JP2007071266A - 水素自動車への液化水素の供給、充填方法およびその供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水素自動車の燃料タンクに液化水素を充填する際に、高価で予冷が必要な液送ポンプを用いず液化水素の充填が行え、燃料タンクへの充填量を簡便に正確に知る。
【解決手段】液化水素の貯蔵タンク1と、貯蔵タンク1からの液化水素を一時的に溜め、動力媒体として作用する水素ガスによって加圧されて、内部の液化水素が押し出される1基以上のバンク4と、これらバンク4に接続され、バンク4から押し出された液化水素を受け入れて水素自動車の燃料タンク28に供給するとともに燃料タンク28から気化した水素ガスを受け入れるディスペンサ11と、気化した水素ガスを加圧して上記バンク4に動力媒体として送給する回収加圧部を備えた液化水素供給装置。ディスペンサ11には、液化水素の供給量を求める液体積算流量計18と、燃料タンクからの水素ガスの流量を求める気体積算流量計21を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】液化水素の貯蔵タンク1と、貯蔵タンク1からの液化水素を一時的に溜め、動力媒体として作用する水素ガスによって加圧されて、内部の液化水素が押し出される1基以上のバンク4と、これらバンク4に接続され、バンク4から押し出された液化水素を受け入れて水素自動車の燃料タンク28に供給するとともに燃料タンク28から気化した水素ガスを受け入れるディスペンサ11と、気化した水素ガスを加圧して上記バンク4に動力媒体として送給する回収加圧部を備えた液化水素供給装置。ディスペンサ11には、液化水素の供給量を求める液体積算流量計18と、燃料タンクからの水素ガスの流量を求める気体積算流量計21を設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、水素自動車の燃料タンクに液化水素を供給し、充填するための液化水素の供給、充填方法とそのための供給装置に関する。
次世代の自動車として、水素ガスを燃料として走行する水素自動車の開発が進められている。
水素自動車は、二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物等の排出量が少なく、大気汚染や環境負荷が少ないと言う特長がある。
水素自動車は、二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物等の排出量が少なく、大気汚染や環境負荷が少ないと言う特長がある。
水素自動車の燃料タンクに充填する水素として水素ガスを用いる場合がある。しかし、この場合には、一回の充填で走行可能な距離が短いという大きな障害がある。この障害を克服するために、燃料タンクを大型化したり、燃料タンクの耐圧力を高めたりして、多量の高圧の水素ガスを充填することが検討されているが、これらの方法は、自動車内部の有効利用できる空間が減少する、車重が重くなるなどの欠陥がある。
一方、燃料として液化水素を充填する方法がある。これによれば、1回の充填による走行可能距離を大きく伸ばすことができる。
しかし、液化水素を供給し、燃料タンクに充填するには、極低温用の液送ポンプが必要になるが、この種の液送ポンプは、構造が複雑で極めて高価である問題がある。また、液送ポンプを使用に先立って予冷する必要があり、手間がかかる問題もある。
しかし、液化水素を供給し、燃料タンクに充填するには、極低温用の液送ポンプが必要になるが、この種の液送ポンプは、構造が複雑で極めて高価である問題がある。また、液送ポンプを使用に先立って予冷する必要があり、手間がかかる問題もある。
また、料金請求システム構築の点から、燃料タンクに充填された液化水素の充填量を正確に知ることが必要になる。
ところが、水素は軽量であって、液化水素を例えば140リットル充填してもその重量は9.9kg程度であり、自動車全体の重量に占め割合は小さく、自動車の重量変化をロードセルによって計測し、充填量を求める方法も実用性に欠けることになる。
特開2005−83567号公報
ところが、水素は軽量であって、液化水素を例えば140リットル充填してもその重量は9.9kg程度であり、自動車全体の重量に占め割合は小さく、自動車の重量変化をロードセルによって計測し、充填量を求める方法も実用性に欠けることになる。
