JP2007070760A - 光学繊維を用いた発光体および造花 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の造花と異なる特別な印象を与えることができる光学繊維を用いた造花を提供すること。
【解決手段】 光学繊維の一端を薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、光学繊維の他端側を束ね、他端に発光装置を設けて光学繊維を用いた発光体を構成した。
薄片部材の端縁に配置された光学繊維の端部が発光するので、発光体の端縁の形状に沿って光が連なって見える。造花などにおいては、花弁やがく、葉などの端縁に光が連なり、従来にない独特の雰囲気を有する造花を提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】 光学繊維の一端を薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、光学繊維の他端側を束ね、他端に発光装置を設けて光学繊維を用いた発光体を構成した。
薄片部材の端縁に配置された光学繊維の端部が発光するので、発光体の端縁の形状に沿って光が連なって見える。造花などにおいては、花弁やがく、葉などの端縁に光が連なり、従来にない独特の雰囲気を有する造花を提供できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光学繊維を用い、花弁や葉などをその縁端に沿って光らせることとした光学繊維を用いた発光体に関する。
従来、造花に光学繊維を用いた例は知られている。例えば、光学繊維を花の中心から突出させて雌しべや雄しべにみたてたり、あるいは花の周囲に光学繊維を放射状に配し、光学繊維の基端に設けられた発光装置からの光を各光学繊維の先端から放射するようにしていた。
しかしながら従来の光学繊維を用いた造花は、光学繊維を花の内部や花の周囲に配置し、花から突出した光学繊維の先端から光が出ているだけであった。したがって各光学繊維は、直線的に延びているか、単に放物線を描いて花の近辺に放射状に垂れ下がっているだけであった。
本発明は、例えば光学繊維を用いた従来の造花などとは異なり、見た人に特別な印象を与えることができる光学繊維を用いた発光体を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を解決するため次のように発光体を構成した。
1、光学繊維の一端を薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、該光学繊維の他端側を束ね、該他端に発光装置を設けて光学繊維を用いた発光体を構成した。
光学繊維は、一端から光を入射させると内部で全反射し、他端まで光が到達する性質を具えた繊維状の導光材である。材質は、ガラスと合成樹脂のいずれでもよく、可撓性を有するものが好ましい。光学繊維の本数は特に限定しない。
薄片部材は、例えば、造花、名札、花冠、置物、敷物、装飾品、飾り付けのために取り付けられるものなど、端縁を具え、端縁に沿って光学繊維の端部を配置できるものである。胸に貼り付ける造花やリボン、選挙や販売店などに用いられるパネルに貼り付けるバラの花、吊り下げたり、壁に貼られる広告、結婚式場などに用いられるテーブルクロス、扇子や団扇、傘などでもよい。
光学繊維は、薄片部材の表や裏に接着剤等を用いて光学繊維を貼り付ける。また2枚以上の部材を張り合わせて薄片部材が形成される場合には、それらの間に光学繊維を挟みこんでもよい。また光学繊維は、薄片部材に密着しておらず、光学繊維の一部が薄片部材から離れて取り付けてもよい。
光学繊維の端部は、薄片部材の端縁に沿って取り付ける。尚、薄片部材の端縁でなく、薄片部材の内部、すなわち薄片部材の基端から先端縁までの中間位置に光学繊維の端部を所定の形状に設けてもよい。この場合は、光学繊維の端部を薄片部材から露出させたり、または薄片部材を透光性を有する材質で形成する。
光学繊維の端部は、薄片部材の端縁に沿って均等の間隔で配置するのが好ましいが、薄片部材の一部に光学繊維を集中させたり、複数の光学繊維を束ね、束ねた光学繊維の端縁を所定の間隔で薄片部材の端縁に沿って配置してもよい。
