JP2007073139A - 記録再生装置、制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 情報処理装置からダウンロードされ記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置において、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うようにした。
【選択図】図26
Description
このような携帯型の記録再生装置としては、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置とのデータ通信が可能に構成されて、情報処理装置に格納される楽曲データをダウンロードして蓄積することが可能とされる。
このとき、情報処理装置側における楽曲データは専用のアプリケーションソフトにより管理される。つまり、このような専用のアプリケーションソフトが情報処理装置側にインストールされていることで、CD(Compact Disc)などからの楽曲データの取り込み及び楽曲データの編集(例えばアルバム単位での区分け、プレイリストの作成など)を簡易に行うことができるようにされる。また、このようなアプリケーションとしては、情報処理装置側に格納された楽曲データを記録再生装置側にダウンロードする機能を備えたものもあり、ユーザはこのアプリケーションによる画面上の案内などに従った操作を行うことで、情報処理装置から記録再生装置への楽曲データのダウンロードを簡易に行うことが可能とされている。
但し、この場合の記録再生装置としては、機能拡張を図る際、実現しようとする機能によっては情報処理装置側のアプリケーションのバージョンアップも行わなければならない場合も考えられる。つまり、それまでの従来のアプリケーションでは生成する機能のなかった新たな情報を利用して、記録再生装置側で新機能を実現しようとするものである。
しかしながら、上記説明によれば、このように従来のアプリケーションのみによって楽曲データがダウンロードされた場合、記録再生装置側においては、拡張機能実現のために必要な情報が得られていないことになる。
この場合において、記録再生装置で何ら対策が講じられず、ダウンロードされた楽曲データについて、拡張機能による再生の実行を可能としてしまうと、必要な情報がないままで楽曲データについての再生が行われ、これによって記録再生装置の不具合を招く虞がでてきてしまう。
すなわち、本発明の記録再生装置は、情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置であって、先ず、上記記録媒体に対するデータの記録及び再生を行う記録再生手段を備える。
そして、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う制御手段を備えるようにしたものである。
これによれば、拡張機能実現のための情報が存在しない場合に拡張機能動作が行われてしまうことによる記録再生装置の不具合の発生を効果的に防止することができる。
なお、説明は以下の順で行う。
<1.各再生機能と順次表示機能>
1−1.システムの概要
1−2.情報処理装置の構成
1−3.コンテンツ管理アプリケーションによる機能
1−4.記録再生装置の構成
1−5.記録再生装置の再生機能
1−6.操作手順と記録再生装置側の動作
1−7.処理動作
<2.従来アプリへの対応機能>
2−1.前提と問題点
2−2.記録再生システムの動作
2−3.処理動作
1−1.システムの概要
図1は、本発明における実施の形態としての記録再生システム1の概要を示した図である。
図1において、実施の形態の記録再生システム1としては、記録再生装置2、パーソナルコンピュータ3、サーバ装置4、ネットワーク5、及び光ディスク100を少なくとも含んで構成される。
先ず、記録再生装置2としては、ポータブル用途のものを想定している。また、記録媒体として例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリを内蔵した構成が採られる。
また、パーソナルコンピュータ3は、本発明で言う情報処理装置であり、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介して記録再生装置2との間でのデータ通信を行うことが可能とされる。また、ネットワーク5を介して接続された外部装置(サーバ装置4)との間でもデータ通信を行うことが可能とされる。
この場合、光ディスク100としては、パッケージメディアとして市販される音楽CD(Compact Disc)とされ、コンテンツデータとしてはオーディオデータであるとする。
このコンテンツ管理アプリケーション30aは、光ディスク100からのコンテンツデータの取り込み、取り込んだコンテンツデータの編集、及びコンテンツデータの記録再生装置2へのダウンロードまでを一括して管理するアプリケーションである。
例えばユーザは、このコンテンツ管理アプリケーションを起動させてその指示に従った操作を行うことで、光ディスク100からパーソナルコンピュータ3へのコンテンツデータの取り込み、及び取り込んだコンテンツデータの編集(例えばアルバム単位での区分けやプレイリストの作成、コンテンツデータの削除など)等を行うことが可能とされる。
また、このコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、記録再生装置2がパーソナルコンピュータ3に接続されたときに、操作に応じパーソナルコンピュータ3側に蓄積されているコンテンツデータを記録再生装置2側にダウンロードする機能も備えている。
その上で、光ディスク100から取り込んだコンテンツデータと取得した付加情報とがそれぞれ対応づけられて管理されるように管理情報を生成してコンテンツデータを管理するようにされる。
また、ここでは楽曲情報データベース4aはネットワーク5を介して接続されたサーバ装置4において構築される場合のみについて示しているが、パーソナルコンピュータ3が楽曲情報データベース4aの全部又は一部を備えるように構成することもできる。
図2は、図1に示したパーソナルコンピュータ3の内部構成を示すブロック図である。
図2において、先ずCPU21は、起動されたプログラムに基づいてパーソナルコンピュータ3全体の制御、演算処理を行う。例えばユーザに対する入出力動作、HDD30へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行う。
CPU21は、図示するバス36を介して各部との間で制御信号やデータのやりとりを行うようにされる。
メモリ部22におけるROMには、CPU21の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。また、メモリ部22におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。
さらに、メモリ部22におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
例えば、図1にて述べたようにして光ディスク100から取り込んだコンテンツデータについては、このHDD30に格納される。また、先にも述べたようにこの場合のコンテンツデータは、楽曲情報データベース4aから取得した付加情報と対応付けられて管理されるもとなる。このようにコンテンツデータを管理するためのコンテンツ管理情報もHDD30に記録される。ここでは、HDD30に記録されるこれらコンテンツデータとコンテンツ管理情報とを、コンテンツデータベース30bとして示している。
特に、本実施の形態の場合では、先の図1においても述べたようにしてコンテンツデータを管理するためのコンテンツ管理アプリケーション30aが格納される。なお、このコンテンツ管理アプリケーション30aにより実現される各種の機能動作については後述する。
例えば、メディアドライブ29により読み出されたオーディオデータ、又はHDD30に格納されたオーディオデータ(コンテンツデータ)が再生される際には、このオーディオデータがオーディオデータ処理部33において処理された後、スピーカ部34を介して出力される。
例えば、CPU21が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部26に供給すると、表示処理部26は供給された表示データに基づいてディスプレイ27を駆動して表示動作を実行させる。
また、上記したメディアドライブ29に装填されたメディアから、或いはHDD30から映像データが再生された場合には、この再生データについての信号処理を行い、これにより得られた信号に基づいてディスプレイ27を駆動することにより映像表示を行わせる。
ネットワークインタフェイス32は、上記通信処理部31でエンコードされた送信データを、図1に示したネットワーク5を介して所定の機器、例えばサーバ装置4に送信する。またネットワーク5を介してサーバ装置4などの外部機器から送信されてきた信号を通信処理部31に受け渡す。
通信処理部31は受信した情報をCPU21に転送する。
ここでは、圧縮符号化・復号化部35がハードウエアとして構成される例を示しているが、その動作はCPU21のソフトウエア処理により実現することもできる。
例えば、マイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVDの記録再生に対応するビデオ入出力端子や、ライン接続端子、SPDIF端子等を設けた構成とすることもできる。
図3は、図2に示したコンテンツ管理アプリケーション30aにより実現される各機能について示している。なお、この図ではコンテンツデータ管理アプリケーション30aにより実現される機能のうち、実施の形態としての動作実現に係る機能のみについて示しており、他の機能については省略している。
図示するようにしてコンテンツデータ管理アプリケーション30aによる主な機能としては、コンテンツ取り込み機能、付加情報取得機能、再生回数カウント機能、各種リストの生成機能、及びコンテンツダウンロード機能がある。
先ず、コンテンツ取り込み機能は、光ディスク100に収録されたコンテンツデータをHDD30に取り込む機能である。
すなわち、このコンテンツ取り込み機能として、CPU21は、光ディスク100がメディアドライブ29に装填され、コンテンツデータの取り込み指示が為されることに応じて、ドライブ制御部28にコンテンツデータの読み出し指示を行う。この際、CPU21は、指示に応じては読み出したデータを圧縮符号化・復号化部36に供給して圧縮符号化処理を施した後に、HDD30への記録を実行させる。
また、この取り込み機能としては、光ディスク100において曲単位(トラック単位)で収録されるコンテンツデータのうちから、取り込むべきトラックを選択できるようにされているとする。
付加情報取得機能は、例えば図1に示したようにしてネットワーク5を介して接続されたサーバ装置4内の楽曲情報データベース4aから、コンテンツデータの付加情報を取得し、これを記録したコンテンツデータと対応づけて管理する機能である。
