合には、半導体装置の各部で発生する熱ノイズが問題になる。ゲート電極の抵抗により熱ノイズが発生し、微小信号がこのノイズによって判別できなくなる場合が、前記の2層構造のゲート電極を用いた場合においても生ずる。そのため、この用途に用いる場合にはゲート電極の抵抗をさらに下げることが必要である。
一方、2層構造のゲート電極の抵抗により発生する熱ノイズは、ゲート電極の見かけ上の抵抗値で決まる。ここで、見かけ上の抵抗値とは、多結晶シリコンの抵抗とシリサイドの抵抗に加えて、多結晶シリコンとシリサイド界面の界面抵抗にも依存する。この界面抵抗とは、多結晶シリコンとシリサイドの界面の状態によって生じ、この界面に垂直な方向の電気伝導を阻害する要因が存在するために発生する抵抗成分である。多結晶シリコン層やシリサイド層の抵抗が低くとも、この界面抵抗が大きければ熱ノイズは大きくなる。このような場合、見かけ上のゲート抵抗値は例えばゲート電極の幅にも依存する。従って、単にゲート電極を2層構造とするだけでなく、ゲート電極の幅を最適化することにより見かけ上の抵抗値を小さくすることが必要であるが、界面抵抗の影響を加味したMOS型電界効果トランジスタの設計指針については、従来は全く示されていなかった。
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゲート電極の抵抗が小さい半導体装置及び半導体装置の抵抗低減方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(4・Wm)であることを特徴とする半導体装置に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(2・Wm)であることを特徴とする半導体装置に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、前記第1のゲート電極層は多結晶シリコン又は多結晶シリコン・ゲルマニウム合金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、前記第2のゲート電極層はシリコン及びシリコン・ゲルマニウム合金のいずれか一方と金属との化合物からなることを特徴とする請求項1及至3のいずれかに記載の半導体装置に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、前記金属はチタン、コバルト、ニッケル及びタングステンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、前記半導体基板はガラス基板上に形成された多結晶シリコンで構成されていることを特徴とする請求項1及至5のいずれかに記載の半導体装置に存する。
請求項7記載の発明の要旨は、第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置の抵抗低減方法において、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(4・Wm)の関係を満たすように設定することを特徴とする半導体装置の抵抗低減方法に存する。
請求項8記載の発明の要旨は、第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置の抵抗低減方法において、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(2・Wm)の関係を満たすように設定することを特徴とする半導体装置の抵抗低減方法に存する。
本発明は以上のように構成されているので、MOS型電界効果トランジスタにおけるゲート幅を最適化することによって、ゲート抵抗を減少させることができる。従って、高周波の微小な信号を扱うことのできる半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが半導体基板側から順次積層して形成された2層構造のゲート電極を有し、高周波で動作するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、そのゲート電極の見かけの抵抗値を低くするためのMOS型電界効果トランジスタの設計指針を示すものであり、特にこのために最適なゲート電極の幅を最適化したものを提供する。具体的には、前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、(Wm/2)<W<(4・Wm)とする。または、(Wm/2)<W<(2・Wm)とする。
図1は、本発明の半導体装置が有するMOS型電界効果トランジスタを上から見た平面図であり、10はゲート電極、20はゲートコンタクト、30はソース、40はドレインであり、以上はシリコン基板(図示せず)上に形成されている。
