JP2007072356A - シャッターアイリス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シャッターアイリス1は、ステッピングモータ10と、複数の組み合わせ羽根80と、ベース60と、を主に具備する。モータ10は、ステータ20と、ステータ20内に回転可能に収められたロータ40を有する。ロータ40のロータシャフト43は、一端がベース60に突出したドライブ部となっており、同ドライブ部には、複数のカムピン55の突設されたアーム50が固定されている。モータ10が回転駆動されると、組み合わせ羽根80は、アーム50のカムピン55によってスライド駆動され、光路開口を開閉する。ロータシャフト43の反ドライブ部側の端部は、板バネ47によりドライブ部側に付勢され、ドライブ部側の端部は、ベース60に形成された凸部61に当接している。
【選択図】 図1
Description
ベースに凸部を形成し、シャフトのドライブ部側端部を球面とすると、両者が点接触するため、両者間の摩擦抵抗が減り、シャフトの回転抵抗を低減できる。また、凸部上面の寸法を管理することにより、シャフトのスラスト位置を管理でき、適宜な予圧力となるように板バネの変形量を調整できる。さらに、潤滑剤を塗布することにより、摩擦力をさらに低減でき、凸部やシャフトの磨耗を防止できる。また、凸部とすることにより、潤滑剤を塗りやすくなる。
カムピンが羽根から抜けないようにカムピンの長さをできるだけ長くすることができ、羽根のスムーズなスライド動作が可能になる。また、カムピンを両持ち状態でガイドするので、カムピンの振れを極力減らすことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るシャッターアイリスに搭載されているステッピングモータの構造を説明する側面断面図である。同図の上下方向を上下方向とする。
図2は、組み合わせ羽根のスライド動作機構を構成するアームの構造を説明する図であり、図2(A)は一部正面断面図、図2(B)は底面図である。図2(A)の上下方向を上下方向とする。
図3は、ベースの構造を説明する図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は底面図、図3(C)は正面断面図である。各図の上下方向をスライド方向とする。
図4は、組み合わせ羽根の平面図である。同図の上下方向をスライド方向とする。
図5(A)は、光路開口全閉時の組み合わせ羽根の位置を示す底面図であり、図5(B)は、光路開口全開時の組み合わせ羽根の位置を示す底面図である。各図の上下方向をスライド方向とする。
図6は、押え板の底面図である。同図の上下方向をスライド方向とする。
図7は、本発明の実施の形態に係るシャッターアイリスの正面図である。同図の上下方向を上下方向とし、左右方向をスライド方向とする。
図8は、図7のシャッターアイリスの平面図である。同図の左右方向をスライド方向とする。
シャッターアイリス1は、図1の上部に示されたステッピングモータ10と、下部に示された光路開口Aを有するベース60と、ベース上で光路開口Aを開閉するようにステッピングモータ10(図1参照)によりスライド駆動される複数(この例では2枚)の組み合わせ羽根80(図4、図5参照)と、組み合わせ羽根80をベース60との間で挟持する押え板90(図6参照)と、から主に構成される。モータ10は、ベース60の上側の面に固定される。組み合わせ羽根80は、ベース60の下側の面に取り付けられて、押え板90によりベース60と同板間に挟持される。
ステッピングモータ10は、中空状のステータ20と、ステータ20内に回転可能に収められた、回転軸(ロータシャフト43)を有するロータ40と、から主に構成される。
シャフト43のドライブ部には、図4に示す組み合わせ羽根をスライドさせるためのアーム50が貫通固定されている。アーム50は、図2に示すように、ほぼ円筒状の本体51を有し、本体51にはシャフト43が貫通する貫通孔の軸芯から径方向を外方向に延びる2個の延長部53が形成されている。各延長部53の先端には、シャフト43の軸方向と平行に延びるカムピン55が立設されている。これらのカムピン55は、組み合わせ羽根80のカム溝孔85に係合する。これらのカムピン55や後述するガイドスリットにより、モータ10の駆動によるアーム50の回転が、組み合わせ羽根80の直線上スライド運動に変換される。