先ず、付加情報を取得するにあたってCPU21は、装填された光ディスク100のコンテンツデータの取り込みが指示されたことなどに応じて、この装填された光ディスク100のTOCデータ(トラック数(曲数)、各トラックのアドレス(絶対時間情報)、総演奏時間)に基づいて先に説明した固有コードを生成する。
また、これと共にCPU21は通信処理部31に指示を行って、サーバ装置4との接続を確立する。
先にも述べたが楽曲情報データベース4aには、各タイトルの固有コードに対応づけられてそのタイトルのCDに収録された各トラックについての付加情報が格納されている。CPU21は、接続が確立されたサーバ装置4に対してこの固有コードと共にコマンドを送信することで、この固有コードを検索条件として楽曲情報データベース4aを照会するように指示を行う。これに応じ、サーバ装置4側からは、この固有コードと対応づけられて格納された各トラックごとの付加情報が返信され、これによってパーソナルコンピュータ3において、装填された光ディスク100に収録された各コンテンツデータに対応する付加情報が取得される。
その上で、CPU21は、上記したコンテンツ取り込み機能によって光ディスク100から取り込んだコンテンツデータ(各トラック)と、この取得した付加情報とがそれぞれ対応づけられて管理されるようにコンテンツ管理情報を生成(又は更新)してコンテンツデータを管理するようにされる。
先ず、この図に示されるように、本実施の形態において各コンテンツデータと対応づけられるべき付加情報としては、トラック名、トラック名の読み仮名、アーティスト名、アーティスト名の読み仮名、アルバム名、アルバム名の読み仮名、ジャンル、再生回数、リリース年、関連アーティストの各情報がある。
このうち、「再生回数」以外の各情報が、上記のようにして楽曲情報データベース4aから取得された付加情報となる。なお、「再生回数」の情報は、後述する再生回数カウント機能によってパーソナルコンピュータ3において生成される情報である。この「再生回数」の情報については後述する。
また「トラック名の読み仮名」は、トラック名の情報を五十音順にソートするときなどに使用する情報であり、トラック名の読みをひらがな又はカタカナなどで表記した情報である。なお、以下の項目においても「読み仮名」は、各項目の読みをひらがな又はカタカナで表記した情報となる。
また、「アーティスト名」は、そのトラックとしての楽曲を歌唱、演奏、作曲、作詞、プロデュース等するアーティストの名称情報であり、「アルバム名」はその楽曲が収録されている音楽アルバム(シングルの場合もある)の名称である。
さらに、「ジャンル」は、その楽曲が属する音楽ジャンル(例えばポップス、ロック、ジャズ、演歌など)の名称を示す情報であり、「リリース年」はその楽曲がリリース(発売)された年度の情報である。
例えば、或る「A」というアーティスト名がバンドの名称であり、且つその「A」というバンドのそれぞれのメンバーがソロでもCDを出している場合には、これらメンバーの名称がその「A」というバンドの関連アーティストの情報となり得る。
また、「C」というアーティストが「D」というアーティストのプロデュースの下でCDを出したことがあり、且つそのプロデュースした「D」というアーティスト自身もCDを出したことがあるといった場合には、このアーティスト「D」がアーティスト「C」の関連アーティストの情報となり得る、といったものである。
このコンテンツIDは、HDD30aにおいて格納される各トラックとしてのコンテンツデータを一意に識別するための識別子である。つまり、このような対応付けによって、各トラックと各付加情報との対応付けが実現されるものである。
例えば、予めトラック名、アーティスト名、アルバム名について、その読み仮名の情報を格納した辞書データを用いるなどすれば、これらの項目についての読み仮名の情報をパーソナルコンピュータ3が自ら取得することができる。
図3に戻り、再生回数カウント機能は、各コンテンツデータが再生された回数をカウントし、その再生回数情報を各コンテンツデータの付加情報として対応づける機能である。
この再生回数カウント機能としてCPU21は、HDD30内に格納されたコンテンツデータの再生が行われるごとに、先の図4に示したコンテンツ管理情報において、そのコンテンツデータのコンテンツIDと対応づけられている再生回数の値を増加させる処理を行う。
これによって各コンテンツデータの再生回数が管理されるようになっている。
また、再生回数カウント機能としては、再生回数を増加させるだけでなく、減少させるようにすることもできる。例えば、所定時間以内にスキップされた曲については、ユーザが好みの曲でないと判断したとみなし、その曲の再生回数の値を所定値分減少させるなどといったことが行われてもよい。
また、図3において、各種リストの生成機能は、後述する記録再生装置2における各種再生機能の実現に必要な各種リストを生成する機能である。
この場合、各種リストとしては、再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト、及びプレイリストを生成するようにされる。
このうち、プレイリストは、先にも述べたようにユーザにより任意に選択された1又は複数のトラックを単位としたリストである。つまり、このプレイリストは、ユーザが手動によりその生成を指示するリストである。
これに対し、それ以外の各リストは、後述する記録再生装置2における各種再生機能の実現に供されるべく、コンテンツ管理アプリケーション30aにより自動的に生成するリストである。
この再生回数順リストの生成にあたりCPU21は、先の図4に示したコンテンツ管理情報を基に、トラック名とそれと対応付けられたコンテンツIDの情報とを、再生回数の多い順でソートしたリストを生成する。このように生成される再生回数順リストは、例えばHDD30に格納される。
このアーティストリンクリストとしては、各アーティスト名ごとに、上記のような「アーティスト+その関連アーティスト」によるユニットが形成されるようにして生成する。このようにしてリストを生成することで、後述するようにして或るアーティストを選択することで、そのアーティストと、そのアーティストの関連アーティストとによるユニットを選択することができるようにされる。
先ず、この図において、キーArt1、キーArt2・・・として示す各「キーArt」(’Art’はアーティストの略である)は、先の図4のコンテンツ管理情報における各「アーティスト名」の情報となる。つまり、このアーティストリンクリストにおける第1階層には、図4のコンテンツ管理情報内に存在するすべてのアーティスト名の情報が並ぶことになる。
なお、上記もしているようにこのアーティストリンクリストとしては、或るアーティストを選択することで、そのアーティストと、そのアーティストの関連アーティストとによるユニットを選択することができるように生成されるものである。その意味で、この第1階層にあるアーティスト名の情報を、ここでは「キーArt」として示している。
さらに、第3階層においては、第2階層における各アーティストごとに、そのアーティスト名が対応づけられたトラック名の情報が並ぶ。つまり、この第3階層には、第2階層におけるキーArt又は関連Artとしてのアーティスト名ごとに、そのアーティスト名の情報が図4のコンテンツ管理情報において「アーティスト名」として格納されたトラック名の情報が並ぶものである。
なお、アーティストによっては、関連アーティストの情報が存在しない場合も想定できるが、その場合には第2階層がキーArtのアーティスト名のみとなるリストを生成すればよい。
このリリース年別リストの生成機能として、CPU21は、図4に示したコンテンツ管理情報内に存在する各リリース年の情報ごとに、そのリリース年の情報を付加情報として持つトラック名の情報を取得し、各リリース年の情報ごとにこの取得したトラック名の情報を対応づけたリストを生成する。
このようなリリース年別リストにより、各トラックをリリース年別に管理することができる。
また、図3において、コンテンツダウンロード機能は、HDD30においてコンテンツデータベース30bとして格納されたコンテンツデータ及びコンテンツ管理情報と、先の図5〜図7にて説明した各種リスト(再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト)を、図1に示した記録再生装置2にダウンロードするための機能である。
このコンテンツダウンロード機能としてCPU21は、USBケーブルを介して記録再生装置2側と接続され、図2に示したUSBインタフェース23を介した記録再生装置2側とのデータ通信が可能な状態とされる下で、HDD30に格納されるコンテンツデータ、コンテンツ管理情報、及び各種リストの情報を順次読み出し、これらをUSBインタフェース23を介して記録再生装置2側に転送すると共に、これらの情報についての記録指示を行う。
これによって記録再生装置2側にコンテンツデータの再生に必要な情報がダウンロードされる。
また、コンテンツダウンロード機能としては、HDD30に格納される全てのトラックのうち、選択したトラックのみを記録再生装置2側にダウンロードすることができるようにされる。この場合、図4に示したコンテンツ管理情報としては、この選択されたトラックについての管理情報のみを記録再生装置2側にダウンロードする。また、各種リストとしても、この選択されたトラックを対象とした内容のものを記録再生装置2側にダウンロードする。
また、この場合、コンテンツダウンロード機能としては、記録再生装置2にダウンロードされるべき全てのコンテンツデータを所定の圧縮符号化方式により圧縮された状態でダウンロードするようにされているとする。
図8は、図1に示した記録再生装置2の内部構成について示したブロック図である。
この記録再生装置2としては、パーソナルコンピュータ3からダウンロードしたコンテンツデータ等を格納するための記録媒体として、図示するフラッシュメモリ18を備えるようにされている。この場合、フラッシュメモリ18の記憶容量としては、例えば数百MB(メガバイト)から数GB(ギガバイト)程度であるとする。
また、この記録再生装置2としては、フラッシュメモリ18に格納されたコンテンツデータについての再生機能と共に、図示するチューナT19とアンテナA19とを備え、FM(Frequency Modulation)放送の受信・選局が可能に構成されている。
また、この場合、コントローラ6は、図示するDAC(D/Aコンバータ)6aとしてのD/A変換機能、及び音量調節機能を備えるようにされている。
アンプ7は、上記したDAC6aとしてのコントローラ6によるD/A機能及び音量調節機能によりD/A変換及び音量調節が行われたオーディオデータが入力され、これを増幅して図示するヘッドホン端子tHPに供給する。
また、操作部8には、当該記録再生装置2の筐体外部に表出するようにして設けられた各種操作子が備えられる。コントローラ6は、これら各種操作子に応じた操作信号が入力されると、その操作信号に応じた動作が得られるように必要な各部を制御する。これによりユーザは、これら操作部8が備える各種操作子に対する操作を行って記録再生装置2に各種動作を実行させることができるようにされる。