シリコン基板はシリコン単結晶であり、Nチャネル型電界効果トランジスタの場合にはP型が用いられ、Pチャネル型電界効果トランジスタの場合にはN型が用いられる。
ゲート電極10はソース30、ドレイン40間の電流を制御するための電極であり、その構造は後述するように2層構造となっている。
ゲートコンタクト20は、ゲート電極10と配線(図示せず)との接続部分であり、ここからこのMOS型電界効果トランジスタを駆動する高周波がゲート電極10に印可される。
ソース30、ドレイン40は、Nチャネル型電界効果トランジスタの場合には前記シリコン基板にN型不純物(例えばリン、砒素等)が拡散されて形成され、Pチャネル型電界効果トランジスタの場合には前記シリコン基板にP型不純物(例えば硼素等)が拡散されて形成される。
Lはチャネル長であり、ソース30とドレイン40間のゲート電極10の幅に等しい。本発明が適用されるMOS型電界効果トランジスタにおける具体的なLの値としては0.1μm程度である。Wは後述するゲート幅である。
図1におけるA−A’方向の断面図が図2である。図において、11は第1のゲート電極層である多結晶シリコン層、12は第2のゲート電極層であるシリサイド層であり、これらが積層されて2層構造のゲート電極10を構成している。50は素子分離領域、60はゲート絶縁膜である。また、同図中、ゲートコンタクト20に抵抗Rc、シリサイド層12に抵抗Rs、多結晶シリコン層11に抵抗Rp、シリサイド層12と多結晶シリコン層11の界面に抵抗Ri、ゲートとシリコン基板間に容量Cg、ゲート下のチャネル部に抵抗Rchが存在すると考えることができる。
第1のゲート電極層である多結晶シリコン層11は、通常は燐や砒素がドープされることによって電気伝導性をもつ。多結晶シリコンの抵抗率は小さくないため、通常はこの層のシート抵抗は数百Ω程度である。ここで、シート抵抗とは、電流が流れる方向の長さと、これに垂直な方向の幅とが等しい場合の抵抗値である。
第2のゲート電極層であるシリサイド層12は、例えばコバルトシリサイド(コバルトとシリコンの化合物)からなる。この層は、ゲート電極10の抵抗を下げるために形成されており、シリサイドは小さな抵抗率をもつため、通常はこの層のシート抵抗は10Ω以下と、前記第1のゲート電極層よりも小さい。
素子分離領域50は、チャネルの幅を限定するための層で、厚いシリコン酸化層で構成される。電界効果トランジスタの動作上、キャリアが動く部分(チャネル)はソース30とドレイン40間であるので、図1においては、キャリアは左右の方向に距離Lだけ動く。図2においては、キャリアの動く方向は紙面と垂直の方向となり、キャリアが動く領域(チャネル)はソース30とドレイン40の間のL×Wの領域である。チャネルの幅は二つの素子分離領域50に挟まれた部分の幅Wであり、以下ではこれをゲート幅と呼称する。
ゲート絶縁膜60は、薄いシリコン酸化膜であり、これを介してチャネル部分にキャリアが誘起される。
図2の構造を図3に示すn段のラダーをもつ分布定数回路で近似することができる。nはある大きな整数である。ここでは、第2のゲート電極層であるシリサイド層12のもつ抵抗、シリサイド層/多結晶シリコン層の界面抵抗、第1のゲート電極層である多結晶シリコン層11のもつ抵抗、ゲート容量、チャネル抵抗をn分割して考えている。Rpは多結晶シリコン層11のシート抵抗(単位Ω)、Rsはシリサイド層12のシート抵抗(単位Ω)、Riは多結晶シリコン層11とシリサイド層12の単位面積当たりの界面抵抗(単位Ω・μm)、Rcはゲートコンタクト20のコンタクト抵抗(単位Ω)、Cgは単位面積当たりのゲート容量(単位F/μm)、Rchは単位チャネル幅当たりのチャネル抵抗(単位Ω・μm)とする。ただし、Rchは一定の値ではなくチャネル長Lの関数である。また、図1に示すように、ゲート電極10はチャネル以外の部分にも存在し(突き出し部)、この部分の抵抗も存在するが、この抵抗値はRcに含めて考えている。
多結晶シリコン層とシリサイド層の単位面積当たりの界面抵抗Riとは、この界面の単位面積当たりの抵抗である。これは、この界面の状態に起因して発生し、この界面を横切る電気伝導を阻害する電気抵抗成分である。例えばこれは、2層構造のゲート電極と同じ積層構造において、垂直方向の抵抗を測定し、多結晶シリコン層の抵抗とシリサイド層の抵抗を差し引くことによって算出できる。
図2におけるゲートコンタクト20から高周波がこのゲート電極に印可された場合、ここから観測される見かけ上のゲート抵抗をRgとすると、Rgは図3に示す分布定数回路から求めることができる。本発明の目的はRgを小さくすることである。ここで、一般に、多結晶シリコン層11のシート抵抗はシリサイド層12のシート抵抗よりも充分大きい、すなわちRp>>Rsであるため、Rpは無視することができる。また、
2π×(Ri/WL+Rc+Rch/W)×Cg×周波数<<1
の関係がある場合には、ゲート抵抗Rgは、以下の通りに近似できる。
