JP2007072922A - メモリカード用レベルシフタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度を高速化することができるメモリカード用レベルシフタを提供する。
【解決手段】 ホストコントローラから入力されたクロック信号を電圧変換し、メモリカードへ出力する電圧変換部25と、メモリカードから入力されたデータ信号を電圧変換し、ホストコントローラへ出力する電圧変換部24と、電圧変換部25による電圧変換後のクロック信号を電圧変換し、リターンクロック信号としてホストコントローラへ帰還させるリターンクロック生成手段とを備え、リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を帰還させる際に当該リターンクロック信号を遅延させるとともに、遅延量が調整可能であるように構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、メモリカード用レベルシフタに係り、さらに詳しくは、メモリカード型インターフェースを有する入出力装置とホストコントローラとの間で伝送される信号の電圧変換を行うメモリカード用レベルシフタの改良に関する。
近年、LCDコントローラを制御したり、メモリカードに対して読み書きを行うホストコントローラは、処理速度の高速化や消費電力低減の要求から動作電圧の低電圧化が図られている。一方、SD(Secure Digital:登録商標)カードなどのメモリカードや、その周辺機器用の入出力カードは、様々な機器との互換性を確保するという観点から、ホストコントローラの動作電圧よりも高い信号電圧で動作するように規格化されている場合が少なくない。このため、ホストコントローラ及びカード間の通信には、伝送される信号の電圧変換を行うレベルシフタが従来から用いられている。通常、メモリカード及び入出力カードは、ホストコントローラから供給されるクロック信号に基づいて動作するので、レベルシフタでは、ホストコントローラから入力されたクロック信号を電圧変換してメモリカード又は入出力カードへ出力する動作が行われる。
ホストコントローラがメモリカードにデータを書き込む際は、クロック信号と共に、ホストコントローラから入力された制御信号及びデータ信号が電圧変換されてメモリカードへ出力される。また、ホストコントローラがメモリカード内に格納されているデータを読み出す際は、メモリカードから入力された制御信号及びデータ信号が電圧変換されてホストコントローラへ出力される。ホストコントローラは、メモリカードからデータを読み出す際、メモリカードからのデータをレベルシフタから正しく取り込むために、レベルシフタから供給されるリターンクロック信号を用いてデータの取り込みを行う。このリターンクロック信号は、ホストコントローラが供給するクロック信号に対し、信号がレベルシフタ内をホストコントローラ側の入力端子からメモリカード側の出力端子まで伝達し、さらにホストコントローラ側の出力端子まで伝達する間の遅延時間を反映させたクロック信号である。ホストコントローラは、この様なリターンクロック信号を用いてレベルシフタから出力されるデータをラッチすることにより、レベルシフタ内における信号の伝達遅延に影響されることなく、正しくデータを取り込むことができる。レベルシフタ内の伝達遅延に影響されることなくデータを取り込むことができるので、クロックの高速化によりホストコントローラ及びメモリカード間の高速通信を実現することができる。
なお、特許文献1には、データ転送クロックに遅延を持たせることにより、当該クロックと転送データとの遅延量の差を減少させてデータ転送速度を高速化する技術が開示されている。また、特許文献2には、外部クロックに基づいてデータ出力に用いる内部クロックを生成する際、外部クロックに対する位相差の変動を小さくするために、内部クロックの遅延量を調整する技術が開示されている。
特開平5−265921号公報 特開2001−351381号公報
一般に、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及びメモリカード間の通信をさらに高速化しようとすると、レベルシフタ内を伝達される信号間における伝達時間のバラツキが無視できなくなる。このため、上述した様な従来のレベルシフタでは、リターンクロック信号及びデータ信号間における伝達時間のバラツキによっては、ホストコントローラがメモリカードからのデータを取り込む際のセットアップタイムを十分に確保することができず、データを正しく取り込むことができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度を高速化することができるメモリカード用レベルシフタを提供することを目的としている。特に、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度を高速化しても、ホストコントローラがメモリカードからのデータを正しく取り込むことができるメモリカード用レベルシフタを提供することを目的としている。