上述のように、モータ10は光路開口Aと横に並んでベース60に固定される。図において、ベース60の下半分に、光路開口Aが開けられており、ベースの上半分に、モータ10が取り付けられる。図3(A)に示すように、このモータ取り付け部の上側の面には、モータ10のロータシャフト43のドライブ部側端部が当接する凸部61が形成されている。さらに、同部には、アーム50の両カムピン55が通る長孔63が開けられている。長孔63は、凸部61(モータのロータシャフトの軸芯)を中心とし、アーム50の中心とカムピン55の中心間の距離を半径とする円弧状で、カムピン55の直径よりやや広い幅を有する。両カムピン55は、モータ10が駆動されてアーム50がロータシャフト43を中心として回転するとき、この長孔63内を通る。
組み合わせ羽根80は、2枚の羽根部材81A、81Bからなる。各羽根部材81は、ベースのスライド方向(長手方向)に長い平面形状の薄い部材(例えば、カーボンフェザー(商品名)、株式会社きもと製)である。羽根部材81A、81Bには、略3/4の円形をした絞り構成縁83A、83Bが形成されている。絞り構成縁83は、2枚の羽根部材81のスライド方向において向かい合うように形成されている。2枚の羽根部材81は、一部が重ねられた状態でベース60の凹部67上に配置される。羽根部材81を重ねると、対向する絞り構成縁83がつながって略円形の開口を形成する。そして、羽根部材81を、ベースの光路開口Aの中心に対して、スライド方向を反対方向にスライドさせることにより、この開口の形状が変化する。詳しくは後述するように、両羽根部材81を最も接近するようにスライドさせる(図の矢印Cで示す)と、絞り構成縁がつながらず、両羽根部材の絞り構成縁間に開口は形成されない(開口全閉)。一方、最も離れるようにスライドさせる(図の矢印Oで示す)と、絞り構成縁間に、光路開口よりも大きい略円形の開口が形成される(全開)。
下側の羽根部材81Bは、カム溝孔85Bに、アーム50からベース60の長孔63を通って突き出た一方のカムピン55が係合し、ガイドスリット87にガイド突起69が係合するように、ベース60の凹部67内に配置されている。上側の羽根部材81Aは、カム溝孔85Aに、アーム50からベース60の長孔63を通って突き出た他方のカムピン55が係合し、各ガイドスリット87にガイド突起69が係合するように、ベース60の凹部67内に配置されている。
押え板90は、ベース60とほぼ同じ平面形状で、ベース60の下側の面に取り外し可能に取り付けられる。押え板90には、ベース60と同様の光路開口91、アーム50のカムピン55が通る長孔93が開けられている。さらに、ベース60のガイド突起69が貫通する孔95が開けられている。さらに、押え板90の上側の面(ベース側の面)には、羽根部材81を押える畝状の突起97が形成されている。
10 ステッピングモータ 20 ステータ
21A A相ステータ 21B B相ステータ
23 磁極片 25 ボビン
27 コイル 29 端子台
31 端子ピン 33 外ヨーク
40 ステータ 41 永久磁石
43 ロータシャフト 45 軸受け
47 板バネ 49 軸受け
50 アーム 51 本体
53 延長部 55 カムピン
60 ベース 61 凸部
63 長孔 67 凹部
69 ガイド突起 71 突起
80 組み合わせ羽根 81 羽根部材
83 絞り構成縁 85 カム溝孔
87 ガイドスリット
90 押え板 91 光路開口
93 長孔 95 孔
97 突起
Claims (3)
- コイル及びヨークを含む中空筒状のステータ、該ステータ内に回転可能に収められたマグネットを含むロータ、該ロータの中心軸となり一端が外部に突出したドライブ部となっているシャフト、及び、該シャフトの軸受けを含むステッピングモータと、
前記ロータシャフトのドライブ部に固定されて回転駆動される、複数のカムピンの突設されたアームと、
該アームのカムピンによってスライド駆動され、光路開口を開閉する複数の組み合わせ羽根と、
該羽根のスライドガイド部の形成されたベースと、
該ベースに当てられて、前記羽根を挟持する押え板と、
前記ステッピングモータのロータシャフトの反ドライブ部側の端部をドライブ部側に付勢するスラスト板バネと、
を具備することを特徴とするシャッターアイリス。 - 前記ベースに、前記ロータシャフトのドライブ部側端部が当接する凸部が形成されており、該凸部の上に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1記載のシャッターアイリス。
- 前記ベース及び押え板の双方に、前記カムピンが貫通するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシャッターアイリス。
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2005
- 2005-09-09 JP JP2005261832A patent/JP2007072356A/ja active Pending
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