Figure 2007073917
例えば、ゲート長Lが0.1μm程度であり、周波数が10GHz以下である場合にはこの関係は満たされている。さらに、ゲート長Lが0.1μm程度以下であればRchも無視できる。
ここで、Rgを最小にするWの値であるWmは以下の式から、dRg/dW=0として求められる。
Figure 2007073917
すなわち、Wm=(3・Ri/Rs)1/2となる。すなわち、このゲート幅のときに見かけ上のゲート抵抗Rgを最小とすることができ、これによって発生する熱ノイズを最小にすることができる。
実際にMOS型電界効果トランジスタが用いられる半導体装置においては、ゲート幅Wはゲート抵抗値のみによって決定される量ではなく、他の要素からも決定すべき量であるため、ゲート幅Wを常にWmに設定することは困難である。しかしながら、この値でなくとも、ゲート幅WがWmに近ければこれに近い効果を得ることができ、同様にノイズの発生を小さくすることができる。具体的には、Wmの1/2から4倍の範囲であればよい。さらに好ましくはWmの1/2から2倍の範囲であればよい。
以下に、本発明を実際のMOS型電界効果トランジスタについて適用した結果について説明する。
シリコン基板としては、P型の硼素を1016cm−3ドープしたものを用いた。
素子分離領域50は0.2μmの厚さのシリコン酸化膜で形成した。
第1のゲート電極層11として、厚さ0.1μmで砒素が1021cm−3だけドープされた多結晶シリコンでシート抵抗Rpが500Ωのものを用いた。第2のゲート電極層12としてはシート抵抗Rsが10Ωのコバルトシリサイド(シリコンとコバルトの合金)を用いた。このとき、コバルトシリサイド層と多結晶シリコン層との界面の単位面積当たりの界面抵抗Riは20Ω・μmであった。コンタクト抵抗Rcは1Ωであった。
ゲート絶縁膜60は、厚さ2.6nmのシリコン酸化膜を用いた。
ソース30及びドレイン40は、前記シリコン基板に砒素を10keVで5×1015cm−2だけイオン注入することにより形成した。
ここで、ゲート長Lを0.1μmとしたときにゲート幅Wを変えてゲート抵抗Rgを測定した。ゲート抵抗Rgはゲートコンタクト20から測定した。図4は、これによって得られたゲート抵抗Rgとゲート幅Wの関係である。
Rgが最小となるゲート幅WはWm=(3Ri/Rs)1/2となっているが、図4から求めたWmはこの通りに2.44μmであり、このときのRgは160Ω程度であった。従って、Wをこの値とすれば、Rgによって発生する熱ノイズを最小にすることができる。しかしながら、実際の半導体集積回路においては、ゲート幅はゲート抵抗値の観点だけから決まるものではなく、他の要素も加味した上で決定されるため、ゲート幅を常にWmに設定することは困難である。一方、図4においてRgはWが大きくなると急激に減少してWmで最小値をとり、さらにWが大きくなると緩やかに増大している。このため、広い範囲のWでRgを小さくすることができる。見かけ上のゲート抵抗値Rgはその最小値の2倍程度以下とすることが好ましく、図4より、これに対応したWの範囲としては、(Wm/2)<W<(4・Wm)となる。本実施例においては、これによりRgを300Ω以下とすることができる。さらに好ましくは、(Wm/2)<W<(2・Wm)の範囲である。本実施例においては、これによりRgを200Ω以下とすることができる。以上の範囲とすることにより、充分にRgを小さくすることができるために、ここで発生する熱ノイズを小さくすることができる。
以上の範囲に設定されたゲート幅をもつゲート電極によって、ゲート抵抗によって発生する発熱を抑制し、高周波の微小信号にも対応できるMOS型電界効果トランジスタを得ることができる。これを用いて良好な高周波特性を持つ半導体装置を得ることができる。
なお、一般の半導体集積回路は数多くのMOS型電界効果トランジスタを有しているが、そのうちの個々のMOS型電界効果トランジスタのゲート幅が上記の範囲に入っていれば好ましいが、すべてのMOS型電界効果トランジスタのゲート幅がこの範囲に入っている必要はない。特にゲート電極の抵抗値を低くする必要のある一部のMOS型電界効果トランジスタ、例えば特に微小な信号がゲートに入力するMOS型電界効果トランジスタのみのゲート幅がこの範囲に入っていても効果的である。
上記のWの最適値を求めた方法の前提条件として、2層構造を有するゲート電極において、第2のゲート電極層のシート抵抗が第1のゲート電極層のシート抵抗よりも小さい(Rp>>Rs)ということがある。一般に2層構造のゲート電極は、第1のゲート電極層の材料のみでゲート電極が形成される場合よりも抵抗を小さくするために設けられるため、この条件は2層構造のゲート電極のほとんどの場合に満たされる。この条件を満たすものであれば、本発明に用いられるゲート電極の材料は、本実施例における多結晶シリコン(第1のゲート電極層)やコバルトシリサイド(第2のゲート電極層)に限られない。
