JP2007069164A - マイクロキャピラリーを用いた反応装置及びそれによる接触水素化反応方法 - Google Patents

マイクロキャピラリーを用いた反応装置及びそれによる接触水素化反応方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のマイクロキャピラリーを用いた反応装置及びそれによる接触水素化反応方法を提供する。
【解決手段】 複数のマイクロキャピラリー2と、複数のマイクロキャピラリー2へ液相となる基質を溶解した溶液7を供給する溶液供給部10aと、マイクロキャピラリーへ気相となる気体を供給する気体供給部10bと、反応生成物を回収する回収部15と、を備え、マイクロキャピラリーは流路4を有し、流路4の内壁に固相となる金属触媒又は金属錯体触媒5を担持し、マイクロキャピラリーの一端を溶液供給部10a及び気体供給部10bへ接続し、他端を回収部15へ接続し、基質を溶解した溶液7及び基質と反応する気体9を、マイクロキャピラリー2へ所定の流量で連続的に流すように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロキャピラリーを用いた反応装置及びこの反応装置による接触水素化反応方法に関する。
不均一系触媒を用いる接触水素化反応、所謂接触還元反応は化学工業の最も重要なプロセスの一つであり、芳香族ニトロ化合物や不飽和結合の水素化や水素化分解による脱ベンジル化反応などに広く利用されているが、しばしば収率の低下や反応の進行の遅れなどが認められる。これらの問題点は、触媒表面(固相)−溶液(液相)−水素ガス(気相)(以下、固相−液相−気相反応または3相系接触還元反応と呼ぶ。)の各相間の接触面積を増大させることにより改善されるため、激しく攪拌したり、水素ガスを細かい泡として吹き込むなどの工夫が試みられてきた。また、通常の反応容器(以下、適宜、フラスコ反応と呼ぶ。)による接触水素化反応では、系内に水素ガス、溶媒蒸気、高活性な金属触媒が共存するため発火や爆発が生じる可能性がある。
一方、近年、マイクロリアクターやマイクロキャピラリーを用いる有機合成が急速に発展しつつある。マイクロリアクターは、ガラスなどの不活性材料にその大きさが数μm〜数百μmのマイクロ流路(以下、適宜マイクロチャンネルと呼ぶ。)を有する微小反応器の総称である。マイクロリアクターの反応器は小さいので、厳密な温度コントロールを容易に行なうことができる。
したがって、マイクロリアクターを用いる合成反応では、単位体積あたりの表面積が大きいため、(1)界面での反応効率が高い、(2)分子拡散による混合が効率的、(3)温度制御が容易である、などの利点を有している。
このように、マイクロリアクターによる合成反応は通常の反応容器による合成反応よりも反応時間が早く、取り扱う薬液も微少量で済むためにコストが低く、新規な化合物や薬品のために開発用反応器として注目されている。
さらに、反応生成物の収量の増大のために、マイクロチップを積層化することが非特許文献1に報告されている。
一方、マイクロキャピラリーはガラスや樹脂などからなる細管であり、このマイクロキャピラリーを用いた反応装置(以下、適宜、マイクロキャピラリーを用いた反応装置乃至はマイクロキャピラリーリアクター装置と呼ぶ)が種々報告されている。例えば、非特許文献2には、内径800μm、長さ138mmのガラスキャピラリーリアクターを使用したマイクロ波を用いる鈴木カップリング反応が報告されている。非特許文献3及び4には、内径320μm、長さ20cmのガラスキャピラリーリアクターを使用した光反応や酵素反応が報告されている。
非特許文献5には、内径520μmあるいは200μm、長さ5cmのガラスキャピラリーリアクターを使用したメチレンブルーの還元反応が報告されている。非特許文献6では、内径400μm、長さ5cmのパイレックス(登録商標)からなるガラスキャピラリーリアクターを使用した金触媒によるグルコースの酸化が報告されている。非特許文献7には、内径200〜1150μmのガラスキャピラリーリアクターを使用した鈴木カップリング、閉環メタセシス、求核芳香族置換反応及びWittig反応が報告されている。
水素化反応としては、非特許文献8及び9には、内径200〜1000μm、長さ3〜12mのフッ素樹脂であるPTFEからなるマイクロキャピラリーを用いた反応が報告されている。
