JP2007072931A - Ddr−sdramのアクセス制御方法およびその方法を採用した画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像処理装置において、DDR−SDRAMを画像メモリとして採用した場合に、CPUアクセスの負担の軽減や画像メモリ上のデータのセキュリティの向上が望まれていた。
【解決手段】DDR−SDRAMの記憶領域を、データ格納領域41とテーブル格納領域42とに分ける。テーブル格納領域42のテーブル情報に、モジュールがデータ格納領域をリードアクセスした後の、データ格納領域に対する処理情報を記憶させておく。モジュールは、データ格納領域41のデータをリードアクセスしてデータ処理を行った後、アクセスしたデータ格納領域41に対して、処理情報に従った処理をする。たとえばデータ格納領域を白塗りしたり、ランダムデータで上書きする。これにより、使用後のデータが消去されるので、データ格納領域におけるデータ記憶のセキュリティが向上する。また、上記データ格納領域の開放は、CPUを介さずに行われるので、CPUアクセスの負担が軽減される。
【選択図】 図3
【解決手段】DDR−SDRAMの記憶領域を、データ格納領域41とテーブル格納領域42とに分ける。テーブル格納領域42のテーブル情報に、モジュールがデータ格納領域をリードアクセスした後の、データ格納領域に対する処理情報を記憶させておく。モジュールは、データ格納領域41のデータをリードアクセスしてデータ処理を行った後、アクセスしたデータ格納領域41に対して、処理情報に従った処理をする。たとえばデータ格納領域を白塗りしたり、ランダムデータで上書きする。これにより、使用後のデータが消去されるので、データ格納領域におけるデータ記憶のセキュリティが向上する。また、上記データ格納領域の開放は、CPUを介さずに行われるので、CPUアクセスの負担が軽減される。
【選択図】 図3
Description
この発明は、DDR−SDRAMのアクセス制御方法およびそのアクセス制御方法が採用された画像処理装置に関する。
読み取った画像データに種々の処理をし、複写画像を出力する画像処理装置として、デジタルカラー複写機が公知である。かかるデジタルカラー複写機では、処理すべき画像データ量が多く、処理の高速化が必要である。
画像データの処理の高速化を実現するため、近年のデジタルカラー複写機には、画像データのメモリとして、DDR−SDRAMが採用されている。DDR−SDRAMとは、「Double Data Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memory 」の略称であり、SDRAMの改良版である。DDR−SDRAMは、クロックの立ち上がりと立ち下がりの両方のタイミングを使うことで、従来の2倍の転送速度を実現したメモリである。従来のSDRAMが、1クロックで1つのデータを転送するのに対し、DDR−SDRAMは、2つのデータ転送ができる。たとえば、メモリバスが100MHzで動作しているときは、従来のSDRAMが200MHzで動作しているときとほぼ同じ転送速度になる。
画像データの処理の高速化を実現するため、近年のデジタルカラー複写機には、画像データのメモリとして、DDR−SDRAMが採用されている。DDR−SDRAMとは、「Double Data Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memory 」の略称であり、SDRAMの改良版である。DDR−SDRAMは、クロックの立ち上がりと立ち下がりの両方のタイミングを使うことで、従来の2倍の転送速度を実現したメモリである。従来のSDRAMが、1クロックで1つのデータを転送するのに対し、DDR−SDRAMは、2つのデータ転送ができる。たとえば、メモリバスが100MHzで動作しているときは、従来のSDRAMが200MHzで動作しているときとほぼ同じ転送速度になる。
DDR−SDRAMのアクセスは、画像処理装置では、専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit :注文設計による特定用途向けのIC)により行われる。画像処理装置において、DDR−SDRAMを画像メモリとして採用した場合、ASICのモジュールによって、DDR−SDRAMのアクセスおよびデータ処理が適正にできれば、画像処理装置全体の制御を管理するCPUのASICへの介在が少なくなり、処理の高速化が実現できる。
なお、データの転送自体の高速化の方法としては、たとえば特許文献1に記載のパケット転送方法が存在する。
特開2003−289315号公報
画像処理装置において、DDR−SDRAMを画像メモリとして採用した場合に、画像メモリへのアクセスの高速化や画像メモリから読み出した画像データの処理の高速化および適正化には、改善の余地が十分にあった。