発光装置は、発光ダイオード(LED)で構成するのが、小型、軽量化が達成できる点から好ましい。また制御装置によって、発光色が異なる複数のLEDを適宜明滅させるとよい。例えば発光装置を、ボタン型電池と、LEDの明滅を制御する制御用のICチップと、各色のLEDを組み合わせて構成すると、非常に小型化した、色の異なる光を発する発光装置を構成できる。尚発光装置は、電球でもよい。
2、光学繊維の一端を、造花の花びら、葉、がくなどの薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、該光学繊維の他端側を束ね、他端に発光装置を設けて造花を構成した。
花びら、がくなどからなる花冠に発光装置を取り付け、花冠のみを装飾品として用いても、花冠から光学繊維を引き出し、光学繊維の他端に発光装置を設けてもよい。その場合、光学繊維を茎として形成しても、花冠を支持する支持部材と光学繊維とを分けてもよい。光学繊維を束ねて茎を形成する場合は、例えば束ねた光学繊維の周囲に紙片や樹脂片などを巻きつけたり、チューブ内に光学繊維を挿入する。
3、花冠を、任意の長さの支持部材で支持することした。
茎に相当する支持部材の長さを変更可能とした。針金などにより支持部材を形成し、異なる長さの支持部材を用いて花冠の高さを任意に変更する。また支持部材を伸縮自在に形成してもよい。花冠に発光装置を設けて支持部材に花冠のみを取り付けても、光学繊維を花冠から引き出して発光装置に接続してもよい。引き出された光学繊維は、茎に取り付けても、別の部材に取り付けてもよい。
また、造花の茎部分を柱状の光学樹脂で形成し、光学樹脂の先端に複数の光学繊維を束ねた端面を対向させ、その端面から延びる光学繊維を花弁や葉に取り付けるようにしてもよい。
4、花冠を、平面状の支持部材に取り付けることとした。
平面状の支持部材とは、金属製、あるいは樹脂製ワイヤで作成したネットや、板材等である。この支持部材の任意の位置に花冠を取り付ける。花冠は発光装置を有するものでも、光学繊維を引き出し、光学繊維の他端に発光装置を設けたものでもよい。
5、支持部材を支持する基台を具え、基台に発光装置を設け、発光装置と光学繊維の他端とを着脱自在に接続することとした。
花冠や支持部材を支持する基台に発光装置を設け、各発光装置に光学繊維の端部を接続可能とする。造花ごとに基台を個別に設けても、発光装置を設置した孔を複数基台に設け、一台の基台に複数の造花を組み付けるようにしてもよい。基台に複数の孔を設けた場合、各発光装置に共通した制御装置を用いることができる。光学繊維の束を茎として支持部材とした場合には、茎を直接基台に着脱自在に組み付ける。また光学繊維と別に支持部材を用いた場合は、基台に支持部材を支持させるとともに光学繊維の端部を接続する接続口などを形成する。
6、発光装置は、発光色の異なる複数の発光ダイオードと、発光ダイオードの明滅を制御する制御手段と、発光ダイオードと制御手段とを取り付ける基板とからなり、制御手段に設定したプログラムに従って発光ダイオードを明滅させるように構成した。
このように形成した発光装置を花冠に直接取り付けたり、基台に形成した茎の取り付け孔や光学繊維の接続口の内部に設ける。また発光装置を、茎の端面に取り付けてもよい。尚、上記発光装置を1に記載の発光体に用いてもよい。
薄片部材の端縁に光学繊維の端部が配置してあるので、発光装置を作動させると薄片部材を照らすとともに光が薄片部材の形状に沿って連なって見える。また、光学繊維の端部を任意の形状に配置すると、かかる形状に沿って発光が見られる。
名札に用いた場合には、胸に取り付ける名札の縁を光らせることができ、花冠をパネルなどに貼り付けたときに花冠の花弁を光らせてきれいに見せることができる。またテーブルクロスの周縁を光らせたり、展示する広告の周縁を光らせ、見る人の注目を集めることができる。
造花の花弁やがく、葉などの端縁に光が連なって見え、従来にない独特の雰囲気を具えた造花を提供できる。また花や葉の端部で光る光の色が時間とともに変化し、見る人を飽きさせず、常に違った印象をもたらすことができる。
長さの異なる支持部材を用いて花冠を支持することにより、花冠の位置を変更できる。したがって、場所や状況に応じて異なった装飾が可能となる。また支持部材を屈曲自在としてもよい。支持部材の内部に光学繊維を収納させてもよい。光学繊維を連結自在としてもよい。また、光学繊維の端部を備え付けのスポットライトなどの光源に向け、光学繊維の内部に光を入射させてもよい。金属製のネットなど平面状の支持部材に花冠を取り付けると、造花の設置や、移動、配置などがネットごとに行うことができ、多量の造花を容易に取り扱うことができる。
