JP2007073292A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池システムの大型化、および、消費電力の増大を抑制しつつ、燃料電池のカソードオフガスを排出する排出配管に配設された調圧バルブの凍結を、速やかに解消する。
【解決手段】 燃料電池システム100は、エアコンプレッサ41から吐出された空気を燃料電池スタック10のカソードに供給し、その供給圧力を、燃料電池スタック10のカソードオフガスを排出するための配管35に配設された調圧バルブ25によって調整する。この燃料電池システム100において、氷点下での低温起動時には、エアコンプレッサ41によって圧縮されて高温になった空気を、燃料電池スタック10を通過させずに、バイパス配管(配管34)から、直接、配管35における調圧バルブ25の上流近傍に供給し、調圧バルブ25を加熱し、調圧バルブ25の凍結を解消する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来、水素と酸素との電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。この燃料電池のカソード(酸素極)では、カソード反応によって、水(生成水)が生成される。そして、この生成水は、燃料電池から排出される排出ガスとともに外部に排出されたり、燃料電池システムの内部で再利用されたりする。
このような燃料電池システムの運転が停止され、氷点下の低温環境下におかれると、燃料電池システム内部に残留する生成水が凍結し、燃料電池システムを起動できなくなったり、生成水が凍結したまま運転することによって燃料電池システムの各部に過剰な負荷がかかり、燃料電池システムの寿命を縮めたりするおそれがある。そこで、このような不具合を防止するための技術として、例えば、下記特許文献1には、燃料電池システム内で生成水が凍結していると判断されたときには、燃料電池システムの運転を禁止し、凍結部分をヒータによって解凍してから運転することが記載されている。
特開2004−172025号公報
燃料電池システムには、エアコンプレッサによって圧縮された空気を燃料電池のカソードに供給するタイプのものがある。このタイプの燃料電池システムでは、燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するための配管に、空気の供給圧力を調整するための調圧バルブが配設される。この調圧バルブの内部で生成水が凍結すると、燃料電池のカソードへの空気の供給が制御できなくなる。このような燃料電池システムにおいても、上記調圧バルブの解凍を解消するために、特許文献1に記載された技術と同様に、調圧バルブの近傍にヒータを設置することは可能ではある。
しかし、この場合、ヒータを設置することによる燃料電池システムの大型化や、ヒータを動作させることによる消費電力の増大を招く。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池システムの大型化、および、消費電力の増大を抑制しつつ、燃料電池のカソードオフガスを排出する排出配管に配設された調圧バルブの凍結を、速やかに解消することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、以下の構成を採用した。
本発明の燃料電池システムは、
燃料電池と、
空気を圧縮するエアコンプレッサと、
前記エアコンプレッサが配設され、前記圧縮された空気を前記燃料電池のカソードに供給する空気供給配管と、
前記燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するカソードオフガス排出配管と、
前記カソードオフガス排出配管上に配設され、前記エアコンプレッサから供給される空気の圧力を調整する調圧バルブと、
前記圧縮された空気を、前記燃料電池を通過させずに、前記カソードオフガス排出配管における前記調圧バルブの上流側であって、前記調圧バルブの近傍に供給するバイパス配管と、
前記圧縮された空気を、前記燃料電池を通過させずに前記バイパス配管に流すか否かを切り換える切換バルブと、
前記切換バルブの駆動を制御するバルブ制御部と、を備え、
前記バルブ制御部は、前記燃料電池システムの氷点下での低温起動時に、前記圧縮された空気が前記バイパス配管を流れるように、前記切換バルブの駆動を制御することを要旨とする。
本発明の燃料電池システムは、エアコンプレッサによって圧縮された空気を燃料電池のカソードに供給するタイプのものである。そして、本発明では、既存のエアコンプレッサによって圧縮され、断熱圧縮によって高温になった空気を、燃料電池を通過させずに、直接、バイパス配管から調圧バルブの近傍に供給し、調圧バルブの内部における生成水の凍結を解凍することができる。したがって、調圧バルブの近傍にヒータを設置する必要はない。つまり、本発明によって、燃料電池システムの大型化、および、消費電力の増大を抑制しつつ、燃料電池のカソードオフガスを排出する排出配管に配設された調圧バルブの凍結を、速やかに解消することができる。