第1のゲート電極層としては、良好なトランジスタ特性を得ることができる材料であればよく、多結晶シリコンの他に、例えばシリコン・ゲルマニウム合金を用いることができる。
第2のゲート電極層としては、第1のゲート電極層よりも充分小さな抵抗率をもった材料であればよく、本実施例におけるコバルトシリサイド(シリコンとコバルトの合金)の他に、コバルトに代えて例えばチタン、ニッケル及びタングステンのうちのいずれかの金属とシリコンとの合金であるシリサイド、すなわち、チタンシリサイド、ニッケルシリサイド及びタングステンシリサイドのうちのいずれかを用いることができる。また、上記の金属のいずれかと前記のシリコン・ゲルマニウム合金との合金を用いることもできる。
第2のゲート電極層は、第1のゲート電極層の上に以上の材料を積層して成膜して形成してもよいが、第1のゲート電極層の上に上記金属を成膜し、上記金属と第1のゲート電極層とを熱処理により反応させることにより上記の第2のゲート電極層の材料を第1のゲート電極層上に形成してもよい。
また、本実施例においては、MOS型電界効果トランジスタは単結晶のシリコン基板上に形成されたが、この基板としては、例えばガラス基板上に堆積させた多結晶シリコンを用いてもよい。この場合のMOS型電界効果トランジスタはいわゆる薄膜トランジスタである。
本発明の実施の形態における半導体装置のMOS型電界効果トランジスタの構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置のMOS型電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置のMOS型電界効果トランジスタのゲート周辺の等価回路を示す図である。 本発明の実施例におけるゲート抵抗とゲート幅の関係を示す図である。
符号の説明
10 ゲート電極
11 第1のゲート電極層(多結晶シリコン層)
12 第2のゲート電極層(シリサイド層)
20 ゲートコンタクト
30 ソース
40 ドレイン
50 素子分離領域
60 ゲート絶縁膜





Claims (8)

  1. 第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、
    前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、
    (Wm/2)<W<(4・Wm)
    であることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置において、
    前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、
    (Wm/2)<W<(2・Wm)
    であることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記第1のゲート電極層は多結晶シリコン又は多結晶シリコン・ゲルマニウム合金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のゲート電極層はシリコン及びシリコン・ゲルマニウム合金のいずれか一方と金属との化合物からなることを特徴とする請求項1及至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記金属はチタン、コバルト、ニッケル及びタングステンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基板はガラス基板上に形成された多結晶シリコンで構成されていることを特徴とする請求項1及至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置の抵抗低減方法において、
    前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、
    (Wm/2)<W<(4・Wm)
    の関係を満たすように設定することを特徴とする半導体装置の抵抗低減方法。
  8. 第1のゲート電極層と第2のゲート電極層とが形成された2層構造のゲート電極を有するMOS型電界効果トランジスタを有する半導体装置の抵抗低減方法において、
    前記第1のゲート電極層と前記第2のゲート電極層との界面の単位面積当たりの界面抵抗をRi、前記第2のゲート電極層のシート抵抗をRs、前記MOS型電界効果トランジスタにおけるチャネルと垂直方向における前記ゲート電極の幅をWとしたとき、Wm=(3Ri/Rs)1/2として、
    (Wm/2)<W<(2・Wm)
    の関係を満たすように設定することを特徴とする半導体装置の抵抗低減方法。
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