JP2007073139A - 記録再生装置、制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来アプリへの対応機能として、必要な情報がない状態での拡張機能動作の実行が行われた場合の不具合の発生を防止する。
【解決手段】 情報処理装置からダウンロードされ記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置において、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うようにした。
【選択図】図26

Description

本発明は、記録再生装置と制御方法に関する。
従来より、半導体メモリなどの小型の記録媒体を内蔵した非常に小型な携帯型の記録再生装置が普及している。
このような携帯型の記録再生装置としては、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置とのデータ通信が可能に構成されて、情報処理装置に格納される楽曲データをダウンロードして蓄積することが可能とされる。
このとき、情報処理装置側における楽曲データは専用のアプリケーションソフトにより管理される。つまり、このような専用のアプリケーションソフトが情報処理装置側にインストールされていることで、CD(Compact Disc)などからの楽曲データの取り込み及び楽曲データの編集(例えばアルバム単位での区分け、プレイリストの作成など)を簡易に行うことができるようにされる。また、このようなアプリケーションとしては、情報処理装置側に格納された楽曲データを記録再生装置側にダウンロードする機能を備えたものもあり、ユーザはこのアプリケーションによる画面上の案内などに従った操作を行うことで、情報処理装置から記録再生装置への楽曲データのダウンロードを簡易に行うことが可能とされている。
なお、関連する従来技術については以下の特許文献を挙げることができる。
特開2003−84902号公報
ここで、一般的に電化製品は、新機種が登場するごとに機能も拡張されていくものとなる。これを踏まえると、この場合の記録再生装置としても同様に機能の拡張化を図っていくことが考えられる。
但し、この場合の記録再生装置としては、機能拡張を図る際、実現しようとする機能によっては情報処理装置側のアプリケーションのバージョンアップも行わなければならない場合も考えられる。つまり、それまでの従来のアプリケーションでは生成する機能のなかった新たな情報を利用して、記録再生装置側で新機能を実現しようとするものである。
また、一方で、新機種を出す場合には、それまでの従来機種との互換性を考慮するようにされる場合がある。例えばこの場合の互換性としては、新しい記録再生装置でも従来のアプリケーションによるコンテンツのダウンロードが可能となるようにすることなどが考えられる。
ここで、例えば仮に、上記のようにして従来のアプリケーションでは生成する機能のなかった新たな情報を生成可能なアプリケションと、これと対応する記録再生装置とによって機能の拡張を図ったとする。また、この際、記録再生装置としては、下位互換性を考慮するなどして、従来のアプリケーションによっても楽曲データのダウンロードが可能に構成されたとする。
このような状況を想定した場合においては、新たな記録再生装置に対し、従来のアプリケションのみで楽曲データがダウンロードされるというケースもあり得る。
しかしながら、上記説明によれば、このように従来のアプリケーションのみによって楽曲データがダウンロードされた場合、記録再生装置側においては、拡張機能実現のために必要な情報が得られていないことになる。
この場合において、記録再生装置で何ら対策が講じられず、ダウンロードされた楽曲データについて、拡張機能による再生の実行を可能としてしまうと、必要な情報がないままで楽曲データについての再生が行われ、これによって記録再生装置の不具合を招く虞がでてきてしまう。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、記録再生装置として以下のように構成することとした。
すなわち、本発明の記録再生装置は、情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置であって、先ず、上記記録媒体に対するデータの記録及び再生を行う記録再生手段を備える。
そして、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う制御手段を備えるようにしたものである。
上記構成により、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われず、記録媒体に拡張機能実現のための情報が存在しない場合に対応して、拡張機能動作の実行を不可とすることができる。
このようにして本発明によれば、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われず、記録媒体に拡張機能実現のための情報が存在しない場合に対応して、拡張機能動作の実行を不可とすることができる。
これによれば、拡張機能実現のための情報が存在しない場合に拡張機能動作が行われてしまうことによる記録再生装置の不具合の発生を効果的に防止することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
なお、説明は以下の順で行う。

<1.各再生機能と順次表示機能>
1−1.システムの概要
1−2.情報処理装置の構成
1−3.コンテンツ管理アプリケーションによる機能
1−4.記録再生装置の構成
1−5.記録再生装置の再生機能
1−6.操作手順と記録再生装置側の動作
1−7.処理動作
<2.従来アプリへの対応機能>
2−1.前提と問題点
2−2.記録再生システムの動作
2−3.処理動作
<1.各再生機能と順次表示機能>
1−1.システムの概要

図1は、本発明における実施の形態としての記録再生システム1の概要を示した図である。
図1において、実施の形態の記録再生システム1としては、記録再生装置2、パーソナルコンピュータ3、サーバ装置4、ネットワーク5、及び光ディスク100を少なくとも含んで構成される。
先ず、記録再生装置2としては、ポータブル用途のものを想定している。また、記録媒体として例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリを内蔵した構成が採られる。
また、パーソナルコンピュータ3は、本発明で言う情報処理装置であり、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介して記録再生装置2との間でのデータ通信を行うことが可能とされる。また、ネットワーク5を介して接続された外部装置(サーバ装置4)との間でもデータ通信を行うことが可能とされる。
実施の形態の記録再生システム1としては、パーソナルコンピュータ3において光ディスク100などから取り込んだコンテンツデータを記録再生装置2にダウンロードし、これを再生出力するという使用形態を想定している。
この場合、光ディスク100としては、パッケージメディアとして市販される音楽CD(Compact Disc)とされ、コンテンツデータとしてはオーディオデータであるとする。
詳しくは後述するが、パーソナルコンピュータ3においては、上記した本実施の形態としての記録再生システム1の使用形態を可能とするためのアプリケーションソフト(コンテンツ管理アプリケーション30a)がインストールされる。
このコンテンツ管理アプリケーション30aは、光ディスク100からのコンテンツデータの取り込み、取り込んだコンテンツデータの編集、及びコンテンツデータの記録再生装置2へのダウンロードまでを一括して管理するアプリケーションである。
例えばユーザは、このコンテンツ管理アプリケーションを起動させてその指示に従った操作を行うことで、光ディスク100からパーソナルコンピュータ3へのコンテンツデータの取り込み、及び取り込んだコンテンツデータの編集(例えばアルバム単位での区分けやプレイリストの作成、コンテンツデータの削除など)等を行うことが可能とされる。
また、このコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、記録再生装置2がパーソナルコンピュータ3に接続されたときに、操作に応じパーソナルコンピュータ3側に蓄積されているコンテンツデータを記録再生装置2側にダウンロードする機能も備えている。
また、このコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、光ディスク100からのコンテンツデータを例えばATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Cording)方式やMP3(MPEG Audio Layer3)方式などの所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化して記録する機能も備えており、これによって記録再生装置2により多くのコンテンツデータを記録させることができるように図られている。
さらに、コンテンツ管理アプリケーション30aによっては、光ディスク100から取り込んだコンテンツデータについての楽曲名(トラック名)や収録アルバム名、アーティスト名などといったコンテンツの付加情報を取得することが可能とされている。
ここで、従来より、光ディスク100から抽出した情報を元に、その収録曲についての付加情報を取得するということが行われている。例えば、CDのTOC(Table Of Contents)データには、CDに収録されているトラック数(曲数)、各トラックのアドレス(絶対時間情報)、総演奏時間などが記録されている。これは通常、同一タイトルのCDにおいて同一のデータとなるが、異なるタイトルのCDにおいて全てが一致することは、まずあり得ない。従って、TOCデータからCDタイトルに固有のコードを生成することができ、この固有コードに対応づけて各タイトルの各トラックごとの付加情報を格納した楽曲情報データベースを構築しておくことで、対象とするCDから生成した固有コードを元に、その収録曲についての付加情報をこのデータベースから取得することができる。
この場合、上記楽曲情報データベースとしては、図示するようにネットワーク5に接続されたサーバ装置4において構築されているとする(図中楽曲情報データベース4a)。コンテンツ管理アプリケーション30aは、装填された光ディスク100のコンテンツデータの取り込みが指示されたことなどに応じて、この装填された光ディスク100のTOCデータに基づいて上記固有コードを生成する。そして、サーバ装置4にアクセスして、この固有コードを検索条件として楽曲情報データベース4aを照会することで、装填された光ディスク100に収録されるコンテンツデータに対応する付加情報を取得する。
その上で、光ディスク100から取り込んだコンテンツデータと取得した付加情報とがそれぞれ対応づけられて管理されるように管理情報を生成してコンテンツデータを管理するようにされる。
なお、このようにして光ディスク100に記録されたコンテンツデータに対応する付加情報を楽曲情報データベースから取得する技術としては既に公知のものであり、本明細書におけるその具体的な動作についての説明は省略する。
また、ここでは楽曲情報データベース4aはネットワーク5を介して接続されたサーバ装置4において構築される場合のみについて示しているが、パーソナルコンピュータ3が楽曲情報データベース4aの全部又は一部を備えるように構成することもできる。
記録再生装置2では、上記のようにしてパーソナルコンピュータ3側で蓄積され、付加情報が対応付けられたコンテンツデータがダウンロードされ、これが内蔵する記録媒体に記録される。これにより記録再生装置2においては、記録媒体に記録されたコンテンツデータについての再生を行うことが可能とされると共に、コンテンツデータについてのトラック名やアルバム名、アーティスト名などといった付加情報の表示を行うことが可能とされる。
1−2.情報処理装置の構成

図2は、図1に示したパーソナルコンピュータ3の内部構成を示すブロック図である。
図2において、先ずCPU21は、起動されたプログラムに基づいてパーソナルコンピュータ3全体の制御、演算処理を行う。例えばユーザに対する入出力動作、HDD30へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行う。
CPU21は、図示するバス36を介して各部との間で制御信号やデータのやりとりを行うようにされる。
メモリ部22は、CPU21が処理に用いるROM、RAM、フラッシュメモリなどを包括的に示している。
メモリ部22におけるROMには、CPU21の動作プログラム、プログラムローダー等が記憶される。また、メモリ部22におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。
さらに、メモリ部22におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
USB(Univesal Serial Bus)インタフェース23は、USBケーブルを介して接続された外部機器との間でデータ通信を行うために備えられる。特に、この場合のUSBインタフェース23を介しては、図2に示した記録再生装置2との間でオーディオデータ等の各種データの送受信が行われる。
HDD30においては、上述のようにしてCPU21の制御に基づきデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等が行われる。
例えば、図1にて述べたようにして光ディスク100から取り込んだコンテンツデータについては、このHDD30に格納される。また、先にも述べたようにこの場合のコンテンツデータは、楽曲情報データベース4aから取得した付加情報と対応付けられて管理されるもとなる。このようにコンテンツデータを管理するためのコンテンツ管理情報もHDD30に記録される。ここでは、HDD30に記録されるこれらコンテンツデータとコンテンツ管理情報とを、コンテンツデータベース30bとして示している。
また、HDD30に対しては、パーソナルコンピュータ3が各種の機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)も格納される。
特に、本実施の形態の場合では、先の図1においても述べたようにしてコンテンツデータを管理するためのコンテンツ管理アプリケーション30aが格納される。なお、このコンテンツ管理アプリケーション30aにより実現される各種の機能動作については後述する。
入力部25は、パーソナルコンピュータ3に備えられる図示しないキーボードやマウス、或いはリモートコマンダー、その他の入力デバイスであって、ユーザが各種操作入力やデータ入力を行う。入力部25で入力された情報は入力処理部24で所定の処理が施され、CPU21に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU21は入力された情報に対応して必要な演算や制御を行う。
メディアドライブ29は、例えばCD、MD(Mini Disc:光磁気ディスク)、CD−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−R、DVD−RWなどの光ディスク、またはメモリーカード(リムーバブルメディアとしての半導体メモリ装置)等の記録メディアに対応するドライブ機能部であり、これらメディアについての記録再生動作を行うことが可能に構成される。例えばメディアとして、本実施の形態の光ディスク100のようなCD系のディスクメディアに対応する場合、このメディアドライブ29には、例えば光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等が備えられるものとなる。
ドライブ制御部28は、メディアドライブ29に装填されたメディアについての記録再生動作、アクセス動作等を制御する。例えばユーザが入力部25を介して装填されたメディアに対する再生操作を行った場合、CPU21はドライブ制御部28にメディアの再生を指示する。するとドライブ制御部28は、メディアドライブ29に対してアクセス動作や再生動作を実行させるための制御を行う。メディアドライブ29では、読み出した再生データをドライブ制御部28を介してバス36に送出する。
オーディオデータ処理部33は、CPU21の制御に基づき、入力されたオーディオデータについて、イコライジング等の音場処理や音量調整、D/A変換、増幅等の処理を施し、これをスピーカ部34を介して出力する。
例えば、メディアドライブ29により読み出されたオーディオデータ、又はHDD30に格納されたオーディオデータ(コンテンツデータ)が再生される際には、このオーディオデータがオーディオデータ処理部33において処理された後、スピーカ部34を介して出力される。
なお、HDD30内のコンテンツデータベース30bに格納されるコンテンツデータとしては、所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化されている場合があり、その場合、この圧縮符号化データは後述する圧縮符号化・復号化部35にて復号化されてからオーディオデータ処理部33に供給されることになる。
ディスプレイ27は、例えば液晶パネルなどの表示デバイスとされ、ユーザに対して各種情報表示を行う。
例えば、CPU21が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部26に供給すると、表示処理部26は供給された表示データに基づいてディスプレイ27を駆動して表示動作を実行させる。
また、上記したメディアドライブ29に装填されたメディアから、或いはHDD30から映像データが再生された場合には、この再生データについての信号処理を行い、これにより得られた信号に基づいてディスプレイ27を駆動することにより映像表示を行わせる。
通信処理部31は、CPU21の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。
ネットワークインタフェイス32は、上記通信処理部31でエンコードされた送信データを、図1に示したネットワーク5を介して所定の機器、例えばサーバ装置4に送信する。またネットワーク5を介してサーバ装置4などの外部機器から送信されてきた信号を通信処理部31に受け渡す。
通信処理部31は受信した情報をCPU21に転送する。
圧縮符号化・復号化部35は、オーディオデータを所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化すると共に、所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化されたオーディオデータについての復号化処理を行う。
ここでは、圧縮符号化・復号化部35がハードウエアとして構成される例を示しているが、その動作はCPU21のソフトウエア処理により実現することもできる。
なお、パーソナルコンピュータ3の構成はこの図3の構成に限られるものではなく、更に多様に考えられる。
例えば、マイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVDの記録再生に対応するビデオ入出力端子や、ライン接続端子、SPDIF端子等を設けた構成とすることもできる。
1−3.コンテンツ管理アプリケーションによる機能