また、チューナT19は、図示するアンテナA19を介して入力されるFM放送信号について受信・選局処理を行い、その結果得られた音声信号をコントローラ6に供給する。コントローラ6はこのようにチューナT19から供給された音声信号について音量調節を行い、これをアンプ7に供給する。
また、特に本実施の形態の場合、このメモリ9には、コントローラ6が後の図18〜図20において説明する処理動作を実行するための再生・表示プログラム9aが格納される。また、本実施の形態の場合、このメモリ9にはコントローラ6が後の図26において説明する処理動作を実行するための更新時プログラム9bも格納されている。
デコーダ11は、所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化されたオーディオデータについての復号化処理を行う。また、このデコーダ11としては、上記復号化処理により得られたオーディオデータについてのサラウンド処理などの音声信号処理も行うようにされる。
このデコーダ11からの出力オーディオデータは、DACI/Fを介してコントローラ6に供給され、このコントローラ6における先のDAC6aとしてのD/A変換処理、音量調節処理を経てアンプ7に供給された後、ヘッドホン端子tHPに供給される。
なお、コントローラ6は、図示するSIOを介してデコーダ11に対する各種制御指示を行うようにされる。
システムゲートアレイ12は、図示するC/DI/Fを介してデコーダ11と接続される。また、システムゲートアレイ12は、第2バス13を介して表示制御部14、USBコントローラ16と接続される。さらに、第3バス17を介して、フラッシュメモリ18とも接続される。
表示制御部14は、コントローラ6から第1バス10、システムゲートアレイ、第2バス13を介して供給される表示データに基づき、表示部15を駆動して表示動作を実行させる。
なお、本実施の形態の記録再生装置2としては、USBマスストレージクラス(MSC)に対応しているものとする。これにより記録再生装置2がパーソナルコンピュータ3側とUSBケーブルを介して接続されたときには、パーソナルコンピュータ3側で記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識されるようになっている。
パーソナルコンピュータ3側からコンテンツデータが受信されたとき、USBコントローラ16は受信されたコンテンツデータを第3バス17経由で直接フラッシュメモリ18に転送し、その書込動作を実行させる。つまり、パーソナルコンピュータ3側から転送されるコンテンツデータについては、USBコントローラ16の制御に基づいてフラッシュメモリ18に記録される。
また、パーソナルコンピュータ3側から転送されるコンテンツ管理情報、及び各種リスト(再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト、プレイリスト)の各情報としても、USBコントローラ16により上記コンテンツデータの経路と同様の経路によりフラッシュメモリ18に書き込まれる。
図8では、このようにしてフラッシュメモリ18に格納されるコンテンツデータ、コンテンツ管理情報、各種リストの情報を、図示するようにしてコンテンツデータ18a、コンテンツ管理情報18b、各種リスト18cと示している。
コントローラ6では、供給されたオーディオデータについて先のDAC6aとしてのD/A変換処理、音量調節処理を施してこれをアンプ7に供給する。アンプ7に供給されたオーディオデータは増幅されてヘッドホン端子tHPに供給される。
この図9において、図9(a)は記録再生装置2の正面図を、図9(b)は記録再生装置2の図9(a)における矢印Y方向からの矢視図を示している。
なお、図9(a)では、図8にて説明した表示部15も示されているが、このように表示部15としては記録再生装置2の筐体外部に表出するようにして設けられる。また、この場合、図8に示したヘッドホン端子tHPは、図9(b)に示されるようにシャトルスイッチ8dの中心部に設けられている。
DISP/FUNCキー8aは、表示部15としてのディスプレイ上の表示情報の切り替え、及び後述する記録再生装置2の各種再生機能の切り替えのための指示などを行うための操作子である。
また、SEARCH/MENUキー8bは、フラッシュメモリ18に格納されたコンテンツデータの中から所望のコンテンツデータをアルバム単位やトラック単位などでサーチするためのサーチモードの呼び出しや、各種設定のためのmenu画面の呼び出しなどを指示するための操作子である。
PLAY/STOPキー8cは、コンテンツデータの再生の開始/停止、及び各種選択項目の決定を指示するための操作子である。
このシャトルスイッチ8dの回転操作として、一方の回転方向への回転操作はFF操作であり、このFF操作により再生中のトラックのスキップ指示や各種選択項目の順送り指示などが可能とされる。また、他方の回転方向への回転操作はFR操作であり、このFR操作により再生中のトラックについての頭出し指示や各種選択項目の逆送り指示などが可能とされる。
また、P2の位置はニュートラルな位置であり、シャトルスイッチ8dがこの位置にある状態であって且つ再生中であるとき、上記したFF操作は再生中のトラックのスキップ指示となり、FR操作は再生中のトラックについての頭出し指示となる。
なお、以下では、このP2の位置についてトラック位置とも呼ぶ。
[再生機能の概要]
図10は、本実施の形態の記録再生装置2が有する各種再生機能について説明するための図である。
先ず、記録再生装置2が有する再生機能としては、大別して、インテリジェントシャッフル(Intelligent Shuffle)再生機能と、ミュージックライブラリ(Music Library)再生機能と、FM再生(受信)機能とに分かれる。
なお、この図では「FUNCTION(機能)」の項目の下の階層に、それぞれ上記インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能が並ぶようにして示しているが、これは、先ず記録再生装置2の使用にあたって、ユーザがこれら3つの再生機能から所望の機能を選択するようにして使用することを示している。
後述もするように、ユーザは先の図9(a)に示したDISP/FUNCキー8aの長押し操作により、これらインテリジェントシャッフル再生機能/ミュージックライブラリ再生機能/FM受信機能の選択を行うための選択画面を表示させ、この選択画面から何れかの再生(受信)機能を決定するようにされる。
このマイフェイバリットシャッフル再生機能には、先に説明したようにパーソナルコンピュータ3側から記録再生装置2側にダウンロードされる再生回数順リストを用いるようにされる。
ここで、携帯型である記録再生装置2としては、例えばジョギング中などに携帯されて音楽を楽しむ用途で使用されることが想定できるが、このスポーツシャッフル再生機能としてのオートオフタイマー機能があれば、設定した時間分ジョギング等を行ったことを再生音の停止によってユーザに知らせることができる。
また、以下では便宜上、インテリジェントシャッフル再生は「I.S.再生」と略すことがある。
これらのミュージックライブラリ再生機能では、シャッフル再生は行わないものとなる。
なお、このミュージックライブラリ再生については、以下「M.L.再生」とも呼ぶ。
また、アーティスト再生機能は、指定されたアーティストのすべてのトラック、或いは指定されたアーティストのアルバムが複数ある場合にはそれらから指定されたアルバム内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能である。
また、アルバム再生機能は、指定したアルバム内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能である。
また、リリース年別再生機能は、指定されたリリース年のすべてのトラックを再生対象として再生を行う再生機能である。このリリース年別再生機能としては、先のタイムマシンシャッフル再生機能と同様、リリース年別リストを用いるようにされる。
また、プレイリスト再生機能は、指定されたプレイリスト内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能となる。
すなわち、具体的に今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、先の図5〜図7に示した各種リストの生成機能が追加されたものとなっている。これらのリストが生成され、先に述べたようにして記録再生装置2側にダウンロードされることで、記録再生装置2としては今回拡張された上記のI.S.再生機能及びM.L.再生機能の一部を実現することができるようにされている。
逆を言えば、従来の記録再生システムにおいて、コンテンツ管理アプリケーションとしては、従来機能(M.L.再生機能のうちのマイフェイバリット再生機能、リリース年別再生機能を除いたもの)を実現するための機能のみを備えるようにされていたものであり、これらのリスト作成機能は備えられていなかったという事情がある。
しかしながら従来のコンテンツ管理アプリケーションとしては上記のようにしてリストの再生機能(プレイリストは除く)を有しておらず、これに伴って従来の記録再生装置2においては、それら必要なリストを、コンテンツデータと共にダウンロードされるコンテンツ管理情報18bに基づいて生成するようにされていた。
例えば一例として、後述もするが、アーティスト再生機能が選択されたとき、ユーザに所望のアーティストを選択させるためにアーティストの一覧を表示することが行われる。このようなアーティストの一覧情報は、フラッシュメモリ18内のコンテンツ管理情報18bに存在するアーティスト名の情報を抜き出したリストを生成してこれに基づき表示するようにされていた。また、このとき或るアーティストが指定されたとすると、そのアーティストのトラック(又はアルバム)の一覧を表示することになるが、このトラック(アルバム)の一覧も、コンテンツ管理情報18bにおいて指定されたアーティスト名が対応づけられたトラック名の情報(アルバム名の情報)を抜き出したリストを生成して表示するようにされていた。
このようにして従来機器においては、予め生成されたリストがないので、必要な一覧情報の作成のためのリストを、その都度コンテンツ管理情報18bに基づいて記録再生装置2側で生成するようにされている。
続いては、図11〜図17を参照して、図10に示した各再生機能動作を実行させるための操作手順と、操作に応じて行われる記録再生装置2側の動作について説明する。
なお、これらの図においては操作入力に応じた表示部15上の表示内容の遷移を示している。
先ずは、図11を参照して、インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能の各機能を選択するための操作手順について説明する。