Kikutani 他5名, Lab on a Chip, Vol.2, pp.193-196, 2002 P. He 他2名, Appl. Catal. A: Gen.,Vol.274, pp.111-114, 2004及び P. He 他2名, Sensors and Actuators B , Vol.105, pp.516-520, 2005 H. Nakamura 他6名, Chem. Eng.J., Vol.101, pp.261-268,2004 M. Miyazaki 他7名, Chem. Eng. J., Vol.101, pp.277-284, 2004及び Miyazaki 他5名, Chem. Commun., pp.648-649, 2003 Li, X.他7名, Chem. Commun., pp.964-965, 2003 C. Basheer他3名, Chem. Commun., pp.409-410, 2005 E. Comer 他1名, J. Am. Chem. Soc., Vol.127, pp.8160-8167, 2005 Y. Onal 他2名, Chem. Ing. Tech., Vol.77, pp.101-106, 2005 D. A. Snyder他6名, Helv. Chim. Acta,Vol.88, pp.1-9, 2005
しかしながら、これまでに複数のマイクロキャピラリーを用いた反応装置を効果的に実現できた例はない。
本発明は、上記課題に鑑み、固相−液相−気相の3相系接触水素化反応などを短時間で収率良く行なうことができる、複数のマイクロキャピラリーを用いた反応装置及びそれによる接触水素化反応方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置は、複数のマイクロキャピラリーと、複数のマイクロキャピラリーへ液相となる基質を溶解した溶液を供給する溶液供給部と、マイクロキャピラリーへ気相となる気体を供給する気体供給部と、マイクロキャピラリーにおける反応生成物を回収する回収部と、を備え、複数のマイクロキャピラリーのそれぞれは流路を有し、流路の内壁に固相となる金属触媒又は金属錯体触媒を担持し、複数のマイクロキャピラリーの一端が溶液供給部及び気体供給部に接続されると共に、他端が回収部へ接続され、基質を溶解した溶液及び基質と反応する気体が、複数のマイクロキャピラリーへ所定の流量で連続的に流すように制御することを特徴とする。
上記構成において、好ましくは、さらに制御部を有しており、この制御部は、溶液供給部及び気体供給部を、複数のマイクロキャピラリーの流路へ所定の流量で連続的に流すように制御する。
本発明の接触水素化反応方法は、流路の内壁に固相となる金属触媒または金属錯体触媒を担持した複数のマイクロキャピラリーを用い、マイクロキャピラリーのチャンネルに、液相となる被還元物質を溶解した溶液及び気相となる水素を流し、溶液と水素との反応を金属触媒または金属錯体触媒により促進される固相−液相−気相の3相系接触水素化反応で行なうことを特徴とする。
上記構成によれば、複数のマイクロキャピラリーからなる反応装置において、3相系接触水素化反応などを短時間で行なうことができる。さらに、生成物と触媒との分離や触媒の回収などの煩雑な操作も不要となるので、長時間の連続運転が可能である。
金属触媒又は金属錯体触媒は、好ましくは、高分子に取り込まれている。この金属触媒は、好ましくは、パラジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、タングステン、オスミウム、イリジウム、白金のいずれかである。
また、金属錯体触媒は、好ましくは、パラジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、タングステン、オスミウム、イリジウム、白金のいずれかの金属錯体触媒である。
これらの触媒によれば、マイクロキャピラリーの内壁部に触媒を担持して、3相系接触水素化反応を短時間で行なうことができる。さらに、生成物と触媒との分離や触媒の回収などの煩雑な操作も不要となるので、長時間の連続運転が可能である。
本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置によれば、被還元物質の水素化などの反応を短時間にかつ収率よく実施することができる。