図3は、図2に示したコンテンツ管理アプリケーション30aにより実現される各機能について示している。なお、この図ではコンテンツデータ管理アプリケーション30aにより実現される機能のうち、実施の形態としての動作実現に係る機能のみについて示しており、他の機能については省略している。
図示するようにしてコンテンツデータ管理アプリケーション30aによる主な機能としては、コンテンツ取り込み機能、付加情報取得機能、再生回数カウント機能、各種リストの生成機能、及びコンテンツダウンロード機能がある。
[コンテンツ取り込み機能]
先ず、コンテンツ取り込み機能は、光ディスク100に収録されたコンテンツデータをHDD30に取り込む機能である。
すなわち、このコンテンツ取り込み機能として、CPU21は、光ディスク100がメディアドライブ29に装填され、コンテンツデータの取り込み指示が為されることに応じて、ドライブ制御部28にコンテンツデータの読み出し指示を行う。この際、CPU21は、指示に応じては読み出したデータを圧縮符号化・復号化部36に供給して圧縮符号化処理を施した後に、HDD30への記録を実行させる。
また、この取り込み機能としては、光ディスク100において曲単位(トラック単位)で収録されるコンテンツデータのうちから、取り込むべきトラックを選択できるようにされているとする。
[付加情報取得機能]
付加情報取得機能は、例えば図1に示したようにしてネットワーク5を介して接続されたサーバ装置4内の楽曲情報データベース4aから、コンテンツデータの付加情報を取得し、これを記録したコンテンツデータと対応づけて管理する機能である。
先ず、付加情報を取得するにあたってCPU21は、装填された光ディスク100のコンテンツデータの取り込みが指示されたことなどに応じて、この装填された光ディスク100のTOCデータ(トラック数(曲数)、各トラックのアドレス(絶対時間情報)、総演奏時間)に基づいて先に説明した固有コードを生成する。
また、これと共にCPU21は通信処理部31に指示を行って、サーバ装置4との接続を確立する。
先にも述べたが楽曲情報データベース4aには、各タイトルの固有コードに対応づけられてそのタイトルのCDに収録された各トラックについての付加情報が格納されている。CPU21は、接続が確立されたサーバ装置4に対してこの固有コードと共にコマンドを送信することで、この固有コードを検索条件として楽曲情報データベース4aを照会するように指示を行う。これに応じ、サーバ装置4側からは、この固有コードと対応づけられて格納された各トラックごとの付加情報が返信され、これによってパーソナルコンピュータ3において、装填された光ディスク100に収録された各コンテンツデータに対応する付加情報が取得される。
その上で、CPU21は、上記したコンテンツ取り込み機能によって光ディスク100から取り込んだコンテンツデータ(各トラック)と、この取得した付加情報とがそれぞれ対応づけられて管理されるようにコンテンツ管理情報を生成(又は更新)してコンテンツデータを管理するようにされる。
図4は、この場合において生成されるコンテンツ管理情報のデータ構造を概念的に示している。
先ず、この図に示されるように、本実施の形態において各コンテンツデータと対応づけられるべき付加情報としては、トラック名、トラック名の読み仮名、アーティスト名、アーティスト名の読み仮名、アルバム名、アルバム名の読み仮名、ジャンル、再生回数、リリース年、関連アーティストの各情報がある。
このうち、「再生回数」以外の各情報が、上記のようにして楽曲情報データベース4aから取得された付加情報となる。なお、「再生回数」の情報は、後述する再生回数カウント機能によってパーソナルコンピュータ3において生成される情報である。この「再生回数」の情報については後述する。
図4において、「トラック名」は、1トラックを形成するコンテンツデータ対応に付されるべき情報であり、そのコンテンツデータが再生されることで演奏される楽曲のタイトル名の情報である。
また「トラック名の読み仮名」は、トラック名の情報を五十音順にソートするときなどに使用する情報であり、トラック名の読みをひらがな又はカタカナなどで表記した情報である。なお、以下の項目においても「読み仮名」は、各項目の読みをひらがな又はカタカナで表記した情報となる。
また、「アーティスト名」は、そのトラックとしての楽曲を歌唱、演奏、作曲、作詞、プロデュース等するアーティストの名称情報であり、「アルバム名」はその楽曲が収録されている音楽アルバム(シングルの場合もある)の名称である。
さらに、「ジャンル」は、その楽曲が属する音楽ジャンル(例えばポップス、ロック、ジャズ、演歌など)の名称を示す情報であり、「リリース年」はその楽曲がリリース(発売)された年度の情報である。
また、「関連アーティスト」は、そのアーティストと関連するとして定められたアーティストの名称情報となる。
例えば、或る「A」というアーティスト名がバンドの名称であり、且つその「A」というバンドのそれぞれのメンバーがソロでもCDを出している場合には、これらメンバーの名称がその「A」というバンドの関連アーティストの情報となり得る。
また、「C」というアーティストが「D」というアーティストのプロデュースの下でCDを出したことがあり、且つそのプロデュースした「D」というアーティスト自身もCDを出したことがあるといった場合には、このアーティスト「D」がアーティスト「C」の関連アーティストの情報となり得る、といったものである。
CPU21は、図示するようにしてこれら付加情報に対してコンテンツIDの情報が対応付けられるようにしてコンテンツ管理情報を生成する。
このコンテンツIDは、HDD30aにおいて格納される各トラックとしてのコンテンツデータを一意に識別するための識別子である。つまり、このような対応付けによって、各トラックと各付加情報との対応付けが実現されるものである。
なお、ここでは各「読み仮名」の情報は、楽曲情報データベース4aから取得するものとしたが、これら「読み仮名」の情報はトラック名、アーティスト名、アルバム名の各情報に基づいてパーソナルコンピュータ3側において生成するように構成することもできる。
例えば、予めトラック名、アーティスト名、アルバム名について、その読み仮名の情報を格納した辞書データを用いるなどすれば、これらの項目についての読み仮名の情報をパーソナルコンピュータ3が自ら取得することができる。
[再生回数カウント機能]
図3に戻り、再生回数カウント機能は、各コンテンツデータが再生された回数をカウントし、その再生回数情報を各コンテンツデータの付加情報として対応づける機能である。
この再生回数カウント機能としてCPU21は、HDD30内に格納されたコンテンツデータの再生が行われるごとに、先の図4に示したコンテンツ管理情報において、そのコンテンツデータのコンテンツIDと対応づけられている再生回数の値を増加させる処理を行う。
これによって各コンテンツデータの再生回数が管理されるようになっている。
なお、この再生回数の情報は、ユーザがどの曲を好んで聴いているかを推しはかるための指標として用いられるが、このとき「再生」の定義の仕方によっては、ユーザの好みを範囲しない結果が得られてしまう虞がある。例えば、「再生」を一瞬でも再生したことを含めてしまうと、ユーザが実際に聞いてみて好みでないと判断してスキップした曲も「再生」されたものとして扱われることになり、この点で真にユーザの好みを反映した情報とすることができなくなってしまう虞がある。このことを考慮して、再生回数カウント機能における「再生」とは、所定時間以上スキップされなかったことを条件とする等、真にユーザの好みを反映したものとなるように工夫が施されるのが好ましい。
また、再生回数カウント機能としては、再生回数を増加させるだけでなく、減少させるようにすることもできる。例えば、所定時間以内にスキップされた曲については、ユーザが好みの曲でないと判断したとみなし、その曲の再生回数の値を所定値分減少させるなどといったことが行われてもよい。
[各種リストの生成機能]
また、図3において、各種リストの生成機能は、後述する記録再生装置2における各種再生機能の実現に必要な各種リストを生成する機能である。
この場合、各種リストとしては、再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト、及びプレイリストを生成するようにされる。
このうち、プレイリストは、先にも述べたようにユーザにより任意に選択された1又は複数のトラックを単位としたリストである。つまり、このプレイリストは、ユーザが手動によりその生成を指示するリストである。
これに対し、それ以外の各リストは、後述する記録再生装置2における各種再生機能の実現に供されるべく、コンテンツ管理アプリケーション30aにより自動的に生成するリストである。
先ず、再生回数順リストは、次の図5に示されるようにして、各トラックを再生回数順でソートしたリストである。つまり、このリストにより、各トラックをその再生回数の多い順で管理することができる。
この再生回数順リストの生成にあたりCPU21は、先の図4に示したコンテンツ管理情報を基に、トラック名とそれと対応付けられたコンテンツIDの情報とを、再生回数の多い順でソートしたリストを生成する。このように生成される再生回数順リストは、例えばHDD30に格納される。
また、アーティストリンクリストは、或るアーティストと、そのアーティストと関連するとして予め定められた関連アーティストのすべてのトラック(曲)を1つの再生対象範囲として再生を行うときに使用されるリストである。例えば、先の例で言えば、バンドであるアーティスト「A」のすべてのトラックと、そのバンドの個々のメンバーのすべてのトラックとを再生対象範囲として再生するといったものである。
このアーティストリンクリストとしては、各アーティスト名ごとに、上記のような「アーティスト+その関連アーティスト」によるユニットが形成されるようにして生成する。このようにしてリストを生成することで、後述するようにして或るアーティストを選択することで、そのアーティストと、そのアーティストの関連アーティストとによるユニットを選択することができるようにされる。
図6は、このようなアーティストリンクリストの構造を示している。
先ず、この図において、キーArt1、キーArt2・・・として示す各「キーArt」(’Art’はアーティストの略である)は、先の図4のコンテンツ管理情報における各「アーティスト名」の情報となる。つまり、このアーティストリンクリストにおける第1階層には、図4のコンテンツ管理情報内に存在するすべてのアーティスト名の情報が並ぶことになる。
なお、上記もしているようにこのアーティストリンクリストとしては、或るアーティストを選択することで、そのアーティストと、そのアーティストの関連アーティストとによるユニットを選択することができるように生成されるものである。その意味で、この第1階層にあるアーティスト名の情報を、ここでは「キーArt」として示している。
このようにキーArtとしての個々のアーティスト名の情報が並ぶ第1階層に続く第2階層には、図示するようにして第1階層のそれぞれのキーArtごとに、そのキーArtの情報と、そのキーArtの関連アーティスト(関連Art)の情報とが並ぶ。すなわち、この第2階層においては、第1階層のキーArtとしてのアーティスト名の情報と、図4のコンテンツ管理情報内においてそのアーティスト名の情報に対応づけられて「関連アーティスト」として格納されている関連アーティストの情報とが並ぶ。
さらに、第3階層においては、第2階層における各アーティストごとに、そのアーティスト名が対応づけられたトラック名の情報が並ぶ。つまり、この第3階層には、第2階層におけるキーArt又は関連Artとしてのアーティスト名ごとに、そのアーティスト名の情報が図4のコンテンツ管理情報において「アーティスト名」として格納されたトラック名の情報が並ぶものである。
このアーティストリンクリストの生成機能として、CUP21は、先ず図4に示したコンテンツ管理情報に存在する全てのアーティスト名の情報を先に述べたキーArtの情報として取得する。さらに、これらキーArtとしてのアーティスト名ごとに、その関連アーティストの情報を上記管理情報から取得し、先の第1階層のキーArtとしてのアーティスト名の情報ごとに、そのアーティスト名の情報と取得した関連アーティストの情報とを対応づける(第2階層)。その上で、このように第1階層のキーArtと対応づけたアーティスト名、関連アーティストの情報ごとに、その名称情報が「アーティスト名」の情報として対応付けられてる「トラック名」の情報を取得し、これをそれぞれに対応づける(第3階層)。
なお、アーティストによっては、関連アーティストの情報が存在しない場合も想定できるが、その場合には第2階層がキーArtのアーティスト名のみとなるリストを生成すればよい。
また、リリース年別リストは、次の図7に示されるようにして、各トラックをリリース年別でソートしたリストである。
このリリース年別リストの生成機能として、CPU21は、図4に示したコンテンツ管理情報内に存在する各リリース年の情報ごとに、そのリリース年の情報を付加情報として持つトラック名の情報を取得し、各リリース年の情報ごとにこの取得したトラック名の情報を対応づけたリストを生成する。
このようなリリース年別リストにより、各トラックをリリース年別に管理することができる。
[コンテンツダウンロード機能]
また、図3において、コンテンツダウンロード機能は、HDD30においてコンテンツデータベース30bとして格納されたコンテンツデータ及びコンテンツ管理情報と、先の図5〜図7にて説明した各種リスト(再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト)を、図1に示した記録再生装置2にダウンロードするための機能である。
このコンテンツダウンロード機能としてCPU21は、USBケーブルを介して記録再生装置2側と接続され、図2に示したUSBインタフェース23を介した記録再生装置2側とのデータ通信が可能な状態とされる下で、HDD30に格納されるコンテンツデータ、コンテンツ管理情報、及び各種リストの情報を順次読み出し、これらをUSBインタフェース23を介して記録再生装置2側に転送すると共に、これらの情報についての記録指示を行う。
これによって記録再生装置2側にコンテンツデータの再生に必要な情報がダウンロードされる。
なお、既にパーソナルコンピュータ3側から記録再生装置2へのダウンロードを行ったことがある場合などには、パーソナルコンピュータ3において前回のダウンロード時からHDD30に追加されたコンテンツデータとその付加情報についてのみダウンロードが行われるようにすればよい。この場合、各種リストの情報としては、この追加分のコンテンツデータの付加情報に応じて更新された内容のものを記録再生装置2側にダウンロードする。
また、コンテンツダウンロード機能としては、HDD30に格納される全てのトラックのうち、選択したトラックのみを記録再生装置2側にダウンロードすることができるようにされる。この場合、図4に示したコンテンツ管理情報としては、この選択されたトラックについての管理情報のみを記録再生装置2側にダウンロードする。また、各種リストとしても、この選択されたトラックを対象とした内容のものを記録再生装置2側にダウンロードする。
また、この場合、コンテンツダウンロード機能としては、記録再生装置2にダウンロードされるべき全てのコンテンツデータを所定の圧縮符号化方式により圧縮された状態でダウンロードするようにされているとする。
1−4.記録再生装置の構成

