JP2007070673A - アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜 - Google Patents

アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2007070673A
JP2007070673A JP2005257768A JP2005257768A JP2007070673A JP 2007070673 A JP2007070673 A JP 2007070673A JP 2005257768 A JP2005257768 A JP 2005257768A JP 2005257768 A JP2005257768 A JP 2005257768A JP 2007070673 A JP2007070673 A JP 2007070673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
antimony
alcohol
vol
oxide film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005257768A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Seo
美智子 瀬尾
Yoshiaki Akutsu
好明 阿久津
Hiroshi Kagemoto
浩 影本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2005257768A priority Critical patent/JP2007070673A/ja
Publication of JP2007070673A publication Critical patent/JP2007070673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemically Coating (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)

Abstract

【課題】 コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、例えばアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する電極の提供。
【解決手段】 スズアルコキシド及びアンチモンアルコキシドを有するコーティング液を調製し、該コーティング液をアルミニウム基板上に塗布、乾燥、焼成することにより得られるアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体により、上記課題を解決する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体に関する。また、本発明は、該構造体の形成するための、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液、及びその製法に関する。さらに、本発明は、該構造体を用いる水浄化装置に関する。
水に含まれる有機化合物であって、除去が困難であるか又は難分解性である有機化合物を、電気化学的手法を用いて除去又は分解させる手法が採られている。この手法は、水中に、機能を有する陽極及び陰極を設け、この陽極と陰極との間に電気を流し、水の電気分解に伴って電極表面に生じるヒドロキシルラジカル、及び/又は間接的に発生する次亜塩素酸などを用いて、上記の難分解性有機化合物を処理する手法である。
ここで、通常用いられる電極材料は、チタン基板及び該基板上に酸化物を設けた材料(チタン基板を用いた材料については特許文献1を参照のこと)であるか、又は白金基板及び該基板上に酸化物を設けた材料である(白金基板を用いた材料については特許文献2を参照のこと)。
特開平11−221570号公報。 特開平7−969号公報。
電気化学的手法は、電極表面で生じるため、難分解性有機化合物の分解反応を効率よくするためには、大面積の電極を用いることが望まれる。しかしながら、白金を用いる電極及びチタンを用いる電極は、材料自体が高価であり、よりコストを低減した材料を用いることが望まれていた。
また、チタンを用いる電極は、チタンの性質上、所望の形状にすることができないか、又は、所望の形状にするにはよりコストが生じるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決することにある。
即ち、本発明の目的は、コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、特にアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する電極を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記目的の他に、又は上記目的に加えて、上記電極を低コストで製造する方法を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上記目的に加え、上記電極を有するシステム、例えば水浄化装置、各種ガスセンサを提供することにある。
本発明者は、以下の発明により、上記課題を解決できることを見出した。
<1> a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液の製造方法。
<2> 上記<1>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<3> 上記<1>又は<2>において、水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%含有するのがよい。
<4> 上記<1>〜<3>において、有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であるのがよい、好ましくはエチレングリコールであるのがよい。
<5> 上記<1>〜<4>において、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
<6> 上記<1>〜<5>の方法により得られたアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
<7> イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ホ)水;
ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液であって、
水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
前記有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有する、上記アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
<8> 上記<7>において、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい
<9> 上記<7>又は<8>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<10> 上記<7>〜<9>のいずれかにおいて、有機溶媒が、エチレングリコールであるのがよい。
<11> a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
j)前記溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
k)得られた基板を乾燥する工程;及び
l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;
を有する、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を調製する方法。