この発明は、ASICのモジュールによるDDR−SDRAMへのアクセス処理の方法の改良を提案するものである。
この発明は、ASICのモジュールによるDDR−SDRAMへのアクセス処理の方法の改良を提案するものである。
この発明は、DDR−SDRAMを画像メモリとして採用した場合に、CPUの介在を少なくして、ASICによりDDR−SDRAMのアクセス制御を行い、画像データを高速で適切に処理できる方法を提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、DDR−SDRAMにおける記憶領域から無駄な領域を少なくして、有効利用を図ることのできるアクセス制御方法を提供することを他の目的とする。
また、この発明は、DDR−SDRAMにおける記憶領域から無駄な領域を少なくして、有効利用を図ることのできるアクセス制御方法を提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、DDR−SDRAMの記憶領域を、データ格納領域とテーブル格納領域とに分け、モジュールによってデータ格納領域をアクセスし、データをライト/リードしたい場合、モジュールは、まず、テーブル格納領域をアクセスしてテーブル情報を読み出し、モジュールは、テーブル情報からアクセスするデータ格納領域のアドレスおよびデータサイズを入手し、モジュールは、入手したデータ格納領域のアドレスに対してアクセスする方法であって、前記テーブル情報に、リードアクセスの場合には、リード後のデータ格納領域処理情報を記憶させておき、前記モジュールは、アクセスしたデータ格納領域のデータを取得して処理した後、前記データ格納領域処理情報に従ってデータ格納領域に処理を施すことを特徴とする、DDR−SDRAMのアクセス制御方法である。
請求項2記載の発明は、前記モジュールは、ASICにセットされており、前記モジュールには、前記テーブル格納領域を示すアドレスが予めセットされていて、起動により、自動的に前記テーブル格納領域のセットされたアドレスをアクセスすることを特徴とする、請求項1記載のDDR−SDRAMのアクセス制御方法である。
請求項3記載の発明は、前記DDR−SDRAMを画像データ記憶用メモリとして用い、前記アクセス制御方法が画像データ処理時に使用されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法を採用した画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記DDR−SDRAMを画像データ記憶用メモリとして用い、前記アクセス制御方法が画像データ処理時に使用されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法を採用した画像処理装置である。
この発明によれば、テーブル格納領域のテーブル情報には、データを読み出した後のデータ格納領域に対し、どのような処理を行うかという情報が記憶されている。
通常、DDR−SDRAMへのアクセスは、バースト(256bit)単位であるため、テーブル情報として、テーブルの全ての記憶領域が使用されているわけではなく、未使用の領域(User bit)が存在するのが普通である。この未使用の領域を利用して、この発明では、データ格納領域に対してリードアクセスした後の、データ格納領域をどのように処理するかという情報が記憶されている。
通常、DDR−SDRAMへのアクセスは、バースト(256bit)単位であるため、テーブル情報として、テーブルの全ての記憶領域が使用されているわけではなく、未使用の領域(User bit)が存在するのが普通である。この未使用の領域を利用して、この発明では、データ格納領域に対してリードアクセスした後の、データ格納領域をどのように処理するかという情報が記憶されている。
データ格納領域へのリードアクセスを考えた場合、データ格納領域のデータが読み出された後のデータ格納領域は、次の処理のために速やかに開放されるのが望ましい。また、データ格納領域に記憶されたデータが重要なものであり、そのデータがリードされた後も残っていると、データが読み出されて漏洩する可能性もある。そこで、テーブルの空き領域に、データを読み出した後のデータ格納領域をどのように処理するかの情報を付加し、自動でデータ格納領域の処理を行うのが、この発明である。
データを読み出した後のデータ格納領域に対し、たとえば、「0」データを書き込む(いわゆる白塗りする)、ランダムデータを上書きする、といった処理をさせるべき情報を、テーブルに付加しておく。そうすることで、モジュールは、データ格納領域へのアクセスが終了した時点で、テーブルに付加された情報に基づいて、データ格納領域の使用済データに対して自動で処理を行う。