よって、本発明における課題は、水素自動車の燃料タンクに液化水素を供給し、充填する際に、高価で予冷が必要な液送ポンプを用いることなく液化水素の供給、充填が行えるようにし、かつ燃料タンクへの液化水素の充填量が簡便に正確に把握できるようにすることにある。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、水素自動車の燃料タンクに液化水素を供給、充填する方法であって、
液化水素貯蔵タンクからの液化水素を水素自動車の燃料タンクに供給する際に不可避的に気化して発生する水素ガスの一部または全部を、液化水素の供給のための動力媒体として利用することを特徴とする水素自動車への液化水素の供給、充填方法である。
請求項1にかかる発明は、水素自動車の燃料タンクに液化水素を供給、充填する方法であって、
液化水素貯蔵タンクからの液化水素を水素自動車の燃料タンクに供給する際に不可避的に気化して発生する水素ガスの一部または全部を、液化水素の供給のための動力媒体として利用することを特徴とする水素自動車への液化水素の供給、充填方法である。
請求項2にかかる発明は、不可避的に発生する水素ガスを加圧して、動力媒体として利用することを特徴とする請求項1記載の水素自動車への液化水素の供給、充填方法である。
請求項3にかかる発明は、液化水素の供給量と燃料タンクで不可避的に発生する水素ガスの量とから、燃料タンクへの液化水素の充填量を求めることを特徴とする請求項1記載の水素自動車への液化水素の供給、充填方法である。
請求項3にかかる発明は、液化水素の供給量と燃料タンクで不可避的に発生する水素ガスの量とから、燃料タンクへの液化水素の充填量を求めることを特徴とする請求項1記載の水素自動車への液化水素の供給、充填方法である。
請求項4にかかる発明は、液化水素を貯える貯蔵タンクと、この貯蔵タンクからの液化水素を一時的に貯留し、動力媒体として作用する水素ガスによって加圧されて、内部の液化水素が押し出されるように構成された1基以上のバンクと、これらバンクに接続され、バンクから押し出された液化水素を受け入れて水素自動車の燃料タンクに供給するとともに該燃料タンクにおいて気化した水素ガスを受け入れるディスペンサと、このディスペンサに流入した水素ガスとバンクで気化した水素ガスを回収し加圧して上記バンクに動力媒体として送給する回収加圧部を備えたことを特徴とする水素自動車用液化水素供給装置である。
請求項5にかかる発明は、ディスペンサには、液化水素の供給量を求める液体積算流量計と、燃料タンクからの水素ガスの流量を求める気体積算流量計が備えられたことを特徴とする請求項4記載の水素自動車用液化水素供給装置である。
請求項6にかかる発明は、回収加圧部が、バンクにおいて発生した水素ガスとディスペンサからの水素ガスとを加熱する加熱器と、この加熱器で加熱された水素ガスを貯蔵する水素ガスホルダーと、この水素ガスホルダーからの水素を加圧する圧縮機と、この圧縮機で加圧された水素ガスを所定圧力で一時的に貯える蓄圧器と、この蓄圧器からの水素ガスの圧力を減圧する減圧弁と、減圧弁からの水素ガスを冷却する冷却器と、この冷却器で冷却された水素ガスをバンクに送る加圧弁を備えたものであることを特徴とする請求項4記載の水素自動車用液化水素供給装置である。
本発明によれば、液化水素の供給、充填に伴ってその配管、タンク、バンクなどにおいて必然的、かつ不可避的に気化して生じる水素ガスを液化水素の移送用の動力媒体として利用しているので、高価で取り扱いが面倒な液送ポンプが不要となる。
また、水素自動車の燃料タンクへの液化水素の充填量を、液化水素の供給量と燃料タンクにおいて気化する水素ガスの流量とから求めているので、精密なロードセルのような秤量装置が不要となり、簡便な方法で正確な液化水素の燃料タンクへの充填量を知ることができる。
また、水素自動車の燃料タンクへの液化水素の充填量を、液化水素の供給量と燃料タンクにおいて気化する水素ガスの流量とから求めているので、精密なロードセルのような秤量装置が不要となり、簡便な方法で正確な液化水素の燃料タンクへの充填量を知ることができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の水素自動車用液化水素供給装置の一例を示すものである。
図において、符号1は、貯蔵タンクを示す。この貯蔵タンク1は、その内部に液化水素を貯えるもので、この貯蔵タンク1には、例えばタンクローリー2により、液化水素製造工場から運搬された液化水素が供給され、貯蔵される。
図1は、本発明の水素自動車用液化水素供給装置の一例を示すものである。
図において、符号1は、貯蔵タンクを示す。この貯蔵タンク1は、その内部に液化水素を貯えるもので、この貯蔵タンク1には、例えばタンクローリー2により、液化水素製造工場から運搬された液化水素が供給され、貯蔵される。