本発明によるメモリカード用レベルシフタは、メモリカード型インターフェースを有する入出力装置とホストコントローラとの間で伝送される信号の電圧変換を行うメモリカード用レベルシフタであって、ホストコントローラから入力されたクロック信号を電圧変換し、入出力装置へ出力する第1の電圧変換手段と、上記入出力装置から入力されたデータ信号を電圧変換し、上記ホストコントローラへ出力する第2の電圧変換手段と、上記第1の電圧変換手段による電圧変換後のクロック信号を電圧変換し、リターンクロック信号として上記ホストコントローラへ帰還させるリターンクロック生成手段とを備え、上記リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を帰還させる際に当該リターンクロック信号を遅延させるとともに、遅延量が調整可能であるように構成される。
この様な構成により、電圧変換後のクロック信号を再度電圧変換してリターンクロック信号としてホストコントローラへ帰還させる際にリターンクロック信号の遅延量が可変調整されるので、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラに入出力装置からのデータを正しく取り込ませることができる。
本発明によるメモリカード用レベルシフタは、上記構成に加え、上記リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路を含む第1の帰還経路と、上記第1の帰還経路とは遅延量が異なる第2の帰還経路と、上記第1の帰還経路の出力端子及び上記第2の帰還経路の出力端子のいずれかをリターンクロック信号の出力端子に電気的に接続するジャンパー線とからなるように構成される。
また、本発明によるメモリカード用レベルシフタは、上記構成に加え、上記リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を遅延させる遅延回路と、上記ホストコントローラからの指示に基づいて上記遅延回路の遅延量を切り替える遅延量切り替え手段とからなるように構成される。
また、本発明によるメモリカード用レベルシフタは、上記構成に加え、上記第1の電圧変換手段、上記第2の電圧変換手段及び上記リターンクロック生成手段が、同一の半導体チップ内に形成されるように構成される。
また、本発明によるメモリカード用レベルシフタは、上記構成に加え、上記遅延回路が、1又は2以上のゲート回路からなり、上記遅延量切り替え手段が、直列に接続される上記ゲート回路の数を異ならせて遅延量を切り替えるように構成される。
本発明によるメモリカード用レベルシフタによれば、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラに入出力装置からのデータを正しく取り込ませることができるので、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及び入出力装置間の通信速度をより高速化することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるメモリカード用レベルシフタを搭載する携帯情報端末の概略構成の一例を示したブロック図である。本実施の形態による携帯情報端末1は、携帯電話機などの携帯可能な小型の情報処理装置であり、LCDコントローラ6内のメモリカード用レベルシフタを介してメモリカード9にデータを書き込んだり、メモリカード9からデータを読み出す動作を行っている。
この携帯情報端末1は、音声通信可能な無線通信端末となっており、アンテナ2、RF回路3、ABB回路4、DBB回路5、LCDコントローラ6、LCD7、カードスロット8及びメモリカード9からなる。RF回路3は、アンテナ2を介してRF信号を送受信する送受信手段である。
DBB(デジタルベースバンド)回路5は、RF回路3、ABB回路4を介して受信したRF信号の復号化処理を行ったり、ABB回路4から入力された音声信号を符号化してRF信号を生成するとともに、端末内の各部の制御を行うホストコントローラである。すなわち、ABB(アナログベースバンド)回路4を介して受信されたRF信号は、DBB回路5により復号化され、取り出された音声信号は、ABB回路4においてデジタル−アナログ変換されてスピーカ4aから再生音として出力される。また、マイクロフォン4bから入力された音声信号は、ABB回路4においてアナログ−デジタル変換され、DBB回路5により符号化された後、ABB回路4を介してRF回路3によりRF信号として送信される。
LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)コントローラ6は、DBB回路5からの制御信号に基づいてLCD7を駆動する動作を行っている。
カードスロット8は、メモリカード9の装着部(コネクタ)であり、メモリカード9が着脱可能に装着される。メモリカード9の装着時には、このカードスロット8と、LCDコントローラ6内のレベルシフタを介してDBB回路5及びメモリカード9間で通信が行われる。メモリカード9は、SD(Secure Digital:登録商標)カードなどの小型の不揮発性記憶装置であり、ホストコントローラから供給されるクロック信号及びコマンド信号に基づいて動作する。ここでは、メモリカード9に対してデータの読み出し及び書き込みが行われる場合の例について説明するが、メモリカード型インターフェースを有する入出力装置であれば、特にメモリカードである必要はない。ここでいうメモリカード型インターフェースとは、メモリカードと同じ構造又は同じプロトコルで動作するインターフェースであり、そのようなインターフェースを有する入出力装置としては、メモリカードの他に、例えば、周辺機器用の入出力カード(SDI/Oカードなど)あるいはHDD(Hard Disk Drive)のような大容量メモリデバイスがある。この様な入出力装置に対してデータの読み出し及び書き込みを行う場合についても同様であるものとする。
ホストコントローラとしてのDBB回路5は、例えば、1.8Vの動作電圧で動作する。一方、メモリカード9は、例えば、3.0Vの信号電圧で動作するように規格化されている。そこで、ホストコントローラ及びメモリカード9間に信号の電圧変換を行うレベルシフタを設けることにより、ホストコントローラ及びメモリカード9間の通信が可能となる。ABB回路4、DBB回路5及びLCDコントローラ6は、それぞれ半導体チップ内に形成され、独立したパッケージとして製品化される。この様なLCDコントローラ6のパッケージ内にメモリカード用レベルシフタを設けることにより、レベルシフタ用の回路基板などが必要でなくなるので、部品点数を効果的に削減することができる。
図2は、図1の携帯情報端末の要部における構成例を示したブロック図であり、レベルシフタ13が設けられたLCDコントローラ6が示されている。このLCDコントローラ6は、VRAM11、レジスタ12、レベルシフタ13、ホストコントローラインターフェース(I/F)14及びLCDインターフェース(I/F)15からなる。
VRAM(Video Random Access Memory:ビデオRAM)11は、ホストコントローラI/F14を介してDBB回路から入力される画像データを書き換え可能に記憶する半導体記憶装置である。このVRAM11に書き込まれた画像データは、LCDI/F15を介してLCDへ出力される。レジスタ12は、ホストコントローラI/F14を介してDBB回路から入力されるLCDコントローラ6内各部の制御情報を書き換え可能に記憶する記憶手段である。ホストコントローラI/F14は、パラレルバス或いはI2C等のシリアルインターフェースを介してDBB回路に接続されるインターフェースであり、LCDI/F15は、パラレルバス或いはLVDS(Low Voltage Differential Signaling)等のシリアルインターフェースを介してLCD或いはLCDドライバ回路に接続されるインターフェースである。
レベルシフタ13は、ホストコントローラから入力されたクロック信号、コマンド信号及びデータ信号を電圧変換してメモリカードへ出力するとともに、メモリカードから入力されたコマンド信号及びデータ信号を電圧変換してホストコントローラへ出力する電気回路である。このレベルシフタ13は、レジスタ12に書き込まれた制御情報に基づいて動作することも可能である。
図3は、図2のLCDコントローラの要部における構成例を示した回路図であり、レベルシフタ13が示されている。このレベルシフタ13は、ホストコントローラからのクロック信号H−CLK、コマンド信号H−CMD及びデータ信号H−DATを電圧変換してメモリカードへ出力するとともに、メモリカードからのコマンド信号C−CMD及びデータ信号C−DATを電圧変換してホストコントローラへ出力する。その際、電圧変換後のクロック信号の一部が再度電圧変換され、リターンクロック信号Return−CLKとしてホストコントローラへ帰還される。
このレベルシフタ13は、電圧変換部21〜25、信号伝送方向切り替え回路26,27、帰還経路切り替え部28、遅延回路29、各入出力端子100〜106及び201〜203からなる。レベルシフタ13では、電圧変換部21〜25を除く内部回路をコア回路20とする。
