JP2007072494A - タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 高温環境時においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいタッチパネルを提供する。
【解決手段】 ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有してい。
【選択図】 図1
【解決手段】 ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有してい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディスプレイの前面に配置されるタッチパネルに関する。
タッチパネルは、一般的には、特許文献1に開示されているように、上面にインジウムチンオキサイド(ITO)などからなる透明な固定電極1および銀ペーストなどからなるリード線2を形成したガラス板などの固定側絶縁基材3と、下面にITOなどからなる透明な可動電極4および銀ペーストなどからなるリード線5を形成したポリエステルフィルムなどの可動側絶縁基材6とが、スペーサー7によって固定電極1と可動電極4との間を隔てるように対向配置され、リード線2,5の出力端9にヒートシールコネクター8が接続されるように固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6との間にヒートシールコネクター8の端部が挿入され、固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6とがヒートシールコネクター8の挿入部分を除く周縁で両面テープ10などにより貼り合わせられたものがある(図8参照)。
そして、以上のような構成のヒートシールコネクター付のタッチパネルを得る場合、まず固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材2とを貼り合わせ、その後ヒートシールコネクター8の端部を固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材2との間に挿入して熱圧着機17により熱圧着するという順序で行われる。
また、近年では、携帯電話やカーナビゲーション用途にタッチパネルが採用され始め、タッチパネルに対してより高耐熱性が要求されている。
登録実用新案第3018780号公報
しかしながら、従来のタッチパネルでは、高温環境時で使用されると、ヒートシールコネクター8のコネクター端子12とタッチパネル本体11の出力端9との接続部分での耐久性が損なわれて剥離を生じ、断線、接続不良等の不具合をおこしてしまうという問題があった。
以下、図9〜12に従って、この剥がれが生じる原理を説明する。
図9は、従来技術に係るタッチパネルの一実施例についてタッチパネル本体1へ挿入前のヒートシールコネクター8の端部を示す断面図である。ベースフィルム15の上下面にそれぞれ2つづつコネクター端子が間隔を開けて設けられており、ベースフィルム15およびコネクター端子12を異方導電接着剤14で覆っている。このヒートシールコネクター8の端部は、リード線2,5の出力端9にヒートシールコネクター8の端部が接続されるように固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6との間に挿入されて熱圧着領域を構成するため、当該熱圧着領域においては、ヒートシールコネクター8のコネクター端子12やタッチパネル本体11の出力端9が存在する部分と、異方導電接着剤14のみしか存在しない部分が発生する(図10参照)。この状態で熱圧着機17により熱圧着する。ところが、載置台17bに対して加熱されたゴム弾性体17aを下降して押圧した際、上記異方導電接着剤14のみしか存在しない部分ではその上に配置された可動側絶縁基材6が変形を起こしてしまう(図11参照)。これは、ヒートシールコネクター8のコネクター端子12やタッチパネル本体11の出力端9が形状を維持可能なように既に熱又は光硬化されているため、上記ヒートシールコネクター8のコネクター端子12やタッチパネル本体11の出力端9が存在する部分と上記異方導電接着剤14のみしか存在しない部分とでは、同じ熱圧着領域内であってもその上に配置された可動側絶縁基材6の変形し易さが異なるからである。そして、上記可動側絶縁基材6の変形が熱圧着後も残ると応力が発生し(図12参照)、タッチパネル本体11とヒートシールコネクター8との接続部分に常にストレスがかかった状態となる。その結果、温度の上昇・下降により可動側絶縁基材6の膨張・収縮が繰り返されると、容易に剥がれが生じるのである。なお、図10〜12の断面図は図8におけるA−A断面を矢印の方向に見たものである。
したがって、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、高温環境時においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいタッチパネルを提供することにある。
上記目的を達成する為に、本発明は、ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有しているように構成した。
また、本発明は、ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、ヒートシールコネクターの上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層をベースフィルム上に直接有しているように構成した。