先ず、これら各機能の選択を行うとした場合には、先の図9に示したDISP/FUNCキー8aを長押し操作する。この長押し操作としては、例えば0.5秒以上継続の押圧操作であるとする。このDISP/FUNCキー8aの長押し操作により、表示部15上には図中G1として示すファンクション選択画面が表示される。
このファンクション選択画面においては、インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能のそれぞれの機能を示すアイコンと、これらアイコンを択一的に選択するためのカーソルCR、さらにこのカーソルCRにより選択されたアイコンが示す機能の名称情報が表示される。
ユーザは、図9にて説明したシャトルスイッチ8dの回転操作として、FF操作又はFR操作を行うことで、カーソルCRを移動させてアイコンを選択することができる。また、PLAY/STOPキー8cを押圧操作することで、選択した項目を決定することができる。
この図11では、M.L.選択画面上の名称情報としてオールトラック、アーティスト、アルバムの3つのみが表示される例を示しているが、これは、この場合の表示部15が3行分の表示のみが可能とされている事情による。他の名称情報の表示は、例えばカーソルCRを下方や上方に移動させていくことで行われるようになっている。
また、このようにFM受信機能が選択・決定された場合には、図8にて示したチューナT19による受信・選局動作により得られた音声信号がヘッドホン端子tHPを介して出力される。
これによると、本例の記録再生装置2においては、FM受信中にDISP/FUNCキー8aが長押しされたとき、現在のモードがFMモードであるのに無音状態となる。このとき、FMの音出しを再度実行させるためには、PLAY/STOPキー8cを操作する。
また、FM受信中、所定時間以上操作がない場合には、スリープモードに移行する。つまり、この場合のスリープモードとしては、FMの受信・音出しを停止し、表示部15をOFFとして消費電力を削減するモードに移行する。
このスリープモードから再度FM受信・音出しを行う場合としても、PLAY/STOPキー8cを押圧する。逆を言えば、他の操作に応じては、FM出力は開始されないものとなる。但し、このスリープモード時、他の操作入力に応じては、必要に応じて画面表示のみは行うことができる。
また、M.L.再生機能が選択・決定されて以降、他の再生(受信)機能が選択・決定されるまでの状態はM.L.モード(ミュージックライブラリモード)と呼ぶ。
さらに、FM受信機能が選択・決定されて以降他の再生機能が選択・決定されるまでの状態をFMモードと呼ぶ。
図12、図13は、M.L.再生機能が決定された以降の画面遷移を示している。
なお、これらの図においては、M.L.再生機能のうちのアーティスト再生機能、アルバム再生機能のみについて説明する。
先ず、アーティスト再生機能を選択・決定するとした場合は、図12(a)に示されるようにして、先の図11のG3として示したM.L.選択画面において、カーソルCRをアーティストの名称情報に移動させてPLAY/STOPキー8cを押圧操作する。
すると、表示部15上には、図12(b)に示すようにして「オールアーティスト(All Artist)」の表示と共に、すべてのアーティスト名が一覧表示される。
なお、このことは以下で説明する全ての「一覧表示」に共通のことである。
また、この場合において「すべてのアーティスト」の「すべて」とは、フラッシュメモリ18内に格納される範囲で「すべて」という意味である。
このトラック名の一覧から1つのトラックが選択・決定されたときは、この並び替えられたトラックの一覧(リスト)に基づいた再生順で再生が行われる。
ユーザは、アルバム単位で再生させるとしたときは、FF操作/FR操作によりカーソルCRを移動させ、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により決定指示を行うことで、アルバムの一覧表示から所望のアルバムを選択・決定する。
この場合、再生対象範囲は、一覧表示されたトラック、すなわち決定されたアーティストの決定されたアルバム内のすべてのトラックとなる。
アルバム再生機能を選択・決定するとしたときは、図13(a)に示されるようにして、M.L.選択画面においてカーソルCRをアルバムの名称情報に移動させてPLAY/STOPキー8cを押圧操作する。
すると、表示部15上には、図13(b)に示すようにして「オールアルバム(All Album)」の表示と共に、すべてのアルバムが一覧表示される。
ユーザは、FF操作/FR操作によりカーソルCRを移動させ、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により決定指示を行うことで、アルバムの一覧表示から所望のアルバムを選択・決定することができる。
また、ここでいう「すべてのアルバム」の「すべて」は、フラッシュメモリ18内に格納される範囲で「すべて」という意味である。
この場合、再生対象範囲は、一覧表示されたトラック、すなわち決定された決定されたアルバム内のすべてのトラックとなる。
この点で、M.L.選択画面としては、先に述べたようにSEARCH/MENUキー8bの押圧操作に応じても表示されるようになっているものである。
また、ジャンル再生機能としては、その決定に応じてジャンルの一覧表示を行う。このジャンル一覧表示から1つのジャンルが選択・決定されたときはそのジャンルに属するアルバムの一覧表示を行う。それ以降の動作としては、図12(b)以降にて説明したアーティスト再生機能について、「アーティスト」の区分けを「ジャンル」の区分けとするだけで、動作的には同様となる。
また、プレイリスト再生機能としては、その決定に応じすべてのプレイリストを一覧表示し、この一覧から1つのプレイリストが選択・決定されたときは、そのプレイリスト内のすべてのトラックの一覧を表示する。さらにこのトラックの一覧から1つのトラックが選択・決定された場合はそのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲は決定されたプレイリスト内のすべてのトラックとなる。
さらに、リリース年別再生機能は、その決定に応じてリリース年別リストに存在するすべてのリリース年の情報を一覧表示し、その一覧から1つのリリース年が選択・決定された場合はリリース年別リストにおいてそのリリース年と対応づけられた全てのトラックを一覧表示する。その上で、このトラックの一覧から1つのトラックが選択・決定されることに応じてそのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲は、一覧表示したすべてのトラック(つまり決定されたリリース年と対応づけられた全てのトラック)となる。
続いて、図14〜図17を参照して、インテリジェントシャッフル再生機能における各再生機能について説明する。
先ず、図14を参照してマイフェイバリットシャッフル再生機能について説明する。
先にも述べたように、マイフェイバリットシャッフル再生機能は、再生回数の多い上位所定数のトラックを再生対象範囲としてシャッフル再生を行う再生機能である。
このマイフェイバリットシャッフル再生は、先の図11のG2として示したI.S.選択画面において、マイフェイバリットシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
ここでは、このように複数の情報が順次入れ替わるようにして表示される表示形態を、「順次表示」と呼ぶこととする。
具体的に、この場合の順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのトラック名)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
図14(a)において、この順次表示としては、予め定められた所定時間にわたって行うようにされる。本例の場合、順次表示は例えば3秒間行うようにされている。
この場合には、設定された順次表示時間内で表示できる数の選択候補情報についてのみ、順次表示を行うようにすればよい。
或いは、選択候補情報のすべてを順次表示するとして、全てを順次表示できるように順次表示時間を調整するように構成することもできる。
ここで、この場合の「シャッフル」として、複数の選択候補情報から1つの候補情報を決定する動作としては、先にも述べたように先ず乱数を発生し、複数の選択候補情報のうちこの乱数に対応する候補情報を選択・決定するようにして行われる。つまり、この場合としては、再生対象範囲として決定された複数のトラック名の情報うち、発生した乱数に対応するトラック名の情報を選択・決定するようにされる。
このようにして決定されたトラック名の情報としても、予め設定された所定時間にわたって表示される。本例では、このように順次表示後に決定された項目の表示時間は、例えば300msに設定されている。
そして、このように決定されたトラック名の情報を所定時間表示すると、そのトラック名のトラックについての再生を開始する。
図14(c)は、図9に示したシャトルスイッチ8dがトラック位置(P2の位置)にあるときの表示内容であり、図14(d)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置(P3の位置)にあるときの表示内容となる。
シャトルスイッチ8dがトラック位置にあり、マイフェイバリットシャッフル再生機能としてトラックが再生中のときは、図14(c)に示すようにして、表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、少なくとも再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、マイフェイバリットシャッフル再生機能としてトラックが再生中で、且つシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときは、図14(d)に示されるように表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフルによって選択・決定されたトラック名のみが表示される。
図14(e)、図14(f)は、このように停止操作が行われたときの表示部15の表示内容を示している。すなわち、図14(e)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図14(f)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この停止状態が所定時間以上継続した場合は、スリープモードに移行する。ここでのスリープモードは、消費電力の削減のために表示部15をOFFとする等、所定部の動作を停止又は制限するようにされる。
アーティストリンクシャッフル再生は、先の図11のG2として示したI.S.選択画面において、アーティストリンクシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
I.S.選択画面においてアーティストリンクシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図15(a)に示されるように、表示部15上において、アーティストリンクリストに存在するキーArt(図6参照)としてのすべてのアーティスト名の情報を選択候補として、それらの順次表示が行われる。