また、貯蔵タンク1の内部に貯蔵された液化水素が管3を介して外部に抜き出されるようになっている。この管3はその途中で分岐され、管3Aに分流した液化水素が第1のバンク4Aに流入し、管3Bに分流した液化水素が第2のバンク4Bに流入し、管3Cに流れた液化水素が第3のバンク4Cにそれぞれ流入するようになっている。
また、管3A、3B、3Cの途中には、供給弁5A、5B、5Cがそれぞれ取り付けられ、ここを流れる液化水素の流れを制御するようになっている。
また、管3A、3B、3Cの途中には、供給弁5A、5B、5Cがそれぞれ取り付けられ、ここを流れる液化水素の流れを制御するようになっている。
第1、第2および第3のバンク4A、4B、4Cは、いずれも貯蔵タンク1からの液化水素を一時的に貯え、これを要求に応じて送り出すためのものである。
各バンク4A、4B、4Cには、液化水素の液面を感知する液面計6A、6B、6Cが設けられ、さらにその内部の気相空間に連通する管7A、7B、7Cが接続されている。
各バンク4A、4B、4Cには、液化水素の液面を感知する液面計6A、6B、6Cが設けられ、さらにその内部の気相空間に連通する管7A、7B、7Cが接続されている。
また、管3A、3B、3Cには、充填管8A、8B、8cが接続され、これに各バンク4A、4B、4Cからの液化水素が流れ、これら充填管8A、8B、8Cにそれぞれ設けられた充填弁9A、9B、9Cを通った後に合流し、管10からディスペンサ11に流入するようになっている。
また、各バンク4A、4B、4Cの気相空間に連通する管7A、7B、7Cには、管12A、12B、12Cがそれぞれ接続され、各バンク内の液化水素が気化して生じた水素ガスがここに流れ、回収弁13A、13B、13Cを経て管14に流れ、逆止弁15を通って、熱交換器16の一次側入口に流入するようになっている。
ディスペンサ11は、管10に接続される管17と、この管17に設けられた遮断弁18と、液体積算流量計19と、回収管20と、この回収管20に設けられた元弁21と、気体積算流量計22とから概略構成されている。
遮断弁18は、管17を流れる液化水素の流れを制御する開閉弁であり、液体積算流量計18は、管17を流れる液化水素の積算流量を求めるものである。
遮断弁18は、管17を流れる液化水素の流れを制御する開閉弁であり、液体積算流量計18は、管17を流れる液化水素の積算流量を求めるものである。
また、回収管20は、後述する水素自動車の燃料タンクから気化して発生する水素ガスを回収するもので、元弁21は、この水素ガスの流れを制御する開閉弁であり、気体積算流量計22は、この水素ガスの積算流量を求めるものである。
この回収管20を流れる液化水素は、逆止弁を通って管23を流れ、管14と合流して熱交換器16の一次側入口に流入するようになっている。
この回収管20を流れる液化水素は、逆止弁を通って管23を流れ、管14と合流して熱交換器16の一次側入口に流入するようになっている。
ディスペンサ11の液化水素が流れる管17には、充填ホース24が接続され、回収管20には、回収ホース25が接続されている。充填ホース24および回収ホース25は、ともに可撓性のものであって、両者は束ねられて一体となっている。これら充填ホース24および回収ホース25の先端には、口金27が取り付けられており、この口金27は、水素自動車の燃料タンク28の供給口29に着脱可能となっている。
また、水素自動車の燃料タンク28は、液化水素を貯えるタンク本体30と、上記供給口29とタンク本体30を繋いで液化水素を流す管31と、タンク本体30内で気化して発生した水素ガスを供給口29に戻す管32とから概略構成されている。
この構成により、ディスペンサ11の管17を流れる液化水素は、液体積算流量計19によって積算流量が求められたうえ、充填ホース24を通り、供給口29を経て燃料タンク28のタンク本体30内に供給され、充填されることになる。また、タンク本体30内で発生した水素ガスは、管32、供給口29、回収ホース25、管20、元弁21を流れ、さらに気体積算流量計22においてその積算流量が求められたうえ、管23を経て、熱交換器16に送り込まれることになる。
熱交換器16の一次側入口に流入した水素ガスは、ここで戻りガスと熱交換して、加熱され、さらに加温器33で加熱されて、ほぼ常温となり水素ガスホルダー34に送られて、ここで貯えられる。水素ガスホルダー34内の水素ガスの一部は、管35から抜き出され、圧縮機36で10〜90MPa程度に加圧され、管37から蓄圧器38に送られ、ここで一時的に貯えられる。