また、本発明は、ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有し、且つヒートシールコネクターの上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層をベースフィルム上に直接有しているように構成した。
あるいは、前記各構成において、フィルム変形抑制層が、異方導電材料からなるように構成した。
本発明のタッチパネルは、上記した構成からなるので、次の効果が奏される。
すなわち、本発明のタッチパネルは、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有していることにより、熱圧着による可動側絶縁基材の変形を抑え、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいタッチパネルを得ることができた。また、熱圧着部分において可動側絶縁基材の凹凸がほとんどなくなる為、外観もよくなる。
以下に、図を参照しながら本発明に係るタッチパネルを詳細に説明する。なお、図2、図4、図5の断面図は図8におけるA−A断面を矢印の方向に見たものである。
図8は、タッチパネルの一般的な構成を示す斜視分解図である。このタッチパネルは、上面に幅広の四角形状をした固定電極1を形成し、かつ固定電極1のX方向に対向する二辺にリード線2をそれぞれ接続している固定側絶縁基材3と、下面に幅広の四角形状をした可動電極4を形成し、かつ可動電極4のY方向に対向する二辺にリード線5をそれぞれ接続している可動側絶縁基材6とが、固定電極1上に形成されたスペーサー7によって固定電極1と可動電極4との間を隔てるように対向配置され、リード線2,5の出力端9にヒートシールコネクター8が接続されるように固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6との間にヒートシールコネクター8の端部が挿入され、固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6とがヒートシールコネクター8の挿入部分を除く周縁で両面テープ10により貼り合わせられる。
そして、以上のような構成のタッチパネルを得る場合、まず固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材2とを貼り合わせ、その後ヒートシールコネクター8の端部を固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材2との間に挿入して熱圧着機17により熱圧着するという順序で行われる。
上記固定側絶縁基材3の材質としては、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、強化ガラス等のガラス板の他ポリカーボネート系、ポリアミド系ポリエーテルケトン系、ノルボルネン系、ポリオレフィン系などのエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの可撓性のある透明フィルムなどを用いることができる。また、透明フィルムとガラス板又は透明プラスチックとの積層品であってもよい。
上記固定電極1の材質としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物膜、これらの金属酸化物を主体とする複合膜、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの金属膜がある。固定電極1の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティング、CVD法などを用いて固定側絶縁基材3全面に導電性被膜を形成した後、不要な部分をエッチング除去する。エッチングは、電極として残したい部分にフォトリソ法やスクリーン法などによりレジストを形成した後、塩酸などのエッチング液に浸漬するかあるいはエッチング液を噴射してレジストが形成されていない部分の導電性被膜を除去し、次いで溶剤に浸漬することによりレジストを膨潤または溶解させて除去する。
上記リード線2の材質としては、エポキシ系、フェノール系、メラミン系、シリコン系等の熱硬化性樹脂中に導電性フィラーを含有させたものを用いることができる。また、光硬化樹脂中に導電性フィラーを含有させたものを用いてもよい。導電性フィラーとしては金、銀、銅、ニッケル、白金、パラジウム、カーボン、グラファイトなどの導電性金属粉末を用いる。また、導電性フィラーは、核材としてアルミナ、ガラス等の無機絶縁体やポリスチレン、ポリエチレン、ジビニルベンゼン等の有機高分子などを用い、核材表面を金、ニッケル等の導電層で被覆したものなどを用いてもよい。リード線2の形成方法としては、スクリーン印刷法やディスペンス法などがある。なお、リード線2は、スクリーン印刷法やディスペンス法などにより形成された後、熱圧着前にあらかじめ熱又は光硬化される。
上記可動側絶縁基材6の材質としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系、ノルボルネン系、ポリオレフィン系などのエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの可撓性のある透明フィルムなどを用いることができる。
上記可動電極4の材質および形成方法としては、固定電極1について説明したものから適宜選択使用される。
上記リード線5の材質および形成方法としては、リード線2について説明したものから適宜選択使用される。