なお、本発明では、燃料電池システムの起動時に、例えば、温度センサによって、燃料電池システムがおかれている環境温度や、調圧バルブの温度を測定し、その温度が氷点下のときに、調圧バルブが凍結しているものと判断して、エアコンプレッサによって圧縮することによって比較的高温になった空気をバイパス配管に流す。一方、燃料電池システムの起動時に、温度センサによって測定された温度が所定値以上である場合には、調圧バルブは凍結していないと判断して、エアコンプレッサによって圧縮することによって比較的高温になった空気をバイパス配管に流さない。こうすることによって、温度が所定値以上であるときに、燃料電池システムの起動を速やかに行うことができる。
上記燃料電池システムにおいて、さらに、
前記調圧バルブの下流側の前記カソードオフガス排出配管から分岐し、前記調圧バルブを通過したガスを、前記エアコンプレッサの上流側の前記空気供給配管に循環させる循環配管を備えるようにしてもよい。
こうすることによって、エアコンプレッサによって圧縮することによって比較的高温になった空気をバイパス配管に供給するときに、この高温の空気を循環させて、さらに高温にすることができる。したがって、調圧バルブの解凍を行うときのエアコンプレッサの消費電力を抑制することができる。
上記燃料電池システムにおいて、
前記循環配管には、該循環配管を通過するガスの循環量を調整する流量調整バルブが配設されており、
前記バルブ制御部は、さらに、前記燃料電池システムの停止時に、前記流量調整バルブの開度が所定値以上となるように、前記流量調整バルブの駆動を制御するようにすることが好ましい。
こうすることによって、燃料電池システムの氷点下での低温起動時に、流量調整バルブが凍結しても、ガスを循環させることができる。
上記いずれかの燃料電池システムにおいて、
前記バルブ制御部は、さらに、前記燃料電池システムの停止時に、前記調圧バルブの開度が所定範囲内の値になるように、前記調圧バルブの駆動を制御するようにすることが好ましい。
ここで、「所定範囲の値」は、調圧バルブが全閉となる0(%)よりも大きく、全開となる100(%)未満の範囲内の値である。本発明では、燃料電池システムの停止時に、調圧バルブの開度を100(%)未満の値にするので、燃料電池システムの氷点下での低温起動時に、調圧バルブが凍結していても、エアコンプレッサによって圧縮された空気を供給するときに、調圧バルブの開度が100(%)のときよりも圧力を上昇させ、断熱圧縮によって空気を高温にすることができる。また、燃料電池システムの停止時に、調圧バルブの開度を0(%)よりも大きな値にするので、燃料電池システムの氷点下での低温起動時に、調圧バルブが凍結していても、エアコンプレッサによって圧縮することによって高温になった空気が調圧バルブを通過するので、配管内の圧力が上昇しすぎることを防止することができる。
本発明は、上述した種々の特徴を必ずしも全て備えている必要はなく、その一部を省略したり、適宜、組み合わせたりして構成することができる。本発明は、上述の燃料電池システムとしての構成の他、燃料電池システムの制御方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、燃料電池システムの動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.燃料電池システムの構成:
B.起動時制御:
C.変形例:
A.燃料電池システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。燃料電池スタック10は、水素と酸素の電気化学反応によって発電するセルを複数積層させた積層体である。各セルは、水素イオンを透過する電解質膜を挟んで水素極(以下、アノードと呼ぶ)と酸素極(以下、カソードと呼ぶ)とを配置した構成となっている(図示省略)。本実施例では、ナフィオン(登録商標)を電解質膜として利用する固体高分子型のセルを用いるものとしたが、これに限らず、種々のタイプを利用可能である。
燃料電池スタック10のアノードには、配管30を介して、高圧水素を貯蔵した水素タンク20から、燃料ガスとしての水素が供給される。水素タンク20の代わりに、アルコールや、炭化水素や、アルデヒドなどを原料とする改質反応によって水素を生成し、アノードに供給するものとしてもよい。
水素タンク20に貯蔵された高圧水素は、水素タンク20の出口に設けられたシャットバルブ21、レギュレータ22等によって圧力および供給量が調整されて、アノードに供給される。アノードからの排気(以下、アノードオフガスと呼ぶ)は、配管31に流出する。配管31には、図示しない圧力センサが設けられており、アノードへの水素の供給圧力および量の制御に利用される。
配管31は、途中で二つに分岐しており、一方はアノードオフガスを外部に排出ための配管32に接続され、他方は配管30に接続されている。また、燃料電池スタック10での発電によって水素が消費される結果、アノードオフガスの圧力は比較的低い状態となっているため、配管31には、アノードオフガスを加圧するためのポンプ45が設けられている。