図8は、図1に示した記録再生装置2の内部構成について示したブロック図である。
この記録再生装置2としては、パーソナルコンピュータ3からダウンロードしたコンテンツデータ等を格納するための記録媒体として、図示するフラッシュメモリ18を備えるようにされている。この場合、フラッシュメモリ18の記憶容量としては、例えば数百MB(メガバイト)から数GB(ギガバイト)程度であるとする。
また、この記録再生装置2としては、フラッシュメモリ18に格納されたコンテンツデータについての再生機能と共に、図示するチューナT19とアンテナA19とを備え、FM(Frequency Modulation)放送の受信・選局が可能に構成されている。
図8において、コントローラ6は、ROM、RAM、CPUを備えたマイクロコンピュータで構成され、起動されたプログラムに基づいて記録再生装置2全体の制御、演算処理を行う。例えばユーザに対する入出力動作、フラッシュメモリ18におけるコンテンツデータ等の記録/再生の制御等を行う。
また、この場合、コントローラ6は、図示するDAC(D/Aコンバータ)6aとしてのD/A変換機能、及び音量調節機能を備えるようにされている。
コントローラ6に対しては、アンプ7、操作部8、チューナT19が接続される。
アンプ7は、上記したDAC6aとしてのコントローラ6によるD/A機能及び音量調節機能によりD/A変換及び音量調節が行われたオーディオデータが入力され、これを増幅して図示するヘッドホン端子tHPに供給する。
また、操作部8には、当該記録再生装置2の筐体外部に表出するようにして設けられた各種操作子が備えられる。コントローラ6は、これら各種操作子に応じた操作信号が入力されると、その操作信号に応じた動作が得られるように必要な各部を制御する。これによりユーザは、これら操作部8が備える各種操作子に対する操作を行って記録再生装置2に各種動作を実行させることができるようにされる。
また、チューナT19は、図示するアンテナA19を介して入力されるFM放送信号について受信・選局処理を行い、その結果得られた音声信号をコントローラ6に供給する。コントローラ6はこのようにチューナT19から供給された音声信号について音量調節を行い、これをアンプ7に供給する。
また、コントローラ6に対しては、図示する第1バス10を介してメモリ9が接続される。このメモリ9は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリとされる。このメモリ9には、コントローラ6の各種演算に用いられる係数やプログラムで用いられるパラメータ等が記憶される。
また、特に本実施の形態の場合、このメモリ9には、コントローラ6が後の図18〜図20において説明する処理動作を実行するための再生・表示プログラム9aが格納される。また、本実施の形態の場合、このメモリ9にはコントローラ6が後の図26において説明する処理動作を実行するための更新時プログラム9bも格納されている。
なお、これら再生・表示プログラム9a、更新時プログラム9bとしては、フラッシュメモリ18、或いはコントローラ6内部のROM等に格納することもできる。
また、コントローラ6に対しては、図示するDACI/FとSIOとを介してデコーダ11が接続される。
デコーダ11は、所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化されたオーディオデータについての復号化処理を行う。また、このデコーダ11としては、上記復号化処理により得られたオーディオデータについてのサラウンド処理などの音声信号処理も行うようにされる。
このデコーダ11からの出力オーディオデータは、DACI/Fを介してコントローラ6に供給され、このコントローラ6における先のDAC6aとしてのD/A変換処理、音量調節処理を経てアンプ7に供給された後、ヘッドホン端子tHPに供給される。
なお、コントローラ6は、図示するSIOを介してデコーダ11に対する各種制御指示を行うようにされる。
また、コントローラ6には、第1バス10を介してシステムゲートアレイ12が接続される。このシステムゲートアレイ12は、オーディオデータやコマンドといった各種データの各部への転送制御を行うためのLSI(Large Scale Integration)である。
システムゲートアレイ12は、図示するC/DI/Fを介してデコーダ11と接続される。また、システムゲートアレイ12は、第2バス13を介して表示制御部14、USBコントローラ16と接続される。さらに、第3バス17を介して、フラッシュメモリ18とも接続される。
表示部15は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、ユーザに各種の情報表示を行う。
表示制御部14は、コントローラ6から第1バス10、システムゲートアレイ、第2バス13を介して供給される表示データに基づき、表示部15を駆動して表示動作を実行させる。
USBコントローラ16は、図示するUSB端子tUSBに接続されたUSBケーブルを介して接続される外部機器(この場合はパーソナルコンピュータ3)との間でデータ通信を行うために備えられる。つまり、USBコントローラ16は、USB通信方式に従って送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行って外部機器との間でデータ通信を行う。
なお、本実施の形態の記録再生装置2としては、USBマスストレージクラス(MSC)に対応しているものとする。これにより記録再生装置2がパーソナルコンピュータ3側とUSBケーブルを介して接続されたときには、パーソナルコンピュータ3側で記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識されるようになっている。
ここで、これまでの説明からも理解されるように、パーソナルコンピュータ3側から転送されてくるコンテンツデータは、このUSBコントローラ16を介して記録再生装置2側に入力される。
パーソナルコンピュータ3側からコンテンツデータが受信されたとき、USBコントローラ16は受信されたコンテンツデータを第3バス17経由で直接フラッシュメモリ18に転送し、その書込動作を実行させる。つまり、パーソナルコンピュータ3側から転送されるコンテンツデータについては、USBコントローラ16の制御に基づいてフラッシュメモリ18に記録される。
また、パーソナルコンピュータ3側から転送されるコンテンツ管理情報、及び各種リスト(再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リスト、プレイリスト)の各情報としても、USBコントローラ16により上記コンテンツデータの経路と同様の経路によりフラッシュメモリ18に書き込まれる。
図8では、このようにしてフラッシュメモリ18に格納されるコンテンツデータ、コンテンツ管理情報、各種リストの情報を、図示するようにしてコンテンツデータ18a、コンテンツ管理情報18b、各種リスト18cと示している。
また、記録再生装置2へのコンテンツデータのダウンロード時、パーソナルコンピュータ3からはコマンドも転送される。このようなパーソナルコンピュータ3側からのコマンドについては、USBコントローラ16がこれを第2バス13→システムゲートアレイ12→第1バス10経由でコントローラ6に転送し、コントローラ6がコマンドの内容を解釈するようにされる。コントローラ6はこのコマンドの内容に応じて必要な処理を実行する。
また、フラッシュメモリ18に記録されたコンテンツデータ18aについての再生時においては、コントローラ6の指示に基づきフラッシュメモリ18から読み出されたコンテンツデータ(圧縮符号化オーディオデータ)が第3バス17を介してシステムゲートアレイ12に入力される。システムゲートアレイ12は、入力されたコンテンツデータとしての圧縮符号化オーディオデータをC/DI/Fを介してデコーダ11に供給する。デコーダ11では、この圧縮符号化オーディオデータについての復号化処理を行ってオーディオデータを得ると共に、このオーディオデータについて所定の音声信号処理を施し、DACI/Fを介してコントローラ6に供給する。
コントローラ6では、供給されたオーディオデータについて先のDAC6aとしてのD/A変換処理、音量調節処理を施してこれをアンプ7に供給する。アンプ7に供給されたオーディオデータは増幅されてヘッドホン端子tHPに供給される。
また、図9には、図8に示した操作部8が備える主な操作子について説明するための図として、記録再生装置2の外観図を示す。
この図9において、図9(a)は記録再生装置2の正面図を、図9(b)は記録再生装置2の図9(a)における矢印Y方向からの矢視図を示している。
なお、図9(a)では、図8にて説明した表示部15も示されているが、このように表示部15としては記録再生装置2の筐体外部に表出するようにして設けられる。また、この場合、図8に示したヘッドホン端子tHPは、図9(b)に示されるようにシャトルスイッチ8dの中心部に設けられている。
これら図9(a)、図9(b)に示されるようにして、記録再生装置2に対しては、DISP/FUNCキー8a、SEARCH/MENUキー8b、PLAY/STOPキー8c、シャトルスイッチ8d、VOL+キー8e、VOL−キー8fが備えられる。
DISP/FUNCキー8aは、表示部15としてのディスプレイ上の表示情報の切り替え、及び後述する記録再生装置2の各種再生機能の切り替えのための指示などを行うための操作子である。
また、SEARCH/MENUキー8bは、フラッシュメモリ18に格納されたコンテンツデータの中から所望のコンテンツデータをアルバム単位やトラック単位などでサーチするためのサーチモードの呼び出しや、各種設定のためのmenu画面の呼び出しなどを指示するための操作子である。
PLAY/STOPキー8cは、コンテンツデータの再生の開始/停止、及び各種選択項目の決定を指示するための操作子である。
シャトルスイッチ8dは、図9(a)に示されるP1、P2、P3の3位置へのスライド操作(3スライド操作)と、図中曲線矢印によりそれぞれ示す2方向への回転操作とが可能な操作子とされる。
このシャトルスイッチ8dの回転操作として、一方の回転方向への回転操作はFF操作であり、このFF操作により再生中のトラックのスキップ指示や各種選択項目の順送り指示などが可能とされる。また、他方の回転方向への回転操作はFR操作であり、このFR操作により再生中のトラックについての頭出し指示や各種選択項目の逆送り指示などが可能とされる。
また、このシャトルスイッチ8dの上記3スライド操作として、図示するP1の位置はHOLD指示となり、シャトルスイッチ8dがこのP1の位置にスライドされている状態では一切の操作入力が受け付けられない状態となる。
また、P2の位置はニュートラルな位置であり、シャトルスイッチ8dがこの位置にある状態であって且つ再生中であるとき、上記したFF操作は再生中のトラックのスキップ指示となり、FR操作は再生中のトラックについての頭出し指示となる。
なお、以下では、このP2の位置についてトラック位置とも呼ぶ。
また、P3の位置はアルバム位置とされる。シャトルスイッチ8dがこのアルバム位置にスライドされている状態で且つ再生中であるとき、FF操作はアルバム単位(またはプレイリスト単位)でのスキップ指示となる。つまり、予め再生中のトラックが属するアルバムの次に再生されるべきとして決定されたアルバムの先頭トラックへの順送り指示となる。また、この場合のFR操作としては、アルバム単位(プレイリスト単位)での逆送り操作となる。すなわち、再生中のトラックが属するアルバムの、再生順序的に前とされるアルバムの先頭トラックへの逆送り指示となる。
また、図9(b)において、VOL+キー8e、VOL−キー8fは音量調節指示のための操作子であり、VOL+キー8eは音量up、VOL−キー8fは音量downを指示するための操作子となる。
1−5.記録再生装置の再生機能

[再生機能の概要]
図10は、本実施の形態の記録再生装置2が有する各種再生機能について説明するための図である。
先ず、記録再生装置2が有する再生機能としては、大別して、インテリジェントシャッフル(Intelligent Shuffle)再生機能と、ミュージックライブラリ(Music Library)再生機能と、FM再生(受信)機能とに分かれる。
なお、この図では「FUNCTION(機能)」の項目の下の階層に、それぞれ上記インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能が並ぶようにして示しているが、これは、先ず記録再生装置2の使用にあたって、ユーザがこれら3つの再生機能から所望の機能を選択するようにして使用することを示している。
後述もするように、ユーザは先の図9(a)に示したDISP/FUNCキー8aの長押し操作により、これらインテリジェントシャッフル再生機能/ミュージックライブラリ再生機能/FM受信機能の選択を行うための選択画面を表示させ、この選択画面から何れかの再生(受信)機能を決定するようにされる。
図10において、先ずインテリジェントシャッフル再生機能には、図示するようにしてマイフェイバリットシャッフル(My Favorite Shuffle)再生機能、アーティストリンクシャッフル(Artist Link Shuffle)再生機能、タイムマシンシャッフル(Time Machine Shuffle)再生機能、スポーツシャッフル(Sports Shuffle)再生機能の4つのシャッフル再生機能が用意される。
マイフェイバリットシャッフル再生機能は、再生回数の多い上位の所定数のトラックを再生対象としてシャッフル再生を行う再生機能である。
このマイフェイバリットシャッフル再生機能には、先に説明したようにパーソナルコンピュータ3側から記録再生装置2側にダウンロードされる再生回数順リストを用いるようにされる。
また、アーティストリンクシャッフル再生機能は、指定されたアーティストと、その関連アーティストとのすべてのトラックを再生対象としてシャッフル再生を行う再生機能である。このアーティストリンクシャッフル再生機能は、同じくパーソナルコンピュータ3側からダウンロードされるアーティストリンクリストを用いるようにされる。
また、タイムマシンシャッフル再生機能は、指定されたリリース年のすべてのトラックを再生対象としてシャッフル再生を行う再生機能である。このタイムマシンシャッフル再生機能としては、リリース年別リストを用いるようにされる。
また、スポーツシャッフル再生機能は、すべてのトラックを再生対象としてシャッフル再生を行う上で、設定された時間の経過後にシャッフル再生を自動停止するという機能である。つまり、オートオフタイマー機能付きのシャッフル再生機能である。
ここで、携帯型である記録再生装置2としては、例えばジョギング中などに携帯されて音楽を楽しむ用途で使用されることが想定できるが、このスポーツシャッフル再生機能としてのオートオフタイマー機能があれば、設定した時間分ジョギング等を行ったことを再生音の停止によってユーザに知らせることができる。
なお、確認のために述べておくと、ここでいう「シャッフル再生」とは、乱数などを用いて曲(トラック)の再生順や所定の候補情報の選択に不規則性を持たせるようにして再生を行うことを指すものである。
また、以下では便宜上、インテリジェントシャッフル再生は「I.S.再生」と略すことがある。
続いて、ミュージックライブラリ再生機能としては、図示するようにオールトラック(All Track)再生機能、アーティスト(Artist)再生機能、アルバム(Album)再生機能、マイフェイバリット(My Favorite)再生機能、リリース年別(Relese Year)再生機能、ジャンル別(Genre)再生機能、及びプレイリスト(Play List)再生機能がある。
これらのミュージックライブラリ再生機能では、シャッフル再生は行わないものとなる。
なお、このミュージックライブラリ再生については、以下「M.L.再生」とも呼ぶ。
先ず、オールトラック再生機能は、すべてのトラックを再生対象として再生を行う再生機能である。
また、アーティスト再生機能は、指定されたアーティストのすべてのトラック、或いは指定されたアーティストのアルバムが複数ある場合にはそれらから指定されたアルバム内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能である。
また、アルバム再生機能は、指定したアルバム内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能である。
マイフェイバリット再生機能は、再生回数の多い上位所定数のトラックを再生対象として再生を行う再生機能である。このマイフェイバリット再生機能としても、先のマイフェイバリットシャッフル再生機能と同様に再生回数順リストを用いるようにされる。
また、リリース年別再生機能は、指定されたリリース年のすべてのトラックを再生対象として再生を行う再生機能である。このリリース年別再生機能としては、先のタイムマシンシャッフル再生機能と同様、リリース年別リストを用いるようにされる。
また、ジャンル別再生機能は、同一ジャンルのすべてのトラック、或いは同一ジャンルのアルバムが複数ある場合にはその中から指示されたアルバム内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能である。
また、プレイリスト再生機能は、指定されたプレイリスト内のすべてのトラックを再生対象として再生を行う機能となる。
FM受信機能は、FM放送を受信・選局してその音声を出力するための機能である。
ここで、これら各種再生(受信)機能のうち、図中色つき部分により示したインテリジェントシャッフル(I.S.)再生機能とミュージックライブラリ(M.L.)再生機能の一部(マイフェイバリット再生機能、リリース年別再生機能)は、今回の記録再生装置2において拡張された機能である。つまりは、換言すると色つき部分以外のM.L.再生機能(オールトラック、アーティスト、アルバム、ジャンル、プレイリストの各再生機能)、及びFM受信機能は、従来からの機能とされるものである。
このように今回の機能が拡張されたことで、パーソナルコンピュータ3側のコンテンツ管理アプリケーション30aとしても、従来機器に対応したコンテンツ管理アプリケーションから機能が拡張されたものとなっている。
すなわち、具体的に今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、先の図5〜図7に示した各種リストの生成機能が追加されたものとなっている。これらのリストが生成され、先に述べたようにして記録再生装置2側にダウンロードされることで、記録再生装置2としては今回拡張された上記のI.S.再生機能及びM.L.再生機能の一部を実現することができるようにされている。
逆を言えば、従来の記録再生システムにおいて、コンテンツ管理アプリケーションとしては、従来機能(M.L.再生機能のうちのマイフェイバリット再生機能、リリース年別再生機能を除いたもの)を実現するための機能のみを備えるようにされていたものであり、これらのリスト作成機能は備えられていなかったという事情がある。
なお、従来からの再生機能であるオールトラック、アーティスト、アルバム、ジャンル、プレイリストの各再生機能としても、例えば或るアーティストのみのトラックや、或るジャンルのみのトラックを再生対象などとするので、対応するリストをパーソナルコンピュータ3側において生成してこれを記録再生装置2側にダウンロードして再生時に使用するということが考えられる。
しかしながら従来のコンテンツ管理アプリケーションとしては上記のようにしてリストの再生機能(プレイリストは除く)を有しておらず、これに伴って従来の記録再生装置2においては、それら必要なリストを、コンテンツデータと共にダウンロードされるコンテンツ管理情報18bに基づいて生成するようにされていた。
例えば一例として、後述もするが、アーティスト再生機能が選択されたとき、ユーザに所望のアーティストを選択させるためにアーティストの一覧を表示することが行われる。このようなアーティストの一覧情報は、フラッシュメモリ18内のコンテンツ管理情報18bに存在するアーティスト名の情報を抜き出したリストを生成してこれに基づき表示するようにされていた。また、このとき或るアーティストが指定されたとすると、そのアーティストのトラック(又はアルバム)の一覧を表示することになるが、このトラック(アルバム)の一覧も、コンテンツ管理情報18bにおいて指定されたアーティスト名が対応づけられたトラック名の情報(アルバム名の情報)を抜き出したリストを生成して表示するようにされていた。
このようにして従来機器においては、予め生成されたリストがないので、必要な一覧情報の作成のためのリストを、その都度コンテンツ管理情報18bに基づいて記録再生装置2側で生成するようにされている。
本実施の形態としても、コンテンツ管理アプリケーション30aとしては、これら従来からの再生機能のためのリストは生成しないものとされている。つまり、これに伴い本実施の形態の記録再生装置2としても、これら従来からの再生機能については、必要な一覧情報生成のためのリストは、コンテンツ管理情報18bの内容に基づきその都度生成するようにされているものとする。
1−6.操作手順と記録再生装置側の動作