上記スペーサー7は、たとえば、メラミンアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メタアクリルアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂などのアクリレート樹脂、ポリビニールアルコール樹脂などの光硬化型樹脂をフォトプロセスで微細なドット状に形成して得ることができる。また、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルアクリレート樹脂などの樹脂をスクリーン印刷などの印刷法により微細なドットを多数形成してスペーサー7とすることもできる。
ヒートシールコネクター8は、ベースフィルム15の端部上下面にそれぞれ2つづつコネクター端子が間隔を開けて設けられており、ベースフィルム1およびコネクター端子12を覆うように異方導電接着剤14で覆っている。また、上記異方導電接着剤14は、ヒートシールコネクター8側に設けず、タッチパネル本体1側に設けておいてもよい。
上記ベースフィルム15の材質としては、ポリイミド、ポリエステル、ポリエーテルイミドなどの可撓性のある透明フィルムなどを用いることができる。
上記コネクター端子12の材質および形成方法としては、リード線2,5で説明したものから適宜選択使用される。
上記異方導電接着剤14としては、ポリアミド系、ポリエチレン系、ポリスチレン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の熱可塑性樹脂やエポキシ系、フェノール系、メラミン系、シリコン系の未硬化の熱硬化性樹脂中に導電性フィラーを含有させたものを用いることができる。導電性フィラーとしては金、銀、銅、ニッケル、白金、パラジウム、カーボン、グラファイトなどの導電性金属粉末や、核材としてアルミナ,ガラスなどの無機絶縁体やポリスチレン、ポリエチレン、ジビニルベンゼン等の有機高分子などを用い、核材表面を金、ニッケルなどの導電層で被覆したものなどを用いることができる。異方導電接着剤14の塗布方法としては、スクリーン印刷、ロールコーター法、ディスペンサー法などがある。
本発明は、以上のような構成からなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材3の上面側および可動側絶縁基材6の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体1の出力端9およびヒートシールコネクター8のコネクター端子12の非形成領域に、熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層16を有していることを特徴とする(第一の実施態様)。
第一の実施態様のように出力端9およびコネクター端子12のいずれも形成されていない領域に熱圧着前にあらかじめ熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層16が設けられると(図1参照)、該フィルム変形抑制層16によって熱圧着による可動側絶縁基材6の変形を抑えられる。すなわち、タッチパネル本体1とヒートシールコネクター8との接続面におけるストレスが軽減される(図2参照)。
フィルム変形抑制層16は単層または複数層で形成してもよく、熱圧着による可動側絶縁基材6の変形を抑える効果は、フィルム変形抑制層16の総厚が出力端9の厚みとこれに接続されるコネクター端子12の厚みの合計に近づくほど大きくなる。したがって、フィルム変形抑制層16の総厚が、出力端9の厚みとこれに接続されるコネクター端子12の厚みの合計と略同じにするのがより好ましい。なお、上記フィルム変形抑制層16は上記非形成領域に隙間なく形成されていることが好ましいが、微小な空間であれば、可動側絶縁基材6へのストレスはほとんどなく接着性に支障をきたさない。
フィルム変形抑制層16の材質としては、エポキシ系、フェノール系、メラミン系、シリコン系等の熱硬化性樹脂を用いることができる。また、光硬化樹脂中に導電性フィラーを含有させたものを用いてもよい。フィルム変形抑制層16の形成方法としては、スクリーン印刷法やディスペンス法などがある。なお、本発明のフィルム変形抑制層16は、スクリーン印刷法やディスペンス法などにより形成された後、熱圧着前にあらかじめ熱又は光硬化される。フィルム変形抑制層16が熱圧着前に硬化していることにより、その上に配置された可動側絶縁基材6の変形し易さは、ヒートシールコネクター8のコネクター端子12やタッチパネル本体11の出力端9が存在する部分と比べて大きな異ならない。
また、フィルム変形抑制層16は絶縁材料に限らない。例えば、上記異方導電接着剤14で説明した材料のうち熱硬化性樹脂を用いた材料から適宜選択使用し、スクリーン印刷法やディスペンス法などにより形成した後、熱圧着前にあらかじめ熱硬化するようにしてもよい。
また、本発明は、ヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、ヒートシールコネクター8の上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体1の出力端9およびヒートシールコネクター8のコネクター端子12の非形成領域に、熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層16をベースフィルム15上に直接有しているように構成してもよい(第二の実施態様:図3、図4参照)。なお、このようにフィルム変形抑制層16を異方導電接着剤4を介してベースフィルム15上に設けない理由は、異方導電接着剤4を介することによって熱圧着時にフィルム変形抑制層16を所定位置に固定できなくなる恐れがあるからである。