また、本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置による接触水素化反応方法によれば、被還元物質、気体等の原料とその供給や撹拌などに必要な電気などの動力の消費量が極めて小さいので、従来の反応容器を用いた反応に比べて低コストである。したがって、薬剤やファインケミカルの探索などに必要な3相系接触水素化反応を低コストで行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
図1は本発明の実施の形態に用いるマイクロキャピラリーを用いた反応装置の構成を模式的に示している。マイクロキャピラリーを用いた反応装置1は、不活性材料であるガラスなどからなるマイクロキャピラリーを複数本用いたマイクロキャピラリー2と、このマイクロキャピラリー2の入力部2aに基質を溶解した溶液7及び気体9を注入する溶液及び気体注入部10と、回収容器などからなる回収部15と、を含み構成されている。溶液及び気体注入部10は、マイクロキャピラリー2へ液相となる基質を溶解した溶液7を供給する溶液供給部10aと、マイクロキャピラリー2へ気相となる気体9を供給する気体供給部10bと、から構成されている。
図2は、図1に示すマイクロキャピラリーのY−Y方向の断面を示す断面図である。図2には、マイクロキャピラリー3が4本並列して配置されている例が示されている。各マイクロキャピラリー3a〜3dは、所定の肉厚を有する中空チューブであり、その内壁4cには金属などからなる触媒5が担持されている。各マイクロキャピラリー3a〜3dの中空部4が、基質を溶解した溶液7及び気体9の流路、即ちマイクロキャピラリーのチャンネルとなる。これらの各マイクロキャピラリー3a〜3dは、ガラスや樹脂からなる中空チューブを用いることができる。各マイクロキャピラリー3a〜3dは、一体となるように、接着剤などを用いて所定箇所が固定されている。
溶液供給部10aにおいて、基質を溶解した溶液7は、シリンジポンプなどの送液ポンプを用いた溶液流量調整部6を介して供給される。送液ポンプからの配管6aとマイクロキャピラリーの入力部2aとは、コネクタ12を介して接続されている。この配管6aには、ステンレスやテフロン(登録商標)チューブなどを用いることができる。
気体供給部10bにおいて、気体9は、例えばガスボンベ9aなどの容器からガス流量制御手段8を介して供給される。このガス流量制御手段8は、マスフローコントローラーのような流量制御器と気体のオンオフを行なうガスバルブなどから構成されている。ガス流量制御手段8からの配管8aとマイクロキャピラリーの入力部2aとは、コネクタ12を介して接続されている。この配管8aには、ステンレスやテフロン(登録商標)チューブなどを用いることができる。
図3は、図1に示すマイクロキャピラリー2と溶液及び気体注入部10の接続を示す拡大図である。図3に示すように、気体9の配管8aと、基質を溶解した溶液7の配管6aと、マイクロキャピラリー2と、がコネクタ12に、それぞれ気密及び液密を保つように、第1,第2,第3の接続部13a〜13cにより接続されている。図示のコネクタ12の場合には、コネクタ12の内部に、点線で示すT字状の配管12a,12bが配設されている。この配管12aのほぼ中央部において、マイクロキャピラリー2側の配管12bが接続されている。
これにより、配管12aの両端部側から気体9及び基質を溶解した溶液7が注入され、この気体9及び基質を溶解した溶液7からなる流体が、配管12bを通過してマイクロキャピラリー2へ注入されるようになっている。
図4は、図3に示すマイクロキャピラリー2と第1の接続部13aとの接続を示す模式図である。図4に示すように、マイクロキャピラリー2は、第1の接続部13aに挿入され、さらに、その最先端部2cへシール部14が挿入されて、コネクタ12の配管12bに接続されている。
次に、気体9及び基質を溶解した溶液7からマイクロキャピラリー2への別の接続例を示す。