<12> 上記<11>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<13> 上記<11>又は<12>において、水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、水を1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%含有するのがよい。
<14> 上記<11>〜<13>のいずれかにおいて、有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であるのがよく、好ましくはエチレングリコールであるのがよい。
<15> 上記<11>〜<14>において、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
<16> 上記<11>〜<15>のいずれかにおいて、塗布工程j)〜焼成工程l)を複数回行うのがよい。
<17> 上記<11>〜<16>のいずれかにおいて、塗布工程j)を、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングのいずれかの手法により行うのがよい。
<18> 上記<11>〜<17>のいずれかにおいて、乾燥工程k)を、温度20〜180℃、好ましくは140〜160℃で行うのがよい。
<19> 上記<11>〜<18>のいずれかにおいて、焼成工程l)を、温度300〜500℃、好ましくは400〜450℃で行うのがよい。
<20> 上記<11>〜<19>のいずれかの方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体。
<21> 上記<11>〜<19>のいずれかの方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する、装置。特に、装置は、水浄化装置、各種ガスセンサであるのがよい。
<22> アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体であって、
アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%である、上記構造体。
<23> 上記<22>の構造体を有する装置。特に、装置は、水浄化装置、各種ガスセンサであるのがよい。
本発明により、コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、特にアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する電極を提供することができる。
また、本発明により、上記効果以外に、又は上記効果に加えて、上記電極を低コストで製造する方法を提供することができる。
さらに、本発明により、上記効果に加えて、上記電極を有するシステム、例えば水浄化装置、各種ガスセンサを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、i)アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体、ii)該構造体の製造方法、iii)アンチモン含有酸化スズ膜を形成するために用いられるアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液、iv)該溶液の製造方法、v)構造体を有する装置、を提供する。以下、iv)コーティング用溶液の製法、iii)溶液、ii)構造体の製法、i)構造体、及びv)該構造体を有する装置、の順で説明する。
<コーティング用溶液の製法>
本発明のコーティング用溶液の製法は、
a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
を有する。
a)及びd)工程において、アンモニアガスを用いる。アンモニアガスは、c)工程及びf)工程において、塩化物と反応させアルコキシドを生成するのに用い、不所望の塩化アンモニウムを容易に除去できる点で好ましい。また、アンモニアは、本方法、即ち金属アルコキシドから酸化物を得るゾルゲル法において、加水分解のアルカリ触媒として作用する点でも好ましい。さらに、アンモニアは、後述する構造体の製法の焼成工程において、容易に分解する(NO又はHO)ことにより、系内から除去できる点でも好ましい。
a)及びb)工程に用いる第1のアルコールは、溶媒として、及びアルコキシド源として用いられる。したがって、第1のアルコールは、スズアルコキシドの良溶媒であるのがよい。第1のアルコールとして、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール(t-ブタノール)などを挙げることができるが、これらに限定されない。第1のアルコールとしてエタノールであるのが好ましい。
d)及びe)工程に用いる第2のアルコールも、第1のアルコールと同様である。即ち、第2のアルコールは、溶媒として、及びアルコキシド源として用いられる。したがって、第2のアルコールは、アンチモンアルコキシドの良溶媒であるのがよい。第2のアルコールとして、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール(t-ブタノール)などを挙げることができるが、これらに限定されない。第2のアルコールとして1-プロパノールであるのが好ましい。
g)工程において、アンチモンアルコキシドの量をコントロールすることにより、最終生成物中におけるアンチモン量をコントロールするのがよい。アンチモン量は、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい。
h)工程において、水を含有する第3のアルコールROH溶液を用いるのがよい。ここで、水は、いわゆるゾルゲル法における加水分解のための水である。この工程において、アルコール溶液とすることにより、アルコキシドとの過剰な反応、特に過剰に水に反応するアンチモンアルコキシドとの過剰な反応を抑えることができる。
第3のアルコールは、第1のアルコールと同じでも異なっても、第2のアルコールと同じでも異なってもよい。
水の量は、水を含有する第3のアルコール溶液100vol%中、1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%、特に10vol%含有するのがよい。
i)工程において、有機溶媒を用いるのがよい。この有機溶媒は、コーティング溶液のハンドリングをよくするために用いられる。特に、水分に対する過剰反応を抑えて、ハンドリングをよくすることができる。また、後述の溶液の塗布における基板との塗布性を整えるために用いるのがよい。有機溶媒として、上記の特性を有するのがよく、例えば、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種を挙げることができるが、これらに限定されない。
有機溶媒は、第4のアルコールと該有機溶媒との合計を100vol%としたとき、50〜95vol%、好ましくは50〜90vol%含有するのがよい。また、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
上述の方法により、本発明のコーティング溶液を得ることができる。
<コーティング用溶液>
本発明のコーティング溶液は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明のコーティング溶液は、イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ホ)水;
ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒(好ましくはエチレングリコール);
を有し、水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有する。
また、本発明のコーティング溶液は、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい。なお、第1〜第4のアルコール、R〜Rについては、コーティング溶液の製法で記載したものと同じ定義を有する。