続いては、図11〜図17を参照して、図10に示した各再生機能動作を実行させるための操作手順と、操作に応じて行われる記録再生装置2側の動作について説明する。
なお、これらの図においては操作入力に応じた表示部15上の表示内容の遷移を示している。
先ずは、図11を参照して、インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能の各機能を選択するための操作手順について説明する。
先ず、これら各機能の選択を行うとした場合には、先の図9に示したDISP/FUNCキー8aを長押し操作する。この長押し操作としては、例えば0.5秒以上継続の押圧操作であるとする。このDISP/FUNCキー8aの長押し操作により、表示部15上には図中G1として示すファンクション選択画面が表示される。
このファンクション選択画面においては、インテリジェントシャッフル再生機能、ミュージックライブラリ再生機能、FM受信機能のそれぞれの機能を示すアイコンと、これらアイコンを択一的に選択するためのカーソルCR、さらにこのカーソルCRにより選択されたアイコンが示す機能の名称情報が表示される。
ユーザは、図9にて説明したシャトルスイッチ8dの回転操作として、FF操作又はFR操作を行うことで、カーソルCRを移動させてアイコンを選択することができる。また、PLAY/STOPキー8cを押圧操作することで、選択した項目を決定することができる。
上記ファンクション選択画面において、インテリジェントシャッフル再生機能が選択・決定された場合、表示部15上にはG2により示すI.S.選択画面が表示される。このI.S.選択画面には、マイフェイバリットシャッフル、アーティストリンクシャッフル、タイムマシンシャッフル、スポーツシャッフルのそれぞれのI.S.再生機能を示すアイコンと、これらアイコンを択一的に選択するためのカーソルCR、さらにこのカーソルCRにより選択されたマークの機能名称の情報が表示される。
また、ファンクション選択画面において、ミュージックライブラリ再生機能が選択・決定された場合には、表示部15上にG3により示すM.L.選択画面が表示される。このM.L.選択画面には、先の図10において示したM.L.再生機能としての各再生機能(オールトラック、アーティスト、アルバム、マイフェイバリット、リリース年別、ジャンル別、プレイリスト)の名称情報が表示されると共に、これら名称情報を択一的に選択してこれらの再生機能を選択するためのカーソルCRが表示される。
この図11では、M.L.選択画面上の名称情報としてオールトラック、アーティスト、アルバムの3つのみが表示される例を示しているが、これは、この場合の表示部15が3行分の表示のみが可能とされている事情による。他の名称情報の表示は、例えばカーソルCRを下方や上方に移動させていくことで行われるようになっている。
なお、このM.L.選択画面としては、上記のようにDISP/FUNCキー8aの長押し→ファンクション選択画面でのM.L.再生機能の選択・決定による操作手順を経る以外にも、図9に示したSEARCH/MENUキー8bの押圧操作によっても表示することが可能とされる。
また、ファンクション選択画面において、FM受信機能が選択・決定された場合は、G4により示すFM画面が表示される。このFM画面では、例えば「FM」などの現在機能の内容を示す表示やプリセット番号の表示、及び受信周波数の情報等の表示が行われる。
また、このようにFM受信機能が選択・決定された場合には、図8にて示したチューナT19による受信・選局動作により得られた音声信号がヘッドホン端子tHPを介して出力される。
なお、DISP/FUNCキー8aの長押し操作が行われて、ファンクション選択画面が表示された状態では、音声出力が行われないようになっている。つまり、それまでトラックを再生中であった場合、或るいはFM受信中であった場合においてDISP/FUNCキー8aの長押し操作が行われることに応じては、ファンクション選択画面の表示と共に、再生(受信)中であった音声の出力が停止される。
これによると、本例の記録再生装置2においては、FM受信中にDISP/FUNCキー8aが長押しされたとき、現在のモードがFMモードであるのに無音状態となる。このとき、FMの音出しを再度実行させるためには、PLAY/STOPキー8cを操作する。
また、FM受信中、所定時間以上操作がない場合には、スリープモードに移行する。つまり、この場合のスリープモードとしては、FMの受信・音出しを停止し、表示部15をOFFとして消費電力を削減するモードに移行する。
このスリープモードから再度FM受信・音出しを行う場合としても、PLAY/STOPキー8cを押圧する。逆を言えば、他の操作に応じては、FM出力は開始されないものとなる。但し、このスリープモード時、他の操作入力に応じては、必要に応じて画面表示のみは行うことができる。
なお、本明細書において、I.S.再生機能が選択・決定されて以降、他の再生(受信)機能が選択・決定されるまでの状態を、I.S.再生モード(インテリジェントシャッフル再生モード)、或いは単にシャッフル再生モードと呼ぶ。
また、M.L.再生機能が選択・決定されて以降、他の再生(受信)機能が選択・決定されるまでの状態はM.L.モード(ミュージックライブラリモード)と呼ぶ。
さらに、FM受信機能が選択・決定されて以降他の再生機能が選択・決定されるまでの状態をFMモードと呼ぶ。
[ミュージックライブラリ再生機能]
図12、図13は、M.L.再生機能が決定された以降の画面遷移を示している。
なお、これらの図においては、M.L.再生機能のうちのアーティスト再生機能、アルバム再生機能のみについて説明する。
先ず、アーティスト再生機能を選択・決定するとした場合は、図12(a)に示されるようにして、先の図11のG3として示したM.L.選択画面において、カーソルCRをアーティストの名称情報に移動させてPLAY/STOPキー8cを押圧操作する。
すると、表示部15上には、図12(b)に示すようにして「オールアーティスト(All Artist)」の表示と共に、すべてのアーティスト名が一覧表示される。
なお、この図においてもアーティスト名の情報としては2つのみが表示されるものとしているが、これは表示部15が3行分の表示のみが可能とされている事情によるものであり、他のアーティスト名の情報の表示は、例えばこの場合もカーソルCRを下方や上方に移動させることで行われるようになっているとする。
なお、このことは以下で説明する全ての「一覧表示」に共通のことである。
また、この場合において「すべてのアーティスト」の「すべて」とは、フラッシュメモリ18内に格納される範囲で「すべて」という意味である。
また、この図12(b)の画面において、「オールトアーティスト」が選択・決定された場合は、コンテンツデータ18aとして格納されるすべてのトラック名の情報がアーティスト名順に並び替えられて一覧表示される(このとき、同一アーティストのトラックについてはアルバム名順に並び替えられて表示される)。
このトラック名の一覧から1つのトラックが選択・決定されたときは、この並び替えられたトラックの一覧(リスト)に基づいた再生順で再生が行われる。
図12(b)において、ユーザはFF操作/FR操作によりカーソルCRを移動させ、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により決定指示を行うことで、アーティストの一覧から所望のアーティストを選択・決定することができる。
図12(b)に示すアーティストの一覧から或るアーティストが決定された場合、図12(c)に示すように「オールアルバム(All Album)」の表示と共に、決定されたアーティストのアルバムの一覧が表示される。
ユーザは、アルバム単位で再生させるとしたときは、FF操作/FR操作によりカーソルCRを移動させ、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により決定指示を行うことで、アルバムの一覧表示から所望のアルバムを選択・決定する。
なお、上記「オールアルバム」が選択・決定された場合、図12(b)において決定されたアーティストのすべてのトラックがアルバム名順に並び替えられて一覧表示される。このとき、再生対象範囲は、このように一覧表示された決定アーティストのすべてのトラックとなる。また、再生順は、一覧表示されるトラックの順と同順となる。
図12(c)において、アルバムの一覧から1つのアルバムが決定されたときは、図12(d)に示すように決定されたアルバム内のトラック名の一覧が表示される。ユーザは、この図12(d)に示されるトラック名の一覧表示からFF操作/FR操作、PLAY/STOPキー8cの押圧操作によりトラックの選択・決定指示を行うことで、決定したトラックの再生開始を指示することができる。
この場合、再生対象範囲は、一覧表示されたトラック、すなわち決定されたアーティストの決定されたアルバム内のすべてのトラックとなる。
図13は、アルバム再生機能について説明するための画面遷移図である。
アルバム再生機能を選択・決定するとしたときは、図13(a)に示されるようにして、M.L.選択画面においてカーソルCRをアルバムの名称情報に移動させてPLAY/STOPキー8cを押圧操作する。
すると、表示部15上には、図13(b)に示すようにして「オールアルバム(All Album)」の表示と共に、すべてのアルバムが一覧表示される。
ユーザは、FF操作/FR操作によりカーソルCRを移動させ、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により決定指示を行うことで、アルバムの一覧表示から所望のアルバムを選択・決定することができる。
なお、上記「オールアルバム」が決定された場合、コンテンツデータ18aとして格納されるすべてのトラックのトラック名がアルバム名順に並び替えられて一覧表示される。このとき、コンテンツの再生順はこの一覧表示と同順となる。また、再生対象範囲は、このように一覧表示されたすべてのトラックとなる。
また、ここでいう「すべてのアルバム」の「すべて」は、フラッシュメモリ18内に格納される範囲で「すべて」という意味である。
図13(b)において、アルバムの一覧から1つのアルバムが決定されたときは、図13(c)に示すように、決定されたアルバム内のトラック名の一覧が表示される。ユーザは、この図13(c)に示されるトラック名の一覧表示からFF操作/FR操作、PLAY/STOPキー8cの押圧操作によりトラックの選択・決定指示を行うことで、決定したトラックの再生開始を指示することができる。
この場合、再生対象範囲は、一覧表示されたトラック、すなわち決定された決定されたアルバム内のすべてのトラックとなる。
ところで、これら図12、図13の説明からもわかるように、この場合においてM.L.再生を行うとしてM.L.選択画面から順次アーティスト→アルバムなどといった項目を決定して各階層を辿っていくことによっては、各階層の項目に応じた再生対象範囲を定めてコンテンツ再生を行うという再生機能が実現されると同時に、アーティスト→アルバムなどというように各階層を辿って所望のコンテンツを検索するというサーチ機能も同時に実現されるものとなっている。
この点で、M.L.選択画面としては、先に述べたようにSEARCH/MENUキー8bの押圧操作に応じても表示されるようになっているものである。
なお、ここではM.L.再生機能のうち、アーティスト再生機能とアルバム再生機能についてのみ説明したが、オールトラック再生機能については、その決定に応じてすべてのトラック名を一覧表示し、この一覧から1つのトラックが選択・決定された場合はそのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲はすべてのトラックとなる。
また、ジャンル再生機能としては、その決定に応じてジャンルの一覧表示を行う。このジャンル一覧表示から1つのジャンルが選択・決定されたときはそのジャンルに属するアルバムの一覧表示を行う。それ以降の動作としては、図12(b)以降にて説明したアーティスト再生機能について、「アーティスト」の区分けを「ジャンル」の区分けとするだけで、動作的には同様となる。
また、プレイリスト再生機能としては、その決定に応じすべてのプレイリストを一覧表示し、この一覧から1つのプレイリストが選択・決定されたときは、そのプレイリスト内のすべてのトラックの一覧を表示する。さらにこのトラックの一覧から1つのトラックが選択・決定された場合はそのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲は決定されたプレイリスト内のすべてのトラックとなる。
また、マイフェイバリット再生機能は、その決定に応じ、フラッシュメモリ18内に格納される再生回数順リストから再生回数の多い上位所定数のトラックを抜き出し一覧表示する。そして、この一覧から1つのトラックが選択・決定されたときは、そのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲は、一覧表示したすべてのトラック(上位所定数のトラック)となる。
さらに、リリース年別再生機能は、その決定に応じてリリース年別リストに存在するすべてのリリース年の情報を一覧表示し、その一覧から1つのリリース年が選択・決定された場合はリリース年別リストにおいてそのリリース年と対応づけられた全てのトラックを一覧表示する。その上で、このトラックの一覧から1つのトラックが選択・決定されることに応じてそのトラックの再生を開始する。この場合、再生対象範囲は、一覧表示したすべてのトラック(つまり決定されたリリース年と対応づけられた全てのトラック)となる。
[インテリジェントシャッフル再生機能]
続いて、図14〜図17を参照して、インテリジェントシャッフル再生機能における各再生機能について説明する。
先ず、図14を参照してマイフェイバリットシャッフル再生機能について説明する。
先にも述べたように、マイフェイバリットシャッフル再生機能は、再生回数の多い上位所定数のトラックを再生対象範囲としてシャッフル再生を行う再生機能である。
このマイフェイバリットシャッフル再生は、先の図11のG2として示したI.S.選択画面において、マイフェイバリットシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
このようにI.S.選択画面においてマイフェイバリットシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図14(a)に示されるように、表示部15上において、再生対象範囲として決定されたトラック名の情報を対象として、トラック名の情報が順次入れ替わるようにして表示される。すなわち、再生回数順リストから再生回数が多い上位所定数のトラックとして決定されたトラック名の情報を対象として、トラック名の情報が順次入れ替わるようにして表示されるものである。
ここでは、このように複数の情報が順次入れ替わるようにして表示される表示形態を、「順次表示」と呼ぶこととする。
具体的に、この場合の順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのトラック名)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
図14(a)において、この順次表示としては、予め定められた所定時間にわたって行うようにされる。本例の場合、順次表示は例えば3秒間行うようにされている。
なお、この図14(a)では図示の都合上、複数のトラック名が重なって表示されるように示しているが、これは人眼で見た場合のイメージを示しているものであり、実際には上記もしているように順次トラック名の1つずつが入れ替わるように表示が行われるものである。このことは、後に説明する図15(a)、図16(a)についても同様である。
また、この場合、順次表示を行う候補情報(この場合ではトラック名情報)の数によっては、予め定められた順次表示時間内にいおて全ての選択候補情報を順次表示することができない場合もある。
この場合には、設定された順次表示時間内で表示できる数の選択候補情報についてのみ、順次表示を行うようにすればよい。
或いは、選択候補情報のすべてを順次表示するとして、全てを順次表示できるように順次表示時間を調整するように構成することもできる。
なお、このマイフェイバリットシャッフル再生機能においては、表示部15上に、マイフェイバリットシャッフル再生機能を示すアイコンも表示される。これによって現在の再生機能をユーザに知らせることができる。なお、このことは以下で説明する全てのI.S.再生機能についても同様である。
上記のようにして、トラック名についての順次表示を所定時間行った後には、次の図14(b)に示されるようにして、シャッフル再生として乱数に応じて決定されたトラックのトラック名を表示するようにされる。
ここで、この場合の「シャッフル」として、複数の選択候補情報から1つの候補情報を決定する動作としては、先にも述べたように先ず乱数を発生し、複数の選択候補情報のうちこの乱数に対応する候補情報を選択・決定するようにして行われる。つまり、この場合としては、再生対象範囲として決定された複数のトラック名の情報うち、発生した乱数に対応するトラック名の情報を選択・決定するようにされる。
このようにして決定されたトラック名の情報としても、予め設定された所定時間にわたって表示される。本例では、このように順次表示後に決定された項目の表示時間は、例えば300msに設定されている。
そして、このように決定されたトラック名の情報を所定時間表示すると、そのトラック名のトラックについての再生を開始する。
このようにしてトラックの再生が開始された後、表示部15上には、図14(c)又は図14(d)に示す表示が行われる。
図14(c)は、図9に示したシャトルスイッチ8dがトラック位置(P2の位置)にあるときの表示内容であり、図14(d)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置(P3の位置)にあるときの表示内容となる。
シャトルスイッチ8dがトラック位置にあり、マイフェイバリットシャッフル再生機能としてトラックが再生中のときは、図14(c)に示すようにして、表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、少なくとも再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、マイフェイバリットシャッフル再生機能としてトラックが再生中で、且つシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときは、図14(d)に示されるように表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフルによって選択・決定されたトラック名のみが表示される。
なお、マイフェイバリットシャッフル再生機能としてトラックを再生中であって、PLAY/STOPキー8cが押圧操作された(つまり停止操作された)場合は、再生は停止されるが、表示部15上では停止操作が行われた時点での表示内容が維持される。
図14(e)、図14(f)は、このように停止操作が行われたときの表示部15の表示内容を示している。すなわち、図14(e)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図14(f)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この停止状態が所定時間以上継続した場合は、スリープモードに移行する。ここでのスリープモードは、消費電力の削減のために表示部15をOFFとする等、所定部の動作を停止又は制限するようにされる。
続いて、図15ではアーティストリンクシャッフル再生機能について説明する。
アーティストリンクシャッフル再生は、先の図11のG2として示したI.S.選択画面において、アーティストリンクシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
I.S.選択画面においてアーティストリンクシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図15(a)に示されるように、表示部15上において、アーティストリンクリストに存在するキーArt(図6参照)としてのすべてのアーティスト名の情報を選択候補として、それらの順次表示が行われる。
この場合も順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのアーティスト名)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
この図15(a)における順次表示としても、予め定められた所定時間(例えば3秒)にわたって行うようにされる。
このようなアーティスト名についての順次表示を所定時間行った後には、次の図15(b)に示されるようにして、シャッフル再生として乱数に応じて決定されたアーティスト名の情報を所定時間(例えば300ms)表示するようにされる。
そして、このようにして決定されたアーティスト名の情報を所定時間表示すると、アーティストリンクリストにおいて、決定されたキーArtとしてのアーティスト名に対応づけられた関連Artの数の情報を所定時間にわたって表示するようにされる。この表示は、例えば次の図15(c)に示されるようにして、「n人の関連Artがいました」等のようにして行う。この表示としても、例えば300msなど予め定められた所定時間行う。
このような関連Artの数についての表示が行われた後は、アーティストリンクリストにおいて、決定されたキーArtに対応付けられているキーArt+関連Artのユニットに対応付けられているすべてのトラック名のうちから、所定のトラック名の情報を選択・決定する。例えば、キーArt+関連Artのユニットに対応付けられているトラック名のうち、リスト上先頭に位置するトラック名の情報を選択・決定する。
或いは、キーArt+関連Artのユニットに対応付けられているすべてのトラック名の情報を対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラック名の選択・決定を行ってトラック名の情報を決定することもできる。
そして、トラック名の情報が決定されることに応じて、この決定されたトラック名によるトラックの再生を開始するようにされる。
このように決定されたトラックの再生が開始された後、すなわちアーティストリンクシャッフル再生機能としてトラックを再生中には、表示部15上に、図15(d)又は図15(e)に示す表示が行われる。
この場合も図15(d)はシャトルスイッチ8dがトラック位置にあるときの表示内容であり、この場合、図示するように表示部15上に表示される再生中のトラックに関する情報としては、再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、図15(e)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときの表示内容であり、このとき表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフル動作によって選択・決定されたアーティスト名(キーArtのアーティスト名)のみが表示される。
また、アーティストリンクシャッフル再生機能としてトラックを再生中に停止操作が行われた場合としても、先のマイフェイバリットシャッフル再生機能の場合と同様に、再生は停止されるが、表示部15上では停止操作が行われた時点での表示内容が維持される。
図15(f)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図15(g)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この場合も停止状態が所定時間継続したときにはスリープモードに移行する。
図16は、タイムマシンシャッフル再生機能について説明するための図である。
タイムマシンシャッフル再生機能は、I.S.選択画面においてタイムマシンシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
タイムマシンシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図16(a)に示されるように、表示部15上において、リリース年別リストに存在するすべてのリリース年の情報を選択候補として、それらの順次表示が行われる。
この場合も順次表示としては、1つの情報(この場合は1つのリリース年の情報)が順次入れ替わるようにして表示されるようにしている。
この図16(a)における順次表示としても、予め定められた所定時間(例えば3秒)にわたって行うようにされる。
このようなリリース年についての順次表示を所定時間行った後には、次の図16(b)に示されるようにして、シャッフル再生として乱数に応じて決定されたリリース年の情報を所定時間(例えば300ms)表示するようにされる。
そして、このようにして決定された名リリース年の情報を所定時間表示すると、リリース年別リストにおいて、決定されたリリース年の情報に対応づけられているすべてのトラック名のうちから、所定のトラック名の情報を選択・決定する。例えば、このリリース年の情報と対応づけられているトラック名のうち、リスト上先頭に位置するトラック名の情報を選択・決定する。
或いは、決定したリリース年の情報に対応付けられているすべてのトラック名の情報を対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラック名の選択・決定を行ってトラック名の情報を決定することもできる。
そして、トラック名の情報が決定されることに応じて、この決定されたトラック名によるトラックの再生を開始するようにされる。
このように決定されたトラックの再生が開始された後、すなわちタイムマシンシャッフル再生機能においてトラック再生中であるとき、表示部15上には、図16(c)又は図16(d)に示す表示が行われる。
この場合も図16(c)はシャトルスイッチ8dがトラック位置にあるときの表示内容であり、この場合、図示するように表示部15上に表示される再生中のトラックに関する情報としては、再生中のトラックのトラック名の情報とそのトラックのアーティスト名の情報とが表示される。
また、図16(d)はシャトルスイッチ8dがアルバム位置にあるときの表示内容であり、このとき表示部15上の再生中のトラックに関する情報としては、この場合のシャッフル動作によって選択・決定されたリリース年の情報のみが表示される。
また、このタイムマシンシャッフル再生機能としてトラックを再生中に停止操作が行われた場合としても、先の各再生機能の場合と同様に、再生は停止されるが、表示部15上では停止操作が行われた時点での表示内容が維持されることになる。
図16(e)では、シャトルスイッチ8dがトラック位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。また、図16(f)ではシャトルスイッチ8dがアルバム位置で停止操作が行われた場合の表示内容を示している。
この場合も停止状態が所定時間継続したときにはスリープモードに移行するようにされる。
図17は、スポーツシャッフル再生機能について説明するための図である。
このスポーツシャッフル再生機能は、先にも説明したようにオートオフタイマー機能付きのシャッフル再生機能である。このスポーツシャッフル再生機能は、I.S.選択画面においてスポーツシャッフル再生機能が選択・決定されることに応じて開始される。
スポーツシャッフル再生機能が決定されたことに応じては、先ず図17(a)に示されるタイマー時間設定画面が表示部15上に表示される。このタイマー時間設定画面では、タイマー設定時間(この場合は分単位)が表示される。ユーザは、このタイマー時間設定画面が表示される状態でFF操作/FR操作を行うことで、タイマー設定時間の調整を行うことができる。なお、デフォルトのタイマー設定時間は例えば20分に設定される。そして、PLAY/STOPキー8cの押圧操作により、タイマー設定時間を決定することができる。
タイマー設定時間の決定操作に応じては、次の図17(b)に示されるReady-Go表示が行われる。このReady-Go表示は、例えば「3,2,1,Go!」などの一連の画面表示によって、スタートカウントを行うものである。このようなReady-Go表示を行うのは、先にも述べたように当該スポーツシャッフル再生機能がジョギング時等に使用されることを想定したものであることに基づく。このとき、Ready-Go表示で「3,2,1」などのスタート前での画面では、図示するように人が身構えているイラストなどを表示してスタート前の感覚(緊張感など)を演出することもできる。
このようなReady-Go表示によるスタートカウントを行うと、コンテンツデータ18aとして格納される全てのトラックを対象としたシャッフル再生が開始される。すなわち、すべてのトラックを対象として乱数の発生、及び乱数に対応するトラックの選択・決定が行われると共に、このように決定されたトラックについての再生が開始される。
そして、再生の開始に伴っては、オートオフタイマー動作が開始される。このオートオフタイマー動作の開始に応じては、表示部15上において図17(c)に示す画面表示が行われる。すなわち、タイマーの残り時間及び/又はスタートからの経過時間などが表示される。このとき、例えば図示するようにして人が走っているイラストなどを合わせて表示するなどしてスポーツ感覚を演出することもできる。
また、このスポーツシャッフル再生機能で再生中において停止操作が行われた場合も、これまでの各再生機能の場合と同様に、再生は停止されるが、表示部15上では停止操作が行われた時点での表示内容が維持される(図17(d)参照)。この場合も停止状態が所定時間継続したときにはスリープモードに移行するようにされる。
また、次の図17(e)は、タイマー設定時間が経過してオートオフ動作が完了したときの表示内容を示しているが、オートオフで再生が停止された場合には、図17(d)の停止画面とは異なり、タイマー残り時間表示は「0」でスタートからの経過時間表示は設定したタイマー時間となる。このとき、例えば図示するように万歳をする人のイラスト等、ゴールしたことを表すようなイラストを表示する等して、達成感を演出することもできる。
なお、このスポーツシャッフル再生機能では、シャトルスイッチ8dのトラック位置・アルバム位置に関わらず、再生中及び停止時の画面表示は図17(c)(d)に示されるもので同じとなる。
ここで、これまでで説明してきたようにして、本実施の形態の記録再生装置2としては、シャッフル再生として複数の選択候補群から1つの候補を選択・決定するにあたり、複数の選択候補情報のうちの所定数の選択候補情報が順次入れ替わるように表示する順次表示を行うものとしている。
このような演出により、例えばルーレットで抽選を行うときなどのように、シャッフルによってどの候補情報が選択・決定されるかの期待感を高めることができる。つまり、これによって、シャッフル再生の持つ娯楽性のさらなる向上を図ることができる。
また、これまでの説明からも理解されるように、このような順次表示としては、シャッフル再生の持つ不規則な抽選性を表現・演出すべく、インテリジェントシャッフル再生モード時にのみ行うものとされている(この場合はスポーツシャッフル再生時は除く)。
このように順次表示がインテリジェントシャッフル再生モード時でのみ行われることによっては、ユーザはこの順次表示が行われていることを以て現在の再生モードがインテリジェントシャッフル再生モードであることを容易且つ確実に理解することができる。つまり、これによって現在の再生モードをユーザに容易且つ確実に理解させることができる。
以上のことから、本実施の形態によれば、シャッフル再生のもつ娯楽性をさらに高めることができると共に、直感的でわかりやすい優れたユーザインタフェースを実現することができる。
1−7.処理動作