配管32には、排出バルブ23が配設されている。この排出バルブ23が閉じられている間は、アノードオフガスは、配管31を介して、燃料電池スタック10に循環される。アノードオフガスには、発電によって消費されなかった水素が残留しているため、このように循環させることにより、水素を有効利用することができる。
アノードオフガスの循環中、水素は発電に消費される一方、水素以外の不純物、例えば、カソードから電解質膜を透過してきた窒素などは消費されずに残留するため、不純物の濃度が徐々に増大する。この状態で、排出バルブ23が開かれると、アノードオフガスは、配管32を通り、希釈器44で空気(カソードオフガス)によって希釈された後、外部に排出され、不純物の循環量が低減する。
燃料電池スタック10のカソードには、酸素を含有した酸化剤ガスとしての圧縮空気が供給される。空気は、フィルタ40から吸入され、配管33を通って、エアコンプレッサ41によって圧縮されて高温にされた後、インタークーラ42によって80℃程度に冷却され、加湿器43によって加湿されて、燃料電池スタック10に供給される。配管33は、本発明における空気供給配管に相当する。
カソードからの排気(以下、カソードオフガスと呼ぶ)は、配管35に流出し、加湿器43、および、希釈器44を通って外部に排出される。配管35は、本発明におけるカソードオフガス排出配管に相当する。
なお、本実施例における加湿器43は、水蒸気透過膜43cによって、被加湿ガス室43aと加湿ガス室43bとに分離されており、加湿ガス室43bに供給されたカソードオフガスに含まれる水蒸気が水蒸気透過膜43cを介して被加湿ガス室43aに透過することによって、被加湿ガス室43aに供給された空気を加湿する。カソードオフガスには、燃料電池スタック10において発電によって生成された生成水が含まれるため、本実施例では、この生成水を利用して、燃料電池スタック10に供給する空気の加湿を行うものとした。他のタイプの加湿器を用いるようにしてもよい。
配管33上のエアコンプレッサ41とインタークーラ42との間には、三方弁24が配設されている。この三方弁24を切り換えることによって、エアコンプレッサ41から吐出された空気を、燃料電池スタック10を通過させずに、配管34を介して、配管35における調圧バルブ25の上流側近傍に供給することもできる。三方弁24は、本発明にける切換バルブに相当し、配管34は、本発明におけるバイパス配管に相当する。以下、エアコンプレッサ41から吐出された空気を、インタークーラ42、および、加湿器43を通過させて燃料電池スタック10に供給するラインを通常ラインと呼び、燃料電池スタック10を通過させずに、配管34から配管35における調圧バルブ25の上流側近傍に供給するラインをバイパスラインと呼ぶ。三方弁24は、エアコンプレッサ41から吐出された空気を、通常ラインに流すか、バイパスラインに流すかを切り換えることが可能である。
なお、空気の供給圧力は、燃料電池スタック10のカソードオフガスの出口付近の配管35に設けられた圧力センサ(図示省略)によって検出され、調圧バルブ25の開度を調整することによって制御される。
燃料電池システム100の運転は、制御ユニット60によって制御される。制御ユニット60は、内部にCPU、RAM、ROM、タイマなどを備えるマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って、システムの運転を制御する。なお、燃料電池システム100は、燃料電池システム100内の雰囲気の温度、すなわち、燃料電池システム100の環境温度を測定するための温度センサ50を備えており、制御ユニット60は、後述するように、燃料電池システム100の起動時に、温度センサ50の出力に基づいて、起動時制御を行ったり、各種バルブの駆動を制御したりする。制御ユニット60は、本発明におけるバルブ制御部に相当する。
B.起動時制御:
先に説明したように、燃料電池システム100の運転が停止され、氷点下の低温環境下におかれると、調圧バルブ25内部に残留する生成水が凍結して、各種不具合が生じる。したがって、本実施例では、燃料電池システム100の氷点下の低温起動時に、調圧バルブ25の凍結を解消するための制御を行う。
図2は、燃料電池システム100の起動時制御の流れを示すフローチャートである。この処理は、燃料電池システム100の電源が投入されたときに、制御ユニット60のCPUが実行する処理である。なお、燃料電池システム100の停止時には、三方弁24は、エアコンプレッサ41から吐出される空気が通常ラインを流れるように切り換えられている。
まず、CPUは、温度センサ50によって、燃料電池システム100の環境温度を測定し(ステップS100)、環境温度が氷点下か否かを判断する(ステップS110)。環境温度が氷点下でない場合には、CPUは、調圧バルブ25の内部において、燃料電池システム100の停止時に残留した生成水が凍結していないものと判断し、エアコンプレッサ41を起動して(ステップS160)、エアコンプレッサ41から吐出される空気を燃料電池スタック10に供給する、そして、起動時制御を終了する。