このように構成したコーティング溶液は、水に過剰に反応することがないため、ハンドリングが良好である。したがって、後述の塗布工程においても、水分を避けるための煩雑な作業・装置を用意することなく、簡便に作業を行うことができる。
<構造体の製法>
本発明のアルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体は、上記で得られたコーティング溶液を用いて次のように製造することができる。
即ち、本発明の構造体の製造方法は、
j)コーティング溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
k)得られた基板を乾燥する工程;及び
l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;を有する。
なお、本発明の構造体の製造方法のうち、a)〜i)工程は、コーティング溶液の製造方法と同様である。
塗布工程j)〜焼成工程l)の一連の作業を複数回行ってもよい。複数回行うことにより、基板上の膜厚さを所望のものにすることができる。
塗布工程j)において、塗布の手法は特に限定されず、例えば、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングなどの手法を用いることができる。なお、本発明の場合、アルミニウム基板を用いるため、特殊形状の基板を用いることができる。該特殊形状の基板上に塗布するには、ディップコーティング又はスプレイコーティングなどで行うのが好ましい。
乾燥工程k)は、温度20〜180℃、好ましくは140〜160℃で行うのがよい。なお、乾燥時間は、用いるコーティング溶液の濃度、粘度などに依存するが、例えば0.2〜0.5時間であるのがよい。
焼成工程l)は、温度300〜500℃、好ましくは400〜450℃で行うのがよい。なお、焼成時間は、例えば1〜2時間であるのがよい。
上記の方法により、本発明の構造体を得ることができる。
<構造体>
本発明の構造体は、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有し、アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%である。
本発明は、該構造体を有する装置、例えば該構造体を有する水浄化装置、各種ガスセンサも提供する。
例えば水浄化装置は、浄化すべき液を有する浄化槽、浄化槽に浸漬される陽極であって本発明の構造体を有する陽極、浄化槽に浸漬される陰極、及び該陽極及び陰極に電気を印加する印加装置を有する。なお、水浄化装置は、その他の構成要素を有してもよい。例えば、水浄化装置は、浄化すべき液の注入口、浄化後の水を排出する排出口を有してもよい。
以下、実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
<コーティング溶液の調製>
1M 四塩化スズのエタノール溶液3mlに、アンモニアガスを吹き込んで調製したアンモニアのエタノール溶液をpH8.2〜8.4となるまで滴下し、さらに全体量が10mlとなるようにエタノールを加えた。その後、遠心分離により沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズエトキシド溶液を調製した。
スズエトキシド溶液とは別に、アンチモンプロポキシド溶液を調製した。即ち、0.5M 三塩化アンチモンのプロパノール溶液3.6mlに、アンモニアガスを吹き込んで調製したアンモニアのプロパノール溶液をpH8.1〜8.5となるまで滴下し、さらに全体量が12mlとなるようにエタノールを加えた。その後、遠心分離により沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンプロポキシド溶液を調製した。
アンチモンが5mol%(アンチモンとスズの合計を100mol%とした場合のアンチモン量)になるように、スズエトキシド溶液とアンチモンプロポキシド溶液とを混合した。水を10vol%含有する1−プロパノールを、混合液に添加し、その後、エタノールを10vol%含有するエチレングリコールを添加し、コーティング溶液とした。
<Al基板上へのアンチモン含有酸化スズ膜の成膜>
上記で得られたコーティング溶液に、1.5cm×5cmのアルミニウム基板を浸漬し、引き上げ速度3cm/分で引き上げて、アルミニウム基板上にコーティング溶液をコーティングした。得られた基板を電気炉中、150℃で20分間乾燥させた後、400℃で1時間焼成した。1)コーティング、2)乾燥、3)焼成の3工程からなる1つのシリーズを20回繰り返し、アンチモン含有酸化スズ膜がアルミニウム基板上に形成した試料A−1を得た。試料A−1をX線回折法に付すことにより、試料A−1は、酸化スズ膜が形成されていること、及び膜にアンチモンが含有していることを確認した。X線回折法の結果を図1に示す。
(比較例1)
Al基板をチタン基板に代えた以外、試料A−1と同様に、チタン基板上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成した試料B−1を得た。
<N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを用いたヒドロキシラジカル発生の確認>
試料A−1を電極として用いて、電気化学的水処理を行った。
試料A−1に銅線をつけ両面で12cmの陽極とした。なお、比較のため、試料B−1を用いて、試料A−1と同様に、陽極をそれぞれ作成した。陰極は、同サイズのSUS316とした。
N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを0.02mMで含有するリン酸緩衝液45ml中に、陽極と陰極との間隔が1cmとなるように、両極を配置した。電流を1mA/cmの一定値で電気分解を行い、N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンの吸光度の変化からヒドロキシラジカルの発生挙動を観察した。なお、ヒドロキシラジカルは、電気化学的水処理過程において重要な活性攻撃種である。また、N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンは、ヒドロキシラジカルをトラップすると吸収波長に変化が生じることから、ヒドロキシラジカル生成検知剤として作用する。図2は、横軸を時間、縦軸を波長440nmにおける吸光度とするグラフである。なお、図2において、「SnO2/Al」は本発明による試料A−1を用いた場合、「SnO2/Ti」は試料B−1を用いた場合を、それぞれ示す。
図2からわかるように、本発明による試料A−1を用いた場合、吸光度が時間と共に減少していることがわかる。これは、ヒドロキシラジカルが発生していることを示している。また、本発明の試料A−1を用いた電極は、吸光度の減少度が、比較例1よりも著しいことがわかる。したがって、本発明の試料A−1は、従来の電極よりも同程度又は高性能の水処理装置を提供できることがわかる。
<フェノール分解>
実施例1における「N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを用いたヒドロキシラジカル発生の確認」実験と同様に、フェノールを有するリン酸緩衝液を電気分解することにより、該フェノールを分解できるか否かを確認した。
用いた装置は、実施例1における装置のN,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンの代わりに0.5mMフェノールを用いた以外、実施例1と同様に行った。この結果を図3に示す。
図3は、横軸を時間、縦軸をフェノール濃度としたグラフである。なお、図3においても図2と同様、「SnO2/Al」は本発明による試料A−1を用いた場合、「SnO2/Ti」は試料B−1を用いた場合を、それぞれ示す。