続いては、図18〜図20のフローチャートを参照して、上記により説明した実施の形態としてのインテリジェントシャッフル再生動作と、それに伴い行われる順次表示動作とを実現するにあたり記録再生装置2において行われるべき処理動作について説明する。
なお、これら図18〜図20において示す処理動作は、図8に示したコントローラ6が、
メモリ9に格納される再生・表示プログラム9aに基づいて実行するものである。
また、これら図18〜図20においては、前提として、フラッシュメモリ18内のコンテンツデータ18aとして複数のトラックが記録されているものとする。なお、記録されるトラックが1つのみの場合には、先の図11に示したファンクション選択画面(G1)においてインテリジェントシャッフル再生機能を選択不可とする、或いは、各再生機能ではそのトラックをリピート再生するなどの対応処理が行われればよい。
先ず、図18は、マイフェイバリットシャッフル再生機能が選択・決定された後に実行されるべき処理動作について示している。
図18において、先の図11に示したI.S.選択画面上でこのマイフェイバリットシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS101において、この場合はフラッシュメモリ18内の各種リスト18cとして格納される再生回数順リストを参照する。
そして、ステップS102においては、この再生回数順リストにおいて再生回数の多い上位所定数のトラック名の情報を選択候補に指定する。
続くステップS103においては、選択候補に指定したトラック名についての順次表示処理を実行する。すなわち、予め順次表示時間として定められた所定時間にわたって、このように選択候補として指定されたトラック名の情報を対象として、トラック名の情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして表示されるように、表示制御部14に対する制御を行う。
なお、先にも説明したが、順次表示を行う選択候補情報の数によっては、順次表示時間内(この場合は3秒間)において全ての選択候補情報を順次表示することができない場合もある。この場合には、設定された順次表示時間内で表示できる数の選択候補情報についてのみ表示制御部14に供給し、それらの選択候補情報についてその1つ1つが表示部15上で入れ替わるようにして表示されるように指示を行えばよい。
なお、このことは後に説明するステップS204(図19)及びステップS304についても同様である。
この順次表示処理を行うと、次のステップS104において乱数を発生する。そして、続くステップS105において、選択候補に指定したトラック名のうちから発生した乱数に対応するトラック名を選択・決定する。この場合、コントローラ6は、選択候補に指定した各トラック名の情報を例えば1〜nの番号情報により管理しており、発生した乱数に対応する番号のトラック名の情報を選択・決定するようにされる。
さらに、ステップS106では、このようにして決定したトラック名の情報を所定時間表示するための処理を行う。つまり、この決定されたトラック名の情報を表示制御部14に供給して表示部15上に所定時間表示させるように指示を行う。先にも述べたように、この場合は例えば300msにわたって決定したトラック名の情報を表示させる。
その上で、ステップS107においては、この決定されたトラックについての再生を開始する処理を実行する。つまり、コンテンツ管理情報18bにより、決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
続くステップS108においては、FF操作が行われたか否かについて判別処理を行う。先の図9に示したシャトルスイッチ8dの回転操作としてFF操作が検出されなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS109に進んでトラックの再生が終了したか否かについて判別処理を行う。すなわち、再生中のトラックが最後まで再生されたか否かについて判別を行う。トラックの再生が終了していないとして否定結果が得られた場合はステップS108に戻って再度FF操作について判別処理を実行する。
このようなステップS108→S109→S108の処理により、FF操作とトラックの再生終了との何れかを待機するループ処理が形成される。
上記ステップS109において、トラックの再生が終了したとして肯定結果が得られた場合は、ステップS110において乱数を発生する。さらにステップS111に進み、先のステップS102において選択候補に指定したトラックのうちからこの発生した乱数に対応するトラックを選択・決定する。そして、ステップS112において、この決定されたトラックについての再生開始処理を実行する。このように新たなトラックについて再生を開始した後は、図示するようにしてステップS108に戻るようにされる。
ここで、乱数に基づく抽選としては、連続して同じ選択候補が選ばれることがないようにされるが、場合によっては比較的高い頻度で同一候補が選ばれてしまうこともあり、これによってはシャッフルの意味合いが薄れてしまう虞がある。そこで、この場合のシャッフル再生としては、少なくとも選択候補として指定されたトラックが1巡する(つまりすべてのトラックが1回再生される)までは、同一トラックが選ばれないようにすることもできる。このような動作は、例えば再生済みのトラックをチェックし、乱数に基づき抽選されたトラックがチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することで実現することができる。
また、先のステップS108において、FF操作が行われたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS113に進んで再生を停止した後に、ステップS103に戻って選択候補に指定されたトラック名についての順次表示処理を再度実行するようにされる。
つまり、このような処理動作によって、マイフェイバリットシャッフル再生時には、トラック再生中のFF操作に応じて、シャッフルによるトラックの再抽選が行われるものとなる。
なお、本例では、このようにユーザ操作に応じて選択候補情報として指定した情報について再度シャッフルによる抽選を行うことを、「リシャッフル(Reshuffle)」と呼ぶこととする。
ここで、このようなリシャッフル時においても、乱数のみでの抽選を行うと、場合によっては比較的高い頻度で同一トラックが選ばれてしまう可能性もあり、シャッフル再生の意味合いが薄れてしまう虞がある。そこで、このようなリシャッフル時においても、先のトラック再生終了後の再抽選時と同様に選択候補として指定されたトラックが1巡するまでは、同一トラックが選ばれないようにすることもできる。
なお、図示による説明は省略したが、この図に示す処理動作としては、実際にはFR操作を待機して、このFR操作に応じて再生中のトラックの頭出しを行う処理が追加されるものとなる。
また、これも図示による説明は省略したが、コントローラ6としては、この図に示す処理と並行して、PLAY/STOPキー8cによる停止操作を監視する処理を行っている。この停止操作に応じて、この図に示される処理動作が終了して再生停止処理が実行される。
なお、これらFR操作、PLAY/STOPキー8cの停止操作に応じた処理は、以下で説明する図19及び図20の処理動作と並行しても同様に行われるものである。
続いて、図19は、アーティストリンクシャッフル再生機能が選択・決定された後に実行されるべき処理動作について示している。
図19において、I.S.選択画面上でアーティストリンクシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS201においてアーティストリンクリストを参照する。
そして、ステップS202においては、このアーティストリンクリストにおいてキーArtが複数あるか否かについての判別処理を実行する。すなわち、先の図6にて説明したアーティストリンクリストにおいて、第1階層に並ぶべきキーArtとしてのアーティスト名の情報が複数存在するか否かについて判別を行う。
キーArtが1つのみであって否定結果が得られた場合は、ステップS219に進み、該当するキーArtのリスト内のトラックを対象としてシャッフル再生を行うようにされる。具体的には、アーティストリンクリストにおいてこの1つキーArtに対応付けられたユニット(キーArt+関連Art)に対してさらに対応づけられているすべてのトラックを対象(選択候補)として、図中のステップS211〜S216とS218の処理を行うものである。なおこの場合、1番最初に再生するトラックは、リスト上先頭位置となるトラックなどの予め定められた位置のトラックとすればよい。或いは、乱数を用いて抽選したものとすることもできる。
また、上記ステップS202において、キーArtが複数あるとして肯定結果が得られた場合は、次のステップS203において、すべてのキーArtを選択候補として指定する。つまり、アーティストリンクリスト上の第1階層に並ぶキーArtとしてのすべてのアーティスト名の情報を選択候補として指定する。
そして、ステップS204においては、選択候補に指定したキーArtについての順次表示処理を実行する。すなわち、予め順次表示時間として定められた所定時間にわたって、このように選択候補として指定されたキーArtとしてのアーティスト名の情報を対象として、アーティスト名の情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして表示されるように表示制御部14に対する指示を行う。
この順次表示処理を行うと、次のステップS205において乱数を発生し、続くステップS206において、選択候補に指定したキーArt(アーティスト名の情報)のうちから発生した乱数に対応するキーArtを選択・決定する。この場合もコントローラ6は、選択候補に指定した各アーティスト名の情報を例えば1〜nの番号により管理しており、発生した乱数に対応する番号のアーティスト名の情報を選択・決定するようにされる。
そして、ステップS207では、決定したキーArtのリスト情報に基づき、関連Art数の情報を取得する。つまり、アーティストリンクリストにおいて、この決定されたキーArtと第2階層において対応付けられている関連Artの数をカウントし、その値を関連Art数の情報として得る。
さらに、次のステップS208においては、決定したキーArtとしてのアーティスト名の情報を所定時間表示する処理を行う。また、次のステップS209において、取得した関連Art数の情報を所定時間表示する処理を行う。
なお、先にも述べたように、これら決定されたアーティスト名の情報と関連Art数の情報とは例えば300msにわたって表示する。
その上で、ステップS210においては、決定したキーArtのリスト内の所定トラックから再生を開始するための処理を行う。
すなわち、アーティストリンクリスト内において、決定したキーArtと対応付けられているユニット(キーArt+関連Art)にさらに対応付けられているトラック名について、例えばリスト上先頭に位置するトラック名など所定のトラック名を選択・決定する。
そして、コンテンツ管理情報18bにおいて、この決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
なお、先にも述べたが、このようにリスト上先頭に位置するトラックを再生開始トラックとして選択・決定する以外にも、決定されたキーArt+関連Artのユニットに対応付けられているすべてのトラックを対象として、乱数の発生、及び乱数に対応するトラックの選択・決定を行って再生開始トラックを決定することもできる。
続くステップS211においては、リシャッフル(Reshuffle)操作が行われたか否かについて判別処理を行う。
このリシャッフル操作とは、シャトルスイッチ8dをアルバム位置とした上でのFF操作である。
ここで、アーティストリンクシャッフル再生では、シャッフル対象はアーティストであり、先のマイフェイバリットシャッフル再生のようにトラックではない。但し、このアーティストリンクシャッフル再生としても、トラックについてのスキップが可能となるようにするために、通常のFF操作も可能としておく必要がある。そこで、この場合のリシャッフル指示については、通常のFF操作(トラック位置でのFF操作)ではなく、このようなアルバム位置でのFF操作を割り当てるものとして、トラックについてのスキップ指示との双方が可能となるようにしている。
ステップS211において、このようなアルバム位置でのFF操作としてのリシャッフル操作が検出されなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS212に進んでFF操作(通常のFF操作:トラック位置でのFF操作)が行われたか否かについて判別処理を行う。そして、FF操作が行われなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS213に進んでトラックの再生が終了したか否かについて判別処理を行う。トラックの再生が終了していないとして否定結果が得られた場合は、ステップS211に戻って再度リシャッフル操作についての判別処理を実行する。
このようなステップS211→S212→S213→S211の処理により、この場合はリシャッフル操作、FF操作、トラックの再生終了の何れかを待機するループ処理が形成される。
そして、ステップS213において、トラックの再生が終了したとして肯定結果が得られた場合は、この場合も先のマイフェイバリットシャッフル再生時と同様に、選択候補として指定されたトラックの範囲内でのシャッフル再生が実行される。
つまり、先ずはステップS214において乱数を発生する。さらにステップS215に進み、先のステップS206において決定したキーArtのリスト内のトラック(つまりキーArtに対応づけられたユニットに対応付けられるトラック)のうちから、この発生した乱数に対応するトラックを選択・決定する。その上で、ステップS216において、この決定されたトラックについての再生開始処理を実行する。このように新たなトラックについて再生を開始した後は、図示するようにしてステップS211に戻るようにされる。
なお、この場合としても、少なくとも選択対象として指定されたトラックが1巡するまでは同一トラックが選ばれないようにするとして、再生済みのトラックをチェックし、乱数に基づき抽選されたトラックがチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
続いて、先のステップS211において、リシャッフル操作が行われたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS217に進んで再生を停止した後に、ステップS204に戻って選択候補に指定されたキーArtについての順次表示処理を再度実行するようにされる。
つまり、このような処理動作によって、アーティストリンクシャッフル再生時には、トラック再生中のリシャッフル操作に応じて、キーArtについてのリシャッフルが行われるものとなる。
なお、このキーArtのリシャッフルとしても、少なくともキーArtが1巡するまでは同一キーArtが選ばれないようにするとして、選出済みのキーArtをチェックし、乱数に基づき抽選されたキーArtがチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
また、先のステップS212において、FF操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS218に進んで再生を停止した後に、先に説明したS214に進むようにされる。これにより、FF操作による再生トラックのスキップ指示に応じては、次のトラックがシャッフルによって抽選されて再生が開始されるものとなる。
また、図20は、タイムマシンシャッフル再生機能が選択・決定された後に実行されるべき処理動作について示している。
図20において、I.S.選択画面上でこのタイムマシンシャッフル再生機能が選択・決定されたことに応じては、先ずステップS301においてリリース年別リストを参照する。
そして、ステップS302において、このリリース年別リストにおいてリリース年が複数あるか否かについての判別処理を実行する。すなわち、先の図7にて説明したリリース年別リストにおいて、第1階層に並ぶべきリリース年の情報が複数存在するか否かについて判別を行う。
リリース年の情報が1つのみであって否定結果が得られた場合は、ステップS317に進み、該当するリリース年のリスト内のトラックを対象としてシャッフル再生を行うようにされる。具体的には、リリース年別リストにおいてこの1つリリース年に対応付けられているすべてのトラックを対象(選択候補)として、図中のステップS310〜S314とS316の処理を行うものである。なお、この場合も1番最初に再生するトラックは、リスト上先頭位置となるトラックなどの予め定められた位置のトラックとする、或いは、乱数を用いて選択・決定したものとすることができる。
また、上記ステップS302において、キーArtが複数あるとして肯定結果が得られた場合は、次のステップS303において、リリース年別リスト上のすべてのリリース年を選択候補として指定する。
そして、ステップS304においては、選択候補に指定したリリース年についての順次表示処理を実行する。すなわち、予め順次表示時間として定められた所定時間にわたって、このように選択候補として指定されたリリース年の情報を対象として、リリース年の情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして表示されるように、表示制御部14に対する指示を行う。
この順次表示処理を行うと、次のステップS305において乱数を発生し、続くステップS306において、選択候補に指定したリリース年のうちから発生した乱数に対応するリリース年を選択・決定する。この場合もコントローラ6は、選択候補に指定した各リリース年の情報を例えば1〜nの番号により管理しており、発生した乱数に対応する番号のリリース年の情報を選択・決定するようにされる。
そして、ステップS307では、決定したリリース年の情報を所定時間表示する処理を行う。なお、先にも述べたようにこのようなリリース年の情報としても例えば300msにわたって表示するようにされる。
その上で、ステップS308においては、決定したリリース年の所定トラックから再生を開始するための処理を行う。
すなわち、リリース年別リスト内において、決定したリリース年と対応付けられているトラック名について、例えばリスト上先頭に位置するトラック名など所定のトラック名を選択・決定する。そして、コンテンツ管理情報18bにより、この決定されたトラック名の情報と対応付けられているコンテンツIDの情報を取得し、コンテンツデータ18aとして格納される各トラックのうちこのコンテンツIDにより特定されるトラックについての再生開始処理を行うものである。
なお、この場合としても再生を開始すべきトラックは、リリース年に対応付けられているすべてのトラックを対象として乱数の発生、及び乱数に対応するトラックの選択・決定を行うことで決定することもできる。
続くステップS309においては、リシャッフル(Reshuffle)操作が行われたか否かについて判別処理を行う。つまり、この場合もシャッフル対象はトラックではなくリリース年であるので、通常のトラックについてのスキップ指示のためのFF操作と、リリース年をリシャッフルするためのリシャッフル操作とを分けている。なお、この場合のリシャッフル操作としても、アルバム位置でのFF操作が割り当てられている。
ステップS309において、このようなアルバム位置でのFF操作としてのリシャッフル操作が検出されなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS310に進んでFF操作(通常のFF操作:トラック位置でのFF操作)が行われたか否かについて判別処理を行う。そして、FF操作が行われなかったとして否定結果が得られた場合はステップS311に進んでトラックの再生が終了したか否かについて判別処理を行う。トラックの再生が終了していないとして否定結果が得られた場合はステップS309に戻って再度リシャッフル操作について判別処理を実行する。
このようなステップS309→S310→S311→S309の処理により、この場合もリシャッフル操作、FF操作、トラックの再生終了の何れかを待機するループ処理が形成される。
そして、ステップS311において、トラックの再生が終了したとして肯定結果が得られた場合は、この場合も先の各シャッフル再生時と同様に、選択候補として指定されたトラックの範囲内でのシャッフル再生が実行される。
つまり、先ずはステップS312において乱数を発生する。さらにステップS313に進み、先のステップS306において決定したリリース年のトラックのうちから、この発生した乱数に対応するトラックを選択・決定する。その上で、ステップS314において、この決定されたトラックについての再生開始処理を実行する。このように新たなトラックについて再生を開始した後は、図示するようにしてステップS309に戻るようにされる。
なお、この場合としても、少なくとも選択対象として指定されたトラックが1巡するまでは同一トラックが選ばれないようにするとして、再生済みのトラックをチェックし、乱数に基づき抽選されたトラックがチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
続いて、先のステップS309において、リシャッフル操作が行われたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS315に進んで再生を停止した後に、ステップS304に戻って選択候補に指定されたリリース年についての順次表示処理を再度実行するようにされる。
つまり、このような処理動作によって、タイムマシンシシャッフル再生時には、トラック再生中のリシャッフル操作に応じて、リリース年についてのリシャッフルが行われるものとなる。
なお、このリリース年のリシャッフルとしても、少なくともリリース年が1巡するまでは同一リリース年が選ばれないようにするとして、選出済みのリリース年をチェックし、乱数に基づき抽選されたリリース年がチェック済みであった場合には再度乱数を発生して抽選をし直すといった処理を追加することもできる。
また、先のステップS310において、FF操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS316に進んで再生を停止した後に、先に説明したS312に進むようにされる。これにより、FF操作による再生トラックのスキップ指示に応じては、次のトラックがシャッフルによって抽選されて再生が開始されるものとなる。
なお、これら図18〜図20において、各シャッフル再生が開始された後は、停止操作があるまで再生対象範囲のトラックをリピート再生するものとしたが、再生対象範囲のトラックについて1巡したら自動的に再生を停止するようにすることもできる。具体的に、マイフェイバリットシャッフル再生においては、再生対象範囲とされた上位所定数のトラックが1巡したら再生を停止する。また、アーティストリンクシャッフル再生の場合では、決定キーArtと対応付けられたユニットに対応づけられたすべてのトラックが1巡したら再生を停止する。また、タイムマシンシャッフル再生であれば、決定したリリース年に対応づけられたすべてのトラックが1巡したら再生を停止するといったものである。
このような動作の実現にあたっては、図18〜図20のそれぞれの処理に対し、再生対象範囲として指定されたすべてのトラックが1巡したか否かをチェックし、すべてのトラックが1巡したことに応じて再生を停止する処理を追加すればよい。
ここで、これまでの説明からも理解されるように、これら図18〜図20に示した処理動作が実行されることで、先の図14〜図16にて説明した実施の形態としてのシャッフル再生機能・順次表示機能が実現される。そして、このような処理動作としては、記録再生装置2に対して記憶された再生・表示プログラム9aによって実現されるものであり、従ってこのような再生・表示プログラム9aによって本実施の形態としてのシャッフル再生機能・及び順次表示機能が実現できるものである。
なお、これまでの説明では、「順次表示」としては、選択候補情報の1つ1つが表示部15上で順次入れ替わるようにして行うものとしたが、この順次表示としては、選択候補情報を1つ1つではなく複数ずつ順次入れ替えるように表示することもできる。
図21は、このように選択候補情報の複数ずつが順次入れ替わるようにして表示される場合の一例を示している。なお、この図では選択候補情報がリリース年の情報とされる例を示しているが、他の情報とされた場合にも同様の表示形態を採ることができる。
この図21に示されるようにして、この場合の順次表示としては、表示部15上において複数の選択候補情報を同時表示できるようにしておき(図の例では3つ)、所定方向にスクロールさせた選択候補情報の一覧のうちの複数個ずつを見せるようにして行うこともできる。
なお、複数個ずつの順次表示としてはこの図に示す例に限られるものではない。例えば、図21の例でスクロールさせずに、選択候補情報の複数ずつを順次入れ替えて表示するなど、他にも多様に考えられる。
また、順次表示としては、各選択候補情報がクロスフェードで入れ替わるようにして行うこともできる。すなわち、表示中の選択候補情報が徐々にフェードアウトし、次に表示されるべき選択候補情報がこのフェードアウト表示に重畳して徐々にフェードインする、といった表示を繰り返し行うものである。
また、シャッフルの演出として、順次表示される選択候補情報がさらに画面上で上下左右方向など複数方向に揺れるように表示することもできる。
<2.従来アプリへの対応機能>
2−1.前提と問題点