また、本発明は、ヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材3の上面側および可動側絶縁基材6の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体1の出力端9およびヒートシールコネクター8のコネクター端子12の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層16を有し、且つヒートシールコネクター8の上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体1の出力端9およびヒートシールコネクター8のコネクター端子12の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層16をベースフィルム15上に直接有しているように構成してもよい(第三の実施態様:図1、図3、図5参照)。
以上、本発明のタッチパネルの構成について説明したが、上記した態様に限定されるものではない。たとえば、タッチパネル本体1の出力端9は、固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6のそれぞれに設けるのではなく、固定側絶縁基材3と可動側絶縁基材6のうちいずれか一方の側にまとめて設けてもよい(図示せず)。この場合、上記出力端9に対応するヒートシールコネクター8のコネクター端子12はベースフィルム15の一方の面にまとめて設けられる(図6参照)。
また、ベースフィルム15の上下面に4つづつコネクター端子12を設け、その中から接続に用いるコネクター端子12をタッチパネル本体1の出力端9の仕様に応じて適宜選択するようにしてもよい。この接続に用いないコネクター端子12は特にダミー端子13とも呼ばれる(図7参照)。
また、両面テープ10の代わりに、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂などからなる接着剤を用いてもよい。
さらに、固定電極1と可動電極4の両方あるいはいずれか一方の形成について、図8のように全面的に導電性被膜を形成した後に不要な部分をエッチング除去するのではなく、エッチングをする代わりに不要な部分を絶縁層で覆ってもよい。絶縁層としては、アクリルアクリレート樹脂などを用いる。絶縁層の形成方法としては、スクリーン印刷、フォトプロセスなどがある。また、絶縁層が、貼り合わせのための接着剤を兼ねてもよい。また、エッチングをする代わりにレーザーエッチングにより不要な導電性被膜を除去するようにしてもよい。さらに、透明な導電性インキをパターン印刷することにより固定電極1や可動電極4を形成してもよい。
縦85mm、横60mm、厚み1.1mmのガラス板を固定側絶縁基材として用い、その上面に厚み10nmのITO膜をスパッタリングにて全面形成し、ITO膜の周縁部分を除去して幅広の四角形状をした固定電極とした。また、固定電極の横方向に対向する二辺に配置されるバスバーと該バスバーから各々外部に出力するための引き回し回路とからなる幅2mmのリード線を、エポキシ樹脂からなるバインダー中に銀の導電フィラーを含有した導電性ペーストを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、30分乾燥を行うことにより形成した。また、固定電極上に、フォトプロセスによりアクリルウレタン樹脂からなるドットスペーサーを形成した。さらに、熱圧着する領域(幅20mm)のうち上記リード線の出力端の非形成領域全域に、エポキシ樹脂からなるインキを10μmでスクリーン印刷した後、120℃、30分乾燥を行うことによりフィルム変形抑制層を形成した。
他方、縦横が固定側絶縁基材と同寸法で、厚み188μmのポリエステル樹脂フィルムを可動側絶縁基材として用い、その下面に厚み10nmのITO膜をスパッタリングにて全面形成し、ITO膜の周縁部分を除去して幅広の四角形状をした可動電極4とした。また、可動電極の縦方向に対向する二辺に配置されるバスバーと該バスバーから各々外部に出力するための引き回し回路とからなる幅2mmのリード線を、エポキシ樹脂からなるバインダー中に銀の導電フィラーを含有した導電性ペーストを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、30分乾燥を行うことにより形成した。さらに、熱圧着する領域(幅20mm)のうち上記リード線の出力端の非形成領域全域に、エポキシ樹脂からなるインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、30分乾燥を行うことによりフィルム変形抑制層を形成した。
次いで、上記固定側絶縁基材と上記可動側絶縁基材をスペーサーによって固定電極と可動電極との間を隔てるように対向配置し、リード線の出力端付近を除く周縁で両面テープにより貼り合わせ、タッチパネル本体とした。
次に、タッチパネル本体の固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間にヒートシールコネクターの端部を挿入した。このヒートシールコネクターは、帯状のポリイミドフィルムをべースフィルムとし、タッチパネル本体に挿入する端部上下面に幅1mmコネクター端子を有するものであり、上記コネクター端子を一端とするリード線が上記タッチパネル本体のリード線と同様の材料および方法により設けられている。また、クロロプレンゴムからなるバインダー中にニッケルの金属粉末を分散した異方導電接着剤がベースフィルムおよびコネクター端子を覆うように塗布されている。