図5は、マイクロキャピラリー2と溶液及び気体注入部10の別の接続例を示す拡大図である。図5に示すように、気体9の配管8aと基質を溶解した溶液7の配管6aとがコネクタ12に接続されている。このコネクタ12で混合された気体9及び基質を溶解した溶液7からなる流体が、分配用コネクタ16(16a〜16g)を介してマイクロキャピラリーの先端部2aの各マイクロキャピラリー3a〜3hに分配される。この場合、コネクタ12及び分配用コネクタ16a〜16g間は配管17で接続している。
図6は、マイクロキャピラリー2と溶液及び気体注入部10のさらに別の接続例を示す拡大図である。図6に示すように、気体9の配管8aと基質を溶解した溶液7の配管6aとがコネクタ12に接続されている。このコネクタ12で混合された気体9及び基質を溶解した溶液7からなる流体が、分配器18を介して、マイクロキャピラリーの先端部2aの9本の各マイクロキャピラリー3a〜3iに分配される。この場合、分配器本体18bには、点線で示す流路18cが設けられている。この流路18cは、その左端が分配器のコネクタ部18aに接続した後に複数の流路となり、複数の流路の右端が各マイクロキャピラリー3a〜3iに接続される。このため、各マイクロキャピラリー3a〜3iが接続される流路は、略各マイクロキャピラリーが挿入される大きさにしておけばよい。このような分配器を用いる場合には、分配器18の右端側の流路に各マイクロキャピラリー3a〜3iを挿入した後で、接着剤等で固定すればよい。
上記分配器18の流路18cは、入力側から出力側へ分配を効率良く行なうためにテーパー部を設けてもよい。
図7は図6の分配器の流路の別の例を模式的に示す拡大図である。図7に示すように、分配器の流路は、入力側18dがテーパー状に流路が形成されて分岐し、出力側18eが各マイクロキャピラリーに接続される。
次に、マイクロキャピラリーを用いた反応装置の別の実施形態について説明する。
図8は本発明の実施の形態に用いるマイクロキャピラリーを用いた反応装置の別の構成を模式的に示す図であり、図9は、図8に示す分配器32のA−A方向に沿う部分断面図である。図に示すように、マイクロキャピラリーを用いた反応装置30が、図1に示したマイクロキャピラリーを用いた反応装置1と異なるのは、溶液及び気体注入部10とマイクロキャピラリー2との間に、さらに流体の分配器32を備えている点である。
分配器32は、不活性材料であるガラスなどからなる基板33,34と、この基板33,34内に蛇行して設けられるマイクロチャンネル(流路)35と、送液ポンプ6と、ガスバルブ8と、を備えている。送液ポンプ6には、基質を溶解した溶液7が供給され、ガスバルブ8には、気体ガスボンベ9aから気体9が供給される。
マイクロチャンネル35は、その左側から入力部35a,35bと、合流部35cと、分配部35dとから構成されている。入力部35a,35bには、それぞれ、気体9及び基質を溶解した溶液7が注入される。マイクロチャンネル35の中央部35cは、入力部35a及び35bの合流する流路であり、気体9及び基質を溶解した溶液7からなる流体が通過する領域である。そして、分配部35dは、合流部35cからの流体を所定の複数の流路に分配するために複数(n)の流路から構成される。分配器32の分配部35dには、各マイクロキャピラリー3a〜3nの任意にn本のマイクロキャピラリーが接続される。そして、これらの各マイクロキャピラリー3a〜3nが結束されて、マイクロキャピラリー2となっている。他の構成は、図1に示すマイクロキャピラリーを用いた反応装置1と同じであるので説明は省略する。
上記マイクロチャンネル35は、エンドミルなどの工具による研削やマスクを用いたエッチングにより、その断面が円形などの形状に刻設される。図9に示すように、マイクロチャンネル35が設けられる基板33及び34は、対向するようにして溶液7及び気体9が漏れないように密着固定されている。マイクロチャンネル35を刻設する基板33及び34は、被還元物質や有機溶媒に侵されない材料であればよく、ガラスの他には樹脂や金属などの材料でもよい。他の構成は、図1に示すマイクロキャピラリーを用いた反応装置1と同じであるので説明は省略する。
本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置30によれば、ガラスなどからなる基板33,34により、微細加工でマイクロチャンネル35を形成しているので、上記で説明した、コネクタ12や分配コネクタ16を用いた場合よりも反応装置の小型化と軽量化を図ることができる。