ここで、先の図10の説明時にも触れたように、実施の形態の記録再生装置2が有する各種再生機能のうち、インテリジェントシャッフル(I.S.)再生機能とミュージックライブラリ(M.L)再生機能の一部(マイフェイバリット再生機能、リリース年別再生機能)は、今回の記録再生装置2において拡張された機能である。また、これ以外のM.L.再生機能(オールトラック、アーティスト、アルバム、ジャンル、プレイリストの各再生機能)は従来からの機能とされるものである。
そして、上記のような今回の機能拡張に応じて、パーソナルコンピュータ3側のコンテンツ管理アプリケーション30aとしても、従来機器に対応したコンテンツ管理アプリケーションから機能が拡張されたものとなっている。
図22は、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより生成され記録再生装置2側にダウンロードされるデータファイルの構造について模式的に示している。
先ず、前提として、先にも説明したように記録再生装置2としては、USBマスストレージクラスに対応した機器とされ、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2とが接続されると、パーソナルコンピュータ3では記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識される。この図22では、このようにしてパーソナルコンピュータ3側で記録再生装置2が外付けのストレージ機器として認識されたときの、記録再生装置2側のフラッシュメモリ18内に格納されたコンテンツデータ18a、コンテンツ管理情報18b、各種リスト18cを含むパーソナルコンピュータ3側からのダウンロードデータの実際の構造について示している。
この図22に示されるようにして、パーソナルコンピュータ3側からダウンロードされてフラッシュメモリ18に格納されるデータとしては、従来機能の実現のために必要な各種ファイルが格納される領域(図中A1の領域)と、今回の拡張機能の実現のために追加したファイルが格納される領域(図中A2の領域)との2つに分けられる。
領域A1においては、図示するようにして「OMG AUDIO」と呼ばれるディレクトリ下において、グループツリーリストファイル、グループツリーフリンジファイル、基本グループツリー管理ファイル、拡張グループツリー管理ファイル、グループフリンジファイル、コンテンツフリンジファイル、コンテンツ格納ディレクトリ内の各コンテンツファイル、及びコンテンツIDリストファイルなどが格納される。
先ず、グループツリーリストファイルは、再生リストの一覧ファイルである。この再生リストとは、所定単位で区分けされて管理されるトラックの再生順序を示した情報であり、ユーザ操作に基づき生成されるプレイリストと共に、アルバム単位やアーティスト単位といったコンテンツの付加情報に基づいて自動的に生成されるリストも含まれる。
アルバム単位やプレイリストなどとしての各再生リストは、実際にはグループツリーと呼ばれるツリー構造で各々が管理されるようになっている。
また、グループツリーフリンジファイルは、各グループツリーに対するタイトル等の付加情報から成るフリンジデータを格納するためのファイルである。
基本グループツリー管理ファイルは、デフォルトの再生リストであり、コンテンツ再生順序を定義したいわゆるTOCファイルである。なお、この基本グループツリー管理ファイル内においては、図示するようにファイルの更新時間情報を記録するための領域が確保される。
また、拡張グループツリー管理ファイルは、デフォルトの再生リストとは別にトラックの再生順序を定義したファイルであり、この場合は上記したプレイリストやアルバム単位での再生リストなどと同義と考えてよい。
グループフリンジファイルは各グループツリーの中で定義されるグループに対するフリンジデータ(付加情報)を格納するファイルである。
また、コンテンツフリンジファイルは、コンテンツとしての各トラック(コンテンツファイル)のフリンジデータ(付加情報)を格納するためのファイルである。
この場合、各コンテンツファイルは、コンテンツファイル格納ディレクトリ内に格納される。そして、これらコンテンツファイルを一意に定義するためのコンテンツIDの一覧情報は、図示するコンテンツIDリストファイルとして格納される。
また、図22において、A2領域には「C2」と呼ばれるディレクトリと「AURA」と呼ばれるディレクトリが存在する。このうち「AURA」のディレクトリ下において、C2ディテクションファイルと呼ばれる今回の拡張機能の実現のためのファイルが格納される。つまり、このC2ディテクションファイル内に、再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストの各リスト情報が格納されるようになっている。
また、このC2ディテクションファイル内には、図示するようにファイルの更新時間情報を記録するための領域が設けられている。
ここで、従来機能は、従来のコンテンツ管理アプリケーションと従来の記録再生装置とで実現されていた機能である。このような従来の前提があることから、今回の機能拡張にあたっては、従来機能実現のためのA1領域に対し、今回の拡張機能実現に必要なA2領域を追加したデータ構造を採っている。
このようなデータ構造とされることで、図22に示すA1領域は、従来のコンテンツ管理アプリケーションによってもメンテナンスすることが可能となっている。
また、従来機能と共に今回の拡張機能も実現する今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、A1領域と共にA2領域をメンテナンスすることが可能とされている。
この際、上記のようにして今回の記録再生装置2に対しては、A1領域を従来のコンテンツ管理アプリケーションがメンテナンス可能とされていることで、従来のコンテンツ管理アプリケーションと今回の記録再生装置2との組み合わせによって、パーソナルコンピュータ3側にてこの従来のアプリケーションにより管理されるコンテンツを記録再生装置2側にダウンロードすることも可能とされる。
しかし、このようにコンテンツデータをダウンロードできたとしても、従来のコンテンツ管理アプリケーションでは今回の拡張機能(I.S.再生機能及びM.L.再生のうちのマイフェイバリット・リリース年別の各再生機能)実現のために必要な各種リストの生成機能がなく、これらのリスト情報まではダウンロードされないことになる。従って、このように従来のコンテンツ管理アプリケーションにより管理されるデータのみが記録再生装置2側にダウンロードされている場合には、従来の再生機能は実現することはできるが、各拡張機能の実行を指示された場合には、必要な情報がない状態での再生動作となってしまい、これに伴い記録再生装置2に不具合が生じてしまう可能性がある。
また、このように記録再生装置2側に従来のアプリケーションのみによってデータのダウンロードが行われた場合以外にも、例えば過去に今回のコンテンツ管理アプリケーション30aでコンテンツデータがダウンロードされた後に、従来のアプリケーションによって例えば数曲分のトラックが追加的にダウンロードされたといった場合にも、問題発生の可能性がある。
この場合、追加トラックについては従来のアプリケーションによって管理されていたものであり、これらが記録再生装置2にダウンロードされたとしてもその付加情報(トラック名やアーティスト名、リリース年の情報)が今回の拡張機能実現のための各リストには反映されないため、この場合において各再生拡張機能では、追加トラックを再生対象とした再生を行うことができなくなってしまう。
ユーザとしては、トラックを追加したつもりでいるので、当然のことながらこれらのトラックについても拡張機能で再生対象とされるとして想定している可能性がある。にもかかわらず、追加したトラックが再生対象範囲に含まれなければ、ユーザの混乱を招きかねない。
2−2.記録再生システムの動作