基台で造花が支持されるので、どこにでも造花を配置できる。また一台の基台に複数の造花を同時に配置できる。更に造花に加え、造花以外の他の発光体を混在して取り付けることもできる。
発光装置を小型化できるので、発光装置を基台に設けた孔の内部に配置したり、発光体自体に取り付けるなど任意な箇所に発光装置を設置できる。
図1に、本発明にかかる発光体としての飾り花2を示す。飾り花2は、造花6と造花6を据え付ける基台4とから形成してある。
基台4は円錐台状で、図5に示すように上面に孔8を有し、孔8の底に発光装置10が配置してある。発光装置10は、基板12と、基板12に取り付けられた3個の発光ダイオード(LED)14と、発光ダイオード14の発光を制御する制御チップ16と、基台4の底部に電池17、およびスイッチ(図示せず。)などから構成してある。
発光ダイオード14は、例えば赤、青、緑の3つの発光ダイオードからなり、孔8に向けて発光するように基板2に取り付けてある。尚、発光ダイオード14の数および色はこれに特定せず、また各色を発するダイオードを1チップに組み入れたものでもよい。
制御チップ16は、外部から制御用プログラムを入力したり、入力したプログラムを変更することができ、プログラムに従い発光ダイオード14を明滅させる。
造花6は図4に示すように、茎22と、茎22に取り付けられた葉24と花冠26から形成してある。
茎22は、複数の光学繊維3を収納した緑色のチューブからなり、基部の差込筒9から3本延びている。差込筒9は円筒状で、孔8に抜き差し自在で、適度な保持力で保持されるよう外径が孔8の内径にほぼ等しく形成してある。差込筒9の端面には、光学繊維3の端部が露出している。
葉24は、薄い樹脂材を表裏2枚貼り合せて形成してあり、左右の茎22の上端に取り付けてある。葉24には、茎22から連続して設けられた光学繊維3が、2枚の樹脂材の間に挟み込まれ、かつ図3に示すようにそれぞれの端部が葉24の端縁より若干突出するよう、中心からほぼ放射状に配置してある。
花冠26は、複数の花びら27から形成してあり、中央の茎22の上端に取り付けてある。花びら27は紙片や樹脂片からなり、茎22から連続して設けられた光学繊維3が、図2に示すように光学繊維3の先端が花びら27の端縁から若干突出した状態で放射状に、花びら27の内面に接着剤を用いて貼り付けてある。
次に飾り花2の作用について説明する。
まず発光装置10の制御チップ16に発光ダイオード14の明滅プログラムを入力する。茎22の基部から孔8に差し入れ、造花6を基台4の上面に保持させる。
発光装置10のスイッチを入れると、発光ダイオード14が発光し、その光が光学繊維3を通って花びら27や葉24の端縁を縁取るように光らせる。そして発光ダイオード14が発する光が制御チップ16により変化するに従い、花びら27や葉24の端縁を色取る光の色が変化する。
したがって、光学繊維3によって飾り花2が照らさせるとともにその縁に沿って光が連続するので、従来にない独特の雰囲気を見る人に与えることができる。
飾り花の他の例を説明する。
この飾り花2は、図6に示すように支持部材5を用いて花冠26を支持している。支持部材5は棒状で、支持部材5の下端を基台4の取付台11に抜き差し自在に固定し、支持部材5の上部に花冠26を取り外し可能に固定してある。花冠26の各花びら27には上述したように光学繊維3が、花びら27の端縁に光学繊維3の端部を突出させて貼り付けてある。
花冠26からは束ねられた光学繊維3が引き出され、その他端が差込筒9に固定してある。差込筒9は、孔8に挿入固定されており、光学繊維3の端面が孔8の内部で発光装置10に対面しているとともに、支持部材5より長い分は支持部材5の近傍にたわませてある。また支持部材5に葉24などを取り付け、茎として見せるようにしてもよい。
このように構成すると、花冠26を取り付ける支持部材5の長さを異ならせることができ、花冠26の高さを任意に変更することができる。また支持部材5を屈曲させたり、取り付け部を傾斜させることにより、花冠26の向きを任意に設定できる。