図10は、本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置1,30を通過する溶液及び気体の状態を示す断面図であり、(A)はパイプフローの場合を、(B)はスラグフローの場合を示している。
図10(A)に示すように、パイプフローにおいては、マイクロキャピラリーを通過する気体24がマイクロキャピラリーのチャンネル4の中心部を通過し、基質を溶解した溶液、即ち反応溶液22は、気体24とマイクロキャピラリーのチャンネルの内壁に担持した触媒5との間を通過する。
また、図10(B)に示すように、スラグフローにおいては、マイクロキャピラリーを通過する反応溶液22と気体24とが、マイクロキャピラリーのチャンネル4中を交互に通過する状態である。
マイクロキャピラリー内の反応溶液22は気体24からなる流体がスラグフロー及びパイプフローのいずれの形態をとるかは、マイクロキャピラリー3aを通過する反応溶液22と気体24の流量などを調節することにより制御できる。
なお、上記では、2本のマイクロキャピラリー3a,3bで説明したが、複数本からなるマイクロキャピラリー2の各マイクロキャピラリーでも同様である。
この場合、マイクロキャピラリーの内部の流体の形態を測定して、溶液流量調整部6及びガス流量制御手段8を制御してもよい。後述する実施例の水素化反応では、パイプフロー状態が好ましい。このパイプフローであるか否かのような流体の形態判定のためには、マイクロキャピラリーの内部の流体の形態を計測するセンサーと、このセンサーからの出力が入力される制御部と、をさらにマイクロキャピラリーを用いた反応装置1,30に備えるようにして、この制御部により、溶液流量調整部6及びガス流量制御手段8を制御するようにしてもよい。
マイクロキャピラリー2の材料としては、被還元物質や有機溶媒に侵されない材料であれば何でもよく、ガラスの他には樹脂や金属などの材料でもよい。マイクロキャピラリー2の材料としてガラスや樹脂を用いた場合には、同様の材料からなるマイクロチップと同様、チャンネルのガラス表面を化学修飾することが可能なため、触媒5を容易に固定化することができる。
このようなマイクロキャピラリーを用いた反応装置1,30を用いて固相−液相−気相反応を行なうには、溶液流量調整部としての送液ポンプ6から液相反応液7を、ガスバルブ8から水素9をマイクロキャピラリー2にパイプフロー又はスラグフローで注入するか、あるいは、パイプフロー及びスラグフローの混合状態となるように注入する。そして、マイクロキャピラリー2を通過中に、その内壁4cに担持した触媒5の作用により、マイクロキャピラリー2のチャンネルを通過する反応溶液22及び気体24を反応させる。反応により生成した目的物を含む反応混合物は、マイクロキャピラリーの出力部2bから回収容器15に集められ、必要に応じて外部に取り出される。
ここで、固相−液相−気相反応に用いる固相の触媒5としては、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、タングステン(W)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)のいずれかの金属触媒または金属錯体触媒を用いることができる。
また、触媒5は、上記の金属触媒または金属錯体触媒をポリマー内に固定化したポリマー封入触媒(以下、PI触媒と呼ぶ。)5が好適である。PI触媒5は、マイクロキャピラリーの内壁4cから脱離しないように強固な接合とするために、共有結合で固定化、すなわち担持することが好ましい。そのためには、マイクロキャピラリーのチャンネルの内壁4cがガラスの場合には、後述するPI触媒5のスペーサー4dの一端をトリアルコキシシラン構造で修飾して、ガラス表面のシラノール基と結合させる。また、スペーサー4dの他端をアミノ基等の官能基で修飾しておくことにより直接PI触媒5の高分子表面の例えばエポキシ基と結合させることができる。
また、マイクロキャピラリーのチャンネルの内壁4cが樹脂の場合には、樹脂表面をアミノ基等の官能基で修飾すれば、同様に上記のエポキシ基と結合させることができる。
これにより、PI触媒5をマイクロキャピラリーのチャンネルの内壁4cに強固に担持できるので、マイクロキャピラリーのチャンネルの内壁4cからの脱離が生じなくなり、繰り返しの使用ができる。