この場合も順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのアーティスト名)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
この図15(a)における順次表示としても、予め定められた所定時間(例えば3秒)にわたって行うようにされる。
そして、このようにして決定されたアーティスト名の情報を所定時間表示すると、アーティストリンクリストにおいて、決定されたキーArtとしてのアーティスト名に対応づけられた関連Artの数の情報を所定時間にわたって表示するようにされる。この表示は、例えば次の図15(c)に示されるようにして、「n人の関連Artがいました」等のようにして行う。この表示としても、例えば300msなど予め定められた所定時間行う。
或いは、キーArt+関連Artのユニットに対応付けられているすべてのトラック名の情報を対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラック名の選択・決定を行ってトラック名の情報を決定することもできる。
この場合も図15(d)はシャトルスイッチ8dがトラック位置にあるときの表示内容であり、この場合、図示するように表示部15上に表示される再生中のトラックに関する情報としては、再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、図15(e)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときの表示内容であり、このとき表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフル動作によって選択・決定されたアーティスト名(キーArtのアーティスト名)のみが表示される。
図15(f)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図15(g)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この場合も停止状態が所定時間継続したときにはスリープモードに移行する。
タイムマシンシャッフル再生機能は、I.S.選択画面においてタイムマシンシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
タイムマシンシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図16(a)に示されるように、表示部15上において、リリース年別リストに存在するすべてのリリース年の情報を選択候補として、それらの順次表示が行われる。
この場合も順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのリリース年の情報)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
この図16(a)における順次表示としても、予め定められた所定時間(例えば3秒)にわたって行うようにされる。
そして、このようにして決定された名リリース年の情報を所定時間表示すると、リリース年別リストにおいて、決定されたリリース年の情報に対応づけられているすべてのトラック名のうちから、所定のトラック名の情報を選択・決定する。例えば、このリリース年の情報と対応づけられているトラック名のうち、リスト上先頭に位置するトラック名の情報を選択・決定する。
或いは、決定したリリース年の情報に対応付けられているすべてのトラック名の情報を対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラック名の選択・決定を行ってトラック名の情報を決定することもできる。
この場合も図16(c)はシャトルスイッチ8dがトラック位置にあるときの表示内容であり、この場合、図示するように表示部15上に表示される再生中のトラックに関する情報としては、再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、図16(d)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときの表示内容であり、このとき表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフル動作によって選択・決定されたリリース年の情報のみが表示される。
図16(e)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図16(f)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この場合も停止状態が所定時間継続したときにはスリープモードに移行するようにされる。
このスポーツシャッフル再生機能は、先にも説明したようにオートオフタイマー機能付きのシャッフル再生機能である。このスポーツシャッフル再生機能は、I.S.選択画面においてスポーツシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
そして、再生の開始に伴っては、オートオフタイマー動作が開始される。このオートオフタイマー動作の開始に応じては、表示部15上において図17(c)に示す画面表示が行われる。すなわち、タイマーの残り時間及び/又はスタートからの経過時間などが表示される。このとき、例えば図示するようにして人が走っているイラストなどを合わせて表示するなどしてスポーツ感覚を演出することもできる。
また、次の図17(e)は、タイマー設定時間が経過してオートオフ動作が完了したときの表示内容を示しているが、オートオフで再生が停止された場合には、図17(d)の停止画面とは異なり、タイマー残り時間表示は「0」でスタートからの経過時間表示は設定したタイマー時間となる。このとき、例えば図示するように万歳をする人のイラスト等、ゴールしたことを表すようなイラストを表示する等して、達成感を演出することもできる。
なお、このスポーツシャッフル再生機能では、シャトルスイッチ8dのトラック位置・アルバム位置に関わらず、再生中及び停止時の画面表示は図17(c)(d)に示されるもので同じとなる。
このような演出により、例えばルーレットで抽選を行うときなどのように、シャッフルによってどの候補情報が選択・決定されるかの期待感を高めることができる。つまり、これによって、シャッフル再生の持つ娯楽性のさらなる向上を図ることができる。
このように順次表示がインテリジェントシャッフル再生モード時でのみ行われることによっては、ユーザはこの順次表示が行われていることを以て現在の再生モードがインテリジェントシャッフル再生モードであることを容易且つ確実に理解することができる。つまり、これによって現在の再生モードをユーザに容易且つ確実に理解させることができる。
続いては、図18〜図20のフローチャートを参照して、上記により説明した実施の形態としてのインテリジェントシャッフル再生動作と、それに伴い行われる順次表示動作とを実現するにあたり記録再生装置2において行われるべき処理動作について説明する。
なお、これら図18〜図20において示す処理動作は、図8に示したコントローラ6が、
メモリ9に格納される再生・表示プログラム9aに基づいて実行するものである。
また、これら図18〜図20においては、前提として、フラッシュメモリ18内のコンテンツデータ18aとして複数のトラックが記録されているものとする。なお、記録されるトラックが1つのみの場合には、先の図11に示したファンクション選択画面(G1)においてインテリジェントシャッフル再生機能を選択不可とする、或いは、各再生機能ではそのトラックをリピート再生するなどの対応処理が行われればよい。
図18において、先の図11に示したI.S.選択画面上でこのマイフェイバリットシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS101において、この場合はフラッシュメモリ18内の各種リスト18cとして格納される再生回数順リストを参照する。
そして、ステップS102においては、この再生回数順リストにおいて再生回数の多い上位所定数のトラック名の情報を選択候補に指定する。
なお、先にも説明したが、順次表示を行う選択候補情報の数によっては、順次表示時間内(この場合は3秒間)において全ての選択候補情報を順次表示することができない場合もある。この場合には、設定された順次表示時間内で表示できる数の選択候補情報についてのみ表示制御部14に供給し、それらの選択候補情報についてその1つ1つが表示部15上で入れ替わるようにして表示されるように指示を行えばよい。
なお、このことは後に説明するステップS204(図19)及びステップS304についても同様である。
その上で、ステップS107においては、この決定されたトラックについての再生を開始する処理を実行する。つまり、コンテンツ管理情報18bにより、決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
このようなステップS108→S109→S108の処理により、FF操作とトラックの再生終了との何れかを待機するループ処理が形成される。
つまり、このような処理動作によって、マイフェイバリットシャッフル再生時には、トラック再生中のFF操作に応じて、シャッフルによるトラックの再抽選が行われるものとなる。
また、これも図示による説明は省略したが、コントローラ6としては、この図に示す処理と並行して、PLAY/STOPキー8cによる停止操作を監視する処理を行っている。この停止操作に応じて、この図に示される処理動作が終了して再生停止処理が実行される。
なお、これらFR操作、PLAY/STOPキー8cの停止操作に応じた処理は、以下で説明する図19及び図20の処理動作と並行しても同様に行われるものである。
図19において、I.S.選択画面上でアーティストリンクシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS201においてアーティストリンクリストを参照する。
そして、ステップS202においては、このアーティストリンクリストにおいてキーArtが複数あるか否かについての判別処理を実行する。すなわち、先の図6にて説明したアーティストリンクリストにおいて、第1階層に並ぶべきキーArtとしてのアーティスト名の情報が複数存在するか否かについて判別を行う。
キーArtが1つのみであって否定結果が得られた場合は、ステップS219に進み、該当するキーArtのリスト内のトラックを対象としてシャッフル再生を行うようにされる。具体的には、アーティストリンクリストにおいてこの1つキーArtに対応付けられたユニット(キーArt+関連Art)に対してさらに対応づけられているすべてのトラックを対象(選択候補)として、図中のステップS211〜S216とS218の処理を行うものである。なおこの場合、1番最初に再生するトラックは、リスト上先頭位置となるトラックなどの予め定められた位置のトラックとすればよい。或いは、乱数を用いて抽選したものとすることもできる。