電圧変換部22及び25は、メモリカードへ出力する信号及びメモリカードから入力される信号を電圧変換する信号レベルの変換手段である。例えば、コア回路20の電源電圧が1.5Vである場合、電圧変換部22及び25は、信号電圧を1.5Vから3.0Vまで昇圧してメモリカードへ出力する信号電圧の昇圧回路と、メモリカードから入力された信号について信号電圧を3.0Vから1.5Vまで降圧してコア回路20に渡す信号電圧の降圧回路とからなる。電圧変換部24は、ホストコントローラへ出力する信号及びホストコントローラから入力される信号を電圧変換する信号レベルの変換手段である。例えば、ホストコントローラのI/F電圧が1.8V、コア回路20の電源電圧が1.5Vである場合、電圧変換部24は、信号電圧を1.5Vから1.8Vまで昇圧してホストコントローラへ出力する信号電圧の昇圧回路と、ホストコントローラから入力された信号について信号電圧を1.8Vから1.5Vまで降圧してコア回路20に渡す信号電圧の降圧回路とからなる。なお、コア回路20の電源電圧がホストコントローラのI/F電圧と一致している場合は、電圧変換部24にて電圧変換を行う必要はない。電圧変換部24及び25は、コマンド信号及びデータ信号について、それぞれ設けられている。電圧変換部21は、ホストコントローラから入力されるクロック信号の電圧をコア回路20の電源電圧に合わせて変換する信号レベルの変換手段である。また、電圧変換部23は、ホストコントローラへ帰還するリターンクロック信号の電圧をホストコントローラのI/F電圧に合わせて変換する信号レベルの変換手段である。
具体的には、入力端子102に入力されたクロック信号H−CLKは、電圧変換部21を介して電圧変換部22により昇圧され、出力端子201からクロック信号C−CLKとして出力される。メモリカードは、このクロック信号C−CLKに同期して、データ信号C−DAT、コマンド信号C−CMDの送受信を行う。
入出力端子103に入力されたコマンド信号H−CMDは、電圧変換部24を介して電圧変換部25により昇圧され、入出力端子202からコマンド信号C−CMDとして出力される。一方、入出力端子202に入力されたコマンド信号C−CMDは、電圧変換部25により降圧され、電圧変換部24を介して入出力端子103からコマンド信号H−CMDとして出力される。ホストコントローラからメモリカードには、動作モードの切り換え、データの書き込み及び読み出し等を指示する制御信号がコマンド信号として送信され、メモリカードからホストコントローラには、ホストコントローラからの指示に対するレスポンス信号及びメモリカードの仕様情報がコマンド信号として送信される。
信号伝送方向切り替え回路26は、入力端子104に入力されるコマンドディレクション信号CMDDIRに基づく制御信号を電圧変換部24及び25へ出力して、コマンド信号の伝送方向の切り替えを行う。このコマンドディレクション信号CMDDIRは、コマンド信号の伝送方向を指示するための制御信号である。
入出力端子105に入力されたデータ信号H−DATは、電圧変換部24を介して電圧変換部25により昇圧され、入出力端子203からデータ信号C−DATとして出力される。一方、入出力端子203に入力されたデータ信号C−DATは、電圧変換部25により降圧され、電圧変換部24を介して入出力端子105からデータ信号H−DATとして出力される。このデータ信号は、ホストコントローラがメモリカードに書き込み、或いは、メモリカードから読み出したデータを伝送する信号である。
信号伝送方向切り替え回路27は、入力端子106に入力されるデータディレクション信号DATDIRに基づく制御信号を電圧変換部24及び25へ出力して、データ信号の伝送方向の切り替えを行う。このデータディレクション信号DATDIRは、データ信号の伝送方向を指示するための制御信号である。
リターンクロック信号Return−CLKは、電圧変換部22による昇圧後のクロック信号の一部を当該電圧変換部22により降圧してホストコントローラ側へ帰還させることにより生成される。このリターンクロック信号は、ホストコントローラが供給するクロック信号H−CLKに対し、信号がレベルシフタ13内をホストコントローラ側の入力端子102からメモリカード側の出力端子201まで伝達し、さらにホストコントローラ側の出力端子101まで伝達する間の遅延時間を反映させたクロック信号である。