そこで、本実施の形態としては、このような従来のアプリケーションによってメンテナンスが行われた場合の不具合やユーザの混乱の防止を図るべく、フラッシュメモリ18のデータ更新状態に応じて今回の拡張機能の実行を制限する動作を行う。
ここで、これまでの説明によれば、1度でも今回のコンテンツ管理アプリケーション30aでコンテンツデータのダウンロードが行われていれば、再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストの各必要なリストが存在するので、拡張機能のとしての再生動作の実行指示に伴う不具合は生じないことになる。
従ってこのことから、1度でも今回のアプリケーション30aでのダウンロードが行われたか否かを判別し、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aによりダウンロードが行われていない場合には、記録再生装置2側で拡張再生機能の実行を不可とする。これにより、必要なリストがない状態での拡張機能としての再生動作の実行が回避され、記録再生装置2の不具合の防止を図ることができる。
また、1度でも今回のアプリケーション30aによるダウンロードが行われたとされた場合、直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであったか否かが問題となる。
これは、以下で説明するようにして、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであれば、記録再生装置2側が常に拡張機能として各再生動作が可能な状態にメンテナンスされるからである。
ここで、便宜上、これまででは説明を省略したが、コンテンツ管理アプリケーション30aとしては、記録再生装置2側との接続後、記録再生装置2側に従来のコンテンツ管理アプリケーションによってダウンロードされたトラックがあった場合には、これらのトラックに対応づけられている付加情報に基づいて再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストの各リストを、これらのトラックの情報も反映したものに更新する機能も備えられている。
この場合、コンテンツ管理アプリケーション30aとしては、記録再生装置2側に従来のアプリケーションにより追加されたトラックを、例えば図22に示したA1領域とA2領域との整合性を確認することで特定できる。つまり、先の図5〜図7の説明から理解されるように、A2領域内に格納される再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストとしては、A1領域に格納されるすべてのコンテンツファイル(トラック)を対象としたリストとなるべきものである。従って、これら何れかのリストを対象としてそのリスト内に存在するすべてのトラックと、A1領域に格納されるすべてのトラックとを比較して、A1領域にてそのリスト上に存在しないトラックがあった場合、そのトラックが従来アプリケーションにより追加されたものであると判断することができる。
なお、従来アプリケーションにより追加されたトラックの特定の手法はここで説明した手法に限らず、他にも多様に考えられる。
このように従来アプリケーションにより追加されたトラックを特定すると、これと対応づけられている再生回数の情報、アーティスト名とその関連アーティストの情報、及びリリース年の情報を取得し、これらの情報に基づいて、記録再生装置2側にダウンロードされるべき再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストの各リスト情報を更新する。
このようにして更新された各リスト情報が記録再生装置2側にダウンロードされることで、記録再生装置2側では従来アプリケーションにより追加されたトラックについても、正常に今回の拡張機能としての再生動作を行うことが可能となる。
このようにして今回のコンテンツ管理アプリケーション30aが各種リストの更新機能を備えていることから、直前の更新(ダウンロード)がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであれば、記録再生装置2側で正常に拡張機能としての再生を行うことができる。
これに対し、直前の更新が従来アプリケーションに依るものであると、その付加情報が各種リストに反映されていないトラックが追加されている可能性があり、記録再生装置2側では正常に拡張機能再生を行うことができない可能性がある。
そこで、過去において今回のコンテンツ管理アプリケーション30aによって更新が行われたが、直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでない場合、すなわち従来アプリケーションに依る追加トラックがあってそのトラックの付加情報が拡張機能実現のための各種リストに反映されていない可能性がある場合には、記録再生装置2側において、今回の拡張機能であるI.S.再生とM.L.再生の一部(マイフェイバリット・リリース年別の各再生)が行われないように制限する。
すなわち、上述したような追加トラックについての拡張機能再生が不能となることによるユーザの混乱を避けるために、この場合はそれらの再生機能を実行できないように制限するものである。
一方、直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであれば、記録再生装置2において通常通りの動作を行う。すなわち、今回の拡張再生機能の実行も許可する。
ところで、上記説明による動作の実現のためには、記録再生装置2側において、過去に今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたか否か、及び直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであるか否かについて判断する必要がある。
前者の、過去において今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたか否かの判断は、先の図22に示したフラッシュメモリ18内のデータ構造より、A2領域のファイルが1つでもあるか否かを判別することで行うことができる。つまり、このA2領域としては、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aのみがメンテナンス可能な領域だからである。
例えばこの場合においては、フラッシュメモリ18内のA2領域内のC2ディテクションファイルが存在するか否かにより、過去において今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたか否かを判別するようにされる。
また、直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものであるか否かについての判断は、図22に示される各更新時間情報が一致するか否かについて判別することで行う。
先にも述べたように、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしてはA1領域とA2領域の双方をメンテナンス可能とされる。このとき、A1領域における基本グループツリー管理ファイルには、ファイルの更新時間情報を記録する領域が設けられている。このため、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aとしても、この基本グループツリー管理ファイル内の更新時間情報を記録するようにされる。また、これと共に、A2領域のC2ディテクションファイル内にも、同様のファイル更新時間情報を記録する領域が設けられている。このため、A1、A2両領域をメンテナンスするコンテンツ管理アプリケーション30aとしては、データ更新後これら双方の更新時間情報について記録するようにされている。つまり、このことで、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより更新が行われたときは、これら両領域において更新時間情報が一致するようにされている。
これに対し、従来アプリケーションはA1領域のみメンテナンス可能であるので、更新時間情報の記録はA1領域においてのみ行うようにされる。
これらのことを踏まえ、この場合の記録再生装置2においては、A1領域(基本グループツリー管理ファイル)内の更新時間情報とA2領域(C2ディテクションファイル)内の更新時間情報との双方が一致するか否かを判別し、一致する場合には直前の更新が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより行われたと判断し、一致しない場合には直前の更新が従来アプリケーションにより行われたと判断する。
また、これらの判別の結果、過去に1度もコンテンツ管理アプリケーション30aによる更新が行われていないとされた場合と、1度コンテンツ管理アプリケーション30aに依る更新が行われたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでないとされた場合との双方に対応して行われる、拡張機能再生についての制限動作としては、具体的には次の図23に示すようにして行う。
この図23では、このような拡張機能再生についての制限が行われる場合での、表示部15上での画面表示の例を示しており、図23(a)ではI.S.再生機能の制限のためのファンクション選択画面(先の図11参照)の表示例を示している。
また、図23(b)では拡張機能としてのM.L.再生の一部機能の制限のためのM.L.選択画面(図11のG3)の表示例を示している。
先ず、図23(a)に示されるようにして、I.S.再生機能についての制限を行う場合には、ファンクション選択画面において、I.S.再生機能を示すアイコンを所謂グレーアウト表示(他の機能アイコンよりも表示明度を暗くする)し、また、このI.S.再生機能アイコンの選択ができないように制御を行う。すなわち、この場合のファンクション選択画面においては、M.L.再生機能とFM受信機能との従来機能のみの選択・決定が可能となるようにする。
これによってI.S.再生機能の実行が指示されないようにすることができる。
また、拡張機能としてのM.L.再生の一部機能(マイフェイバリット再生、リリース年別再生)を制限するにあたっては、図23(b)に示されるようにして、M.L.選択画面上でのマイフェイバリット再生機能を示すアイコンとリリース年別再生機能を示すアイコンとをグレーアウト表示し、これらの再生機能の選択ができないように制御を行う。つまり、これによって拡張機能としてのM.L.再生機能の一部の実行が指示されないようにすることができる。
以上のような動作により、従来アプリケーションによるダウンロードデータのみが記録再生装置2側に格納されている場合、及びコンテンツ管理アプリケーション30aによる更新が行われたことがあるが直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでない場合(つまり従来アプリケーションでトラックが追加された可能性がある場合)に対応して、拡張再生機能が実行されないように制限することができる。
なお、ここでは拡張機能の実行指示を不能とするために、該当する機能のアイコンをグレーアウト表示するものとしたが、例えば該当するアイコンを表示しないなどによっても同様の効果を得ることができる。或いは、該当するアイコンを通常通り表示はするがそのアイコンの決定操作を受け付けないようにして拡張再生機能が実行されないようにすることもできる。
ところで、この場合において、上記のような機能制限動作がユーザへの予告なしに行われてしまうと、制限された原因の把握ができずユーザが混乱してしまう可能性がある。
そこで、この制限動作実行についての条件成立に応じては、パーソナルコンピュータ3側から記録再生装置2側へのデータ更新(ダウンロード)が終了したとされるタイミング(例えばUSB接続の解除時)で、表示部15上に次の図24に示すような注意文を表示する。この注意文としては、例えば「一部機能が使えません。全機能を使用するためには対応アプリを使用してください。」などを表示する。
このように一部機能が使用できない旨を予告するメッセージを表示することで、ユーザの混乱を避けることができる。
また、この例のように対応アプリ(この場合はコンテンツ管理アプリケーション30aである)の使用を促すメッセージも併わせて表示すれば、先に述べたコンテンツ管理アプリケーション30aによる各種リストの更新機能によって記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。すなわち、記録再生装置2を通常どおりすべての再生機能が使用できる状態とするための解決策を提示することができる。
ところで、これまででは、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2との間において行われるコンテンツのダウンロード(フラッシュメモリ18のデータ更新)が正常に終了することのみを前提として説明を行ったが、例えばデータ更新中にUSBケーブルが引き抜かれる等して接続が中断されることも考えられる。
このようにデータ更新中に接続が中断されてしまった場合、記録再生装置2側では完全なデータの更新が行われないものとなる。従ってこのように接続が中断された場合としても、記録再生装置2側でコンテンツの再生が行われてしまうと、必要なデータがない状態で再生が行われるという点で不具合が発生する虞がある。
そこで、記録再生装置2としては、このような中断検出もあわせて行うようにされ、中断が検出されたときはすべての再生機能を禁止するようにされる。
このような中断検出については、具体的に、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2との接続確立に応じて生成され、データ更新の終了に応じて消去される確認ファイルの有無に基づいて行うものとしている。
ここで、コンテンツ管理アプリケーション30aとしては、コンテンツダウンロード機能として、パーソナルコンピュータ3と記録再生装置2との接続確立に応じて上記のような確認ファイル(途中切断確認ファイルとも呼ぶ)を生成してこれをフラッシュメモリ18側に記録させ、データ更新の終了に応じてこの確認ファイルを消去させる機能を備えている。このような確認ファイルの記録・消去機能は、従来のコンテンツ管理アプリケーションにも備えられている機能である。
記録再生装置2側では、このような確認ファイルの記録・消去機能に応じて、接続の切断時、この確認ファイルがフラッシュメモリ18内に存在するか否かを判別する。そして、この確認ファイルがフラッシュメモリ18内において残っていた場合には、更新が途中で中断されたとして、再生を禁止するようにされる。この再生の禁止としては、具体的に操作部8からのすべてのキー操作入力を受け付けないようにする。
このような再生禁止動作により、必要なデータがない状態で再生が行われることが防止され、これによって不具合の発生を効果的に防止することができる。
なお、この場合としても、メッセージ文等の予告を行わない場合には、ユーザの混乱を招く虞がある。
そこでこの場合には、上記のようにして接続の切断時、確認ファイルがフラッシュメモリ18内において残っていたことに応じて、表示部15上に次の図25に示すような警告文表示を行うようにする。
この警告文としては、例えば「データベースがありません。対応アプリと接続して下さい。」等を表示する。この「データベースがありません」等のデータ更新が不完全である旨を通知するメッセージを表示することで、再生を禁止することに伴うユーザの混乱を避けることができる。
また、この例のように対応アプリへの接続を促すメッセージも併せて表示すれば、先の制限動作時の注意文表示と同様に、再度の接続を促して記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。
2−3.処理動作