そして、ステップS204においては、選択候補に指定したキーArtについての順次表示処理を実行する。すなわち、予め順次表示時間として定められた所定時間にわたって、このように選択候補として指定されたキーArtとしてのアーティスト名の情報を対象として、アーティスト名の情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして表示されるように表示制御部14に対する指示を行う。
さらに、次のステップS208においては、決定したキーArtとしてのアーティスト名の情報を所定時間表示する処理を行う。また、次のステップS209において、取得した関連Art数の情報を所定時間表示する処理を行う。
なお、先にも述べたように、これら決定されたアーティスト名の情報と関連Art数の情報とは例えば300msにわたって表示する。
すなわち、アーティストリンクリスト内において、決定したキーArtと対応付けられているユニット(キーArt+関連Art)にさらに対応付けられているトラック名について、例えばリスト上先頭に位置するトラック名など所定のトラック名を選択・決定する。
そして、コンテンツ管理情報18bにおいて、この決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
なお、先にも述べたが、このようにリスト上先頭に位置するトラックを再生開始トラックとして選択・決定する以外にも、決定されたキーArt+関連Artのユニットに対応付けられているすべてのトラックを対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラックの選択・決定を行って再生開始トラックを決定することもできる。
このリシャッフル操作とは、シャトルスイッチ8dをアルバム位置とした上でのFF操作である。
ここで、アーティストリンクシャッフル再生では、シャッフル対象はアーティストであり、先のマイフェイバリットシャッフル再生のようにトラックではない。但し、このアーティストリンクシャッフル再生としても、トラックについてのスキップが可能となるようにするために、通常のFF操作も可能としておく必要がある。そこで、この場合のリシャッフル指示については、通常のFF操作(トラック位置でのFF操作)ではなく、このようなアルバム位置でのFF操作を割り当てるものとして、トラックについてのスキップ指示との双方が可能となるようにしている。
このようなステップS211→S212→S213→S211の処理により、この場合はリシャッフル操作、FF操作、トラックの再生終了の何れかを待機するループ処理が形成される。
つまり、先ずはステップS214において乱数を発生する。さらにステップS215に進み、先のステップS206において決定したキーArtのリスト内のトラック(つまりキーArtに対応づけられたユニットに対応付けられるトラック)のうちから、この発生した乱数に対応するトラックを選択・決定する。その上で、ステップS216において、この決定されたトラックについての再生開始処理を実行する。このように新たなトラックについて再生を開始した後は、図示するようにしてステップS211に戻るようにされる。
つまり、このような処理動作によって、アーティストリンクシャッフル再生時には、トラック再生中のリシャッフル操作に応じて、キーArtについてのリシャッフルが行われるものとなる。
なお、このキーArtのリシャッフルとしても、少なくともキーArtが1巡するまでは同一キーArtが選ばれないようにするとして、選出済みのキーArtをチェックし、乱数に基づき抽選されたキーArtがチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
図20において、I.S.選択画面上でこのタイムマシンシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS301においてリリース年別リストを参照する。
そして、ステップS302において、このリリース年別リストにおいてリリース年が複数あるか否かについての判別処理を実行する。すなわち、先の図7にて説明したリリース年別リストにおいて、第1階層に並ぶべきリリース年の情報が複数存在するか否かについて判別を行う。
リリース年の情報が1つのみであって否定結果が得られた場合は、ステップS317に進み、該当するリリース年のリスト内のトラックを対象としてシャッフル再生を行うようにされる。具体的には、リリース年別リストにおいてこの1つリリース年に対応付けられているすべてのトラックを対象(選択候補)として、図中のステップS310〜S314とS316の処理を行うものである。なお、この場合も1番最初に再生するトラックは、リスト上先頭位置となるトラックなどの予め定められた位置のトラックとする、或いは、乱数を用いて選択・決定したものとすることができる。
そして、ステップS304においては、選択候補に指定したリリース年についての順次表示処理を実行する。すなわち、予め順次表示時間として定められた所定時間にわたって、このように選択候補として指定されたリリース年の情報を対象として、リリース年の情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして表示されるように、表示制御部14に対する指示を行う。
そして、ステップS307では、決定したリリース年の情報を所定時間表示する処理を行う。なお、先にも述べたようにこのようなリリース年の情報としても例えば300msにわたって表示するようにされる。
すなわち、リリース年別リスト内において、決定したリリース年と対応付けられているトラック名について、例えばリスト上先頭に位置するトラック名など所定のトラック名を選択・決定する。そして、コンテンツ管理情報18bにより、この決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
なお、この場合としても再生を開始すべきトラックは、リリース年に対応付けられているすべてのトラックを対象として乱数の発生、及び乱数に対応するトラックの選択・決定を行うことで決定することもできる。
このようなステップS309→S310→S311→S309の処理により、この場合もリシャッフル操作、FF操作、トラックの再生終了の何れかを待機するループ処理が形成される。
つまり、先ずはステップS312において乱数を発生する。さらにステップS313に進み、先のステップS306において決定したリリース年のトラックのうちから、この発生した乱数に対応するトラックを選択・決定する。その上で、ステップS314において、この決定されたトラックについての再生開始処理を実行する。このように新たなトラックについて再生を開始した後は、図示するようにしてステップS309に戻るようにされる。
つまり、このような処理動作によって、タイムマシンシシャッフル再生時には、トラック再生中のリシャッフル操作に応じて、リリース年についてのリシャッフルが行われるものとなる。
なお、このリリース年のリシャッフルとしても、少なくともリリース年が1巡するまでは同一リリース年が選ばれないようにするとして、選出済みのリリース年をチェックし、乱数に基づき抽選されたリリース年がチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
このような動作の実現にあたっては、図18〜図20のそれぞれの処理に対し、再生対象範囲として指定されたすべてのトラックが1巡したか否かをチェックし、すべてのトラックが1巡したことに応じて再生を停止する処理を追加すればよい。
図21は、このように選択候補情報の複数ずつが順次入れ替わるようにして表示される場合の一例を示している。なお、この図では選択候補情報がリリース年の情報とされる例を示しているが、他の情報とされた場合にも同様の表示形態を採ることができる。
この図21に示されるようにして、この場合の順次表示としては、表示部15上において複数の選択候補情報を同時表示できるようにしておき(図の例では3つ)、所定方向にスクロールさせた選択候補情報の一覧のうちの複数個ずつを見せるようにして行うこともできる。
また、シャッフルの演出として、順次表示される選択候補情報がさらに画面上で上下左右方向など複数方向に揺れるように表示することもできる。
2−1.前提と問題点
ここで、先の図10の説明時にも触れたように、実施の形態の記録再生装置2が有する各種再生機能のうち、インテリジェントシャッフル(I.S.)再生機能とミュージックライブラリ(M.L)再生機能の一部(マイフェイバリット再生機能、リリース年別再生機能)は、今回の記録再生装置2において拡張された機能である。また、これ以外のM.L.再生機能(オールトラック、アーティスト、アルバム、ジャンル、プレイリストの各再生機能)は従来からの機能とされるものである。
そして、上記のような今回の機能拡張に応じて、パーソナルコンピュータ3側のコンテンツ管理アプリケーション30aとしても、従来機器に対応したコンテンツ管理アプリケーションから機能が拡張されたものとなっている。
先ず、前提として、先にも説明したように記録再生装置2としては、USBマスストレージクラスに対応した機器とされ、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2とが接続されると、パーソナルコンピュータ3では記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識される。この図22では、このようにしてパーソナルコンピュータ3側で記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識されたときの、記録再生装置2側のフラッシュメモリ18内に格納されたコンテンツデータ18a、コンテンツ管理情報18b、各種リスト18cを含むパーソナルコンピュータ3側からのダウンロードデータの実際の構造について示している。
領域A1においては、図示するようにして「OMG AUDIO」と呼ばれるディレクトリ下において、グループツリーリストファイル、グループツリーフリンジファイル、基本グループツリー管理ファイル、拡張グループツリー管理ファイル、グループフリンジファイル、コンテンツフリンジファイル、コンテンツ格納ディレクトリ内の各コンテンツファイル、及びコンテンツIDリストファイルなどが格納される。
アルバム単位やプレイリストなどとしての各再生リストは、実際にはグループツリーと呼ばれるツリー構造で各々が管理されるようになっている。
また、拡張グループツリー管理ファイルは、デフォルトの再生リストとは別にトラックの再生順序を定義したファイルであり、この場合は上記したプレイリストやアルバム単位での再生リストなどと同義と考えてよい。
また、コンテンツフリンジファイルは、コンテンツとしての各トラック(コンテンツファイル)のフリンジデータ(付加情報)を格納するためのファイルである。