信号電圧の降圧後の帰還経路は、リターンクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路29を含む帰還経路(以下、第1の帰還経路と呼ぶことにする)30bと、遅延回路を含まず、第1の帰還経路30bとは遅延量が異なる帰還経路(以下、第2の帰還経路と呼ぶことにする)30aからなる。第1の帰還経路30b及び第2の帰還経路30aは、帰還経路切り替え部28によりいずれかに切り替え可能となっている。ここでは、遅延回路29が、1又は2以上のゲート回路からなるものとする。このゲート回路は、信号波形や振幅を変えることなく、信号伝達を遅延させる電子回路である。具体的には、トランジスタや増幅率が1のアンプをゲート回路として用いることができる。ゲート回路を用いて遅延させることにより、コンデンサーや直流抵抗を用いて遅延させるのに比べて、クロックエッジのなまりを抑制することができる。また、第1の帰還経路30bは、第2の帰還経路30aよりも伝達時間の遅延量が大きいものとする。
帰還経路切り替え部28は、第1及び第2の帰還経路30b,30aを基板上の配線の変更により選択的に切り替える遅延量の調整手段である。具体的には、例えば、入力端子100に入力されるクロックセレクト信号CLK−SELの電圧レベルに従って、リターンクロック信号の出力端子101と、第1の帰還経路30bの出力端子及び第2の帰還経路30aの出力端子のいずれかとを電気的に接続する配線をつなぎかえることにより、帰還経路の切り替えが行われる。
これにより、リターンクロック信号の遅延量を切り替えることができるので、リターンクロック信号と、メモリカードからのデータ信号及びコマンド信号との間で、伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラにメモリカードからのデータ及びコマンドを正しく取り込ませることができる。
図4は、図3のレベルシフタにおける動作の一例を示したタイミングチャートであり、データ読み出し時の動作が示されている。ホストコントローラから入力されるクロック信号H−CLK(周期をT1とし、その1/2を半クロックT2とする)に対し、メモリカードへ出力されるクロック信号C−CLKは、レベルシフタ内における伝達遅延により、遅延時間Δt1だけ遅延する。
メモリカードは、レベルシフタからのクロック信号C−CLKに基づいてデータ信号を生成する。従って、メモリカードから入力されるデータ信号C−DATは、例えば、クロック信号C−CLKの立ち下がりから時間Δt2だけ遅れる。さらに、このデータ信号C−DATに対し、ホストコントローラへ出力されるデータ信号H−DATは、レベルシフタ内における伝達遅延により、遅延時間Δt3だけ遅延する。一方、クロック信号C−CLKに対し、ホストコントローラへ出力されるリターンクロック信号は、レベルシフタ内における伝達遅延により、遅延時間Δt4だけ遅延する。
一般に、レベルシフタ内における配線長の差などによって信号の伝達時間にバラツキが生じるので、遅延時間Δt3及びΔt4は、大きく異なる場合がある。この様な場合や遅延時間Δt2が大きい場合には、ホストコントローラがリターンクロック信号の立ち上がりに基づいてメモリカードからのデータ信号H−DATを取り込む際のセットアップタイムT3を十分に確保することが困難になる。具体的には、LCDコントローラ内に設けられたレベルシフタの場合、信号伝達の際に最大10〜15nS遅延する。また、メモリカードのデータ出力の遅延時間Δt2は、最大で14nsである。ここでは、クロック信号H−CLKの周波数が20MHz(T2=25nS)であり、ホストコントローラがセットアップタイムT3=T2+Δt4−Δt2−Δt3として5nS以上を要求する場合を考える。
このとき、レベルシフタ内の遅延時間の差Δt3−Δt4が6nSよりも大きくなると、ホストコントローラはメモリカードからのデータを取り込むことができない。クロック信号の周波数を上げて通信速度を高速化すると、T2は小さくなるので、Δt3とΔt4の差の許容範囲がより狭くなり、ホストコントローラがデータを取り込めない場合が生じ得る。この様な場合には、遅延量の小さな第2の帰還経路から遅延量の大きな第1の帰還経路にクロック信号の帰還経路を切り替えることにより、リターンクロック信号の遅延時間Δt4を増大させることができるので、十分なセットアップタイムT3を確保することができる。つまり、遅延時間Δt3及びΔt4間のバラツキ具合に応じて帰還経路を切り替えることにより、適切なセットアップタイムT3を得ることができる。
本実施の形態によれば、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラにメモリカードからのデータを正しく取り込ませることができるので、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度をより高速化することができる。
なお、本実施の形態では、電圧変換部22と電圧変換部23の間に遅延回路29が設けられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、電圧変換部23とリターンクロック信号の出力端子101の間に遅延回路29を設け、この遅延回路29を含む帰還経路と、遅延回路29を含まない帰還経路とが選択的に切り替えられるものであっても良い。