蓄圧器38からの水素ガスは、管39を通り減圧弁40にて、0.1〜5.0MPa程度に減圧され、管41を流れて、熱交換器16の二次側入口に流入し、ここで上記水素ガスと熱交換して−253〜0℃程度に冷却され、管42に流れる。
この管42には、各バンク4A、4B、4Cに設けられた管7A、7B、7Cに繋がる管43A、43B、43Cが接続されており、これら管43A、43B、43Cには、それぞれ加圧弁44A、44B、44Cが取り付けられ、ここを流れる水素ガスの流れを制御するようになっている。
この構成により、管42を流れる圧力0.1〜5.0MPaの水素ガスが管43A、43B、53Cを流れ、加圧弁44A、44B、44Cを開とすることで、水素ガスが各バンク4A、4B、4Cの気相空間に流入し、内部の液化水素を加圧することになる。
また、水素ガスホルダー34内の水素ガスの一部は、管45から水素液化装置46に送られ、ここで液化水素とされ、この液化水素が管47からの貯蔵タンク1に送られ、再使用することができるようになっている。
さらには、圧縮器36で加圧された水素ガスは、その一部が管37から管48に分流され、水素カードル49のシリンダに充填され、別途使用されることができるようにもなっている。
さらには、圧縮器36で加圧された水素ガスは、その一部が管37から管48に分流され、水素カードル49のシリンダに充填され、別途使用されることができるようにもなっている。
また、以上の構成部分のうち、液化水素に接触する部分は、沸点−252.8℃(1atm)の極低温となるので、断熱特性が特に良好なスーパーインシュレーション構造となっている。
次に、この供給装置の動作について説明する。
初めに、貯蔵タンク1には、0〜1.0MPaの液化水素が貯蔵され、水素ガスホルダー34には0〜1.0MPaの水素ガスが貯えられ、蓄圧器38には10〜90MPaの水素ガスが貯えられ、減圧弁40の設定圧力は0.1〜5.0MPaとされる。また、各バンク4A、4B、4Cには0〜1.0MPaの液化水素が貯蔵されているものとする。
初めに、貯蔵タンク1には、0〜1.0MPaの液化水素が貯蔵され、水素ガスホルダー34には0〜1.0MPaの水素ガスが貯えられ、蓄圧器38には10〜90MPaの水素ガスが貯えられ、減圧弁40の設定圧力は0.1〜5.0MPaとされる。また、各バンク4A、4B、4Cには0〜1.0MPaの液化水素が貯蔵されているものとする。
さらに、供給弁5A、5B、5C、充填弁9A、9B、9C、加圧弁44A、44B、44Cは、すべて閉とされ、回収弁13A、13B、13Cはすべて開とされているものとする。
この状態で、ディスペンサ11から延びる充填ホース24と回収ホース25の口金27を水素自動車の燃料タンク28の供給口29に接続し、ディスペンサ11の元弁21を開にする。これによりタンク本体30内の圧力は大気圧となる。
この状態で、ディスペンサ11から延びる充填ホース24と回収ホース25の口金27を水素自動車の燃料タンク28の供給口29に接続し、ディスペンサ11の元弁21を開にする。これによりタンク本体30内の圧力は大気圧となる。
ついで、第1バンク4Aの加圧弁44Aと充填弁9Aを開とし、ディスペンサ11の遮断弁18を開とする。これにより第1バンク4A内部が水素ガスで加圧され、内部の圧力が MPaとなる。この圧力によって内部に貯えられた液化水素が押し出され、管8Aを通り、ディスペンサ11を介して燃料タンク28に供給され、タンク本体30に充填される。この時の液化水素の供給量は、液体積算流量計18によって求められる。
このディスペンサ11からの液化水素の供給に伴って、液化水素に接する配管、弁、タンク本体等が冷却され、その際に液化水素が気化して水素ガスが不可避的に発生する。この水素ガスは、タンク本体30の上部に溜まり、管32、回収ホース25、管20を通り、気体積算流量計21でその積算流量が求められたうえ、熱交換器16、加熱器33を経て水素ガスホルダー34に回収される。この回収された水素ガスは、上述のように加圧されて各バンク4A、4B、4Cに送られ、液化水素の供給のための動力媒体として作用する。
そして、液体積算流量計18によって求められた液化水素の供給量と、気体積算流量計21によって求められた回収水素ガスの量とから、燃料タンク28のタンク本体30内に充填された液化水素の充填量が正しく求められることになる。
また、第1バンク4A内の液化水素の貯蔵量は、液面計6Aで監視され、規定値以下となった場合には、第1バンク4Aの加圧弁44A、充填弁9Aを閉とし、回収弁13Aを開とし、第2バンク4Bの加圧弁44B、充填弁9Bを開とし、回収弁13Bを閉として、第2バンク4Bから液化水素をディスペンサ11に流すようにする。以下、第2バンク4B内の液化水素が規定値以下となった場合には、同様にして第3バンク4Cから液化水素を送り出すようにする。