これにより、使用済データ格納領域の開放が、CPUを介さずに行えるので、CPUからASICへの通信の負担が軽減できる。また、データ格納領域の開放も極めて迅速に行える。さらにDDR−SDRAMのデータのセキュリティも向上する。
以下には、図面を参照して、この発明の具体的な実施形態について説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置の制御回路の構成を示す簡易なブロック図である。図1を参照して、画像処理装置には、CPU1、スキャナ2、画像形成エンジン3、画像データ記憶用メモリとしてのDDR−SDRAM4、およびASIC5が備えられている。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置の制御回路の構成を示す簡易なブロック図である。図1を参照して、画像処理装置には、CPU1、スキャナ2、画像形成エンジン3、画像データ記憶用メモリとしてのDDR−SDRAM4、およびASIC5が備えられている。
DDR−SDRAM4の記憶領域は、データ格納領域41およびテーブル格納領域42に区画されている。ASIC5がデータ格納領域41にデータをライト/リードしたい場合は、まず、テーブル格納領域42に準備されたテーブルの情報を読むことにより、テーブル格納領域41内のアクセスするアドレスや、データサイズ等がわかる構成とされている。
図2に、テーブル格納領域42に記憶されているテーブル42Aの一例を示す。DDR−SDRAM4へのアクセスは、バースト(256bit)単位であるため、1つのテーブル42Aは、基本的には32bit×8の容量により構成されている。そして、このテーブル42Aには、リードするときの開始アドレスである「Source Address」、ライトするときの開始アドレスである「Destination Address」、データサイズを表わす「Size」、テーブルのアドレスを表わす「Next Decriptor Address」(このテーブルのアドレスは、データがデータ格納領域に分散して記憶されている場合に、そのデータを読み出すために必要な次のテーブルを知らせるためのアドレスである。)、制御情報が記憶された「Control」(この制御情報とは、次のテーブルがあるか否か、テーブルを使い終わったときに、CPUに報告をするか否かといった情報である。)、予備領域として予約された「Reserved」等が含まれている。
テーブル42Aには、以上の情報が記憶されているが、テーブル42Aには、これら情報記憶に使用している領域以外に、未使用領域(User bit)が存在する。User bitは、テーブル42Aをアクセスするときに、使用することがなくてもアクセスする必要があり、いわば、DDR−SDRAM4の領域を無駄使いしていることになる。 そこで、この実施形態では、テーブル42Aにおける未使用領域、すなわちUser bitを有効活用し、モジュールに対し、データをリードアクセスした後のデータ格納領域41に対し、どのような処理をするかの情報を記憶させておく。それにより、モジュールは、リードアクセスした後のデータ格納領域にあるデータを、たとえば白塗りしたり、ランダムデータで上書きする等の処理を自動で行い、使用済データがデータ格納領域に残っているといった事態を防止でき、データ格納領域を、次の処理のために即座に開放できる。
図1に戻って、ASIC5には、多数のモジュール(独立して扱えるソフトウェアやハードウェアのまとまり)がセットされている。このモジュールが、DDR−SDRAM4のテーブル格納領域42を、まずリードアクセスするのであるが、テーブル42Aは、アクセスするモジュール専用のもので、他のモジュールと使い回すことはない。つまり、同時に同一領域への複数アクセスは発生しない。そのため、モジュールからアクセスされるテーブル42Aに、そのモジュール専用のデータを格納しておき、アクセス時にその専用データをモジュールに受け渡すようにすれば、モジュールがセットされたASIC5に対し、たとえばCPU1が制御コマンドを与えるためにアクセスする回数を減らすことができる。また、テーブル42Aの未使用領域を有効に活用することができる。
図3は、ASIC5にセットされたモジュールとDDR−SDRAM4との間の動作を表わすフローチャートである。図3の流れに従って、図1におけるASIC5によるDDR−SDRAM4のアクセス制御の動作について説明をする。
CPU1は、DDR−SDRAM4のデータ格納領域41に処理するデータをセットする(ステップS1)。また、データ格納領域41におけるデータのアドレス、サイズを指し示したテーブルを、テーブル格納領域42にセットする。このとき、テーブル42A内の空き領域(User bit)にデータ格納領域41におけるデータを読み出した後の処理(データ使用後の処理)を指し示す情報をセットしておく(ステップS2)。