また、本実施の形態では、レベルシフタがLCDコントローラ内に設けられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ホストコントローラとしてのパッケージ内に設け、或いは、独立した半導体チップ内に設けるものであっても良い。
実施の形態2
実施形態1では、帰還経路を切り替える際につなぎかえられる出力端子間の配線が半導体チップ内に形成される場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、半導体チップ外の、プリント基板上において帰還経路の切り替えを行う場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2によるレベルシフタの構成例を示した図である。本実施の形態によるレベルシフタ13aは、図3のレベルシフタ13と比較すると、帰還経路切り替え部28が廃止され、さらに帰還経路の異なる2つのリターンクロック信号が、出力端子101からリターンクロック信号Return−CLKとし、出力端子107からリターンクロックディレイ信号Return−CLK−Delayとして、それぞれ半導体チップの外部に出力されている点が異なる。
出力端子107から出力されるリターンクロックディレイ信号Return−CLK−Delayは、遅延回路29によって遅延時間が付加されたリターンクロック信号である。また、出力端子101から出力されるリターンクロック信号Return−CLKは、第2の帰還経路によるリターンクロック信号である。
ホストコントローラへは、半導体チップ外のプリント基板上に設けられたジャンパー抵抗300、301のいずれか一方を実装することで、リターンクロックディレイ信号Return−CLK−Delay或いはリターンクロック信号Return−CLKのいずれか一方を選択して入力することが可能である。
本実施の形態によれば、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラにメモリカードからのデータを正しく取り込ませることができるので、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度をより高速化することができる。
なお、本実施の形態では、電圧変換部22と電圧変換部23の間に遅延回路29が設けられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、電圧変換部23とリターンクロックディレイ信号Return−CLK−Delayの出力端子107の間に遅延回路29を設け、この遅延回路29を含む帰還経路と、遅延回路29を含まない帰還経路とが選択的に切り替えられるものであっても良い。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、リターンクロック信号の遅延量が半導体チップ内或いは半導体チップ外における配線の変更によって切り替えられる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、ホストコントローラからの指示に基づいてリターンクロック信号の遅延量を切り替える場合について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3によるレベルシフタの構成例を示した図である。本実施の形態によるレベルシフタ13bは、図3のレベルシフタ13と比較すれば、帰還経路30a,30b及び帰還経路切り替え部28に代えて、遅延量切り替え部31及び遅延回路32を備えている点で異なる。遅延回路32は、電圧変換部22による降圧後のクロック信号を遅延させる。
遅延量切り替え部31は、図2のホストコントローラI/F14を介してホストコントローラから入力される制御情報に基づいて、遅延回路32の遅延量を切り替える遅延量の調整手段である。具体的には、遅延回路32の遅延量を規定するレジスタが遅延量切り替え部31として用いられる。
図7は、図6のレベルシフタの要部における構成例を示した回路図であり、遅延回路32が示されている。この遅延回路32は、リターンクロック信号の帰還経路を選択的に切り替える切り替えスイッチ32aと、複数のゲート回路32bからなる。ホストコントローラから入力される制御情報に基づいて遅延量切り替え部31が直列に接続されるゲート回路32bの数を異ならせることにより、リターンクロック信号の遅延量が切り替えられる。