最後に、熱圧着機(120℃、20kg/cm2、20秒)にて熱圧着することにより、タッチパネル本体の出力端にヒートシールコネクターのコネクター端子を接続した。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
上記固定側絶縁基材と上記可動側絶縁基材にフィルム変形抑制層を設ける代わりに、上記ヒートシールコネクターについてフィルム変形抑制層を形成したこと以外、実施例1と同様とした。このヒートシールコネクターのフィルム変形抑制層は、異方導電接着剤を塗布する前に、熱圧着する領域のうち上記コネクタ端子の非形成領域全域に、メラミン系樹脂からなるインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後110℃、90分乾燥を行うことにより形成した。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
上記ヒートシールコネクターについてもフィルム変形抑制層を形成したこと以外、実施例1と同様とした。このヒートシールコネクターのフィルム変形抑制層は、異方導電接着剤を塗布する前に、熱圧着する領域のうち上記コネクタ端子の非形成領域全域に、メラミン系樹脂からなるインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後110℃、90分乾燥を行うことにより形成した。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
フェノール系樹脂からなるバインダー中に銀の金属粉末を分散したインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、60分乾燥を行うことによりフィルム変形抑制層を形成した以外、実施例1と同様とした。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
フェノール系樹脂からなるバインダー中に銀の金属粉末を分散したインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、60分乾燥を行うことによりフィルム変形抑制層を形成した以外、実施例2と同様とした。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
フェノール系樹脂からなるバインダー中に銀の金属粉末を分散したインキを厚み10μmでスクリーン印刷した後、120℃、60分乾燥を行うことによりフィルム変形抑制層を形成した以外、実施例3と同様とした。
このタッチパネルは、熱圧着による可動側絶縁基材の変形が小さく抑えられ、タッチパネル本体とヒートシールコネクターとの接続面におけるストレスを軽減することができた。したがって、カーナビゲーション等に要求される高温環境下においても、ヒートシールコネクターの接続部分で断線、接続不良等の起こりにくいものであった。
本発明は、PDAや携帯電話、パソコン、カーナビゲーション等の製品に広く用いられるLCD、有機EL、CRT等のディスプレイの前面に配置されるタッチパネルに関するものであり、特に高耐熱性を要求される、カーナビゲーション用途に使用できる。
1 固定電極
2 リード線
3 固定側絶縁基材
4 可動電極
5 リード線
6 可動側絶縁基材
7 はスペーサー
8 ヒートシールコネクター
9 出力端
10 両面テープ
11 タッチパネル本体、
12 コネクター端子
13 ダミー端子
14 異方導電接着剤
15 ベースフィルム
16 フィルム変形抑制層
17 熱圧着機
17a ゴム弾性体
17b 載置台
2 リード線
3 固定側絶縁基材
4 可動電極
5 リード線
6 可動側絶縁基材
7 はスペーサー
8 ヒートシールコネクター
9 出力端
10 両面テープ
11 タッチパネル本体、
12 コネクター端子
13 ダミー端子
14 異方導電接着剤
15 ベースフィルム
16 フィルム変形抑制層
17 熱圧着機
17a ゴム弾性体
17b 載置台
Claims (4)
- ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有していることを特徴とするタッチパネル。
- ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、ヒートシールコネクターの上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層をベースフィルム上に直接有していることを特徴とするタッチパネル。
- ヒートシールコネクターの端部を固定側絶縁基材と可動側絶縁基材との間に挿入して熱圧着させてなるヒートシールコネクター付のタッチパネルにおいて、固定側絶縁基材の上面側および可動側絶縁基材の下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層を有し、且つヒートシールコネクターの上面側および下面側の少なくとも一方が、熱圧着領域のうちタッチパネル本体の出力端およびヒートシールコネクターのコネクター端子の非形成領域に熱又は光硬化されたフィルム変形抑制層をベースフィルム上に直接有していることを特徴とするタッチパネル。
- フィルム変形抑制層が、異方導電材料からなる請求項1〜3のいずれかに記載のタッチパネル。
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