次に、PI触媒5の担持方法の一例を説明する。
図11は、PI触媒5をマイクロキャピラリーのチャンネル4に担持する反応を模式的に示す図である。図示するように、ポリマーが適当な溶媒に溶解され、さらに触媒を含む材料が添加されることで、触媒がマイクロカプセル化される(図11(a)参照)。このマイクロカプセル化された触媒5aにおいては、金属あるいは金属錯体はカプセル内部だけでなく表面や表面近くに存在する。
次に、マイクロカプセル化した触媒5を含む溶液をマイクロキャピラリーのチャンネル4内に通して加熱することにより、アミノ基を有するスペーサーで修飾されたガラス表面4cと結合させる(図11(b)参照)。
図11(c)は、このようにして得られたPI触媒5が担持されたマイクロキャピラリーのチャンネルの内壁を模式的に示す図であり、4dはマイクロキャピラリーのチャンネルの表面基と触媒とのスペーサーを示している。
本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置1,30によれば、多数のマイクロキャピラリーを束ねるだけで、反応装置のスケールアップは容易である。このため、マイクロチップによるマイクロリアクターより省スペースですみ、かつ安価で取り扱いが容易となる。したがって、望ましい生成物を容易に迅速に、且つ必要量だけ得られ、原料消費量、所要時間、空間が少なく、分離精製のような処理を要しないほど純粋な形で生成物を得ることができる。
これにより、本発明の3相系接触水素化反応方法によれば、医薬とその製造工程開発用に極めて好適である。また、グリーン化学(環境適合化学)にも好適である。
本発明の3相系接触水素化反応方法によれば、被還元物質を含む溶液7を触媒が担持されたマイクロキャピラリーのチャンネルの内壁4cに接するように流し、水素9がマイクロキャピラリーのチャンネル4の中央部を流れる、所謂パイプフロー状態で3相系接触反応を短時間に行なうことができる。この際、マイクロキャピラリーのチャンネル内壁4cに金属触媒5が担持されているので、例えば高価なパラジウム触媒の回収再生の手間が不要となり、さらに、マイクロキャピラリーを用いた反応装置1による反応であるので、反応に用いる被還元物質、溶媒、水素9の使用量も激減することから、低コストである。
次に、本発明の実施例について説明する。
最初に、実施例に用いるマイクロキャピラリー用の反応装置1について説明する。9本のマイクロキャピラリーの作製は以下のようにした。まず9本分の長さを有し、内径が200μm、外径350μmの溶融石英からなるガラスチューブの内壁にパラジウム触媒を以下の工程により固定化した。
先ず、ガラスチューブの内壁を、1Nの水酸化ナトリウム(NaOH)とエタノールとの混液(容積比が1:1)、水、エタノール、メタノールの順で洗浄し、ガラスチューブの内面を活性化した。
続いて、ガラスチューブ中に3−アミノプロピルトリエトキシシランのメタノール溶液(10%)を満たし、15時間放置した後メタノールで洗浄した。
次に、図11(a)に示すように、共重合体(スチレン:2−[(2−フェニルアリルオキシ)メチル]オキシラン:テトラエチレングリコールモノ−2−フェニル−2−プロペニルエーテル=92:5:3)10mgと、Pd(PPh3 4 (テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))10mgと、を室温において塩化メチレン(0.2cm3 )及びアミルアルコール(1cm3 )に溶解させ、この温度で一晩中撹拌し、Pd溶液とした。
このPd溶液をガラスチューブに満たし、室温で2日放置した。ガラスチューブの内壁以外の余分のPd溶液を圧縮空気の吹き付けにより除去した後、ガラスチューブを150℃で 5時間加熱した。
これにより、パラジウム触媒を固定ポリマー上に固定化したポリマー封入パラジウム(以下、PIパラジウム触媒と呼ぶ。)5を、ガラスチューブの内壁4cに、アミノ基を介して固定化した(図11(c)参照)。ガラスチューブへの触媒の固定は、上記工程を繰り返し、6回行なった。
このガラスチューブを長さ40cmずつに切断し、9本のガラスチューブを束ねてマイクロキャピラリー2を製作した。マイクロキャピラリーの内部体積は、9本の合計で0.11cm3 であり、全体積は約0.4cm3 である。そして、各端部を束ねて接着剤で固定し、一端をコネクタ12に接続した。