一方、燃料電池システム100の環境温度が氷点下である場合には(ステップS110:YES)、CPUは、調圧バルブ25の内部において、燃料電池システム100の停止時に残留した生成水が凍結しているものと判断し、エアコンプレッサ41から吐出される空気がバイパスラインを流れるように、三方弁24を切り換え(ステップS120)、エアコンプレッサ41を起動する(ステップS130)。エアコンプレッサ41から吐出される空気は、圧縮され、断熱圧縮によって高温になっているため、この高温の空気を、燃料電池スタック10を通過させずに、直接、配管35における調圧バルブ25の近傍に供給することによって、調圧バルブ25を加熱し、調圧バルブ25の内部における生成水の凍結を解消することができる。
なお、燃料電池システム100の停止時に、調圧バルブ25の開度は、全閉となる0(%)よりも大きく、全開となる100(%)未満の範囲内に設定されている。燃料電池システム100の停止時に、調圧バルブ25の開度を100(%)未満の値にすることによって、燃料電池システム100の氷点下での低温起動時に、調圧バルブ25が凍結していても、エアコンプレッサ41によって圧縮された空気を供給するときに、調圧バルブ25の開度が100(%)のときよりも圧力を上昇させ、断熱圧縮によって空気を高温にすることができる。また、燃料電池システム100の停止時に、調圧バルブ25の開度を0(%)よりも大きな値にすることによって、燃料電池システム100の氷点下での低温起動時に、調圧バルブ25が凍結していても、エアコンプレッサ41によって圧縮することによって高温になった空気が調圧バルブ25を通過するので、配管内の圧力が上昇しすぎることを防止することができる。
次に、CPUは、タイマを参照し、エアコンプレッサ41を起動してから、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS140)。所定時間は、調圧バルブ25の凍結を解消するために十分な時間が設定されている。そして、エアコンプレッサ41を起動してから、所定時間経過したら、CPUは、エアコンプレッサ41から吐出される空気が通常ラインを流れるように、三方弁24を切り換え(ステップS150)、起動時制御を終了する。
以上説明した燃料電池システム100によれば、調圧バルブ25の凍結を解消するために、調圧バルブ25の近傍にヒータを設置する必要はないので、燃料電池システム100の大型化、および、消費電力の増大を抑制しつつ、調圧バルブ25の凍結を、速やかに解消することができる。
C.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例が可能である。
C1.変形例1:
図3は、第1変形例の燃料電池システム100Aの概略構成を示す説明図である。燃料電池システム100Aは、先に説明した燃料電池システム100とほぼ同じであるので、燃料電池システム100と異なる点についてのみ説明する。
燃料電池システム100Aは、燃料電池システム100において、加湿器43と希釈器44との間の配管35から分岐し、調圧バルブ25を通過したガスをエアコンプレッサ41の上流側の配管33に循環させるための配管36を備えている。この配管36は、本発明における循環配管に相当する。
この燃料電池システム100Aにおいても、先に説明した起動時制御と同様の起動時制御を行う。燃料電池システム100Aは、配管36を備えているので、エアコンプレッサ41から吐出された高温の空気を循環させて、さらに高温にすることができる。したがって、起動時制御において、調圧バルブ25の解凍を行うときのエアコンプレッサ41の消費電力を、先に説明した燃料電池システム100よりも抑制することができる。
また、配管36には、配管36を通過するガスの循環量を調整するための流量調整バルブ26が配設されている。そして、この流量調整バルブ26は、燃料電池システム100Aの停止時に、開いた状態で停止される。本変形例では、流量調整バルブ26が全開の状態で燃料電池システム100Aを停止するものとした。こうすることによって、燃料電池システム100Aの氷点下での低温起動時に、流量調整バルブ26が凍結しても、空気を循環させることができる。燃料電池システム100Aの運転中には、流量調整バルブ26は、適宜、開度が調整され、カソードオフガスの循環量が調整される。
なお、燃料電池システム100Aでは、配管36は、加湿器43と希釈器44との間の配管35から分岐するものとしたが、これに限られない。配管36は、調圧バルブ25の下流側の配管35から分岐すればよく、例えば、調圧バルブ25と加湿器43との間から分岐するものとしてもよい。
C2.変形例2:
図4は、第2変形例の燃料電池システム100Bの概略構成を示す説明図である。燃料電池システム100Aは、先に説明した燃料電池システム100とほぼ同じであるので、燃料電池システム100と異なる点についてのみ説明する。
燃料電池システム100Bは、燃料電池システム100と、三方弁24の位置が異なり、配管33上の加湿器43と燃料電池スタック10との間に配設されている。こうすることによっても、燃料電池システム100と同様に、調圧バルブ25の凍結を解消するためのヒータを設置する必要はないので、燃料電池システムの大型化、および、消費電力の増大を抑制しつつ、調圧バルブ25の凍結を、速やかに解凍することができる。
なお、高温の空気を調圧バルブ25に供給する観点から、三方弁24は、エアコンプレッサ41になるべく近い位置に配設されることが好ましい。また、配管34の長さはなるべく短くし、調圧バルブ25のなるべく近くに接続することが好ましい。
C3.変形例3:
上記実施例では、図2に示した起動時制御のステップS100において、温度センサ50によって、燃料電池システム100の環境温度を測定するものとしたが、これに限られない。例えば、調圧バルブ25に温度センサを設置し、調圧バルブ25の温度を測定するものとしてもよい。また、調圧バルブ25に温度センサを設置した場合、起動時制御のステップS140において、所定時間が経過した場合に、エアコンプレッサ41から吐出される空気の流路を通常ラインに切り換え、起動時制御を終了する代わりに、調圧バルブ25の温度が所定温度以上になったときに、エアコンプレッサ41から吐出される空気の流路を通常ラインに切り換え、起動時制御を終了するようにしてもよい。
燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。 燃料電池システム100の起動時制御の流れを示すフローチャートである。 第1変形例の燃料電池システム100Aの概略構成を示す説明図である。 第2変形例の燃料電池システム100Bの概略構成を示す説明図である。
符号の説明
100,100A,100B...燃料電池システム
10...燃料電池スタック
20...水素タンク
21...シャットバルブ
22...レギュレータ
23...排出バルブ
24...三方弁
25...調圧バルブ
26...流量調整バルブ
30〜36...配管
40...フィルタ
41...エアコンプレッサ
42...インタークーラ
43...加湿器
43a...被加湿ガス室
43b...加湿ガス室
43c...水蒸気透過膜
44...希釈器
45...ポンプ
50...温度センサ
60...制御ユニット

Claims (4)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    空気を圧縮するエアコンプレッサと、
    前記エアコンプレッサが配設され、前記圧縮された空気を前記燃料電池のカソードに供給する空気供給配管と、
    前記燃料電池のカソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するカソードオフガス排出配管と、
    前記カソードオフガス排出配管上に配設され、前記エアコンプレッサから供給される空気の圧力を調整する調圧バルブと、
    前記圧縮された空気を、前記燃料電池を通過させずに、前記カソードオフガス排出配管における前記調圧バルブの上流側であって、前記調圧バルブの近傍に供給するバイパス配管と、
    前記圧縮された空気を、前記燃料電池を通過させずに前記バイパス配管に流すか否かを切り換える切換バルブと、
    前記切換バルブの駆動を制御するバルブ制御部と、を備え、
    前記バルブ制御部は、前記燃料電池システムの氷点下での低温起動時に、前記圧縮された空気が前記バイパス配管を流れるように、前記切換バルブの駆動を制御する、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記調圧バルブの下流側の前記カソードオフガス排出配管から分岐し、前記調圧バルブを通過したガスを、前記エアコンプレッサの上流側の前記空気供給配管に循環させる循環配管を備える、
    燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池システムであって、
    前記循環配管には、該循環配管を通過するガスの循環量を調整する流量調整バルブが配設されており、
    前記バルブ制御部は、さらに、前記燃料電池システムの停止時に、前記流量調整バルブの開度が所定値以上となるように、前記流量調整バルブの駆動を制御する、
    燃料電池システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池システムであって、
    前記バルブ制御部は、さらに、前記燃料電池システムの停止時に、前記調圧バルブの開度が所定範囲内の値になるように、前記調圧バルブの駆動を制御する、
    燃料電池システム。
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