更に他の例を図7に示す。これは平面状の支持部材として金網13を用い、金網13に花冠26を取り付けた。花冠26は、個々に発光装置10を組み付けても、花冠26から光学繊維3を引き出し、図7に示すように光学繊維3を発光装置10に接続させるようにしてもよい。花冠26を取り付けた金網13を適宜壁などに立てかけることにより、複数の花冠26を任意の位置に一度に配置することができる。
更に基台4を図8に示すように横に長く形成し、基台4の上面に孔8を複数形成してもよい。孔8、および孔8の内部構造は上記例と同様であり、各孔8に造花6を差し入れ固定でき、複数の造花6を一台の基台4に固定できる。またこの場合、基台4のいずれかの位置に設けた制御チップ16を、各孔8の底に設けた発光ダイオード14に接続し、各孔8に配置した発光ダイオード14を一つの制御チップ16で制御してもよい。
更につぼや花器、プランターなどを基台として用い、それらに飾り花2を据え付け、底部に設けた発光装置10を用いて花冠26や葉24などを光らせるようにしてもよい。また、孔8と差込筒9を共通化して用いることにより、すべての発光体をどのような基台にも据え付けることができる。
また、孔8に茎22を差し入れると発光ダイオード14や制御チップ16のスイッチがオンされるようにスイッチ機構を設けて構成してもよい。更に図6に示す支持部材5を有する飾り花2を上記基台4や、つぼ等に据え付けてもよい。
尚、上記例は造花6を例に説明したが、本発明の薄片部材は造花に限るものではなく、造花以外の装飾品でもよい。
2 飾り花
3 光学繊維
4 基台
6 造花
8 孔
9 差込筒
10 発光装置
11 取付台
12 基板
13 金網
14 発光ダイオード
16 制御チップ
17 電池
22 茎
24 葉
26 花冠
27 花びら
3 光学繊維
4 基台
6 造花
8 孔
9 差込筒
10 発光装置
11 取付台
12 基板
13 金網
14 発光ダイオード
16 制御チップ
17 電池
22 茎
24 葉
26 花冠
27 花びら
Claims (6)
- 光学繊維の一端を薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、該光学繊維の他端側を束ね、該他端に発光装置を設けたことを特徴とする光学繊維を用いた発光体。
- 光学繊維の一端を、造花の花びら、葉、がくなどの薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、該光学繊維の他端側を束ね、該他端に発光装置を設けたことを特徴とする光学繊維を用いた造花。
- 花冠を、任意の長さの支持部材で支持することした請求項2に記載の光学繊維を用いた造花。
- 花冠を、平面状の支持部材に取り付けることとした請求項2に記載の光学繊維を用いた造花。
- 支持部材を支持する基台を具え、該基台に発光装置を設け、該発光装置と光学繊維の他端とを着脱自在に接続した請求項3に記載の光学繊維を用いた造花。
- 発光装置は、発光色の異なる複数の発光ダイオードと、該発光ダイオードの明滅を制御する制御手段と、前記発光ダイオードと該制御手段とを取り付ける基板とからなり、前記制御手段に設定したプログラムに従って前記発光ダイオードを明滅させるように構成した請求項2〜5のいずれか1項に記載の光学繊維を用いた造花。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009113253A (ja) * | 2007-11-03 | 2009-05-28 | Mayumi Maeda | 装飾体およびその製作方法 |
CN104740882A (zh) * | 2015-03-21 | 2015-07-01 | 马同金 | 发明创造花模型 |
JP2016102281A (ja) * | 2014-11-29 | 2016-06-02 | 横山 淳 | 情報端末装置でカラーリングを制御するフラワーアレンジメントの構造およびその方法 |
KR102561548B1 (ko) * | 2023-04-27 | 2023-07-31 | 김무성 | 조립 및 유지보수가 용이한 조경용 led 수국 조화 |
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-
2005
- 2005-09-07 JP JP2005258763A patent/JP2007070760A/ja active Pending
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