マイクロキャピラリー2には、被還元物質として1−フェニルシクロヘキセンのTHF(テトラヒドロフラン)溶液(濃度8×10-4モル/1cm3 )7及び水素ガスを、それぞれ、各マイクロキャピラリーに0.4cm3 /時間及び1cm3 /分の流量で供給し、被還元物質7溶液及び水素9をマイクロキャピラリー内をパイプフロー状態で通過させ、1−フェニルシクロヘキセンの水素化反応を、室温下で17分間行った。この場合、1−フェニルシクロヘキセンのTHF溶液7及び水素ガスの全供給量は、上記1本の流量の9倍となり、それぞれ、3.6cm3 /時間及び9cm3 /分である。
そして、回収部15で回収した反応液から溶質のTHFを真空蒸発させて、反応生成物を分離し、124.3mgの反応生成物を得た。この場合、単位時間あたりに生成する生成物で定義される生産性は、430mg/時間となる。なお、実施例で回収した反応液の一部をプラズマ発光分析(ICP分析)したが、Pdは検出されなかった。
次に、反応生成物をプロトンを用いたNMR(核磁気共鳴装置、以下、 1H−NMRと呼ぶ。)により分析した。その結果、1−フェニルシクロヘキセンがほぼ完全に水素化され、収率良く、フェニルシクロヘキサンが得られた。図12は、実施例の1−フェニルシクロヘキセンの水素化反応を示す図である。
実施例のマイクロキャピラリーを用いた反応装置における生産性は、長さが40cmのマイクロチャンネルを有するマイクロリアクターを用いた場合の1.6mg/時間に対して、280倍に向上した。このマイクロリアクターにおいては、実施例1と同じ被還元物質溶液(濃度10-4モル/1cm3 )及び水素ガスを、それぞれ、0.1cm3 /時間及び1cm3 /分の流量で供給した。
上記実施例に用いたマイクロキャピラリーは、内部体積は9本でわずか0.11cm3 であり、同じ内部体積を有する板状のマイクロリアクターであるマイクロチップよりも占有体積が小さく、場所をとらないため、実際の大量合成に適していることが判明した。また、マイクロキャピラリーからのパラジウムの漏れだしは観察されず、マイクロキャピラリーは活性を失うこと無く、繰り返しの使用が可能であった。
次に、比較例について説明する。
実施例で用いたマイクロキャピラリーを1本だけ使用した反応装置を比較例とした。但し、マイクロキャピラリーへの触媒の固定化は、4回行なった。
比較例のマイクロキャピラリーを用いて実施例と同様に、1−フェニルシクロヘキセンのTHF溶液(濃度8×10-4モル/1cm3 )の水素化反応を行なった。この場合の溶液及び水素ガスの流量は、それぞれ、0.4cm3 /時間及び1cm3 /分の流量とし、1−フェニルシクロヘキセンの水素化反応を、室温下で17分間行った。そして、回収部15で回収した反応液から溶質のTHFを真空蒸発させて反応生成物を分離し、反応生成物を得た。
比較例のマイクロキャピラリーの反応装置におけるマイクロキャピラリー1本当たりの生産性は、実施例で比較した従来のマイクロリアクターに対して32倍に向上した。また、比較例の一個の触媒が単位時間当たりに反応を触媒する回数(Turnover Frequency:TOF)は、1時間当たり約1300回であった。
上記結果から、本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置1の生産性は、比較例の1本のマイクロキャピラリーを用いた場合の、280/32=8.8の約9倍となり、9本のマイクロキャピラリーを用いたことにより、反応装置のリアクターの大きさは変えずに、マイクロキャピラリーの本数に比例して生産量を増大させることができた。即ち、ナンバリングアップが実現できることが分かった。
本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