CPU1は、DDR−SDRAM4のデータ格納領域41に処理するデータをセットする(ステップS1)。また、データ格納領域41におけるデータのアドレス、サイズを指し示したテーブルを、テーブル格納領域42にセットする。このとき、テーブル42A内の空き領域(User bit)にデータ格納領域41におけるデータを読み出した後の処理(データ使用後の処理)を指し示す情報をセットしておく(ステップS2)。
次いで、これから起動させるASIC5内のモジュール(Aとする)に、テーブル格納領域42を指し示すアドレスをセットする(ステップS3)。
そして、ASIC5のモジュールAを起動させると、モジュールAは自動的にテーブル格納領域42にアクセスし、テーブル42Aのデータを取得する。このとき、同時に、テーブル42A内のデータ格納領域処理情報も取得している(ステップS4)。
そして、ASIC5のモジュールAを起動させると、モジュールAは自動的にテーブル格納領域42にアクセスし、テーブル42Aのデータを取得する。このとき、同時に、テーブル42A内のデータ格納領域処理情報も取得している(ステップS4)。
そして、取得したテーブル42Aのデータより、データ格納領域のアドレスおよびデータサイズを知ることができるので、モジュールAは、データ格納領域41をアクセスし、処理データを読み出す(ステップS5)。
そして、データ格納領域41から読み出した処理データに対して、モジュールAでの処理を実行する(ステップS6)。
そして、データ格納領域41から読み出した処理データに対して、モジュールAでの処理を実行する(ステップS6)。
モジュールAは、読み出した全データを処理した後、その読み出したデータが格納されていたデータ格納領域に対し、データ格納領域処理情報に従って処理を施す。たとえば、データ格納領域に、「0」データを上書きしていわゆる白塗りをする、または、ランダムデータで上書きするといった、データ格納領域処理情報に従った処理を施し、データ格納領域を開放する(ステップS7)。
以上により、CPU1からASIC5への通信回数が減り、通信の負担が軽減される。また、DDR−SDRAM4の領域、特にテーブル格納領域42における未使用領域を減らし、DDR−SDRAM4の領域を有効活用できる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
4 DDR−SDRAM
5 ASIC
41 データ格納領域
42 テーブル格納領域
42A テーブル
5 ASIC
41 データ格納領域
42 テーブル格納領域
42A テーブル
Claims (3)
- DDR−SDRAMの記憶領域を、データ格納領域とテーブル格納領域とに分け、
モジュールによってデータ格納領域をアクセスし、データをライト/リードしたい場合、
モジュールは、まず、テーブル格納領域をアクセスしてテーブル情報を読み出し、
モジュールは、テーブル情報からアクセスするデータ格納領域のアドレスおよびデータサイズを入手し、
モジュールは、入手したデータ格納領域のアドレスに対してアクセスする方法であって、
前記テーブル情報に、リードアクセスの場合には、リード後のデータ格納領域処理情報を記憶させておき、
前記モジュールは、アクセスしたデータ格納領域のデータを取得して処理した後、前記データ格納領域処理情報に従ってデータ格納領域に処理を施すことを特徴とする、DDR−SDRAMのアクセス制御方法。 - 前記モジュールは、ASICにセットされており、
前記モジュールには、前記テーブル格納領域を示すアドレスが予めセットされていて、起動により、自動的に前記テーブル格納領域のセットされたアドレスをアクセスすることを特徴とする、請求項1記載のDDR−SDRAMのアクセス制御方法。 - 前記DDR−SDRAMを画像データ記憶用メモリとして用い、
前記アクセス制御方法が画像データ処理時に使用されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法を採用した画像処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2005261695A JP2007072931A (ja) | 2005-09-09 | 2005-09-09 | Ddr−sdramのアクセス制御方法およびその方法を採用した画像処理装置 |
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Publications (1)
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A977 | Report on retrieval |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070808 |