図3から、本発明の試料A−1を用いた電極は、比較例1と比較すると、フェノール濃度の変化の度合いは小さいものの、比較例1と同様にフェノール濃度が減少し、フェノールを効率的に分解していることがわかる。したがって、本発明の試料A−1は、チタンを基板として用いる従来の電極とほぼ同程度か多少劣る程度の水処理装置を提供できることがわかる。
実施例1の試料A−1の膜のX線回折結果を示す図である。 実施例1におけるヒドロキシラジカル発生を示すグラフである。 実施例2におけるフェノール分解能を示すグラフである。

Claims (23)

  1. a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
    b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
    c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
    d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
    e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
    f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
    g)スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が1〜20at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
    h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
    i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
    を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液の製造方法。
  2. 及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項1記載の方法。
  3. 前記水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%含有する請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 請求項1〜5の方法により得られたアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
  7. イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
    ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
    ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
    ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
    ホ)水;
    ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
    ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
    チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒;及び
    リ)アンモニア;
    を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液であって、
    前記水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
    前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する、上記アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
  8. スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%である請求項7記載の溶液。
  9. 及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項7又は8記載の溶液。
  10. 前記有機溶媒が、エチレングリコールである請求項7〜9のいずれか1項記載の溶液。
  11. a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
    b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
    c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
    d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
    e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
    f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
    g)スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が1〜20at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
    h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;
    i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
    j)前記溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
    k)得られた基板を乾燥する工程;及び
    l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;
    を有する、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を調製する方法。
  12. 及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項11記載の方法。
  13. 前記水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%含有する請求項11又は12記載の方法。
  14. 前記有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項11〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する請求項11〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 前記塗布工程j)〜前記焼成工程l)を複数回行う請求項11〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. 前記塗布工程j)を、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングのいずれかの手法により行う請求項11〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. 前記乾燥工程k)を、温度20〜180℃で行う請求項11〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 前記焼成工程l)を、温度300〜500℃で行う請求項11〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 請求項11〜19のいずれかの1項記載の方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体。