本発明の実施の形態に用いるマイクロキャピラリーを用いた反応装置の構成を模式的に示す概略図である。 図1に示すマイクロキャピラリーのY−Y方向の断面図である。 図1に示すマイクロキャピラリーと溶液及び気体注入部の接続を示す拡大図である。 図3に示すマイクロキャピラリーと第1の接続部との接続を示す模式図である。 マイクロキャピラリーと溶液及び気体注入部の別の接続例を示す拡大図である。 マイクロキャピラリーと溶液及び気体注入部のさらに別の接続例を示す拡大図である。 図6の分配器の流路の別の例を模式的に示す拡大図である。 マイクロキャピラリーを用いた反応装置の別の構成を模式的に示す図である。 図8に示す分配器のA−A方向に沿う部分断面図である。 本発明のマイクロキャピラリーを用いた反応装置を通過する溶液及び気体の状態を示す断面図であり、(A)がパイプフローの場合を、(B)がスラグフローの場合を示している。 PI触媒をマイクロキャピラリーのチャンネルに担持する反応を模式的に示す図である。 実施例の1−フェニルシクロヘキセンの水素化反応を示す図である。
符号の説明
1,30:マイクロキャピラリーを用いた反応装置
2:複数本からなるマイクロキャピラリー
2a:マイクロキャピラリーの入力部
2b:マイクロキャピラリーの出力部
3:マイクロキャピラリー
4:マイクロキャピラリーの流路
4c:マイクロキャピラリーの内壁
4d:PI触媒のスペーサー
5:触媒
5a:マイクロカプセル化された触媒
6:溶液流量調整部
6a,8a,17:配管
7:基質を溶解した溶液
8:ガス流量制御手段
9:気体
9a:ガスボンベ
10:溶液及び気体注入部
10a:溶液供給部
10b:気体供給部
12:コネクタ
12a,12b:T字配管
13:コネクタの接続部
14:シール部
15:回収部(回収容器)
16:分配用コネクタ
18:分配器
18a:コネクタ部
18b:分配器本体
18c:流路
18d:分配器の入力側
18e:分配器の出力側
22:マイクロキャピラリーを通過する反応溶液
24:マイクロキャピラリーを通過する気体
32:分配器
33,34:基板
35:マイクロチャンネル(流路)
35a,35b:入力部
35c:合流部
35d:分配部

Claims (6)

  1. 複数のマイクロキャピラリーと、
    該複数のマイクロキャピラリーへ液相となる基質を溶解した溶液を供給する溶液供給部と、
    上記マイクロキャピラリーへ気相となる気体を供給する気体供給部と、
    マイクロキャピラリーにおける反応生成物を回収する回収部と、を備え、
    上記複数のマイクロキャピラリーのそれぞれは流路を有し、該流路の内壁に固相となる金属触媒又は金属錯体触媒を担持し、
    上記複数のマイクロキャピラリーは一端が上記溶液供給部及び気体供給部へ接続され、他端が上記回収部へ接続され、
    上記基質を溶解した溶液及び基質と反応する気体を、上記複数のマイクロキャピラリーへ所定の流量で連続的に流すことを特徴とする、マイクロキャピラリーを用いた反応装置。
  2. さらに制御部を有し、該制御部は、前記溶液供給部及び前記気体供給部を、前記複数のマイクロキャピラリーの流路へ所定の流量で連続的に流すように制御することを特徴とする、請求項1に記載のマイクロキャピラリーを用いた反応装置。
  3. 前記金属触媒又は金属錯体触媒が、高分子に取り込まれていることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロキャピラリーを用いた反応装置。
  4. 前記金属触媒は、パラジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、タングステン、オスミウム、イリジウム、白金のいずれかであることを特徴とする、請求項1又は3に記載のマイクロキャピラリーを用いた反応装置。
  5. 前記金属錯体触媒は、パラジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、タングステン、オスミウム、イリジウム、白金のいずれかの金属錯体触媒であることを特徴とする、請求項1又は3に記載のマイクロキャピラリーを用いた反応装置。
  6. 流路の内壁に固相となる金属触媒又は金属錯体触媒を担持した複数のマイクロキャピラリーを用いた接触水素化反応方法であって、
    上記マイクロキャピラリーのチャンネルに、液相となる被還元物質を溶解した溶液及び気相となる水素を流し、
    上記溶液と上記水素との反応を上記金属触媒または金属錯体触媒により促進される固相−液相−気相の3相系接触水素化反応で行なうことを特徴とする、マイクロキャピラリーを用いた反応装置による接触水素化反応方法。
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