液化水素の貯蔵量が低下したバンク4には、その供給弁5を開として、貯蔵タンク1から新たに液化水素を補充することになる。
また、各バンク4A、4B、4Cでは、液化水素の貯蔵に伴って、同様に水素ガスが発生するが、この水素ガスは、管12A、12B、12Cを通り、回収弁13A、13B、13Cを経て、管10に流れ、熱交換器16、加温器33を通って水素ガスホルダー34に回収される。この回収された水素ガスも、同様に加圧されて各バンク4A、4B、4Cに送られ、液化水素の供給のための動力媒体として作用する。
このような液化水素供給装置にあっては、液化水素と接するバンク4、各配管、燃料タンク28などにおいて、不可避的に発生する水素ガスを回収し、その一部を加圧してバンク4から液化水素を送り出すための動力媒体としているため、極めて高価で予冷を必要とする液送ポンプを用いる必要がない。
また、燃料タンク28への液化水素供給量から燃料タンク28において気化した水素ガス量を差し引いて、燃料タンク28への液化水素の充填量を算出しているので、燃料タンク28への液化水素充填量を簡便に、かつ正しく知ることができる。
また、燃料タンク28への液化水素供給量から燃料タンク28において気化した水素ガス量を差し引いて、燃料タンク28への液化水素の充填量を算出しているので、燃料タンク28への液化水素充填量を簡便に、かつ正しく知ることができる。
さらに、回収した水素ガスの残部を必要に応じて、液化して再使用したり、水素カードル29のシリンダーに充填して別の用途に使用したりすることもでき、経済性にも優れたものとなる。また、水素ガスホルダー34に回収された水素ガスは常温となっているので、この水素ガスホルダー34、圧縮機36、蓄圧器38、減圧弁40等の機器に常温仕様のものを採用することができ、設備コストを抑えることもできる。
1・・貯蔵タンク、4A・・第1のバンク、4B・・第2のバンク、4C・・第3のバンク、11・・・ディスペンサ、16・・熱交換器、19・・液体積算流量計、21・・元弁、22・・気体積算流量計、28・・燃料タンク、33・・加温器、34・・水素ガスホルダー、36・・圧縮機、38・・蓄圧器、40・・減圧弁、43A、43B、43C・・加圧弁
Claims (6)
- 水素自動車の燃料タンクに液化水素を供給、充填する方法であって、
液化水素貯蔵タンクからの液化水素を水素自動車の燃料タンクに供給する際に不可避的に気化して発生する水素ガスの一部または全部を、液化水素の供給のための動力媒体として利用することを特徴とする水素自動車への液化水素の供給、充填方法。 - 不可避的に発生する水素ガスを加圧して、動力媒体として利用することを特徴とする請求項1記載の水素自動車への液化水素の供給、充填方法。
- 液化水素の供給量と燃料タンクで不可避的に発生する水素ガスの量とから、燃料タンクへの液化水素の充填量を求めることを特徴とする請求項1記載の水素自動車への液化水素の供給、充填方法。
- 液化水素を貯える貯蔵タンクと、この貯蔵タンクからの液化水素を一時的に貯留し、動力媒体として作用する水素ガスによって加圧されて、内部の液化水素が押し出されるように構成された1基以上のバンクと、これらバンクに接続され、バンクから押し出された液化水素を受け入れて水素自動車の燃料タンクに供給するとともに該燃料タンクにおいて気化した水素ガスを受け入れるディスペンサと、このディスペンサに流入した水素ガスとバンクで気化した水素ガスを回収し加圧して上記バンクに動力媒体として送給する回収加圧部を備えたことを特徴とする水素自動車用液化水素供給装置。
- ディスペンサには、液化水素の供給量を求める液体積算流量計と、燃料タンクからの水素ガスの流量を求める気体積算流量計が備えられたことを特徴とする請求項4記載の水素自動車用液化水素供給装置。
- 回収加圧装部が、バンクにおいて発生した水素ガスとディスペンサからの水素ガスとを加熱する加熱器と、この加熱器で加熱された水素ガスを貯蔵する水素ガスホルダーと、この水素ガスホルダーからの水素を加圧する圧縮機と、この圧縮機で加圧された水素ガスを所定圧力で一時的に貯える蓄圧器と、この蓄圧器からの水素ガスの圧力を減圧する減圧弁と、減圧弁からの水素ガスを冷却する冷却器と、この冷却器で冷却された水素ガスをバンクに送る加圧弁を備えたものであることを特徴とする請求項4記載の水素自動車用液化水素供給装置。
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