また、このC2ディテクションファイル内には、図示するようにファイルの更新時間情報を記録するための領域が設けられている。
このようなデータ構造とされることで、図22に示すA1領域は、従来のコンテンツ管理アプリケーションによってもメンテナンスすることが可能となっている。
また、従来機能と共に今回の拡張機能も実現する今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、A1領域と共にA2領域をメンテナンスすることが可能とされている。
しかし、このようにコンテンツデータをダウンロードできたとしても、従来のコンテンツ管理アプリケーションでは今回の拡張機能(I.S.再生機能及びM.L.再生のうちのマイフェイバリット・リリース年別の各再生機能)実現のために必要な各種リストの生成機能がなく、これらのリスト情報まではダウンロードされないことになる。従って、このように従来のコンテンツ管理アプリケーションにより管理されるデータのみが記録再生装置2側にダウンロードされている場合には、従来の再生機能は実現することはできるが、各拡張機能の実行を指示された場合には、必要な情報がない状態での再生動作となってしまい、これに伴い記録再生装置2に不具合が生じてしまう可能性がある。
この場合、追加トラックについては従来のアプリケーションによって管理されていたものであり、これらが記録再生装置2にダウンロードされたとしてもその付加情報(トラック名やアーティスト名、リリース年の情報)が今回の拡張機能実現のための各リストには反映されないため、この場合において各再生拡張機能では、追加トラックを再生対象とした再生を行うことができなくなってしまう。
ユーザとしては、トラックを追加したつもりでいるので、当然のことながらこれらのトラックについても拡張機能で再生対象とされるとして想定している可能性がある。にもかかわらず、追加したトラックが再生対象範囲に含まれなければ、ユーザの混乱を招きかねない。
そこで、本実施の形態としては、このような従来のアプリケーションによってメンテナンスが行われた場合の不具合やユーザの混乱の防止を図るべく、フラッシュメモリ18のデータ更新状態に応じて今回の拡張機能の実行を制限する動作を行う。
ここで、これまでの説明によれば、1度でも今回のコンテンツ管理アプリケーション30aでコンテンツデータのダウンロードが行われていれば、再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストの各必要なリストが存在するので、拡張機能のとしての再生動作の実行指示に伴う不具合は生じないことになる。
従ってこのことから、1度でも今回のアプリケーション30aでのダウンロードが行われたか否かを判別し、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aによりダウンロードが行われていない場合には、記録再生装置2側で拡張再生機能の実行を不可とする。これにより、必要なリストがない状態での拡張機能としての再生動作の実行が回避され、記録再生装置2の不具合の防止を図ることができる。
これは、以下で説明するようにして、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであれば、記録再生装置2側が常に拡張機能として各再生動作が可能な状態にメンテナンスされるからである。
なお、従来アプリケーションにより追加されたトラックの特定の手法はここで説明した手法に限らず、他にも多様に考えられる。
このようにして更新された各リスト情報が記録再生装置2側にダウンロードされることで、記録再生装置2側では従来アプリケーションにより追加されたトラックについても、正常に今回の拡張機能としての再生動作を行うことが可能となる。
これに対し、直前の更新が従来アプリケーションに依るものであると、その付加情報が各種リストに反映されていないトラックが追加されている可能性があり、記録再生装置2側では正常に拡張機能再生を行うことができない可能性がある。
すなわち、上述したような追加トラックについての拡張機能再生が不能となることによるユーザの混乱を避けるために、この場合はそれらの再生機能を実行できないように制限するものである。
前者の、過去において今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたか否かの判断は、先の図22に示したフラッシュメモリ18内のデータ構造より、A2領域のファイルが1つでもあるか否かを判別することで行うことができる。つまり、このA2領域としては、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aのみがメンテナンス可能な領域だからである。
例えばこの場合においては、フラッシュメモリ18内のA2領域内のC2ディテクションファイルが存在するか否かにより、過去において今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたか否かを判別するようにされる。
先にも述べたように、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしてはA1領域とA2領域の双方をメンテナンス可能とされる。このとき、A1領域における基本グループツリー管理ファイルには、ファイルの更新時間情報を記録する領域が設けられている。このため、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしても、この基本グループツリー管理ファイル内の更新時間情報を記録するようにされる。また、これと共に、A2領域のC2ディテクションファイル内にも、同様のファイル更新時間情報を記録する領域が設けられている。このため、A1、A2両領域をメンテナンスするコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、データ更新後これら双方の更新時間情報について記録するようにされている。つまり、このことで、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより更新が行われたときは、これら両領域において更新時間情報が一致するようにされている。
これに対し、従来アプリケーションはA1領域のみメンテナンス可能であるので、更新時間情報の記録はA1領域においてのみ行うようにされる。
これらのことを踏まえ、この場合の記録再生装置2においては、A1領域(基本グループツリー管理ファイル)内の更新時間情報とA2領域(C2ディテクションファイル)内の更新時間情報との双方が一致するか否かを判別し、一致する場合には直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより行われたと判断し、一致しない場合には直前の更新が従来アプリケーションにより行われたと判断する。
この図23では、このような拡張機能再生についての制限が行われる場合での、表示部15上での画面表示の例を示しており、図23(a)ではI.S.再生機能の制限のためのファンクション選択画面(先の図11参照)の表示例を示している。
また、図23(b)では拡張機能としてのM.L.再生の一部機能の制限のためのM.L.選択画面(図11のG3)の表示例を示している。
これによってI.S.再生機能の実行が指示されないようにすることができる。
なお、ここでは拡張機能の実行指示を不能とするために、該当する機能のアイコンをグレーアウト表示するものとしたが、例えば該当するアイコンを表示しないなどによっても同様の効果を得ることができる。或いは、該当するアイコンを通常通り表示はするがそのアイコンの決定操作を受け付けないようにして拡張再生機能が実行されないようにすることもできる。
そこで、この制限動作実行についての条件成立に応じては、パーソナルコンピュータ3側から記録再生装置2側へのデータ更新(ダウンロード)が終了したとされるタイミング(例えばUSB接続の解除時)で、表示部15上に次の図24に示すような注意文を表示する。この注意文としては、例えば「一部機能が使えません。全機能を使用するためには対応アプリを使用してください。」などを表示する。
このように一部機能が使用できない旨を予告するメッセージを表示することで、ユーザの混乱を避けることができる。
また、この例のように対応アプリ(この場合はコンテンツ管理アプリケーション30aである)の使用を促すメッセージも併わせて表示すれば、先に述べたコンテンツ管理アプリケーション30aによる各種リストの更新機能によって記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。すなわち、記録再生装置2を通常どおりすべての再生機能が使用できる状態とするための解決策を提示することができる。
このようにデータ更新中に接続が中断されてしまった場合、記録再生装置2側では完全なデータの更新が行われないものとなる。従ってこのように接続が中断された場合としても、記録再生装置2側でコンテンツの再生が行われてしまうと、必要なデータがない状態で再生が行われるという点で不具合が発生する虞がある。
このような中断検出については、具体的に、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2との接続確立に応じて生成され、データ更新の終了に応じて消去される確認ファイルの有無に基づいて行うものとしている。
ここで、コンテンツ管理アプリケーション30aとしては、コンテンツダウンロード機能として、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2との接続確立に応じて上記のような確認ファイル(途中切断確認ファイルとも呼ぶ)を生成してこれをフラッシュメモリ18側に記録させ、データ更新の終了に応じてこの確認ファイルを消去させる機能を備えている。このような確認ファイルの記録・消去機能は、従来のコンテンツ管理アプリケーションにも備えられている機能である。
このような再生禁止動作により、必要なデータがない状態で再生が行われることが防止され、これによって不具合の発生を効果的に防止することができる。
そこでこの場合には、上記のようにして接続の切断時、確認ファイルがフラッシュメモリ18内において残っていたことに応じて、表示部15上に次の図25に示すような警告文表示を行うようにする。
この警告文としては、例えば「データベースがありません。対応アプリと接続して下さい。」等を表示する。この「データベースがありません」等のデータ更新が不完全である旨を通知するメッセージを表示することで、再生を禁止することに伴うユーザの混乱を避けることができる。
また、この例のように対応アプリへの接続を促すメッセージも併せて表示すれば、先の制限動作時の注意文表示と同様に、再度の接続を促して記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。
図26は、上記により説明したファイル更新時に対応して行われる動作の実現ために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