図26は、上記により説明したファイル更新時に対応して行われる動作の実現ために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。
なお、この図に示す処理動作は、記録再生装置2におけるコントローラ6が行うものである。つまり、先の図8においても述べたように、コントローラ6としてはメモリ9内に格納された更新時処理プログラム9bに基づいて、この図に示す処理動作を実行するようにされている。
図26において、先ずステップS401では、パーソナルコンピュータ3側との接続の切断(接続の解除)を待機する。パーソナルコンピュータ3側との接続の切断の有無については、例えば図8に示したUSBコントローラ16より、パーソナルコンピュータ3との間の接続が解除されたことに応じて行われる接続解除通知の有無によって判定できる。
そして、切断があったと判定した場合は、次のステップS402において、途中切断確認ファイルがあるか否かについて判別処理を行う。すなわち、フラッシュメモリ18内にこの途中切断確認ファイルが残っているか否かについて判別する。途中切断確認ファイルがあったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS406に処理を進めて、再生禁止モードに移行するための処理を実行する。すなわち、この再生禁止モードとして、以降は操作部8からのすべてのキー入力を受け付けない状態となるように自らのモードを設定する。
これにより、先に述べた再生禁止動作が実現され、必要なデータがない状態で再生が行われることの防止が図られて、不具合の発生を効果的に防止することができる。
さらに、続くステップS407において、警告文表示処理を実行する。すなわち、予め設定された「データベースがありません。対応アプリと接続して下さい。」等の警告文メッセージデータ(表示データ)を表示制御部14に供給して、これが所定時間にわたって表示部15上に表示されるように指示を行う。
なお、警告文の表示時間として、この場合は例えば3秒程度を設定するものとしている。
また、ステップS402において、途中切断確認ファイルがないとして否定結果が得られた場合は、ステップS403において、A2領域のファイルがあるか否かについての判別処理を行う。つまり、この場合はA2領域のファイルとしてC2ディテクションファイルがあるか否かについて判別処理を行うようにされる。
C2ディテクションファイルがないとして否定結果が得られた場合は、ステップS408に進んで、従来機能モードに移行するための処理を実行する。ここで、このようにC2ディテクションファイルがフラッシュメモリ18内にない場合としては、記録再生装置2が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより1度も更新されていないということである。従って先の動作説明によれば、この場合はファンクション選択画面においてI.S.再生機能アイコンをグレーアウト表示してそのアイコンの選択を不能とすると共に、M.L.選択画面においてマイフェイバリット再生機能アイコンとリリース年別再生機能アイコンとをグレーアウト表示してこれらのアイコンの選択も不能となるようにされることになる。
このステップS408の従来機能モードへの移行処理としては、このようにファンクション選択画面とM.L.選択画面の表示時においてそれぞれ該当するアイコンの表示をグレーアウトさせて選択不能とするように、自らのモードを設定する処理となる。
このように記録再生装置2が今回のコンテンツ管理アプリケーション30aにより1度も更新されていないことに応じて、拡張機能としての各再生機能の実行が不能な状態となるようにしたことで、必要なデータがない状態で再生が行われることの防止が図られて、不具合の発生を効果的に防止することができる。
そして、続くステップS409では、注意文表示処理を実行するようにされる。つまり、予め設定された「一部機能が使えません。全機能を使用するためには対応アプリを使用してください。」などのメッセージデータを表示制御部14に供給して、これが表示部15上に所定時間表示されるように指示を行う。
このような注意文の表示により、先に説明したようにユーザの混乱を防止することができると共に、記録再生装置2を通常再生が可能な状態となるようにすることを促すことができる。
なお、この注意文の表示時間としても、例えば3秒程度を設定するものとしている。
また、ステップS403において、A2領域のファイルがあったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS404において、A1・A2両領域の更新時間情報が一致しているか否かについての判別処理を行う。つまり、A1領域としての「OMG AUDIO」ディレクトリ配下における基本グループツリー管理ファイル内の更新時間情報と、A2領域における「AURA」配下のC2ディテクションファイル内の更新時間情報とが一致しているか否かについて判別処理を行う。
両更新時間情報が一致していないとして否定結果が得られた場合は、先に説明したステップS408に進むようにされ、当該ステップS408における従来機能モードへの移行処理を行った後、ステップS409における注意文表示処理を行うようにされる。
ここで、上記ステップS404において否定結果が得られた場合としては、ステップS403の判別処理にて1度コンテンツ管理アプリケーション30aによる更新が行われたと判別されたが、更新時間情報の不一致により直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものではないと判別された場合である。
従って、上記のようなステップS404にて否定結果が得られた場合の処理動作によれば、1度コンテンツ管理アプリケーション30aによる更新が行われたと判別されたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものではないと判別された場合に対応して、従来機能モードへの移行(S408)と注意文の表示(S409)を行うことができる。すなわち、従来のコンテンツ管理アプリケーションによってトラックが追加されたままとなっている可能性がある状態に対応して、拡張機能としての再生動作の実行を制限すると共に、その旨の予告を行うメッセージ文を表示することができる。
また、上記ステップS404において、両領域の更新時間情報が一致しているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS405に進んで通常の動作モードに移行する。すなわち、記録再生装置2としてのすべての再生機能の実行が可能な通常動作が行われるようにする。
なお、ここでは説明の便宜上、このステップS405としては通常の動作モードへの移行処理という能動的な処理として示したが、実際に通常動作が行われるようにするためには、コントローラ6の特別な処理は不要である。従ってこの意味で当該ステップS405は不要であり、この図に示す処理動作としてはステップS404にて肯定結果が得られることに応じてそのまま終了するようにされればよい。
ここで、この図26を参照してわかるように、実施の形態の従来アプリ対応機能としては、データ更新時の途中切断検出(S401)、及びその対応処理(S406・S407)を併用して行うようにされている。
もし仮に、このような途中切断検出及びその対応処理を併用せず、更新時間情報のチェック(S404)のみで直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aによるものであるか否かを判別すると、例えばコンテンツ管理アプリケーション30aでの更新時、A1またはA2の何れか一方の領域の更新時間情報のみが更新されたタイミングで接続が中断されたときにも、従来アプリケーションでの更新として機能制限(S408)と注意文表示(409)が為されるのみで、従来機能による再生が可能となってしまう。つまり、完全にデータ更新が行われていないにも関わらず、記録再生装置2側でのコンテンツの再生が可能となってしまい、これに伴う不具合の発生が懸念される。
そこで、実施の形態のように途中切断検出とその対応処理とを併用するものとすれば、このようなケースにも正常に再接続を促すことができ、これによって更新未完了の状態で再生が可能となってしまうことによる不具合の発生を防止することができる。
なお、上記説明では、記録再生装置2が、1度コンテンツ管理アプリケーション30aによりコンテンツのダウンロードが行われたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでないと判別した場合に、拡張機能の実行が不可となるようにする場合を例示した。先にも述べたようにこれによれば、追加したはずのコンテンツが再生対象とならないことによるユーザの混乱を避けることができる。
但し、注意文を表示しているので、この混乱は避けられるとして考えることもできる。また、むしろユーザとしては、従来アプリケーションでの追加トラックが再生対象から除かれても、拡張機能の実行を望んでいる可能性もないとはいえない。
そこで、このように1度コンテンツ管理アプリケーション30aによりコンテンツのダウンロードが行われたが、直前の更新がコンテンツ管理アプリケーション30aに依るものでないと判別された場合には、注意文の表示のみを行うものとし、拡張機能についての実行を許可するようにすることもできる。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば、実施の形態としてはコンテンツデータがオーディオデータとされる場合を例示したが、コンテンツデータとしては、映画やテレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、絵画、図表等を構成する静止画若しくは動画をコンテンツとする映像データ(ビデオデータ)や、電子図書(E-BOOK)、ゲーム、ソフトウエアなどをコンテンツとする任意のデータとすることができる。
また、実施の形態では、情報処理装置がパーソナルコンピュータとされる場合を例示したが、本発明における情報処理装置としては、PDA(Personal Digital Assistants)などの他のコンピュータ機器や、家庭用ベーム機器、情報家電などによっても構成することもできる。
また、実施の形態では、記録再生装置2が記録媒体として半導体メモリを内蔵する構成を例示したが、本発明としては、記録再生装置2が例えばCD、DVD、ハードディスク、メモリーカード等、所要の記録媒体に対応してコンテンツデータの記録再生が可能に構成される場合に広く適用可能なものである。
但し、対応する記録媒体がディスク状記録媒体である場合、記録媒体からの読み出しデータ及び書き込みデータをバッファリングするためのバッファメモリを設けることができる。
また、半導体メモリを内蔵する実施の形態では、トラックの再生終了、またはスキップ指示に応じた再生停止の後において、乱数に応じた次の再生曲の抽選を行うものとしたが、ディスク状記録媒体の場合は記録媒体からの読み出しに時間がかかりその分次トラックの再生までユーザの待ち時間が増える傾向となる。
そこでこれを対策する場合などには、トラックの再生中において乱数に応じて次の再生トラックを抽選しておき、再生の終了/停止に応じてそのトラックの再生を開始するように構成することもできる。
また、実施の形態では、記録再生装置が携帯型のオーディオプレイヤ(/レコーダ)として構成されるものとしたが、本発明の記録再生装置としては、コンテンツデータについての所要の記録媒体への記録・再生機能を有していればよく、例えば携帯電話機、PDAなどの他の電子機器で構成することもできる。
また、実施の形態では、記録再生装置2の本体に表示デバイスを備える構成としたが、記録再生装置2の表示デバイスとしては例えば有線接続されたリモートコントローラ部に備えられる場合もある。この場合において、記録再生装置2本体側としては、このような外付けの表示デバイスに対して同様の表示制御を行うようにすればよい。
また、実施の形態では、記録再生装置2側が備える再生回数順再生(マイフェイバリットシャッフル及びマイフェイバリット再生)、アーティストリンクシャッフル再生、リリース年別再生(タイムマシンシャッフル及びリリース年別再生)の各拡張機能実現に対応して、今回のコンテンツ管理アプリケーション30aが生成する各種リストとして再生回数順リスト、アーティストリンクリスト、リリース年別リストを生成する場合を例示したが、このような記録再生装置2側の拡張機能の種類、及びこれに応じて生成するリストとしてはこれらに限定されるものではない。
本発明における実施の形態としての記録再生システムの概要について示す図である。 実施の形態の情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態の情報処理装置にインストールされるコンテンツ管理アプリケーションが有する機能について説明するための図である。 コンテンツ管理情報の構造を概念的に示したデータ構造図である。 再生回数順リストの構造について説明するための図である。 アーティストリンクリストの構造について説明するための図である。 リリース年別リストの構造について説明するための図である。 実施の形態の記録再生装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態の記録再生装置の外観図である。 記録再生装置が備える再生(受信)機能について説明するための図である。 記録再生装置の各種再生(受信)機能を選択する際の操作手順について説明するための図として、ファンクション選択画面から各再生(受信)機能を選択する際の画面遷移を示した図である。 アーティスト再生機能について説明するための図として、操作に応じた表示部上の画面遷移を示した図である。 アルバム再生機能について説明するための図として、操作に応じた表示部上の画面遷移を示した図である。 マイフェイバリットシャッフル再生時の画面遷移について示した図である。 アーティストリンクシャッフル再生時の画面遷移について示した図である。 タイムマシンシャッフル再生時の画面遷移について示した図である。 スポーツシャッフル再生時の画面遷移について示した図である。 実施の形態としての動作を実現するための処理動作として、マイフェイバリットシャッフル再生時に対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施の形態としての動作を実現するための処理動作として、アーティストリンクシャッフル再生時に対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施の形態としての動作を実現するための処理動作として、タイムマシンシャッフル再生時に対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 順次表示の他の例について説明するための図である。 記録再生装置側に格納されるデータのデータ構造について示した図である。 一部の再生機能の実行を不可とする場合の表示例について示した図である。 一部の再生機能の実行を不可とする場合に対応して行われるべき注意文表示の例を示した図である。 再生禁止とした場合に対応して表示されるべき警告文表示の例を示した図である。 実施の形態としての従来アプリ対応機能の実現のために行われるべき処理動作について示したフローチャートである。
符号の説明
1 記録再生システム、2 記録再生装置、3 パーソナルコンピュータ、4 サーバ装置、4a 楽曲情報データベース、5 ネットワーク、6 コントローラ、6a DAC、7 アンプ、8 操作部、8a DISP/FUNCキー、8b SEARCH/MENUキー、8c PLAY/STOPキー、8d シャトルスイッチ、8e VOL+キー、8f VOL−キー、9 メモリ、9a 再生・表示プログラム、9b 更新時処理プログラム、10 第1バス、11 デコーダ、12 システムゲートアレイ、13 第2バス、14 表示制御部、15 表示部、16 USBコントローラ、17 第3バス、18 フラッシュメモリ、18a コンテンツデータ、18b コンテンツ管理情報、18c 各種リスト、A19 アンテナ、T19 チューナ、21 CPU、22 メモリ部、23 USBインタフェース、24 入力処理部、25 入力部、26 表示処理部、27 ディスプレイ、28 ドライブ制御部、29 メディアドライブ、30 HDD、30a コンテンツ管理アプリケーション、30b コンテンツデータベース、31 通信処理部、32 ネットワークインタフェース、33 オーディオデータ処理部、34 スピーカ、35 圧縮符号化・復号化部、36 バス、100 光ディスク

Claims (10)

  1. 情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置であって、
    上記記録媒体に対するデータの記録及び再生を行う記録再生手段と、
    過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  2. 上記記録媒体には、上記第1及び第2のアプリケーションの双方がデータ更新可能な第1のデータ領域と、上記第1のアプリケーションのみがデータ更新可能な第2のデータ領域とに分けられるようにしてデータが記録されており、
    上記制御手段は、
    上記記録媒体における上記第2のデータ領域にデータが存在するか否かにより、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かを判別するようにされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 上記制御手段は、
    上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うと共に、上記拡張機能動作の実行が不可である旨が通知されるように制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 上記制御手段は、
    過去に上記第1のアプリケションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたとしたときは、さらに、直前に上記記録媒体に記録されるデータについての更新を行ったアプリケーションが上記第1のアプリケーションであるか否かについて判別するようにされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 上記記録媒体には、上記第1及び第2のアプリケーションの双方がデータ更新可能な第1のデータ領域と、上記第1のアプリケーションのみがデータ更新可能な第2のデータ領域とに分けられるようにしてデータが記録されていると共に、上記第1及び第2のデータ領域の双方に、データ更新完了に応じて更新時間情報が記録されるべき領域が設けられており、
    上記制御手段は、
    双方の上記更新時間情報が一致するか否かにより、直前に上記記録媒体に記録されるデータについての更新を行ったアプリケーションが上記第1のアプリケーションであるか否かについて判別するようにされる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
  6. 上記制御手段は、
    上記判別の結果、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたが、直前の更新が上記第1のアプリケーションによるものではないとした場合は、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
  7. 上記制御手段は、
    上記判別の結果、過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたが、直前の更新が上記第1のアプリケーションによるものではないとした場合は、上記拡張機能動作の実行が不可である旨が通知されるように制御を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
  8. 上記制御手段は、さらに、
    上記記録媒体に記録されるデータについての上記アプリケーションによる更新完了前に、上記情報処理装置との接続が切断されたか否かに応じて、全ての機能動作の実行が不可とされるように制御を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
  9. 上記制御手段は、
    上記記録媒体に記録されるデータの更新の開始に応じて生成されて完了に応じて消去されるデータファイルの有無に基づいて、上記更新完了前に上記情報処理装置との接続が切断されたか否かを判別するようにされる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生装置。
  10. 情報処理装置からダウンロードされて記録媒体に記録されるコンテンツデータの再生に係る機能動作として従来機能動作と拡張機能動作との双方が可能とされると共に、上記情報処理装置にインストールされるアプリケーションとして、上記拡張機能実現のための情報を生成可能な第1のアプリケーションと、上記拡張機能実現のための情報を生成不能な第2のアプリケーションとの双方によって上記記録媒体に記録されるデータの管理が可能となるように構成された記録再生装置における制御方法であって、
    過去に上記第1のアプリケーションにより上記記録媒体に記録されるデータについての更新が行われたか否かに応じて、上記拡張機能動作の実行を不可とするように制御を行うようにした、
    ことを特徴とする制御方法。
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