  21. 請求項11〜19のいずれかの1項記載の方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する、装置。
  22. アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体であって、
    アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%である、上記構造体。
  23. 請求項22記載の構造体を有する、装置。


JP2005257768A 2005-09-06 2005-09-06 アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜 Pending JP2007070673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005257768A JP2007070673A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005257768A JP2007070673A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007070673A true JP2007070673A (ja) 2007-03-22

Family

ID=37932391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005257768A Pending JP2007070673A (ja) 2005-09-06 2005-09-06 アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007070673A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104152960A (zh) * 2014-08-06 2014-11-19 哈尔滨工程大学 一种高催化活性电催化电极的制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62161975A (ja) * 1986-10-01 1987-07-17 ペルメレック電極株式会社 電解槽に使用する電極およびその製造方法
JPS62278705A (ja) * 1986-05-26 1987-12-03 多木化学株式会社 透明導電材料
JP2000016812A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Kansai Shingijutsu Kenkyusho:Kk 金属酸化物膜の製造方法
JP2000344504A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Konica Corp 金属酸化物含有皮膜の製造方法
JP2001342019A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Japan Carlit Co Ltd:The 金属酸化物前駆体溶液、金属酸化物薄膜及び金属酸化物粉体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62278705A (ja) * 1986-05-26 1987-12-03 多木化学株式会社 透明導電材料
JPS62161975A (ja) * 1986-10-01 1987-07-17 ペルメレック電極株式会社 電解槽に使用する電極およびその製造方法
JP2000016812A (ja) * 1998-07-02 2000-01-18 Kansai Shingijutsu Kenkyusho:Kk 金属酸化物膜の製造方法
JP2000344504A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Konica Corp 金属酸化物含有皮膜の製造方法
JP2001342019A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Japan Carlit Co Ltd:The 金属酸化物前駆体溶液、金属酸化物薄膜及び金属酸化物粉体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104152960A (zh) * 2014-08-06 2014-11-19 哈尔滨工程大学 一种高催化活性电催化电极的制备方法
CN104152960B (zh) * 2014-08-06 2016-09-14 哈尔滨工程大学 一种高催化活性电催化电极的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Baruch et al. Mechanistic insights into the reduction of CO2 on tin electrodes using in situ ATR-IR spectroscopy
US20080060947A1 (en) Electrode for electrolysis, electrolytic process using the electrode, and electrolytic apparatus using them
EP2518185B1 (en) Cathode, electrolytic cell for electrolysis of alkali metal chloride, and method for producing the cathode
KR20120036779A (ko) 다중 층 혼합 금속 산화물 전극 및 이의 제조방법
KR20060069890A (ko) 산화티탄졸, 박막 및 그들의 제조법
WO2006051876A1 (ja) 金属酸化物膜の製造方法
KR20050083767A (ko) 전기화학 전지에서의 바람직하지 못한 산화를 억제하기위한 코팅 방법
KR20150097412A (ko) 연속적인 백금층의 무전해 디포지션
CN1681593A (zh) 光催化剂材料及其制造方法
US8430997B2 (en) Electrode for electrolytic production of chlorine
JP2012188706A (ja) 電解用電極及びその製造方法
JPWO2012111709A1 (ja) 環境耐性のある新規な可視光応答性光触媒
JP2012251195A (ja) 電解用電極及びその製造方法
CN1147623C (zh) 一种可用于碱金属氯酸盐制备的特殊阴极及其制造方法
JP2007070673A (ja) アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜
CN1829827A (zh) 用于电化学方法的电极及生产该电极的方法
CN1668377A (zh) 光催化剂磷灰石膜的形成方法
JP5683594B2 (ja) 超多孔性光触媒材料、その製造方法およびその使用
JP2004195439A (ja) 光触媒およびその製造方法
KR102074447B1 (ko) 수 중 질산성 질소의 처리 방법
JP2007185649A (ja) 処理液フロー型電気分解装置
Dória et al. Strong influence of the heating method on Ti/RuO2-TiO2 anode electrochemical and photoassisted electrochemical performance
CN103924262B (zh) 水热法制备含钌涂层催化剂的方法
KR20210022686A (ko) 염소의 전해 발생을 위한 애노드
CN110054259A (zh) 氧化电极、其制造方法以及包含其的电解装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111101