ゲート回路32bは、信号波形や振幅を変えることなく、信号伝達を遅延させる電子回路である。具体的には、トランジスタや増幅率が1のアンプをゲート回路32bとして用いることができる。この様なゲート回路32bを用いて遅延させることにより、コンデンサーや直流抵抗を用いて遅延させるのに比べて、クロックエッジのなまりを抑制することができる。ここでは、各切り替えスイッチ32aの切り替えにより、ゲート回路32bを含まない帰還経路と、ゲート回路32bを1又は2以上の任意の数だけ含む帰還経路とが切り替え可能であるものとする。
本実施の形態によれば、信号間における伝達時間のバラツキが大きい場合であっても、ホストコントローラにメモリカードからのデータを正しく取り込ませることができるので、クロック信号の周波数を上げてホストコントローラ及びメモリカード間の通信速度をより高速化することができる。
なお、本実施の形態では、電圧変換部22と電圧変換部23の間に遅延回路32が設けられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、電圧変換部23とリターンクロック信号の出力端子101の間に遅延回路32を設けても良い。
本発明の実施の形態1によるメモリカード用レベルシフタを搭載する携帯情報端末の概略構成の一例を示したブロック図である。 図1の携帯情報端末の要部における構成例を示したブロック図であり、レベルシフタ13が設けられたLCDコントローラ6が示されている。 図2のLCDコントローラの要部における構成例を示した回路図であり、レベルシフタ13が示されている。 図3のレベルシフタにおける動作の一例を示したタイミングチャートであり、データ読み出し時の動作が示されている。 本発明の実施の形態2によるレベルシフタの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態3によるレベルシフタの構成例を示した図である。 図6のレベルシフタの要部における構成例を示した回路図であり、遅延回路32が示されている。
符号の説明
1 携帯情報端末
2 アンテナ
3 RF回路
4 ABB回路
5 DBB回路
6 LCDコントローラ
7 LCD
8 カードスロット
9 メモリカード
11 VRAM
12 レジスタ
13,13a,13b レベルシフタ
14 ホストコントローラインターフェース
15 LCDインターフェース
20,20a,20b コア回路
21〜25 電圧変換部
26,27 信号伝送方向切り替え回路
28 帰還経路切り替え部
29 遅延回路
30a 第2の帰還経路
30b 第1の帰還経路
31 遅延量切り替え部
32 遅延回路
32a 切り替えスイッチ
32b ゲート回路
100〜107,201〜203 入出力端子
300,301 ジャンパー抵抗

Claims (5)

  1. メモリカード型インターフェースを有する入出力装置とホストコントローラとの間で伝送される信号の電圧変換を行うメモリカード用レベルシフタにおいて、
    ホストコントローラから入力されたクロック信号を電圧変換し、入出力装置へ出力する第1の電圧変換手段と、
    上記入出力装置から入力されたデータ信号を電圧変換し、上記ホストコントローラへ出力する第2の電圧変換手段と、
    上記第1の電圧変換手段による電圧変換後のクロック信号を電圧変換し、リターンクロック信号として上記ホストコントローラへ帰還させるリターンクロック生成手段とを備え、
    上記リターンクロック生成手段は、リターンクロック信号を帰還させる際に当該リターンクロック信号を遅延させるとともに、遅延量が調整可能であることを特徴とするメモリカード用レベルシフタ。
  2. 上記リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延回路を含む第1の帰還経路と、上記第1の帰還経路とは遅延量が異なる第2の帰還経路と、上記第1の帰還経路の出力端子及び上記第2の帰還経路の出力端子のいずれかをリターンクロック信号の出力端子に電気的に接続するジャンパー線とからなることを特徴とする請求項1に記載のメモリカード用レベルシフタ。
  3. 上記リターンクロック生成手段が、リターンクロック信号を遅延させる遅延回路と、上記ホストコントローラからの指示に基づいて上記遅延回路の遅延量を切り替える遅延量切り替え手段とからなることを特徴とする請求項1に記載のメモリカード用レベルシフタ。
  4. 上記第1の電圧変換手段、上記第2の電圧変換手段及び上記リターンクロック生成手段が、同一の半導体チップ内に形成されることを特徴とする請求項3に記載のメモリカード用レベルシフタ。
  5. 上記遅延回路が、1又は2以上のゲート回路からなり、
    上記遅延量切り替え手段が、直列に接続される上記ゲート回路の数を異ならせて遅延量を切り替えることを特徴とする請求項3に記載のメモリカード用レベルシフタ。

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