なお、この図に示す処理動作は、記録再生装置2におけるコントローラ6が行うものである。つまり、先の図8においても述べたように、コントローラ6としてはメモリ9内に格納された更新時処理プログラム9bに基づいて、この図に示す処理動作を実行するようにされている。
これにより、先に述べた再生禁止動作が実現され、必要なデータがない状態で再生が行われることの防止が図られて、不具合の発生を効果的に防止することができる。
なお、警告文の表示時間として、この場合は例えば3秒程度を設定するものとしている。
C2ディテクションファイルがないとして否定結果が得られた場合は、ステップS408に進んで、従来機能モードに移行するための処理を実行する。ここで、このようにC2ディテクションファイルがフラッシュメモリ18内にない場合としては、記録再生装置2が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより1度も更新されていないということである。従って先の動作説明によれば、この場合はファンクション選択画面においてI.S.再生機能アイコンをグレーアウト表示してそのアイコンの選択を不能とすると共に、M.L.選択画面においてマイフェイバリット再生機能アイコンとリリース年別再生機能アイコンとをグレーアウト表示してこれらのアイコンの選択も不能となるようにされることになる。
このステップS408の従来機能モードへの移行処理としては、このようにファンクション選択画面とM.L.選択画面の表示時においてそれぞれ該当するアイコンの表示をグレーアウトさせて選択不能とするように、自らのモードを設定する処理となる。
このように記録再生装置2が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより1度も更新されていないことに応じて、拡張機能としての各再生機能の実行が不能な状態となるようにしたことで、必要なデータがない状態で再生が行われることの防止が図られて、不具合の発生を効果的に防止することができる。
このような注意文の表示により、先に説明したようにユーザの混乱を防止することができると共に、記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。
なお、この注意文の表示時間としても、例えば3秒程度を設定するものとしている。
両更新時間情報が一致していないとして否定結果が得られた場合は、先に説明したステップS408に進むようにされ、当該ステップS408における従来機能モードへの移行処理を行った後、ステップS409における注意文表示処理を行うようにされる。
従って、上記のようなステップS404にて否定結果が得られた場合の処理動作によれば、1度コンテンツ管理アプリケーション30aによる更新が行われたと判別されたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものではないと判別された場合に対応して、従来機能モードへの移行(S408)と注意文の表示(S409)を行うことができる。すなわち、従来のコンテンツ管理アプリケーションによってトラックが追加されたままとなっている可能性がある状態に対応して、拡張機能としての再生動作の実行を制限すると共に、その旨の予告を行うメッセージ文を表示することができる。
なお、ここでは説明の便宜上、このステップS405としては通常の動作モードへの移行処理という能動的な処理として示したが、実際に通常動作が行われるようにするためには、コントローラ6の特別な処理は不要である。従ってこの意味で当該ステップS405は不要であり、この図に示す処理動作としてはステップS404にて肯定結果が得られることに応じてそのまま終了するようにされればよい。
もし仮に、このような途中切断検出及びその対応処理を併用せず、更新時間情報のチェック(S404)のみで直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aによるものであるか否かを判別すると、例えばコンテンツ管理アプリケーション30aでの更新時、A1またはA2の何れか一方の領域の更新時間情報のみが更新されたタイミングで接続が中断されたときにも、従来アプリケーションでの更新として機能制限(S408)と注意文表示(409)が為されるのみで、従来機能による再生が可能となってしまう。つまり、完全にデータ更新が行われていないにも関わらず、記録再生装置2側でのコンテンツの再生が可能となってしまい、これに伴う不具合の発生が懸念される。
そこで、実施の形態のように途中切断検出とその対応処理とを併用するものとすれば、このようなケースにも正常に再接続を促すことができ、これによって更新未完了の状態で再生が可能となってしまうことによる不具合の発生を防止することができる。
但し、注意文を表示しているので、この混乱は避けられるとして考えることもできる。また、むしろユーザとしては、従来アプリケーションでの追加トラックが再生対象から除かれても、拡張機能の実行を望んでいる可能性もないとはいえない。
そこで、このように1度コンテンツ管理アプリケーション30aによりコンテンツのダウンロードが行われたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでないと判別された場合には、注意文の表示のみを行うものとし、拡張機能についての実行を許可するようにすることもできる。
例えば、実施の形態としてはコンテンツデータがオーディオデータとされる場合を例示したが、コンテンツデータとしては、映画やテレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、絵画、図表等を構成する静止画若しくは動画をコンテンツとする映像データ(ビデオデータ)や、電子図書(E-BOOK)、ゲーム、ソフトウエアなどをコンテンツとする任意のデータとすることができる。
但し、対応する記録媒体がディスク状記録媒体である場合、記録媒体からの読み出しデータ及び書き込みデータをバッファリングするためのバッファメモリを設けることができる。
また、半導体メモリを内蔵する実施の形態では、トラックの再生終了、またはスキップ指示に応じた再生停止の後において、乱数に応じた次の再生曲の抽選を行うものとしたが、ディスク状記録媒体の場合は記録媒体からの読み出しに時間がかかりその分次トラックの再生までユーザの待ち時間が増える傾向となる。
そこでこれを対策する場合などには、トラックの再生中において乱数に応じて次の再生トラックを抽選しておき、再生の終了/停止に応じてそのトラックの再生を開始するように構成することもできる。
Claims (10)
- 情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置であって、
上記記録媒体に対するデータの記録及び再生を行う記録再生手段と、
過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする記録再生装置。 - 上記記録媒体には、上記第1及び第2のアプリケーションの双方がデータ更新可能な第1のデータ領域と、上記第1のアプリケーションのみがデータ更新可能な第2のデータ領域とに分けられるようにしてデータが記録されており、
上記制御手段は、
上記記録媒体における上記第2のデータ領域にデータが存在するか否かにより、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かを判別するようにされる、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、
上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うと共に、上記拡張機能動作の実行が不可である旨が通知されるように制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、
過去に上記第1のアプリケションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたとしたときは、さらに、直前に上記記録媒体に記録されるデータについての更新を行ったアプリケーションが上記第1のアプリケーションであるか否かについて判別するようにされる、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 上記記録媒体には、上記第1及び第2のアプリケーションの双方がデータ更新可能な第1のデータ領域と、上記第1のアプリケーションのみがデータ更新可能な第2のデータ領域とに分けられるようにしてデータが記録されていると共に、上記第1及び第2のデータ領域の双方に、データ更新完了に応じて更新時間情報が記録されるべき領域が設けられており、
上記制御手段は、
双方の上記更新時間情報が一致するか否かにより、直前に上記記録媒体に記録されるデータについての更新を行ったアプリケーションが上記第1のアプリケーションであるか否かについて判別するようにされる、
ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、
上記判別の結果、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたが、直前の更新が上記第1のアプリケーションによるものではないとした場合は、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、
上記判別の結果、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたが、直前の更新が上記第1のアプリケーションによるものではないとした場合は、上記拡張機能動作の実行が不可である旨が通知されるように制御を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、さらに、
上記記録媒体に記録されるデータについての上記アプリケーションによる更新完了前に、上記情報処理装置との接続が切断されたか否かに応じて、全ての機能動作の実行が不可とされるように制御を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。 - 上記制御手段は、
上記記録媒体に記録されるデータの更新の開始に応じて生成されて完了に応じて消去されるデータファイルの有無に基づいて、上記更新完了前に上記情報処理装置との接続が切断されたか否かを判別するようにされる、
ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。 - 情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置における制御方法であって、
過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うようにした、
ことを特徴とする制御方法。
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